JP3239043B2 - 移動通信用基地局 - Google Patents

移動通信用基地局

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JP3239043B2
JP3239043B2 JP11313995A JP11313995A JP3239043B2 JP 3239043 B2 JP3239043 B2 JP 3239043B2 JP 11313995 A JP11313995 A JP 11313995A JP 11313995 A JP11313995 A JP 11313995A JP 3239043 B2 JP3239043 B2 JP 3239043B2
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明 奥山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の移動通信シス
テムを共用する移動通信基地局に関するものであり、さ
らには共用時の基地局アンテナの小型化、数量低減に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車・携帯電話等を対象とした移動通
信システムとしては、大容量方式、TACS(Tota
l Access communication sy
stem)方式、デジタル方式等が実際に運用されてい
る。例えば、第一の移動通信方式として大容量方式を想
定した場合の基地局アンテナ構成を図16に示す。図に
おいて、18は大容量方式用アンテナで、ここでは水平
面内180゜ビームを有するアンテナ(以下180゜ビ
ームアンテナと称する)としている。2は放射ビーム、
3はビーム方向を示すベクトル、5は合成回路、6は鉄
塔等の構造物を示す。一般に大容量方式は、オムニゾー
ン構成を採用しているから、図に示すように180゜ビ
ームアンテナ二面を互いに背中合わせに設置し、これを
合成することによってオムニ指向性を得ている。また大
容量方式においては、一般にダイバーシチ受信が行われ
るため、この場合にはさらには2本の180゜ビームア
ンテナを必要とし、全部で基地局アンテナ数は4本とな
る。一方第二の移動通信方式としてデジタル方式を想定
した場合の基地局構成を図17に示す。図において、1
9はデジタル方式用アンテナ、2は放射ビーム、4はビ
ーム方向を示すベクトル、6は鉄塔等の構造物である。
デジタル方式においては、3セクタ構成が採用されるこ
とが一般的であり、この場合基地局アンテナとしては水
平面内で120゜のビーム幅を有するアンテナ(以下1
20゜ビームアンテナと称する)3本を互いにビーム方
向が120゜ずつ異なるように設置する。また、ダイバ
ーシチ受信を行う場合には合計6本のアンテナが設置さ
れることとなる。
【0003】一方、移動通信の普及に伴い基地局数の増
加は目覚ましく、基地局の設置場所の確保が大きな問題
となってきている。従って、例えばデジタル方式の基地
局を新規に設置する場合、既設の大容量方式の基地局に
併設することは、設置場所の確保・建設コスト低減の面
からきわめて有効な方策である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の大容
量方式及びデジタル方式は上記のように構成されていた
ため、この2つのシステムを共用する場合、図18に示
すように最大10本のアンテナが乱立することになる。
また、同一面での設置が難しい場合には、図19に示す
ように垂直方向に配置することになる。
【0005】ところで、従来の大容量方式においては水
平面内において180゜ビームアンテナを用いている
が、この種のアンテナは比較的風圧荷重が大きい。たと
えば現状使用されているアンテナは、アンテナ長5mの
場合風速75m/s相当で約800kgの風圧荷重とな
る。この場合、大容量方式の基地局に新たにデジタル方
式のアンテナを設置することは、荷重容量の点から困難
である場合が多い。また、アンテナ数を減らすためには
2つのシステムのアンテナの共用化を図ることが有効で
あるが、現状の大容量方式とデジタル方式の基地局構成
においては、2つのシステムにおいてビーム幅もビーム
方向も異なるため、アンテナの共用が困難であるという
問題点があった。
【0006】この発明は、既設の基地局に他のシステム
の基地局併設することを可能とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の実施例1によ
る移動通信基地局は、第一の移動通信システムに対して
は互いに120゜ずつビーム方向が異なる120゜ビー
ムアンテナ3面を合成することによりオムニゾーンを形
成し、また第二の移動通信システムについては、互いに
120゜ずつビーム方向が異なる120゜ビームアンテ
ナ3面により各セクタを構成し、かつ第一の移動通信シ
ステム用のアンテナと第二の移動通信システム用のアン
テナの指向方向を一致させ、同一方向を指向する2つの
システム用のアンテナを一体にして共用化することによ
りアンテナ数を3基として構成したものである。
【0008】また、この発明の実施例2による移動通信
用基地局は、第一の移動通信システムに対しては互いに
120゜ずつビーム方向が異なる120゜ビームアンテ
ナ3面を合成することによりオムニゾーンを形成し、ま
た第二の移動通信システムについては、互いに120゜
ずつビーム方向が異なる120゜ビームアンテナ3面に
より各セクタを構成し、かつ第一の移動通信システム用
のアンテナと第二の移動通信システム用のアンテナの指
向方向を一致させ、同一方向を指向する2つのシステム
用のアンテナを一体にして共用化することにより3面の
アンテナでシステムを構成するとともに、さらにダイバ
ーシチ受信用として上記3面のアンテナと同一方向を指
向する3面のアンテナを設置し、アンテナ数を6基とし
て構成したものである。
【0009】この発明の実施例3による移動通信基地局
は、互いにビーム方向の異なる2面のアンテナを1本の
誘電体レドーム内に収納して構成したものである。
【0010】また、この発明の実施例4による移動通信
基地局は、第一の移動通信システム用のアンテナ素子と
しては送受共用の素子アンテナを用い、また第二の移動
通信システム用のアンテナとしては送受信を分離し上下
にスタック化した素子を用い、複数の第一の移動通信シ
ステム用の素子アンテナと第二の移動通信システム用の
素子アンテナを縦方向に半波長程度の間隔で交互に配列
することによって2つのシステムを共用するアンテナを
構成したものである。
【0011】この発明の実施例5による移動通信基地局
は、第一の移動通信システム、第二の移動通信システム
用のアンテナ共に送受信素子を分離しこれを上下にスタ
ック化した素子アンテナを用い、複数の第一の移動通信
システム用アンテナ素子と第二の移動通信システム用ア
ンテナ素子を縦方向に半波長程度の間隔で交互に配列す
ることにより2つのシステムを共用するアンテナを構成
したものである。
【0012】また、この発明の実施例6による移動通信
基地局は、送信用の素子列と受信用の素子列にそれぞれ
独立な給電回路を接続し、かつ給電回路内に移相回路を
設けてアンテナを構成したものである。
【0013】この発明の実施例7による移動通信基地局
は、第一の移動通信システムに対しては互いに120゜
ずつビーム方向が異なる120゜ビームアンテナ3面を
合成することによりオムニゾーンを形成し、また第二の
移動通信システムについては、互いに120゜ずつビー
ム方向が異なる120゜ビームアンテナ3面により各セ
クタを構成し、かつ第一の移動通信システム用のアンテ
ナと第二の移動通信システム用のアンテナのビーム方向
を60゜ずつずらし、60゜ずつビーム方向の異なるア
ンテナ6面で基地局を構成したものである。
【0014】また、この発明の実施例8による移動通信
基地局は、第一の移動通信システムに対しては互いに1
20゜ずつビーム方向が異なる120゜ビームアンテナ
3面を合成することによりオムニゾーンを形成し、また
第二の移動通信システムについては、互いに120゜ず
つビーム方向が異なる120゜ビームアンテナ3面によ
り各セクタを構成し、かつダイバーシチ受信用として第
一の移動通信システム、第二の移動通信システムともに
各アンテナと同一方向を指向するアンテナをさらにもう
一組設置し、かつ第一の移動通信システム用のアンテナ
と第二の移動通信システム用のアンテナのビーム方向を
60゜ずつずらし、60゜ずつビーム方向の異なるアン
テナ12面で基地局を構成したものである。
【0015】この発明の実施例9による移動通信基地局
は、それぞれのアンテナは細い誘電体レドーム内に収納
し、互いに60゜ずつ指向方向の異なる3面のアンテナ
を一本の支持柱に固定することにより一体化して構成し
たものである。
【0016】また、この発明の実施例10による移動通
信基地局は、互いに60゜ずつ指向方向の異なるアンテ
ナ三面を一本の誘電体レドーム内に収納したものであ
る。
【0017】この発明の実施例11による移動通信基地
局は、第一の移動通信システム用のアンテナとしては送
受共用アンテナを用い、第二の移動通信システム用アン
テナとして送受を分離し、これを上下にスタック化した
素子アンテナを縦方向に複数配列して構成したアンテナ
を用いたものである。
【0018】また、この発明の実施例12による移動通
信基地局は、第一の移動通信システム用のアンテナとし
ては送受共用アンテナを用い、第二の移動通信システム
用アンテナとして送受を分離し、これを縦方向に半波長
程度の間隔で交互に配列して構成したアンテナを用いた
ものである。
【0019】
【作用】この発明の実施例1によれば、2つのシステム
を共用し、かつ水平面内ビーム幅120゜のアンテナ3
本で基地局を構成したので、既設の基地局において2つ
のシステムを共用することが可能となる。
【0020】また、この発明の実施例2によれば、ダイ
バーシチ受信用を含め6本の共用アンテナで基地局を構
成したので、既設の基地局において2つのシステムを共
用することが可能となる。
【0021】この発明の実施例3によれば、互いにビー
ム方向が120゜異なる2面のアンテナを一本の誘電体
レドーム内に収納して構成したので、ダイバーシチ受信
用を含めても3本のアンテナで基地局を構成でき、既設
の基地局において2つのシステムを共用することが可能
となる。
【0022】また、この発明の実施例4によれば、第一
のシステム用のアンテナを送受共用とし、第二のシステ
ム用のアンテナは送受素子を分離し、これらを縦方向に
交互配列して共用アンテナを構成したので、2つのシス
テム間の干渉をより低減することができる。
【0023】この発明の実施例5によれば、第一のシス
テム、第二のシステム用共にアンテナは送受素子を分離
し、これらを縦方向に交互配列して共用アンテナを構成
したので、2つのシステム間の干渉をさらに低減するこ
とができる。
【0024】また、この発明の実施例6によれば、送信
用の素子列と受信用の素子列にそれぞれ独立な給電回路
を接続し、かつ給電回路内に移相回路を設けてアンテナ
を構成したので、送受信それぞれ独立に垂直面における
チルト角を変化することが可能となる。
【0025】この発明の実施例7によれば、第一の移動
通信システム、第二の移動通信システム共に120゜ビ
ーム幅のアンテナ3面ずつで構成し、第一の移動通信シ
ステム用のアンテナと第二の移動通信システム用のアン
テナのビーム方向を60゜ずつずらし、60゜ずつビー
ム方向の異なるアンテナ6面で構成したので、60゜ず
つビーム方向の異なるアンテナ3面ずつを近接設置する
ことによりアンテナ設置位置を2ヶ所することができ、
アンテナの小型化が可能となるとともに設置性が良くな
り、既設の基地局において2つのシステムを共用するこ
とが可能となる。
【0026】また、この発明の実施例8によれば、第一
の移動通信システム、第二の移動通信システムともにダ
イバーシチ受信用を含め120゜ビームアンテナ6面ず
つで構成し、第一の移動通信システム用のアンテナと第
二の移動通信システム用のアンテナのビーム方向を60
゜ずつずらし、60゜ずつビーム方向の異なるアンテナ
12面で基地局を構成したので60゜ずつビーム方向の
異なるアンテナ3面ずつを近接設置することによりアン
テナ設置位置を4ヶ所とすることができ、アンテナの小
型化が可能となるとともに設置性が良くなり、既設の基
地局において2つのシステムを共用することが可能とな
る。
【0027】この発明の実施例9によれば、近接配置し
た60゜ずつビーム方向の異なる3面のアンテナをそれ
ぞれは細い円筒レドーム内に収納し、かつ一本の支持柱
に固定して構成したので、アンテナ数がダイバーシチ受
信用を含めても4本となり、設置性が良くなるととも
に、既設の基地局において2つのシステムを共用するこ
とが可能となる。
【0028】また、この発明の実施例10によれば、近
接配置した60゜ずつビーム方向の異なる3面のアンテ
ナを一本の誘電体レドーム内に収納して構成したので、
アンテナ数がダイバーシチ受信用を含めても4本とな
り、設置性が良くなるとともに、既設の基地局において
2つのシステムを共用することが可能となる。
【0029】この発明の実施例11によれば、第一の移
動通信システム用のアンテナとしては送受共用アンテナ
を用い、第二の移動通信システム用アンテナとして送受
を分離し、これを上下にスタック化した素子アンテナを
縦方向に複数配列して構成したアンテナを用いたので、
2つのシステム間の干渉を少なくでき、性能の良いアン
テナ特性が得られる。
【0030】また、この発明の実施例12によれば、第
一の移動通信システム用のアンテナとしては送受共用ア
ンテナを用い、第二の移動通信システム用アンテナとし
て送受を分離し、これを縦方向に半波長程度の間隔で交
互に配列して構成したアンテナを用いたので、2つのシ
ステム間の干渉を少なくでき、性能の良いアンテナ特性
が得られる。
【0031】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明の実施例1における基地局
構成を示す図であり、図において1は二つのシステムを
共用する共用アンテナ、2は放射ビーム、3は第一のシ
ステムにおけるビーム方向を示すベクトル、4は第二の
システムにおけるビーム方向を示すベクトル、5は合成
回路、6は鉄塔等の構造物を示す。また、図中P1,P
2はそれぞれ第一、第二のシステムに対する入出力端子
で、いずれも共用アンテナの一部を形成する。
【0032】次に、動作について、説明する。第一の移
動通信システムとしては、この場合大容量方式を想定し
ており、また第二の移動通信システムとしてはデジタル
方式を想定している。大容量方式においては、120゜
ビームアンテナ3面を互いに120゜ずつビーム方向を
ずらして配置し、各アンテナの入出力端子P1と合成回
路5を接続することにより合成回路5の出力としては3
面のアンテナを合成したオムニ指向性が得られる。一
方、デジタル方式においては、やはり120゜ビームア
ンテナ3面を互いに120゜ずつずらして配置し、各入
出力端子P2は直接送受信器に接続されるから、3セク
タを構成することが可能である。ここで、デジタル方式
においては、セクタの方向が決まっているためアンテナ
のビーム方向は決まってしまうが、大容量方式はオムニ
ゾーン構成であるため、アンテナのビーム方向は任意で
ある。従って、図に示すようにデジタル方式と大容量方
式のビーム方向を備えた構成が可能である。この場合、
ビーム幅・ビーム方向とも同じであり、使用周波数帯域
のみが異なるため、2つのシステムのアンテナの共用化
は比較的容易である。
【0033】また、従来の大容量方式の場合、ダイバー
シチ用を除けば180゜ビームアンテナ2面で構成され
るのに対し、この発明においては120゜ビームアンテ
ナ3面の構成となるが、ビーム幅を120゜とすること
によってアンテナ自体の小型化が可能となる。例えば、
800MHz帯においてアンテナを円筒形状とした場
合、大容量方式を送受共用方式、デジタル方式を送受分
離方式とすることにより、φ100〜120mm程度で
120゜ビームを構成することが可能であり、アンテナ
長を5mとした場合、風速75m/s相当で風圧荷重は
約200kgと180゜ビームアンテナの約4分の1程
度となる。従って、基地局全体としては、従来の大容量
方式の局よりもアンテナ風圧荷重は小さくなり、既設の
局に十分設置が可能となる。具体的には、既設の180
゜ビームアンテナの代わりに120゜ビームの共用アン
テナを設置することにより、2つのシステムの共用が可
能となる。
【0034】実施例2.図2は、この発明の実施例2に
おける基地局構成を示す図であり、図中の記号は実施例
1の場合と同じである。
【0035】この場合には、ダイバーシチ受信用を含め
てアンテナとしては6面となるが、実施例1の場合と同
じ理由により、従来の大容量方式の基地局よりもアンテ
ナ風圧荷重を小さくすることができ、既設の局において
2つのシステムを共用することが可能となる。
【0036】実施例3.図3は、この発明の実施例3に
おける基地局構成を示す図であり、7は誘電体レドーム
を示す。また、本図においては入出力端子、合成回路は
省略している。
【0037】この場合には、120゜ビーム幅の異なる
アンテナ2面を一本の誘電体レドーム7内に収納して構
成したので、アンテナ数がダイバーシチ受信用を含めて
3面となるので、さらに風圧荷重を低減できるととも
に、設置性が良くなる。
【0038】実施例4.図4は、この発明の実施例4に
おける共用アンテナの構成を示す図であり、8は第一の
移動通信システム用の素子アンテナ、9aは第二の移動
通信システムにおける送信用素子アンテナ、9bは第二
の移動通信システムにおける送信用素子アンテナを示
す。
【0039】次に動作について説明する。一般に基地局
アンテナは、垂直面内のビーム幅を絞り所望の利得を得
るために、複数の素子アンテナを縦方向に半波長程度の
間隔で配列したリニアアレーアンテナにより構成され
る。また、垂直面内において下方に0〜5゜程度ビーム
をチルトさせたアンテナが用いられることも多い。この
場合、アンテナにおける素子間隔は1波長よりも小さい
ことが要求される。一方、120゜ビームアンテナはパ
ッチアンテナ等により構成できるので、パッチアンテナ
の基板誘電率を適切に選ぶことによって素子アンテナの
寸法を半波長よりも小さくすることが可能である。従っ
て、2つのシステム用の素子アンテナを半波長以下の間
隔で縦方向に交互に配列することによって共用アンテナ
を構成することが可能である。
【0040】ところで、第一の移動通信システムとして
大容量方式、第二の移動通信システムとしてデジタル方
式を想定した場合、これらのシステムの基地局における
使用周波数は図5に示す関係となる。図において、10
は第一のシステムにおける送信帯域、11は第二のシス
テムにおける送信帯域、12は第一のシステムにおける
受信帯域、13は第二のシステムにおける受信帯域を示
す。従って、デジタル方式用の素子アンテナとして送受
信帯域をカバーする広帯域アンテナを用いた場合、これ
は大容量方式の使用周波数帯域をカバーしてしまうため
大容量方式とデジタル方式のアンテナ間の結合が非常に
強くなり、所望の性能が得られないという問題が生じて
しまう。しかるに本実施例においては、大容量方式用と
しては送受共用アンテナ、デジタル方式用としては、送
受を分離した狭帯域アンテナを用いているから、各素子
アンテナの反射損失特性は図6に示すようになり、デジ
タル用素子が大容量方式の帯域でアンテナとして動作し
ないため、二つの方式のアンテナ間の相互結合を低減す
ることが可能である。デジタル方式用の送受分離形の素
子アンテナとしては、送信用素子の上に受信用素子をス
タックすることなどにより構成可能である。なお、図6
において、14は第一のシステム用アンテナの反射損失
特性、15aは第二のシステムの送信用アンテナの反射
損失特性、15bは第二のシステムの受信用アンテナの
反射損失特性を示す。
【0041】実施例5.図7は、この発明の実施例5に
おける共用アンテナの構成を示す図である。図におい
て、送信用素子アンテナ8aと受信用素子アンテナ8
b、送信用素子アンテナ9aと受信用素子アンテナ9b
は縦方向に半波長程度の間隔で交互に配列されている。
この実施例においては、大容量方式用の素子アンテナも
送信用素子アンテナ8a、受信用素子アンテナ8bに示
すように送受信用を別々に分離し、上下にスタック化し
ているので各素子アンテナの反射素子特性は図8に示す
ようになり、各素子アンテナ間の相互結合量を小さくす
ることができ、良好な性能が得られる。なお図8におい
て、14aは第一のシステムの送信用アンテナの反射損
失特性、14bは第一のシステムの受信用アンテナの反
射損失特性を示す。
【0042】実施例6.図9は、この発明の実施例6に
おける共用アンテナの構成を示す図である。図におい
て、9aは送信用素子アンテナ、9bは受信用素子アン
テナ、16は給電回路、17は移相回路を示す。
【0043】次に動作について説明する。本実施例にお
ける基地局用アンテナにおいては、送信用素子アンテナ
9aと受信用素子アンテナ9bを分離したことにより送
受独立に給電回路16を接続することが可能となる。ま
た、給電回路16内に移相回路17を設けているので、
送信・受信それぞれ独立に垂直面内チルト角を設定する
ことが可能となる。ここで、例えばデジタル方式におい
ては送信と受信の帯域が約15%離れており、ビーム幅
が受信帯域において狭くなるため、送受で同一チルト角
に設定した場合、受信側のサービスエリアが送信側より
も狭くなる傾向にある。しかるに、本実施例において
は、送受信のチルト角を独立に設定できるから、送受信
でサービスエリア独立に制御できるという特徴がある。
【0044】実施例7.図10は、この発明の実施例7
における基地局の構成を示す図であり、図において18
は第一の移動通信システム用のアンテナ、19は第二の
移動通信システム用のアンテナを示す。他の符号につい
ては、これまでの説明と同じである。
【0045】次に動作について説明する。本実施例にお
いても、第一の移動通信方式としては大容量方式を、第
二の移動通信方式としてはデジタル方式を想定してい
る。大容量方式においては、120゜ビームアンテナ3
面を互いに120゜ずつビーム方向をずらして配置し、
これを合成回路により合成しているから、オムニ指向性
が得られる。一方、デジタル方式においては、やはり1
20゜ビームアンテナ3面を互いに120゜ずつずらし
て配置しているから、3セクタを構成することが可能で
ある。
【0046】ここで、先に述べたように大容量方式のビ
ーム方向は任意であるから、デジタル方式のビーム方向
に対して大容量方式のアンテナのビーム方向をそれぞれ
60゜ずつずらしても基地局を構成することが可能であ
る。この場合、図に示すように60゜ずつビーム方向の
異なるアンテナ3面ずつを一組として鉄塔等の角に設置
することにより、アンテナ設置位置を2ヶ所に集中でき
るから設置性を良くすることができる。また、図のよう
な配列をすることによって、隣り合うアンテナは互いに
60゜ずつビーム方向が異なるから隣接アンテナ間の干
渉を小さくすることができ、また他のアンテナが電波放
射に対し妨害となることもなく、良好な特性の基地局が
得られる。なお、先に述べたように120゜ビームアン
テナを用いることによって風圧荷重を180゜ビームア
ンテナの4分の1程度に軽減できるから、基地局全体で
みても風圧荷重は従来の大容量方式の基地局と同等以下
であり、既設の大容量方式の基地局にデジタル方式の基
地局を併設することが可能となる。
【0047】実施例8.図11は、この発明の実施例8
における移動通信基地局の構成を示す図であり、図中の
符号は実施例7の場合と同じである。この場合には、ダ
イバーシチ受信用のアンテナを含めて12面のアンテナ
が必要となるが、実施例7の場合と同様60゜ずつ方向
の異なるアンテナ3面ずつを一組とすることにより、鉄
塔等の4角に集中して設置することができ、設置性が良
くなる。また、図のような配列をすることによって、隣
り合うアンテナは互いに60゜ずつビーム方向が異なる
から隣接アンテナ間の干渉を小さくすることができ、ま
た他のアンテナが電波放射に対し妨害となることもな
く、良好な特性の基地局が得られる。さらに120゜ビ
ームアンテナの使用により風圧荷重の点からも従来の大
容量方式局と同等以下となり、既設の大容量方式の基地
局にデジタル方式の基地局を併設することが可能とな
る。
【0048】実施例9.図12は、この発明の実施例9
における移動通信基地局の構成を示す図であり、20は
支持柱を示し、他の符号はこれまでと同一である。
【0049】ここでは、互いに60゜ずつビーム方向の
異なる3面のアンテナ18,19を別々の誘電体レドー
ム7内に収納し、これを一本の支持柱20に固定して構
成したので、アンテナとしてはダイバーシチ受信用を含
めて1局あたり4本を設置すれば良いから、さらに設置
性の良い移動通信基地局が得られる。
【0050】実施例10.図13は、この発明の実施例
10における移動通信基地局の構成を示す図であり、図
中の符号はこれまでと同一である。
【0051】ここでは、互いに60゜ずつビーム方向の
異なる3面のアンテナ18,19を一本の誘電体レドー
ム7内に収納して構成したので。アンテナとしてはダイ
バーシチ受信用を含めて1局あたり4本を設置すれば良
いから、さらに設置性の良い移動通信基地局が得られ
る。
【0052】実施例11.図14は、この発明の実施例
11における第一の移動通信システム用のアンテナおよ
び第二の移動通信システム用のアンテナの構成を示す図
である。
【0053】図において、第二の移動通信システム用の
アンテナの送受素子を9a,9bに示すように別々に
し、これをスタック化して構成しているから、第一の移
動通信システム用のアンテナ18、第二の移動通信シス
テムにおける送信および受信用アンテナ19の反射損失
特性は図6に示す通りとなり、第一の移動通信システム
と第二の移動通信システムのアンテナ間では、空間的に
結合量を低減し、さらに周波数特性による結合量の改善
が期待できるから、2つのシステムのアンテナを近接し
て配置しても良好な放射特性が得られるという特徴があ
る。
【0054】実施例12.図15は、この発明の実施例
12における第一の移動通信システム用のアンテナ18
および第二の移動通信システム用のアンテナ19の構成
を示す図である。
【0055】図に示すように、第二の移動通信システム
用のアンテナ19の送受素子を9a,9bに示すように
分離し、これを縦方向に半波長程度の間隔で交互に配列
して構成しても、実施例11の場合と同様な効果が得ら
れる。
【0056】
【発明の効果】この発明によれば、2つのシステムを共
用し、かつ水平面内ビーム幅120゜のアンテナ3本で
基地局を構成したので、既設の基地局において2つのシ
ステムを共用することが可能になるという効果がある。
【0057】また、この発明によれば、ダイバーシチ受
信用を含め6本の共用アンテナで基地局を構成したの
で、既設の基地局において2つのシステムを共用するこ
とが可能になるという効果がある。
【0058】この発明によれば、互いにビーム方向が1
20゜異なる2面のアンテナを一本の誘電体レドーム内
に収納して構成したので、ダイバーシチ受信用を含めて
も3本のアンテナで基地局を構成でき、既設の基地局に
おいて2つのシステムを共用することが可能になるとい
う効果がある。
【0059】また、この発明によれば、第一のシステム
用のアンテナを送受共用とし、第二のシステム用のアン
テナは送受素子を分離し、これらを縦方向に交互配列し
て共用アンテナを構成したので、2つのシステム間の干
渉をより低減することができるという効果がある。
【0060】この発明によれば、第一のシステム、第二
のシステム用共にアンテナは送受素子を分離し、これら
を縦方向に交互配列して共用アンテナを構成したので、
2つのシステム間の干渉をさらに低減することができる
という効果がある。
【0061】また、この発明によれば、送信用の素子列
と受信用の素子列にそれぞれ独立な給電回路を接続し、
かつ給電回路内に移相回路を設けてアンテナを構成した
ので、送受信それぞれ独立に垂直面におけるチルト角を
変化することが可能になるという効果がある。
【0062】また、この発明によれば、第一の移動通信
システム、第二の移動通信システム共に120゜ビーム
幅のアンテナ3面ずつで構成し、第一の移動通信システ
ム用のアンテナと第二の移動通信システム用のアンテナ
のビーム方向を60゜ずつずらし、60゜ずつビーム方
向の異なるアンテナ3面ずつを近接設置することにより
アンテナ設置位置を2ヶ所としたので、アンテナの小型
化が可能となるとともに設置性が良くなり、既設の基地
局において2つのシステムを共用することが可能になる
という効果がある。
【0063】この発明によれば、第一の移動通信システ
ム、第二の移動通信システムともにダイバーシチ受信用
を含め120゜ビームアンテナ6面ずつで構成し、第一
の移動通信システム用のアンテナと第二の移動通信シス
テム用のアンテナのビーム方向を60゜ずつずらし、6
0゜ずつビーム方向の異なるアンテナ3面ずつを近接設
置することによりアンテナ設置位置を4ヶ所としたの
で、アンテナの小型化が可能となるとともに設置性が良
くなり、既設の基地局において2つのシステムを共用す
ることが可能になるという効果がある。
【0064】また、この発明によれば、近接配置した6
0゜ずつビーム方向の異なる3面のアンテナをそれぞれ
は細い円筒レドーム内に収納し、かつ一本の支持柱に固
定して構成したので、アンテナ数がダイバーシチ受信用
を含めても4本となり、設置性が良くなるとともに、既
設の基地局において2つのシステムを共用することが可
能になるという効果がある。
【0065】この発明によれば、近接配置した60゜ず
つビーム方向の異なる3面のアンテナを一本の誘電体レ
ドーム内に設置して構成したので、アンテナ数がダイバ
ーシチ受信用を含めても4本となり、設置性が良くなる
とともに、既設の基地局において2つのシステムを共用
することが可能になるという効果がある。
【0066】また、この発明によれば、第一の移動通信
システム用のアンテナとしては送受共用アンテナを用
い、第二の移動通信システム用アンテナとして送受を分
離し、これを上下にスタック化した素子アンテナを縦方
向に複数配列して構成したアンテナを用いたので、2つ
のシステム間の干渉を少なくでき、性能の良いアンテナ
特性が得られるという効果がある。
【0067】この発明によれば、第一の移動通信システ
ム用のアンテナとしては送受共用アンテナを用い、第二
の移動通信システム用アンテナとして送受を分離し、こ
れを縦方向に半波長程度の間隔で交互に配列して構成し
たアンテナを用いたので、2つのシステム間の干渉を少
なくでき、性能の良いアンテナ特性が得られるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による移動通信用基地局
の構成図である。
【図2】 この発明の実施例2による移動通信用基地局
の構成図である。
【図3】 この発明の実施例3による移動通信用基地局
の構成図である。
【図4】 この発明の実施例4による共用アンテナの構
成を示す図である。
【図5】 移動通信システムの周波数配列を示す図であ
る。
【図6】 この発明の実施例4による共用アンテナの反
射損失特性を示す図である。
【図7】 この発明の実施例5による共用アンテナの構
成を示す図である。
【図8】 この発明の実施例5による共用アンテナの反
射損失特性を示す図である。
【図9】 この発明の実施例6によるアンテナの構成を
示す図である。
【図10】 この発明の実施例7による移動通信用基地
局の構成を示す図である。
【図11】 この発明の実施例8による移動通信用基地
局の構成を示す図である。
【図12】 この発明の実施例9による移動通信用基地
局の構成を示す図である。
【図13】 この発明の実施例10による移動通信用基
地局の構成を示す図である。
【図14】 この発明の実施例11による移動通信用基
地局アンテナの構成を示す図である。
【図15】 この発明の実施例12による移動通信用基
地局アンテナの構成を示す図である。
【図16】 従来の大容量方式基地局の構成を示す図で
ある。
【図17】 従来のデジタル方式基地局の構成を示す図
である。
【図18】 従来の大容量方式とデジタル方式を共用す
る場合の基地局の構成例を示す図である。
【図19】 従来の大容量方式とデジタル方式を共用す
る場合の基地局の構成の別の例を示す図である。
【符号の説明】
1 共用アンテナ、2 放射ビーム、3 第一のシステ
ムのビーム方向、4第二のシステムのビーム方向、5
合成回路、6 鉄塔等の構造物、7 誘電体レドーム、
8 第一のシステム用素子アンテナ、9 第二のシステ
ム用素子アンテナ、10 第一のシステムにおける送信
帯域、11 第二のシステムにおける送信帯域、12
第一のシステムにおける受信帯域、13 第二のシステ
ムにおける受信帯域、14 第一のシステム用アンテナ
の反射損失特性、15 第二のシステム用アンテナの反
射損失特性、16 給電回路、17 移相回路、18第
一のシステム用アンテナ、19 第二のシステム用アン
テナ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04Q 7/30 7/36 (72)発明者 宮下 和仁 鎌倉市上町屋325番地 三菱電機株式会 社 鎌倉製作所内 (72)発明者 佐藤 敏雄 東京都千代田区六番町6番地 日本移動 通信株式会社内 (72)発明者 乾 眞理 東京都千代田区六番町6番地 日本移動 通信株式会社内 (72)発明者 中野 雅之 東京都千代田区六番町6番地 日本移動 通信株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−63118(JP,A) 特開 昭63−70622(JP,A) 特開 平7−15232(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 113 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オムニゾーン方式により構成される第一
    の移動通信システムと3セクタ方式により構成される第
    二の移動通信システムとを共用する移動通信用基地局に
    おいて、第一の移動通信システムに対しては互いに12
    0゜ずつビーム方向が異なり、それぞれが水平面内にお
    いて120゜のビーム幅を有するアンテナ3面を合成す
    ることによりオムニゾーンを形成し、また第二の移動通
    信システムについては、互いに120゜ずつビーム方向
    が異なり、水平面内において120゜のビーム幅を有す
    るアンテナ3面により各セクタを構成し、かつ第一の移
    動通信システム用のアンテナと第二の移動通信システム
    用のアンテナの指向方向を一致させ、同一方向を指向す
    る2つのシステム用のアンテナを一体にして共用化する
    ことによりアンテナ数を3基としたことを特徴とする移
    動通信用基地局。
  2. 【請求項2】 オムニゾーン方式により構成される第一
    の移動通信システムと3セクタ方式により構成される第
    二の移動通信システムとを共用する移動通信用基地局に
    おいて、第一の移動通信システムに対しては互いに12
    0゜ずつビーム方向が異なり、それぞれが水平面内にお
    いて120゜のビーム幅を有するアンテナ3面を合成す
    ることによりオムニゾーンを形成し、また第二の移動通
    信システムについては、互いに120゜ずつビーム方向
    が異なり、水平面内において120゜のビーム幅を有す
    るアンテナ3面により各セクタを構成し、かつ第一の移
    動通信システム用のアンテナと第二の移動通信システム
    用のアンテナの指向方向を一致させ、同一方向を指向す
    る2つのシステム用のアンテナを一体にして共用化する
    ことにより3基のアンテナでシステムを構成するととも
    に、さらにダイバーシチ受信用として上記3基のアンテ
    ナと同一方向を指向する3基のアンテナを設置し、アン
    テナ数を6基としたことを特徴とする移動通信基地局。
  3. 【請求項3】 互いにビーム方向の異なる2面のアンテ
    ナを1本の誘電体レドーム内に収納して構成したことを
    特徴とする請求項2に記載の移動通信基地局。
  4. 【請求項4】 第一の移動通信システム用のアンテナ素
    子としては送受共用の素子アンテナを用い、また第二の
    移動通信システム用のアンテナとしては送受信を分離し
    上下にスタック化した素子を用い、複数の第一の移動通
    信システム用の素子アンテナと第二の移動通信システム
    用の素子アンテナを縦方向に半波長程度の間隔で交互に
    配列することによって2つのシステムを共用するアンテ
    ナを構成したことを特徴とする請求項1,2または3に
    記載の移動通信用基地局。
  5. 【請求項5】 第一の移動通信システム、第二の移動通
    信システム用のアンテナ共に送受信素子を分離しこれを
    上下にスタック化した素子アンテナを用い、複数の第一
    の移動通信システム用アンテナ素子と第二の移動通信シ
    ステム用アンテナ素子を縦方向に半波長程度の間隔で交
    互に配列することにより2つのシステムを共用するアン
    テナを構成したことを特徴とする請求項1,2または3
    に記載の移動通信用基地局。
  6. 【請求項6】 送信用の素子列と受信用の素子列にそれ
    ぞれ独立な給電回路を接続し、かつ給電回路内に移相回
    路を設けてアンテナを構成したことを特徴とする、請求
    項4または5記載の移動通信用基地局。
  7. 【請求項7】 オムニゾーン方式により構成される第一
    の移動通信システムと3セクタ方式により構成される第
    二の移動通信システムとを共用する移動通信用基地局に
    おいて、第一の移動通信システムに対しては互いに12
    0゜ずつビーム方向が異なり、それぞれが水平面内にお
    いて120゜のビーム幅を有するアンテナ3面を合成す
    ることによりオムニゾーンを形成し、また第二の移動通
    信システムについては、互いに120゜ずつビーム方向
    が異なり、水平面内において120゜のビーム幅を有す
    るアンテナ3面により各セクタを構成し、かつ第一の移
    動通信システム用のアンテナと第二の移動通信システム
    用のアンテナのビーム方向を60゜ずつずらし、60゜
    ずつビーム方向の異なるアンテナ6面により構成したこ
    とを特徴とする移動通信基地局アンテナ。
  8. 【請求項8】 オムニゾーン方式により構成される第一
    の移動通信システムと3セクタ方式により構成される第
    二の移動通信システムとを共用する移動通信用基地局に
    おいて、第一の移動通信システムに対しては互いに12
    0゜ずつビーム方向が異なり、それぞれが水平面内にお
    いて120゜のビーム幅を有するアンテナ3面を合成す
    ることによりオムニゾーンを形成し、また第二の移動通
    信システムについては、互いに120゜ずつビーム方向
    が異なり、水平面内において120゜のビーム幅を有す
    るアンテナ3面により各セクタを構成し、かつダイバー
    シチ受信用として第一の移動通信システム、第二の移動
    通信システムともに各アンテナと同一方向を指向するア
    ンテナをさらにもう一組設置し、かつ第一の移動通信シ
    ステム用のアンテナと第二の移動通信システム用のアン
    テナのビーム方向を60゜ずつずらし、60゜ずつビー
    ム方向の異なるアンテナ12面により構成したことを特
    徴とする移動通信基地局アンテナ。
  9. 【請求項9】 それぞれのアンテナは誘電体レドーム内
    に収納し、互いに60゜ずつ指向方向の異なる3面のア
    ンテナを一本の支持柱に固定することにより一体化した
    ことを特徴とする、請求項7または8記載の移動通信用
    基地局。
  10. 【請求項10】 互いに60゜ずつ指向方向の異なるア
    ンテナ三面を一本の誘電体レドーム内に収納したことを
    特徴とする、請求項7または8記載の移動通信用基地
    局。
  11. 【請求項11】 第一の移動通信システム用のアンテナ
    としては送受共用アンテナを用い、第二の移動通信シス
    テム用アンテナとして送受を分離し、これを上下にスタ
    ック化した素子アンテナを縦方向に複数配列して構成し
    たアンテナを用いたことを特徴とする請求項7または8
    記載の移動通信用基地局。
  12. 【請求項12】 第一の移動通信システム用のアンテナ
    としては送受共用アンテナを用い、第二の移動通信シス
    テム用アンテナとして送受を分離し、これを縦方向に半
    波長程度の間隔で交互に配列して構成したアンテナを用
    いたことを特徴とする請求項7または8記載の移動通信
    用基地局。
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