JP3243121U - 椅子用キャスター - Google Patents

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Abstract

【課題】人が座っていない時の椅子の移動が楽に行え、部品点数を少なくし、かつ、摺動部を無くしてスムーズな動きを長期間に亘って維持できるようにする椅子用キャスターを提供する。【解決手段】椅子用キャスター1は、脚部100に固定される被固定部30と、被固定部30から延びる延出部31と、延出部31の先端側に設けられた車輪支持部32とを有するとともに、被固定部30、延出部31及び車輪支持部32が弾性を有する部材で一体成形された本体部材3と、車輪支持部32に回転可能に支持された車輪2とを備えている。延出部31は、椅子に人が座っていない無負荷時に車輪2を床面200に押圧して椅子の脚部100を床面から上方へ離す力を作用させる一方、椅子に人が座っている時には車輪2を椅子の脚部100に対して上方へ変位させる。【選択図】図1

Description

本開示は、椅子の脚部に取り付けられる椅子用キャスターに関し、特に人が座っていない時には椅子の移動が楽に行えるようにする一方、人が座っている時には椅子が容易には動かないようにする構造の技術分野に属する。
例えば特許文献1には、昇降式車輪付椅子構造が開示されている。特許文献1の椅子の脚部には、車輪を回転可能に支持する支持部材がピンによって上下方向に揺動自在に取り付けられている。支持部材と椅子の脚部とが引張バネによって連結されており、引張バネによる力は、支持部材を下方へ揺動させるように作用している。椅子に人が座っていない時には、引張バネによる力で支持部材が下方へ揺動し、車輪が脚部の下面よりも下に位置して当該脚部が浮いた状態になる。よって、床面上で車輪を転動させて椅子の移動が楽に行える。一方、人が座っている時には人の体重による力が引張バネによる力よりも大きくなって支持部材が上方へ揺動し、脚部の下面が床に着き、椅子が容易には動かないように安定する。
また、特許文献2では、車輪を支持する支持部材が、椅子の脚部に取り付けられるケーシングに対し、コイルバネを介して上下方向に変位可能に保持されている。椅子に人が座っていない時には、コイルバネによる力で支持部材が下方へ変位し、車輪が脚部の下面よりも下に位置するので椅子の移動が楽に行える。一方、人が座っている時には人の体重による力がコイルバネによる力よりも大きくなって支持部材が上方へ変位して脚部の下面が床に着き、椅子が容易には動かないように安定する。
特許第3099182号公報 特許第3243712号公報
ところで、特許文献1、2では、人が座っていない時には椅子を楽に移動でき、人が座っている時には椅子を動かないように安定させることができるので、利便性を向上させることができる。
しかしながら、特許文献1の昇降式車輪付椅子構造では、車輪の支持部材を揺動させるためのピンと、支持部材を付勢するための引張バネとが必要になるので、可動部が多くなるとともに部品点数が増え、コスト高になる。特に、支持部材の揺動時にはピンと支持部材との摺動がスムーズに行われるようにしておく必要があるが、長期間に亘ってスムーズな動きを維持するのは難しい。
また、特許文献2のものも、車輪を支持する支持部材とは別にコイルスプリングが必要になるので、可動部が多くなるとともに部品点数が増え、コスト高になる。特許文献2では、支持部材がケーシング内をスムーズに摺動するようにしておく必要があるが、これも長期間に亘って維持するのが難しい。
本考案は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、人が座っていない時の椅子を移動が楽に行えるようにする場合に、部品点数を少なくし、かつ、摺動部を無くしてスムーズな動きを長期間に亘って維持できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本考案の一態様では、椅子の脚部に取り付けられる椅子用キャスターを前提とすることができる。椅子用キャスターは、前記脚部に固定される被固定部と、前記被固定部から前記椅子の前後方向一方へ向かって延びる延出部と、前記延出部の先端側に設けられた車輪支持部とを有するとともに、前記被固定部、前記延出部及び前記車輪支持部が弾性を有する部材で一体成形された本体部材と、前記本体部材の前記車輪支持部に、水平方向に延びる軸まわりに回転可能に支持された車輪を備えている。前記本体部材の前記延出部は、前記椅子に人が座っていない無負荷時には前記車輪支持部を介して前記車輪を床面に押圧して前記椅子の脚部と床面との間に空間を形成する力を作用させる一方、前記椅子に人が座っている負荷時には前記車輪を前記椅子の脚部に対して上方へ変位させて当該脚部で人の重量を支持させるように構成されている。
すなわち、椅子用キャスターを構成している本体部材の被固定部を椅子の脚部に固定することで、既存の椅子に対して椅子用キャスターを簡単に取り付けて使用することが可能になる。椅子に人が座っていない無負荷時には、本体部材の延出部による力で、車輪を床面に押圧して椅子の脚部が床面から上方へ離れて浮上する。椅子の脚部が床面から浮上すると、車輪のみが床面に接触している状態になるので、少しの力を椅子に加えるだけで車輪が床面を転動して椅子を楽に移動させることが可能になる。一方、椅子に人が座ると、車輪が床面に接触したままで延出部が弾性変形し、これにより椅子の脚部が下へ変位して床面に接触するので、椅子が容易には動かなくなって安定する。
また、被固定部、延出部及び車輪支持部が弾性を有する部材で一体成形されているので、部品点数が少なくて済む。さらに、延出部の弾性変形によって車輪と脚部との相対的な位置関係を変化させるようにしているので、従来例のような摺動部は不要になる。
前記被固定部は、前記脚部の下端面に沿うように形成されるとともに、締結部材が挿通可能な挿通孔を有していてもよい。この場合、前記挿通孔に挿通された前記締結部材により前記被固定部を前記脚部に固定することができる。すなわち、椅子に人が座ると、被固定部は脚部の下端面と床面との間で圧縮力を受けることになるが、この圧縮力は被固定部を脚部に固定する方向の力として作用するので、被固定部が脚部から外れ難くなる。
前記被固定部、前記延出部及び前記車輪支持部は、弾性を有する金属製の1枚の板材をプレス成形することで得ることができる。この場合、前記車輪支持部は、前記板材の厚み方向に折り曲げられるとともに、前記軸方向に互いに間隔をあけて設けられた一対の支持板部を有していてもよく、前記車輪は、一対の前記支持板部の間に配置して当該支持板部で支持することができる。
前記延出部は、前記被固定部から前後方向一方へ向かって上方へ延びるように湾曲していてもよい。この場合、前記車輪支持部は、前記延出部の先端部から上方へ向けて斜めに延びる傾斜板部を有する構成とすることができる。また、一対の前記支持板部は、前記傾斜板部における前記軸方向の両端部に設けることができる。そして、一対の前記支持板部を前記延出部から離れる方向に形成することで、車輪の床面への接触部と椅子の脚部とを前後方向に離すことができる。
以上説明したように、本考案によれば、脚部に固定される被固定部と、椅子の前後方向一方へ延びる延出部と、車輪支持部とが弾性を有する部材で一体成形されているので、人が座っていない時の椅子を移動が楽に行えるようにする場合に、部品点数を少なくし、かつ、摺動部を無くしてスムーズな動きを長期間に亘って維持できる。
本考案の実施形態に係る椅子用キャスターの使用状態を示し、無負荷時における部分断面図である。 負荷時の図1相当図である。 椅子用キャスターの底面図である。 カバーの平面図である。 本体部材の展開図である。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本考案、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1及び図2は、本考案の実施形態に係る椅子用キャスター1の使用状態に係る図であり、図1は無負荷時の椅子用キャスター1を、図2は負荷時の椅子用キャスター1をそれぞれ示している。椅子用キャスター1は、椅子(図示せず)の脚部100に取り付けられて使用される。椅子用キャスター1が取り付けられる椅子の種類は特に限定されるものではなく、例えば木製の椅子、金属製の椅子のいずれであってもよく、また、1人掛けの椅子であってもよいし、複数人が掛けることのできる椅子であってもよい。椅子の構造については、折り畳み可能な椅子であってもよいし、折り畳みが不可能な椅子であってもよい。椅子の脚部100の数は、一般的には4つであるが、脚部100の数は4つに限られるものではなく、例えば椅子の左側及び右側にそれぞれ設けられた一対の脚部が前後方向に長い形状とされていてもよい。
この実施形態の説明では、各図に示すように前、後、左、右を定義するが、この定義は説明の便宜を図るためのものであり、本考案を限定するものではない。すなわち、前とは、椅子の前に対応しており、椅子に座った人を基準として前となる側であり、後とは、椅子の後に対応しており、椅子に座った人を基準として後となる側である。また、左とは、椅子の左に対応しており、椅子に座った人を基準として左となる側であり、右とは、椅子の右に対応しており、椅子に座った人を基準として右となる側である。
椅子用キャスター1は、椅子が4本の脚部100を有している場合には、4本全ての脚部100に椅子用キャスター1を取り付けて使用してもよいし、前側の2本の脚部100にのみ椅子用キャスター1を取り付けて使用してもよいし、後側の2本の脚部100にのみ椅子用キャスター1を取り付けて使用してもよい。つまり、1つの椅子に取り付けられる椅子用キャスター1の数は特に限定されるものではない。
図3にも示すように、椅子用キャスター1は、車輪2と、車輪2を支持する本体部材3と、車輪2を覆うカバー4と、クッション材5とを備えている。カバー4は、図4にも示している。車輪2は、例えば樹脂材等のように床面200を傷つけにくい材料で構成されている。車輪2の幅(左右方向の寸法)の下限は、特に限定されるものではないが、例えば10mm以上、または20mm以上とすることができる。車輪2の幅の上限は、椅子の脚部100の幅よりも狭く設定されており、車輪2が脚部100から左右方向にはみ出さないようにするのが好ましい。車輪2の径方向中央部には、車軸2aが挿入されるようになっており、この車軸2aの軸芯周りに車輪2が回転するようになっている。
本体部材3は、椅子の脚部100に固定される被固定部30と、被固定部30から椅子の後方向へ向かって延びる延出部31と、延出部31の延出方向先端側(後側)に設けられた車輪支持部32とを有している。この実施形態では、車輪2が脚部100の後方に位置するように椅子用キャスター1が取り付けられているので、延出部31が椅子の後方向に向かって延びるように配置され、車輪支持部32が延出部31の後側に設けられることになる。これに限らず、図1を左右反転した場合のように、車輪2が脚部100の前方に位置するように椅子用キャスター1が取り付けられていてもよい。この場合、延出部31が椅子の前方向に向かって延びるように配置されるので、車輪支持部32が延出部31の前側に設けられることになる。
本体部材3を構成している被固定部30、延出部31及び車輪支持部32は、弾性を有する部材で一体成形されている。具体的には、弾性を有する金属製の1枚の板材をプレス成形することで、被固定部30、延出部31及び車輪支持部32が構成されている。板材は、例えばSK85(旧SK5)のような炭素鋼からなる板材を挙げることができるが、これに限られるものではなく、弾性を有する各種金属材で本体部材3を構成することができる。図5は、本体部材3を構成する板材の展開図であり、図5に示すような形状に打ち抜かれた素材をプレス用の金型で成形することにより、図1等に示すような立体的な本体部材3になる。
本体部材3を構成する板材の厚みは、例えば0.5mm以上、または0.8mm以上とすることができるが、これは椅子の重量等に応じて選定すればよい。また、被固定部30、延出部31及び車輪支持部32は、樹脂材により一体成形されていてもよい。この場合、弾性を有する樹脂材を用いればよい。
被固定部30は、椅子の脚部100の下端面100aと同様に水平に延びるように形成されている。被固定部30の外形状は、椅子の脚部100の下端面100aの外形状よりも小さく設定されており、これにより、被固定部30が脚部100の下端面100aから径方向外方へはみ出さなくなる。被固定部30の外形状は特に限定されるものではないが、例えば円形状とすることができる。
被固定部30は、例えばビス等の締結部材B(図1にのみ破線で示す)が挿通可能な挿通孔30aを有している。挿通孔30aの数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。本実施形態では、挿通孔30aを5つ設けており、被固定部30の互いに離れた5箇所をそれぞれ厚み方向に貫通するように、各挿通孔30aが形成されている。被固定部30は、挿通孔30aに下方から挿通された締結部材Bを脚部100にねじ込むことにより当該脚部100に固定される。脚部100には、締結部材Bがねじ込まれる下孔が形成されていてもよいし、締結部材Bが螺合するねじ孔が形成されていてもよい。
延出部31は、被固定部30の後端部から後方向へ向かって上方へ延びるように湾曲している。延出部31は、後述するような負荷をかけると弾性変形する部分である。尚、延出部31は後方向へ向かって水平に延びていてもよいし、後方向へ向かって下方へ延びるように湾曲していてもよい。
車輪支持部32は、傾斜板部32aと、一対の支持板部32bとを有している。傾斜板部32aは、延出部31の後端部(延出方向先端部)から上方へ向けて斜めに延びている。これにより、傾斜板部32aは上端部に近づけば近づくほど脚部100から後方へ離れるように配置されるとともに、床面200から上方離れるように配置されることになる。傾斜板部32aの幅(左右方向の寸法)は、車輪2の幅よりも広く設定されている。また、被固定部30の幅と傾斜板部32aの幅とを比較すると、被固定部30の幅の方が広く設定されており、脚部100への接触面積を大きくしている。
傾斜板部32aにおける幅方向(車輪2の軸方向)の両端部には、一対の支持板部32bが設けられている。一対の支持板部32bは、車輪支持部32を構成する板材を厚み方向に折り曲げることによって形成されている。一対の支持板部32bは、前後方向及び上下方向に延びており、傾斜板部32aの幅方向に互いに間隔をあけて設けられ、かつ、互いに平行となっている。一対の支持板部32bは、延出部31から後方へ離れる方向に延びている。一対の支持板部32bの間隔は、傾斜板部32aの幅方向の寸法と対応しており、一対の支持板部32bの間に車輪2を配置することができるようになっている。一対の支持板部32bの間に配置された車輪2は、水平にかつ左右方向に延びる車軸2aによって支持板部32bに回転可能に支持されている。
図4に示すように、カバー4は、例えば樹脂材により一体成形された部材である。すなわち、カバー4は、脚部100の下端面100aに沿って延びる取付板部40と、後側部41とを備えている。取付板部40の上面が脚部100の下端面100aに接触するように配置される。取付板部40の下面に、本体部材3の被固定部30の上面が接触するように配置される。尚、カバー4は必要に応じて設ければよく、省略してもよい。
取付板部40には、被固定部30の挿通孔30aと同じ位置に、締結部材Bが挿通可能な貫通孔40aが形成されている。取付板部40は締結部材Bにより、被固定部30と共締めされて脚部100に固定される。
後側部41は、取付板部40の後端部から後方へ突出するように形成されており、車輪2及び車輪支持部32を覆うように上方へ向けて膨出した形状を有している。後側部41の下方全体が開放されており、この開放部分から車輪2及び車輪支持部32を当該後側部41の内部に収容することができる。
クッション材5は、例えばゴム、熱可塑性エラストマー、フェルト等のように床面200を傷つけにくい材料で構成されており、本体部材3の被固定部30の下面に貼り付けられている。クッション材5を貼り付けることで、締結部材Bの頭部や被固定部30の下面を覆うことができ、締結部材Bの頭部や被固定部30が床面200を傷つけることはない。尚、クッション材5は、必要に応じて設ければよく、省略してもよい。
本体部材3の延出部31は、椅子に人が座っていない無負荷時には車輪支持部32を介して車輪2を床面200に押圧して椅子の脚部100と床面200との間に空間を形成する力を作用させ、脚部100を浮上させる。すなわち、椅子の自重のみが作用している時が無負荷時であり、椅子の自重のみが作用しているときには、椅子の脚部100、即ち本例ではクッション材5が床面200に接触しないように、延出部31の弾性力が設定されている。延出部31の弾性力は、当該延出部31を構成している板材の厚み、材質、形状、幅等によって設定することができ、例えば板材の厚みを厚くすればするほど延出部31の弾性力が高まり、反対に板材の厚みを薄くすればするほど延出部31の弾性力が低下する。重い椅子の場合には延出部31の弾性力を高め、軽い椅子の場合には延出部31の弾性力を低下させておけばよい。また、無負荷時におけるクッション材5と床面200との間隔は、特に限定されるものではないが、例えば3mm以上、または5mm以上に設定しておくことができる。この間隔は、延出部31の弾性力や延出部31の形状等によって任意に設定できる。
本体部材3の延出部31は、椅子に人が座っている負荷時には車輪2を椅子の脚部100に対して上方へ変位させて脚部100で人の重量を支持させるように構成されている。すなわち、人が座ると脚部100には椅子の重量と人の重量とが加わることになり、このように重量が明確に増加することで、延出部31はその後側が前側に比べて上に変位するように弾性変形する。これにより、クッション材5を床面200に接触させ、椅子及び人の重量を脚部100で支持することができる。尚、車輪2が床面200に接触しているので、椅子及び人の重量の一部は車輪2によって支持されることになる。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、椅子用キャスター1を構成している本体部材3の被固定部30を椅子の脚部100に固定することで、既存の椅子に対して椅子用キャスター1を簡単に取り付けて使用することが可能になる。よって、本実施形態の椅子用キャスター1は、後付け可能なキャスターである。
椅子用キャスター1の取付後、椅子に人が座っていない無負荷時には、本体部材3の延出部31による力で車輪2を床面200に押圧し、これにより椅子の脚部100が浮上して脚部100と床面200との間に空間が形成される。椅子の脚部100が床面200から浮上すると、車輪2のみが床面200に接触している状態になるので、前後方向に少しの力を椅子に加えるだけで車輪2が床面200を転動して椅子を楽に移動させることが可能になる。
一方、椅子に人が座ると、車輪2が床面200に接触したままで延出部31が弾性変形し、これにより椅子の脚部100が下へ変位してクッション材5が床面200に接触するので、椅子が容易には動かなくなって安定する。
また、被固定部30、延出部31及び車輪支持部32が弾性を有する部材で一体成形されているので、部品点数が少なくて済む。さらに、延出部31の弾性変形によって車輪2と脚部100との相対的な位置関係を変化させるようにしているので、従来例のような可動部及び摺動部は不要になり、スムーズな動きを長期間に亘って維持できる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、実用新案登録請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本考案の範囲内のものである。
以上説明したように、本考案に係る椅子用キャスターは、椅子の脚部に取り付けて利用できる。
1 椅子用キャスター
2 車輪
3 本体部材
30 被固定部
30a 挿通孔
31 延出部
32 車輪支持部
32a 傾斜板部
32b 支持板部
100 脚部
200 床面
B 締結部材

Claims (6)

  1. 椅子の脚部に取り付けられる椅子用キャスターであって、
    前記脚部に固定される被固定部と、前記被固定部から前記椅子の前後方向一方へ向かって延びる延出部と、前記延出部の先端側に設けられた車輪支持部とを有するとともに、前記被固定部、前記延出部及び前記車輪支持部が弾性を有する部材で一体成形された本体部材と、
    前記本体部材の前記車輪支持部に水平方向に延びる軸まわりに回転可能に支持された車輪と、を備え、
    前記本体部材の前記延出部は、前記椅子に人が座っていない無負荷時には前記車輪支持部を介して前記車輪を床面に押圧して前記椅子の脚部と床面との間に空間を形成する力を作用させる一方、前記椅子に人が座っている負荷時には前記車輪を前記椅子の脚部に対して上方へ変位させて当該脚部で人の重量を支持させるように構成されていることを特徴とする椅子用キャスター。
  2. 請求項1に記載の椅子用キャスターにおいて、
    前記被固定部は、前記脚部の下端面に沿うように形成されるとともに、締結部材が挿通可能な挿通孔を有し、前記挿通孔に挿通された前記締結部材により前記脚部に固定されることを特徴とする椅子用キャスター。
  3. 請求項1に記載の椅子用キャスターにおいて、
    前記被固定部、前記延出部及び前記車輪支持部は、弾性を有する金属製の1枚の板材をプレス成形してなり、
    前記車輪支持部は、前記板材の厚み方向に折り曲げられるとともに、前記軸方向に互いに間隔をあけて設けられた一対の支持板部を有し、
    前記車輪は、一対の前記支持板部の間に配置され、当該支持板部に支持されていることを特徴とする椅子用キャスター。
  4. 請求項3に記載の椅子用キャスターにおいて、
    前記延出部は、前記被固定部から前後方向一方へ向かって上方へ延びるように湾曲していることを特徴とする椅子用キャスター。
  5. 請求項4に記載の椅子用キャスターにおいて、
    前記車輪支持部は、前記延出部の先端部から上方へ向けて斜めに延びる傾斜板部を有し、
    一対の前記支持板部は、前記傾斜板部における前記軸方向の両端部に設けられていることを特徴とする椅子用キャスター。
  6. 請求項5に記載の椅子用キャスターにおいて、
    一対の前記支持板部は、前記延出部から離れる方向に延びていることを特徴とする椅子用キャスター。
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