JP3239172U - 竿用水拭き取り具 - Google Patents
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Abstract
【課題】物干し竿のような竿状部材に付着している水を拭き取るときに、力を入れずに楽に水を拭き取ることができ、しかも、使用後には竿状部材に装着したまま放置して乾燥させることのできる竿用水拭き取り具を提供する。【解決手段】把手部12を有する外枠10に設けた凹入部11に、竿状部材200に外嵌可能な吸水性スポンジ20を装着する。吸水性スポンジ20に、竿状部材200に径方向で嵌脱可能な欠除部21を形成しておく。吸水性スポンジ20として、多孔質網目状の微細気孔を備えて乾燥時の吸水性を発揮する柔軟なポリウレタン樹脂を採用することが可能である。【選択図】図1
Description
新規性喪失の例外適用申請有り
本考案は、物干し竿などの竿状部材に付着している水を楽に拭き取るための対策が講じられた竿用水拭き取り具に関する。
従来、洗濯物を物干し竿に干すときには、洗濯物を吊り下げる前に雑巾やスポンジなどで物干し竿を拭くことにより付着している水滴を拭き取っていた。
先行例1には、吸液層と難透液層との2層からなる2枚のシートを袋状に形成した手拭き具についての記述がある(特許文献1)。先行例2には、セーム皮の片面にタオル地を被着してなる水拭き取り具についての記述がある(特許文献2)。これらの特許文献に記載されている手拭き具や水拭き取り具を使うとしても、雑巾と同じような使い方をすることになると考えられる。
しかしながら、従来のように雑巾やスポンジを使って物干し竿を拭くと、水を吸っている使用後の雑巾やスポンジを乾かすのに手間がかかったり、物干し竿を拭くときに、雑巾やスポンジを手で比較的強く掴んで竿を擦る必要があった。
本考案は以上の状況の下でなされたものであり、物干し竿のような竿状部材に付着している水を拭き取るときに、力を入れずに楽に水を拭き取ることができ、しかも、使用後には竿状部材に装着したまま放置して乾燥させることのできる竿用水拭き取り具を提供することを目的としている。
本考案に係る竿用水拭き取り具は、把手部を有する外枠に凹入部が設けられ、この凹入部に、水の拭き取り対象である竿状部材に外嵌可能な側面視環状の吸水性スポンジが装着されていると共に、この吸水性スポンジの周方向1箇所に、上記竿状部材に径方向で嵌脱可能な欠除部が形成されている、というものである。
このように構成されている竿用水拭き取り具によれば、吸水性スポンジの欠除部を利用して竿用水拭き取り具を物干し竿などの竿状部材の任意箇所に嵌合させることができ、嵌合させた後に外枠の把手部を手で掴んで横移動させるだけで吸水性スポンジが竿状部材を擦ることになるため、竿状部材に付着している水が吸水性スポンジによって拭き取られる。また、使用後には、吸水性スポンジを竿状部材に嵌合させたまま竿用水拭き取り具をそのまま放置しておくと、吸水性スポンジが自然乾燥する。したがって、物干し竿のような竿状部材に付着している水を拭き取るときに、手で掴むような余分な力を入れずに楽に水を拭き取ることができ、しかも、使用後に吸水性スポンジを乾燥させるのに手間のかかる干し方をする必要がなくなる。また、把手部を有する外枠に欠除部が形成された吸水性スポンジを装着させただけの簡単な構成を有していることにより携行にも便利である。
本考案では、上記吸水性スポンジが、多孔質網目状の微細気孔を備えて乾燥時の吸水性を発揮する柔軟なポリウレタン樹脂でなることが望ましい。吸水性スポンジが、多孔質網目状の微細気孔を備えて乾燥時の吸水性を発揮する柔軟なポリウレタン樹脂でなる、という構成を採用すると、吸水性スポンジが乾燥していても満足のいく程度の水の吸収性を発揮し、しかも、吸水した水が吸水性スポンジの表面に垂れ出すことを抑制する保水性を発揮するために、竿状部材に付着している水をほぼ完全に拭き取ることができるだけでなく、使用後に吸水性スポンジの表面がべとついたり水滴が垂れたりするということがなくなる。そのために、使用後に吸水性スポンジから水が垂れ落ちて他の物を濡らしたりするおそれもなくなる。そのほか、吸水性スポンジが汚れたときには、洗って繰り返し使用することが可能である。
以上のように、本考案に係る竿用水拭き取り具によれば、物干し竿などの竿状部材に付着している水を手で掴むような余分な力を入れずに楽に拭きとることが可能なるだけでなく、使用後に手間のかかる干し方をする必要もなくなる。特に、吸水性スポンジとして、多孔質網目状の微細気孔を備えて乾燥時の吸水性を発揮する柔軟なポリウレタン樹脂を採用しておくことにより、竿状部材に付着している水をほぼ完全に拭き取ることができるだけでなく、使用後に吸水性スポンジから水が垂れ落ちて他の物を濡らしたりするおそれもなくなる、という効果が奏される。
図1は本考案の実施形態に係る竿用水拭き取り具100の側面図、図2は図1の矢視部分の拡大端面図、図3は使用状態説明図である。
この竿用水拭き取り具100では、樹脂成形体でなる外枠10に設けられている円弧状の凹入部11に側面視環状の吸水性スポンジ20が装着されている。図例の外枠10は小鳥を象って形作られていて、その全体又は一部を手で掴むことにより把手部12として利用することができるようになっている。また、外枠10には吊り紐14が取り付けられていて、この吊り紐14を利用して竿用水拭き取り具100を適所に吊り下げることができるようになっている。
吸水性スポンジ20には、その周方向1箇所に欠除部21が形成されていて、この欠除部21を利用して図1に仮想線で示した竿状部材200の任意箇所に矢印Aのように径方向で嵌脱することができるようになっている。さらに具体的には、図2に示したように、外枠10の凹入部11が溝形に形成されていて、吸水性スポンジ20の全外周部分がこの溝形部分13に嵌め込まれて接着剤で外枠10に接合されている。また、吸水性スポンジ20の欠除部21は90度の開き角度を有し、外枠10における凹入部11の形成箇所の端面にも90度の開き角度が付与されていて、吸水性スポンジ20の周方向端面と外枠10における上記凹入部11の形成箇所の端面とが面一に連続している。このように吸水性スポンジ20の欠除部21や外枠10における凹入部11の形成箇所の端面が90度の開き角度を有していると、竿用水拭き取り具100を竿状部材200の任意箇所で図1の矢印Aのように径方向で嵌脱する操作を容易に行うことができる。
竿用水拭き取り具100を使用するときには、竿用水拭き取り具100を竿状部材200の任意箇所で径方向で嵌合させて図3のように竿状部材200に装着した後、外枠10の全体又は一部によって形成されている把手部12を手で掴んで矢印Bのように横移動させる。また、吸水性スポンジ20の欠除部21により竿状部材200に拭き残し部分が生じるので、把手部12を回動させることにより吸水性スポンジ20を90度程度回転させて再度横移動させる。このようにすると、吸水性スポンジ20が竿状部材200を擦ることになるため、竿状部材200に付着している水が吸水性スポンジ20により吸収されて拭き取られる。使用後には、吸水性スポンジ20を竿状部材200に嵌合させたまま竿用水拭き取り具100をそのまま放置しておくと、吸水性スポンジ20が自然乾燥する。したがって、物干し竿のような竿状部材200に付着している水を拭き取るときに、手で掴むような余分な力を入れずに楽に水を拭き取ることができ、しかも、使用後に吸水性スポンジ20を乾燥させるのに手間のかかる干し方をする必要がない。
この実施形態では、吸水性スポンジ20に、多孔質網目状の微細気孔を備えて乾燥時の吸水性を発揮する柔軟なポリウレタン樹脂でなる吸水性スポンジを採用している。この種の吸水性スポンジとしては、アイオン(株)商品名「ソフラス」を特に好ましく使用することが可能である。この吸水性スポンジは、吸水性と共に保水性や排水性も飛躍的に高められている。さらに具体的に説明すると、この吸水性スポンジは、高吸水性を発揮する素材として知られている珪藻土素材に比べても約3倍の吸水量と約6倍の吸水速度を発揮するだけでなく、優れた排水性により吸水したものを絞ることによって初期の吸水力が復活し、さらには、優れた保水性により吸水した水分が組織内で保水されるために、水滴が表面に出て垂れたり表面をべとつかせたりすることがないという特性を発揮する。この特性は、吸水性スポンジ20の層圧を10~30mm程度にしておくことによって良好に発揮される。
吸水性スポンジ20に、多孔質網目状の微細気孔を備えて乾燥時の吸水性を発揮する柔軟なポリウレタン樹脂でなる吸水性スポンジを採用した竿用水拭き取り具100によると、吸水性スポンジ20が乾燥していても満足のいく程度の水の吸収性を発揮し、しかも、吸水した水が吸水性スポンジ20の表面に垂れ出すことを抑制する保水性を発揮するために、物干し竿のような竿状部材200に付着している水をほぼ完全に拭き取ることができるだけでなく、使用後に吸水性スポンジ20の表面がべとついたり水滴が垂れたりするということがなくなる。そのために、使用後に吸水性スポンジ20から水が垂れ落ちて他の物を濡らしたりするおそれもなくなる。そのほか、吸水性スポンジが汚れたときには、洗って繰り返し使用することが可能である。
この実施形態では、外枠10が小鳥を象って形作られているけれども、外枠10の形状は自由に選定することができ、たとえば他の動物や乗り物、花などの植物を象ったり、多角形や円形などを象ったりすることも可能である。また、竿状部材200は、物干し竿に限定されることはなく、たとえば運動用の鉄棒や自転車のハンドルなども竿状部材200に含まれる。
10 外枠
11 凹入部
12 把手部
20 吸水性スポンジ
21 欠除部
100 竿用水拭き取り具
200 竿状部材
11 凹入部
12 把手部
20 吸水性スポンジ
21 欠除部
100 竿用水拭き取り具
200 竿状部材
Claims (2)
- 把手部を有する外枠に凹入部が設けられ、この凹入部に、水の拭き取り対象である竿状部材に外嵌可能な側面視環状の吸水性スポンジが装着されていると共に、この吸水性スポンジの周方向1箇所に、上記竿状部材に径方向で嵌脱可能な欠除部が形成されていることを特徴とする竿用水拭き取り具。
- 上記吸水性スポンジが、多孔質網目状の微細気孔を備えて乾燥時の吸水性を発揮する柔軟なポリウレタン樹脂でなる請求項1に記載した竿用水拭き取り具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022002393U JP3239172U (ja) | 2022-07-20 | 2022-07-20 | 竿用水拭き取り具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022002393U JP3239172U (ja) | 2022-07-20 | 2022-07-20 | 竿用水拭き取り具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3239172U true JP3239172U (ja) | 2022-09-21 |
Family
ID=83286532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022002393U Active JP3239172U (ja) | 2022-07-20 | 2022-07-20 | 竿用水拭き取り具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3239172U (ja) |
-
2022
- 2022-07-20 JP JP2022002393U patent/JP3239172U/ja active Active
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Legal Events
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