JP3242814U - 車両接近防止具 - Google Patents

車両接近防止具 Download PDF

Info

Publication number
JP3242814U
JP3242814U JP2023001669U JP2023001669U JP3242814U JP 3242814 U JP3242814 U JP 3242814U JP 2023001669 U JP2023001669 U JP 2023001669U JP 2023001669 U JP2023001669 U JP 2023001669U JP 3242814 U JP3242814 U JP 3242814U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod body
vehicle
rod
flag
access prevention
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023001669U
Other languages
English (en)
Inventor
正一 井上
正也 武淵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEXCO ENGINEERING NIIGATA CORPORATION
Original Assignee
NEXCO ENGINEERING NIIGATA CORPORATION
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEXCO ENGINEERING NIIGATA CORPORATION filed Critical NEXCO ENGINEERING NIIGATA CORPORATION
Priority to JP2023001669U priority Critical patent/JP3242814U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3242814U publication Critical patent/JP3242814U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Road Signs Or Road Markings (AREA)

Abstract

【課題】構造簡易で、軽量にして倒れ難い車両接近防止具を提供する。【解決手段】左右方向に長い棒本体2を備え、棒本体2の左右方向が車両の進行方向と交差する交差方向に配置されると共に、使用状態で走行車線に棒本体2の下面2S側が載置される仮設用の車両接近防止具1である。走行車線の車両規制区間で車両を誘導する誘導員の後方に防止具1を配置すれば、工事用などの車両が後進する際、棒本体2を視認することにより、誘導員への車両の接近を防止することができる。また、単体の棒本体2を備え、棒本体2の下面2Sの前後に、延長脚部52の前後が突出しているから、折畳式のものに比べて、軽量化とコストを抑えることができ、しかも、棒本体2の左右両側で延長脚部52が前後に突出するため、一層安定すると共に、転倒防止効果に優れたものとなる。【選択図】図1

Description

本考案は、道路規制区間などに用いる車両接近防止具に関する。
従来、この種の仮設用の車両接近防止具として、ほぼ三角形の横断断面形状の道路標識主体に、反射乃至は蛍光性標識を施し、自動車の通行止め乃至は侵入禁止域を表示したりする等の目的で路面に仮設的に置いて使用される路面設置型道路標識(例えば特許文献1)や、中空枕木状本体の上面両側に支持棒を直立させると共に、両側の支持棒に標示板を緩結させ、前記本体の底部に滑り止めを設けた車止め兼用の保安柵(例えば特許文献2)がある。
また、仮設用とは異なるが、角形の棒体に幾何学的模様又は色彩が施され、前記棒体をアンカーボルト用貫通孔を介して夫々の車止め位置に固着して使用する車止めブロック(例えば特許文献3)がある。
上記特許文献1の道路標識では反射乃至は蛍光性標識により視覚的に注意喚起することができ、また、上記特許文献2の保安柵では表示板により視覚的に注意喚起することができる。さらに、保安柵において注意喚起のために標識である旗体を用いたもの(例えば特許文献4)もある。
また、上記特許文献1の道路標識では、前進する車両の車輪が当たることにより車両の運転者に注意を促すことができ、居眠り運転や脇見運転者にも効果がある(特許文献1の考案の効果の欄)。また、上記特許文献2の保安柵では、前輪が当たる(特許文献2の第2図)ことにより車両の運転者に注意を促すことができる。
そして、これら特許文献1,2のものは、上記特許文献3の固定された車止めブロックと異なり、運搬して使用することができる。
ところで、道路工事などによる車線規制区間では、作業員である誘導員により車両の誘導が行われる(例えば特許文献5)。
このような車両規制区間内において、工事関係者の車両も車線の進行方向に向いて移動する必要があり、規制区間内の車両はUターンして向きを変えることができない。このため車線規制区間内における道路工事箇所の移動などにより、規制区間内の車両が進行方向と逆向きに移動する場合、後ろ向きの後進走行で移動しなければならない。
これに対して、規制区間の手前の誘導員は、一般車両の進行方向と逆向きで一般車両を誘導するため、後方から接近する規制区間内の車両に気付き難く、また、規制区間内の車両も後進走行時に後方確認が不十分になると、後方の誘導員に気付かずに接近してしまう虞がある。
このような問題に対して、同一出願人は、対をなす棒本体を備え、前記棒本体の長手方向が車両の進行方向と交差する交差方向に配置されると共に、使用状態で車両通路面に下面側が載置される仮設用の車両接近防止具であって、一直線上に並んだ前記対をなす棒本体の前記長手方向の中央端部同士を回動連結部により連結し、前記対をなす棒本体が一直線上に並んだ前記使用状態から、前記対をなす棒本体を重ね合わせた重ね合わせ状態に折畳可能に構成した車両接近防止具(特許文献6)を提案している。
前記車両接近防止具を、車両通行面の車両規制区間で車両を誘導する誘導員の後方に配置すれば、工事用などの車両が後進する際、棒本体を視認することにより、誘導員への車両の接近を防止することもできる。
ところで、前記車両接近防止具では、対をなす棒本体を折り畳むことにより、持ち運びが容易となるが、前記車両接近防止具は衝突車両などを止める機能は不要であり、視覚により車両や誘導員などが接近することを防止するものである。このため棒本体は、断面角形の中空状形状で細長い形状をなし、棒本体自体は比較的軽量なものになっているが、折り畳みのために構造が複雑になる面があると共に、コスト上昇を招き、さらに、棒本体が軽量な構造のため、中央に突設した旗体に強風が加わると、倒れる虞がある。
実開昭60-195312号公報 実開昭60-32412号公報 実用新案登録第3164556号公報 実開昭54-136991号公報 特開2014-235999号公報 実用新案登録第3228468号公報
そこで、本考案は、上記問題点を解決するものであり、構造簡易で、軽量にして倒れ難い車両接近防止具を提供することを目的とする。
請求項1の考案は、左右方向に長い棒本体を備え、前記棒本体の左右方向が車両の進行方向と交差する交差方向に配置されると共に、使用状態で車両通路面に前記棒本体の下面側が載置される仮設用の車両接近防止具において、前記棒本体の下面から少なくとも前後一方に突出し、前記車両通路面に載置される延長脚部を備えることを特徴とする。
請求項2の考案は、単体の前記棒本体を備え、前記延長脚部の前後が前記下面の前後に突出することを特徴とする。
請求項3の考案は、前記延長脚部を前記棒本体の左右方向両側に設けたことを特徴とする。
請求項4の考案は、前記棒本体は、前記下面の前側及び後側から上方に立ち上がる前面及び後面と、これら前面及び後面の上側を連結する上面とを有する中空形状をなし、前記延長脚部は、前記下面に比べて前後方向に長いと共に前記下面に取り付けた板材からなることを特徴とする。
請求項5の考案は、前記左右方向両側の前記延長脚部の前側に上向き部を設け、この上向き部の前側に移動用の車輪を設けると共に、前記下面が前記車両通路面に載置された状態で、前記車輪は前記車両通路面に非接触状態となり、先端側に旗体を設ける旗杆を備え、前記旗杆の基端を前後方向の回動中心軸により前記前面と前記後面の一方の左右方向中央側に回動可能に連結すると共に、前記旗杆を前記棒本体の前記左右方向で前記前面と前記後面の一方に沿う収納位置と、前記旗杆をその先端側が前記棒本体の前記上面より上方に位置する使用位置とに回動可能に構成し、前記使用位置の前記旗杆が、前記車輪により前記棒本体を移動する手動移動操作部であることを特徴とする。
請求項6の考案は、前記旗杆が伸縮可能であり、前記棒本体の前記上面に運搬用の把持部を設け、前記棒本体の外面に、前記車両通路面と異なる色を有する注意喚起表示部を設け、前記棒本体の前記上面の前記左右方向の両側には、デリネータを着脱可能に取り付ける取付部を設け、前記デリネータは取付状態で前記棒本体の前記上面から上方に突出することを特徴とする。
請求項1の構成によれば、使用状態では棒本体の下面側を車両通行面に載置する。例えば、車両通行面の車両規制区間で車両を誘導する誘導員の後方に配置すれば、工事用などの車両が後進する際、棒本体を視認することにより、誘導員への車両の接近を防止することができる。また、車両が棒本体に気付かない場合でも、車両の車輪が棒本体に当たることにより、それ以上の誘導員への接近を防止することができる。しかも、棒本体の下面の前後一方には延長脚部が突出しているから、使用状態で安定すると共に、前後方向他方からの風風などの影響による転倒を防止することができる。
請求項2の構成によれば、単体の棒本体を備えるから、折畳式のものに比べて、軽量化が図られ、また、コストを抑えることができ、しかも、使用状態で安定すると共に、前後方向両側からの風風などの影響による転倒を防止できる。
請求項3の構成によれば、延長脚部を棒本体の左右方向両側に設けることにより、棒本体の左右両側で延長脚部が前後に突出するため、一層安定すると共に、転倒防止効果に優れたものとなる。
請求項4の構成によれば、棒本体の軽量化が図られ、運搬が容易となり、また、一枚の板材を下面に取り付けることにより、前後が下面から前後に突出する延長脚部を構成したから、延長脚部は、構造簡易にして、取付構造も簡易なものとなる。
請求項5の構成によれば、旗杆の基端を棒本体の左右方向中央側に連結したから、使用位置で旗杆が棒本体の中央側から上方に突設し、旗体の視認性に優れ、また、旗杆を棒本体の前面と後面の一方に沿う収納位置とすることにより、運搬時に旗杆が邪魔になることがない。さらにまた、その中央側の旗杆の上部を把持し、棒本体を後側又は前側に傾けて車輪を車両通路面に接地し、引っ張る又は押すことにより棒本体を移動させることができ、しかも、延長脚部の前側の上向き部に車輪を設けたから、棒本体に延長脚部を取り付けることにより、同時に車輪を取り付けることができ、組立作業性に優れたものとなる。
請求項6の構成によれば、旗杆を伸縮可能とすることにより、使用位置では旗杆を伸ばし、旗体の視認性を向上することができ、収納位置では旗杆を伸縮してコンパクトに収納することができ、旗杆を収納して把持部を持って運搬することができる。また、両側にデリネータを取り付けることにより、後退する車両からの死角が少なくなり、旗体と合わせて防止具に気付き易くなる。
本考案の実施例1を示す前側から見た使用状態の斜視図である。 同上、後側から見た使用状態の正面図である。 同上、使用状態の側面図である。 同上、旗杆を収納した状態の斜視図である。 同上、旗杆を収納した状態の平面図である。 同上、旗杆を収納した状態の背面図である。 同上、使用状態の平面説明図である。
本考案における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1~図7は本考案の実施例1を示す。同図に示すように、車両接近防止具1は、単体の棒本体2を備える。この棒本体2は、角パイプなどからなり、断面角形の中空形状をなし、平板状の上面2U,下面2S,前面2Z,後面2Kを有し、軽量化に適したアルミニウム合金などからなる。また、前記棒本体2の長手方向(左右方向)の端部は蓋板3により塞がれている。
このように前記棒本体2は、前記下面2Sの前側及び後側から上方に立ち上がる前記前面2Z及び前記後面2Kと、これら前面2Z及び後面2Kの上側を連結する前記上面2Uとを有する中空形状をなす。尚、上面2U,前面2Z,下面2S,後面2Kの間には角部が設けられているが、角部を湾曲状に形成してもよい。
前記棒本体2の外面には、縞模様などの注意喚起表示部11が設けられている。この例の注意喚起表示部11は、光反射性を有する赤色の反射テープを帯状に貼った複数の赤色帯部12と、光反射性を有する黄色の高輝度反射テープを帯状に貼った複数の黄色帯部13とを長手方向に交互に配置してなり、高輝度反射テープにより棒本体2の外面を異なる色に着色している。このように注意喚起表示部11は、例えばアスファルトやコンクリートなどの車両通路面と異なる色を有する。また、外面の着色は、反射テープを設ける以外に、塗装などにより施しても良い。
図2などに示すように、前記棒本体2の中央側の後面2Kには、旗杆21の基端側が前後方向の回転中心軸を中心に回動可能に連結されている。前記旗杆21は、旗杆基端部22と、この旗杆基端部22の先端側22Sにスライド可能に挿入された旗杆先端部23とを有し、旗杆基端部22に対して旗杆先端部23をスライドすることにより長さを調整することができる。
前記旗杆基端部22の基端に、ノブボルト24の前記回転中心軸たるボルト24A(図2及び図5)を挿通し、このボルト24Aを前記前面2Z及び前記後面2Kに挿通し、挿通したボルト24Aの先端に、前記後面2K側に配置したノブナット25を螺合しており、旗杆21を使用位置(図1)である略垂直に立てた状態から棒本体2の後面2Kに沿った収納位置(図4)で位置固定されるように、ノブボルト24を締めて後面2Kとノブボルト24の間で旗杆基端部22を所定の締付力で挟んでいる。
前記旗杆21は管状の硬質材料からなり、前記旗杆基端部22及び旗杆先端部23は、それぞれ長さ方向中央で白色,赤色の警報色26W,26Rに色分けされている。また、前記旗杆21の先端側には旗体28が着脱自在に設けられる。この旗体28は赤色などの警報色を有し、風により棚引く柔軟性を有するものであって、旗体28の上下に設けた連結部たる紐(図示せず)を旗杆21に縛って着脱可能に固定される。尚、図面では、旗体28を三角形で図示しているが上述したように柔軟性を有するものである。
前記棒本体2の長さ方向中央で前記上面2Uには、ハンドル31が設けられ、このハンドル31は、上面2Uの左右に突設した取付部32,32と、この左右の取付部32,32の上部を連結する運搬用の把持部33とを備え、合成樹脂などの硬質部材からなる。
前記車両接近防止具1には、図1に示すように、デリネータ41,41が着脱可能に設けられ、このデリネータ41は、下部に取付軸42を有すると共に、上部に前,後面43,43を有する。そして、自発光式のデリネータ41では、前,後面43,43が発光し、光反射式のデリネータ41では、前,後面43,43が光を反射する。尚、前,後面43,43は、光を反射すると共に発光するものでもよい。このようにデリネータ41は、自発光式又は/及び光反射式の標識である。
前記棒本体2の上面2Uには、左右方向両側に前記取付軸42を着脱自在に取り付ける取付孔44が設けられ、この取付孔44が前記デリネータ41の取付部である。また、図1に示すように、円形の前記取付孔44には、切欠き部45を中央側に設け、その切欠き部45を挿通する位置決め突起(図示せず)が前記取付軸42に設けられており、前記位置決め突起と前記切欠き部45との係合により、棒本体2に対してデリネータ41の前後向きが位置決めされる。
前記棒本体2の両端側には、金属製帯板を屈曲形成したL字金具51が設けられている。このL字金具51は、前記下面2Sに固定する前後方向に長い延長脚部52と、この延長脚部52の後端に設けられた上向き部53とを一体に有し、それら延長脚部52と上向き部53との間には略90度の屈曲部54(図3)が設けられている。
また、図3及び図5などに示すように、前記延長脚部52の前側に位置する延長脚前部52Aは、前記前面2Z位置から前側に突出し、前記延長脚部52の後側に位置する延長脚後部52Bは、前記後面2K位置から後側に突出し、前記延長脚後部52Bの前後長さLBは、前記下面2Sの前後長さLと2倍であり、前記延長脚前部52Aの前後長さLAは、前記下面2Sの前後長さLと同一である。即ち、延長脚部52は、前側から、延長脚前部52Aと、下面2Sに取り付ける部分と、延長脚後部52Bとを一体に備える。
前記上向き部53の前面には、移動手段たる車輪61が設けられている。前記車輪61は略コ字形の枠体62内に中心軸63を中心に回転可能に設けられ、この例では、図3及び図4などに示すように、前記枠体62を上向き部53の前面に固定しており、前記車輪61は前後方向を向く。尚、車輪61と枠体62と中心軸63によりキャスターを構成している。
前記下面2Sを走行車線101に載置した前記棒本体2の使用状態で、車輪61及び枠体62は走行車線101とは非接触状態となる。そして、誘導員104が中央側の旗杆21の上部を把持し、棒本体2を前側に傾けて車輪61を走行車線101に接地し、前側に引っ張る又は後側に押すことにより棒本体2を移動させることができる。また、前記下面2Sが前記車両通路面たる走行車線101に載置された状態で、前記車輪61は走行車線101に非接触状態となる。
そして、前記下面2Sを走行車線101に載置した前記棒本体2,2の使用状態で、風により旗杆21を前側に倒そうとする力が加わると、この力に対して、旗杆21の基端位置より前方に位置する下面2S及び延長脚前部52Aが対抗し、また、旗杆21を後側に倒そうとする力が加わると、この力に対して、旗杆21の基端位置より後方に位置する延長脚後部52Bが対抗して、防止具1の転倒を防止することができる。
次に、車両接近防止具1の使用方法について説明する。図1に示すように、旗体28を取り付けた旗杆21を略垂直に立て使用位置にすると共に、両側の取付孔44,44にデリネータ41,41を取り付ける。
図7に示すように、例えば走行車線101と追越車線102を有する片側二車線の高速道路において、走行車線101には車両規制区間103が設けられ、この車両規制区間103の手前で、誘導員104が走行車線101の一般車両(図示せず)を追越車線102に誘導しており、その誘導員104の後方に前記防止具1を配置する。尚、車両規制区間103内には、例えば舗装補修工事を行う工事区間(図示せず)がある。また、図7中、106は走行車線101の車両を追越車線102に誘導する矢印表示板であり、複数の矢印表示板106が走行車線101に並んで設けられ、また、107は規制区間103内を示すコーン型標識であり、複数のコーン型標識107が走行車線101と追越車線102の間に並んで設けられている。尚、誘導員104と防止具1の間隔は20メートル程度が好ましい。
この場合、防止具1の長手方向を一般車両の進行方向と交差方向に配置すると共に、車両通行面である走行車線101に防止具1の下面2S側を載置する。そして、図7の右向き矢印に示すように、車両規制区間103の車両105が後進する際、デリネータ41,41,旗体28及び注意喚起表示部11を備えた車両接近防止具1を視認することにより、誘導員104への車両105の接近を防止することができる。また、前進に比べて確認の難しい後進において、車両105の乗員が車両接近防止具1に気付かなかった場合でも、車両105の後輪が棒本体2に当たることにより、防止具1の存在に気付くことができる。
また、防止具1を運搬する場合は、デリネータ41,41を取り外し、旗杆21の先端に旗体28を巻き付け、旗杆21を縮小し、旗杆21を倒す方向に回動し、旗杆21を前面2Zに沿う収納位置で固定することができる。尚、図5及び図6などに示すように、収納位置で旗杆21は両端部が棒本体2の端部から大きく突出しない長さを有する。また、棒本体2は、車両105の車体には当たらず、車輪に当たる程度の高さを有する。
そして、デリネータ41,41を取り外し、誘導員104等がハンドル31を用いて防止具1を簡便に運搬することができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、左右方向に長い棒本体2を備え、棒本体2の左右方向が車両105の進行方向と交差する交差方向に配置されると共に、使用状態で車両通路面たる走行車線101に棒本体2の下面2S側が載置される仮設用の車両接近防止具1において、下面2Sから少なくとも前後一方に突出し、走行車線101に載置される延長脚部52を備えるから、使用状態では棒本体2の下面2S側を走行車線101に載置する。例えば、走行車線101の車両規制区間103で車両105を誘導する誘導員の後方に配置すれば、工事用などの車両が後進する際、棒本体2を視認することにより、誘導員104への車両105の接近を防止することができる。また、車両105が棒本体2に気付かない場合でも、車両105の車輪が棒本体2に当たることにより、それ以上の誘導員104への接近を防止することができる。しかも、棒本体2の下面2Sの前後一方には延長脚部52が突出しているから、走行車線101に載置した使用状態で安定すると共に、前後方向他方からの風などの影響による転倒を防止することができる。
このように本実施例では、請求項2に対応して、単体の棒本体2を備え、延長脚部52の前後が棒本体2の下面2Sの前後に突出し、単体の棒本体2を備えるから、折畳式のものに比べて、軽量化が図られ、また、コストを抑えることができ、しかも、使用状態で安定すると共に、前後方向両側からの風などの影響による転倒を防止できる。
このように本実施例では、請求項3に対応して、延長脚部52を棒本体2の左右方向両側に設けたから、棒本体2の左右両側で延長脚部52が前後に突出するため、一層安定すると共に、転倒防止効果に優れたものとなる。
このように本実施例では、請求項4に対応して、棒本体2は、下面2Sの前側及び後側から上方に立ち上がる前面2Z及び後面2Kと、これら前面2Z及び後面2Kの上側を連結する上面2Uとを有する中空形状をなし、延長脚部52は、下面2Sに比べて前後方向に長いと共に下面2Sに取り付けた板材からなるから、棒本体2の軽量化が図られ、運搬が容易となり、また、一枚の板材を下面2Sに取り付けることにより、前後が下面2Sから前後に突出する延長脚部52を構成したから、延長脚部52は構造簡易にして、取付構造も簡易なものとなる。
このように本実施例では、請求項5に対応して、前記左右方向両側の延長脚部52,52の前側に上向き部53を設け、この上向き部53の前側に移動用の車輪61を設けると共に、下面2Sが車両通路面たる走行車線101に載置された状態で、車輪61は走行車線101に非接触状態となり、先端側に旗体28を設ける旗杆21を備え、旗杆21の基端を前後方向の回動中心軸たるボルト24Aにより前面2Zと後面2Kの一方たる後面2Kの左右方向中央側に回動可能に連結すると共に、旗杆21を棒本体2の前記左右方向で前面2Zと後面2Kの一方たる後面2Kに沿う収納位置と、旗杆21をその先端側が棒本体2の上面2Uより上方に位置する使用位置とに回動可能に構成し、使用位置の旗杆21が、車輪61により棒本体2を移動する手動移動操作部であり、旗杆21の基端を棒本体2の左右方向中央側に連結したから、使用位置で旗杆21が棒本体2の中央側から上方に突設し、旗体28の視認性に優れ、また、旗杆21を棒本体2の前面2Zと後面2Kの一方たる後面2Kに沿う収納位置とすることにより、運搬時に旗杆21が邪魔になることがない。さらにまた、その中央側の旗杆21の上部を把持し、棒本体2を後側又は前側に傾けて車輪61を走行車線101に接地し、引っ張る又は押すことにより棒本体2を移動させることができ、しかも、延長脚部52の前側の上向き部53に車輪61を設けたから、棒本体2に延長脚部52を取り付けることにより、同時に車輪61を取り付けることができ、組立作業性に優れたものとなる。
このように本実施例では、請求項6に対応して、旗杆21が伸縮可能であり、棒本体2の上面2Uに運搬用の把持部33を設け、棒本体2の外面に、車両通路面たる走行車線101と異なる色を有する注意喚起表示部11を設け、棒本体2の上面2Uの前記左右方向の両側には、デリネータ41を着脱可能に取り付ける取付部たる取付孔44を設け、デリネータ41は取付状態で棒本体2の上面2Uから上方に突出するから、旗杆21を伸縮可能とすることにより、使用位置では旗杆21を伸し、旗体28の視認性を向上することができ、収納位置では旗杆21を伸縮してコンパクトに収納することができ、旗杆21を収納して把持部33を持って運搬することができる。また、両側にデリネータ41を取り付けることにより、後退する車両105からの死角が少なくなり、旗体28と合わせて防止具1に気付き易くなる。
また、実施例上の効果として、旗杆21の基端を締め付け手段たるノブボルト24とノブナット25により棒本体2に回動可能に連結したから、締め付ける力が緩んだら、ノブボルト24とノブナット25により旗杆21を挟む力を調整することができ、使用位置で旗杆21を位置固定することができる。さらに、棒本体2の後面2Kに旗杆21の基端を回動可能に連結し、前記延長脚後部52Bの前後長さLBは、前記下面2Sの前後長さLの2倍(好ましくは2倍以上)であり、前記延長脚前部52Aの前後長さLAは、前記下面2Sの前後長さLと同一(好ましくは1倍以上)であり、これにより後面2Kから延長脚前部52Aの前端までの長さが、長さLの2倍、後面2Kから延長脚後部52Bの後端までの長さが、長さLの2倍であるから、前後方向で略同一の転倒防止効果が得られる。
尚、本考案は、本実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、棒本体の断面形状は角形が好ましいが角形に限らず、下面の前側及び後側から上方に立ち上がる前面及び後面と、これら前面及び後面の上側を連結する上面とを有するものであれば、特許文献2のように、前面及び後面の上部が傾斜する形状などでもよい。また、実施例では高速道路に用いる例を示したが、一般道路に用いることができ、さらに、道路以外でも、駐車場などの車両が通行する各種の車両通路面に用いることができる。また、使用位置の旗杆の先端側に横杆を設けてT字形にした手動移動操作部や、旗杆の先端に輪部を設けた手動移動操作部を採用してもよい。また、使用位置の旗杆の先端側に横杆を設けてT字形にした場合、前記横杆から垂れ下がるように旗体を設けてもよい。また、旗体には、模様,図形,文字などを設けてもよい。さらに、防止具は車両に対して前面又は後面のどちらを向けて使用してもよい。また、請求項1においては、単体の棒本体を用いたもの以外でも、特許文献6のように、対をなす棒本体を折畳可能に構成したものでもよい。さらに、実施例では、前記旗杆の基端側を棒本体の後面に回動可能に連結したが、旗杆の基端側を棒本体の前面に回動可能に連結してもよい。また、請求項3において、延長脚部を棒本体の左右方向両側以外に、左右方向中央側などにも設けてもよい。さらに、棒本体の上部に、特許文献2の標示板のような標識を設けてもよい。
1 車両接近防止具
2 棒本体
2K 後面
2S 下面
2U 上面
2Z 前面
11 注意喚起表示部
21 旗杆
28 旗体
33 把持部
41 デリネータ
44 取付孔(取付部)
52 延長脚部
52A 延長脚前部
52B 延長脚後部
53 上向き部
61 車輪
101 走行車線(車両通路面)
105 車両

Claims (6)

  1. 左右方向に長い棒本体を備え、前記棒本体の左右方向が車両の進行方向と交差する交差方向に配置されると共に、使用状態で車両通路面に前記棒本体の下面側が載置される仮設用の車両接近防止具において、
    前記棒本体の下面から少なくとも前後一方に突出し、前記車両通路面に載置される延長脚部を備えることを特徴とする車両接近防止具。
  2. 単体の前記棒本体を備え、
    前記延長脚部の前後が前記下面の前後に突出することを特徴とする請求項1記載の車両接近防止具。
  3. 前記延長脚部を前記棒本体の左右方向両側に設けたことを特徴とする請求項2記載の車両接近防止具。
  4. 前記棒本体は、前記下面の前側及び後側から上方に立ち上がる前面及び後面と、これら前面及び後面の上側を連結する上面とを有する中空形状をなし、
    前記延長脚部は、前記下面に比べて前後方向に長いと共に前記下面に取り付けた板材からなることを特徴とする請求項3記載の車両接近防止具。
  5. 前記左右方向両側の前記延長脚部の前側に上向き部を設け、この上向き部の前側に移動用の車輪を設けると共に、前記下面が前記車両通路面に載置された状態で、前記車輪は前記車両通路面に非接触状態となり、
    先端側に旗体を設ける旗杆を備え、
    前記旗杆の基端を前後方向の回動中心軸により前記前面と前記後面の一方の左右方向中央側に回動可能に連結すると共に、前記旗杆を前記棒本体の前記左右方向で前記前面と前記後面の一方に沿う収納位置と、前記旗杆をその先端側が前記棒本体の前記上面より上方に位置する使用位置とに回動可能に構成し、
    前記使用位置の前記旗杆が、前記車輪により前記棒本体を移動する手動移動操作部であることを特徴とする請求項4記載の車両接近防止具。
  6. 前記旗杆が伸縮可能であり、
    前記棒本体の前記上面に運搬用の把持部を設け、
    前記棒本体の外面に、前記車両通路面と異なる色を有する注意喚起表示部を設け、
    前記棒本体の前記上面の前記左右方向の両側には、デリネータを着脱可能に取り付ける取付部を設け、前記デリネータは取付状態で前記棒本体の前記上面から上方に突出することを特徴とする請求項5記載の車両接近防止具。
JP2023001669U 2023-05-17 2023-05-17 車両接近防止具 Active JP3242814U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023001669U JP3242814U (ja) 2023-05-17 2023-05-17 車両接近防止具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023001669U JP3242814U (ja) 2023-05-17 2023-05-17 車両接近防止具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3242814U true JP3242814U (ja) 2023-07-13

Family

ID=87071102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023001669U Active JP3242814U (ja) 2023-05-17 2023-05-17 車両接近防止具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3242814U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210164179A1 (en) Mobile barrier
US7503135B2 (en) Mobile sign carrier
US9394657B2 (en) Mobile barrier
US20190100890A1 (en) Safety and Construction Trailer
US5094023A (en) Roadway safety sign stand apparatus
US6809654B2 (en) Message board with work lights for vehicles
US10240308B2 (en) Mobile barrier
JP3242814U (ja) 車両接近防止具
US9096978B2 (en) Expandable roadside safety apparatus
US5979355A (en) Tail flag assembly for pole trailer
US6579035B1 (en) Traffic warning device and method of use
JP4100825B2 (ja) 標識装置
JP3228468U (ja) 車両接近防止具
KR102110959B1 (ko) 도로공사 안내용 방향 표시장치
US3046934A (en) Vehicle mounted traffic warning device and mounting bracket therefor
US2759707A (en) Portable barricades
JP3449740B2 (ja) 工事情報表示装置
US20230175217A1 (en) Impact attenuator safety truck
KR19980019238U (ko) 바리케이드
JPH07324312A (ja) 車止め用可到式ポール
CA2214644A1 (en) Tail flag assembly for pole trailer
GB2500026A (en) Elevated roof mounted foldable multi-directional highly reflective safety warning system

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3242814

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150