JP3241492U

JP3241492U - 交差リンク式左右開き蝶番のマグネットキャッチ内臓構造。

Info

Publication number: JP3241492U
Application number: JP2023000410U
Authority: JP
Inventors: 重喜小柴
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2023-01-26
Filing date: 2023-01-26
Publication date: 2023-04-05
Anticipated expiration: 2033-01-26

Abstract

【課題】交差リンク式左右開き蝶番使用の両開き一枚扉に於いて扉の開き始めに発生する遊びにより両側が開こうとする現象を解消して安全で円滑な動作を実現した構造。【解決手段】交差リンク式左右開き蝶番は蝶番上側ａと蝶番下側ｂがリンクｃによって連結されている。また、マグネットキャッチｄが蝶番下側ｂの中央付近に設置された構造となっている。中央付近にマグネットキャッチを内蔵した交差リンク式左右開き蝶番を使用する事により安全で円滑な両開き一枚扉の動作を実現する。【選択図】図１

Description

本考案は両開き一枚扉の交差リンク式左右開き蝶番に関する。

扉は家具、制御盤、冷蔵庫、自動車、建築物等様々な物に古来より使用されているが、従来、一般的な一枚扉は左右どちらか一方が丁番側として回転中心となり、反対側のみが開閉する構造である。
特開平９－３０３９４２号に於いて、冷蔵庫の両開き扉構造が提案されている。
しかし、構造が複雑で冷蔵庫以外の様々な寸法の特注品、小ロット生産に低コストで対応するのは困難である。
実用新案登録第３１４９０５０号に於いて交差リンク式左右開き蝶番が提案されている。これにより一枚扉の左右どちらも開閉可能な構造が提案されている。しかし、これを地面に垂直に立てた一般的な扉に応用しようとすると、開き始めに蝶番の遊びにより、扉上方が先に倒れ掛かり、現実には使用できない。
実用新案登録第３１４５９１８号に於いて交差リンク式両開き扉機構も提案されている。これは低コストで特注対応が可能であるが、提案図のように地面に対し水平に置かれた状態での開閉使用にのみ適している。

特開平９－３０３９４２号実用新案登録第３１４９０５０号実用新案登録第３１４５９１８号

実用新案登録第３１４９０５０号の交差リンク式左右開き蝶番を装着して地面に対し垂直方向に設定した扉を開閉すると、その開き始めは扉の重量により扉上方が最初に倒れかかる。
通常の蝶番と異なり交差リンク式左右開き蝶番の動作開始時は左右どちらも開閉させる為に必然的に遊びが大きい。
この遊びにより、扉の開き始めにはどうしても扉上部が最初に倒れかかり、危険であり実質的には使用できなかった。
この理由により、実用新案登録第３１４５９１８号のような地面に対し水平に設定される扉への利用のみに留まっていた。
本考案はこの扉の開き始めの遊びによる不具合を解消し、地面に対し垂直に設定された扉であっても快適で安全な操作を提供しようとするものである。
また、特開平９－３０３９４２号と異なり、実用新案登録第３１４９０５０号の交差リンク式左右開き蝶番を使用する事により、様々な特注品、小ロット生産に低コストで対応しようとするものである。
同時に扉アッセンブリに留まらず、部品単位での供給も可能となる。
現実的な問題としては扉の需要は地面に対し垂直に設定されたものが圧倒的に多いことも付加しておく。

交差リンク式左右開き蝶番使用の扉に於いて、この蝶番の中央付近内部にマグネットキャッチを設置した構造とした。

交差リンク式左右開き蝶番の中央付近内部に設置したマグネットキャッチの効果により、扉の開き始めに発生する交差リンク式左右開き蝶番の遊びが解消し、扉の倒れ等の不具合が無くなった。
また、同時にマグネットキャッチの効果により、扉の閉状態を保持できる効果もある。
この一枚扉は常に躯体に接続されているので、脱落等の危険性は元々無い。その上で安全で快適な開閉操作が可能となった。
この交差リンク式左右開き蝶番は扉アッセンブリに留まらず、部品単位での供給も可能となった。
この考案により、小さな扉から大きな扉まで比較的制限なく安価に製作可能となった。

本考案に関する交差リンク式左右開き蝶番にマグネットキャッチを設置した構造の上面図を示す。本考案に関する交差リンク式左右開き蝶番にマグネットキャッチを設置した構造の正面図を示す。本考案に関する交差リンク式左右開き蝶番にマグネットキャッチを設置した構造の右側面図を示す。本考案に関する交差リンク式左右開き扉の実施一例

以下本考案に関わる両開き一枚扉の実施の形態を図面に従って説明する。
［図１］に於いて、交差リンク式左右開き蝶番は蝶番上側ａと蝶番下側ｂがリンクｃによって連結されている。
また、マグネットキャッチｄが蝶番下側ｂの中央付近に設置された構造となっている。
［図２］に於いて、交差リンク式左右開き蝶番は蝶番上側ａと蝶番下側ｂが示されている。
また、マグネットキャッチｄが蝶番下側ｂの中央付近に設置された構造となっている。
［図３］に於いて、交差リンク式左右開き蝶番は蝶番上側ａと蝶番下側ｂがリンクｃによって連結されている。
また、マグネットキャッチｄが蝶番下側ｂの中央付近に設置された構造となっている。
［図４］に於いて、交差リンク式左右開き蝶番を使用した両開き一枚開き扉の上面図と扉の開閉軌跡を示す。

両開き一枚扉に於いて、中央付近にマグネットキャッチを内蔵した交差リンク式左右開き蝶番を使用する事により［図４］のような安全で円滑な両開き一枚扉の動作を実現する。

単純な構造の為、家具、家電、建物、自動車、トラック、制御盤、配電盤、工作機械等幅広い利用が可能となる。
同時に設計的にも楽で、部品として交差リンク式左右開き蝶番を入手すれば簡単に両開き一枚扉の製作が可能となる。
又、躯体と扉は常に連結されているので、扉の脱落等の危険性が減少する。

ａ蝶番上側
ｂ蝶番下側
ｃリンク
ｄマグネットキャッチ

Claims

交差リンク式左右開き蝶番使用の両開き一枚扉に於いて、交差リンク式左右開き蝶番の中央付近内部にマグネットキャッチを設置した構造。