JP3241515U - トラップ装置 - Google Patents

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正治 水落
健一 田中
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Abstract

【課題】乾海苔の製造工程において、異物除去装置に貯留される異物の量を低減するために、混合液が投入される前段階で予め大きな異物を除去するトラップ装置を提供する。【解決手段】ケーシング2と、一対の筒状の流入管12と流出管13とを備えているトラップ装置であって、ケーシングは、有底筒状で、底部に対向する側に形成されている開口部2aを封止する蓋体が開口部に対して着脱自在に配設されている。一対の筒状の流入管と流出管とは、互いに並行して伸びる位置関係で、底部と開口部との間の異なる位置でそれぞれケーシングの周壁2b、2cに外側から取り付けられ、混合液をケーシング内に流入及び流出させるものである。少なくとも流出管は、その先端開口がケーシング内に突出する位置にまで伸びている。【選択図】図3

Description

本考案は、流体中の大きな異物をトラップするトラップ装置に関する。
従来から、食用に供される乾海苔は、海中に張られた海苔網で養殖された生海苔を摘採し、陸揚げされて切断、洗浄、脱水等を行ったのち乾燥されて製造されている。
海中で養殖された生海苔には藻屑や甲殻類の破片等の小さな異物がたびたび付着したり、摘採された生海苔に木枝やロープ等の大きな異物が混入する場合がある。製造された乾海苔に少しでも異物が混入すると商品としての価値がなくなるため洗浄の他に、生海苔と水(海水)とが混合している混合液から大小の異物を除去する異物除去装置が広く使用されている。このような異物除去装置を本願出願人も提案している(特許文献1参照)。
特許第5993527号公報 特開2018-130034号公報 特許第第3179972号
乾海苔の製造工程で使用されている従来の異物除去装置の多くは、生海苔から除去された大小の異物を装置内に貯留する構成になっている。そこで、定期的に装置を停止して装置内に貯留された異物を払い出す必要があった。これは、乾海苔の製造効率を低下させる原因となっていた。
本願出願人は、乾海苔の製造工程において、海中に張られている海苔網で養殖され、摘採された生海苔と水とが混合している混合液から大小の異物を除去することに使用される異物除去装置に前記混合液が投入される前段階で予め大きな前記異物を除去するトラップ装置を提案している(特許文献2)。また、流体中の異物をトラップするトラップ装置として、特許文献3には、雑排水用排水桝、特に雑排水に混ざっている野菜屑や毛髪などの固形物の分離機能のほかに、雑排水中の油の分離機能や下流側臭気の水封機能を備えた雑排水用排水桝が提案されている。
本考案は、乾海苔の製造工程において、海中に張られている海苔網で養殖され、摘採された生海苔と水(海水)とが混合している混合液から大小の異物を除去することに使用される異物除去装置に貯留される前記異物の量を低減させるべく、前記異物除去装置に投入される前段階で予め大きな前記異物を除去するトラップ装置を提供することを目的にしている。
本考案に係るトラップ装置は、乾海苔の製造工程において、海中に張られている海苔網で養殖され、摘採された生海苔と水とが混合している混合液から大小の異物を除去することに使用される異物除去装置に前記混合液が投入される前段階で予め大きな前記異物を除去するトラップ装置である。このトラップ装置は、後述するケーシングと、一対の筒状の流入管と流出管とを備えている。前記ケーシングは、有底筒状で、底部に対向する側に形成されている開口部を封止する蓋体が当該開口部に対して着脱自在に配設されているものである。一対の筒状の前記流入管と前記流出管とは、互いに並行して伸びる位置関係で、以下に説明するように、前記ケーシングの周壁に前記ケーシングの外側から取り付けられている。すなわち、前記ケーシングの前記底部と前記開口部との間の異なる位置でそれぞれ前記ケーシングの前記周壁に外側から取り付けられている。そして、前記混合液を前記ケーシング内に流入及び流出させるものである。ここで、少なくとも前記流出管は、その先端開口が前記ケーシング内に突出する位置にまで伸びている構成になっている。また、前記流入管と流出管とは、対向する方向に伸びる位置関係で前記ケーシングの周壁に前記ケーシングの外側から取り付けられている構成になっている。
このような構成を採用したことにより、流入管から流入された流体がケーシングの内面とケーシング内に突出して配設された流出管との間で略Z字状に流通されるようになる。また、流出管の周囲における流路が狭くなるため流体に混入した大きな異物をケーシング内にトラップさせ易くなり、流体から大きな異物を除去して流出管から流出させることができる。更に、構成が簡素なため持ち運び可能な程度に小型化することができ、1つの装置を流体が移載される各所で使い回すことができる。
このような構成のトラップ装置は、摘採船により摘採された生海苔あるいは生海苔と水(例えば、海水)との混合液を親船に移載する際や、親船から陸上のトラック等に積載された移送タンクに移載する際、陸上の作業小屋などにおいてトラック等に積載されている移送タンクから異物除去装置に移送する際などにおいて、ポンプの吸入口などに取り付けることが可能になる。
そこで、ポンプの駆動により吸入された生海苔あるいは混合液がケーシング内を流通する際に流入管と流出管との間における流路において生海苔あるいは混合液に混入した小枝やロープ等の大きな異物がトラップされる。こうして、これら大きな異物と分離しながら生海苔あるいは混合液を移載することができ、従来から使用されている後流側に配置される異物除去装置において異物が貯留される量を低減することができる。そこで、異物除去装置を停止して貯留された異物を払い出す頻度を低減し乾海苔の製造効率を向上させることができる。
なお、上述した構成のトラップ装置を、乾海苔の製造工程で使用されている異物除去装置に投入される前段階(上流側)で使用する場合でも、ケーシング内に貯留された異物の取り出しは必要であるが、上述した構成のトラップは大きな異物をトラップさせて貯留させることを目的としており、ケーシング内に貯留された大きな異物は蓋体を取り外すことによりケーシング内から容易に取り除くことができる。
また、海上で作業を行う場合でも、陸上で作業を行う場合でも、生海苔あるいは生海苔と海水との混合液をポンプにより移載する際にポンプとホースとからなる流路に本トラップ装置を設置してポンプの駆動によりケーシング内を流通される流体から異物を除去するため上述した構成のトラップ装置に動力は必要なく、大きな異物を除去するコストを抑えることができる。
さらに、流入管と流出管をそれぞれケーシング内に突出させる構成とすると、ケーシング内における流体の流路が狭くなるため、大きな異物をよりケーシング内にトラップさせ易くすることができる。
本考案に係る他の態様のトラップ装置は、乾海苔の製造工程において、海中に張られている海苔網で養殖され、摘採された生海苔と水とが混合している混合液から大小の異物を除去することに使用される異物除去装置に前記混合液が投入される前段階で予め大きな前記異物を除去するトラップ装置である。このトラップ装置は、後述するケーシングと、一対の筒状の流入管と流出管とを備えている。前記ケーシングは、有底筒状で、底部に対向する側に形成されている開口部を封止する蓋体が当該開口部に対して着脱自在に配設されているものである。一対の筒状の前記流入管と前記流出管とは、互いに並行して伸びる位置関係で、以下に説明するように、前記ケーシングの周壁に前記ケーシングの外側から取り付けられている。すなわち、前記ケーシングの前記底部と前記開口部との間の異なる位置でそれぞれ前記ケーシングの前記周壁に外側から取り付けられている。そして、前記混合液を前記ケーシング内に流入及び流出させるものである。ここで、前記ケーシング内において、前記流入管の先端開口と前記流出管の先端開口との間に形成される前記混合液の流路に、前記混合液に混入している前記異物を引っ掛ける引っ掛かり部が配設されている構成になっている。また、前記流入管と流出管とは、対向する方向に伸びる位置関係で前記ケーシングの周壁に前記ケーシングの外側から取り付けられている構成になっている。
このような構成を採用したことにより、流入管から流入された流体に混入した大きな異物がケーシング内の流入管と流出管との間における流路に配設された引っ掛かり部に引っ掛かり、流体から大きな異物を除去して流出管から流出させることができる。
また、構成が簡素なため持ち運び可能な程度に小型化することができ、1つの装置を流体が移載される各所で使い回すことができる。
これにより、摘採船により摘採された生海苔あるいは生海苔と水(例えば、海水)との混合液を親船に移載する際や、親船から陸上のトラック等に積載された移送タンクに移載する際、陸上の作業小屋などにおいてトラック等に積載されている移送タンクから異物除去装置に移送する際などにおいて、生海苔あるいは前記混合液を移載、移送するポンプの吸入口に上述したトラップ装置を取り付けることにより、ポンプの駆動により吸入された生海苔あるいは混合液がトラップ装置のケーシング内を流通する際に流入管と流出管との間における流路に配設された引っ掛かり部に生海苔あるいは混合液に混入した小枝やロープ等の大きな異物が引っ掛かり、これら大きな異物と分離しながら生海苔あるいは混合液を移載することができる。
そこで、従来から使用されている、後流側に配置される異物除去装置において異物が貯留される量を低減することができ、異物除去装置を停止して貯留された異物を払い出す頻度を低減し乾海苔の製造効率を向上させることができる。
なお、上述した構成のトラップ装置を、乾海苔の製造工程で使用されている異物除去装置に投入される前段階(上流側)で使用する場合でも、ケーシング内に貯留された異物の取り出しは必要であるが、上述した構成のトラップは大きな異物をトラップさせて貯留させることを目的としており、ケーシング内に貯留された大きな異物は蓋体を取り外すことによりケーシング内から容易に取り除くことができる。
また、海上で作業を行う場合でも、陸上で作業を行う場合でも、生海苔あるいは生海苔と海水との混合液をポンプにより移載する際にポンプとホースとからなる流路に本トラップ装置を設置してポンプの駆動によりケーシング内を流通される流体から異物を除去するため上述した構成のトラップ装置に動力は必要なく、大きな異物を除去するコストを抑えることができる。
上述した他の態様のトラップ装置において、少なくとも前記流出管は、その先端開口が前記ケーシング内に突出する位置にまで伸びている構成にすることができる。
このように、流出管をケーシング内に突出させる構成とすると、流入管から流入された流体がケーシング内において略Z字状に流通されるとともに、流出管の周囲における流路が狭くなる。そこで、ケーシング内に大きな異物をトラップさせ易くすることができるとともに、引っ掛かり部により引っ掛かり易くすることができる。
また、流入管および流出管をそれぞれケーシング内に突出させる構成とすると、ケーシング内における流路が狭くなるため、大きな異物をよりケーシング内にトラップさせ易くすることができるとともに、より引っ掛かり部に引っ掛かり易くすることができる。
上述した他の態様のトラップ装置において、前記引っ掛かり部が、前記流入管と前記流出管との間における流路において任意の方向に延在する少なくとも1本の棒状部材から構成されている構成にすることができる。
このような構成にすると、簡素な構成で流体に混入した大きな異物を引っ掛けて流体から大きな異物をケーシング内にトラップさせることができる。
上述した他の態様のトラップ装置において、前記引っ掛かり部が、前記ケーシング内に着脱自在に配設されている構成にすることができる。
このような構成にすると、引っ掛かり部を取り外すことにより、引っ掛かり部に引っ掛かった異物やケーシング内の引っ掛かり部の下流側に貯留された異物を容易に取り除くことができる。
上述した態様のトラップ装置及び、上述した他の態様のトラップ装置において、前記ケーシング内における前記流入管および前記流出管の延長線上に、少なくとも一方の側に膨出する膨出部が形成されている構成にすることができる。
このような構成を採用すると、ケーシング内を流通される流体が突き当たる箇所において異物をトラップさせ易くすることができる。
上述した態様のトラップ装置及び、上述した他の態様のトラップ装置において、前記蓋体が、前記ケーシングに対してワンタッチ式の固定機構により着脱自在に配設されている構成にすることができる。
このような構成を採用すると、ケーシング内に貯留された異物を取り除く作業を容易に行うことができる。
上述した態様のトラップ装置及び、上述した他の態様のトラップ装置において、前記ケーシングの流入管および流出管が、それぞれポンプあるいはホースを着脱するワンタッチ式の固定機構を有している構成にすることができる。
このような構成を採用すると、ポンプあるいはホースとの着脱が容易となるため、生海苔あるいは生海苔と海水との混合液を移載する各所において本装置をそれぞれ配設しなくとも1つの装置を使い回すことができ、コストを抑えて各所で大きな異物の除去を行うことができる。
上述した態様のトラップ装置及び、上述した他の態様のトラップ装置において、前記蓋体に、前記ケーシングの開口部の周縁部に密着して前記開口部を密閉封止するシール部材が配設されている構成にすることができる。
このような構成にすると、ケーシング内を確実に密閉封止することができ、ケーシング内において生海苔あるいは生海苔と海水との混合液を円滑に流通させることができる。
上述した態様のトラップ装置及び、上述した他の態様のトラップ装置において、前記蓋体に、前記ケーシング内の空気を外部に流出させる空気抜きバルブが配設されている構成にすることができる。
このような構成を採用すると、ケーシング内に溜まった空気を外部に排出することにより、ケーシング内における生海苔あるいは生海苔と海水との混合液の流通をより円滑にすることができる。
上述した態様のトラップ装置及び、上述した他の態様のトラップ装置において、前記蓋体の少なくとも一部に、前記ケーシング内を目視するための透明部材からなる窓部が配設されている構成にすることができる。
このような構成を採用すると、ケーシング内に貯留された異物を容易に確認することができるので、貯留された異物により本装置を流通される生海苔あるいは生海苔と海水との混合液の流量が大幅に低下する前に異物を取り除くことができる。
上述した態様のトラップ装置及び、上述した他の態様のトラップ装置において、前記ケーシングの少なくとも一部に、前記ケーシング内を目視するための透明部材からなる窓部が配設されている構成にすることができる。
このような構成を採用すると、ケーシング内に貯留された異物を容易に確認することができるので、貯留された異物により本装置を流通される生海苔あるいは生海苔と海水との混合液の流量が大幅に低下する前に異物を取り除くことができる。
上述した態様のトラップ装置及び、上述した他の態様のトラップ装置において、前記ケーシングに、前記流入管および前記流出管をそれぞれ流通する流体の流圧の差を計測する差圧計が配設されている構成にすることができる。
このような構成を採用すると、流入管を流通される流体の流圧に対して流出管を流通される流体の流圧が低下することによりケーシング内に異物が貯留されていることを確認することができ、異物を取り除くタイミングを適切に把握することができる。
本考案のトラップ装置によれば、簡素な構成で流体から大きな異物を除去することができるとともに、流体を移載する各所で容易に使い回すことができ、従来からの異物除去装置に貯留される異物の量を低減することができる。
本考案に係るトラップ装置の実施形態を示す概略正面図。 図1の側面図。 図1のケーシング内の構成を示す概略断面図。 図1の蓋体の概略図であり、(a)は上面図、(b)は側面図。 図1~図4図示の実施形態に係るトラップ装置の変形例を示す概略断面図。 図5図示の実施形態におけるケーシング内の構成を示す概略断面図。 図6の他の方向から見た概略断面図。 引っ掛かり部の他の形態を示す概略断面図。 本考案に係るトラップ装置の他の実施形態を示す概略断面図。 本考案に係るトラップ装置の他の実施形態を示す概略断面図。 本考案に係るトラップ装置の他の実施形態を示す概略断面図。
以下、本考案に係るトラップ装置を図面に示す実施形態により説明する。
図1、図2図示の実施形態に係るトラップ装置1は、流体が流入される流入管12と流体が流出される流出管13とが配設されたケーシング2と、前記ケーシング2の開口部2a(図3参照)を封止する蓋体15とから構成されている。
ケーシング2は、例えば、ステンレス等の金属材料により有底の四角筒形状に形成されており、図1および図3に示すように、対向する1対の側面2b,2cにそれぞれ中心軸線を異なるようにして流入管12あるいは流出管13が図示水平方向に配設される取付孔3a,3bが穿設されていて、前記各取付孔3a,3bの内周面にはそれぞれ流入管12あるいは流出管13が螺号されるねじ部(図示せず)が形成されている。
ケーシング2の上端縁には、図示の実施形態においては、上面視四角形状に開口部2aから外側に張り出すフランジ部4が一体に形成されており、このフランジ部4の四隅には蓋体15に穿設されたガイド孔17にそれぞれ挿通され蓋体15を位置決めする4本のガイドピン5が立設されている。
さらに、図1および図2に示すように、ケーシング2の他の対向する1対の側面2d、2eには、蓋体15をケーシング2のフランジ部4側に押圧して固定するための固定機構6がそれぞれ配設されている。
固定機構6は、蓋体15に係合されるフック部材11が配設されたアーム部材10を、レバー部材8を図示上下方向に回動させることにより昇降させ、下降させた状態で蓋体15を下方に押圧してケーシング2に固定するようになっている。具体的な構成としては、ケーシング2の側面2d、2eにそれぞれレバー部材8を図示上下方向に回動自在に支持する基部7が配設されるとともに、基部7に回動自在に支持されたU字状のレバー部材8に回転体9が回転自在に支持されており、この回転体9に上端にフック部材11が配設されたアーム部材10が取り付けられている。
アーム部材10の周面にはねじ部10aが形成されており、回転体9に穿設されたねじ穴9aに螺号されて回転体9に取り付けられている。このねじ穴9aに対するねじ込み量によりアーム長を調整することができ、レバー部材8を下方に回動させてアーム部材10を下降させた際の蓋体15に対する押圧力を調整できるようになっている。
フック部材11は、先端が鈎状に彎曲されており、この彎曲された鈎状部11aを蓋体15の上面に配設された突起部20に係合され、蓋体15から外れないように保持した状態で下方に押圧して蓋体15をケーシング2に固定するようになっている。
流入管12および流出管13は、それぞれケーシング2と同様にステンレス等の金属材料から形成されており、図示の本実施形態においては、それぞれ円筒形状に形成され、図1に示すように、外周面にはそれぞれケーシング2の各取付孔3a、3bに螺号されるねじ部12a、13aが形成されており、各取付孔3a、3bに螺合されてケーシング2に取り付けられている。そして、流入管12および流出管13は、ケーシング2の各取付孔3a、3bに対するねじ込み量により端部をケーシング2の内面と面一としたり突出させることができるとともに、突出させる場合には、ねじ込み量によりケーシング2内における突出幅を調整することができ、図示の実施形態においては、流出管13がケーシング2内に所定幅突出するように取り付けられている。
また、流入管12および流出管13の外側の端部には、それぞれホースあるいはポンプを容易に着脱するためのワンタッチカプラ等の固定機構14a、14bが配設されている。
蓋体15は、図1および図4(a)、(b)に示すように、ケーシング2のフランジ部4に対応する上面視四角形状に形成されており、図示の実施形態においてはガラスや樹脂材料等から四角形状に形成された透明板16と、ステンレス等の金属材料から形成され中央に開口部19aが穿設された四角形状の枠板19とが任意の固定手段により貼り合わされて構成されていて、枠体19の開口部19aにおける透明板16がケーシング2内を目視するための窓部15aとして機能するように構成されている。
透明板16の下面には、ケーシング2のフランジ部4に立設されたガイドピン5にそれぞれ対応して4つのガイド孔17が穿設されているとともに、ケーシング2の開口部2aの周縁に対応するように弾性樹脂材料から形成された四角形状のシール部材18が配設されている。
枠体19の対向する1対の側辺19b,19cには、それぞれ固定機構6のフック部材11の鈎状部11aを係合させる突起部20が形成されている。
蓋体15は、透明板16の各ガイド孔17にケーシング2のフランジ部4に立設された各ガイドピン5を挿通して位置決めされ、固定機構6によりケーシング2側に押圧されることによりシール部材18によりケーシング2の開口部2aが密閉封止された状態でケーシング2に固定される。
つぎに、前述した構成からなる上述した実施形態のトラップ装置1の作用について説明する。
トラップ装置1は、主に、海中の海苔網から摘採された生海苔あるいは生海苔と海水の混合液を、生海苔を海中の海苔網から摘採した摘採船から親船へ移載する際、親船から陸上のトラックに積載された移送タンクに移載する際、そして、トラックに積載された移送タンクから海苔加工工場に配設されている攪拌機に投入する際の任意のタイミングで使用される。
トラップ装置1は、生海苔あるいは生海苔と海水の混合液(以下、「流体」と称す)を移載する際、一端がタンクに収容された流体中に挿入されるかタンクに配設された排出口などに連結されたホースが固定機構14aにより流入管12に連結され、このホースを介して流体を吸入しケーシング2内に流体を流通させて移載するポンプが固定機構14bにより流出管13に連結される。
そして、ポンプの駆動によりタンク内から吸入された流体は、流入管12からケーシング2内に流入され、図3において矢印にて示すようにケーシング2の内面に衝突してZ字状に迂回されて流出管13から流出され、流出管13に連結されたホースを介して移載先のタンクあるいは攪拌機に送出される。その際、ケーシング2内において流体が迂回される箇所およびケーシング2内に突出された流出管13の周囲において流体に混入した小枝やロープ等の大きな異物がトラップされ、大きな異物が除去された流体が流出管13から流出され移載先に送出される。
そして、ケーシング2内に貯留された異物を蓋体15の窓部15aから確認し、蓋体15を取り外し異物を容易に取り除くことができるので、貯留された異物により流体の流量が低下することを防止することができ、効率的に流体を移載することができる。
上述した実施形態のトラップ装置1を使用して流体が移載される各所で大きな異物を除去を行うことにより、従来の異物除去装置に投入される前段階で予め大きな異物がほぼ取り除かれる。そこで、従来の異物除去装置に貯留される異物を大幅に低減することができ、装置を停止して貯留された異物を払い出す回数を減らし乾海苔の製造効率を向上させることができる。
また、上述した実施形態のトラップ装置1は、従来から流体の移載に使用されているポンプに連結し、ポンプの駆動によりケーシング2内に流体を流通させて大きな異物を除去する構成であるので、装置自体に動力を必要とせず大きな異物を除去するためのコストを抑えることができる。
なお、上述した実施形態のトラップ装置1において、図5に示すように、流入管12と流出管13をともにケーシング2内に突出するようにしてもよい。このような構成にすることにより、流入管12からケーシング2内に流入された流体の流路が狭くなり大きな異物をよりケーシング2内にトラップさせ易くすることができる。
上述した実施形態におけるケーシング2は、一例として、有底の四角筒形状とされているが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば有底の円筒形状等の任意の筒形状に変更しても同様の効果を奏することができる。
つぎに、本考案に係るトラップ装置の他の実施形態について図5を参照して説明する。なお、上述した実施形態のトラップ装置1と同様の構成である箇所については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
他の実施形態に係るトラップ装置21は、上述した実施形態に係るトラップ装置1と同様に、図1に示すように、流体が流入される流入管12と流体が流出される流出管13とが配設されたケーシング2と、前記ケーシング2の開口部2aを封止する蓋体15とから構成されている。
本実施形態においては、図6に示すように、流入管12および流出管13の端部がそれぞれケーシング2内に突出するように配設されているとともに、ケーシング2内に、ケーシング2内を流通する流体に混入した大きな異物を引っかけるための引っ掛かり部22が配設されている。
引っ掛かり部22は、図6および図7に示すように、ケーシング2内において流入管12および流出管13の中心軸線方向と直交する水平方向に延在する4本の棒状部材23がそれぞれ鉛直方向および水平方向に位置をずらして配置されて構成されており、各棒状部材23はケーシング2の対抗する1対の側面2d、2eにそれぞれ内接するように対向配置された1対の支持板24、24間に支持されており、各支持板24、24がケーシング2の開口部2aからケーシング2内に挿入されて各棒状部材23がケーシング2の中層部に位置するように配設されている。
すなわち、引っ掛かり部22は、ケーシング2内に着脱自在に配設されている。なお、本実施形態においては4本の棒状部材23をそれぞれ水平方向に配設して構成されているが、少なくとも1本の棒状部材23でも大きな異物を引っ掛けることが可能であるとともに、棒状部材23を任意の方向に傾斜するように配設してもよい。
また、引っ掛かり部22の棒状部材23は側面2d、2e間あるいは側面2b、2c間に渡して配設せずに側面2b、2c、2d、2eのいずれかからケーシング2内に突出するように配設してもよく、図8に示すように、棒状部材23の端部にねじ部23aを形成するとともにケーシング2の内面にねじ穴25を設け、このねじ穴25にねじ部23aを螺嵌してケーシング2内に棒状部材23を着脱自在に配設するようにしてもよい。
そして、前述した構成からなる実施形態のトラップ装置21によれば、流入管12からケーシング2内に流入された流体が流入管12と流出管13との間の流路を流通されると、この流路に配設された引っ掛かり部22の各棒状部材23に流体に混入した大きな異物が引っ掛かってケーシング2内にトラップされ、大きな異物が除去された流体を流出管13から流出させることができる。
また、引っ掛かり部22に引っ掛かってケーシング2内にトラップされた異物は本第1実施形態のトラップ装置1と同様に蓋体15を取り外して容易に取り除くことができるとともに、引っ掛かり部22をケーシング2から取り外し可能な構成としたことにより、引っ掛かり部22をケーシング2から取り外して引っ掛かり部22に引っ掛かった異物を取り除くことができ、さらに、ケーシング2内の引っ掛かり部22の下方に貯留された異物を容易に取り除くことができる。
なお、本考案は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態において流入管12および流出管13はケーシング2の対向する側面2b,2cにそれぞれ配設されているが、図9に示すように、同一の側面(例えば側面2b)に中心軸線を異なるようにして配設してもよいし、図10に示すように、隣接する側面(例えば側面2b,2e)に中心軸線を異なるように配設してもよく、有底の円筒形状等の他の筒形状であっても同様である。
また、図11に示すように、ケーシング2に膨出部2f,2gを形成するようにしてもよい。このような構成にすることにより、ケーシング2内に流入された流体が突き当たる各膨出部2f,2gを流通する際に異物がトラップされやすくなり、大きな異物をよりケーシング内にトラップさせることができる。
また、ケーシング2の底部を流出管13に対してより深くなるように形成してもよい。このような構成にすることにより、ケーシング2内を流通する流体が底部に流れて流出管13から流出される際に異物をトラップさせ易くすることができるとともに、より多くの異物をケーシング2内に貯留することができる。
また、ケーシング2のいずれかの側面にケーシング2内を目視するための透明部材からなる窓部を設けたり、ケーシング2自体を透明部材により形成してもよい。このような構成にすることにより、蓋体15を取り外したり蓋体15に設けられた窓部15aから内部を覗かなくとも容易にケーシング2内に貯留された異物を確認することができ、適宜異物の取り出しを行うことができる。
また、流入管12および流出管13に、それぞれを流通される流体の流圧の差を計測する差圧計を配設してもよい。このような構成にすることにより、ケーシング2内を直接確認しなくともケーシング2内に異物が大量に貯留していることを確認することができ、ケーシング2内に貯留された異物を取り除くタイミングを知ることができる。
さらに、蓋体15に空気抜きバルブを配設してもよい。このような構成にすることにより、流体に混じって流入した空気がケーシング2内に溜まって流体の流れが悪くなることを防止することができる。
1、21 トラップ装置
2 ケーシング
2a ケーシングの開口部
2b、2c、2d、2e ケーシングの周壁(側壁面)
2f、2g 膨出部
3a、3b 取付孔
4 フランジ部
5 ガイドピン
6 固定機構
7 基部
8 レバー部材
9 回転体
9a ねじ穴
10 アーム部材
10a ねじ部
11 フック部材
11a 鈎状部
12 流入管
12a ねじ部
13 流出管
13a ねじ部
14a,14b 固定機構
15 蓋体
15a 窓部
16 透明板
17 ガイド孔
18 シール部材
19 枠板
19a 開口部
19b 側辺
19c 側辺
20 突起部
22 引っ掛かり部
23 棒状部材
23a ねじ部
24 支持板
25 ねじ穴

Claims (6)

  1. 乾海苔の製造工程において、海中に張られている海苔網で養殖され、摘採された生海苔と水とが混合している混合液から大小の異物を除去することに使用される異物除去装置に前記混合液が投入される前段階で予め大きな前記異物を除去するトラップ装置であって、
    有底筒状で、底部に対向する側に形成されている開口部を封止する蓋体が当該開口部に対して着脱自在に配設されているケーシングと、
    互いに並行して伸びる位置関係で前記ケーシングの周壁に前記ケーシングの外側から取り付けられている一対の筒状の流入管と流出管であって、前記ケーシングの前記底部と前記開口部との間の異なる位置でそれぞれ前記ケーシングの前記周壁に外側から取り付けられ、前記混合液を前記ケーシング内に流入及び流出させる一対の筒状の流入管と流出管とを有し、
    少なくとも前記流出管は、その先端開口が前記ケーシング内に突出する位置にまで伸びている
    トラップ装置。
  2. 乾海苔の製造工程において、海中に張られている海苔網で養殖され、摘採された生海苔と水とが混合している混合液から大小の異物を除去することに使用される異物除去装置に前記混合液が投入される前段階で予め大きな前記異物を除去するトラップ装置であって、
    有底筒状で、底部に対向する側に形成されている開口部を封止する蓋体が当該開口部に対して着脱自在に配設されているケーシングと、
    互いに並行して伸びる位置関係で前記ケーシングの周壁に前記ケーシングの外側から取り付けられている一対の筒状の流入管と流出管であって、前記ケーシングの前記底部と前記開口部との間の異なる位置でそれぞれ前記ケーシングの前記周壁に外側から取り付けられ、前記混合液を前記ケーシング内に流入及び流出させる一対の筒状の流入管と流出管とを有し、
    前記ケーシング内において、前記流入管の先端開口と前記流出管の先端開口との間に形成される前記混合液の流路に、前記混合液に混入している前記異物を引っ掛ける引っ掛かり部が配設されている
    トラップ装置。
  3. 前記流入管と流出管とは、対向する方向に伸びる位置関係で前記ケーシングの周壁に前記ケーシングの外側から取り付けられている請求項1又は2記載のトラップ装置。
  4. 少なくとも前記流出管は、その前記先端開口が前記ケーシング内に突出する位置にまで伸びている請求項2記載のトラップ装置。
  5. 前記引っ掛かり部が、前記流路において任意の方向に延在する少なくとも1本の棒状部材から構成されている請求項2又は4記載のトラップ装置。
  6. 前記引っ掛かり部が、前記ケーシング内に着脱自在に配設されている請求項2又は4記載のトラップ装置。
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