JP3240537U - 手持ち式電動回転式切除装置と電動リングカッター - Google Patents

手持ち式電動回転式切除装置と電動リングカッター Download PDF

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Abstract

【課題】手術の切除効率を高め、治療効果を改善し、手術する医者の疲労を軽減し、且つ、患者の安全を保証する、手持ち式電動回転式切除装置とリングカッターを提供する。【解決手段】手持ち式電動回転式切除装置が、内部シース・外部シース組立体1、前部ハウジング2、回転式組立体、電動リングカッター調整スクリュー、後部ハウジング5、ケーブルヘッド6とグリップ7を含み、その中で、回転式組立体が、電動リングカッター取付用回転式ハウジングブラケット、電動リングカッター収納用収納ワイヤーシース、電動スリップリング、シャフトカップリングと回転モーターを含み、前記回転式組立体が、安定的且つ高品質で電動リングカッターを動かして回転させることができるだけでなく、小型化及び軽便性化の利点を有するので、切除装置の重量と体積を大きく減らして、医師の手持ち操作に一層有利である。【選択図】図2

Description

当該実用新案は、医療機器分野に属していて、具体的に言うと、手持ち式電動回転式切除装置と電動リングカッターに係る。
電気切除鏡は、現在外科手術において広く応用されている切除装置であり、特に前立腺と膀胱腫瘍に対する電気切除の為の有効な治療手段であり、これと同時に、婦人科子宮内腔病変の処理にも応用できる。
但し、現在使用している電気切除鏡に幾つかの欠陥が存在している。例えば、1)電気切除鏡が殆ど縦方向操作による切除を行うので、効率が低く、手術時間が長く、且つ、切除創面が平らでなく、切除が不徹底になる為、治療効果に影響し、操作する医師が疲れ易くなり、且つ、患者に安全上のリスクを齎すことと、2)現時点では、商業化されている回転式電気切除鏡がなく、回転式電気切除鏡を公開した文献があるが、重量流束が比較的大きいので、実用化段階に達し難い。
前記欠損と不足点を克服する為に、本項目の実用新案を設計することによって、手術の切除効率を高め、治療効果を改善し、手術する医者の疲労を軽減し、且つ、患者の安全を保証する。
現存技術に存在している一つ又は幾つかの問題に対して、一方で、本実用新案は、手持ち式電動回転式切除装置を提供し、当該装置が、内部シース・外部シース組立体(1)、前部ハウジング(2)、回転式組立体(3)、電動リングカッター調整スクリュー(4)、後部ハウジング(5)、ケーブルヘッド(6)とグリップ(7)を含み、その中で、前記前部ハウジング(2)と後部ハウジング(5)が一つの内部キャビティを形成し、前記回転式組立体(3)が当該内部キャビティに位置し、それに加えて、前記回転式組立体が、電動リングカッター取付機能として配置されている回転式ハウジングブラケット(33)、電動リングカッター収容機能として配置されている収納ワイヤーシース(38)、電動スリップリング(311)と当該電動スリップリング(311)取付機能として配置されている内部ハウジング(34)、シャフトカップリング(35)と前記回転式組立体(3)への動力提供機能として配置されている回転モーター(36)を含む。その中で、前記収納ワイヤーシース(38)の一端が、前記回転式ハウジングブラケット(33)に取り付けられ、前記回転式ハウジングブラケット(33)が前記電動スリップリング(311)の中間穴に取り付けられ、それに加えて、前記回転モーター(36)の出力軸が、前記シャフトカップリング(35)を通じて、前記回転式ハウジングブラケット(33)と剛性接続を形成している。
前記ケーブルヘッド(6)が、電源と接続することによって、手持ち式電動回転式切除装置の所要電源を提供するように配置されている。
前記電動リングカッター調整スクリュー(4)のネジ山端が前記内部キャビティに伸び入れて、前記回転式組立体(3)とネジ山接続を形成し、前記電動リングカッター調整スクリュー(4)のナット端が、前記後部ハウジング(5)の後端から伸び出て、内部キャビティ外側まで行き、且つ、前記回転式組立体(3)が前記電動リングカッター調整スクリュー(4)の回転に応えて前記内部キャビティの中で前後に移動することができる。
前記内部シース・外部シース組立体(1)が、前記前部ハウジング(2)の前端に取り付けられ、内部シースサドル(117)と当該内部シースサドル(117)に取り付けられている内部シース(19)及び、外部シースサドル(115)と当該外部シースサドル(115)に取り付けられている外部シース(101)を含み、その中で、前記収納ワイヤーシース(38)が前記内部シース(19)に位置していて、前記内部シース(19)が前記外部シース(101)に位置している。
前記グリップ(7)が前記前部ハウジング(2)に取り付けられ、且つ、前記グリップ(7)上にスイッチボタンが設置され、当該スイッチボタンが前記回転モーター(36)を起動・停止するように配置されている。
前記手持ち式電動回転式切除装置が電動リングカッター(8)も含み、前記電動リングカッター(8)が前記収納ワイヤーシース(38)内に位置していて、その一端が、前記回転式ハウジングブラケット(33)に取り付けられている。
前記電動リングカッター(8)が、電動ロッドカッター(81)と当該電動ロッドカッター(81)の両端に設置されている電動ワイヤーカッター(82)及び前記回転式ハウジングブラケット(33)への取り付けに用いられる取付端(83)を含む。その中で、前記電動ロッドカッター(81)が前記収納ワイヤーシース(38)内に位置していて、前記取付端(83)が正多角柱であり、当該正多角形の辺数が偶数であり、好ましくは正六角形である。当該正多角柱において、少なくとも向かい合う二つの面において皆第一電極が設置されていて、それに加えて、前記回転式ハウジングブラケット(33)に前記取付端(83)と嵌め合う正多角形挟み持ち溝(331)が設置されている。当該正多角形挟み持ち溝(331)の向かい合う二つの側面において、皆外へ延びる溝が開けれていて、当該二つの溝における、正多角形挟み持ち溝(331)に近い開口部に、皆第二電極が設置されていて、当該第二電極が前記電動スリップリング(311)の電源ケーブルに接続している。
前記手持ち式電動回転式切除装置において、前記外部シースサドル(115)上に取水管(116)が設置され、且つ、前記内部シースサドル(117)上に排水管(116)が設置され、それに加えて、前記取水管(116)と排水管(116)上に皆バルブが設置されている。その上、前記内部シース(19)の内径が前記収納ワイヤーシース(38)の外径より大きく、前記外部シース(101)の内径が前記内部シース(19)の外径より大きい。
前記内部シースサドル(117)のキャビティが、前記内部シース(19)のキャビティと通じ合い、第一キャビティを構成し、もう一方で、前記外部シースサドル(115)のキャビティが、前記外部シース(101)のキャビティと通じ合い、第二キャビティを構成し、それに加えて、前記第一キャビティと前記第二キャビティが、前記内部シース(19)及び外部シース(101)の末端位置(電動リングカッターに近い電動ワイヤーカッターの端部位置)だけで繋がっている。
前記外部シースサドル(115)上にピンキャッチ(15)が設置され、且つ、相応的に、前記外鞘(101)の一端に、前記ピンキャッチ(15)と嵌め合いホゾ穴が設置されている。
前記内部シース・外部シース組立体(1)が、保持ブラケット(119)も含み、締りばめを通じて前記内部シース(19)における、電動リングカッター(8)に近い電動ワイヤーカッター(82)の一端に取り付けられている。
前記手持ち式電動回転式切除装置において、前記保持ブラケット(119)に電子レンズ(121)も設置されている。好ましくは、前記電子レンズ(121)が対称的に二つ設置されている。
前記回転式組立体(3)がモータブラケット(312)も含み、前記回転モーター(36)が前記モータブラケット(312)に取り付けられている。
もう一方で、本実用新案は電動リングカッターも提供し、当該電動リングカッターが前記手持ち式電動回転式切除装置に用いられ、前記電動リングカッターが、電動ロッドカッター(81)と当該電動ロッドカッター(81)の両端に設置されている電動ワイヤーカッター(82)と取付端(83)を含み、その中で、前記取付端(83)が正多角柱であり、それに加えて、当該正多角形の辺数が偶数であり、当該正多角柱において、少なくとも向かい合う二つの面において皆電極が設置されている。
前記正多角柱が正六角柱である。
前記技術案に基づいて提供されている手持ち式電動回転式切除装置が、内部シース・外部シース組立体、前部ハウジング、回転式組立体、電動リングカッター調整スクリュー、後部ハウジング、ケーブルヘッドとグリップを含み、その中で、回転式組立体が、当該切除装置の動力装置として、本来の電動リングカッター取付用回転式ハウジングブラケット、電動リングカッター収納用収納ワイヤーシース、電動スリップリング、シャフトカップリングと回転モーターを含み、各部品が嵌め合って取り付けられることによって、作動状態における電動リングカッターの高品質な回転を保証するだけでなく、現有の文献に記載されている電気切除鏡の動力装置と比べて、一層軽い重量と一層小さい体積を有するので、本実用新案により提供されている切除装置における、手持ち操作だけでよく、ロボットシステムの助けを借りなくて良いという効果を実現できる。本実用新案により提供されている手持ち式電動回転式切除装置において、外付け取水・排水パイプラインを通じて、取水・排水パイプラインによる切除装置内の各リード線に対する影響を避け、且つ、パイプラインの漏れにより引き起こされる潜在的な電気安全上の問題の原因による手術中断のリスクを避けることができる。もう一方で、本実用新案により提供されている切除装置において、取水管が直接に外部シースサドルの内部キャビティに繋がって続いて、且つ、排水管が直接に内部シースサドルの内部キャビティに繋がって続いているので、取水管の取水端と排水管の排水端との間に、一つの大きな緩衝エリアが形成しているので、水進出の流量を一層調整し易くなる。もう一方で、本実用新案により提供されている切除装置において、回転式ハウジングブラケットに取り付けられている電動リングカッターの一端が、正多角柱の形式に設計され、且つ、電動リングカッターの挟み持ち構造が、六角柱と嵌め合う正多角形挟み持ち溝に設計されることによって、電動リングカッターの位置決め・取付及び迅速な交換に一層有利にする。
図1は、本実用新案の一つの実施形態により提供されている手持ち式電動回転式切除装置の分解組立図である。 図2は、本実用新案の一つの実施形態により提供されている手持ち式電動回転式切除装置の組立構造の模式図である。 図3は、本実用新案の一つの実施形態により提供されている内部シース・外部シース組立体の分解組立図である。 図4は、本実用新案の一つの実施形態により提供されている内部シース・外部シース組立体の分解組立図である。 図5は、本実用新案の一つの実施形態により提供されている内部シース・外部シース組立体の組立構造の模式図である。 図6は、本実用新案の一つの実施形態により提供されている保持ブラケットの取付構造の模式図である。 図7は、本実用新案の一つの実施形態により提供されている内部シース・外部シース組立体の構造模式図である。 図8は、本実用新案の一つの実施形態により提供されている外部シース、内部シース、保持ブラケット、収納ワイヤーシースと電動リングカッターの位置関係の構造模式図である。 図9は、本実用新案の一つの実施形態により提供されている回転式組立体の分解組立図である。 図10は、本実用新案の一つの実施形態により提供されている回転式組立体の組立後の構造模式図である。 図11は、本実用新案の一つの実施形態により提供されている内部シース・外部シース組立体と回転式組立体の組立後の構造模式図である。 図12は、本実用新案の一つの実施形態により提供されている電動リングカッターの構造模式図である。 図13は、本実用新案の一つの実施形態により提供されている電動リングカッターの構造模式図である。 図14は、本実用新案の一つの実施形態により提供されている回転式ハウジングブラケットの構造模式図である。
本実用新案の目的、技術案及びその有益効果を、一層明らかで明確にする為に、これから、具体的な実施形態及び添付図と結びづいて本実用新案をさらに詳しく説明する。本分野の技術者が理解できるように、本実用新案は、添付図及び下記の実施形態に限らない。
本実用新案の説明において、説明すべきこととしては、用語「長さ」、「幅」、「上」、「下」、「遠い」、「近い」等を含む方位詞の方位指示又は位置関係が、添付図で表示されている方位又は位置関係であり、本実用新案の叙述及び説明の簡略化の為だけであり、記載されている装置又は部品が特定な方位を有するか、又は特定な方位で構造及び操作を行うことを表したり、又は暗示したりすることではないので、これにより本実用新案の具体的な保護範囲を制限しない。その上、用語「第一」と「第二」は、技術的特徴を区分するために記述的な目的だけに用いられ、実質的な意味を有さず、相対的重要性の明示又は暗示、或いは技術特徴の数量を黙示的に指定するものとして理解してはいけない。
図1と図2は、本実用新案により提供されている手持ち式電動回転式切除装置の構造の模式図であり、その中で、図1は、当該切除装置の分解組立図を示し、図2は、当該切除装置の組立後の構造模式図を示す。図1と図2で示すように、本実用新案により提供されている手持ち式電動回転式切除装置が、内部シース・外部シース組立体1、前部ハウジング2、回転式組立体3、電動リングカッター調整スクリュー4、後部ハウジング5、ケーブルヘッド6とグリップ7を含み、且つ、電動リングカッター8を含むことがある。その中で前部ハウジング2と後部ハウジング5が組み立てて一つの内部キャビティを形成し、回転式組立体3が当該内部キャビティに位置し、それに加えて、当該内部キャビティの中で前後に移動することができる。例えば、前部ハウジング2と後部ハウジング5が形成する内部キャビティに、回転式組立体3が前後に移動できる滑り溝が設置されていて、回転式組立体3が当該滑り溝に取り付けられている。例えば内部シース・外部シース組立体1が、フランジを通じて、前部ハウジング2の前端に取り付けられ、且つ、当該内部キャビティの外側に位置することができる。その上、取付箇所で前部ハウジング2に通し穴が開けられていることによって、内部キャビティが内部シース・外部シース組立体1の内部シースキャビティとつながって続いているようにする。電動リングカッター調整スクリュー4のネジ山端が前記内部キャビティに伸び入れて、回転式組立体3とネジ山接続を形成し、前記電動リングカッター調整スクリュー4のナット端が、後部ハウジング5の後端から伸び出て、内部キャビティ外側まで行き、且つ、前記電動リングカッター調整スクリュー4の回転に応えて回転式組立体3が内部キャビティにおいて、滑り溝を沿って前後に移動でき、電動リングカッター8が前記回転式組立体3に取り付けられている。従って電動リングカッター8も回転式組立体3の内部キャビティにおける移動に伴って、前後に移動する。もう一方で、電動リングカッター8が回転式組立体3の作用の下で回転運動を行うことができる。ケーブルヘッド6が後部ハウジング5に取り付けられていて、電源と接続することによって前記切除装置の作動に必要な電気エネルギーを提供し、グリップ7が前部ハウジング2のハウジング体に取り付けられ、例えば、T型滑り溝を通じて前部ハウジング2に取り付けられることによって、グリップ7の取付と取り外しに便利である。その上、前記グリップ7にスイッチボタンが設置され、前記切除装置の起動・停止の制御に用いられる。
図3~図5は、内部シース・外部シース組立体1の構造模式図であり、その中で、図3と図4が、内部シース・外部シース組立体1の分解組立図であり、図5が、内部シース・外部シース組立体1の組立完成後の構造模式図である。図3~図5を参照してください。前記内部シース・外部シース組立体1は、内部シースサドル117と、前記内部シースサド117に取り付けられている内部シース19及び、外部シースサドル115と前記外部シースサドル115に取り付けられている外部シース101を含み、内部シース19を、内部シースサドル117に取り付ける部品、外部シース101を、外部シースサドル115に取り付ける部品及び各部品間の密封接続を保証する部品を含む。例えば、外部シース・ガスケット12、圧着リング14、ピンキャッチ15、第一シリカゲル・ガスケット110、内部シースコアカバー111、リセットスプリング113、O型ガスケット118と第二シリカゲル・ガスケット120を含む。その中で、内部シース19の外径が外部シース101の内径より小さく、内部シース19が外部シース101内に位置している。リセットスプリング113がピンキャッチ15に取り付けられ、両者が外部シースサドル115の穴に取り付けられ、圧着リング14で取り付けられて固定され、前記圧着リング14が、ねじ(例えば、M1.6-6六角穴付ボルト13)を通じて、外部シースサドル115に取り付けられて固定されることができ、外部シース101の一端に、ピンキャッチ15と嵌め合いホゾ穴が設置されている。従って、外部シース101が、ピンキャッチ15を通じて、外部シースサドル115に容易に取り付けられることができ(さらに具体的に言うと、外部シース101の回転により、ホゾ穴がピンキャッチ15へ向けて、突出する円柱部が滑り入り、これと同時に、リセットスプリング113が軸方向の圧着力を提供することによって、ピンキャッチ15の円柱状部が滑り入りホゾ穴の末端ロックエリアを押さえつくようにする)、且つ、取り外しが容易になる。内部シース19が内部シースサドル117の取付穴に取り付けられ、且つ、ガスケット(例えば、材質が外部シースガスケット12と同じガスケット)により接続部が密封される。外部シースサドル115と内部シースサドル117が、ねじ(例えば、M2-12六角穴付ボルト112)を通じて、組立体に接続され、且つ、第二シリカゲル・ガスケット120により防水密封されることができる。O型ガスケット118が、内部シースコアカバー111の内部穴に取り付けられ、内部シースコアカバー111が、ねじ(例えば、M2-12六角穴付ボルトねじ112)を通じて、内部シースサドル117に取り付けられ、且つ、第一シリカゲル・ガスケット110により防水密封されることができる。前記部品が組み合わせて一つの全体を形成し、即ち、内部シース・外部シース組立体1となる。内部シース・外部シース組立体1の内部は、同軸中空配置である。
図4と図6で示すように、内部シース・外部シース組立体1が、保持ブラケット119も含み、締りばめを通じて、内部シース19における、電動リングカッター8に近い電動ワイヤーカッター82(以下詳細に説明する)の一端に取り付けられていて、前記保持ブラケット119が、電子レンズ121(内視鏡とし、例えば、cmosカメラ)を固定し、且つ、内部シースに位置している収納ワイヤーシース38(以下詳細に説明する)の位置を制限することによって、収納ワイヤーシース38が内部シース19内において直径方向運動(即ち、収納ワイヤーシース38の所在位置から内部シース19の側面壁に近づく運動)を行うことをできなくするか、又は微小な距離の直径方向運動だけを行うようにすることによって、収納ワイヤーシース38内に位置している電動リングカッター8の作動時の揺れを避ける。前記保持ブラケット19に設置されている電子レンズ121が対称的に二つ設置されることができ、これで、両眼視による人の目の機能を模擬することができ、三次元空間の正確な位置決め・現像を実現できるので、手術野が一層立体感を有し、且つ、医師の切除操作に有利になるようにする。電子レンズ121の電源ケーブルとデータ伝送ケーブル18が、内部シース19と収納ワイヤーシース38との間の隙間から引き込むことによって、電子レンズ121の作動用電気エネルギーを提供し、且つ、電子レンズ121により採集される画像情報を、切除装置の画像処理モジュール(前記画像処理モジュールが、例えば、cmosカメラにより採集された画像を処理でき、このような画像処理モジュールが本分野で熟知されている)に伝送し、又は装置外のコンピューター処理システムに伝送することができる。
図7~8で示すように、外部シースサドル115上に取水管16も設置され、且つ、内部シースサドル117上に排水管116が設置され、それに加えて、取水管16と排水管116上の両方にバルブが設置されている。具体的に言うと、外部シースサドル115と内部シースサドル117にそれぞれ取水管16取付用及び排水管116取付用の取付穴が設置されていて、取水管16が外部シースサドル115の取付穴に取り付けられ、排水管116が内部シースサドル117の取付穴に取り付けられ、例えば、取水管16と排水管116は共にネジ山接続方式で取付穴に取り付けられている。この方式は、取水管16と排水管116の取付と取り外しが容易となる。この取付配置の下で、取水管16が外部シースサドル115の内部キャビティに繋がって続いて、且つ、外部シースサドル115に取り付けられている外部シース101のキャビティに繋がって続いて、もう一方で、排水管116が直接内部シースサドル117の内部キャビティに繋がって続いて、且つ、内部シースサドル117に取り付けられている内部シース19のキャビティに繋がって続いて、それに加えて、配置として、外部シース101の内径が内部シース19の外径より大きく、内部シース19の内径が収納ワイヤーシース38の外径より大きいので、外部シースサドル115の内部キャビティと、外部シース101及び内部シース19との間の隙間が取水空間を形成し、もう一方で、内部シースサドル117の内部キャビティと、内部シース19及び収納ワイヤーシース38との間の隙間が排水空間を形成し、取水空間と排水空間が、前記内部シース19と外部シース(101)の端部位置、即ち、電動リングカッターに近い電動ワイヤーカッターの端部位置だけで繋がっている。これにより、本実用新案により提供されている切除装置において、取水空間と排水空間を厳格に分離することによって、排出水による取水に対する汚染状況を避けることができる。もう一方で、排出水と取水による、切除装置内に配置されるリード線(例えば、回転モータの電源ケーブル、電動リングカッターの電源ケーブルと装置制御スイッチのリード線)に対する影響を避けることができるので、取水と排水のパイプラインの漏れによる電気安全上の問題を避けることができる。もう一方で、取水管16が直接に外部シースサドル115の内部キャビティに繋がって続いており、且つ、排水管116が直接内部シースサドル117の内部キャビティに繋がって続いているので、取水管16の取水端と排水管の排水端との間に、一つの大きな緩衝エリアが形成していて、切除装置の取水量と排水量を一層容易に制御・調整することができ、それに加えて、取水と排水の水はね防止に有利である。
図9と図10は、電動リングカッター8が取り付けられている回転式組立体3の構造模式図であり、その中で、図9が、電動リングカッター8が取り付けられている回転式組立体3の分解組立図であり、図10が、電動リングカッター8が取り付けられている回転式組立体3の組立後の構造模式図である。図9と図10で示すように、前記回転式組立体3が、電動リングカッター8の取付機能として配置されている回転式ハウジングブラケット33、電動リングカッター8収容機能として配置されている収納ワイヤーシース38、電気スリップリング311(例えば、MOFLON電気スリップリング)と前記電動スリップリング311の取付機能として配置されている内部ハウジング34、シャフトカップリング35と回転式組立体3への動力提供機能として配置されている回転モーター36を含む。その上、前記回転式組立体3の組立用部品及び密封部品も含む。例えば、電気スリップリング・カバープレート32(例えば、MOFLONカバープレート)、シールクッション310とモーター・ブラケット312。その中で、電動スリップリング311が、内部ハウジング34のキャビティ内に取り付けられ、且つ、電気スリップリングカバープレート32により、M3-6六角穴付ボルト31で押さえつけられている。回転式ハウジングブラケット33が電動スリップリング311の中間穴に取り付けられ、それに加えて、電動スリップリング311の作用の下で回転運動を行うことができる。これで、回転式ハウジングブラケット33に取り付けられている電動リングカッター8を動かして回転させることができる。収納ワイヤーシース38が、M2-8六角穴付ボルト37を通じて、回転式ハウジングブラケット33に取り付けられることができる。両者の間に、シールクッション310が挟まれることによって、両者間の密封接続を保証する。収納ワイヤーシース38が、電動リングカッター8を収納し、且つ、電動リングカッター8を支えて、電動リングカッター8の強度と剛性を増やす役割を果たす。回転モータ36がM3-8皿小ねじ313を通じてモータブラケット312に取り付けられることができ、回転モーター36の出力端が、シャフトカップリング35を通じて、回転式ハウジングブラケット33と剛性接続を形成している。
図11で示すように、回転式組立体3と内部シース・外部シース組立体1を組み立てた後、回転式組立体3の収納ワイヤーシース38が、内部シース・外部シース組立体1の内部シース19内に位置している。内部シース19の内径が収納ワイヤーシース38の外径より大きく配置されているので、内部シース19と収納ワイヤーシース38との間に、隙間が保持されて、排水空間とすることができる。
本実用新案は、図9と図10で示すような回転式組立体3を、電動リングカッター8の回転動力装置とすることによって、電動リングカッター8の電気回路が停電しない状況の下での高品質な回転を実現できるだけでなく、回転式組立体3の各部品の配置により、前記動力装置が、文献で公開された回転式電気切除鏡の動力装置より一層小型化と軽量化を実現することにより、手持ちの効果を実現でき、医師による手持ち操作を一層便利にし、それに加えて、現有技術でのロボットシステムの助けを借りて操作することができ、本実用新案により提供されている切除装置の操作環境を拡大することができる。
図12と図13は、電動リングカッター8の構造模式図であり、電動リングカッター8が、電動ロッドカッター81と、それぞれ前記電動ロッドカッター81の両端に設置されている電動ワイヤーカッター82及び回転式ハウジングブラケット33への取り付けに用いられる取付端83を含む。その中で、電動ロッドカッター81が円柱体又は近似円柱体であることがあり、その外径が収納ワイヤーシース38の内径より大きいので、収納ワイヤーシース38内に収納できるようにする。取付端83が正多角柱であり、例えば、正四角柱、正六角柱又は正八角柱等であることがある。但し、製造の容易性、大きな接触面積と安定的な位置決め特性などから、好ましくは正六角柱である。また、前記正多角柱において、少なくとも向かい合う二つの面において第一電極が設置されていて、例えば、正六角柱を例として、一対、二対又は三対の向かい合う二つの面において、第一電極が設置されることができ、当該第一電極が、電動リングカッター8の電動ワイヤーカッター82を通電させることができる。図14は、電動リングカッター8取付用回転式ハウジングブラケット33の構造模式図であり、回転式ハウジングブラケット33に取付端83と嵌め合う正多角形挟み持ち溝331が設置されている。図で示すのは、正多角形挟み持ち溝であり、前記正多角形挟み持ち溝の向かい合う二つの側面において、皆外へ延びる溝が開けられていて、前記二つの溝における、正多角形挟み持ち溝331に近い開口部に、皆第二電極が設置されていて、前記第二電極が電動スリップリング311の電源ケーブルに接続していて、二つの溝が、第二電極と電動スリップリング311を接続する電源ケーブルを据え付け、それに加えて、電動リングカッター8の取付端83が、正多角形挟み持ち溝331に取り付けられた後、取付端83上の二つの第一電極が、二つの溝内に設置されている第二電極とそれぞれ接触する。切除装置が起動した後、電動リングカッター8の電動ワイヤーカッター82に対して、互いに接触する第一電極と第二電極及び第二電極と接続する電気スリップリング311電源ケーブルを通じて、通電を行うことができる。これで、電動リングカッター8の電動ワイヤーカッター82に作動動力を提供することができる。本実用新案は、電動リングカッター8における、回転式ハウジングブラケット33にとりつけられている一端が正多角柱であるように設計し、それに加えて、回転式ハウジングブラケット33に、六角柱と嵌め合う正多角形挟み持ち溝に相応的に設計することによって、電動リングカッター8の迅速な取付と交換を実現することができる。例えば、手術プロセスにおいて、電動リングカッターに溶断と失効が発生した場合、収納ワイヤーシースの内穴に沿って電動リングカッターを引き抜き、新しい電動リングカッターに交換して挿入するだけでよい。
最後に説明すべき事項:以上は、本実用新案の好ましい実施形態だけであり、本実用新案を制限することではない。前記実施形態を参照して、本実用新案をさらに詳しく説明したが、本分野の技術者にとって、相変わらず前記各実施形態に記載されている技術案を修正できるか、又はその中の一部分の技術特徴に対して同等置換を行うことができる。本実用新案の精神と原則内において実施された如何なる修正、同等置換と改善等は、皆本実用新案の保護範囲に帰属すべきである。

Claims (10)

  1. 内部シース・外部シース組立体(1)、前部ハウジング(2)、回転式組立体(3)、電動リングカッター調整スクリュー(4)、後部ハウジング(5)、ケーブルヘッド(6)とグリップ(7)を含む手持ち式電動回転式切除装置であって、
    前記前部ハウジング(2)と後部ハウジング(5)が一つの内部キャビティを形成し、前記回転式組立体(3)が当該内部キャビティに位置し、それに加えて、前記回転式組立体が、電動リングカッター取付機能として配置されている回転式ハウジングブラケット(33)、電動リングカッター収容機能として配置されている収納ワイヤーシース(38)と電動スリップリング(311)及び電動スリップリング(311)取付機能として配置されている内部ハウジング(34)、シャフトカップリング(35)と前記回転式組立体(3)への動力提供機能として配置されている回転モーター(36)を含み、その中で、前記収納ワイヤーシース(38)の一端が、前記回転式ハウジングブラケット(33)に取り付けられ、前記回転式ハウジングブラケット(33)が前記電動スリップリング(311)の中間穴に取り付けられ、それに加えて、前記回転モーター(36)の出力軸が、前記シャフトカップリング(35)を通じて、前記回転式ハウジングブラケット(33)と剛性接続を形成し、
    前記ケーブルヘッド(6)が、電源と接続することによって、手持ち式電動回転式切除装置の所要電源を提供するように配置され、
    前記電動リングカッター調整スクリュー(4)のネジ山端が前記内部キャビティに伸び入れて、前記回転式組立体(3)とネジ山接続を形成し、前記電動リングカッター調整スクリュー(4)のナット端が前記後部ハウジング(5)の後端から伸び出て、内部キャビティ外側まで行き、且つ、前記回転式組立体(3)が前記電動リングカッター調整スクリュー(4)の回転に応えて前記内部キャビティの中で前後に移動し、
    前記内部シース・外部シース組立体(1)が、前記前部ハウジング(2)の前端に取り付けられ、内部シースサドル(117)と当該内部シースサドル(117)に取り付けられている内部シース(19)及び、外部シースサドル(115)と当該外部シースサドル(115)に取り付けられている外部シース(101)を含み、その中で、前記収納ワイヤーシース(38)が前記内部シース(19)に位置していて、前記内部シース(19)が前記外部シース(101)に位置し、
    前記グリップ(7)が前記前部ハウジング(2)に取り付けられ、且つ、前記グリップ(7)上にスイッチボタンが設置され、当該スイッチボタンが前記回転モーター(36)を起動又は停止するように配置されていることを特徴とする手持ち式電動回転式切除装置。
  2. 前記手持ち式電動回転式切除装置が電動リングカッター(8)も含み、前記電動リングカッター(8)が前記収納ワイヤーシース(38)内に位置していて、その一端が、前記回転式ハウジングブラケット(33)に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の手持ち式電動回転式切除装置。
  3. 前記電動リングカッター(8)が電動ロッドカッター(81)と当該電動ロッドカッター(81)の両端に設置されている電動ワイヤーカッター(82)及び前記回転式ハウジングブラケット(33)への取り付けに用いられる取付端(83)を含み、その中で、前記電動ロッドカッター(81)が前記収納ワイヤーシース(38)内に位置していて、前記取付端(83)が正多角柱であり、当該正多角形の辺数が偶数であり、それに加えて、前記回転式ハウジングブラケット(33)に前記取付端(83)と嵌め合う正多角形挟み持ち溝(331)が設置されていることを特徴とする請求項2に記載の手持ち式電動回転式切除装置。
  4. 前記外部シースサドル(115)上に取水管(116)が設置され、且つ、前記内部シースサドル(117)上に排水管(116)が設置され、それに加えて、
    前記内部シース(19)の内径が前記収納ワイヤーシース(38)の外径より大きく、前記外部シース(101)の内径が前記内部シース(19)の外径より大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の手持ち式電動回転式切除装置。
  5. 前記内部シースサドル(117)のキャビティが、前記内部シース(19)のキャビティと通じ合い、第一キャビティを構成し、もう一方で、前記外部シースサドル(115)のキャビティが、前記外部シース(101)のキャビティと通じ合い、第二キャビティを構成し、それに加えて、前記第一キャビティと前記第二キャビティが、前記内部シース(19)及び外部シース(101)の末端位置だけで繋がっていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の手持ち式電動回転式切除装置。
  6. 前記外部シースサドル(115)上にピンキャッチ(15)が設置され、且つ、前記外部シース(101)が、前記ピンキャッチ(15)を通じて、前記外部シースサドル(115)に取り付けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の手持ち式電動回転式切除装置。
  7. 前記内部シース・外部シース組立体(1)が、保持ブラケット(119)も含み、締りばめを通じて前記内部シース(19)の一端に取り付けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の手持ち式電動回転式切除装置。
  8. 前記保持ブラケット(119)に電子レンズ(121)も設置されていることを特徴とする請求項7に記載の手持ち式電動回転式切除装置。
  9. 前記回転式組立体(3)がモータブラケット(312)も含み、前記回転モーター(36)が前記モータブラケット(312)に取り付けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の手持ち式電動回転式切除装置。
  10. 前記電動リングカッターが、電動ロッドカッター(81)と当該電動ロッドカッター(81)の両端に設置されている電動ワイヤーカッター(82)と取付端(83)を含み、その中で、前記取付端(83)が正多角柱であり、それに加えて、当該正多角形の辺数が偶数であることを特徴とする請求項3に記載の手持ち式電動回転式切除装置に用いられる電動リングカッター。
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