JP3238902U - 保管用箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】生分解性に優れ、劣化抑制効果にも優れる保管用箱を提供する。【解決手段】一面が開口部となった中空多角柱状の箱部と、開口部を封鎖するように箱部に嵌合される蓋部と、を備え、箱部及び蓋部が、それぞれ、蜜蝋シートAを折り畳んで形成されたものであり、蜜蝋シートAが、異なる部分同士を互いに粘着させることが可能な粘着性を有するものであり、蜜蝋シートAが、天然素材からなるシート体1と、シート体1を覆うようにシート体1に付着された被覆部2と、からなり、被覆部2が、西洋ミツバチの巣から得られる蜜蝋と、植物由来の天然樹脂と、植物由来の天然油と、を含む保管用箱である。【選択図】図2
Description
本考案は、食品や化粧品を保管するために用いられ、粘着性を有する蜜蝋シートを折り畳んで形成された保管用箱に関する。
食品や化粧品は、通常、埃等の異物が付着混入しないようにするため、箱に収容された状態で保管される。
ところで、近年、これらを保管する箱(保管用箱)においても、環境保全の取り組みとして、環境にやさしい材料の使用が求められている。
ところで、近年、これらを保管する箱(保管用箱)においても、環境保全の取り組みとして、環境にやさしい材料の使用が求められている。
これに対し、生分解性を有する材料を用いた保管用箱が開発されている。
例えば、紙、防湿層、紙、シーラント層がこの順序で積層された紙を基材とする包装材料で、防湿層がポリイソプレンを含む天然の樹脂又はその誘導体からなる生分解性材料、もしくはこれに紙浸透性を有する天然樹脂、ワックス類及びこれらの誘導体から選択される材料を混合した生分解性材料であり、シーラント層が、耐油性を有する生分解性材料である紙を基材とする生分解性包装材料から作製した生分解性紙容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、紙、防湿層、紙、シーラント層がこの順序で積層された紙を基材とする包装材料で、防湿層がポリイソプレンを含む天然の樹脂又はその誘導体からなる生分解性材料、もしくはこれに紙浸透性を有する天然樹脂、ワックス類及びこれらの誘導体から選択される材料を混合した生分解性材料であり、シーラント層が、耐油性を有する生分解性材料である紙を基材とする生分解性包装材料から作製した生分解性紙容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、セラック、ロジン、サンダラック、ゴマラカリマオ、アカロイド、カルナバロウ、ミツロウ、キャンデリラロウ、イボタロウ、セラックワックス、ライスワックス、ラノリンの中から選ばれる一種以上から成る天然樹脂成分と、銀、銀イオン、酸化銀、ヨウ素、ヨウ素包接デキストリン誘導体、マグネシウム、酸化マグネシウム、亜鉛、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化チタン系光触媒の中から選ばれる一種以上から成る添加物成分と、を含むコーティング剤からなるコーティング層を備える食品包装容器が知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、食品においては、時間が経過するにしたがって、腐敗やカビの発生等により、劣化するという問題がある。
また、化粧品においても、時間が経過するにしたがって、酸化等により、品質が劣化するという問題がある。
上記特許文献1記載の生分解性紙容器、及び、上記特許文献2記載の食品包装容器は、生分解性を有する材料を用いて形成されているものの、これらの劣化を抑制する効果(以下「劣化抑制効果」という。)を十分に有するとは言えない。
また、化粧品においても、時間が経過するにしたがって、酸化等により、品質が劣化するという問題がある。
上記特許文献1記載の生分解性紙容器、及び、上記特許文献2記載の食品包装容器は、生分解性を有する材料を用いて形成されているものの、これらの劣化を抑制する効果(以下「劣化抑制効果」という。)を十分に有するとは言えない。
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、生分解性に優れ、劣化抑制効果にも優れる保管用箱を提供することを目的とする。
本考案者は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、生分解性を有する材料を用い、且つ、蜜蝋、天然樹脂及び天然油を含む蜜蝋シートを折り畳んで形成されたものとすることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本考案を完成するに至った。
本考案は、一面が開口部となった中空多角柱状の箱部と、開口部を封鎖するように箱部に嵌合される蓋部と、を備え、箱部及び蓋部が、それぞれ、蜜蝋シートを折り畳んで形成されたものであり、蜜蝋シートが、異なる部分同士を互いに粘着させることが可能な粘着性を有するものであり、蜜蝋シートが、天然素材からなるシート体と、シート体を覆うようにシート体に付着された被覆部と、からなり、被覆部が、西洋ミツバチの巣から得られる蜜蝋と、植物由来の天然樹脂と、植物由来の天然油と、を含む保管用箱である。
本考案は、一面が開口部となった中空多角柱状の箱部と、開口部を封鎖するように箱部に嵌合される蓋部と、備え、箱部及び蓋部が、それぞれ、蜜蝋シートを折り畳んで形成されたものであり、蜜蝋シートが、異なる部分同士を互いに粘着させることが可能な粘着性を有するものであり、蜜蝋シートが、天然素材からなるシート体、及び、該シート体に重ねるように配置された装飾シート体と、シート体及び装飾シート体を覆うようにシート体及び装飾シート体に付着された被覆部と、からなり、装飾シート体が二次元画像又は立体模様が付されたものであり、被覆部が、西洋ミツバチの巣から得られる蜜蝋と、植物由来の天然樹脂と、植物由来の天然油と、を含む保管用箱である。
本考案の保管用箱においては、装飾シート体が、合成繊維からなるものであり、装飾シート体がシート体よりも薄いことが好ましい。
本考案の保管用箱においては、天然素材が綿であり、シート体が布地であり、シート体の単位面積当たりの質量が、200~450g/m2であることが好ましい。
本考案の保管用箱においては、天然樹脂が松脂であり、被覆部の単位面積当たりの付与量が、200~600g/m2であり、被覆部における天然樹脂の含有割合が5質量%以上であることが好ましい。
本考案の保管用箱においては、天然油が、ココナッツ油、大豆油、ベニバナ油、米油及びゆず油からなる群より選ばれる少なくとも1つであり、被覆部の単位面積当たりの付与量が、200~600g/m2であり、被覆部における天然油の含有割合が5質量%以上であることが好ましい。
本考案の保管用箱は、蜜蝋シートのシート体が天然素材であり、被覆部が、蜜蝋、天然樹脂及び天然油を含むものであるので、全ての材料が生分解性材料で構成されている。
このため、保管用箱は、生分解性に優れるものである。
また、装飾シート体を更に備える場合であっても、多く材料が生分解性材料で構成されることになるため、保管用箱は、生分解性に優れるものである。
このため、保管用箱は、生分解性に優れるものである。
また、装飾シート体を更に備える場合であっても、多く材料が生分解性材料で構成されることになるため、保管用箱は、生分解性に優れるものである。
本考案の保管用箱は、箱部及び蓋部が、それぞれ、シート体が被覆部で覆われた蜜蝋シートを折り畳んで形成されたものであるので、箱部及び蓋部においても、シート体が確実に被覆部で覆われた形態となり、被覆部の塗布ムラも少なくすることができる。
ちなみに、シート体で箱部及び蓋部を形成してから、被覆部で覆うようにすると、塗布されていない箇所が生じたり、塗布ムラが生じたりする場合がある。
また、蜜蝋シートは、異なる部分同士を互いに粘着させることが可能な粘着性を有するので、蜜蝋シートを折り畳んで、自己粘着させることにより、別の粘着剤を用いずとも、箱部及び蓋部を形成することができる。
ちなみに、シート体で箱部及び蓋部を形成してから、被覆部で覆うようにすると、塗布されていない箇所が生じたり、塗布ムラが生じたりする場合がある。
また、蜜蝋シートは、異なる部分同士を互いに粘着させることが可能な粘着性を有するので、蜜蝋シートを折り畳んで、自己粘着させることにより、別の粘着剤を用いずとも、箱部及び蓋部を形成することができる。
本考案の保管用箱においては、蜜蝋として、西洋ミツバチの巣から得られる蜜蝋を採用することにより、いわゆるプロポリスが含まれることになるので、それに基づく抗菌性、抗酸化性等の特性を発揮することが可能となる。
また、保管用箱においては、被覆部が、上記蜜蝋だけでなく、天然樹脂及び天然油を更に含むので、劣化防止効果をより向上させることができる。
その結果、例えば、食品においては、時間が経過するにしたがって、腐敗やカビの発生等により劣化することを抑制し、化粧品においては、時間が経過するにしたがって、酸化等により、品質が劣化することを抑制することができる。
また、保管用箱においては、被覆部が、上記蜜蝋だけでなく、天然樹脂及び天然油を更に含むので、劣化防止効果をより向上させることができる。
その結果、例えば、食品においては、時間が経過するにしたがって、腐敗やカビの発生等により劣化することを抑制し、化粧品においては、時間が経過するにしたがって、酸化等により、品質が劣化することを抑制することができる。
本考案の保管用箱においては、シート体に重ねるように配置された装飾シート体を更に備える場合、装飾シート体に二次元画像や立体模様を付すことで、保管用箱に装飾性を付与することができる。
また、上述したことと同様に、箱部及び蓋部が、それぞれ、シート体及び装飾シート体が被覆部で覆われた蜜蝋シートを折り畳んで形成されたものであるので、箱部及び蓋部においても、シート体及び装飾シート体が確実に被覆部で覆われた形態となり、被覆部の塗布ムラも少なくすることができる。
また、上述したことと同様に、箱部及び蓋部が、それぞれ、シート体及び装飾シート体が被覆部で覆われた蜜蝋シートを折り畳んで形成されたものであるので、箱部及び蓋部においても、シート体及び装飾シート体が確実に被覆部で覆われた形態となり、被覆部の塗布ムラも少なくすることができる。
このとき、装飾シート体を合成繊維からなるものとすることにより、加工がし易いという利点がある。
また、装飾シート体をシート体よりも薄くすることにより、保管用箱を軽量化すると共に、環境への負荷を軽減することができる。
なお、この場合の装飾シート体は、リサイクルもし易い。
また、装飾シート体をシート体よりも薄くすることにより、保管用箱を軽量化すると共に、環境への負荷を軽減することができる。
なお、この場合の装飾シート体は、リサイクルもし易い。
本考案の保管用箱においては、天然素材を綿とすることにより、十分な強度を備えると共に、シート体と被覆部との接着性を向上させることができる。
また、シート体を布地とすることにより、破れにくくなり、風合いにも優れるものとなる。
このとき、シート体の単位面積当たりの質量を、上記範囲内とすることにより、折り畳み易くなると共に、取り扱い性にも優れるものとなる。
また、シート体を布地とすることにより、破れにくくなり、風合いにも優れるものとなる。
このとき、シート体の単位面積当たりの質量を、上記範囲内とすることにより、折り畳み易くなると共に、取り扱い性にも優れるものとなる。
本考案の保管用箱においては、天然樹脂として松脂を採用し、被覆部の単位面積当たりの付与量及び天然樹脂の含有割合を上記範囲内とした場合は、劣化防止効果がより向上する。
松脂を採用することにより劣化防止効果がより向上する理由については定かではないが、松脂自体が有する抗菌性等の特性と、蜜蝋自体が有する特性とが相俟って、相乗効果を発揮するためと考えられる。
松脂を採用することにより劣化防止効果がより向上する理由については定かではないが、松脂自体が有する抗菌性等の特性と、蜜蝋自体が有する特性とが相俟って、相乗効果を発揮するためと考えられる。
また、天然油としてココナッツ油、大豆油、ベニバナ油、米油及びゆず油からなる群より選ばれる少なくとも1つを採用し、被覆部の単位面積当たりの付与量及び天然油の含有割合を上記範囲内とした場合、柔軟性がより向上する。
したがって、この場合、蜜蝋シートを折り畳み易くなる。
したがって、この場合、蜜蝋シートを折り畳み易くなる。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本考案の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。
に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。
に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
本考案に係る保管用箱は、後述するように、箱部と蓋部とからなる。
そして、箱部に物品を入れ、箱部に蓋部を取り付けることにより、物品を収納することが可能となっている。
すなわち、物品を収納した状態で保管することが可能となっている。
ここで、かかる物品としては、特に限定されないが、保管用箱が劣化抑制効果を有することを踏まえると、劣化が生じる恐れのある物品に対して効果的に用いられる。
具体例としては、物品として食品や化粧品が挙げられる。
すなわち、時間が経過するにしたがって、腐敗やカビの発生等により劣化する食品や、時間が経過するにしたがって、酸化等により、品質が劣化する化粧品等が挙げられる。
そして、箱部に物品を入れ、箱部に蓋部を取り付けることにより、物品を収納することが可能となっている。
すなわち、物品を収納した状態で保管することが可能となっている。
ここで、かかる物品としては、特に限定されないが、保管用箱が劣化抑制効果を有することを踏まえると、劣化が生じる恐れのある物品に対して効果的に用いられる。
具体例としては、物品として食品や化粧品が挙げられる。
すなわち、時間が経過するにしたがって、腐敗やカビの発生等により劣化する食品や、時間が経過するにしたがって、酸化等により、品質が劣化する化粧品等が挙げられる。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る保管用箱について説明する。
図1は、本考案に係る保管用箱の第1実施形態を模式的に示す斜視図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る保管用箱10は、上面が開口部11aとなった中空四角柱状の箱部11と、開口部11aを封鎖するように箱部11に嵌合される蓋部12と、を備える。
箱部11は、中空の有底四角柱状であり、蓋部12は、中空の有蓋四角柱状となっている。
そして、箱部11及び蓋部12は、互いに嵌合可能となるようにサイズが異なっているものの、同じ素材で形成されている。
まず、第1実施形態に係る保管用箱について説明する。
図1は、本考案に係る保管用箱の第1実施形態を模式的に示す斜視図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る保管用箱10は、上面が開口部11aとなった中空四角柱状の箱部11と、開口部11aを封鎖するように箱部11に嵌合される蓋部12と、を備える。
箱部11は、中空の有底四角柱状であり、蓋部12は、中空の有蓋四角柱状となっている。
そして、箱部11及び蓋部12は、互いに嵌合可能となるようにサイズが異なっているものの、同じ素材で形成されている。
具体的には、箱部11及び蓋部12は、それぞれ、1枚の蜜蝋シートを折り畳んで形成されたものである。
ここで、蜜蝋シートの折り畳み方については、特に限定されず、公知の折り方を採用することができる。
例えば、折り紙で箱を作る際の手法を採用することができる。
ここで、蜜蝋シートの折り畳み方については、特に限定されず、公知の折り方を採用することができる。
例えば、折り紙で箱を作る際の手法を採用することができる。
箱部11及び蓋部12においては、それぞれ、1枚の蜜蝋シートA(図2の(A)参照)を折り畳んで形成されたものであるので、シート体が確実に被覆部で覆われた形態で形成されることになり、被覆部の塗布ムラも少なくすることができる。
また、蜜蝋シートAは、異なる部分同士を互いに粘着させることが可能な粘着性を有するので、蜜蝋シートAを折り畳んで、自己粘着させることにより、別の粘着剤を用いずとも、箱部及び蓋部を形成することができる。
また、蜜蝋シートAは、異なる部分同士を互いに粘着させることが可能な粘着性を有するので、蜜蝋シートAを折り畳んで、自己粘着させることにより、別の粘着剤を用いずとも、箱部及び蓋部を形成することができる。
図2の(A)は、第1実施形態に係る保管用箱の形成に用いられる蜜蝋シートを模式的に示す断面図である。
図2の(A)に示すように、蜜蝋シートAは、シート体1と、シート体1を覆うように付着した被覆部2とを備える。
すなわち、蜜蝋シートAは、シート体1の表裏が外部に露出しないように、被覆部2により被覆された構成となっている。
なお、図2の(A)においては、シート体1及び被覆部2が十分な厚みを有するように記載しているが、実際は極めて薄いものである。
このとき、被覆部2は、シート体1の表裏だけでなく、シート体1の内部にも付着していてもよい。
図2の(A)に示すように、蜜蝋シートAは、シート体1と、シート体1を覆うように付着した被覆部2とを備える。
すなわち、蜜蝋シートAは、シート体1の表裏が外部に露出しないように、被覆部2により被覆された構成となっている。
なお、図2の(A)においては、シート体1及び被覆部2が十分な厚みを有するように記載しているが、実際は極めて薄いものである。
このとき、被覆部2は、シート体1の表裏だけでなく、シート体1の内部にも付着していてもよい。
シート体1は、天然素材からなる。具体例としては、例えば、綿、麻等の植物繊維、絹、獣毛(羊毛等)等の動物繊維が挙げられる。
これらの中でも、シート体1は、植物繊維であることが好ましい。
この場合、後述するように、天然樹脂及び天然油として植物由来のものを採用するので、両者の接着性が優れるものとなる。
また、シート体1は、綿であることがより好ましい。
この場合、シート体1は、被覆部との接着性に優れるだけでなく、十分な強度を備えると共に、適度な保湿性を担保することが可能となる。
これらの中でも、シート体1は、植物繊維であることが好ましい。
この場合、後述するように、天然樹脂及び天然油として植物由来のものを採用するので、両者の接着性が優れるものとなる。
また、シート体1は、綿であることがより好ましい。
この場合、シート体1は、被覆部との接着性に優れるだけでなく、十分な強度を備えると共に、適度な保湿性を担保することが可能となる。
シート体1の形態としては、紙、布地、不織布等が挙げられる。
これらの中でも、シート体1の形態は、布地であることが好ましい。
この場合、破れにくく、風合いにも優れるものとなる。
なお、かかる布地は、織地であっても編地であってもよいが、折り畳むという観点から、伸縮性を有しない織地であることが好ましい。
また、シート体1には、模様が付されていてもよく、いわゆる改質加工(マーセル化等)、防炎加工、抗菌防臭加工、プラズマ加工等が施されていてもよい。
これらの中でも、シート体1の形態は、布地であることが好ましい。
この場合、破れにくく、風合いにも優れるものとなる。
なお、かかる布地は、織地であっても編地であってもよいが、折り畳むという観点から、伸縮性を有しない織地であることが好ましい。
また、シート体1には、模様が付されていてもよく、いわゆる改質加工(マーセル化等)、防炎加工、抗菌防臭加工、プラズマ加工等が施されていてもよい。
被覆部2は、蜜蝋と、天然樹脂と、天然油とを含む。
すなわち、被覆部2も天然由来の材料からなっている。
これらのことから、第1実施形態に係る保管用箱10は、全ての材料が生分解性材料である蜜蝋シートAで構成されているので、生分解性に優れるものである。
すなわち、被覆部2も天然由来の材料からなっている。
これらのことから、第1実施形態に係る保管用箱10は、全ての材料が生分解性材料である蜜蝋シートAで構成されているので、生分解性に優れるものである。
被覆部2において、蜜蝋は、西洋ミツバチの巣から得られるものが採用される。
西洋ミツバチの巣から得られる蜜蝋には、いわゆるプロポリスが含まれているので、それに基づく抗菌性、抗酸化性等の特性を発揮することが可能となる。
なお、かかる蜜蝋は、蝋の不純物のみを取り除いた未精製のものであってもよく、蝋の不純物を取り除いた後、公知の漂白処理が施された精製されたものであってもよい。
西洋ミツバチの巣から得られる蜜蝋には、いわゆるプロポリスが含まれているので、それに基づく抗菌性、抗酸化性等の特性を発揮することが可能となる。
なお、かかる蜜蝋は、蝋の不純物のみを取り除いた未精製のものであってもよく、蝋の不純物を取り除いた後、公知の漂白処理が施された精製されたものであってもよい。
被覆部2において、天然樹脂は、植物由来の樹脂である。
具体例としては、例えば、バルサム、松脂、漆、ダマール、コーパル、天然ゴム等が挙げられる。
これらの中でも、天然樹脂は、松脂であることが好ましい。
天然樹脂として松脂を採用することにより、劣化防止効果を極めて向上させることができる。
具体例としては、例えば、バルサム、松脂、漆、ダマール、コーパル、天然ゴム等が挙げられる。
これらの中でも、天然樹脂は、松脂であることが好ましい。
天然樹脂として松脂を採用することにより、劣化防止効果を極めて向上させることができる。
被覆部2において、天然油は、植物由来の油である。具体例としては、例えば、キャノーラ油、ココナッツ油、コーン油、綿実油、オリーブ油、パーム油、ピーナッツオイル、菜種油、サフラワー油、ごま油、ヒマワリ油、あんず油、リンゴ油、大豆油、ベニバナ油、アボガド油、ババスオイル、モリンガ油、ボルネオ脂、コフネヤシ油、コリアンダー種油、アマナズナ油、アマニ油、グレープシードオイル、ペンプオイル、カポック実油、マルーラ油、メドウフォーム油、カラシ油、ナツメグバター、オクラ油、パパイヤ油、シソ油、ペクイ油、松の実油、ケシ油、プルーン油、キヌア油、ニガー種子油、米油、ゆず油、ツバキ油、アザミ油、トマト油、コムギ油、カブ油、ブドウ油、ひまし油、ホホバ油、レモン油、、マンゴー油、ニンジン種油、オレンジ油等が挙げられる。
これらの中でも、天然油は、ココナッツ油、大豆油、ベニバナ油、米油及びゆず油からなる群より選ばれる少なくとも1つであることが好ましい。
天然油としてこれらを採用することにより、蜜蝋シートAの柔軟性が向上する。
また、シート体1が綿布地、天然樹脂が松脂である場合、天然油は、ココナッツ油であることが好ましい。
この場合、天然油は、天然樹脂との相溶性に優れると共に、シート体1に浸透し易いという利点がある。
天然油としてこれらを採用することにより、蜜蝋シートAの柔軟性が向上する。
また、シート体1が綿布地、天然樹脂が松脂である場合、天然油は、ココナッツ油であることが好ましい。
この場合、天然油は、天然樹脂との相溶性に優れると共に、シート体1に浸透し易いという利点がある。
蜜蝋シートAにおいて、シート体1の単位面積当たりの質量は、200~450g/m2であることが好ましく、300~400g/m2であることがより好ましい。
シート体1の単位面積当たりの質量が200g/m2未満であると、当該質量が上記範囲内にある場合と比較して、強度が不十分となり、物品を収容する際に、角部や突起部に引っ掛けて破れる恐れがあり、シート体1の単位面積当たりの質量が450g/m2を超えると、当該質量が上記範囲内にある場合と比較して、重量が大きくなり、取り扱い性が低下するという欠点がある。
シート体1の単位面積当たりの質量が200g/m2未満であると、当該質量が上記範囲内にある場合と比較して、強度が不十分となり、物品を収容する際に、角部や突起部に引っ掛けて破れる恐れがあり、シート体1の単位面積当たりの質量が450g/m2を超えると、当該質量が上記範囲内にある場合と比較して、重量が大きくなり、取り扱い性が低下するという欠点がある。
蜜蝋シートAにおいて、被覆部2の単位面積当たりの付与量は、200~600g/m2であることが好ましい。
被覆部2の単位面積当たりの質量が200g/m2未満であると、当該質量が上記範囲内にある場合と比較して、劣化抑制効果、粘着性又は塑性が不十分となる恐れがあり、被覆部2の単位面積当たりの質量が600g/m2を超えると、当該質量が上記範囲内にある場合と比較して、被覆部2が剥がれ易くなるという欠点がある。
被覆部2の単位面積当たりの質量が200g/m2未満であると、当該質量が上記範囲内にある場合と比較して、劣化抑制効果、粘着性又は塑性が不十分となる恐れがあり、被覆部2の単位面積当たりの質量が600g/m2を超えると、当該質量が上記範囲内にある場合と比較して、被覆部2が剥がれ易くなるという欠点がある。
被覆部2において、天然樹脂の含有割合は、被覆部2の全質量に対して、5質量%以上であることが好ましく、5~80質量%であることがより好ましく、5~45質量%であることが更に好ましい。
天然樹脂の含有割合が5質量%未満であると、当該含有割合が上記範囲内にある場合と比較して、劣化抑制効果、粘着性又は塑性が不十分となる恐れがある。
天然樹脂の含有割合が5質量%未満であると、当該含有割合が上記範囲内にある場合と比較して、劣化抑制効果、粘着性又は塑性が不十分となる恐れがある。
被覆部2において、天然油の含有割合は、被覆部2の全質量に対して、5質量%以上であることが好ましく、5~15質量%であることがより好ましい。
天然油の含有割合が5質量%未満であると、当該含有割合が上記範囲内にある場合と比較して、柔軟性が低下し、折り畳み難くなる欠点がある。
天然油の含有割合が5質量%未満であると、当該含有割合が上記範囲内にある場合と比較して、柔軟性が低下し、折り畳み難くなる欠点がある。
蜜蝋シートAは、蜜蝋、天然樹脂及び天然油の付与量や配合量を調整することにより、粘着性を有するものである。
これにより、蜜蝋シートAは、異なる部分同士を互いに粘着させることが可能となる。その結果、蜜蝋シートAの一部を他部に粘着させることにより、別の留め具を利用しなくとも、留め合わせることが可能となる。
これにより、蜜蝋シートAは、異なる部分同士を互いに粘着させることが可能となる。その結果、蜜蝋シートAの一部を他部に粘着させることにより、別の留め具を利用しなくとも、留め合わせることが可能となる。
蜜蝋シートAは、蜜蝋、天然樹脂及び天然油の付与量や配合量を調整することにより、仮にシート体1が綿布地であっても、塑性変形によって形状を付与することができる。
すなわち、塑性を有するものである。
これにより、蜜蝋シートAは、折り畳まれて箱部11又は蓋部12を形成することが可能となる。
すなわち、塑性を有するものである。
これにより、蜜蝋シートAは、折り畳まれて箱部11又は蓋部12を形成することが可能となる。
これらのことから、第1実施形態に係る保管用箱10によれば、収容した物品に対し、十分な劣化抑制効果を発揮することが可能となる。
その結果、例えば、食品においては、時間が経過するにしたがって、腐敗やカビの発生等により劣化することを抑制し、化粧品においては、時間が経過するにしたがって、酸化等により、品質が劣化することを抑制することができる。
その結果、例えば、食品においては、時間が経過するにしたがって、腐敗やカビの発生等により劣化することを抑制し、化粧品においては、時間が経過するにしたがって、酸化等により、品質が劣化することを抑制することができる。
次に、蜜蝋シートAの製造方法について説明する。
まず、上述した、蜜蝋、天然樹脂及び天然油を加熱溶融して混合攪拌して、 混合液とする。
そして、シート体1を混合液に浸漬させ(ディップ)、一対のローラーで挟み込むようにして絞る(ニップ)。
すなわち、いわゆるディップニップ方式により混合液がシート体1に付与される。
なお、絞った後、シート体1の表面に付与された混合液を平坦にするため、ドクターブレード等をシート体1の表面に当接させてもよい。
まず、上述した、蜜蝋、天然樹脂及び天然油を加熱溶融して混合攪拌して、 混合液とする。
そして、シート体1を混合液に浸漬させ(ディップ)、一対のローラーで挟み込むようにして絞る(ニップ)。
すなわち、いわゆるディップニップ方式により混合液がシート体1に付与される。
なお、絞った後、シート体1の表面に付与された混合液を平坦にするため、ドクターブレード等をシート体1の表面に当接させてもよい。
次に、混合液が付与されたシート体1を冷却することにより、混合液を固化させ、被覆部2を形成する。
かかる冷却は、空冷であってもよく、冷却器による積極的な冷却であってもよい。
こうして、蜜蝋シートAが得られる。
なお、得られた蜜蝋シートAは、必要に応じて、適当なサイズに裁断してもよい。
かかる冷却は、空冷であってもよく、冷却器による積極的な冷却であってもよい。
こうして、蜜蝋シートAが得られる。
なお、得られた蜜蝋シートAは、必要に応じて、適当なサイズに裁断してもよい。
蜜蝋シートAは、上述したような比較的簡単な操作で、シート体1に対して十分な量の被覆部2を付与することができる。
また、シート部1に対して、被覆部2を極力均一に付与することができる。
その結果、シート体1の内部にまで被覆部2が付与されることになるので、より十分は劣化抑制効果を発揮することが可能となる。
したがって、かかる蜜蝋シートAを公知の手法で折り畳んで形成した箱部11及び蓋部12は、より十分な劣化抑制効果を有するものとなる。
また、シート部1に対して、被覆部2を極力均一に付与することができる。
その結果、シート体1の内部にまで被覆部2が付与されることになるので、より十分は劣化抑制効果を発揮することが可能となる。
したがって、かかる蜜蝋シートAを公知の手法で折り畳んで形成した箱部11及び蓋部12は、より十分な劣化抑制効果を有するものとなる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る保管用箱について説明する。
第2実施形態に係る保管用箱は、第1実施形態に係る保管用箱10と同様に、上面が開口部11aとなった中空四角柱状の箱部11と、開口部11aを封鎖するように箱部11に嵌合される蓋部12と、を備える。
また、保管用箱の箱部11及び蓋部12は、それぞれ、1枚の蜜蝋シートBを折り畳んで形成されたものである。
すなわち、第2実施形態に係る保管用箱は、使用する蜜蝋シートBが異なること以外は、第1実施形態に係る保管用箱10と同じである。
次に、第2実施形態に係る保管用箱について説明する。
第2実施形態に係る保管用箱は、第1実施形態に係る保管用箱10と同様に、上面が開口部11aとなった中空四角柱状の箱部11と、開口部11aを封鎖するように箱部11に嵌合される蓋部12と、を備える。
また、保管用箱の箱部11及び蓋部12は、それぞれ、1枚の蜜蝋シートBを折り畳んで形成されたものである。
すなわち、第2実施形態に係る保管用箱は、使用する蜜蝋シートBが異なること以外は、第1実施形態に係る保管用箱10と同じである。
図2の(B)は、第2実施形態に係る保管用箱の形成に用いられる蜜蝋シートを模式的に示す断面図である。
図2の(B)に示すように、蜜蝋シートBは、シート体1及び装飾シート体3と、シート体1及び装飾シート体3を覆うように付着した被覆部2とを備える。
すなわち、蜜蝋シートBは、シート体1及び装飾シート体3を有し、これらの表裏が外部に露出しないように、被覆部2により被覆された構成となっている。
なお、図2の(B)においては、シート体1、装飾シート体3及び被覆部2が十分な厚みを有するように記載しているが、実際は極めて薄いものである。
図2の(B)に示すように、蜜蝋シートBは、シート体1及び装飾シート体3と、シート体1及び装飾シート体3を覆うように付着した被覆部2とを備える。
すなわち、蜜蝋シートBは、シート体1及び装飾シート体3を有し、これらの表裏が外部に露出しないように、被覆部2により被覆された構成となっている。
なお、図2の(B)においては、シート体1、装飾シート体3及び被覆部2が十分な厚みを有するように記載しているが、実際は極めて薄いものである。
装飾シート体1は、シート体1に面接触するように、重ねて配置される。
このとき、シート体1と装飾シート体3との間に、被覆部2の一部が介在していてもよい。
また、被覆部2は、シート体1の表裏だけでなく、シート体1及び装飾シート体3の内部にも付着していてもよい。
なお、蜜蝋シートBを折り畳む際には、装飾シート体1が表側、シート体1が裏側となるように配置される。
このとき、シート体1と装飾シート体3との間に、被覆部2の一部が介在していてもよい。
また、被覆部2は、シート体1の表裏だけでなく、シート体1及び装飾シート体3の内部にも付着していてもよい。
なお、蜜蝋シートBを折り畳む際には、装飾シート体1が表側、シート体1が裏側となるように配置される。
装飾シート体3は、合成繊維からなる。具体例としては、例えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維等が挙げられる。
これらの中でも、装飾シート体1は、加工性及び耐久性の観点から、ポリエステル繊維からなるものであることが好ましい。
これらの中でも、装飾シート体1は、加工性及び耐久性の観点から、ポリエステル繊維からなるものであることが好ましい。
蜜蝋シートBにおいて、装飾シート体3には、二次元画像や立体模様が付される。
これにより、蜜蝋シートBを折り畳んで形成した保管用箱は、装飾性を有するものとなる。
これにより、蜜蝋シートBを折り畳んで形成した保管用箱は、装飾性を有するものとなる。
装飾シート体3の形態としては、紙、布地、不織布等が挙げられる。
これらの中でも、装飾シート体3の形態は、布地であることが好ましい。
この場合、破れにくく、風合いにも優れるものとなる。
なお、かかる布地は、織地であっても編地であってもよいが、装飾加工を施すという観点から、伸縮性を有しない織地であることが好ましい。
また、装飾シート体3には、装飾が施されていることの他、いわゆる改質加工(マーセル化等)、防炎加工、抗菌防臭加工、プラズマ加工等が施されていてもよい。
これらの中でも、装飾シート体3の形態は、布地であることが好ましい。
この場合、破れにくく、風合いにも優れるものとなる。
なお、かかる布地は、織地であっても編地であってもよいが、装飾加工を施すという観点から、伸縮性を有しない織地であることが好ましい。
また、装飾シート体3には、装飾が施されていることの他、いわゆる改質加工(マーセル化等)、防炎加工、抗菌防臭加工、プラズマ加工等が施されていてもよい。
装飾シート体3は、シート体1よりも薄くなっている、これにより、保管用箱を軽量化すると共に、環境への負荷を軽減することができる。
また、この場合、使用後に装飾シート体3を取り出すことにより、容易にリサイクルに供することができる。
具体的には、装飾シート体3の厚さは、シート体1の厚さを1とした場合、相対比で、0.9以下であることが好ましい。
また、この場合、使用後に装飾シート体3を取り出すことにより、容易にリサイクルに供することができる。
具体的には、装飾シート体3の厚さは、シート体1の厚さを1とした場合、相対比で、0.9以下であることが好ましい。
蜜蝋シートBにおいて、装飾シート体3の単位面積当たりの質量は、80g/m2以下あることが好ましい。
装飾シート体3の単位面積当たりの質量が80g/m2を超えると、当該質量が上記範囲内にある場合と比較して、重量が大きくなり、取り扱い性が低下するという欠点がある。
装飾シート体3の単位面積当たりの質量が80g/m2を超えると、当該質量が上記範囲内にある場合と比較して、重量が大きくなり、取り扱い性が低下するという欠点がある。
なお、第2実施形態に係る保管用箱において、シート体及び被覆部2は、上述したことと重複するので説明を省略する。
このことから、第2実施形態に係る保管用箱は、多くの材料が生分解性材料である蜜蝋シートBで構成されているので、生分解性に優れるものである。
このことから、第2実施形態に係る保管用箱は、多くの材料が生分解性材料である蜜蝋シートBで構成されているので、生分解性に優れるものである。
次に、蜜蝋シートBの製造方法について説明する。
まず、上述した、蜜蝋、天然樹脂及び天然油を加熱溶融して混合攪拌して、混合液とする。
そして、シート体1及び装飾シート体3を重ね合わせながら混合液に浸漬させ(ディップ)、一対のローラーで両者を挟み込むようにして絞る(ニップ)。
すなわち、いわゆるディップニップ方式により混合液がシート体1及び装飾シート体3に付与される。
なお、絞った後、シート体1及び装飾シート体3の表面に付与された混合液を平坦にするため、ドクターブレード等をシート体1や装飾シート体3の表面に当接させてもよい。
まず、上述した、蜜蝋、天然樹脂及び天然油を加熱溶融して混合攪拌して、混合液とする。
そして、シート体1及び装飾シート体3を重ね合わせながら混合液に浸漬させ(ディップ)、一対のローラーで両者を挟み込むようにして絞る(ニップ)。
すなわち、いわゆるディップニップ方式により混合液がシート体1及び装飾シート体3に付与される。
なお、絞った後、シート体1及び装飾シート体3の表面に付与された混合液を平坦にするため、ドクターブレード等をシート体1や装飾シート体3の表面に当接させてもよい。
次に、混合液が付与されたシート体1及び装飾シート体3を冷却することにより、混合液を固化させ、被覆部2を形成する。
かかる冷却は、空冷であってもよく、冷却器による積極的な冷却であってもよい。
こうして、蜜蝋シートBが得られる。
なお、得られた蜜蝋シートBは、必要に応じて、適当なサイズに裁断してもよい。
かかる冷却は、空冷であってもよく、冷却器による積極的な冷却であってもよい。
こうして、蜜蝋シートBが得られる。
なお、得られた蜜蝋シートBは、必要に応じて、適当なサイズに裁断してもよい。
蜜蝋シートBは、上述したような比較的簡単な操作で、シート体1及び装飾シート体3に対して十分な量の被覆部2を付与することができる。
また、シート部1及び装飾シート体3に対して、被覆部2を極力均一に付与することができる。
その結果、シート体1及び装飾シート体3の内部にまで被覆部2が付与されることになるので、より十分は劣化抑制効果を発揮することが可能となる。
したがって、かかる蜜蝋シートBを公知の手法で折り畳んで形成した箱部及び蓋部は、より十分な劣化抑制効果を有するものとなる。
また、シート部1及び装飾シート体3に対して、被覆部2を極力均一に付与することができる。
その結果、シート体1及び装飾シート体3の内部にまで被覆部2が付与されることになるので、より十分は劣化抑制効果を発揮することが可能となる。
したがって、かかる蜜蝋シートBを公知の手法で折り畳んで形成した箱部及び蓋部は、より十分な劣化抑制効果を有するものとなる。
以上、本考案の好適な実施形態について説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではない。
第1実施形態に係る保管用箱10において、箱部11は、上面に開口部を有する中空四角柱状であり、蓋部12は、開口部を封鎖するため、中空の有蓋四角柱状となっているが、箱部11及び蓋部12の形状は、多角柱状であればよく、これらに限定されない。
なお、多角柱状には、円柱も含まれる。
図3の図3の(A)~(C)は、本考案に係る保管用箱の他の実施形態を示す斜視図である。
例えば、図3の(A)に示すように、箱部21が中空の有底円柱状であり、蓋部22が中空の有蓋円柱状であってもよく、図3の(B)に示すように、箱部31が中空の有底三角柱状であり、蓋部32が中空の有蓋三角柱状であってもよい。
また、保管用箱10においては、箱部11と蓋部12とが別体となっているが、図3の(C)に示すように、箱部41と蓋部42とが一体となっていてもよい。
また、開口部の位置も図1に示す上面に限定されない。
例えば、側面であってもよい。
なお、第2実施形態に係る保管用箱についても同じである。
なお、多角柱状には、円柱も含まれる。
図3の図3の(A)~(C)は、本考案に係る保管用箱の他の実施形態を示す斜視図である。
例えば、図3の(A)に示すように、箱部21が中空の有底円柱状であり、蓋部22が中空の有蓋円柱状であってもよく、図3の(B)に示すように、箱部31が中空の有底三角柱状であり、蓋部32が中空の有蓋三角柱状であってもよい。
また、保管用箱10においては、箱部11と蓋部12とが別体となっているが、図3の(C)に示すように、箱部41と蓋部42とが一体となっていてもよい。
また、開口部の位置も図1に示す上面に限定されない。
例えば、側面であってもよい。
なお、第2実施形態に係る保管用箱についても同じである。
第1実施形態に係る保管用箱10において、蜜蝋シートAの被覆部2は、蜜蝋、天然樹脂及び天然油からなるものであるが、これに添加剤が更に含まれていてもよい。
添加剤としては、着色料、香料、保存料、防腐剤、帯電防止剤、表面改質剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
なお、これらの添加剤の添加量は、微量であることが好ましく、また、添加剤自体が天然由来のものであることが好ましい。
なお、第2実施形態に係る保管用箱の蜜蝋シートBについても同じである。
添加剤としては、着色料、香料、保存料、防腐剤、帯電防止剤、表面改質剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
なお、これらの添加剤の添加量は、微量であることが好ましく、また、添加剤自体が天然由来のものであることが好ましい。
なお、第2実施形態に係る保管用箱の蜜蝋シートBについても同じである。
第1実施形態に係る保管用箱10においては、被覆部2が、蜜蝋、天然樹脂及び天然油を加熱溶融した混合液に、シート体1を浸漬させ、冷却固化させることにより、蜜蝋シートAを形成しているが、被覆部2の形成方法はこれに限定されない。
例えば、シート体1の表裏面に、混合液をコーディングすることにより、被覆部を形成してもよく、シート体1の表裏面に、混合液をスプレーすることにより、被覆部を形成してもよい。
なお、第2実施形態に係る保管用箱の蜜蝋シートBについても同じである。
例えば、シート体1の表裏面に、混合液をコーディングすることにより、被覆部を形成してもよく、シート体1の表裏面に、混合液をスプレーすることにより、被覆部を形成してもよい。
なお、第2実施形態に係る保管用箱の蜜蝋シートBについても同じである。
第1実施形態に係る保管用箱10においては、蜜蝋シートAの一部を他部に粘着させることにより、別の留め具を利用していないが、別の留め具を利用することを妨げるものではない。
なお、第2実施形態に係る保管用箱の蜜蝋シートBについても同じである。
なお、第2実施形態に係る保管用箱の蜜蝋シートBについても同じである。
第2実施形態に係る保管用箱において、装飾シート3は、合成繊維からなっているが、天然繊維からなるものであってもよい。
保管用箱を形成した後に、その表面の粘着性を失わせるために、その表面に、小麦粉、片栗粉、木屑、シリカ、石灰、炭酸マグネシウム、ぎり粉、タルク、コーンスターチ等の粉末を付与してもよい。
保管用箱を形成した後に、その表面の粘着性を失わせるために、その表面に、小麦粉、片栗粉、木屑、シリカ、石灰、炭酸マグネシウム、ぎり粉、タルク、コーンスターチ等の粉末を付与してもよい。
本考案に係る保管用箱は、食品や化粧品等の物品を収納して保管するための箱として利用できる。
本考案に係る保管用箱によれば、生分解性に優れ、物品の劣化を十分に抑制することができる。
本考案に係る保管用箱によれば、生分解性に優れ、物品の劣化を十分に抑制することができる。
1・・・シート体
10・・・保管用箱
11,21,31,41・・・箱部
11a・・・開口部
12,22,32,42・・・蓋部
2・・・被覆部
3・・・装飾シート体
A,B・・・蜜蝋シート
10・・・保管用箱
11,21,31,41・・・箱部
11a・・・開口部
12,22,32,42・・・蓋部
2・・・被覆部
3・・・装飾シート体
A,B・・・蜜蝋シート
Claims (7)
- 一面が開口部となった中空多角柱状の箱部と、前記開口部を封鎖するように前記箱部に嵌合される蓋部と、を備え、
前記箱部及び前記蓋部が、それぞれ、蜜蝋シートを折り畳んで形成されたものであり、
前記蜜蝋シートが、異なる部分同士を互いに粘着させることが可能な粘着性を有するものであり、
前記蜜蝋シートが、天然素材からなるシート体と、前記シート体を覆うように前記シート体に付着された被覆部と、からなり、
前記被覆部が、西洋ミツバチの巣から得られる蜜蝋と、植物由来の天然樹脂と、植物由来の天然油と、を含む保管用箱。 - 一面が開口部となった中空多角柱状の箱部と、前記開口部を封鎖するように前記箱部に嵌合される蓋部と、備え、
前記箱部及び前記蓋部が、それぞれ、蜜蝋シートを折り畳んで形成されたものであり、
前記蜜蝋シートが、異なる部分同士を互いに粘着させることが可能な粘着性を有するものであり、
前記蜜蝋シートが、天然素材からなるシート体、及び、該シート体に重ねるように配置された装飾シート体と、前記シート体及び前記装飾シート体を覆うように前記シート体及び前記装飾シート体に付着された被覆部と、からなり、
前記装飾シート体が二次元画像又は立体模様が付されたものであり、
前記被覆部が、西洋ミツバチの巣から得られる蜜蝋と、植物由来の天然樹脂と、植物由来の天然油と、を含む保管用箱。 - 前記装飾シート体が、合成繊維からなるものであり、
前記装飾シート体が前記シート体よりも薄い請求項2記載の保管用箱。 - 前記天然素材が綿であり、
前記シート体が布地であり、
前記シート体の単位面積当たりの質量が、200~450g/m2である請求項1~3のいずれか1項に記載の保管用箱。 - 前記天然樹脂が松脂であり、
前記被覆部の単位面積当たりの付与量が、200~600g/m2であり、
前記被覆部における前記天然樹脂の含有割合が5質量%以上である請求項1~3のいずれか1項に記載の保管用箱。 - 前記天然油が、ココナッツ油、大豆油、ベニバナ油、米油及びゆず油からなる群より選ばれる少なくとも1つであり、
前記被覆部の単位面積当たりの付与量が、200~600g/m2であり、
前記被覆部における前記天然油の含有割合が5質量%以上である請求項1~3のいずれか1項に記載の保管用箱。 - 前記天然素材が綿であり、
前記シート体が布地であり、
前記天然樹脂が松脂であり、
前記天然油が、ココナッツ油、大豆油、ベニバナ油、米油及びゆず油からなる群より選ばれる少なくとも1つであり、
前記シート体の単位面積当たりの質量が、200~450g/m2であり、
前記被覆部の単位面積当たりの付与量が、200~600g/m2であり、
前記被覆部における前記天然樹脂の含有割合が5質量%以上であり、
前記被覆部における前記天然油の含有割合が5質量%以上である請求項1~3のいずれか1項に記載の保管用箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022002183U JP3238902U (ja) | 2022-06-30 | 2022-06-30 | 保管用箱 |
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- 2022-06-30 JP JP2022002183U patent/JP3238902U/ja active Active
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