JP3244188U - 多方向画像撮影装置 - Google Patents

Abstract

本考案は、ヘルスケアの技術分野に関し、先行技術における画像撮影装置が人体内の軟組織器官の内壁の画像を撮影することが困難であるという技術的問題を解決するための多方向画像撮影装置を提供する。この装置は、透明なハウジングとパノラマ撮影アセンブリを備え、パノラマ撮影アセンブリは、ハウジング内側端部および周方向に設けられた少なくとも２つのカメラレンズおよびカメラモジュールを含み、ハウジングは複数の第１外面を有し、カメラレンズはいずれも第２外面を有し、いずれの第２外面に対応して第１外面が設けられる。本考案は、パノラマ撮影技術を利用して撮影し、複数のカメラレンズを通じてハウジング端部および周方向の第１外面を多方向から撮影し、さらに複数枚の写真を端部でつなぎ合わせて、広い視野を持つ完全なパノラマ写真をユーザに提供し、ユーザが軟組織器官の側壁を直接詳細に観察することを非常に容易にすることができ、本考案は軟組織器官の側壁の病症観察をより容易にする。

Description

本考案は、ヘルスケアの技術分野に関し、特に、多方向画像撮影装置に関する。

先行技術では、人体各部の組織の形状が複雑であるため、特に、収縮及び膨張が可能であり、通常はその端部が堅く閉じられている一部の軟組織器官は、一般に、その内壁の表面に深いひだを有し、このような軟部組織臓器の内壁を撮像装置で撮影することは非常に困難である。具体的には、例えば、女性の膣口、膣の内壁、子宮頸部、人体の肛門口、肛門の内壁、直腸の内壁から前立腺付近の部分といった器官などが挙げられ、これらの部分は、弾力性があり表面に凹凸のある軟部組織でできており、これらの器官の端部は、使用時に開くまで固く閉ざされている。この部分の内壁は、普段は収縮した状態で、表面には深いひだがあり、使用時に伸びて平らになり、摩擦を受けるため、必然的に炎症が起こる。炎症を早期に発見し、できるだけ早期に治療することで、長期にわたる深刻な炎症に悩まされることを防ぐことができる。また、性病やがんの中には、初期にこれらの軟部組織の表面に症状を残すものがある。しかし、これらの症状を観察し、院内で治療するための適切な道具がないのが現状であり、さらに、診断を確定するためには、分泌物を採取して検査に出すしかなく、時間がかかり、治療にも不便である。

現在、カメラ、ビデオカメラ、撮像器、防犯監視装置など、一般に使用されている画像撮影装置は数多くあり、これらを使って様々な対象物を撮影し、撮影した画像をアナログまたはデジタル手段で端末装置に表示することができる。このような軟部組織を観察、写真、撮影する必要がある場合、レンズは軟部組織器官のその部分の狭い内腔にある必要があり、この状態では、既存の技術ではピントの問題を理想的に解決することができず、クリアな画像を得ることができない。理由は簡単で、例えば、表面が高く、底面に凹凸のある軟組織では、マイクロフォーカス領域では、表面の高い部分にピントを合わせると、低い部分はあまりはっきりしなく、表面の低い部分にピントを合わせると、高い部分はあまりはっきりしなく、両立できず、ひいては表面の高い部分と低い部分の間にはピントを合わせる必要がある接合部があるため、難しすぎるからである。

また、中国では毎年１０００万人以上の女性が人工妊娠中絶を行っていると言われ、中絶とは人工的に妊娠を終了させることであり、さらに、年に数回中絶をする人さえいる。自然の法則に逆らうこの行為は、女性にとって確実に有害であり、場合によっては生涯不妊症になる可能性もある。複数回の中絶は、骨盤内炎症性疾患や卵管炎症性疾患などの婦人科系炎症、その後の不妊症や子宮内膜の菲薄化などにつながるため、その危険性はさらに大きくなる。現時点では子どもを望まない女性にとって、妊娠による身体への害を避けるために、セックスの際には安全な避妊をすることが重要である。しかし、多くの避妊法は、コンドームが使用中の男女の快感に影響を与え、使用をためらう人がいること、避妊リングが女性の子宮に装着することで不快感を生じさせることなど、さまざまな欠点がある。また、元気な赤ちゃんを産みたい、妊娠・出産のタイミングを選びたい、不妊症の方でも治療法が欲しい、新しい方法・道具が欲しいということが現状である。

したがって、先行技術の撮像装置では、人体内の軟組織臓器の内壁の画像を撮像することが困難であるという技術的課題を、できるだけ簡単な方法で解決することが、当該分野の人々にとって重要な技術課題となっている。

本考案の目的は、先行技術における画像撮影装置が人体内の軟組織器官の内壁の画像撮影が十分に困難であるという技術的問題を解決するための、多方向画像撮影装置を提供することである。以下、本考案が提供する様々な技術的解決策のうち、好ましい技術的解決策によって生み出された多くの技術効果を詳細に説明する。

上記の目的を達成するために、本考案は以下の技術的解決策を提供する。

本考案が提供する多方向画像撮影装置は、透明な材料で作られたハウジングと、前記ハウジングの内側に設けられたパノラマ撮影アセンブリとを備え、前記パノラマ撮影アセンブリは、前記ハウジングの内側端部および周方向に設けられた少なくとも２つのカメラレンズ、および前記カメラレンズに通信可能に接続されたカメラモジュールを含み、前記ハウジングは、自身端部および周方向に設けられた複数の第１外面を有し、前記カメラレンズはそれぞれ第２外面を有し、いずれの前記第２外面に対応して前記第１外面が設けられる。

好ましくは、いずれの前記カメラレンズの前記第２外面は対応の前記ハウジングの前記第１外面と同じ形状を有し、前記カメラレンズと前記カメラモジュールは対応の前記ハウジングの前記第１外面の任意の点で鮮明画像を撮影することができる。

好ましくは、任一前記第１外面と対応の前記第２外面との間の距離が同じである。

好ましくは、前記ハウジングが細長い柱状構造であり、前記ハウジングの端部と周方向側面における任意の隣接面がいずれも平滑曲面で接続される。

好ましくは、前記ハウジングは円筒構造または多曲柱状構造である。

好ましくは、前記ハウジングの内側端部に前記カメラレンズおよび前記カメラモジュールが設けられる。

好ましくは、前記ハウジングの内側周方向に、１つまたは複数の前記カメラレンズおよび前記カメラモジュールが設けられ、前記ハウジングの断面周方向および／または前記ハウジングの軸方向に沿って配列して分布している。

好ましくは、前記カメラレンズのいずれかがマクロ撮影要件に適したレンズである。

好ましくは、照明用の発光アセンブリをさらに備え、前記発光アセンブリは前記カメラレンズの側部に設けられる。

好ましくは、前記ハウジング内に内蔵されてカメラモジュールに通信可能に接続された画像信号変換器をさらに備える。

先行技術に比べて、本考案は以下の有益な効果を有する。

（１）本考案では、パノラマ撮影アセンブリを設けることで、狭い空間での画像撮影の特性に適応できるパノラマ撮影技術を利用して、複数のカメラレンズを用いてハウジング端部および周方向を多方向から撮影し、複数枚の写真を端部でつなぎ合わせて、広い視野を持つ完全なパノラマ写真をユーザに提供し、ユーザが軟組織器官の内壁を直接かつ詳細に観察することが非常に容易になり、本考案は、パノラマ撮影アセンブリと組み合わせてハウジングおよびその第１外面を設けることにより、軟組織器官の収縮内腔に到達して直接撮影することができ、軟組織器官の側壁を開いたり、平らにしたり、押さえたりしながら観察、撮影およびビデオ撮影し、軟組織器官の側壁を平らにしてからハウジングの外側端部および周方向の第１外面に密着させ、このとき、直接画像を撮影すると、軟組織器官の内壁が各カメラレンズの前に完全に表示され、撮影は極めて便利で、ユーザが軟組織器官内壁の健康状態を観察することを大きく寄与する。

（２）本考案では、カメラレンズの第２外面はハウジングの第１外面と同じ形状であり、カメラレンズの等焦点類似面を利用して仮想面をハウジングの第１外面の物理面にし、各カメラレンズの軟組織器官の内壁に対する焦点がより正確になり、カメラレンズにより撮影されたパノラマ画像がより鮮明となる。

（３）本考案では、ハウジングが細長い柱状構造であり、ハウジングの端部および周方向側面のうち任意の隣接面は平滑曲面で接続されるので、軟組織器官の内壁を自身端部および周方向各方向に沿って開け、ハウジングを軟組織器官に移動・回転させて撮影し、撮影中ハウジングの軟組織器官に対する損傷を大幅に低減できる。

（４）本考案では、ハウジングの内側のカメラレンズはハウジングの断面周方向および／またはハウジングの軸方向に沿って１つまたは少なくとも２つが設けられ、ハウジングを軟組織器官に移動・回転させて撮影する過程で、複数のカメラレンズは同時に撮影でき、ハウジングの周方向側部のパノラマ撮影の視野がより広くなり、より正確で鮮明な画像を撮影することが可能である。

（５）本考案では、画像信号変換器を設けることで、カメラモジュールによって得られた画像をデジタル信号に変換して外部端末装置に送信・表示することができ、カメラモジュールとカメラレンズと協力して画像撮影および信号処理、変換並びに送信などの作業を実施し、ユーザが外部端末装置(例えばスマートフォン)を通じて自己観察、写真撮りおよびビデオ撮影ができ、使い勝手が良い。

本考案の実施例または先行技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下、実施例または先行技術の説明において使用される必要のある図面を簡単に説明するが、明らかに、以下で説明される図面は本考案のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
本考案の実施例が提供する多方向画像撮影装置の内部構造を示す模式図である。 本考案の実施例が提供する多方向画像撮影装置の別の内部構造を示す模式図である。

本考案の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、以下で本考案の技術的解決策を詳細に説明する。明らかに、説明される実施例は本考案の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本考案の実施例に基づき、当業者は創造的な労働をすることなく得られた他の実施形態は、すべて本考案の保護範囲に含まれる。

本考案の目的は、簡単な方法で先行技術における画像撮影装置が人体内軟組織器官の内壁の画像を撮影することが非常に困難であるという技術的問題を解決する、多方向画像撮影装置を提供することである。

以下、添付図面を参照しながら実施例を説明する。なお、以下で示される実施例は実用新案登録請求の範囲に記載の考案の内容を何ら限定するものではない。また、以下の実施例で示される構成のすべての内容は、実用新案登録請求の範囲に記載された考案の解決手段として必要なものに限定されない。

図１および図２を参照すると、本考案は、ハウジング１とパノラマ撮影アセンブリを備える多方向画像撮影装置を提供し、ハウジング１は、内部および外部の光および画像の転送および表示を容易にするために透明な材料で作られる。パノラマ撮影アセンブリはハウジング１の内側に設けられ、ハウジング１によって保護される。パノラマ撮影アセンブリはカメラレンズ２、およびカメラレンズ２に通信可能に接続されたカメラモジュール３を含み、これらは電気的に接続され得るが、これに限定されない。カメラレンズ２は少なくとも２つ設けられ、それぞれハウジング１の内側端部および内側周方向に設けられる。カメラモジュール３はカメラレンズ２の撮影画像をさらに撮影する同時に外部に伝送するために使用される。ハウジング１は、自身端部および周方向に設けられた複数の第１外面４を有し、カメラレンズ２はいずれも第２外面５を有し、任意の第２外面５に対応して第１外面４が設けられ、ハウジング１の隣接第１外面４は交差して設けられてもよく、第１外面４はいずれも外部へ延伸する隆起曲面構造または平面構造となり、このようにすれば、本考案を軟組織器官の収縮内腔に伸ばして直接撮影でき、ハウジング１は透明な材料で作られ、ハウジング１の第１外面４とカメラレンズ２間に一定の間隙距離があり、軟組織器官の側壁はハウジング１の第１外面４に張られて、カメラレンズ２の第２外面５とハウジング１の第１外面４は１対１で対応して設けられ、第１外面４に張られた軟組織器官の内壁を直接撮影でき、カメラレンズ２はハウジング１の内側端部および周方向に設けられて対となるハウジング１端部および周方向のパノラマ撮影レイアウトを形成し、すなわち、本考案は、狭い空間内での画像撮影特性に適しているパノラマ撮影技術を利用して、複数のカメラレンズ２でハウジング１端部および周方向を多方向から撮影し、さらに複数枚の写真を端部でつなぎ合わせて、広い視野を持つ完全なパノラマ写真をユーザに提供し、ユーザが軟組織器官側壁の直接かつ詳細な観察を大きく寄与する。本考案は、軟組織器官の側壁を開いたり、平らしたり、押さえたりしながら観察、撮影およびビデオ撮影し、軟組織器官の側壁を平らにしてからハウジング１の外側端部および周方向の第１外面４に密着させ、このとき、直接画像を撮影すると、軟組織器官の内壁が各カメラレンズ２の前に完全に表示され、撮影は極めて便利で、ユーザが軟組織器官の内壁の症状があるかどうか、特に避妊や妊娠の補助、女性の子宮口が開いているかどうか、男性の前立腺肥大の程度などを直接観察でき、本考案は、直接ハウジング１の各方向に複数の高画素カメラレンズ２を配置して、展開した軟組織器官の内壁を広視野でパノラマ撮影観察し、軟組織器官の一部を切断して検査に送って観察する検出時間周期を大幅に低減でき、診断もより便利であり、最も簡単な方法で先行技術における画像撮影装置が人体内軟組織器官の内壁の画像を撮影することが非常に困難であるという技術的問題を解決する。

ここで、カメラモジュール３（ＣＣＭ）は、本技術分野でよく知られている集積ユニットであり、スマートフォン、セキュリティ装置、ビル用インターホン機器などに広く使用されている。通常、カメラモジュール３は、赤外線フィルタ、イメージセンサ、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）及びフレキシブル回路基板（ＦＰＣ）から構成されており、これらは当業者によく知られている。カメラレンズ２とカメラモジュール３は、ハウジング１内に固定的に設けられた支持フレームまたは支持ベースによって固定的に接続され、ユーザは必要に応じて選択すればよい。カメラレンズ２とカメラモジュール３を組み合わせて実現できる有効画素は、先行技術の発展により４８００万画素から１億画素以上に増加しており、ユーザは本考案を用いることにより軟組織器官の内壁を拡大して正確かつ鮮明に撮影することができ、一部の組織をクランプして被写体を診断する必要がなくなる。さらに、複数のカメラレンズ２の写真を展開してつなぎ合わせ、ユーザが見やすい円盤状または矩形状のパノラマ写真のパノラマ撮影技術の画像データ処理プロセスは先行技術と同様であるので、ここで説明を省略する。ハウジング１を構成する透明な材料は当業者によく知られており、例えば、ハウジング１の材料は、珪酸ガラス、強化ガラス、プレキシガラスまたはポリカーボネートプラスチックであってもよいが、これらに限定されない。

本考案の実施例の選択可能な実施形態として、いずれの第２外面５は対応の第１外面４と同じ形状であり、カメラレンズ２とカメラモジュール３を対応のハウジング１の第１外面４上で任意の点で鮮明画像を撮影することができ、すなわち、生産時、カメラレンズ２およびカメラモジュール３はハウジング１と既に焦点が合っている。ここで、各カメラレンズ２が配置されている領域の外部空間には、カメラレンズ２の第２外面５と類似した面が無限に存在するが、最も鮮明な面の１つである等焦点類似面が存在することである。本考案は、仮想面を物理面とし、第１外面４と第２外面５の形状が同じであるとは、カメラレンズ２の第２外面５とハウジング１の第１外面４上の対応点との間の距離が等しいこと、すなわち両外面の曲率が同じであること、つまりハウジング１の第１外面４がカメラレンズ２に対応する等焦点類似面となること、カメラモジュール３とカメラレンズ２が対応のハウジング１の第１外面４の領域で撮影して得られた画像が最も鮮明であることを指し、本考案は、軟組織器官の内壁を展開するとともに、さらに第１外面４、すなわちカメラレンズ２の等焦点類似面に適合させて、各カメラレンズ２の軟組織器官の内壁への焦点がより正確にし、カメラレンズ２が撮影したパノラマ画像がより鮮明である。

また、撮影はフレームの組み合わせであり、撮影の画質は各フレームの画質で決まるが、本考案では等焦点類似面を利用するため、ピント合わせの必要がなく、各フレームは最も鮮明な画像となり、各フレームのピント合わせに要する時間を節約でき、後処理装置のマイクロプロセッサが画像データを処理する時間が増え、高精細パノラマ画像の取得を高速化できることに留意されたい。さらに、本考案の装置の性能は、イメージセンサの画素数の増加、マイクロプロセッサの動作速度の増加、メモリ容量の増加など、今日の電子機器の発展とともに向上させることができる。

さらに、いずれのカメラレンズ２の第２外面５とハウジング１の第１外面４との間の距離が同じであり、すなわち各カメラレンズ２のパラメータが同じであり、カメラレンズ２とハウジング１の距離が等しく、各カメラレンズ２の撮影視野も同じであり、カメラレンズ２のレイアウトがより便利で均一になる。

さらに、いずれのカメラレンズ２はマクロ撮影要件に適したレンズであり、カメラレンズ２はその異なる撮影対象に応じて、感光層に到達する光の強度、画像の拡大率、視野範囲、画像のクリア範囲などを制御でき、本考案のカメラレンズ２として広角レンズ（魚眼レンズなど）または微焦点レンズなどを使用でき、好ましくは、カメラレンズ２は微焦レンズを使用し、当然ながら、当業者にとって、他のタイプのレンズを本考案のカメラレンズ２としても使用でき、撮影要件を満たすことができればよい。

本考案の実施例の選択可能な実施形態として、ハウジング１が細長い柱状構造であり、ハウジング１の端部および周方向の側面の任意の隣接面はいずれも平滑曲面で接続され、このようにすれば、ハウジング１の形状と軟組織器官の収縮特性を組み合わせて、自身端部および周方向各方向に沿って軟組織器官の内壁を開け、ハウジング１をその中に移動・回転させて撮影し、ハウジング１の端部および周方向側面中の任意の隣接面はいずれも平滑曲面で接続されるので、撮影中、ハウジング１の軟組織器官に対する損傷を大幅に低減できる。

さらに、ハウジング１は円筒構造または多曲柱状構造であり、規則的な形状を有し、軟組織器官の内壁を開け、その内部のカメラレンズ２は周方向に均一に分布している。

さらに、ハウジング１の内側端部にカメラレンズ２およびカメラモジュール３が設けられて、対応のハウジング１の第１外面４がハウジング１の端部全体を完全に覆い、加工および撮影が容易である。ハウジング１の内側の前端部と后端部にカメラレンズ２およびカメラモジュール３が設けられ、好ましくは、カメラレンズ２は少なくともハウジング１内側の前端部に設けられる。もちろん、当業者は必要に応じてハウジング１の内側端部に複数のカメラレンズ２を設けて、複数のレンズがより鮮明な画像を同時に撮影することができる。

さらに、ハウジング１の内側周方向に１つまたは複数のカメラレンズ２およびカメラモジュール３が設けられ、ハウジング１の断面周方向および／またはハウジング１の軸方向に沿って配列して分布し、すなわち複数のカメラレンズ２はハウジング１の内側に行列状に均一に配列され、このようにすれば、ハウジング１を軟組織器官内部に移動・回転させて撮影する過程で、複数のカメラレンズ２が同時に撮影し、周方向の側部のパノラマ撮影の視野がより広くなり、より正確かつ鮮明な画像を撮影することができる。ここで、図１は、ハウジング１の内側周方向にカメラレンズ２およびカメラモジュール３が設けられた構造を示し、図２は、ハウジング１の内側の周方向に複数のカメラレンズ２およびカメラモジュール３が設けられた構造を示す。

本考案の実施例の選択可能な実施形態として、本考案は発光アセンブリ６をさらに備え、発光アセンブリ６が複数設けられ、それぞれ各カメラレンズ２の側部に設けられ、カメラレンズ２に良好な撮影環境を提供する。ここで、発光アセンブリ６は、色温度が自然光に近い発光ダイオードであるが、これに限定されない。

本考案の実施例の選択可能な実施形態として、本考案は画像信号変換器７を備え、ハウジング１の内腔に設けられてカメラモジュール３に通信可能に接続され、画像信号変換器７はカメラモジュール３で得られた画像をデジタル信号に変換して外部端末装置に転送・表示し、カメラモジュール３とカメラレンズ２と協力して、画像撮影および信号処理、変換並びに伝送などの作業を実施する。ここで、画像信号変換器７に通信可能に接続された外部端末装置は、携帯電話、タブレットまたはコンピュータであるが、これらに限定されなく、すなわち、本考案は、ユーザ自身が観察、撮影およびビデオ撮影できるようにするために便利なスマートフォンまたはコンピュータなどの表示端末で使用することができる。

本考案の説明において、特に明記しない限り、「複数」とは２つ以上を意味し、「上」、「下」、「左」、「右」、「内」、「外」、「前端」、「后端」、「頭部」、「尾部」などの用語で示される方位または位置関係は、図面に基づく方位または位置関係であり、本考案の説明および説明の簡略化の目的でのみ使用され、かかる装置またはデバイスが必ずしも特定の方位を有し、特定の方位で構成および操作することを指示または暗示するものではないので、本考案の限定として理解されない。さらに、「第１」、「第２」、「第３」などの用語は説明の目的でのみ使用され、相対的な重要性を指示または暗示するものではない。

本考案の説明において、特に明確に規定および限定しない限り、「取付」、「連結」、「接続」などの用語は広義的に理解されるべきであり、例えば、固定的に接続してもよく、着脱可能に接続してもよく、または一体的に接続してもよいし、機械的に接続してもよく、電気的に接続してもよいし、直接連結してもよく、中間媒体を介して間接的に連結してもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて本考案での上記用語の具体的な意味を理解することができる。

以上、本考案の具体的な実施形態を説明したが、本考案の保護範囲はここに限定されなく、当業者は、本考案が開示した技術範囲内で容易に想到した変更や置換は、すべて本考案の保護範囲内に含まれる。したがって、本考案の保護範囲は実用新案登録請求の範囲に従うものとする。

１ ハウジング
２ カメラレンズ
３ カメラモジュール
４ 第１外面
５ 第２外面
６ 発光アセンブリ
７ 画像信号変換器

Claims (10)

1. 透明な材料で作られたハウジング（１）と、
   前記ハウジング（１）の内側に設けられたパノラマ撮影アセンブリとを備え、
   前記パノラマ撮影アセンブリは、前記ハウジング（１）の内側端部および周方向に設けられた少なくとも２つのカメラレンズ（２）、および前記カメラレンズ（２）に通信可能に接続されたカメラモジュール（３）を含み、前記ハウジング（１）は、自身端部および周方向に設けられた複数の第１外面（４）を有し、前記カメラレンズ（２）はそれぞれ第２外面（５）を有し、いずれの前記第２外面（５）に対応して前記第１外面（４）が設けられる、ことを特徴とする多方向画像撮影装置。
2. いずれの前記カメラレンズ（２）の前記第２外面（５）は対応の前記ハウジング（１）の前記第１外面（４）と同じ形状を有し、前記カメラレンズ（２）と前記カメラモジュール（３）は対応の前記ハウジング（１）の前記第１外面（４）の任意の点で鮮明画像を撮影することができる、ことを特徴とする請求項１に記載の多方向画像撮影装置。
3. いずれの前記カメラレンズ（２）の前記第２外面（５）と対応の前記ハウジング（１）の前記第１外面（４）との間の距離が同じである、ことを特徴とする請求項２に記載の多方向画像撮影装置。
4. 前記ハウジング（１）が細長い柱状構造であり、前記ハウジング（１）の端部と周方向側面における任意の隣接面がいずれも平滑曲面で接続される、ことを特徴とする請求項１に記載の多方向画像撮影装置。
5. 前記ハウジング（１）は円筒構造または多曲柱状構造である、ことを特徴とする請求項４に記載の多方向画像撮影装置。
6. 前記ハウジング（１）の内側端部に前記カメラレンズ（２）および前記カメラモジュール（３）が設けられる、ことを特徴とする請求項４に記載の多方向画像撮影装置。
7. 前記ハウジング（１）の内側周方向に、１つまたは複数の前記カメラレンズ（２）および前記カメラモジュール（３）が設けられ、前記ハウジング（１）の断面周方向および／または前記ハウジング（１）の軸方向に沿って配列して分布している、ことを特徴とする請求項４または６に記載の多方向画像撮影装置。
8. 前記カメラレンズ（２）のいずれかがマクロ撮影要件に適したレンズである、ことを特徴とする請求項２に記載の多方向画像撮影装置。
9. 照明用の発光アセンブリ（６）をさらに備え、前記発光アセンブリ（６）は前記カメラレンズ（２）の側部に設けられる、ことを特徴とする請求項１に記載の多方向画像撮影装置。
10. 前記ハウジング（１）内に内蔵されてカメラモジュール（３）に通信可能に接続された画像信号変換器（７）をさらに備える、ことを特徴とする請求項１に記載の多方向画像撮影装置。