JP3242606B2 - 風力発電システム適地選定方法 - Google Patents

風力発電システム適地選定方法

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JP3242606B2
JP3242606B2 JP25119097A JP25119097A JP3242606B2 JP 3242606 B2 JP3242606 B2 JP 3242606B2 JP 25119097 A JP25119097 A JP 25119097A JP 25119097 A JP25119097 A JP 25119097A JP 3242606 B2 JP3242606 B2 JP 3242606B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、風力発電システ
ム適地選定方法に関するものである。さらに詳しくは、
この発明は、任意地点における風力をより精度良く推定
して、風力発電システムを設置するのに適した地点を簡
易に選定することのできる、新しい風力発電システム適
地選定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】地球環境問題に高まりがみら
れる現状において、自然エネルギーを利用する新エネル
ギー技術のひとつである、環境や生物に優しい風力発電
システムの開発・研究が盛んに行われている。この風力
発電システムをより効率的に稼働させ、より多くの電力
を発生させるためには、風力を受ける風車などのシステ
ム装置の設置候補地点を風力の良好な地点に選定する必
要がある。
【0003】従来より、風力発電システムの設置地点を
選定する方法としては、気象官署等から提供された「1
kmメッシュ毎の平均風速階級カラーマップ」などを検
索資料として用い、選択した候補地点に最も近い気象観
測所の風速データを解析し、その候補地点において風力
が良好であるか否かを判定する方法が知られている。し
かしながら、このような従来の選定方法には、以下のよ
うな問題点があった。
【0004】まず第1に、上記の「1kmメッシュ毎の
平均風速階級カラーマップ」は、気象官署およびアメダ
ス地点の風速データをもとに、地形因子を説明変数とし
た重回帰分析による1kmメッシュの月平均風速を示す
ものであるが、用いられる風速データの観測地点の多く
が平地や山間部の谷間に位置するため、標高の高い地
点、山頂、尾根筋等では、風速が弱く推定される傾向に
あることが指摘されており、正確な風速エネルギーの判
定が困難であるといった問題があった。
【0005】次に、このカラーマップは1kmメッシュ
毎のデータしか示しておらず、より効率の良い地点に風
力発電システムを設置させるためには、1kmメッシュ
ではやや粗く、地形の影響も現れやすいさらに細かいメ
ッシュでのマップが必要である。また、風速データのみ
では風力を精度良く推測することが難しいので、風速デ
ータに加えて、たとえば位置、標高、土地形状等のデー
タをも選定に用いることがある。しかしながら、従来で
は、これら選定条件毎の検索をそれぞれのデータを示し
た各種図面を用いて手作業で行っており、検索作業量が
膨大なものとなり、設置地点の選定が煩雑で、労力が大
きく、選定時間も多大なものとなっていた。
【0006】そこで、この発明は、以上の通りの事情に
鑑みてなされたものであり、任意の候補地点における風
力をより精度良く推定して、風力発電システムを設置す
るのに適した地点を簡易に選定することのできる、新し
い風力発電システム適地選定方法を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、風力発電システムを設置するの
に適した地点を選定する方法であって、気象官署風速デ
ータ、アメダス地点風速データおよび高標高地点風速デ
ータと地形因子とを重回帰分析することにより、地形因
子と風速データとの関係を表した重回帰式を求め、この
重回帰式を用いて略250mメッシュ地点毎の平均風速
データを推定し、この平均風速データをデータベース化
し、また、国土地理院250mメッシュ標高データ、国
土地理院100mメッシュ土地利用データ、および国土
地理院数値地図データをそれぞれデータベース化し、得
られた平均風速データ、標高データ、土地利用データ、
および数値地図データに基づいて、任意の風力発電シス
テム設置条件を満たす地点を選定することを特徴とする
風力発電システム適地選定方法(請求項1)および、入
力手段、演算手段、記憶手段、検索手段および出力手段
を有するコンピュータを用いて風力発電システムを設置
するのに適した地点を選定する方法であって、入力手段
により入力された気象官署風速データ、アメダス地点風
速データおよび高標高地点風速データと地形因子とを、
演算手段により重回帰分析することにより地形因子と風
速データとの関係を表した重回帰式を算出し、この重回
帰式を用いて略250mメッシュ地点毎の平均風速デー
タを推定し、さらにこの平均風速データをデータベース
化することにより平均風速データファイルとして第1記
憶手段に記憶させ、また、入力手段により入力された国
土地理院250mメッシュ標高データ、国土地理院10
0mメッシュ土地利用データおよび国土地理院数値地図
データそれぞれを、データベース化することにより標高
データファイル、土地利用データファイルおよび数値地
図データファイルとして第2記憶手段、第3記憶手段お
よび第4記憶手段に記憶させ、そして、入力手段により
入力された任意の風力発電システムの設置条件を満たす
地点を、検索手段により各記憶手段における各種でデー
タファイルに基づいて選定し、その選定結果を出力手段
により風力発電システム適地として出力させることを特
徴とする風力発電システム適地選定方法(請求項2)を
提供する。
【0008】また、この発明は、上記の方法において、
重回帰分析を行う前に、気象官署風速データ、アメダス
地点風速データ、および高標高地点風速データそれぞれ
を、任意の一定高度における風速データとして高度均質
化すること(請求項3)や、高度均質化式
【0009】
【数2】
【0010】を用いて、気象官署風速データ、アメダス
地点風速データおよび高標高地点風速データそれぞれ
を、任意の一定高度Zにおける風速データとして高度均
質化し、高度均質風速データVZ を得ること(請求項
4)や、重回帰分析を行う前に、気象官署風速データ、
アメダス地点風速データおよび高標高地点風速データそ
れぞれを、データの対象期間において均質化すること
(請求項5)や、地形因子として、中心点標高、平均標
高、平均標高からの差の平均値、陸度、方位別開放度、
方位別開放比、方位別勾配量、方位別勾配量の平均値か
らの差の平均値、方位別最大勾配量の平均値および方位
別平均距離の全て、又それらのはいくつかの組み合わせ
を用いること(請求項6)や、重回帰分析を行う前に、
気象官署風速データ、アメダス地点風速データおよび高
標高地点風速データそれぞれを、重回帰分析に用いる分
析用データと重回帰式の風速データ推定精度の検証に用
いる検証用データとに分けること(請求項7)等をその
態様としている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の風力発電シス
テム適地選定方法における各ステップの流れの一部を例
示したものであり、気象官署風速データ、アメダス地点
風速データ、高標高地点風速データ、および地形因子を
重回帰分析することにより重回帰式を求め、この重回帰
式を用いて250mメッシュ毎の年および月平均風速デ
ータを得るまでの各ステップが例示されている。
【0012】この図1に示したステップ例では、気象官
署風速データとして28地点において1980年4月か
ら1990年3月までの10年間の間に観測された月平
均風速データ、アメダス地点風速データとして145地
点において1980年4月から1990年3月までの1
0年間の間に観測された月平均風速データ、および高標
高地点風速データとして33地点において1980年4
月から1990年3月までの10年間の間に観測された
月平均風速データを用いるようにしている。
【0013】高標高地点風速データの観測地点である3
3地点は、夏山気象観測地点11と関西電力所管地点1
2とがあわされた構成となっている。まず、これらの月
平均風速データそれぞれには高度均質化処理が施され
る。気象官署およびアメダス観測地点における風速の観
測高度が観測地点によって多少の差があること、風量発
電システムの風車の設置を考えるとある程度高度の高い
場所における風速を把握する必要があることなどから、
各月平均風速データを、たとえばべき法則を用い、一律
に地上高Z(m)の高度において観測された風速値とし
て均質化することにより、風車設置位置を考慮した高度
均質な月平均風速データを得ることができるようにな
る。この得られたデータを高度均質風速データと呼ぶこ
ととする。
【0014】具体的には、たとえば、下記の高度均質化
【0015】
【数3】
【0016】を用いて、気象官署風速データ、アメダス
地点風速データ、高標高地点風速データそれぞがを、一
定高度Z(m)における風速データとして均質化され
て、高度均質風速データVZ が得られる。ここでは、一
定高度Zは20mとされている。気象官署風速データお
よびアメダス地点風速データはあわされて一緒に高度均
質化される。
【0017】次に、このように高度均質化されて得られ
た各観測地点における各年月の高度均質風速データか
ら、対象とした風速データの観測期間である10年間に
おける月毎の平均風速データが算出される。しかしなが
ら、10年間にわたって観測された各月平均風速データ
には欠測データが含まれていることがあるために、その
ままでは10年間月平均風速データを求めることができ
ない場合がある。
【0018】そこで、このように欠測データがある場合
には、以下のようなステップの均質化処理を施して10
年間月平均風速データを求めるようにすることが好まし
い。まず、第1ステップでは、それぞれの観測地点にお
いて、各年月における高度均質風速データ数が10年間
の観測可能データ数の80%以下の場合、その年月の高
度均質風速データに欠測データが含まれると判断され
て、欠測データを含んだ観測地点および年月はそれぞれ
欠測観測地点および欠測年月とされる。もちろん、欠測
判断の基準値は80%以下という値に限定されるもので
はない。
【0019】たとえば、観測地点Aにおける1985年
5月(日数31)の可能観測データ数が毎正時観測で7
44個であるとし、観測地点A1985年5月の高度均
質風速データ数が744個の80%以下である場合に
は、観測地点Aおよび1985年5月はそれぞれ欠測観
測地点(A)および欠測年月(1985年5月)と判断
される。
【0020】この例を用いて以下のステップを説明する
と、第2ステップでは、第1ステップにおいて判断され
た欠測観測地点(A)に最も近い観測地点が4地点選ば
れる。第3ステップで、第2ステップにおいて選ばれた
4地点それぞれに対して、欠測観測地点(A)の欠測年
(1985年)と同じ年を除いた年間、つまり1980
年〜1984年および1986年から1990年の9年
間における欠測月(5月)と同じ月の高度均質風速デー
タの9年平均値と、10年間における欠測月(5月)と
同じ月の高度均質風速データの10年平均値との比Rが
算出される。
【0021】この比Rの算出は、たとえば次式により行
われる。
【0022】
【数4】
【0023】そして、第4ステップで、欠測観測地点
(A)と4地点との間において風速の相関をとり、4地
点のうちで相関の高い地点の前記比Rを補正係数として
欠測観測地点(A)の高度均質風速データに掛けること
により、欠測データを考慮した10年間の月平均風速デ
ータが算出される。なお、この10年間均質化処理は、
図1の例では、高度均質化処理の後に行われるようにな
っているため、上述のように処理対象データが高度均質
風速データとなっているが、高度均質化処理の前に行う
ようにしてもよく、その場合には、処理対象データは観
測された各年の月平均風速データとなるので、上記説明
において高度均質風速データを月平均風速データに置き
換えて考えれば、同じ各ステップ処理を施すことにより
10年間の月平均風速データを算出できることとなる。
【0024】もちろん、均質化される期間は、10年間
に限定されるのではなく、風速データの対象期間として
いることは言うまでもない。次に、気象官署風速データ
およびアメダス地点風速データの10年間月平均風速デ
ータと、高標高地点風速データの10年間月平均風速デ
ータbとはそれぞれ、後述する重回帰分析に用いられる
分析用データと後述する重回帰式の風速データ推定の精
度検証に用いられる検証用データとに分けられる。
【0025】分析用データと検証用データとの個数は任
意であり、図1の例では、気象官署風速データおよびア
メダス地点風速データの10年間月平均風速データは、
164地点におけるデータが分析用データ、9地点にお
けるデータが検証用データに分けられ、高標高地点風速
データの10年間月平均風速データは、23地点におけ
るデータが分析用データ、10地点におけるデータが検
証用データに分けられている。
【0026】ところで、この発明の選定方法における重
回帰分析では地形因子も用いるため、予め地形因子を求
めておく必要がある。この地形因子としては、たとえ
ば、中心点標高ZP、平均標高ZME、平均標高からの
差の平均値ZMH、陸度RLD、方位別開放度OP、方
位別開放比OPH、方位別勾配量KEI、方位別勾配量
の平均値からの差の平均値KEH、方位別最大勾配量の
平均値KEMおよび方位別平均距離KHHを用いる。
【0027】中心点標高ZP(単位m)は、たとえば図
2に示したように、気象官署風速データの観測地点、ア
メダス地点風速データの観測地点および高標高地点風速
データの観測地点それぞれに最も近い250mメッシュ
地点における標高データである。この中心点標高ZPの
250mメッシュ地点を該当メッシュ地点Hと呼ぶこと
とする。また、ここでメッシュ地点とは、250mメッ
シュを構成している250m毎の各網目線の交差点のこ
とである。
【0028】平均標高ZME(単位m)は、該当メッシ
ュ地点Hを中心とした縦2R横2Rの正方領域SQR
内、つまり該当メッシュ地点Hの上下左右Rの範囲を持
つ正方領域SQR内に含まれる250mメッシュ地点そ
れぞれにおける標高データの平均値である。なお、Rは
250mの任意倍数毎に設定するので、正方領域SQR
の外周辺は250mメッシュを構成する網目線と同じ位
置になる。
【0029】ここでは、たとえばR=500m,1k
m,2,4,・・・,40kmとする。よって、正方領
域SQRは22個となり、各正方領域SQRに対して平
均標高ZMEを求めるので、この因子数は22個とな
る。たとえばR=500mの場合、図3に例示したよう
に、該当メッシュ地点Hの上下左右500mの範囲が正
方領域SQRであり、この正方領域SQR内における該
当メッシュ地点Hをも含んだ各250mメッシュ地点の
標高データ25個の平均値が平均標高ZMEである。
【0030】平均標高ZMEからの差の平均ZMH(単
位m)は、各R値の正方領域SQRに対して、その平均
標高ZMEと該当メッシュ地点Hを含む各250mメッ
シュ地点の標高データそれぞれとの差の絶対値、つまり
|ZME−各標高データ|、を計算し、得られた各差絶
対値を積算し、そして、その絶対値和を250mメッシ
ュ地点数で割ることにより求められる。Rが500m,
1km,2,4,・・・,40kmで、平均標高ZME
が22個であるので、平均標高ZMH因子数も22個と
なる。
【0031】たとえば、R=500mの場合には、その
平均標高ZMEと正方領域SQR内における25個の2
50mメッシュ地点それぞれとの差をとり、得られた各
差の絶対値25個を足しあわせ、そしてその絶対値和を
25で割ることにより、ZMHが得られる。図4は、平
均標高ZMEと|ZME−各標高データ|との関係を例
示した概念図である。
【0032】陸度RLD(単位%)は、各R値の正方領
域SQR内において陸地の250mメッシュ地点が占め
る割合を表し、各正方領域SQR内における陸地の25
0mメッシュ地点数を全250mメッシュ地点数で割る
ことにより得られる。たとえば図5に示した例では、海
岸線によって陸地と海が分けられており、R=500m
の影付き正方領域SQR内における19個の黒点が陸地
の250mメッシュ地点であり、6個の白点が海の25
0mメッシュ地点を示しており、この場合、陸度RLD
は19÷25×100で76%となる。
【0033】方位別開放度OP(%)は、図6に例示し
たように、該当メッシュ地点Hの標高データである中心
点標高ZPよりもΔH(m)高い水平面において、該当
メッシュ地点Hを中心とした縦2R横2Rの正方領域S
QRを考え、この正方領域SQRにおける該当メッシュ
地点Hから任意の方位にある外周辺と同じ位置の網目線
上に存在する全250mメッシュ地点の内、上記水平面
の高さ(=中心点標高ZP+ΔH)よりも低い標高デー
タを有する250mメッシュ地点の数の割合である。
【0034】この方位別開放度OP因子数は、たとえ
ば、ΔHは−200mから+200mまでを100m刻
みで5段階とし、これら各ΔHの水平面における正方領
域SQRをR=500m,1km,2,4,・・・,4
0kmの22領域とし、対象とする任意方位を東方上半
分、東方下半分、東方、西方上半分、西方下半分、西
方、南方右半分、南方左半分、南方、北方右半分、北方
左半分、北方および全方位とした場合、1430個とな
る。
【0035】図7の具体例を用いて説明すると、中心点
標高ZPからΔH=100m高い水平面におけるR=1
kmの正方領域SQRにおいて、対象方位を東方上半分
とした場合、該当メッシュ地点Hの東方上半分に位置す
る外周辺と同じ位置の網目線上にはH1〜H5の5個の
250mメッシュ地点が存在する。そして、これら25
0mメッシュ地点H1〜H5のうち、たとえばH2の標
高データだけが水平面の高さ(=中心点標高ZP+10
0m)よりも低いとすると、方位別開放度OPは1(H
2)÷5(H1〜H5)×100=20%となる。
【0036】方位別開放比OPH(%)は、該当メッシ
ュ地点Hの標高データである中心点標高ZPよりもΔH
(m)高い水平面において、該当メッシュ地点Hを中心
とした縦2R横2Rの正方領域SQRを考え、この正方
領域SQRにおける該当メッシュ地点Hから任意の方位
にある外周辺と同じ位置の網目線を底辺とし、且つ該当
メッシュ地点Hを頂点とした三角領域TRGを考え、こ
の三角領域TRG内に存在する250mメッシュ地点の
全数(但し該当メッシュ地点Hを除く)に対する、前記
水平面の標高(=ZP+ΔH)よりも低い標高データを
有する250mメッシュ地点の数の割合として定義され
る。
【0037】ここでは、方位別開放度OPと同様に、た
とえば、ΔHを−200mから+200mまでを100
m刻みで5段階とり、これら各ΔHの水平面における正
方領域SQRをR=500m,1km,2,4,・・
・,40kmの22領域とし、対象とする任意方位を東
方上半分、東方下半分、東方、西方上半分、西方下半
分、西方、南方右半分、南方左半分、南方、北方右半
分、北方左半分、北方および全方位として、各ΔH、各
R値正方領域SQRおよび各任意方位について方位別開
放比OPHを1430個求める。
【0038】たとえば、ΔH=100m、R=1km、
任意方位=東方上半分の場合において、図8に示した例
では、中心点標高ZP+100mを有する水平面におけ
る縦2km横2kmの正方領域SQR、つまり中心点標
高ZP+100mの高さを有する縦横2kmの正方領域
SQR、の該当メッシュ地点Hから東方上半分に位置す
る外周辺と同じ位置にある網目線を底辺とし、且つ該当
メッシュ地点Hを頂点とした三角領域TRG内には、1
4個の250mメッシュ地点H1〜HEが存在してお
り、たとえば250mメッシュ地点H2だけが水平面の
標高(=中心点標高ZP+100m)よりも低いとする
と、方位別開放比OPHは、1(H2)÷14(H1〜
HE)×100=約7%となる。
【0039】方位別勾配量KEIは、該当メッシュ地点
Hから任意の方位の勾配量であり、該当メッシュ地点H
を中心とした縦2R横2Rの正方領域SQRの各外周辺
と同じ網目線上にある各250mメッシュ地点の標高デ
ータをそれぞれZ1,Z2,・・・,ZNとして、任意
方位毎に、次式により求められる。
【0040】
【数5】
【0041】正方領域SQRをR=500m,1km,
2,4,・・・,40kmの22領域、任意方位を東方
上半分、東方下半分、東方、西方上半分、西方下半分、
西方、南方右半分、南方左半分、南方、北方右半分、北
方左半分、北方および全方位として、各R値正方領域S
QRにおける各任意方位について方位別勾配量OPHを
求めると、その因子数は286個となる。
【0042】方位別勾配量KEIからの差の平均値KE
Hは、方位別勾配量KEIと、該当メッシュ地点Hを中
心とした縦2R横2Rの正方領域SQRの各外周辺と同
じ網目線上にある各250mメッシュ地点(それぞれの
標高データ=Z1,Z2,・・・,ZN)における勾配
量との差の絶対値の平均値であり、次式により求められ
る。
【0043】
【数6】
【0044】この方位別勾配量KEIからの差の平均値
KEHは、Rは上記と同一の22領域であるが、任意方
位は東方、西方、南方、北方および全方位の5方位のみ
について求めるようにして、因子数は132個となる。
方位別最大勾配量の平均値KMAは、該当メッシュ地点
Hを中心とした縦80km横80km(縦横2Rで、R
=40km)の正方領域SQRにおいて、該当メッシュ
地点Hから任意方位にある正方領域SQRの外周辺と同
じ網目線上にある各250mメッシュ地点と、該当メッ
シュ地点Hとを結ぶライン上それぞれでの最大勾配量の
平均値である。
【0045】任意方位は東方上半分、東方下半分、東
方、西方上半分、西方下半分、西方、南方右半分、南方
左半分、南方、北方右半分、北方左半分、北方および全
方位として、因子数は13個である。たとえば図9に示
した例では、縦横80kmの正方領域SQRにおいて、
該当メッシュ地点Hから東方上半分にある外周辺と同じ
網目線上にはH1〜H5の5つの250mメッシュ地点
があり、該当メッシュ地点Hから250mメッシュ地点
H1へのライン上での最大勾配量、該当メッシュ地点H
から250mメッシュ地点H2へのライン上での最大勾
配量、該当メッシュ地点Hから250mメッシュ地点H
3へのライン上での最大勾配量、該当メッシュ地点Hか
ら250mメッシュ地点H4へのライン上での最大勾配
量、および該当メッシュ地点Hから250mメッシュ地
点H5へのライン上での最大勾配量を求め、各最大勾配
量の平均値が、東方上半分の方位別最大勾配量の平均値
KMAとなる。
【0046】方位別平均距離KHHは、該当メッシュ地
点Hの標高データであるつまり中心点標高ZPよりもΔ
Hm高い水平面において、該当メッシュ地点Hを中心と
した縦80km横80km(縦横2Rで、R=40k
m)の正方領域SQRを考え、この正方領域SQRにお
ける該当メッシュ地点Hから任意方位にある外周辺と同
じ網目線上にある各250mメッシュ地点と、該当メッ
シュ地点Hとを結ぶライン上それぞれにおいて、水平面
の高さ、つまり中心点標高ZP+ΔHよりも高い標高デ
ータを有する250mメッシュ地点と該当メッシュ地点
Hとの距離の平均である。
【0047】任意方位を東方上半分、東方下半分、東
方、西方上半分、西方下半分、西方、南方右半分、南方
左半分、南方、北方右半分、北方左半分、北方および全
方位、ΔHを0mから200mまでを50m刻みで5段
階とると、因子数は65個となる。たとえば図10に示
したように、水平面の高さを中心点標高ZP+ΔH50
mとした時、該当メッシュ地点Hから東方上半分にある
正方領域SQRの外周辺と同じ網目線上にある250m
メッシュ地点はH1〜H5の5つあり、該当メッシュ地
点Hから250mメッシュ地点H1へのライン上での中
心点標高ZP+ΔH50mよりも高い標高データを有す
る250mメッシュ地点と該当メッシュ地点Hとの距
離、該当メッシュ地点Hから250mメッシュ地点H2
へのライン上での中心点標高ZP+ΔH50mよりも高
い標高データを有する250mメッシュ地点と該当メッ
シュ地点Hとの距離、該当メッシュ地点Hから250m
メッシュ地点H3へのライン上での中心点標高ZP+Δ
H50mよりも高い標高データを有する250mメッシ
ュ地点と該当メッシュ地点Hとの距離、該当メッシュ地
点Hから250mメッシュ地点H4へのライン上での中
心点標高ZP+ΔH50mよりも高い標高データを有す
る250mメッシュ地点と該当メッシュ地点Hとの距
離、および該当メッシュ地点Hから250mメッシュ地
点H5へのライン上での中心点標高ZP+ΔH50mよ
りも高い標高データを有する250mメッシュ地点と該
当メッシュ地点Hとの距離を求め、各距離の平均値を計
算すると、東方上半分の方位別平均距離KHHが得られ
る。
【0048】もちろん、以上のように各地形因子を求め
るに際して、対象とする風速データの観測期間や観測地
点数、R、ΔH、任意方位などは上述した数値および方
位に限定されるものではなく、この方法を用いて適地選
定する地域などに対応させて各数値を変更することが好
ましい。次に、上述の各地形因子と分析用風速データと
を重回帰分析する。
【0049】この重回帰分析により、各地形因子を独立
変数とし、各分析用風速データを独立変数である地形因
子によって影響される従属変数として、それぞれの間の
関係式、つまり重回帰式を求める。そして、この重回帰
式に基づいて地形因子の各値から風速データを推定する
のであるが、その前に、重回帰式による風速データの推
定精度が規定値内であるかを、前述のように求められた
検証用データを用いて検証する。
【0050】この検証により重回帰式の風速データ推定
精度が規定値内でなければ、再び重回帰分析をやりなお
し、推定精度が規定値内になるまで重回帰式を求める。
推定精度が規定値内であれば、その重回帰式を用いて、
地形因子各値から250mメッシュ地点毎の年平均風速
データおよび各月平均風速データを推定する。たとえ
ば、重回帰分析により次式のような重回帰式が求められ
たとする。
【0051】
【数7】
【0052】地形因子がそれぞれ、 方位別開放度OP(178)=40% 式への代入時は400(=40%×10)とする。(1
78)はRと任意方位との組み合わせの順番である。方
位別勾配量の平均値からの差の平均値KEH(56)=
4.5度式への代入時は450(=4.5度×100)
とする。
【0053】(56)はRと任意方位との組み合わせの
順番である。 方位別平均距離KMH(26)=1000m 方位別平均距離KMH(65)=1500m (26)および(56)はΔHと任意方位との組み合わ
せの順番である。である場合、年平均の風速データは、
上式により、約7m/sとなる。
【0054】図11(a)〜(n)は、各々、上述した
ように求められた重回帰式により推定された各観測地点
における年および各月平均風速データの実測値と推定値
とを例示した図であり、(a)は由良、(b)は高津
尾、(c)は神前、(d)は和歌山支店、(e)は舞
鶴、(f)は黒岩山、(g)は塩津、(h)は生駒山、
(i)は北小松、(j)は高山、(k)は美濃、(l)
は関が原、(m)は鳥羽、(n)は宮津における各値で
あり、実測値は実線、推定値は点線で示されている。
【0055】これら各図11(a)〜(n)から明らか
なように、この発明の選定方法において求められた重回
帰式を用いて精度良く年平均および各月平均の風速デー
タを推定できることがわかる。このようにして非常に精
度良く推定された250mメッシュ地点毎の年平均風速
データおよび各月平均風速データは、データベース化さ
れる。
【0056】この発明の方法では、上述のようにしてデ
ータベース化された風速データ以外に、さらに、国土地
理院の250mメッシュ標高データ、100mメッシュ
土地利用データ、および数値地図データを用いるように
しており、これらの各種国土地理院データはそれぞれ2
50mメッシュ地点毎のデータとしてデータベース化さ
れる。
【0057】そして、以上のように各処理が施されて得
られ、且つデータベース化された250m地点毎の平均
風速データ、標高データ、100mメッシュ土地利用デ
ータ、および数値地図データを用いて、任意の風力発電
システム設置条件を満たす地点が容易に、且つ高精度で
選定される。このようなこの発明の選定方法では、上述
の各処理を入力手段、演算手段、記憶手段、検索手段お
よび出力手段を備えたコンピュータにより行わせること
が、処理速度等の面から好ましい。
【0058】コンピュータを用いて選定処理する場合に
は、演算手段によって、入力手段により入力された気象
官署風速データ、アメダス地点風速データおよび高標高
地点風速データと地形因子とを、上述した各処理ステッ
プを行って重回帰分析することにより重回帰式を算出
し、この重回帰式に基づいて250mメッシュ地点毎の
年平均および各月平均の風速データを推定して、さらに
データベース化することにより平均風速データファイル
を得て、この平均風速データファイルを第1記憶手段に
記憶させる。また、入力手段により入力された国土地理
院の250mメッシュ標高データ、100mメッシュ土
地利用データおよび数値地図データそれぞれをデータベ
ース化することにより250mメッシュ地点毎の標高デ
ータファイル、土地利用データファイルおよび数値地図
データファイルを得て、これら各データファイルそれぞ
れを第2記憶手段、第3記憶手段および第4記憶手段に
記憶させる。そして、入力手段により入力された任意の
風力発電システムの設置条件を満たす地点を、検索手段
によって第1記憶手段における平均風速データファイ
ル、第2記憶手段における標高データファイル、第3記
憶手段における土地利用データファイルおよび第4記憶
種段における数値地図データファイルに基づいて検索
し、その検索結果を、CRTやプリンターなどの出力手
段により風力発電システムの設置適地として出力させる
ようにする。
【0059】図12は、この発明の風力発電システム適
地選定方法を用いたコンピュータ検索システムにおける
検索ステップの流れの一例を示したものである。この図
12において、第1記憶手段、第2記憶手段、第3記憶
手段および第4記憶手段それぞれに記憶されている平均
風速データファイル、標高データファイル、土地利用デ
ータファイルおよび数値地図データファイルは、演算手
段によって、すでに、上述したこの発明の選定方法にお
ける各処理と同様の処理が行われて求められ、且つデー
タベース化されているとする。
【0060】たとえばこの図12に示した例では、最初
に、検索システムをスタートさせた後、検索結果の出力
をCRTに表示させるか、または、プリンターを介して
プリントアウトさせるかを選択する。CRT表示を選択
した場合、次いで、CRTの画面上における各種情報表
示方法として風速表示、標高表示、土地利用表示、マル
チ表示およびクロス表示があり、これらのどれかを選択
する。
【0061】まず、風速表示を選択すると、検索条件を
設定する風速分布表示選択設定画面がCRT上に表示さ
れる。図13は、この風速分布表示選択設定画面の一例
を示したものである。この図13を一例とする風速分布
表示選択設定画面では、選択設定する検索条件として、
たとえば表示エリア、表示項目、設定高度、および表示
条件が設けられている。
【0062】表示エリアは、検索対象となる地域範囲を
設定する条件であり、たとえば全体図、1/20万図、
1/5万図および1/2.5万図を選択項目としてい
る。全体図とは、データベース化された各データがカバ
ーする地域全体を検索対象とした図のことをいい、1/
20万図とは、たとえば全体図を緯度方向に5分割、経
度方向に3分割して得られる各分割図のことをいい、1
/5万図とは、たとえば全体図を緯度方向に20分割、
経度方向に12分割して得られる各分割図のことをい
い、1/2.5万図とは、たとえば全体図を緯度方向に
40分割、経度方向に24分割して得られる各分割図の
ことをいう。なお、表示条件を全体に選択した場合には
階層別の表示が行われるようになっている。
【0063】表示項目は、年平均風速データまたは各月
平均風速データを選択する条件であり、たとえば年およ
び1〜12月の各月を選択項目としている。設定高度
は、風力発電システムの風車の受風位置を選択する条件
であり、たとえば地表面からの高度10m、20mおよ
び30mを選択項目としている。表示条件は、検索対象
となる風速の値を設定する条件であり、たとえば、全
体、以上、以下および≦≧範囲を選択項目(単位はm/
s)としている。
【0064】全体とは、入力した任意の風速範囲を複数
の風速階層に区分し、表示エリア内すべてのメッシュに
対して各風速階層内の風速値を有するメッシュ地点を、
各風速階層に該当する地点として検索させ、これら各メ
ッシュ地点を各風速階層毎に識別視することができるよ
うに表示させるための選択肢である。たとえば、風速0
m/s〜7m/sの範囲を15個の階層、たとえば0.
0(以上)−0.5(未満),0.5−1.0,1.0
−1.5,1.5−2.0,2.0−2.5,2.5−
3.0,3.0−3.5,3.5−4.0,4.0−
4.5,4.5−5.0,5.0−5.5,5.5−
6.0,6.0−6.5,6.5−7.0,7.0−
7.5に区分し、これら各風速階層範囲内の風速値を有
する地点を検索させて各風速階層毎に識別視可能に表示
させる。また、各風速階層毎に識別視可能とさせるに
は、たとえば各風速階層毎に該当する地点を色分け等し
て表示させるようにさせることができる。
【0065】以上とは、入力した任意の風速値以上のメ
ッシュ地点を検索して表示させるための選択肢であり、
以下とは、入力した任意の風速値以下のメッシュ地点を
検索して表示させるための選択肢であり、範囲とは、以
上および以下の風速値範囲にあるメッシュ地点を検索し
て表示させるための選択肢である。もちろん、表示エリ
アにおける各図の寸法や各図を得るための緯度方向およ
び経度方向の分割数や、設定高度における高度値や、表
示条件における各選択肢などは、上述のような数値等に
限定されるものではない。
【0066】このような風速分布表示選択設定画面にお
いて各検索条件がキーボードやマウス等により選択され
て入力設定されると、コンピュータの検索手段は、第1
記憶手段における平均風速データファイルおよび第4記
憶手段の数値地図データファイルを用いて、各検索条件
を満たす250mメッシュ地点毎の平均風速データを検
索する。
【0067】そして、検索された各検索条件に該当する
メッシュ地点は、検索結果として、出力手段であるCR
T画面上に風力発電システム適地として表示される。こ
の際、検索結果のCRT画面上への表示方法として、た
とえばオーバーレイ表示、立体表示および拡大表示とが
任意に選択可能となっており、検索結果は、選択された
表示方法によってCRT画面上に表示される。
【0068】オーバーレイ表示は、検索結果の上に、表
示エリアで選択した地図を重ね合わして表示することで
あり、立体表示は、検索結果を地図とともに立体的に表
示させることであり、拡大表示は、検索結果を地図とと
もに拡大して表示させることである。図14は、最初の
CRT表示として標高表示を選択した場合の流れを例示
したものである。標高表示を選択すると、CRT画面上
には、検索条件として表示エリア(=全体、1/20
万、1/5万、1/2.5万)および表示条件(=全
体、○以上、○以下、≦≧範囲)が入力選択可能に表示
された標高表示選択設定画面が現れる。図15は、この
標高表示選択設定画面の一例を示したものである。
【0069】表示エリアの各選択項目は、上述の風速分
布表示選択設定画面における表示エリアと同じものであ
り、表示条件における全体とは、入力した任意の標高範
囲を複数の標高階層に区分し、表示エリア内のすべての
メッシュに対して各標高階層内の標高を有するメッシュ
地点を、各標高階層に該当する地点として検索させ、こ
れら各メッシュ地点を各標高階層毎に識別視することが
できるように表示させるための選択肢である。たとえ
ば、標高0m〜1,500mの範囲を15個の標高階
層、たとえば0(以上)−100(未満),100−2
00,200−300,300−400,400−50
0,500−600,600−700,700−80
0,800−900,900−1000,1000−1
100,1100−1200,1200−1300,1
300−1400,1400−1500に区分し、これ
ら各標高階層範囲内の標高値を有する地点を検索させ
て、各標高階層毎に、たとえば色分け等して識別視可能
に表示させる。
【0070】以上とは、入力した任意の標高値以上の標
高値を有するメッシュ地点を検索して表示させるための
選択肢であり、以下とは、入力した任意の標高値以下の
メッシュ地点を検索して表示させるための選択肢であ
り、範囲とは、以上および以下の標高値範囲にあるメッ
シュ地点を検索して表示させるための選択肢である。そ
して、表示エリアおよび表示条件の検索条件を入力設定
すると、検索手段は、第2記憶手段における標高データ
ファイルおよび第4記憶手段における数値地図データフ
ァイルから、各検索条件を満たす標高データを検索し、
CRT画面上に、任意選択されたオーバーレイ表示、立
体表示または拡大表示により表示させる。
【0071】最初のCRT表示として土地利用表示を選
択すると、図16に例示したように、まず土地利用表示
選択設定画面がCRT画面上に表示される。図17は、
土地利用表示選択設定画面の一例を示したものである。
この図17に例示したような土地利用表示選択設定画面
には、検索条件としての表示エリア(=全体、1/20
万、1/5万、1/2.5万)および表示条件(=全
体、指定コード別:1田,2畑,3果樹園,4樹木,5
森林,6荒地,7建物A,8建物B,9幹線,10その
他,11湖沼,12河川A,13河川B,14海浜,1
5海水域)とが表示されており、検索者が、これらの検
索条件を入力手段により入力して設定すると、コンピュ
ータにおける検索手段が、第3記憶手段および第4記憶
手段にそれぞれ記憶されている土地利用データファイル
および数値地図データファイルから、設定検索手段に見
合った土地利用データを、オーバーレイ表示、立体表示
または拡大表示する。
【0072】なお、表示条件における指定コードとは、
土地の利用形態を15の種類に分別して各コードを付
し、任意に選択した指定コードの土地利用形態に該当す
るメッシュ地点のみを検索表示させるための選択肢であ
り、全体とは、各指定コードに該当するメッシュ地点を
検索させて、全メッシュ地点を同時に各指定コード別に
識別視可能に表示させるための選択肢である。
【0073】図18は、最初のCRT表示方法の選択で
マルチ表示を選んだ場合の流れを例示したものである。
マルチ表示を選択すると、マルチ表示選択設定画面が現
れる。このマルチ表示選択設定画面では、上述したよう
な風速分布表示選択設定画面、標高表示選択設定画面お
よび土地利用表示選択設定画面それぞれにおいて設定さ
れた検索条件に該当する検索結果である風速メッシュ地
点、標高メッシュ地点および土地利用メッシュ地点を、
同時にマルチ表示させることができる。
【0074】図19は、このようなマルチ表示選択設定
画面の一例を示したものであり、この図19のマルチ表
示選択設定画面では、たとえば風速メッシュ地点、標高
メッシュ地点および土地利用メッシュ地点の3画面が同
時表示されている。もちろん同時表示可能な画面数は3
画面に限られることはない。複数の検索結果画面をマル
チ表示させることにより、各検索条件別に検索結果であ
るメッシュ地点を容易に把握することができるようにな
る。
【0075】また、最初のCRT表示方法としてクロス
表示を選択すると、図20に例示した各ステップの流れ
のように、まずクロス表示させる検索結果を選択設定す
る画面であるクロス表示選択設定画面が表示される。ク
ロス表示させるデータは、上述のように風速分布表示選
択設定画面において設定された検索条件を満たす平均風
速データのメッシュ地点、標高表示選択設定画面におい
て設定された検索条件を満たす標高データのメッシュ地
点、および土地利用表示選択設定画面で設定された条件
を満たす土地利用データのメッシュ地点であり、クロス
表示では、これらの検索結果メッシュ地点を同時に重ね
て表示させることができる。
【0076】たとえば図21に示したように、平均風速
メッシュ地点と土地利用メッシュ地点とが選ばれると、
それぞれが同時にクロスメッシュ上に重ね合わされて表
示される。同様にして、平均風速メッシュ地点と標高メ
ッシュ地点、土地利用メッシュ地点と標高メッシュ地
点、または平均風速メッシュ地点と土地利用メッシュ地
点と標高データとが同時に重ね合わされて表示されるよ
うにもできる。もちろんこの表示も、オーバーレイ表
示、立体表示、または拡大表示のいずれかを選ぶことが
できる。
【0077】以上が図12においてCRT表示を出力選
択として選んだ場合の検索表示における各ステップの流
れである。出力選択としてCRT表示ではなく、プリン
ターによるプリントアウトを選択した場合では、図22
に例示したように、まず、たとえば1/5万または1/
2.5万図単位の範囲における250mメッシュの数値
印刷、または任意の250mメッシュ地点における設定
高さ別各月および年の平均風速データの数値印刷のどち
らかを選択することができる。
【0078】前者の数値印刷を選んだ場合には、上述し
た図13の風速分布表示選択設定画面と同様な、表示エ
リア、表示項目、設定高度、表示条件の検索条件を選択
設定することのできる風速表示選択設定画面がCRT画
面上に現れ、入力手段により各検索条件を設定すると、
検索手段が各検索条件を満たす250mメッシュ地点を
検索し、検索結果の250mメッシュ地点の緯度および
経度等の数値がプリンター等の出力手段によってプリン
トアウトされる。
【0079】後者の数値印刷を選ぶと、たとえば図23
に例示したような、平均風速データを知りたい任意の2
50mメッシュ地点の緯度および経度を入力する画面が
現れる。この入力画面において、たとえばマウスやキー
ボード等の入力手段により緯度および経度を入力設定す
ると、検索手段により、その緯度および経度を有する2
50mメッシュ地点における年および月平均風速データ
が検索されて、プリンター等の出力手段によってプリン
トアウトされる。各風速データの検索は、たとえば設定
高度別に行われるようにもなっている。このような検索
をポイント検索と呼ぶこととする。
【0080】もちろん、CRT表示を選んでも、CRT
表示から検索結果をダイレクトにプリントアウトさせる
ことができるようになっていることは言うまでもない。
以上のようなコンピュータを用いたこの発明の風力発電
システム適地選定方法は、たとえばウィンドウズ95等
のOS上で機能するアプリケーションプログラムとする
こともでき、より汎用性のある方法として、非常に容易
に風力発電システムの適地を高精度で選定することがで
きるようになる。
【0081】以下、添付した図面に沿って実施例を示
し、この発明の実施の形態についてさらに詳しく説明す
る。
【0082】
【実施例】
(実施例1)上述のこの発明の風力発電システム適地選
定方法により、コンピュータを用いて適地の検索選定を
行った。前述した図12の検索ステップに沿って、CR
T表示および風速表示を選択し、CRT画面上に表示さ
れた図13の風速分布表示選択設定画面において、検索
条件として、表示エリア=全体、表示項目=1月,4
月,8月,10月、設定高度=30m、表示条件=6m
/s以上と設定した。つまり、検索可能地域全体におい
て、地上高30m位置に設置される風車が月平均で6m
/s以上の風速を有する風を受けることができるメッシ
ュ地点を検索する。
【0083】なお、ここでは、表示エリアの選択肢であ
る全体とは、北緯36°40′から33°20′、東経
134°00′から137°00′の範囲を有する近畿
全般図のこととする。また、メッシュ数は、緯度方向2
00メッシュ、経度方向120メッシュ、計24000
メッシュで表示され、1メッシュは約2km四方とな
る。
【0084】図24〜図27は、各々、1月、4月、8
月および10月の検索結果である検索条件該当メッシュ
地点を例示したものである。これら各図24〜図27か
ら、各月において、北緯36°40′から33°2
0′、東経134°00′から137°00′の領域に
おける地上高30m位置に設置される風車が月平均で6
m/s以上の風速を有する風を受けることができるメッ
シュ地点を、容易且つ明確に確認することができる。こ
れらのメッシュ地点が、上記の検索条件を満足した風力
発電システム適地となる。
【0085】また、表1は、風速分布表示選択設定画面
における表示項目を1月〜12月の各月に設定して検索
を行った際の各月毎の検索条件該当メッシュ地点の数を
示している。
【0086】
【表1】
【0087】以上の検索では、表示エリアを全体に選択
しているため各メッシュが約2km四方メッシュとなっ
ており、該当メッシュ地点も2km四方の広い地域範囲
になっている。そこで、より詳細なメッシュ地点を検索
するために、風速分布表示選択設定画面における表示エ
リアを1/20万図に設定する。
【0088】この1/20万図は、上記の全体図である
近畿全般図を緯度方向に5分割、経度方向に3分割して
得られる各1分割図とする。よって、一つの1/20万
図の表示範囲は、緯度40′(=約73km)および経
度1°(=約90km)の範囲となり、メッシュ数は緯
度方向80メッシュおよび経度方向80メッシュで合計
6400メッシュ。1メッシュの範囲は約1km四方と
なる。このため、各メッシュ範囲が狭まり、より詳細な
メッシュ地点を検索できるようになる。
【0089】各1/20万図は、それが存在する地域に
従って、たとえば「鳥取」、「姫路」、「徳島」、「宮
津」、「京都および大阪」、「和歌山」、「田辺」、
「岐阜」、「名古屋」、「伊勢」などのような地域名が
付されており、風速分布表示選択設定画面上に表示され
ている全体図上において、各地域の1/20万図を任意
に選択できるようになっている。図28は、風速分布表
示選択設定画面上の全体図上において四角枠線で鳥取県
を含んだ1/20万図「鳥取」を選択したところを例示
したものである。
【0090】なお、表示項目としては、月平均風速では
なく年平均風速を選択しておく。さらに、ここでは、ク
ロス検索を利用して、上述の風速条件の他に、標高条件
をも検索条件に加え、風速条件および標高条件を満足す
るメッシュ地点を求める。標高条件は、上述した図15
の標高表示選択設定画面、或いは図29に例示したよう
な地図を表示させない簡易表示型の標高表示選択設定画
面において表示条件を30m以上と入力設定する。
【0091】すなわち、各1/20万図において、地上
高30mに設置される風車が6m/s以上の年平均風速
を受けることができる、標高30m以上にあるメッシュ
地点を検索する。検索結果は、地図を重ね合わせてオー
バーレイ表示させる。図30〜図33は、各々、「鳥
取」、「京都及び大阪」、「岐阜」、および「伊勢」の
1/20万図それぞれにおける上記検索条件を満たすメ
ッシュ地点を例示した図である。
【0092】これら図30〜図33から明らかなよう
に、各1/20万図において検索条件を見たすメッシュ
地点が明確に表示されている。次に、図30の1/20
万図「鳥取」において海岸付近に検索条件該当メッシュ
地点が存在していることが示されているので、この付近
をさらに詳細に、風速検索と標高検索とのクロス検索を
行う。
【0093】図34に例示したように、風速分布表示選
択設定画面において、表示エリアを1/5万図にし、四
角枠線で1/5万図「香住」を設定する。1/5万図
も、上述の1/20万図のように、その存在する地域区
分によって、各地域名が付けられている。なお、ここで
は、全体図を緯度方向に20分割、経度方向に12分割
し、その1分割図を「1/5万図」としてCRT画面に
出力する。よって、表示範囲は、緯度で10′(=約1
8km)、経度で15′(=約23km)となり、メッ
シュ数は、緯度方向80メッシュ、経度方向80メッシ
ュ、計6,400メッシュとなり、この場合1メッシュ
は約250m四方となる。
【0094】他の風速データ検索条件は、上記の検索と
同じ、表示項目=年、設定高度=30m、表示条件6m
/s以上であり、標高検索条件も、表示条件30mであ
り、検索結果はオーバーレイ表示させる。図35は、こ
の検索結果である1/5万図「香住」における地上高3
0m位置に設置される風車が月平均で6m/s以上の風
速を有する風を受けることができるメッシュ地点を例示
したものである。
【0095】この図35から明らかなように、1/5万
図「香住」においては、左上部分の海岸付近に位置する
「余部」地域に検索条件を満足するメッシュ地点が複数
存在することがわかる。したがって、風速分布表示選択
設定画面における表示エリアを1/2.5万図「余部」
に設定して、この「余部」地域をさらに細かくクロス検
索する。他の検索条件は上記検索条件と同じである。
【0096】ここでの1/2.5万図は、全体図を緯度
方向に40分割、経度方向に24分割して得られる1分
割図のことであり、よって、その表示範囲は、緯度5′
(=約9km)および経度7′30″(=約11km)
の範囲となり、メッシュ数は緯度方向40メッシュおよ
び経度方向40メッシュの計1,600メッシュ、1メ
ッシュは約250m四方となる。もちろん、1/2.5
万図も、1/20万図および1/5万図のように、その
存在する地域区分によって各地域名が付けられており、
風速分布表示選択設定画面における地図上において各1
/2.5万図を任意に選択することができる。たとえ
ば、1/5万図「香住」は、「余部」、「味取」、「香
住」、「神鍋山」の1/2.5万図に区分されている。
【0097】図36は、1/2.5万図「余部」におけ
る検索結果を例示したものである。この図36の画面に
おいて表示された検索結果である各メッシュ地点が、1
/2.5万図「余部」における、地上高30mに設置さ
れる風車が6m/s以上の年平均風速を受けることがで
きる、標高30m以上の風力発電システム適地である。
【0098】ところで、検索結果を表示している図36
などの画面上には、たとえば、その検索結果を立体的に
表示させるための立体視ボタンが設けられてもいる。そ
こで、この立体視ボタンをマウスなどの入力手段により
選択することにより、図36の検索結果を立体表示させ
る。図37は、立体表示された図36の検索結果を例示
したものである。このような立体表示によって、より明
確に適地を把握することができるようになる。
【0099】図37に例示した立体視画面では、検索結
果をより明確に見やすく立体視させるために、たとえば
視線の方向、視線の仰角、高さの強調などを調整できる
ようにもなっている。さらにまた、図36の検索結果に
おける緯度35°37’00”経度134°33’0
0”のメッシュ部分と緯度35°37’00”経度13
4°33’45”のメッシュ部分とを、図38に例示し
たように拡大表示させ、さらに、この拡大表示された検
索結果を、図39に例示したように立体表示させる。
【0100】このようにコンピュータを用いることによ
り検索結果を非常に簡易に立体表示や拡大表示させるこ
とができ、よって、より明確に風力発電システムの適地
を把握することができる。 (実施例2)出力手段としてプリントアウトを選択し、
風速分布表示選択設定画面において、風速検索条件とし
て表示エリア=1/2.5万図「余部」、表示項目=
年、設定高度=30m、表示条件=6m/s以上と設定
し、且つ標高表示選択設定画面において、標高検索条件
として表示条件30m以上と設定して、各データファイ
ルから風速検索条件および標高検索条件を満足するメッ
シュ地点をクロス検索させ、検索された各メッシュ地点
の風速数値をプリンター等の出力手段により出力させ
る。
【0101】以下の表2は、検索結果である風速数値表
のプリントアウトの一例を示したものである。
【0102】
【表2】
【0103】この表2には、緯度方向に40メッシュ、
経度方向に40メッシュで合計1,600のメッシュ地
点それぞれの風速数値が表示されており、これら1,6
00メッシュ地点の中で、上記の検索条件を満足するメ
ッシュ地点、つまり、地上高30m位置に設置される風
車が月平均で6m/s以上の風速を有する風を受けるこ
とができるメッシュ地点の風速数値には、アンダーライ
ンが付されている。
【0104】この表2のような数値プリントアウトによ
って、各メッシュ地点のより詳細な風速データを見るこ
とができ、表示された地域内の風速分布を数値で容易に
把握することができる。検索結果のプリントアウトは、
最初から出力手段として選択して行わなければならない
ものではなく、実施例1のように検索結果をCRT画面
に表示させた後に、任意にそのCRT画面上の検索結果
の数値をプリントアウトさせることもできる。
【0105】(実施例3)次に、上述のように表示エリ
アを地図サイズで設定して検索地域範囲を絞っていくの
ではなく、任意の検索対象地点を緯度および経度を指定
することにより限定して、その任意地点における風速デ
ータ等を検索表示させるポイント検索を行い、その数値
結果をプリントアウトさせる。
【0106】たとえば図40に例示したように、ポイン
ト検索用の入力画面において、検索対象地点の緯度およ
び経度をそれぞれ、35°37’00”および134°
33’00”と入力設定する。表3は、このポイント検
索の数値結果を例示したものである。
【0107】
【表3】
【0108】この表3においては、緯度35°37’0
0”経度134°33’00”メッシュ地点の月平均風
速データおよび年平均風速データが、設定高度10m,
20m,30m毎にプリントアウトされている。このよ
うに、ポイント検索によって、任意地点における平均風
速データ等も容易に得ることができる。
【0109】もちろん、この発明は以上の例に限定され
るものではなく、細部については様々な態様が可能であ
ることは言うまでもない。
【0110】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明の風
力発電システム適地選定方法によって、非常に短時間で
簡易に、且つ精度良く風力発電システムの設置の候補地
を選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の風力発電システム適地選定方法にお
ける各ステップの一部を例示した流れ図である。
【図2】中心点標高ZPの一例を示した図である。
【図3】平均標高ZMEの一例を示した図である。
【図4】平均標高ZMEと|ZME−各標高データ|と
の関係を例示した概念図である。
【図5】陸度RLDの一例を示した図である。
【図6】方位別解放度OPの概念図である。
【図7】方位別解放度OPの一例を示した図である。
【図8】方位別開放比OPHの一例を示した図である。
【図9】方位別最大勾配量の平均値KMAの一例を示し
た図である。
【図10】方位別平均距離KHHの一例を示した図であ
る。
【図11】(a)〜(n)は、各々、この発明の風力発
電システム適地選定方法において求められた重回帰式に
より推定された各観測地点における年および月平均風速
データの実測値と推定値とを例示した図である。
【図12】コンピュータを用いたこの発明の風力発電シ
ステム適地選定方法におけるCRT風速表示を選択した
場合の検索ステップの一例を示した流れ図である。
【図13】風速分布表示選択設定画面の一例を示した図
である。
【図14】CRT標高表示を選択した場合の検索ステッ
プの一例を示した流れ図である。
【図15】標高表示選択設定画面の一例を示した図であ
る。
【図16】CRT土地利用表示を選択した場合の検索ス
テップの一例を示した流れ図である。
【図17】土地利用表示選択設定画面の一例を示した図
である。
【図18】CRTマルチ表示を選択した場合のマルチ画
面の表示ステップの一例を示した流れ図である。
【図19】マルチ表示画面の一例を示した図である。
【図20】CRTクロス表示を選択した場合の検索ステ
ップの一例を示した流れ図である。
【図21】CRTクロス表示におけるクロス画面の表示
ステップの一例を示した流れ図である。
【図22】図12における出力選択ステップにおいてプ
リントアウトを選択した場合の各プリントアウトステッ
プの一例を示した流れ図である。
【図23】ポイント検索の画面の一例を示した図であ
る。
【図24】1月の検索結果であるメッシュ地点を例示し
た図である。
【図25】4月の検索結果であるメッシュ地点を例示し
た図である。
【図26】8月の検索結果であるメッシュ地点を例示し
た図である。
【図27】10月の検索結果であるメッシュ地点を例示
した図である。
【図28】風速分布表示選択設定画面上の全体図上にお
いて四角枠線で1/20万図「鳥取」を選択したところ
を例示したものである。
【図29】簡易表示型の風速分布表示選択設定画面の一
例を示した図である。
【図30】1/20万図「鳥取」におけるクロス検索結
果を例示した図である。
【図31】1/20万図「京都及び大阪」におけるクロ
ス検索結果を例示した図である。
【図32】1/20万図「岐阜」におけるクロス検索結
果を例示した図である。
【図33】1/20万図「伊勢」におけるクロス検索結
果を例示した図である。
【図34】風速分布表示選択設定画面上の全体図上にお
いて四角枠線で1/5万図「香住」を選択したところを
例示したものである。
【図35】1/5万図「香住」におけるクロス検索結果
を例示した図である。
【図36】1/2.5万図「余部」におけるクロス検索
結果を例示した図である。
【図37】図36の検索結果の立体表示の一例を示した
図である。
【図38】図36の検索結果の拡大表示の一例を示した
図である。
【図39】図38の拡大表示された検索結果の立体表示
を例示した図である。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風力発電システムを設置するのに適した
    地点を選定する方法であって、気象官署風速データ、ア
    メダス地点風速データおよび高標高地点風速データと地
    形因子とを重回帰分析することにより、地形因子と風速
    データとの関係を表した重回帰式を求め、この重回帰式
    を用いて略250mメッシュ地点毎の平均風速データを
    推定し、この平均風速データをデータベース化し、ま
    た、国土地理院250mメッシュ標高データ、国土地理
    院100mメッシュ土地利用データ、および国土地理院
    数値地図データをそれぞれデータベース化し、得られた
    平均風速データ、標高データ、土地利用データ、および
    数値地図データに基づいて、任意の風力発電システム設
    置条件を満たす地点を選定することを特徴とする風力発
    電システム適地選定方法。
  2. 【請求項2】 入力手段、演算手段、記憶手段、検索手
    段および出力手段を有するコンピュータを用いて風力発
    電システムを設置するのに適した地点を選定する方法で
    あって、演算手段によって、入力手段により入力された
    気象官署風速データ、アメダス地点風速データおよび高
    標高地点風速データと地形因子とを、重回帰分析するこ
    とにより地形因子と風速データとの関係を表した重回帰
    式を算出し、この重回帰式を用いて略250mメッシュ
    地点毎の平均風速データを推定し、さらにこの平均風速
    データをデータベース化することにより平均風速データ
    ファイルを得て、この平均風速データファイルを第1記
    憶手段に記憶させ、また、入力手段により入力された国
    土地理院250mメッシュ標高データ、国土地理院10
    0mメッシュ土地利用データおよび国土地理院数値地図
    データそれぞれをデータベース化することにより標高デ
    ータファイル、土地利用データファイルおよび数値地図
    データファイルを得て、これら標高データファイル、土
    地利用データファイルおよび数値地図データファイルを
    第2記憶手段、第3記憶手段および第4記憶手段に記憶
    させ、そして、入力手段により入力された任意の風力発
    電システムの設置条件を満たす地点を、検索手段により
    第1記憶手段、第2記憶手段、第3記憶手段および第4
    記憶手段それぞれに記憶されている平均風速データファ
    イル、標高データファイル、土地利用データファイルお
    よび数値地図データファイルに基づいて選定し、その選
    定結果を出力手段により風力発電システム適地として出
    力させることを特徴とする風力発電システム適地選定方
    法。
  3. 【請求項3】 重回帰分析を行う前に、気象官署風速デ
    ータ、アメダス地点風速データ、および高標高地点風速
    データそれぞれを、任意の一定高度における風速データ
    として高度均質化することを特徴とする請求項1ないし
    2の風力発電システム適地選定方法。
  4. 【請求項4】 高度均質化式 【数1】 を用いて、気象官署風速データ、アメダス地点風速デー
    タおよび高標高地点風速データそれぞれを、任意の一定
    高度Zにおける風速データとして高度均質化し、高度均
    質風速データVZ を得ることを特徴とする請求項3の風
    力発電システム適地選定方法。
  5. 【請求項5】 重回帰分析を行う前に、気象官署風速デ
    ータ、アメダス地点風速データおよび高標高地点風速デ
    ータそれぞれを、データの対象期間において均質化する
    ことを特徴とする請求項1ないし4の風力発電システム
    適地選定方法。
  6. 【請求項6】 地形因子として、中心点標高、平均標
    高、平均標高からの差の平均値、陸度、方位別開放度、
    方位別開放比、方位別勾配量、方位別勾配量の平均値か
    らの差の平均値、方位別最大勾配量の平均値および方位
    別平均距離の全て、又それらのはいくつかの組み合わせ
    を用いることを特徴とする請求項1ないし5の風力発電
    システム適地選定方法。
  7. 【請求項7】 重回帰分析を行う前に、気象官署風速デ
    ータ、アメダス地点風速データおよび高標高地点風速デ
    ータそれぞれを、重回帰分析に用いる分析用データと重
    回帰式の風速データ推定精度の検証に用いる検証用デー
    タとに分けることを特徴とする請求項1ないし6の風力
    発電システム適地選定方法。
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