JP3241407U - 太陽光発電モジュールの処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽光発電モジュールの表面に形成される表面部を除去するにあたり、バリエーションの異なる太陽光発電モジュールであっても、適切に除去できて、さらにはリサイクルできる太陽光発電モジュールの処理装置を提供する。【解決手段】太陽光発電モジュールを搬送する搬送部2と、太陽光発電モジュールを加熱する加熱部4と、加熱した太陽光発電モジュールWに高圧水を噴射し、太陽光発電モジュールの表面部を剥離する剥離部5と、を有する太陽光発電モジュールの処理装置1であって、搬送部は、ベルト部をローラで回転させることで太陽光発電モジュールを搬送するとともに、剥離部の手前において、太陽光発電モジュールを傾斜させる段差部と、を有する。加熱部は、太陽光発電モジュールを80~110℃で加熱することで、表面部の一部を溶解させる。剥離部は、太陽光発電モジュールに対して、10~45°傾斜して配置される。【選択図】図1
Description
本考案は、太陽光発電モジュールの処理装置に関する。
近年、各種発電(火力発電、原子力発電、水力発電等)に代わる電力の供給源として、太陽光発電に対する期待が高まっている。太陽光発電を行うためには、太陽光パネル(太陽光発電モジュール)を配置し、太陽光発電モジュールの内部に敷き詰められた半導体に太陽光の光エネルギーが照射されることで、光エネルギーを電気エネルギーに変換する必要がある。一定以上の電力量を確保するためには、太陽光発電モジュールの面積を確保する必要がある。しかし、太陽光発電モジュールの寿命は20~30年と言われ、定期的に交換しなければならず、使用済の太陽光発電モジュールは、廃棄またはリサイクルしなければならない。
そこで、太陽光発電モジュールを粉砕する装置やリサイクルする装置が各種開示されている。
例えば、特許文献1において、太陽光パネルの裏面に向けて高圧水を噴射し、太陽光パネルを構成するカバーガラスまでを除去することを特徴とする太陽光パネルのリサイクル装置および、太陽光パネルのリサイクル方法が開示されていた。
前記した特許文献1のリサイクル装置やリサイクル方法においては、太陽光パネルの表面に形成される封止剤層を除去することは記載されているが、太陽光パネルには、様々なバリエーション(形式、大きさ、封止剤、塗布材、固定剤など)があり、一層の除去工程の改良が求められていた。
そこで、本考案では、高圧水を用いて太陽光発電モジュールの表面に形成される表面部を除去するにあたり、事前に裁断処理や加熱処理を施すことによって、バリエーションの異なる太陽光発電モジュールであっても、適切に除去、さらにはリサイクルすることのできる太陽光発電モジュールの処理装置を提供すること、を課題とする。
前記課題を解決するため、本考案の太陽光発電モジュールの処理装置は、太陽光発電モジュールを搬送する搬送部と、太陽光発電モジュールを加熱する加熱部と、加熱した太陽光発電モジュールに高圧水を噴射し、太陽光発電モジュールの表面部を剥離する剥離部と、を有する。
高圧水を用いて太陽光発電モジュールの表面に形成される表面部を除去するにあたり、事前に裁断処理や加熱処理を施すことによって、バリエーションの異なる太陽光発電モジュールであっても、適切に除去、さらにはリサイクルすることのできる太陽光発電モジュールの処理装置を提供することができる。
次に、本考案の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。
(太陽光発電モジュールの処理装置の構成)
本実施形態の太陽光発電モジュールの処理装置1は、太陽光発電モジュールWを処理する。太陽光発電モジュールWとしては、本体Waと、本体Waの表面に形成される表面部Wbと、を有する。本体Waはフレームであり、内部に半導体等を保有する。表面部Wbは、エチレンー酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)や熱可塑性樹脂(例えば、シリコン樹脂、フッ素樹脂)等である。単層、複層を問わず、積層構造も問わない。太陽光発電モジュールの処理装置1は、図1に示すように、搬送部2と、裁断部3と、加熱部4と、剥離部5と、検知部6と、を有する。
本実施形態の太陽光発電モジュールの処理装置1は、太陽光発電モジュールWを処理する。太陽光発電モジュールWとしては、本体Waと、本体Waの表面に形成される表面部Wbと、を有する。本体Waはフレームであり、内部に半導体等を保有する。表面部Wbは、エチレンー酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)や熱可塑性樹脂(例えば、シリコン樹脂、フッ素樹脂)等である。単層、複層を問わず、積層構造も問わない。太陽光発電モジュールの処理装置1は、図1に示すように、搬送部2と、裁断部3と、加熱部4と、剥離部5と、検知部6と、を有する。
搬送部2は、図1および図2に示すように、太陽光発電モジュールWを搬送する。搬送部2は、不図示の動力源による複数のローラ2bの回転に伴い、ベルト部2aが移動することで、ベルト部2aの上部に載置される太陽光発電モジュールWが搬送される。
本明細書中においては、搬送部2は、一体構造として表現しているが、複数に分割した構造とすることもできる。例えば、搬送部2は、裁断部3、加熱部4、剥離部5のそれぞれに分割して配置される構造等である。また、搬送部2の移動速度(単なる速度だけでなく、徐々に/段々と早く/遅くなどのペースなども含む)は、不図示の動力源の馬力やローラの周囲に減速部を設けるなどによって調整することもできる。また、ローラ2bとベルト部2aを用いるもののほか、載置部を不図示の動力源によって上下左右に往復移動させるもの等を代替できることは言うまでもない。
また、段差部2cを設けることもできる。段差部2cは、太陽光発電モジュールWの表面部Wbの隙間から高圧水Lが入りやすい状態とするために、太陽光発電モジュールWを傾斜させるためのものである。段差2cの角度は、0~45°であればよい。また、図2に示すものは、進行方向に伴って、上方に移動するもので表現しているが、進行方向に伴って、下方に移動するものであってもよい。なお、その場合は、ノズル5aの姿勢を段差部2cの角度に合わせて設定する。裁断部3で裁断された太陽光発電モジュールWや元々ひび割れなどが発生している太陽光発電モジュールWには、表面に隙間が存在しているため、そうした隙間から高圧水Lを噴射することで、表面部Wbを除去しやすくなる。
図7(b)のように、太陽光発電モジュールWを端固定部7で固定した状態で搬送部2を移動させながら、裁断部3、加熱部4、剥離部5の少なくとも1か所で傾斜、段差形状にすることによって表面部Wbを処理しやすいようにすることもできる。なお、端固定部7は、太陽光発電モジュールWの端を固定できるものであればよく、端に挟んでピン止めする形態等である。太陽光発電モジュールWの形状に合わせて固定しやすい構造を選択できる。そのほか、搬送部2に段差部2cを設ける形態だけでなく、太陽光発電モジュールWを傾斜させた状態で固定する段差ジグを配置することで、傾斜面を形成してもよい。
裁断部3は、図1および図3に示すように、太陽光発電モジュールWを裁断する。搬送部2の幅にも制限があるので、太陽光発電モジュールWが大きなサイズの場合には、小さく裁断することで、その後の加熱処理や剥離処理をしやすくすることができる。裁断部3は、裁断部用昇降棒3aと、刃3bと、を有する。裁断部用昇降棒3aは、太陽光発電モジュールWとの距離に応じて、不図示のモータ等によって上下に昇降するためのものである。上下または螺旋運動によって昇降を実現できるものであればよい。裁断部用昇降棒3aの先端には刃3aが配置されており、裁断部用昇降棒3aの上下移動に伴い、太陽光発電モジュールWを裁断する。
裁断する大きさや形状は、刃3bの先端に交換可能に配置する先端刃3cの形状に応じて調整できる。例えば、図3に示すように、十字形状の刃とすることで、太陽光発電モジュールWを4分割することができる。なお、十字形状の刃でなくとも、一文字形状や単数(2分割、3分割、5分割など)または複数の突起を有するニードル等を用いることもできる。そのほか、太陽光発電モジュールWを裁断することに代わり、太陽光発電モジュールWの表面部Wbのみを裁断することもできる。表面部Wbのみを裁断(切れ目)を入れることで、加熱部4や剥離部5の処理をしやすくすることができる。つまり、表面部Wbの切れ目があることによって、表面部Wbと表面部Wbの間に隙間を形成することができるため、加熱や高圧水Lを多方面から施すことに繋がる。
加熱部4は、図1および図4に示すように、太陽光発電モジュールWを加熱する。加熱部4は、加熱部用昇降棒4aと、ヒーター4bと、を有する。加熱部用昇降棒4aは、太陽光発電モジュールWとの距離に応じて、不図示のモータ等によって上下に昇降するためのものである。上下または螺旋運動によって昇降を実現できるものであればよい。加熱部用昇降棒4aの先端にはヒーター4bが配置されており、加熱部用昇降棒4aの上下移動に伴い、太陽光発電モジュールWを加熱する。ヒーター4bによって、太陽光発電モジュールWを80~100℃で加熱することで、太陽光発電モジュールWの表面部Wbの上面、側面等の少なくとも一部(内部)を溶かし、浮いた状態とすることができる。ヒーター4bとしては、シーズヒーター、フィンヒーター、フランジヒーター、カートリッジヒーター等の市販のものであればよく、赤外線、遠赤外線、電磁波等を用いたものであればよい。
ヒーター4bの下方に、加熱調整板4cを配置することもできる。加熱調整板4cは、搬送部2で搬送される太陽光発電モジュールWの大きさの大小や、複数枚同時に処理しなければならない場合、表面部Wbに応じて、適切な加熱温度を調整するための板である。加熱調整板4cは、検知部6aや6bで検知した太陽光発電モジュールの形態に応じて、網目や照射幅を調整できるようなものであってもよい。(網目形状、穴の形状、凹凸等は問わない)そのほか、加熱部4の周囲を密閉した状態とすることで、表面部Wbを加熱しやすくすること等もできる。
加熱部4による加熱だけでは、太陽光発電モジュールWの本体Waを変形させることが難しいが、加熱部4の前後の少なくともどちらかに不図示の本体を曲げるような圧力や負荷をかけることができる動力源を配置し、図7(a)に示すような屈曲部Wcを形成したうえで、剥離部5に搬送すること等もできる。なお、搬送部2に乗せた段階で、既に太陽光発電モジュールWが屈曲しているものもあるので、そうした場合には、裁断部3、加熱部4、剥離部5で、形状に適した裁断、加熱、剥離を施すよう、設定できる。
また、加熱部4としてヒーター4bに代わり、熱風のブロワー(不図示)を用いることもできるとともに、ヒーター4bとブロワーの両方で太陽光発電モジュールWを加熱することもできる。熱風のブロワーを用いることで、表面部Wbを溶かすだけでなく、表面部Wbに付着する微細な破片やコンタミ等を除去することもできる。
剥離部5は、図1および図5に示すように、太陽光発電モジュールWの表面部Wbを除去する。剥離部5は、ノズル5aと、キャッチャー5bを有する。ノズル5aは、高圧水供給源Pから供給される高圧水Lを噴射するためのものである。ノズル5aは、太陽光発電モジュールWとの距離に応じて、不図示のモータ等によって上下に昇降するためのものであってもよい。上下または螺旋運動によって昇降を実現できるものであればよい。
また、ノズル5aは、ストレート形状(直射、平射等)、傾斜形状等適宜選択できる。また、ノズル5aに形成されるノズル孔の個数も単数、複数等、適宜選択できる。ノズル5aは、搬送部2の幅(太陽光発電モジュールWの横幅)が大きい場合、太陽光発電モジュールWの横幅に対して、高圧水Lを広範囲に噴射できるように、平射形状のノズルで、長方形や扇形の高圧水Lを表面部Wbに噴射することが望ましい。
また、別の形態としては、ノズル5aを複数配置し、太陽光発電モジュールWの横幅に満遍なく高圧水Lが噴射されるようにすることや、ノズル5a同士の動き(姿勢)を制御することで、高圧水Lの噴射効率(重なりを増やすこと)を向上することもできる。
キャッチャー5bは、ノズル5aから噴射される高圧水Lが太陽光発電モジュールWに衝突したあとで、こぼれる高圧水Lを収容する。収容した高圧水Lや表面部Wbの破片等を収容することになるが、高圧水Lと破片は分離した状態で、それぞれ廃棄またはリサイクルする。キャッチャー5bの上方に破片等を捕獲する網やフィルタを配置することや、キャッチャー5bと連結する排出管(不図示)の内部または外部にフィルタを配置することによって、高圧水Lと破片を分離することができる。
また、太陽光発電モジュールWの表面部Wbには、鉛、カドミウム、セレン等の有害物質が含有されていることがある。そこで、キャッチャー5bに有害物質除去源Dを配置することもできる。有害物質除去源Dは、鉛、カドミウム、セレン等の有害物質の量を検知できる検知部6eによって、有害物質の量を測定したうえで、処理するものである。有害物質除去源Dは、有害物質が含まれていることを検知した場合は、回収する高圧水Lや破片を、通常の処理とは別に分離した状態で、通知または有害物質を適切に産業用廃棄物として処理するように促すものである。
また、搬送部2の幅や裁断部3によって太陽光発電モジュールWを何分割にするかによるが、ノズル5aを複数配置し、分割された太陽光発電モジュールWに対して、それぞれ剥離処理を施すこともできる。また、図6に示すように、ノズル5aを、10~45°傾斜させることが望ましい。ノズル5a自体を傾斜して配置する形態だけでなく、アームやロボットを採用することで、10~180°旋回できる形態などであってもよい。ノズル5a同士の動作を遠隔制御することで、作業の自働化を図ることに繋がる。
検知部6は、図1に示すように、搬送部2上で搬送される太陽光発電モジュールWを検知する。裁断部3、加熱部4、剥離部5のそれぞれにおいて、太陽光発電モジュールWの状態を検知することで、処理の精度を高めることができる。検知部6は、各種カメラ、センサー(例えば、温度センサー、超音波センサー等)など適宜選択できる。
裁断部3に配置する検知部6aとしては、カメラ等の撮像装置を用い、太陽光発電モジュールWの裁断状態を検知することで、剥離前の予備処理が適切に行えているかを把握する。加熱部4に配置する検知部6bとしては、温度センサーやサーモスタット等を用い、太陽光発電モジュールWの表面部Wbの状態を検知することで、剥離前の予備処理が適切に行えているかを把握する。剥離部5に配置する検知部6cとしては、カメラ等の撮像装置を用い、太陽光発電モジュールWの表面部Wbの剥離状況を把握する。さらに、制御装置10を用いて、そうした検知部6で取得した情報を使い、裁断部3、加熱部4、剥離部5それぞれに適した太陽光発電モジュールWの状態を満たした後で、次の工程に進めるように制御することもできる。太陽光発電モジュールWの大きさ、形状、表面部Wbの厚み、形状、裁断部3の刃の形状、昇降量、加熱部4の加熱温度、昇降量、剥離部5のノズル5aの本数、形状、姿勢、高圧水Lの噴射量、噴射圧力、等を組み合わせることで、処理効率を向上できる。なお、制御装置10は、入力部、出力部、演算部、記憶部等を有していればよい。
別の変形例として、太陽光発電モジュールWは、本体Waと表面部Wbに分かれるが、単に2層ではなく、3層になっているものもある。また、比較的大きなサイズのものについては、搬送部2に乗せる段階で本体Waと表面部Wbの上下を判断できるが、比較的小さなサイズのものについては、裁断部3、加熱部4、剥離部5のどこかで上下が逆転する可能性もある。
そこで、太陽光発電モジュールWが比較的大きなサイズのもの等については、裁断部3の前に上面と下面を調整する篩部を配置し、最適な処理ができるようにすることもできる。また、太陽光発電モジュールWが比較的小さなサイズのもの等については、裁断部3、加熱部4、剥離部5の前に同様に篩部を配置することや、加熱部4や剥離部5に配置されるヒーター4bやノズル5aを一方向からだけでなく、複数方向で配置することで、複数方向からの加熱、剥離処理を行うこともできる。
また、太陽光発電モジュールのリサイクル作業を自働化するためには、太陽光発電モジュールの処理装置1の前後に、回収装置や搬送装置等を配置することもできる。
次に、以上のように構成された実施形態の太陽光発電モジュールの処理装置1の使用方法について、図6等を参照して、説明する。まず、太陽光発電モジュールWを手動または自動で搬送部2に乗せ、搬送部2の直進方向に搬送する。
次に、搬送部2の搬送によって、太陽光発電モジュールWを裁断部3で裁断する。この際、搬送部2の幅や裁断部3、加熱部4、剥離部5の処理可能な大きさ以下になるように裁断することで、その後の処理を円滑にすることができる。裁断部3で裁断する刃3bは、対象とする太陽光発電モジュールWの形状に応じて、変更することもできる。
次に、搬送部2の搬送によって、裁断された太陽光発電モジュールWを加熱部4で加熱する。加熱部4に配置されるヒーター4bによって、太陽光発電モジュールWを80~150℃、より好ましくは、80~110℃で加熱することで、太陽光発電モジュールWの表面部Wbの少なくとも一部(内部)を溶かし、浮いた状態とする。
次に、搬送部2の搬送によって、加熱された太陽光発電モジュールWの表面部Wbを剥離部5で剥離する。表面部Wbが加熱されることで浮いた状態(本体Waとはがれやすい状態)で、ノズル5aから10~200MPaの高圧水Lを噴射することで、本体Waと表面部Wbを分離できる。なお、剥離が困難な場合は、検知部6dによる画像処理結果等を用いて、適切な状態になるまで連続的に高圧水Lを噴射するように設定することもできる。または、図1には剥離部5を一か所に配置する形態で表現したが、下処理用の剥離部5Aと本処理用の剥離部5Bと分けることもできる。
太陽光発電モジュールWが比較的大きなサイズのもの等については、裁断部3の前に上面と下面を調整する篩部を配置し、最適な処理ができるようにすることもできる。また、太陽光発電モジュールWが比較的小さなサイズのもの等については、裁断部3、加熱部4、剥離部5の前に同様に篩部を配置することや、加熱部4や剥離部5に配置されるヒーター4bやノズル5aを一方向からだけでなく、複数方向で配置することで、複数方向からの加熱、剥離処理を行うこともできる。
分離された状態の太陽光発電モジュールWを回収することで、一連の処理が完成する。
以上、本考案は上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることは言うまでもない。
1 太陽光発電モジュールの処理装置
2 搬送部
3 裁断部
4 加熱部
5 剥離部
6 検知部
7 端固定部
M 動力源
H 熱源
P 高圧水供給源
D 有害物質除去源
W 太陽光発電モジュール
2 搬送部
3 裁断部
4 加熱部
5 剥離部
6 検知部
7 端固定部
M 動力源
H 熱源
P 高圧水供給源
D 有害物質除去源
W 太陽光発電モジュール
Claims (9)
- 太陽光発電モジュールを搬送する搬送部と、前記太陽光発電モジュールを加熱する加熱部と、前記加熱した太陽光発電モジュールに高圧水を噴射し、前記太陽光発電モジュールの表面部を剥離する剥離部と、を有する太陽光発電モジュールの処理装置。
- 前記搬送部は、ベルト部をローラで回転させることで前記太陽光発電モジュールを搬送するとともに、前記剥離部の手前において、前記太陽光発電モジュールを傾斜させる段差部と、を有する請求項1記載の太陽光発電モジュールの処理装置。
- 前記加熱部は、前記太陽光発電モジュールを80~110℃で加熱することで、前記表面部の一部を溶解させる、請求項1または請求項2記載の太陽光発電モジュールの処理装置。
- 前記剥離部は、前記太陽光発電モジュールに対して、10~45°傾斜して配置される、請求項1または2記載の太陽光発電モジュールの処理装置。
- 前記搬送部上で搬送される前記太陽光発電モジュールを検知する検知部と、を有する請求項1または2記載の太陽光発電モジュールの処理装置。
- 前記検知部は、前記搬送部、前記加熱部または前記剥離部のいずれか1か所に配置する請求項5記載の太陽光発電モジュールの処理装置。
- 前記太陽光発電モジュールを固定する端固定部と、を有する請求項1または2記載の太陽光発電モジュールの処理装置。
- 前記剥離部5は、下方に前記高圧水または前記表面部を回収するキャッチャーと、前記表面部に鉛、カドミウム、セレン等の有害物質の処理を分別する有害物質除去源と、を有する請求項1記載の太陽光発電モジュールの処理装置。
- 前記太陽光発電モジュールは、屈曲部を有する、請求項1または2記載の太陽光発電モジュールの処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023000256U JP3241407U (ja) | 2023-01-31 | 2023-01-31 | 太陽光発電モジュールの処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023000256U JP3241407U (ja) | 2023-01-31 | 2023-01-31 | 太陽光発電モジュールの処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3241407U true JP3241407U (ja) | 2023-03-29 |
Family
ID=85706972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2023000256U Active JP3241407U (ja) | 2023-01-31 | 2023-01-31 | 太陽光発電モジュールの処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3241407U (ja) |
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2023
- 2023-01-31 JP JP2023000256U patent/JP3241407U/ja active Active
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 3241407 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |