JP3244132B2 - 鉄道車両用ブレーキ装置 - Google Patents

鉄道車両用ブレーキ装置

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JP3244132B2 JP14643392A JP14643392A JP3244132B2 JP 3244132 B2 JP3244132 B2 JP 3244132B2 JP 14643392 A JP14643392 A JP 14643392A JP 14643392 A JP14643392 A JP 14643392A JP 3244132 B2 JP3244132 B2 JP 3244132B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動ブレーキ装置を備
えた機関車と、電磁自動ブレーキ装置を備えた客貨車と
を混結運用する際に用いられる鉄道車両用ブレーキ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄道車両に用いられる自動ブレー
キ装置は、例えば実公昭59−30779号公報に示さ
れるものがあり、この公報に基づいた自動ブレーキ装置
を図2に示す。図2は自動ブレーキ装置のブロック図で
あり、図2に基づきこの自動ブレーキ装置を説明する。
図2において、機関車9のブレーキ弁3がブレーキ解除
位置にあるとき、ブレーキ弁3は元空気だめ管2から圧
力調整弁8を経て一定圧の圧力空気の供給を受け、これ
をさらにブレーキ管1及びつり合い空気だめ4に供給し
ている。ブレーキ弁3がブレーキ位置へ操作されると、
図示されない作動装置がブレーキ管1及びつり合い空気
だめ4への圧力空気の供給を絶つとともにつり合い空気
だめ4を排気孔6へ接続して減圧し、これによってブレ
ーキ弁3内の図示されないつり合い吐出弁が作用してそ
の減圧量と同等量だけブレーキ管1内の空気圧を減圧す
る。このブレーキ管1の減圧によってブレーキ制御弁5
が作動し、この減圧量に相応して供給空気だめ21の圧
力空気がブレーキシリンダ7へ供給され、減圧量に比例
した自動ブレーキ力が作用する。このように自動ブレー
キ装置は、ブレーキ弁3の操作によるブレーキ管1の増
減圧により純空気的に制御されるものである。
【0003】また、車両の高速化対応するため、空走
距離の短縮やブレーキの同期性を図って前記自動ブレー
キ装置の性能を向上させた電磁自動ブレーキ装置が「近
代客貨車の構造と理論、昭和47年6月15日発行、交
友社刊」に開示されており、この文献に基づいた電磁自
動ブレーキ装置を図3に示す。図3はこの電磁自動ブレ
ーキ装置のブロック図であり、図3に基づきこの電磁自
動ブレーキ装置を説明する。図3において、機関車10
のブレーキ弁12が操作されると、電空帰還器13が作
動して機関車10及び客貨車11に引き通された引き通
し線C、R、S、E、Gを介して電気指令を出力するこ
とにより、ブレーキ時には、電磁排気弁14が作動して
ブレーキ管1を減圧させて増圧可能ブレーキ制御弁16
によりブレーキ圧力を発生させ、一方、ブレーキ解除時
には、電気指令により電磁給気弁15が作動して元空気
だめ管2の空気圧力をブレーキ管1に込めることにより
増圧可能ブレーキ制御弁16からのブレーキ圧力を排出
させる。なお、車両が一定速度以上で運転されていると
きは、速度検出回路19により増圧可能ブレーキ制御弁
16の切換電磁弁16bが励磁され補助空気だめ17及
び増圧中継弁16aに作用してブレーキシリンダ7圧力
を約1.6倍とするようになっている。このように、電
磁自動ブレーキ装置は、ブレーキ管1の加減圧によるブ
レーキ指令を、電気指令及び電磁排気弁14、電磁給気
弁15で行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3におい
て、電磁自動ブレーキ装置を備えた客貨車11は同じ電
磁自動ブレーキ装置を備えた機関車10で牽引運用され
るのが好ましいが、列車編成の都合や電磁自動ブレーキ
装置を備えた機関車10の数が少ないために、電磁自動
ブレーキ装置を備えた客貨車11を図2の自動ブレーキ
装置を備えた機関車で牽引することがある。図3におい
て、この場合、機関車側には電気指令線としての引き通
し線C〜Gがないため上記電磁排気弁14及び電磁給気
弁15は使用できず、ブレーキ管1及び元空気だめ管2
のみが接続されて客貨車11も機関車同様の自動ブレー
キ装置として運用されることになる。しかしながら、昨
今の車両の高速化により、電磁自動ブレーキ装置の客貨
車11を自動ブレーキ装置の機関車9で牽引すると、ブ
レーキ指令が必然的にブレーキ管1のみによる空気指令
になるので、空走距離が延び法令で定められた制動距離
を保持できない恐れが生じるという問題がある。
【0005】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、電磁自動ブレーキ装置の客貨車が自動ブレーキ
装置の機関車で牽引される場合でも、電磁自動ブレーキ
装置を備えた機関車で牽引される場合と同等のブレーキ
性能を確保できる鉄道車両用ブレーキ装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明における鉄道車両用ブレーキ装置は、ブレー
キ弁を作動してブレーキ管の圧力減圧することによ
りブレーキ力を制御する自動ブレーキ装置を備えた機関
車と、引き通し線からの電気指令により電磁給排弁を作
動してブレーキ管の圧力減圧することによりブレー
キ力を制御する電磁自動ブレーキ装置を備えた客貨車と
を混結運用する際に用いられる鉄道車両用ブレーキ装置
であって、前記機関車と連結される客貨車のブレーキ管
に絞りを設けるとともに、この絞りと並列に差圧検出器
を設け、この差圧検出器は機関車側のブレーキ管の圧力
と客貨車側のブレーキ管の圧力との圧力差により前記電
気指令を引き通し線に出力し、前記電磁給排弁を作動さ
せてブレーキ管の増減圧を行う構成としたものである。
【0007】
【作用】本発明は、機関車と連結される客貨車のブレー
キ管に絞りと、この絞り前後のブレーキ管圧力の圧力差
により引き通し線に電気指令を出力する差圧検出器とを
設けたので、ブレーキ時に機関車のブレーキ弁からブレ
ーキ管を減圧すると、前記絞りにより機関車側のブレー
キ管と客貨車のブレーキ管とに圧力差が生じ、これを差
圧検出器が検出して引き通し線に電気指令を出力するこ
とにより、客貨車側はこの電気指令に基づいて電磁給排
弁を作動してブレーキ管を増減圧させることができ、結
果的にこの客貨車側は電磁自動ブレーキ装置として運用
されることになって、自動ブレーキ装置の機関車が電磁
自動ブレーキ装置の客貨車を牽引する場合でも、その分
空走距離を短縮して法令で定められた制動距離を保持さ
せることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。図1は本発明の鉄道車両用ブレーキ装置
のブロック図である。なお、図1において、図2、図3
と同様の機能を有する部分には同一の記号を付してその
説明を省略する。
【0009】図1において、電磁自動ブレーキ装置の客
貨車31は自動ブレーキ装置の機関車30に牽引され、
前記客貨車31の前部のブレーキ管1に絞り32が設け
られ、この絞り32前後のブレーキ管1に図3の電空帰
還器に相当する差圧検出器33が接続される。また、ブ
レーキ管1には差圧検出器33と並列に差圧逆止弁35
と締切りコック34が設けられ、さらに、機関車と近い
方に圧力スイッチ36が設けられる。差圧検出器33の
出力端子は引き通し線S及びRに接続され、気圧スイッ
チ36の出力端子は引き通し線G及びEに接続される。
【0010】機関車30の図示されないブレーキ弁がブ
レーキ位置に操作され絞り32より機関車側のブレーキ
管1aが減圧されると、絞り32があるためこれより客
貨車側のブレーキ管1bとの間に圧力差を生じ差圧検出
器33の電気接点37がa側に閉じて引き通し線Sが加
圧され、電磁排気弁14が作動し客貨車側のブレーキ管
1bを減圧させる。そして、客貨車側のブレーキ管1b
が機関車側のブレーキ管1aと同圧になると差圧検出器
33の電気接点が37は中性点に復帰し電気指令はなく
なり、これによってブレーキ弁操作によるブレーキ指令
が電気指令に変換されたことになる。以下、通常の電磁
自動ブレーキ装置として作動し、客貨車側のブレーキ管
1bの減圧によりブレーキ制御弁38が作動してブレー
キシリンダ7にブレーキ力が出力される。ここで、前記
ブレーキ制御弁38は図3の増圧可能ブレーキ制御弁と
することもできる。次ぎに、ブレーキ弁がブレーキ解除
位置に操作された場合も同様であり、機関車側のブレー
キ管1aが増圧されると、差圧検出器33の電気接点3
7がb側に閉じて引き通し線Rが加圧され、電磁給気弁
15が作動して客貨車側のブレーキ管1bを機関車側の
ブレーキ管1aと同圧になるまで増圧させることによっ
てブレーキ解除指令が電気指令に変換される。また、ブ
レーキ弁が非常ブレーキ位置に操作された場合、機関車
側のブレーキ管1aの圧力は急激に低下し電気指令への
変換も急速な追随が求められるが、この場合は圧力スイ
ッチ36がこの圧力の急激な低下を検知し、非常ブレー
キの電気指令を引き通し線Eに出力する。なお、締切り
コック34は差圧検出器33の故障時に開いて絞り32
をバイパスし、自動ブレーキ装置として運用できるよう
にするため設けられており、また、差圧逆止弁35は非
常ブレーキ時に絞り32の客貨車側のブレーキ管1bの
圧力を機関車30側からも逃がすために設けられてい
る。
【0011】
【発明の効果】本発明の鉄道車両用ブレーキ装置は、上
述のように、機関車と連結される客貨車のブレーキ管に
絞りを設けるとともに、この絞りと並列に差圧検出器を
設け、この差圧検出器は機関車側のブレーキ管の圧力と
客貨車側のブレーキ管の圧力との圧力差により電気指令
を引き通し線に出力する構成としたので、客貨車側はこ
の電気指令に基き電磁給排弁を作動してブレーキ管を増
減圧させることができ、自動ブレーキ装置の機関車で電
磁自動ブレーキ装置の客貨車が牽引される場合でも、電
磁自動ブレーキ装置を備えた機関車で牽引される場合と
同等のブレーキ性能を確保することができ、車両の高速
化に対応できるとともに列車編成を容易にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄道車両用ブレーキ装置のブロック図
である。
【図2】従来の自動ブレーキ装置のブロック図である。
【図3】従来の電磁自動ブレーキ装置ブロック図であ
る。
【符号の説明】
C 引き通し線 E 引き通し線 G 引き通し線 R 引き通し線 S 引き通し線 1 ブレーキ管 1a 機関車側のブレーキ管 1b 客貨車側のブレーキ管 3 ブレーキ弁 14 電磁排気弁(給排弁) 15 電磁給気弁(給排弁) 30 機関車 31 客貨車 32 絞り 33 差圧検出器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ弁を作動してブレーキ管の圧力
    減圧することによりブレーキ力を制御する自動ブレ
    ーキ装置を備えた機関車と、引き通し線からの電気指令
    により電磁給排弁を作動してブレーキ管の圧力減圧
    することによりブレーキ力を制御する電磁自動ブレーキ
    装置を備えた客貨車とを混結運用する際に用いられる鉄
    道車両用ブレーキ装置であって、前記機関車と連結され
    る客貨車のブレーキ管に絞りを設けるとともに、この絞
    りと並列に差圧検出器を設け、この差圧検出器は機関車
    側のブレーキ管の圧力と客貨車側のブレーキ管の圧力と
    の圧力差により前記電気指令を引き通し線に出力し、前
    記電磁給排弁を作動させてブレーキ管の増減圧を行う
    成としたことを特徴とする鉄道車両用ブレーキ装置。
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