JP3239542U - 安全な殺菌ユニット及びそれを含む両面式の滅菌装置 - Google Patents

安全な殺菌ユニット及びそれを含む両面式の滅菌装置 Download PDF

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Abstract

【課題】安全な殺菌ユニット及びそれを含む両面式の滅菌装置を提供する。【解決手段】ハウジング500と、載置部110と、光源部140と、少なくとも1つの安全スイッチ130とを含む安全な殺菌ユニット100であって、ハウジングは、外部に通じる開口部OPを備える。載置部は、ハウジング内に設けられる。光源部は、殺菌光を発生するために用いられ、載置部の開口部に面する表面に設けられる。安全スイッチは、載置部の光源部を設けた表面に設けられ、光源部に電気的に接続される赤外線送信管131及び赤外線受信管132を備える。殺菌光及び赤外線送信管から放射された赤外線は、開口部を通過し、安全スイッチが赤外線受信管の赤外線受信状況を介して感知情報を生成し、感知情報に基づき光源部の電力供給を調整する。【選択図】図1

Description

本考案は、安全な殺菌ユニット及びそれを含む両面式の滅菌装置に関し、特に、安全スイッチを介して光源部の電力供給を調整する安全な殺菌ユニット及びそれを含む両面式の滅菌装置を設置するものに関する。
紫外線の波長は、青色光と紫色光の波長よりも短いため、人間の目には見えず、不可視光に属する。光の基本的な物理的性質に基づいて、光の波長が短いほど、周波数が高くなり、エネルギーが高くなり、可視光中の青色光を例にとると、可視光中のエネルギーが比較的高い光に属するため、一般の人は青色光のエネルギーによる目の損傷を心配している。紫外線の波長は青色光よりもはるかに短く、エネルギーが青色光よりもさらに高いことがわかっている。紫外線の高エネルギーが十分な線量に達すると微生物のDNAを破壊し、DNAの断裂が起きて複製されなくなり、同時に微生物の生理機能が失われて死んでしまう可能性があるため、消毒や殺菌によく使用される。
紫外線の殺菌消毒効果に着目し、近年、業界は、従来の水銀ランプに取って代わり小型で、迅速な始動、かつ適度なパワーを備えたUVC LEDライトを開発した。
背景技術の内容の続き、本考案者らは、照射における紫外線ライトの利便性の向上により、使用中に紫外線にさらされる可能性も高くなり、消毒する必要がない場合に不意にライトを始動して紫外線を放出すると、紫外線の高エネルギーが人体に害を及ぼす可能性があることをさらに発見した。このため、どのように使用者が紫外線にさらされるのを防ぎながら、紫外線を使って物品を消毒と殺菌するかが、属する技術分野において解決が急務の課題となっている。
本考案の一態様は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、外部に通じる開口部を備えたハウジングと、前記ハウジング内に設けられた載置部と、殺菌光を発生するために用いられ、前記載置部の前記開口部に面する表面に設けられた光源部と、前記載置部の前記光源部を設けた表面に設けられ、前記光源部に電気的に接続される赤外線送信管及び赤外線受信管を備えた少なくとも1つの安全スイッチとを含む安全な殺菌ユニットを提供する。ここで、前記殺菌光及び前記赤外線送信管から放射された赤外線は、前記開口部を通過し、前記安全スイッチが前記赤外線受信管の赤外線受信状況を介して感知情報を生成し、前記感知情報に基づき前記光源部の電力供給を調整する。
本考案の一実施例によれば、前記開口部に設けられた光透過部をさらに含む。
本考案の一実施例によれば、前記ハウジングは、前記開口部に設けられ、前記光源部及び前記安全スイッチを覆うレンズ部を含む。
本考案の一実施例によれば、前記レンズは、フレネルレンズである。
本考案の一実施例によれば、前記光源部のランプビーズにレンズ部が設けられる。
本考案の一実施例によれば、前記光源部は、紫外線を放射する発光ランプを含む。
本考案の一実施例によれば、前記光源部に接続されるよう設けられることで、前記光源部の照射領域を変位させるための移動ユニットをさらに含む。
本考案の別の態様は、滅菌装置本体と、前記のような2つの安全な殺菌ユニットとを含む両面式の滅菌装置を提供する。前記滅菌装置本体は、筐体と、前記筐体の内側に設けられ、入力電源を調整するための電源部とを含む。前記安全な殺菌ユニットは、駆動電源を得るため、前記電源部に電気的に接続され、2つの前記安全な殺菌ユニットは前記筐体の対向する両側に各々設けられることで、前記筐体の第1側に第1消毒領域を形成し、前記滅菌装置本体の第2側に第2消毒領域を形成する。
本考案の一実施例によれば、前記滅菌装置本体は、前記第1側の前記第1消毒領域に対応する位置に第1スタンドが設けられ、
前記滅菌装置本体は、前記第2側の前記第2消毒領域に対応する位置に第2スタンドが設けられる。
本考案の一実施例によれば、前記第1スタンドは、前記第1側に枢設されることで、前記第1側の表面に対する前記第1スタンドの間の開閉角度を調整し、前記第2スタンドは前記第2側に枢設されることで、前記第2側の表面に対する前記第2スタンドの開閉角度を調整する。
本考案の一実施例によれば、前記筐体は、前記第1側に前記第1スタンドを収容するための第1収納溝が設けられ、前記第2側に前記第2スタンドを収容するための第2収納溝が設けられる。
本考案の一実施例によれば、前記滅菌装置本体は、前記第1側及び前記第2側に各々設けられた2つの摺動機構を含み、前記摺動機構は前記滅菌装置本体に設けられたスライドレールと、前記スライドレールに設けられ、前記安全な殺菌ユニットを載置するためのスライドブロックとを含む。
本考案の一実施例によれば、前記滅菌装置本体は、前記第1側及び前記第2側に各々設けられた2つのガイド溝を含み、2つの前記ガイド溝は両側の前記安全な殺菌ユニットの前記ハウジングが通過し、前記安全な殺菌ユニットの移動ストロークを制限するために用いられる。
本考案の一実施例によれば、前記スライドレールは、前記筐体本体から内部空間に向けて突出することで前記ガイド溝の両側に形成され、前記スライドブロックの両側に前記スライドレール係合用の溝が設けられ、前記スライドレールを介して前記スライドブロックの直線運動を制限する。
本考案の一実施例によれば、前記滅菌装置本体は、前記第1側及び前記第2側に各々設けられ、被殺菌物を固定するための2つの位置決め機構を含む。
本考案の一実施例によれば、前記位置決め機構は、前記筐体に挿入された位置決めポストと、一端が前記位置決めポストに固定された位置決め弾性片とを含み、前記位置決め弾性片の前記位置決めポストに対向する他端は開かれ、弾性復帰して前記筐体の表面に当接することで、挟持機能を提供する。
本考案の一実施例によれば、前記電源部は、前記筐体に設けられた電気コネクタを介して外部電源に接続される。
本考案の一実施例によれば、前記電源部は、前記電気コネクタに接続された電力供給モジュールと、前記電力供給モジュールに接続された充電モジュールと、前記充電モジュールに接続された電池とを含む。
本考案の一実施例によれば、前記筐体の内側には、収容機構を有し、前記収容機構は前記筐体の底側開口部に向けられ、前記収容機構内に引き出し式フックが設けられる。
本考案の一実施例によれば、前記レンズ部材料は、ビニル芳香族化合物−共役ジエンの環状ブロックコポリマーである。
本考案の安全な殺菌ユニットは、赤外線送信管及び赤外線受信管を安全スイッチとするメカニズムにより、紫外線を放射する光源部が人体の健康に被害を及ぼすことなく、殺菌機能を十分発揮することができる。
図面上の各種特徴及び構成要素は、実際の寸法比率で描かれていないが、本考案に関連する具体的特徴及び構成要素を提示するために最適な方法で描かれている。また、異なる図面の間において同一又は類似の符号で類似の構成要素及び部材を表す。
本考案の実施例1に係る安全な殺菌ユニットの断面図である。 本考案の実施例1に係る安全な殺菌ユニットの安全スイッチ及び光源部の制御回路を示す概略図である。 本考案の実施例1に係る安全な殺菌ユニットの使用の概略図である。 本考案の実施例2に係る安全な殺菌ユニットの断面図である。 本考案の実施例3に係る安全な殺菌ユニットの断面図である。 本考案の実施例4に係る安全な殺菌ユニットの断面図である。 本考案の一実施例に係る両面式の滅菌装置の外観図である。 本考案の一実施例に係る両面式の滅菌装置の構造の分解図(一)である。 本考案の一実施例に係る両面式の滅菌装置の構造の分解図(二)である。 本考案の一実施例に係る電源部のブロック図である。 本考案の一実施例に係る両面式の滅菌装置の使用状態を示す図(一)である。 本考案の一実施例に係る両面式の滅菌装置の使用状態を示す図(二)である。
本考案の技術的意義をより詳細かつ完全にするため、本考案の実施態様及び具体的実施例について以下の説明が与えられるが、以下の説明は、本考案の具体的実施例を実施又は運用する唯一の形態ではなく、当業者は、以下の描写を通じて本考案の必要な技術的内容を容易に理解でき、その精神及び範囲から外れることなく、異なる用途及び状況に適応するため、本考案へ多種多様な変更及び潤色を行うことができ、かかる実施態様は本考案の実用新案登録請求の範囲にも属する。
本考案の説明において、文脈が別段の指示をしない限り、「一」及び「該」も複数形として解釈され得る。また、本明細書及び添付される特許請求の範囲は別段に明記されていない限り、「何かの上に設けられた」は、貼付又は他の形で何かの表面と直接或いは間接的に接触していると見なすことができる。当該表面の特定は、明細書内容の前後の段落の文脈及び本考案の属する技術分野における通常の知識に基づいて判断しなければならない。
本考案の説明において、文脈が別段の指示をしない限り、用語「含む」、「含んでいる」、「備える」又は「含有する」は、包括的或いは開放的で、その他の説明されていない要素又は方法ステップを排除しない。
本考案の説明において、用語「中心」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などが示した方位又は位置関係は、図面に基づいて示した方位又は位置関係であり、単に本考案を簡単に説明しやすくするためであり、示された装置又は要素が必ず特定の方位を有し、または特定の方位で構成され操作することと指示又は示唆するものではないので、本考案に対する限定と理解してはいけない。
本考案の説明において、「設けられた」、「取り付けられた」、「結合された」、「接続された」、「固定」などは、広義に理解すべきであり、例えば固結、着脱可能に連結、機械的な接続、直接連結、中間媒体を介した間接連結などである。当業者であれば、具体的状況に応じて本考案における上記用語の具体的意味を理解することができる。
本考案に記載のプログラムは、対応するコントローラ(例えば充放電制御、論理制御、又は電源制御(例:パルス幅変調PWM)、アナログデジタル及びデジタルアナログ変換等であるがこれに限定されない)により実行されることができる。前記「コントローラ」は、プロセッサ又はストレージユニットに接続され、対応するプログラムを実行するプロセッサであり得、ソフトウェア、ファームウェア、或いはハードウェア構成に従って各コンポーネント又はデバイスの動作を制御する。これらのコントローラは、明細書に記載されていないとしても、対応する装置(例:光源部、安全スイッチ、電源部等)に含まれていることが理解できる。これらのコントローラは、例えば中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)又はその他のプログラム可能な汎用または特殊目的のマイクロプロセッサ(Microprocessor)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、プログラム可能なコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)或いはその他の類似の装置若しくはこれらの装置の組み合わせであり得、本考案において、これを制限しない。
(実施例1)
図1は、本考案の実施例1に係る断面図である。安全な殺菌ユニット100は、ハウジング500と、載置部110と、少なくとも1個の安全スイッチ130と、光源部140と、移動ユニット150とを含む。
ハウジング500は、外部に通じる開口部OPを備え、内部に載置部110、安全スイッチ130、光源部140、及び移動ユニット150を収容するための収容空間PLを有する。一実施例において、ハウジング500は、収容空間内に設けられた底板170を含み、載置部110が底板170に設けられている。底板170の上又は内部に必要性に応じて導線及び駆動チップ又は信号処理等の機能を含むがこれらに限定されない関連要素が設けられ、安全スイッチ130及び光源部140に電気的に接続されることができる。前記要素の具体的な使用態様は、本考案に限定されない。一実施例において、ハウジング500上の開口部OPに光が通過するための光透過部161が設けられ、光透過部161は光源部140の出射光路に位置し、前記安全スイッチ130は赤外線送信管131から発射される光、赤外線受信管132が受けた光及び光源部140から放出される光が、開口部を経由してハウジング500に出入りすることができ、安全スイッチ130と光源部140の照射範囲を重なるようにさせる。一実施例において、光透過部161の材料は、石英、CBC又は同等効果を有する他の材料であり得る。一実施例において、安全な殺菌ユニット100は、光源部140に対応するレンズ部162を設けていても設けていなくてもよく、本考案では制限しない。
一実施例において、ハウジング500は、基台510と、前記基台510に設けられた延在部520とを含み、延在部520に上記外部に通じる開口部OPを残しておく。
載置部110は、ハウジング500内に設けられる。載置部110は、互いに対応する上面と下面を有し、好ましくは上面と下面が互いに平行で、かつ前記載置部110は板状体構造であるが、本明細書はこれに制限されない。光源部140は、前記載置部110の表面上に設けられ、好ましくは発光ランプであり、本実施例では紫外線を放射する発光ランプである。詳しく言えば、載置部110は、好ましくは放熱機能を有する板体で、載置部110に含まれる材料は、この技術分野で周知の放熱材料であり得、例えば銅及び/又はアルミを含む金属或いは合金、若しくはセラミックで、より好ましくは放熱性のアルミニウム板である。
一実施例において、載置部110と光源部140との間に基板120がさらに設けられ、前記基板120は前記載置部110と同じ又は異なる材料、例えば銅及び/又はアルミを含む金属或いは合金、若しくはセラミックで設けられることができ、本実施例ではアルミニウム製基板である。
前記安全スイッチ130は、載置部110の光源部を設けた側の表面に設けられ、赤外線送信管131と、赤外線受信管132と、コントローラICとを含み、赤外線送信管131及び赤外線受信管132はコントローラICを介して光源部140に接続される。赤外線送信管131、赤外線受信管132は、前記載置部110の上面に設けられる。
紫外線の発光波長は、赤外線とはかなり違うので、両者は機能的に互いに干渉することなく、安全スイッチ130と組み合わせて使用する場合、図2を参照すると、前記安全スイッチ130はコントローラICから提供される制御信号に基づいて赤外線送信管131を介して赤外線を出力し、赤外線受信管132を介して受けた赤外線を感知すると共に感知情報を生成し、次にコントローラICで前記感知情報に基づき前記光源部140の電力供給を調整する。一実施例において、前記電力供給の調整は、例えば電力供給を人間の目では感じられない駆動電力に調整又は電力供給を光源部の始動電圧に近い駆動電力に調整、或いは光源部の電力供給をオフにする等を含むことができる。本実施例における赤外線送信管131、赤外線受信管132は、光源部140の両側に各々位置し、赤外線送信管131、赤外線受信管132及びコントローラICの数及び設置位置は、必要性に応じて増加或いは移動することができ、本考案では制限しない。
一実施例において、赤外線送信管131、赤外線受信管132は、光源部140の両側に各々位置し、図3Aを参照すると、安全スイッチ130は赤外線送信管131により光透過部を経由して赤外線を出力し、被滅菌物Dが存在する場合、赤外線受信管132は被滅菌物Dによって反射された赤外線を受けると共に対応する感知情報を生成し、コントローラICが感知情報を受信した後で光源部140を起動させる。図3B内において、被滅菌物Dが存在しない時又は被滅菌物Dを取り外した時、赤外線受信管132は被滅菌物Dによって反射された赤外線を受けないため、コントローラICが、感知情報を受信しない時或いは感知情報が設定された閾値より低い時には、光源部140を始動させない或いは光源部140の電力を低下させることで、使用者が不意に近距離で晒されることによる目又は皮膚の損傷を防ぐ。
複数の安全スイッチ130を使用する場合、光源部140を始動させる条件を引き上げることができ、光源部140の両側にある赤外線送信管131が同時に遮蔽される場合、光源部140が始動して紫外線を放出して殺菌し、これとは異なる場合、光源部140を始動させず、子供が誤って安全スイッチ130に触れないようにする。
次に、紫外線と赤外線の光路は、ほぼ重なり、安全スイッチ130の赤外線送信管131で検出した領域が光源部140の紫外線照射範囲とほぼ同じであるため、検出の死角を避け、物体が光源部140の前で照射されるが、安全スイッチ130によって検出されないことを防ぐ。
次に、安全な殺菌ユニット100内の移動ユニット150は、前記光源部140に連設され、好ましくは前記基板120に内設することができる。前記移動ユニット150は、前記光源部140を小幅に移動又は振動させることができ、これを介して前記光源部140の照射領域を変位させる。また、前記移動ユニット150の動力源は、モータで提供できるものとするが、本考案はこれに限定されない。
(実施例2)
図4は、本考案の実施例2の断面図である。実施例2における安全な殺菌ユニット100aの主要構成要素は、実施例1と同じであると共に同じ機能・効果を有し、相違点は、光が通過するための窓部としてレンズ部162aを架設するため、ハウジング500aの延在部520aの内部にスタンド540aが設けられ、レンズ部162aを光源部140の出射光路に位置させることである。好ましくは、前記延在部520aは、前記基台510aに着脱可能に連結され、より好ましくは、前記延在部520aは、前記基台510aに沿って往復移動することで、前記レンズ部162aと前記光源部140との間の距離を調整できる。
(実施例3)
図5は、本考案の実施例3の断面図である。本実施例と前の実施例との相違点は、本実施例のレンズ部162bが延在部520aの光透過部161に直接設けられることである。他の実施例において、レンズ部162bは、前記光透過部161に一体的に形成することができ、本考案において限定されない。図5の実施例で言えば、前記レンズ部162bは、前記光源部140と間隔を置いて設けられる。
一方、レンズ部162、162a、レンズ部162bは、好ましくはフレネルレンズである。本明細書で使用される場合、「フレネルレンズ」は、レンズに多数の同心円状の切り込み(フレネルゾーン)を入れて作製された変形レンズで、ポイントフォーカシングとラインフォーカシングのタイプに分けられ、レンズの形状に応じて曲面と平面フレネルレンズに分けられる。フレネルレンズは、レンズ用材料を減らすという条件において短い焦点距離のフォーカシング又はコリメーションの効果を奏することができる。
(実施例4)
図6は、本考案の実施例4の断面図である。本実施例と前の実施例との相違点は、本実施例のレンズ部162cは、光源部140のランプビーズ上に直接設けられることである。他の実施例において、レンズ部162bは、製造工程で前記光源部140のランプビーズに直接一体的に形成できるものとするが、本考案において限定されない。
材料について、前記レンズ部162、162a、162b、162cは、ポリマー、好ましくはコポリマー、より好ましくはビニル芳香族(例:スチレン)-共役ジエン(例:ブタジエン)の環状ブロックコポリマー(Block polymers)である。「ブロックコポリマー」は、コポリマーのサブカテゴリーに属し、2つ又は複数のセグメントで構成され、セグメントが1つの構造単位で構成されている。また、前記ビニル芳香族-共役ジエンの環状ブロックコポリマーは、アニオン重合技術又は接触水素化技術等により調製することができ、本考案はこれに限定されない。
以上、本考案の安全な殺菌ユニットを詳細に説明しており、以下は本考案の両面式の滅菌装置について具体的実施例を挙げて詳細に説明する。図7、図8及び図9は、本考案の両面式の滅菌装置の外観図及び構造の分解図(一)及び構造の分解図(二)である。本実施例で開示される両面式の滅菌装置600は、主に滅菌装置本体610と、滅菌装置本体610の両側に各々設けられた前記2つの安全な殺菌ユニット100とを含む。本実施例において、安全な殺菌ユニット100の数は2に設定されるが、本考案は実際のニーズに応じて2つ以上の安全な殺菌ユニット100を設けることで、殺菌範囲を拡大する、或いは殺菌領域の数を増加させて、同時に複数の滅菌対象となる物体又は衣類を消毒することもできる。また、好ましい実施態様において、前記両面式の滅菌装置600の両側にある安全な殺菌ユニット100は、両側の赤外線送信管131が同時に遮蔽された場合において、両側の光源部140が一緒に始動されて、紫外線を放射して殺菌し、これとは異なる場合は両側の光源部140は始動されない。
前記滅菌装置本体610は、主に筐体611と、筐体611の内側に設けられ、入力電源を調整するための電源部612と、電源部612に接続された操作ユニット613とを含む。前記電源部612は、前記実施例の両面式の滅菌装置600内の各部要素に必要な電源を提供するために用いられる。一実施例において、電源部612は、主制御回路基板の形態で実施でき、両面式の滅菌装置600の各種要素との接続に使用され、かつ各要素のコントローラは主制御回路基板(例:プロセッサ、論理コントローラ、アナログ-デジタルコンバータ、デジタル-アナログコンバータ、スイッチコントローラ等)に配置されることを選択でき、当然これらのコントローラは各自独立した回路基板に配置されることも選択でき、これらの変化は本考案の保護しようとする範囲に含まれる。一実施例において、電源部612は筐体611に設けられた電気コネクタCTを介して外部電源に接続され、前記外部電源は例えばリレー、又は任意の接続ケーブル、或いはプラグデバイスであり得、本考案において限定されない。又一実施例において、図10に示すように、電源部612は、前記電気コネクタCTに接続された電力供給モジュールA1と、前記電力供給モジュールA1に接続された充電モジュールA2と、充電モジュールA2に接続された電池A3とを含む。一実施例において、電力供給モジュールA1は、例えば整流器、変圧器、アイソレータ、保護回路又はこれに準じる装置を含み得るがこれに限定されない。充電モジュールA2は、任意の定電流回路、定電圧回路、保護回路、温度検出装置、又は充電電力量を検出するためのフィードバック回路等を含み得るがこれに限定されない。電池A3は、例えばニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池、又はリン酸鉄リチウム電池等を含み得るがこれに限定されず、本考案において限定されない。前記操作ユニット613は、ヒューマンマシンインターフェースとして制御コマンド(オン、オフ、電力調整等を含む)を入力するためボタンスイッチ、操作パネル、タッチパネル等であり得、本考案において限定されない。
前記安全な殺菌ユニット100は、前の実施例に記載された通りであり、同じ部分はここで省略される。安全な殺菌ユニット100は、駆動電源を得るため電源部612に電気的に接続される。一実施例において、安全な殺菌ユニット100は、隠れた配線を介して前記電源部612に直接電気的に接続されることができる。他の実施例において、安全な殺菌ユニット100は、ワイヤレス給電の方式(例えばカップリングコイル)を介して前記電源部612から駆動電源を得るものとするが、本考案において限定されない。両面殺菌の機能を実現するため、2つの安全な殺菌ユニット100は、筐体611の対向する両側に各々設けられることで、筐体611の第1側S1に第1消毒領域PA1を形成し、筐体611の第2側S2に第2消毒領域PA2を形成する。本実施例の安全な殺菌ユニット100の第1側S1及び第2側S2(装置及び機構の種類、数量、形状、及び配置位置を含む)は、対称式設計又は非対称式設計であり得、本考案において限定されない。説明の便宜のため、実質的に同じ内容の冗長な説明を避けるため、以下の技術的特徴の多くは、片側で説明される、或いは図面に片側のみを示すが、これらの配置は両側の対称に限定されず、この点について、先ず説明しておく。
一実施例において、安全な殺菌ユニット100を対応する滅菌対象となる物体又は衣類に合わせて好ましい位置に移動させるため、滅菌装置本体610は、第1側S1及び第2側S2に各々設けられた2つの摺動機構SLを含み、前記摺動機構SLは滅菌装置本体610に設けられたスライドレールSL1と、スライドレールSL1に設けられ、前記安全な殺菌ユニット100を載置するためのスライドブロックSL2とを含む。具体的には滅菌装置本体610は、前記第1側S1及び前記第2側S2に各々設けられた2つのガイド溝614を含み、2つの前記ガイド溝614は両側の前記安全な殺菌ユニット100の開口部を通過させると共に前記安全な殺菌ユニット100の移動ストロークを制限するために用いられる。前記スライドレールSL1は、筐体611本体から内部空間に向けて突出してガイド溝614の両側に形成され、スライドブロックSL2の両側に前記スライドレールSL1の係合用の溝SL21が設けられ、前記スライドレールSL1を介して前記スライドブロックSL2の直線運動を制限する。前記溝SL21の両端は閉鎖され、長さが制限されるため、スライドレールSL1とスライドブロックSL2との間の相対的な移動ストロークを制限する。
一実施例において、第1消毒領域PA1及び第2消毒領域PA2上の安全な殺菌ユニット100の滅菌範囲を拡大するため、一実施例において、滅菌装置本体610は、第1側S1の前記第1消毒領域PA1に対応する位置に第1スタンドSP1が設けられ、及び/又は滅菌装置本体610は前記第2側S2の前記第2消毒領域PA2に対応する位置に第2スタンドSP2が設けられ、滅菌対象となる物体又は衣類と安全な殺菌ユニット100との距離を増やすために用いられる。殺菌光のビーム角が0度を超えると、距離が増加すれば範囲が拡大するという特性に基づいて、滅菌範囲を拡大する。
さらに、一実施例において、第1スタンドSP1は、第1側S1に枢設されることで、第1側S1の表面に対する第1スタンドSP1の間の開閉角度を調整し、第2スタンドSP2は第2側S2に枢設されることで、第2側S2の表面に対する第2スタンドSP2の間の開閉角度を調整する。製品の美観性を増すため、筐体611は、第1側S1に第1スタンドSP1を収容するための第1収納溝CA1が設けられ、第2側S2に第2スタンドSP2を収容するための第2収納溝CA2が設けられる。
一実施例において、滅菌対象となる物体又は衣類の位置を固定するため、滅菌装置本体610は、第1側S1及び第2側S2に滅菌対象となる物体又は衣類を固定するための位置決め機構615が各々設けられる。一実施例において、位置決め機構615は、前記筐体611に挿入された位置決めポストPTと、一端が位置決めポストPTに固定された位置決め弾性片SFとを含み、位置決め弾性片SGの位置決めポストPTに対向する他端は開かれ、弾性復帰して筐体611の表面に当接することで、挟持機能を提供する。
一実施例において、本考案における両面式の滅菌装置600の吊り下げ機能の実現を容易にするため、筐体611の内側には、収容機構STを有し、前記収容機構STは筐体611の底側開口部に向けられ、収容機構ST内に引き出し式フック616が設けられ、前記引き出し式フック616を介して吊り下げ機能を実現する。
本考案の両面式の滅菌装置の使用方法に関し、図11A~11Bは、本考案の一実施例に係る両面式の滅菌装置の使用状態を示す図(一)である。図11Aに示すように、第1スタンドSP1が畳んだ時、第1側S1の第1収納溝CA1内に収納され、この時滅菌対象となる物体又は衣類と第1側S1上の安全な殺菌ユニット100との距離D1が比較的近く、殺菌光のビーム角に応じた消毒範囲DA1は、図に示される。図11Bに示すように、第1スタンドSP1が開かれた時、第1スタンドSP1と第1側S1との間に開閉角度αがあり、この時滅菌対象となる物体又は衣類は第1スタンドSP1によって支持されて、滅菌対象となる物体又は衣類と第1側S1上の安全な殺菌ユニット100との間の距離D2は、距離D1より長くさせ、殺菌光のビーム角が同じという前提において、消毒範囲DA2は消毒範囲DA1より大きく、これを介して滅菌範囲を拡大する。
上記の使用方法以外に、本考案の両面式の滅菌装置600も吊り下げで使用することもできる。図12は、本考案の一実施例に係る両面式の滅菌装置の使用状態を示す図(二)である。一実施例において、本考案の両面式の滅菌装置600は、底側開口部にある引き出し式フック616を収容機構STから引き出し、両面式の滅菌装置600を前記引き出し式フック616によってフレーム(例えばハンガー)に逆さまに吊ることができる。滅菌対象となる物体又は衣類を両面式の滅菌装置600がフレームに逆さまに吊るされた時両面式の滅菌装置600に固定させることができるため、滅菌装置本体610は第1側S1及び第2側S2に各々設けられ、滅菌対象となる物体又は衣類を固定するための2つの位置決め機構615を含み、両側の位置決め機構615を介して滅菌対象となる物体又は衣類の一部を各々挟持し、滅菌対象となる物体又は衣類を前記滅菌装置本体610に固定させる。
上記をまとめると、従来技術と比較して、本考案の安全な殺菌ユニットは、一対の赤外線送信管及び赤外線受信管を安全スイッチとするメカニズムにより、紫外線を放射する光源部が人体の健康に被害を及ぼすことなく、殺菌機能を十分発揮することができる。
以上、本考案を詳細に説明したが、以上の述べるものは本考案の好ましい実施態様と実施例のみであって、本考案の実施範囲を限定することを意図するものではない。すなわち、当業者はその精神及び範囲から外れることなく、異なる用途及び状況に適応するため、本考案へ多種多様な変更及び潤色を行うことができ、かかる実施態様は本考案の実用新案登録請求の範囲にも属する。
100 安全な殺菌ユニット
100a 安全な殺菌ユニット
110 載置部
120 基板
130 安全スイッチ
131 赤外線送信管
132 赤外線受信管
140 光源部
150 移動ユニット
170 底板
161 光透過部
162a レンズ部
162b レンズ部
162c レンズ部
500 ハウジング
500a ハウジング
510 基台
510a 基台
520 延在部
520a 延在部
540a スタンド
600 両面式の滅菌装置
610 滅菌装置本体
611 筐体
612 電源部
613 操作ユニット
614 ガイド溝
615 位置決め機構
616 引き出し式フック
A1 電力供給モジュール
A2 充電モジュール
A3 電池
CA1 第1収納溝
CA2 第2収納溝
CT 電気コネクタ
D 被滅菌物
D1 距離
D2 距離
DA1 消毒範囲
DA2 消毒範囲
IC コントローラ
OP 開口部
PA1 第1消毒領域
PA2 第2消毒領域
PL 収容空間
PT 位置決めポスト
S1 第1側
S2 第2側
SF 位置決め弾性片
SL 摺動機構
SL1 スライドレール
SL2 スライドブロック
SL21 溝
SP1 第1スタンド
SP2 第2スタンド
ST 収容機構

Claims (20)

  1. 外部に通じる開口部を備えたハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられた載置部と、
    殺菌光を発生するために用いられ、前記載置部の前記開口部に面する表面に設けられた光源部と、
    前記載置部の前記光源部を設けた側の表面に設けられ、赤外線送信管及び赤外線受信管を備え、前記光源部に電気的に接続された少なくとも1つの安全スイッチと、を含む安全な殺菌ユニットであって
    前記殺菌光及び前記赤外線送信管から放射された赤外線は、前記開口部を通過し、前記安全スイッチが前記赤外線受信管の赤外線受信状況を介して感知情報を生成し、前記感知情報に基づき前記光源部の電力供給を調整する、
    安全な殺菌ユニット。
  2. 前記開口部に設けられた光透過部をさらに含む請求項1に記載の安全な殺菌ユニット。
  3. 前記ハウジングは、前記開口部に設けられ、前記光源部及び前記安全スイッチを覆うレンズ部を含む請求項1に記載の安全な殺菌ユニット。
  4. 前記レンズは、フレネルレンズである請求項3に記載の安全な殺菌ユニット。
  5. 前記光源部のランプビーズにレンズ部が設けられる請求項1に記載の安全な殺菌ユニット。
  6. 前記光源部は、紫外線を放射する発光ランプを含む請求項1に記載の安全な殺菌ユニット。
  7. 前記光源部に接続されるよう設けられることで、前記光源部の照射領域を変位させるための移動ユニットをさらに含む請求項1に記載の安全な殺菌ユニット。
  8. 筐体と、前記筐体の内側に設けられ、入力電源を調整するための電源部とを含む滅菌装置本体と、
    駆動電源を得るため、前記電源部に電気的に接続され、前記筐体の対向する両側に各々設けられることで、前記筐体の第1側に第1消毒領域を形成し、前記筐体の第2側に第2消毒領域を形成する2つの請求項1~7のいずれか一項に記載の安全な殺菌ユニットと、を含む両面式の滅菌装置。
  9. 前記滅菌装置本体は、前記第1側の前記第1消毒領域に対応する位置に第1スタンドが設けられ、
    前記滅菌装置本体は、前記第2側の前記第2消毒領域に対応する位置に第2スタンドが設けられる請求項8に記載の両面式の滅菌装置。
  10. 前記第1スタンドは、前記第1側に枢設されることで、前記第1側の表面に対する前記第1スタンドの間の開閉角度を調整し、前記第2スタンドは前記第2側に枢設されることで、前記第2側の表面に対する前記第2スタンドの開閉角度を調整する請求項9に記載の両面式の滅菌装置。
  11. 前記筐体は、前記第1側に前記第1スタンドを収容するための第1収納溝が設けられ、前記第2側に前記第2スタンドを収容するための第2収納溝が設けられる請求項10に記載の両面式の滅菌装置。
  12. 前記滅菌装置本体は、前記第1側及び前記第2側に各々設けられた2つの摺動機構を含み、前記摺動機構は前記滅菌装置本体に設けられたスライドレールと、前記スライドレールに設けられ、前記安全な殺菌ユニットを載置するためのスライドブロックとを含む請求項8に記載の両面式の滅菌装置。
  13. 前記滅菌装置本体は、前記第1側及び前記第2側に各々設けられた2つのガイド溝を含み、2つの前記ガイド溝は両側の前記安全な殺菌ユニットの前記ハウジングが通過し、前記安全な殺菌ユニットの移動ストロークを制限するために用いられる請求項12に記載の両面式の滅菌装置。
  14. 前記スライドレールは、前記筐体本体から内部空間に向けて突出することで前記ガイド溝の両側に形成され、前記スライドブロックの両側に前記スライドレール係合用の溝が設けられ、前記スライドレールを介して前記スライドブロックの直線運動を制限する請求項13に記載の両面式の滅菌装置。
  15. 前記滅菌装置本体は、前記第1側及び前記第2側に各々設けられ、被滅菌物を固定するための2つの位置決め機構を含む請求項8に記載の両面式の滅菌装置。
  16. 前記位置決め機構は、前記筐体に挿入された位置決めポストと、一端が前記位置決めポストに固定された位置決め弾性片とを含み、前記位置決め弾性片の前記位置決めポストに対向する他端は開かれ、弾性復帰して前記筐体の表面に当接することで、挟持機能を提供する請求項15に記載の両面式の滅菌装置。
  17. 前記電源部は、前記筐体に設けられた電気コネクタを介して外部電源に接続される請求項8に記載の両面式の滅菌装置。
  18. 前記電源部は、前記電気コネクタに接続された電力供給モジュールと、前記電力供給モジュールに接続された充電モジュールと、前記充電モジュールに接続された電池とを含む請求項17に記載の両面式の滅菌装置。
  19. 前記筐体の内側には、収容機構を有し、前記収容機構は前記筐体の底側開口部に向けられ、前記収容機構内に引き出し式フックが設けられる請求項8に記載の両面式の滅菌装置。
  20. 前記レンズ部材料は、ビニル芳香族化合物−共役ジエンの環状ブロックコポリマーである請求項8に記載の両面式の滅菌装置。
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