JP3240131U

JP3240131U - 手術用灌流システム

Info

Publication number: JP3240131U
Application number: JP2022003384U
Authority: JP
Inventors: 許超; 陳霞; 盧▲ヤ▼萍; 周方艶; 江燕; 楊薇
Original assignee: Bo Ai Hospital Of Zhongshan
Current assignee: Bo Ai Hospital Of Zhongshan
Priority date: 2022-01-19
Filing date: 2022-10-12
Publication date: 2022-12-08
Anticipated expiration: 2032-10-12
Also published as: CN217409422U

Abstract

【課題】患者の体内に注入される液体の流量および患者の体内から流出する液体の流量を正確に測定できる手術用灌流システムを提供する。【解決手段】灌流装置は、灌流ポンプ１、灌流液容器２、灌流液容器と灌流ポンプを接続させる給水管３１、及び、灌流ポンプ出口端に接続される灌流管４を含み、給水管および／または灌流管には第１流量計５１が設置され、第１流量計は、累積流量を示す表示画面を有し、収集装置は、収集漏斗６及び収集漏斗に接続される収集管３２を含み、収集管には第２流量計５２が設置され、第２流量計は、累積流量を示す表示画面を有する。第１流量計、第２流量計により、患者の吸収量が安全な範囲にあるかどうかをリアルタイムで監視できる。患者の吸収量が安全限界値に達したら、機械をすぐに停止し、患者の水中毒を避けるためにさらなる措置を講じる必要がある。【選択図】図１

Description

本考案は、医療用灌流技術分野に関し、特に手術用灌流システムに関する。

多くの手術において、手術部位に十分な圧力を維持し、手術のための良好な視野と手術空間を提供するために、手術部位に対して灌流を行う灌漑ポンプを使用する必要があります。

しかし、灌流された液体のほとんどが体外に流出し、ごく一部が体内組織に吸収される。体内に吸収される量が多すぎると、患者に水中毒の症状を引き起こす。灌流液の注入量と流出量の差が、患者に吸収された量である。

現在、手術過程において、目盛り付きの樽型容器を使用して灌流前の液と灌流後の液を保管し、容器の目盛りを観察することにより、灌流液の注入量と流出量を算出しているが、その精度が低く、患者が吸収した液体が臨界値に近いまたは臨界値に達したとしても、医療スタッフのミスなどにより、患者が吸収した液体の量がまだ安全な範囲内であると勘違いして灌流を続けた結果、患者の水中毒を引き起こすことが存在する。

このような観点から、本考案の目的は、患者の体内に注入される液体の流量および患者の体内から流出する液体の流量を正確に測定できる手術用灌流システムを提供することである。

本考案は、課題を解決するために、以下の技術的特徴を採用する。

灌流装置及び収集装置を含む手術用灌流システムであって、前記灌流装置は、灌流ポンプ、灌流液容器、灌流液容器と灌流ポンプを接続させる給水管、及び、前記灌流ポンプの出口端に接続される灌流管を含み、前記給水管および／または灌流管には第１流量計が設置され、前記第１流量計は、累積流量を示す表示画面を有し、前記収集装置は、収集漏斗及び前記収集漏斗に接続される収集管を含み、前記収集管には第２流量計が設置され、前記第２流量計は、累積流量を示す表示画面を有する。

好ましくは、前記給水管は、太管段、細管段、及び太管段と細管段を接続させる遷移管段を含み、前記細管段の直径は、前記太管段の直径より小さく、前記第１流量計は、前記細管段に設置される。

好ましくは、前記収集管は、太管段、細管段、及び太管段と細管段を接続させる遷移管段を含み、前記細管段の直径は、前記太管段の直径より小さく、前記第２流量計は、前記細管段に設置される。

好ましくは、制御器をさらに含み、前記制御器は、ＰＣＢボード及び前記ＰＣＢボードに接続される表示ユニットを含み、前記第１流量計の表示画面、第２流量計の表示画面は、それぞれＰＣＢボードを有し、前記第１流量計のＰＣＢボード、第２流量計のＰＣＢボードは、それぞれ前記制御器のＰＣＢボードと接続されることにより、前記表示ユニットに第１流量計における累積流量と第２流量計における累積流量の差を示す。

好ましくは、前記第１流量計、第２流量計の数はそれぞれ二つであり、第１流量計、第２流量計が全部前記制御器と接続される。

好ましくは、前記収集装置は、前記収集管から流出する液体を回収することができる収集容器をさらに含む。

灌流過程において、第１流量計により、患者の体内に注入される液体の量を集計し、第２流量計により、患者の体内から流出する液体の量を集計し，注入量と流出量の差は患者が吸収する液体の量となる。したがって、第１流量計、第２流量により、計患者の吸収量が安全な範囲にあるかどうかをリアルタイムで監視できる。患者の吸収量が安全限界値に達したら、機械をすぐに停止し、患者の水中毒を避けるためにさらなる措置を講じる必要がある。

本考案の構造を示す図である。第１流量計の構造を示す図である。図１におけるＡ部分の拡大図である。図１におけるＢ部分の拡大図である。

以下、図面を用いて、本考案の実施形態を説明する。

本考案におけるすべての方向指示（例えば、上、下、左、右、前、後など）は、特定の姿勢（図に示すように）の下での各部品間の相対位置関係、運動状況等を説明するものであり、当該特定の姿勢が変更される場合、その方向指示もそれに応じて変更される。さらに、本考案における「好ましい」、「第２の好ましい」などを含む記述は、説明のみを目的としており、それらの重要性を示すものではなく、技術的特徴の数を暗示するものではない。したがって、「好ましい」または「第２の好ましい」と定義された特徴は、その特徴を少なくとも一つ含むことを示す。

図１～図４に示すように、本考案は手術用灌流システムを提供する。前記手術用灌流システムは灌流装置及び収集装置を含み、灌流装置は、灌流ポンプ（１）、灌流液容器（２）、灌流液容器（２）と灌流ポンプ（１）を接続させる給水管（３１）、及び、灌流ポンプ（１）の出口端に接続される灌流管（４）を含み、給水管（３１）および／または灌流管（４）には第１流量計（５１）が設置され、第１流量計（５１）は、累積流量を示す表示画面（５０１）を有し、収集装置は、収集漏斗（６）及び収集漏斗（６）の漏斗口に接続される収集管（３２）、収集管（３２）から流出する液体を回収することができる収集容器（７）を含み、収集管（３２）には第２流量計（５２）が設置され、第２流量計（５２）は、累積流量を示す表示画面（５０１）を有する。

第１流量計（５１）、第２流量計（５２）、灌流ポンプ（１）の具体的な構造はいずれも従来技術であり、例えば、第１流量計（５１）、第２流量計（５２）は中国実用新案登録番号２１０３４６７７２に開示されているスマート微小タービン流量計を採用し、灌流ポンプ（１）は中国実用新案登録番号２６９４９２０Ｙに開示されている医療用灌流ポンプ、または、中国特許公開番号１１２０８９９３０Ａに開示されている灌流ポンプ（１）を採用する。灌流過程において、第１流量計（５１）により、患者の体内に注入される液体の量を集計し、第２流量計（５２）により、患者の体内から流出する液体の量を集計し，注入量と流出量の差は患者が吸収する液体の量となる。したがって、第１流量計（５１）、第２流量（５２）により、患者の吸収量が安全な範囲にあるかどうかをリアルタイムで監視できる。患者の吸収量が安全限界値に達したら、機械をすぐに停止し、患者の水中毒を避けるためにさらなる措置を講じる必要がある。

さらに、給水管（３１）は、太管段（３０１）、細管段（３０２）、及び太管段（３０１）と細管段（３０２）を接続させる遷移管段（３０３）を含み、細管段（３０２）の直径は、太管段（３０１）の直径より小さく、第１流量計（５１）は、細管段（３０２）に設置される。第１流量計５１を細管段３０２に設置する方法は：細管段３０２の中間部を切断して細管段３０２が二つの自由端を形成するようにし、その中一つの自由端と第１流量計５１の先端を接続させ、もう一つの自由端と第１流量計５１の末端を接続させる。給水管３１がこのような構造を採用することにより、灌流用の液体が太管段３０１から細管段３０２へ流れる時に渦が発生し、細管段３０２内の各位置における流速がより均一になり、第１流量計５１の測定精度を向上させるのに有利になる。

さらに、収集管（３２）は、太管段（３０１）、細管段（３０２）、及び太管段（３０１）と細管段（３０２）を接続させる遷移管段（３０３）を含み、細管段（３０２）の直径は、太管段（３０１）の直径より小さく、第２流量計（５２）は、細管段（３０２）に設置される。収集管３２がこのような構造を採用することにより、第２流量計５２の測定精度を向上させるのに有利になる。

さらに、制御器（８）をさらに含み、制御器（８）は、ＰＣＢボード及びＰＣＢボードに接続される表示ユニット（８１）を含み、
第１流量計（５１）の表示画面（５０１）、第２流量計（５２）の表示画面（５０１）は、それぞれＰＣＢボードを有し、第１流量計（５１）のＰＣＢボード、第２流量計（５２）のＰＣＢボードは、それぞれ前記制御器（８）のＰＣＢボードと接続されることにより、表示ユニット（８１）に第１流量計（５１）における累積流量と第２流量計（５２）における累積流量の差を示す。第１流量計５１における累積流量と和第２流量計５２における累積流量の差が、患者が吸収した体液の量であり、制御器８によって自動的に計算されて表示ユニット８１に表示され、より直観的である。

好ましくは、第１流量計（５１）、第２流量計（５２）の数はそれぞれ二つであり、第１流量計（５１）、第２流量計（５２）が全部制御器（８）と接続される。本形態において、二つの第１流量計５１により集計された流量の平均値が注入量であり、二つの第２流量計５２により集計された流量の平均値が流出量であり、測定の精度を更に向上させる。

上記の記載は本考案の好ましい実施形態にすぎず、本考案の請求の範囲を限定することを意図するものではない。本考案の概念の範囲内で本考案の明細書および図面の内容に基づいて行われる等価な構造変換、他の関連する技術分野において直接的または間接的に利用されるのは、本考案が保護する範囲内である。

Claims

灌流装置及び収集装置を含む手術用灌流システムであって、
前記灌流装置は、灌流ポンプ（１）、灌流液容器（２）、灌流液容器（２）と灌流ポンプ（１）を接続させる給水管（３１）、及び、前記灌流ポンプ（１）出口端に接続される灌流管（４）を含み、
前記給水管（３１）および／または灌流管（４）には第１流量計（５１）が設置され、
前記第１流量計（５１）は、累積流量を示す表示画面（５０１）を有し、
前記収集装置は、収集漏斗（６）及び前記収集漏斗（６）に接続される収集管（３２）を含み、
前記収集管（３２）には第２流量計（５２）が設置され、
前記第２流量計（５２）は、累積流量を示す表示画面（５０１）を有する、手術用灌流システム。
前記給水管（３１）は、太管段（３０１）、細管段（３０２）、及び太管段（３０１）と細管段（３０２）を接続させる遷移管段（３０３）を含み、
前記細管段（３０２）の直径は、前記太管段（３０１）の直径より小さく、
前記第１流量計（５１）は、前記細管段（３０２）に設置される、請求項１に記載の手術用灌流システム。
前記収集管（３２）は、太管段（３０１）、細管段（３０２）、及び太管段（３０１）と細管段（３０２）を接続させる遷移管段（３０３）を含み、
前記細管段（３０２）の直径は、前記太管段（３０１）の直径より小さく、
前記第２流量計（５２）は、前記細管段（３０２）に設置される、請求項１に記載の手術用灌流システム。
前記手術用灌流システムは、制御器（８）をさらに含み、
前記制御器（８）は、ＰＣＢボード及び前記ＰＣＢボードに接続される表示ユニット（８１）を含み、
前記第１流量計（５１）の表示画面（５０１）、第２流量計（５２）の表示画面（５０１）は、それぞれＰＣＢボードを有し、
前記第１流量計（５１）のＰＣＢボード、第２流量計（５２）のＰＣＢボードは、それぞれ前記制御器（８）のＰＣＢボードと接続されることにより、前記表示ユニット（８１）に第１流量計（５１）における累積流量と第２流量計（５２）における累積流量の差を示す、請求項１に記載の手術用灌流システム。
前記第１流量計（５１）、第２流量計（５２）の数はそれぞれ二つであり、
第１流量計（５１）、第２流量計（５２）が全部前記制御器（８）と接続される、請求項４に記載の手術用灌流システム。
前記収集装置は、前記収集管（３２）から流出する液体を回収することができる収集容器（７）をさらに含む、請求項１に記載の手術用灌流システム。