JP3243674B2 - Cm型方向性結合器 - Google Patents

Cm型方向性結合器

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JP3243674B2 JP20405993A JP20405993A JP3243674B2 JP 3243674 B2 JP3243674 B2 JP 3243674B2 JP 20405993 A JP20405993 A JP 20405993A JP 20405993 A JP20405993 A JP 20405993A JP 3243674 B2 JP3243674 B2 JP 3243674B2
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慎一 工藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線通信機器における
CM型方向性結合器に関する。
【0002】
【従来の技術】方向性結合器は、伝送路において、結合
量に対するもれ量を小さくして方向性を良好にすること
を目的としている。従来のCM型方向性結合器は、カレ
ントトランスによるM結合部とコンデンサによるC結合
部とで構成されている。図13に示すように、M結合部
1はカレントトランスL1,L2と、トランスの2次コイ
ルL2に並列に抵抗R1を接続し、この抵抗R1の電圧を
出力VLしたものであり、C結合部2はコンデンサC1
2の直列回路で構成され、コンデンサC2の端子電圧を
出力VCしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかして、M結合部1
の出力VLの一般式は、数1で表わされる。この周波数
特性は図14に示すように高域において出力VLが増加
する。またC結合部2の出力VCの一般式は、数2で表
わされ、周波数特性は図14に示す通りであり、したが
って高域においてVLとVCの差が大きくなり、方向性が
悪くなる。また低域における周波数特性は、図15に示
すように、出力VLが低域部では減衰しているのに、出
力VCは一定であるから、この低域周波数においてもVL
とVCの差が大きくなり、方向性が悪くなる。方向性
は、伝送路において、結合量|VL|+|VC|に対する
もれ量|VL|−|VC|の比率であり、一般に数3によ
って表わされる。よって|VL|+|VC|に対して|V
L|−|VC|が大きければ方向性が悪くなり、反対に小
さければ方向性が良くなる。
【0004】したがって、本発明の目的は、高域におけ
る方向性が良好とされたCM型方向性結合器、また、低
域における方向性が良好とされたCM型方向性結合器、
更には、高域及び低域における方向性が良好とされたC
M型方向性結合器を供するにある。
【0005】
【数1】
【0006】
【数2】
【0007】
【数3】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のCM型方向性結
合器は、前記目的を達成するために、高域の周波数領域
におけるM結合部の出力VLとC結合部の出力VCがVL
=VCを満足するよう前記M結合部の出力端に並列にコ
ンデンサCを接続して成り、また、低域の周波数領域に
おけるM結合部の出力VLとC結合部の出力VCがVL
Cを満足するよう前記C結合部の出力端に並列に抵抗
Rを接続して成ることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】前記のようにM結合部の出力端にコンデンサC
を負荷し、高域の周波数においてM結合部の出力VL
C結合部の出力VCが等しくなるように前記負荷コンデ
ンサの容量を選択する。それによりVLの周波数特性が
高域部においてVCと同様に減衰するようになり、VL
Cの差が小さく、方向性が良好になる。また、C結合
部の出力端に並列に抵抗Rを負荷し、低域の周波数にお
いてM結合部の出力VLとC結合部の出力VCが等しくな
るように前記抵抗Rの値を選択する。それによりVC
周波数特性が低域部においてVLと同様に減衰するよう
になり、VLとVCの差が小さく、方向性が良くなる。
【0010】
【実施例】以下本発明を一実施例の図面により説明す
る。周波数特性の高域部の方向性を改善する実施例を図
1について説明すると、カレントトランスL1,L2と、
抵抗R1のM結合の出力端に抵抗R1に並列にコンデンサ
3を接続したM結合部11を設ける。このM結合部1
1の出力VLの一般式は数4に示すようになり、このVL
の周波数特性は、高域部において減衰するようになる。
またコンデンサC1,C2の直列回路で構成されるC結合
部2が設けられ、このC結合部2の出力VCは数5で示
される。
【0011】そこで、このC結合部2とM結合部11に
より構成されるCM型方向性結合器における方向性を良
好にするには高域部のある周波数fにおいて、前記出力
LとVCが等しくなるようにコンデンサC3の容量を選
択すればよく、即ち数6の式を満足するようコンデンサ
3の値を選択する。この数6の式で求めたコンデンサ
3を負荷したM結合部11とC結合部2の回路の周波
数特性は図2に示すように、高域において出力VLとVC
の差は小さくなり、方向性が良好となる。
【0012】図3は、前記図1に示したM結合部11と
C結合部2との高周波出力電圧をダイオード3で比較
し、その結果をフィルタ4を通して出力したCM型方向
性結合器の具体例である。図から分かるように、実際は
C結合部にフィルタ4のインピーダンス(=100K
Ω)が負荷としてかかるが、高周波においては負荷イン
ピーダンスの影響が少なくなるため、ここでは無視す
る。
【0013】そこで、各部に実際の数値を適用した実施
例を説明すると、L1=1440nH、L2=520μ
H、k=0.9、R1=50Ω、C3=48pF、C1
50pF、C2=1005pF、Vin=2V、Rin
=50Ω、Rout=50Ω、負荷コンデンサC3は、
周波数f=10MHzのとき、VL=VCとなるものとし
て、数6の式から求め、計算上の誤差等を考慮し、方向
性がf=10MHzで最も良好となるように調整した値
である。この周波数特性を図4に示す。図4から明らか
なように、本発明の高域周波数における出力VLとVC
近似している。なお、比較のために、M結合部にコンデ
ンサ負荷C3=48pFを接続しない従来の場合は、図
5に示すように、周波数f=5MHz以上の高域におい
てVLとVCが10mV以上の大きな差を生じている。
【0014】また図6のグラフは、CM型方向性結合器
の方向性特性を示し、前記図3のM結合部にコンデンサ
3を負荷した本発明の場合は、高域において方向性が
極めて良好になる。従来例の場合は高域において悪くな
っている。
【0015】
【数4】
【0016】
【数5】
【0017】
【数6】
【0018】次に周波数特性の低域部の方向性を改善す
る実施例について図7を用いて説明する。C結合の出力
端に抵抗R2を並列接続したC結合部21を設ける。こ
のC結合部21の出力VCの一般式は数7に示すように
なり、このVCの周波数特性は、低域部において減衰す
るようになる。またカレントトランスL1,L2と、抵抗
1のM結合部1が設けられ、このM結合部1の出力VL
は数8で示される。
【0019】このM結合部1とC結合部21により構成
されるCM型方向性結合器の方向性を良好にするために
は、低域部のある周波数fにおいて、前記出力VLとVC
が等しくなるように抵抗R2を選択すればよい。即ち数
9を満足するよう抵抗R2の値を選択する。この数9の
式で求めた抵抗R2を負荷したC結合部21とM結合部
1の回路の周波数特性は図8に示すように、低域におい
て出力VCとVLの差が小さくなり、方向性が良好とな
る。
【0020】図9は、前記図7に示したM結合部1とC
結合部21との高周波出力電圧をダイオード3で比較
し、その結果をフィルタ4を通して出力する形を取って
いる。この各部の実際の数値を適用した具体例を説明す
ると、各部数値は、前記図3の場合と同一であり、C結
合部に負荷した抵抗をR2は以下の方法で求める。
【0021】即ち、図から分かるように、実際には、C
結合部にフィルタ4のインピーダンスが負荷としてかか
るため、これを考慮して抵抗R2を定めなければならな
い。C結合部21の負荷インピーダンスをZ、フィルタ
4のインピーダンスをZaとするとき、負荷抵抗R2
数10の式より求められる。実施例の場合、f=100
KHzのとき、出力がVL=VCとなるものとして、数9
よりZ=10KΩとした。フィルタのインピーダンスZ
a=100KΩであるから、R2≒11KΩとなる。な
お前記内容からZ≦Zaが制限事項となる。
【0022】図9の各素子に具体的数値を適用した実施
例の周波数特性を図10に示す。この図から明らかなよ
うに、本発明の低域周波数におけるVLとVCは近似して
いる。図11はC結合部に抵抗R2を負荷しない従来の
場合の周波数特性図で、周波数f=100KHz程度以
下において、VCがVLと大きな差を生じている。
【0023】また図12のグラフは、CM型方向性結合
器の方向性特性を示し、前記図9のC結合部に抵抗R2
を負荷した本発明の場合は、低域において、方向性が極
めて良好になる。従来の場合は低域の方向性が悪くなっ
ている。
【0024】
【数7】
【0025】
【数8】
【0026】
【数9】
【0027】
【数10】
【0028】以上は周波数特性の高域部及び低域部にお
ける方向性の改善を各々の実施例について説明したが、
高域部及び低域部を含む全周波数域における方向性の改
善は、各々M結合部及びC結合部に前記方法で、M結合
部にコンデンサを負荷し、C結合部に抵抗を負荷するこ
とで全周波数域の方向性を良好にすることができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明のCM型方向性結合
器によれば、高域や低域、更には、高域及び低域におい
て方向性が良好となり、使用帯域が広くなる。これを反
射計等に使用する場合、その精度を極めて良好なものと
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCM型方向性結合器の一実施例構成図
である。
【図2】図1の実施例の高域周波数特性を示すグラフ図
である。
【図3】図1の実施例の具体例である。
【図4】図3の実施例の高域周波数特性を示すグラフ図
である。
【図5】図4に対応する従来例の周波数特性を示すグラ
フ図である。
【図6】図3の実施例の方向性を従来例と比較して示す
グラフ図である。
【図7】本発明のCM型方向性結合器の他の実施例構成
図である。
【図8】図7の実施例の低域周波数特性を示すグラフ図
である。
【図9】図7の実施例の具体例である。
【図10】図9の実施例の低域周波数特性を示すグラフ
図である。
【図11】図10に対応する従来例の周波数特性を示す
グラフ図である。
【図12】図9の実施例の方向性を従来例と比較して示
すグラフ図である。
【図13】従来のCM型方向性結合器の構成図である。
【図14】図13の高域周波数特性を示すグラフ図であ
る。
【図15】図13の低域周波数特性を示すグラフ図であ
る。
【符号の説明】
1,11…M型結合部、2,21…C型結合部、3…ダ
イオード、4…フィルタ、L1,L2…カレントトラン
ス、R1…抵抗、C1,C2…コンデンサ、C3…負荷コン
デンサ、R2…負荷抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−334129(JP,A) 特開 昭59−216065(JP,A) 特開 昭59−228432(JP,A) 実開 昭60−61833(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/03 H03H 7/48 - 7/52

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カレントトランスによるM結合部とコン
    デンサによるC結合部とで構成されるCM型方向性結合
    器において、高域の周波数領域における前記M結合部の
    出力Vと前記C結合部の出力VがV=Vを満足
    するよう前記M結合部の出力端に並列に負荷コンデンサ
    Cを接続して成ることを特徴とするCM型方向性結合
    器。
  2. 【請求項2】 カレントトランスによるM結合部とコン
    デンサによるC結合部とで構成されるCM型方向性結合
    器において、低域の周波数領域における前記M結合部の
    出力Vと前記C結合部の出力VがV=Vを満足
    するよう前記C結合部の出力端に並列に負荷抵抗Rを接
    続して成ることを特徴とするCM型方向性結合器。
  3. 【請求項3】 カレントトランスによるM結合部とコン
    デンサによるC結合部とで構成されるCM型方向性結合
    器において、高域の周波数領域における前記M結合部の
    出力V と前記C結合部の出力V がV =V を満足
    するように前記M結合部の出力端に並列に負荷コンデン
    サCを接続し、低域の周波数領域における前記M結合部
    の出力V と前記C結合部の出力V がV =V を満
    足するように前記C結合部の出力端に並列に負荷抵抗R
    を接続して成ることを特徴とするCM型方向性結合器。
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