JP3244628U - 空気清浄機能付きled照明電球 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内の照明器具に取り付けでき、取り付けた室内で空気浄化できる空気清浄機能付きLED照明電球を提供する。【解決手段】本考案の空気清浄機能付きLED照明電球10は、一端に既存の電球ソケットに装着する口金12を有し、外周面に前記口金12を中心として空気を内部の通風路に取り込む取込口を形成したケーシング本体20と、前記ケーシング本体20の他端に接続して外面から内部の照明・脱臭用LED44が発光する照明カバー30を備え、前記ケーシング本体20は、前記通風路で前記空気を殺菌する殺菌用LED46を内部に取り付けて覆い、前記照明カバー30は、内面に光触媒を被膜して前記照明・脱臭用LED44の紫外線照射により前記空気を脱臭して側面の排出口から清浄空気として排出することを特徴としている。【選択図】 図2

Description

本考案は、省エネルギー効果の高い照明用LEDを備えた空気清浄機能付きLED照明電球に関する。
近年、省エネ効果の高い家電の買い替えが進んでいる。特にLED(Light Emitting Diode)照明は、他の家電と比べて安価で、従来の白熱電球、蛍光灯に比べて長寿命であり、電気代の節約に貢献するため導入が進んでいる。
特許文献1に開示のLED照明装置は、照明用の第1光源と、紫外線を照射する第2光源の両方をカバー内に備え、殺菌のみと殺菌と照明の両方のモードを使い分けて、室内の長時間の殺菌を可能としている。
特許文献2に開示の装置は、照明光源が取り付けられる筐体に吸排気口を設け、筐体内に照明光源から生じた熱を外部に排熱させるファンを設け、筐体内の強制空流の流通路途中に空気清浄手段を設けている。
しかしながら特許文献1に開示のLED照明装置は、紫外線を照射する第2光源を照明用の第1光源と基板に並べて配置している構成のため、人が長時間浴びると問題が生じることがあり、人が近づいた時には第2の光源を消灯している。このため室内に人がいる場合には室内を殺菌することができない。
特許文献2に開示の装置は、照明光源とUV光源が別の構成であり、光触媒を担持したフィルターを別途設ける構成が複雑で部品点数も多くなってしまう。
また印刷工場、病院、介護施設などでは空気中にミスト化した有機物、有機化合物の臭気を空気清浄装置、オゾン脱臭装置などでオゾン脱臭しているが、初期投入費、電気代などの費用がかかり、フィルターの定期的な交換の手間がかかる。またオゾン脱臭では高濃度のリスクがあるため濃度管理の手間がかかる。
特開2022-178490号公報 特許第6372826号公報
本考案が解決しようとする課題は、上記従来技術の問題点に鑑み、室内の照明器具に取り付けでき、室内を効率良く空気浄化できる空気清浄機能付きLED照明電球を提供することにある。
本考案は、上記課題を解決するための第1の手段として、一端に既存の電球ソケットに装着する口金を有し、外周面に前記口金を中心として空気を内部の通風路に取り込む取込口を形成したケーシング本体と、
前記ケーシング本体の他端に接続して外面から内部の照明・脱臭用LEDが発光する照明カバーを備え、
前記ケーシング本体は、前記通風路で前記空気を殺菌する殺菌用LEDを内部に取り付けて覆い、
前記照明カバーは、内面に光触媒を被膜して前記照明・脱臭用LEDの紫外線照射により前記空気を脱臭して側面の排出口から清浄空気として排出することを特徴とする空気清浄機能付きLED照明電球を提供することにある。
上記第1の手段によれば、室内に人がいても紫外線を浴びるおそれがなく、照明・脱臭用LEDおよび殺菌用LEDを点灯した状態で室内を脱臭及び殺菌することができる。
本考案は、上記課題を解決するための第2の手段として、第1の手段において、前記ケーシング本体と前記照明カバーの間に主面を前記通風路と直交する方向にLED基板を配置し、LED基板下面の照明カバー側に前記照明・脱臭用LEDを配置し、LED基板上面のケーシング本体側に前記殺菌用LEDを配置したことを特徴とする空気清浄機能付きLED照明電球を提供することにある。
上記第2の手段によれば、照明・脱臭用LEDと殺菌用LEDを基板の上下に配置しているため、照明側に人体に悪影響を及ぼす紫外線を照射することがなく安全に使用できる。また、室内に人がいて照明・脱臭用LEDを点灯したままで殺菌用LEDにより殺菌できる。
本考案は、上記課題を解決するための第3の手段として、第1又は第2の手段において、前記光触媒は、酸化チタンアナターゼをペルオキシターゼ溶液と混合して被膜したことを特徴とする空気清浄機能付きLED照明電球を提供することにある。
上記第3の手段によれば、照明用のLEDで脱臭することができる。照明カバーの広い内部空間で空気を脱臭することができる。また酸化チタンアミターゼをペルオキシターゼ溶液と混合して被膜することにより還元剤として機能して有機溶媒の分解反応を促進させることができる。
本考案によれば、室内の照明をつけている間、人がいても室内の空気を浄化できる。
また殺菌用LEDはケーシング本体で覆われているため、紫外線が外部に漏れることがなく人体に悪影響を及ぼすおそれがない。
さらに照明用のLEDで脱臭することができる。照明カバーの広い内部空間で空気を脱臭することができる。
本考案の空気清浄機能付きLED照明電球の側面図である。 本考案の空気清浄機能付きLED照明電球の側面断面図である。 LED基板の底面図である。 LED基板の平面図である。
本考案の空気清浄機能付きLED照明電球の実施形態について、図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
[空気清浄機能付きLED照明電球10]
図1は本考案の空気清浄機能付きLED照明電球の側面図である。図2は本考案の空気清浄機能付きLED照明電球の側面断面図である。図3はLED基板の底面図である。図4はLED基板の平面図である。
図示のように本考案の空気清浄機能付きLED照明電球10は、一端に既存の電球ソケットに装着する口金12を有し、外周面に口金12を中心として空気を内部の通風路に取り込む取込口を形成したケーシング本体20と、ケーシング本体20の他端に接続して外面から内部の照明・脱臭用LED44が発光する照明カバー30を備え、ケーシング本体20は、通風路で空気を殺菌する殺菌用LED46を内部に取り付けて覆い、照明カバー30は、内面に光触媒36を被膜して照明・脱臭用LED44の紫外線照射により前記空気を脱臭して側面の排出口32から清浄空気として排出している。
ケーシング本体20は、上端に既設の電球ソケット(例えば、口径サイズがE26又はE17など)に装着する口金12を有している。ケーシング本体20は上端の口金12から下端側の開口に向けて末広がりのほぼ円錐状に形成されたプラスチック樹脂製の部材である。ケーシング本体20は中心の円柱部分22に後述する回路基板50が取り付けられている。ケーシング本体20は外周面に口金12を中心として放熱フィン21が複数形成されている。放熱フィン21はLEDの点灯によってケーシング本体20が発熱したときにフィンの間を通る空気によって冷却させて放熱する役割を担っている。複数の放熱フィン21の下端間には空気を内部の通風路26に取り込む取込口24が放射状に形成されている。取込口24は、放熱フィン21と同様に口金12を中心として放射状に複数形成されている。通風路26はケーシング本体20の内部であって中心の円柱部分22の外周に形成されて、ケーシング本体20の内部に取り込まれた空気が下方へ通過する通路となる。
照明カバー30は、上面に開口を有するお椀型に形成された照明光を透過する半透明のプラスチック樹脂製の部材である。照明カバー30は上面開口がケーシング本体20の下面側の開口に嵌り合う大きさに形成されている。照明カバー30の側面には、空気の排出口32がある。照明カバー30は、内面に光触媒36を数ミクロンで被膜(塗布)している。光触媒36は、酸化チタンアナターゼである。具体的に光触媒36は、酸化チタンアナターゼをペルオキシターゼ溶液と混合して被膜(塗膜)している。これにより照明カバーの広い内部空間で空気を脱臭することができる。また還元剤として機能して有機溶媒の分解反応を促進させることができる。このような光触媒36は照明・脱臭用LED44の波長380nm~780nmの紫外線照射により、光励起反応が起こり、有機物、有機化合物の分解・乖離が促進されて脱臭することができる。
LED基板40は、ケーシング本体20と照明カバー30の間に配置して、LED素子などの部品を実装する円盤状の基板である。LED基板40は、通風路26と直交するように配置され、基板の平面視で通風路26と重なる箇所に4つの扇形開口42を有している。ケーシング本体20の取込口24から内部へ侵入した室内空気は扇形開口42を通過して照明カバー30へ侵入する(図2中の一点鎖線参照)。
LED基板40は、下面に照明・脱臭用LED44を配置し、照明カバー30側に面している。照明・脱臭用LED44は周状に複数等間隔で配置している(図3では8個)。また照明・脱臭用LED44は、室内の照明光を照射するLED素子であり、一例として480lmの照射光を照射できる。
LED基板40は、上面に殺菌用LED46を配置している。殺菌用LED46は、UVC(波長200nm~280nm)、特に275nmを主波長とする紫外線を照射するLED素子である。この他、殺菌用LED46は、空気を殺菌できるものであれば良く、例えば、波長254nmを主波長とする紫外線を適用することもできる。殺菌用LED46は、LED基板40の円盤上面で中心を通る十字の位置に合計4個取り付けている。殺菌用LED46は通風路26に向けて紫外線を照射できる。
LED基板40上の4つの扇形開口42の間は基板の直径方向に延び、かつケーシング本体20の円柱部分と重なる中心部48の上面(ケーシング本体20側)には回路基板50が接続している。
回路基板50は、LED基板40と口金12を接続する基板である。
中心部48の下面(排出口32側)には送風ファン60が接続している。送風ファン60は、照明カバー30内に配置されたファンであり、ケーシング本体20の取込口24から室内の空気を吸引して、ケーシング本体20の通風路26および照明カバー30の内部を通過し、殺菌用LED46の紫外線照射によって殺菌され、照明・脱臭用LEDによる光触媒の紫外線照射で脱臭された空気を照明カバー30の排出口32から室内へ排気している。
[作用]
上記構成による本考案の空気清浄機能付きLED照明電球10は、室内天井に配置されている既設の電球ソケット(例えば、口径サイズがE26又はE17など)に口金12を挿入するだけで取り付けできる。そして室内の照明用スイッチをオンすることにより照明・脱臭用LED44が点灯して、室内を所定照度で照らすことができる。また、図2中の一点鎖線に示すように同時に送風ファン60により室内の空気が取込口24からケーシング本体20の通風路26に導入される。ケーシング本体20の通風路26内に配置した殺菌用LED46により波長275nmを主波長とする紫外線が空気に照射されて殺菌、除菌できる。浄化された空気は照明カバー30内に導入されて、照明・脱臭用LEDによる光触媒の紫外線照射によって脱臭できる。殺菌及び脱臭された空気は清浄空気として排出口32から室内(外部)へ排気される。これにより室内に人がいても室内空気を浄化できる。ケーシング本体20はLED素子の発光により発熱することがあるが、ケーシング本体20の外周面に設けた放射状の放熱フィン21によりフィン間を通過する空気によって放熱されて、ケーシング本体の温度上昇を抑えることができる。
このような本考案によれば、室内の照明をつけている間、人がいても室内の空気を浄化できる。
また殺菌用LEDはケーシング本体で覆われているため、紫外線が外部に漏れることがなく人体に悪影響を及ぼすおそれがない。
さらに照明用のLEDで脱臭することができる。照明カバーの広い内部空間で空気を脱臭することができる。
以上、本考案の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本考案は、上記実施形態に何ら制限されることなく、本考案の主旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
また、本考案は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
10 空気清浄機能付きLED照明電球
12 口金
20 ケーシング本体
21 放熱フィン
22 円柱部分
24 取込口
26 通風路
30 照明カバー
32 排出口
36 光触媒
40 LED基板
42 扇形開口
44 照明・脱臭用LED
46 殺菌用LED
48 中心部
50 回路基板
60 送風ファン

Claims (3)

  1. 一端に既存の電球ソケットに装着する口金を有し、外周面に前記口金を中心として空気を内部の通風路に取り込む取込口を形成したケーシング本体と、
    前記ケーシング本体の他端に接続して外面から内部の照明・脱臭用LEDが発光する照明カバーを備え、
    前記ケーシング本体は、前記通風路で前記空気を殺菌する殺菌用LEDを内部に取り付けて覆い、
    前記照明カバーは、内面に光触媒を被膜して前記照明・脱臭用LEDの紫外線照射により前記空気を脱臭して側面の排出口から清浄空気として排出することを特徴とする空気清浄機能付きLED照明電球。
  2. 請求項1に記載された空気清浄機能付きLED照明電球であって、
    前記ケーシング本体と前記照明カバーの間に主面を前記通風路と直交する方向にLED基板を配置し、LED基板下面の照明カバー側に前記照明・脱臭用LEDを配置し、LED基板上面のケーシング本体側に前記殺菌用LEDを配置したことを特徴とする空気清浄機能付きLED照明電球。
  3. 請求項1又は2に記載された空気清浄機能付きLED照明電球であって、
    前記光触媒は、酸化チタンアナターゼをペルオキシターゼ溶液と混合して被膜したことを特徴とする空気清浄機能付きLED照明電球。
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