JP3237350U - 表示情報制御装置 - Google Patents

表示情報制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3237350U
JP3237350U JP2022000606U JP2022000606U JP3237350U JP 3237350 U JP3237350 U JP 3237350U JP 2022000606 U JP2022000606 U JP 2022000606U JP 2022000606 U JP2022000606 U JP 2022000606U JP 3237350 U JP3237350 U JP 3237350U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
liquid crystal
nameplate
unit
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022000606U
Other languages
English (en)
Inventor
茂樹 小柳
Original Assignee
株式会社カワノ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社カワノ filed Critical 株式会社カワノ
Priority to JP2022000606U priority Critical patent/JP3237350U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3237350U publication Critical patent/JP3237350U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)

Abstract

【課題】表札等の文字情報が付された表示体に対して、容易に適用できると共に、簡易な構造であり、かつ、構造の自由度が高く、文字情報を表示したい対象者に限定して情報を表示することが可能な表示情報制御装置を提供する。【解決手段】表示情報制御装置の一例であるカバープレートA1は、カバー本体2と、表示調整部3と、スイッチ4と、固定脚5と、制御部を備え、壁Wに取り付けられた表札1の表面側を覆って、表札1に付された文字を表示状態と非表示状態に切り替える。表示調整部3は、調光フィルムを有し、調光フィルムは液晶層を有している。液晶層は、2枚の透明伝導膜で、高分子と液晶粒子を挟んだフィルム部材であり、導電性フィルムに設けられた電極を介して、液晶層に電圧を加えると、液晶粒子の向きが同一方向に整列して、液晶層に入射した入射光が液晶粒子により散乱されず、透明な状態となる。【選択図】図1

Description

本考案は、表示情報制御装置に関する。詳しくは、表札等の文字情報が付された表示体に対して、容易に適用できると共に、簡易な構造であり、かつ、構造の自由度が高く、文字情報を表示したい対象者に限定して情報を表示することが可能な表示情報制御装置に係るものである。
従来、視認者に対し、文字情報を伝達する手段として、文字情報が付された視認面を有する表示体が様々な場面で使用されている。表示体としては、例えば、表札が代表的である。
また、表札は、一般的に、住宅や事業所、施設等における建築物の外壁や門柱、玄関等に設けられ、居住者の名前や住所、名称等の文字情報が付されている。表札は、居住者の名前等の文字情報を建築物の外部から視認できるように、建築物の入口付近に設けられることが多い。
また、近年では、個人情報保護の観点から、住宅等の居住者の名前や住所等の文字情報を、第三者に開示したくない要望が高まっている。
また、インターネット上で使用可能な地図情報の検索サイトには、地図情報と共に、実際の道路や建造物を撮像した撮像画像を開示するものがあり、こうした撮像画像の中に表札が写り、居住者の姓名や住所等の個人情報が広く開示されてしまっている状況が存在する。
こうしたなか、用事がある来訪者に限定して、表札の文字情報を表示することを試みた表札装置が存在する(例えば、特許文献1参照)。
ここで、特許文献1に記載された表札装置は、複層構造の表層シートが貼付された表層板と、表層板の裏面側に光を照射する導光板と、表層板への人体の接触を検知するセンサと、センサの検知信号に基づいて導光板を点灯制御する制御部と備える。また、導光板には、光源としてLED照明が用いられている。
また、特許文献1に記載された表札装置では、表層シートは、模様や着色が施された層と、この層の裏面側に設けられた遮光層とを有し、遮光層には表札として機能する文字を模った透光部分が形成されている。
そして、センサが人体の接触を検知すると、制御部が導光板を発光させて、表層板の表面に文字を発光状態で表示させる一方、センサの非検知時には、表札として機能する文字は表示されず、模様や着色が施された層の模様等を表層板に表示させるように構成されている。
特開2021-89328号公報
しかしながら、特許文献1に記載された表札装置では、表札装置を構築するために、少なくとも、光源となるLED照明と、遮光層を構成するための遮光素材と、模様や着色が施された層を構成するための、透光性のある透光素材が必須となる。
即ち、特許文献1に記載された表札装置は、構造が複雑であると共に、装置を構築する部材が非常に限定的であり、構造の自由度が低いものとなっていた。
また、特許文献1に記載された表札装置は、表札のサイズによっては、光源となるLED照明の照度を上げなければ光の透過が不充分となり、対象者に視認させたい文字がはっきりと見えない不具合があった。
また、特許文献1に記載された表札装置では、建造物の壁等に既に設置された表札を利用することが困難であった。そのため、やはり、表札そのものを選択できる範囲が狭くなってしまう。
また、特許文献1に記載された表札装置を用いる場合、対象となる箇所に既に表札が設置されている場合には、これと交換して、新たに表札装置を設ける必要があり、設置の手間がかかると共に、設置にかかるコストが高くなることも想定される。
本考案は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、表札等の文字情報が付された表示体に対して、容易に適用できると共に、簡易な構造であり、かつ、構造の自由度が高く、文字情報を表示したい対象者に限定して情報を表示することが可能な表示情報制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本考案の表示情報制御装置は、表札として機能する所定の文字が付された視認面を有する表示体に対して、その前記視認面側に配置されると共に、通電の制御により、前記所定の文字の表示状態と非表示状態を切り替え可能な液晶調光部と、枠状に形成され、前記液晶調光部の周縁の少なくとも一部に取り付けられた枠フレーム部と、前記液晶調光部への人体の接触または接近を検知する検知部と、前記検知部の検知信号に基づいて、前記液晶調光部への通電を制御し、前記液晶調光部を、前記所定の文字の非表示状態から表示状態に切り替える制御部を備える。
ここで、液晶調光部が、表示体の視認面側に配置されると共に、通電の制御により、所定の文字の表示状態と非表示状態を切り替え可能であることによって、通電を制御して、表示体の視認面に付された所定の文字を、対象者を限定して表示することが可能となる。即ち、所定の文字を、見せたい対象者がいる際には表示状態とし、それ以外の際には、非表示状態とすることができる。
また、枠フレーム部が、枠状に形成され、液晶調光部の周縁の少なくとも一部に取り付けられたことによって、液晶調光部の周縁を枠フレーム部で保護することができる。また、液晶調光部に通電するための配線を枠フレームの中に通して、配線を目立ちにくくすると共に、配線を保護することができる。
また、検知部が、液晶調光部への人体の接触または接近を検知し、制御部が、検知部の検知信号に基づいて、液晶調光部への通電を制御し、液晶調光部を、所定の文字の非表示状態から表示状態に切り替えることによって、検知部による、液晶調光部への人体の接触または接近の検知をきっかけとして、液晶調光部を、所定の文字を表示する状態に切り替え可能となる。
また、液晶調光部が、表札として機能する所定の文字が付された視認面を有する表示体の視認面側に配置されることによって、既に、建造物の壁等に設置された、既設の表示体を利用して、表示情報制御装置を構築することができる。
また、液晶調光部及び枠フレーム部が、視認面を覆って配置され、表示体が設けられた被装着面に、液晶調光部及び枠フレーム部を固定する取付構造を備える場合には、建造物の壁等に設置された、既設の表示体を、より一層利用しやすくなる。即ち、既設の表示体、例えば、住宅の壁に、既に設けられている表札に対して、氏名等が付された視認面側を、液晶調光部及びフレーム部で覆って、表札が設けられた壁に、取付構造を介して、液晶調光部及び枠フレーム部を固定するだけで、表示情報制御装置を構築することができる。このことによれば、様々な材質や形状、構造をもった既存の表札に後付けができ、汎用性を高めることができる。また、簡易な構造で、表示体の文字を、対象者を限定して表示する装置を構築可能となる。
また、表示体の視認面と、液晶調光部の視認面と対向する面は、少なくとも一部が当接しており、表示体及び液晶調光部は、同一の固定具により、表示体が設けられた被装着面に固定された場合には、即ち、例えば、既設の表示体を、被装着面に固定している固定具を利用して、表示体及び液晶調光部を固定することができる。例えば、表札を壁に固定するためのナット等を利用すると共に、表示体及び液晶調光部のサイズに合わせた長さのネジ等へ変更することで、固定が可能となる。
また、上記の目的を達成するために、本考案の表示情報制御装置は、表札として機能する所定の文字が付された視認面を有する表示体と、前記表示体の前記視認面側に取り付けられ、前記表示体と一体化されると共に、通電の制御により、前記所定の文字の表示状態と非表示状態を切り替え可能な液晶調光部と、枠状に形成され、前記液晶調光部の周縁の少なくとも一部に取り付けられた枠フレーム部と、前記液晶調光部への人体の接触または接近を検知する検知部と、前記検知部の検知信号に基づいて、前記液晶調光部への通電を制御し、前記液晶調光部を、前記所定の文字の非表示状態から表示状態に切り替える制御部を備える。
ここで、表示体が、表札として機能する所定の文字が付された視認面を有し、液晶調光部が、表示体の視認面側に取り付けられると共に、通電の制御により、所定の文字の表示状態と非表示状態を切り替え可能であることによって、通電を制御して、表示体の視認面に付された所定の文字を、対象者を限定して表示することが可能となる。即ち、所定の文字を、見せたい対象者がいる際には表示状態とし、それ以外の際には、非表示状態とすることができる。
また、液晶調光部が、表示体の視認面側に取り付けられ、表示体と一体化されることによって、装置の全体の大きさをコンパクトにすることができる。
また、枠フレーム部が、枠状に形成され、液晶調光部の周縁の少なくとも一部に取り付けられたことによって、液晶調光部の周縁を枠フレーム部で保護することができる。また、液晶調光部に通電するための配線を枠フレームの中に通して、配線を目立ちにくくすると共に、配線を保護することができる。
また、検知部が、液晶調光部への人体の接触または接近を検知し、制御部が、検知部の検知信号に基づいて、液晶調光部への通電を制御し、液晶調光部を、所定の文字の非表示状態から表示状態に切り替えることによって、検知部による、液晶調光部への人体の接触または接近の検知をきっかけとして、液晶調光部を、所定の文字を表示する状態に切り替え可能となる。
また、液晶調光部が、表示体の視認面側に配置される調光フィルムと、調光フィルムの表示体側とは反対側の面に配置された表面ガラス部で構成された場合には、即ち、例えば、調光フィルムの表示体側とは反対側の面に表面ガラス部を接着し、調光フィルムの表示体側の面に、表示体を接着して、調光フィルムを、表面ガラス部と表示体で挟んで、調光フィルムを保護すると共に、剛性を高め、被装着面に固定しやすくすることができる。また、表面ガラス部は透明でキズに強く、腐食しにくいことから、液晶調光部を保護すると共に、耐久性を向上させることができる。
また、液晶調光部が、通電することで透明になる場合には、検知部が液晶調光部への人体の接触または接近を検知して検知信号を発信し、制御部が、検知信号に基づいて、液晶調光部へ通電し、液晶調光部が透明となり、表示体の所定の文字を表示することが可能となる。また、液晶調光部が透明となることで、表示体そのものが視認しやすくなる。
本考案に係る表示情報制御装置は、表札等の文字情報が付された表示体に対して、容易に適用できると共に、簡易な構造であり、かつ、構造の自由度が高く、文字情報を表示したい対象者に限定して情報を表示することが可能なものとなっている。
本考案の第1の実施形態に係るカバープレートの全体概略斜視図である。 図1に示すカバープレート及び壁の側面部分断面図である。 (a)は、図1に示すカバープレートの上部側の内部構造を示す概略断面図であり、(b)は、下部側の内部構造を示す概略断面図である。 調光フィルムの積層構造を示す図であり、(a)は概略斜視図で、(b)は、部分断面図である。 カバープレートの裏面と、壁の内部を通る配線構造の一例を示す概略図である。 図1に示すカバープレートについて、(a)は、表札の文字が表示された状態を示す図であり、(b)は、表札の文字が非表示となった状態を示す図である。 本考案の第2の実施形態に係るカバープレートの全体概略斜視図である。 図7に示すカバープレート及び壁の側面部分断面図である。 (a)は、図7に示すカバープレートの上部側の内部構造を示す概略断面図であり、(b)は、下部側の内部構造を示す概略断面図である。 図7に示すカバープレートの固定構造を示す分解図であり、(a)は、概略斜視分解図であり、(b)は、側面部分断面図である。 本考案の第3の実施形態に係るカバープレートの全体概略斜視図である。 図11に示すカバープレート及び壁の側面部分断面図である。 (a)は、図11に示すカバープレートの上部側の内部構造を示す概略断面図であり、(b)は、下部側の内部構造を示す概略断面図である。 本考案の第4の実施形態に係る調光フィルム内蔵表札の全体概略斜視図である。 図14に示す調光フィルム内蔵表札及び壁の側面部分断面図である。 (a)は、図14に示す調光フィルム内蔵表札の上部側の内部構造を示す概略断面図であり、(b)は、下部側の内部構造を示す概略断面図である 調光フィルムを、表面ガラスと表札で挟んだ構造を示す概略側面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本考案の第1の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本考案の理解に供する。
なお、以下に示す構造は本考案の一例であり、本考案の内容はこれに限定されるものではない。また、以下の説明においては、図1を基準にして、壁Wから見たカバープレートA1の方向を外側または表側と称し、カバープレートA1から見た壁Wの方向を内側または裏側と称する。また、図1を基準にして、内側と外側を結ぶ方向を、内外方向と称する。また、図1を基準にして、図中の上下方向を、上下方向または鉛直方向と称する。
図1に示すように、本考案を適用した表示情報制御装置の一例であるカバープレートA1は、壁Wに取り付けられた表札1の表面側を覆って、表札1に付された文字を、表示状態と非表示状態に切り替えるための装置である。
なお、表札1は、住宅の居住者の姓名等が表面(視認面)に付された部材である。また、壁Wは、住宅の玄関または門柱等の壁である。なお、ここでいう表札1は、本願請求項における「表示体」に相当する部材である。
図1に示すようにカバープレートA1は、カバー本体2と、表示調整部3と、スイッチ4と、固定脚5と、制御部(図示省略)を備えている。
ここで、カバー本体2は、表示調整部3と共に、表札1の視認面を覆う部材であると共に、表示調整部3の側面の縁部を覆って、表示調整部3を保護する部材である。
また、表示調整部3は、通電されることで、表札1の視認面に付された文字を、非表示状態から表示状態に切り替える部材である。
また、スイッチ4は、表示調整部3に近づいた対象者が押圧して、検知信号を発信するための部材である。なお、ここでいうスイッチ4は、本願請求項における「検知部」に相当する部材である。
また、図示しない制御部は、スイッチ4が押圧された際の検知信号に基づき、表示調整部3に通電して、表示調整部3を、表札1の文字の表示状態にする部材である。また、制御部は、スイッチ4が押圧されなくなると、表示調整部3への通電を停止し、表札1の文字を非表示状態にする部材である。なお、ここでいう制御部は、本願請求項における「制御部」に相当する部材である。
また、固定脚5は、表札1が固定された壁Wに対して、カバー本体2を固定するための部材である。固定脚5は、図2に示すように、側面視した際に、カバー本体2の裏面が、表札1の表面、及び、表札1を壁Wに固定するための固定具10の先端よりも外側に位置する長さに形成されている。
[カバー本体]
カバー本体2は、外枠フレーム20と、グレイジングガスケット21を有している(図3(a)及び図3(b)参照)。
また、外枠フレーム20は、金属製の枠状部材であり、枠の内周側に、表示調整部3を取り付け可能な部材である。外枠フレーム20は、表示調整部3における側面の周縁全周を覆って、表示調整部3の側面を保護する部材である。なお、ここでいう外枠フレーム20は、本願請求項における「枠フレーム」に相当する部材である。
また、外枠フレーム20は、その下部側にスイッチ4を取り付ける基台になる。また、外枠フレーム20は、その内部空間に、表示調整部3と制御部を電気的に接続する配線部材を配置する部材でもある。
また、グレイジングガスケット21は、外枠フレーム20の枠の内周側に、表示調整部3を嵌め込んだ際に生じる空隙に配置され、防水性、気密性及び防振性を付与するシーリング材である。グレイジングガスケット21は、塩化ビニルまたは合成ゴムで形成されている。このグレイジングガスケット21により、表示調整部3(特に後述する調光フィルム30)や、外枠フレーム20の内側に配置する配線・電気部品等を水分等から保護することができる。
ここで、外枠フレーム20の形状は、表示調整部3の側面の周縁全周を覆う枠状部材に限定されるものではなく、例えば、表示調整部3の側面の周縁を、部分的に覆う形状も採用しうる。但し、表示調整部3の側面を充分に保護する点から、外枠フレーム20の形状は、表示調整部3の側面の周縁の全周を覆う枠状部材が採用されることが好ましい。
また、外枠フレーム20は必ずしも金属製である必要はなく、その原料は適宜設定することができる。即ち、例えば、表示調整部3を取り付け可能であれば、樹脂、弾性部材、木材等、種々の原料を採用することができる。
また、必ずしも、スイッチ4が外枠フレーム20に取り付けられる必要はない。例えば、表示調整部3にスイッチ4を設けることもできる。また、カバー本体2とは別体として、カバー本体2の近傍にスイッチ4を設けることも可能である。
また、必ずしも、外枠フレーム20の枠の内周側に、グレイジングガスケット21が配置される必要はない。但し、表示調整部3を水分から保護して、防水性を付与して耐久性を向上させる点から、外枠フレーム20の枠の内周側に、グレイジングガスケット21が配置されることが好ましい。
また、必ずしも、グレイジングガスケット21を用いる必要はなく、外枠フレーム20と表示調整部3との空隙には、既知の防水加工や防水部材が適用しうる。例えば、グレイジングガスケット21の代わりに、シリコン系のコーキング剤を、外枠フレーム20と表示調整部3との空隙に充填することができる。
[表示調整部]
表示調整部3は、調光フィルム30と、表面ガラス部31と、裏面ガラス部32を有している(図3(a)、図3(b)及び図4(a)参照)。なお、ここでいう調光フィルム30は、本願請求項における「液晶調光部」に相当する部材である。
また、図4(b)に示すように、調光フィルム30は、液晶層300と、液晶層300を両側から挟む、図示しない電極が配置された透明な導電性フィルム301及び導電性フィルム302と、2枚の導電性フィルム301、302を両側から挟む、樹脂製の透明な中間膜303及び中間膜304を有している。
また、中間膜303の外側(図4(b)中の上側)には、表面ガラス部31が貼り付けられ、中間膜304の外側(図4(b)中の下側)裏面ガラス部32が貼り付けられている。また、調光フィルム30、表面ガラス部31、及び、裏面ガラス部32は一体化して表示調整部3を構成している。なお、図4(a)では、説明の便宜上、導電性フィルム301及び導電性フィルム302を省略して図示している。
また、液晶層300は、2枚の透明伝導膜で、高分子と液晶粒子を挟んだフィルム部材であり、導電性フィルム301及び導電性フィルム302に設けられた電極を介して、液晶層300に電圧を加えると、液晶粒子の向きが同一方向に整列して、液晶層300に入射した入射光が液晶粒子により散乱されず、透明な状態となる。
また、液晶層300は、電圧が加えられていない際には、液晶粒子の向きがバラバラであり、液晶層300に入射した入射光が液晶粒子により散乱され、不透明な白濁色の見栄えとなる。即ち、未通電の状態の液晶層300を介して、表札1の文字が確認できなくなる。
このような液晶層300の電圧に対する挙動により、表札1の視認面に付された文字の、表示状態と非表示状態を切り替え可能となっている。
また、導電性フィルム301及び導電性フィルム302は、液晶層300への通電する際の導電膜として機能する透明なフィルム部材である。この導電性フィルム301及び導電性フィルム302に設けられた電極は、図示しない配線部材を介して、制御部及び図示しない供給電源に接続されている。
また、中間膜303及び中間膜304は、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂部材で形成されたフィルム状の部材であり、導電性フィルム301及び導電性フィルム302を絶縁すると共に、液晶層300、導電性フィルム301及び302を保護し、剛性を付与する部材である。
また、表面ガラス部31及び裏面ガラス部32は、液晶層300、導電性フィルム301、導電性フィルム302、中間膜303及び中間膜304に対して、更に剛性を高めると共に、これらの部材を保護し、耐久性及び意匠性を向上させる部材である。
また、調光フィルム30は、樹脂製のフィルム状部材である中間膜303及び中間膜304を有していることから、表面ガラス部31及び裏面ガラス部32を接着することで、仮に、いずれかのガラスが破損した際にも、ガラスが飛散することを抑止できる。
なお、液晶層300、導電性フィルム301、導電性フィルム302、中間膜303及び中間膜304の一連の部材は、そのままであれば弯曲させて、曲面の形状を形成可能な柔軟性を有している。
ここで、調光フィルム30は、通電の制御により、表札1の文字の表示状態を切り替え可能であれば、必ずしも、上述した構造のものが採用される必要はない。また、調光フィルム30のように通電の制御により、透明または不透明な状態に切り替え可能な液晶部材としては、既知のものが採用可能であり、同様の機能を有する調光フィルムで、製品化されたものは複数存在するため、これらを用いることもできる。
また、調光フィルム30は、必ずしも、通電した状態で透明になり、未通電の状態で、不透明になるものが採用される必要はない。例えば、未通電の状態で透明であり、通電した際に不透明になる液晶部材を採用することもできる。但し、表札1に近づいた対象者に限定して、表札1の文字を表示する際のみに、制御部を介して通電して表示状態にする態様とすることで、消費する電力を低く抑えることができるため、調光フィルム30は、通電した状態で透明になり、未通電の状態で、不透明になることものが採用されることが好ましい。
また、調光フィルム30は、必ずしも、通電した状態で透明になるものが採用される必要はなく、通電した状態で、表札1の文字が表示状態となれば充分である。即ち、例えば、通電時に、透明ではなく、文字が表示可能な色付きのガラス状部材またはフィルム状部材が採用されてもよい。
また、液晶層300に通電するための配線部材、及び、液晶層300と制御部を電気的に接続するための配線部材の配置や構造は特に限定されるものでなく、適宜設計することが可能である。但し、カバープレートA1の意匠性を向上させるために、これらの配線部材は、表札1の視認者に対して見えないように配置させることが好ましい。即ち、例えば、外枠フレーム2の枠の内側に、配線部材を配置する態様等が採用しうる。
また、液晶層300に通電するための供給電源の種類は特に限定されるものではない。例えば、表札1が設けられた壁Wの内側にある、住宅側の所定の電源等と電気的に接続することが可能である。また、別途、液晶層300に電気を供給するための電源を、カバープレートA1の近傍に設ける態様や、表札1の近傍にあるインターホンの電源等と接続する態様も可能である。さらに、後述する本考案の第3の実施の形態にあるように、専用の電池ボックスを設けて、電池ボックスと接続することも可能である。または、電池ボックスに変えて、壁Wの天面等に太陽光電池のパネルを配設して、太陽光電池のパネルから電気を供給することも可能である。
また、必ずしも、調光フィルム30に対して、表面ガラス部31と裏面ガラス部32で挟んだ構造を採用する必要はない。例えば、調光フィルム30に対して、表面ガラス部31のみを貼り付けた構造(片面のみガラス)を採用することも可能である。
また、必ずしも、調光フィルム30は、平面状の表札1に適用される必要はない。調光フィルム30は、柔軟性を有し、曲面形状にすることもできるため、例えば、曲面を有する表札に対して、調光フィルム30を適用することも可能である。
[スイッチ]
図3(b)に示すように、スイッチ4は、スイッチ本体40と、スイッチ配線部41を有している。
また、スイッチ本体40は、外枠フレーム20の下部かつ中央に配置され、ボタンを押すことで、検知信号を制御部に向けて発信し、ONとOFFの切り替えが可能な押しボタン式のスイッチ部材である。また、スイッチ本体40には、制御部が内蔵されている。
スイッチ本体40を押した際に生じる検知信号は制御部に伝達される。また、スイッチ本体40は、スイッチ配線部41を介して電源に接続されている。また、スイッチ本体40は、防水性を有している。
また、スイッチ配線部41は、外枠フレーム20の下部かつ裏面側に設けられた、筒状の配線パイプ42の内部を挿通して、図示しない電源に接続されている。なお、図5には、カバー本体2の裏面側から、壁Wの内部方向に向かって伸びるスイッチ配線部41及び配線パイプ42の構造の一部を示している。
ここで、スイッチ本体40の配置位置や、スイッチ配線部41の配線構造は特に限定されるものでなく、適宜設定することが可能である。
また、スイッチ4は、必ずしも、押しボタン式のスイッチ40が採用される必要はなく、表示調整部3に近づいた対象者による接触、または、表示調整部3への接近を検知して、制御部に検知信号を伝達可能なスイッチ部材であれば、種々のものが採用しうる。
例えば、押しボタン式のスイッチ40に代えて、静電容量式のタッチスイッチを採用することができる。この場合、例えば、外枠フレーム20に、静電容量式のタッチスイッチを設けて、使用者がスイッチの中央部を手で触れることによって、検知信号を制御部に向けて発信し、ONとOFFの切り替えを可能とすることができる。また、静電容量式のタッチスイッチについても防水性を有するものを採用することが好ましい。
また、押しボタン式のスイッチ40に代えて、赤外線等を用いたモーションセンサースイッチを採用することもできる。この場合は、例えば、外枠フレーム20に、モーションセンサースイッチを設けて、赤外線センサの検出範囲に、人が近づいたことを検出することによって、検知信号を制御部に向けて発信し、ONとOFFの切り替えを可能とすることができる。即ち、スイッチに手を触れなくても、人が近づいたことを検知して、表札1の文字を表示状態にできる。また、モーションセンサースイッチについても防水性を有するものを採用することが好ましい。
また、モーションセンサースイッチを採用する際には、センサの検出範囲は適宜設定することが可能であるが、誤検出を減らすために、センサの感度や取付け位置等を調節することが好ましい。例えば、センサの水平方向の検知距離が一定の距離範囲内となる感度のセンサを選択することや、センサを取り付ける高さ位置を一定以上の高さにする等して、誤検出を減らすことが考えられる。
さらに、スイッチ4として、静電容量式のタッチセンサースイッチを採用することもできる。この静電容量式のタッチセンサースイッチは、例えば、表示調整部3の表面近傍に設けて、表示調整部3の表面のスイッチに対応する箇所を、人の指が触れることで、スイッチ自体に触れることなく、人の接触または接近を検知することができる。
この静電容量式のタッチセンサースイッチであれば、スイッチそのものを表示調整部3の表面から内部に埋め込んで、すっきりとした見栄えにすることができる。また、静電容量式のタッチセンサースイッチについても防水性を有するものを採用することが好ましい。
上述した各種のスイッチを採用する場合には、製品のサイズと電気容量が適当であるものを採用することが好ましい。以上のように、スイッチ4としては、表示調整部3に近づいた対象者による接触、または、表示調整部3への接近を検知可能なものであれば、様々な種類のスイッチが採用することができる。
また、スイッチ4をはじめ、本考案におけるスイッチ及び制御部は、必ずしも、スイッチが押圧されなくなる(またはセンサで物体を検知しなくなる)と、表示調整部への通電を停止する態様が採用される必要はない。例えば、スイッチの押圧、または、センサで物体を検知してから、一定時間経過後に、表示調整部への通電を停止し、表札の文字を非表示状態にする態様も採用可能である。
[制御部]
制御部(図示省略)は、スイッチ4が押圧された際の検知信号に基づき、表示調整部3に通電し、表示調整部3を、表札1の文字の表示状態にする。また、制御部は、スイッチ4が押圧されなくなると、表示調整部3への通電を停止し、表札1の文字の非表示状態にする。
また、制御部は、図示しないが、スイッチ本体40に内蔵されている。なお、制御部は、スイッチ本体40に内蔵させず、別途、外枠フレーム20の内部や裏面等に設けることもできる。
[固定脚]
固定脚5は、4本の金属製の棒状部材であり、外枠フレーム20の四隅近傍に設けられ、外枠フレーム20を、壁Wに固定している。
ここで、固定脚5の形状や素材は特に限定されるものでなく、表札1の視認面(表面側の面)を覆って、外枠フレーム20及び表示調整部3を配置でき、外枠フレーム20を壁Wに固定可能であれば、適宜選択することができる。
以上で説明した本考案の第1の実施の形態であるカバープレートA1は、概略、次のように使用される。
まず、図6(a)に示すように、表札1を視認したい人が、スイッチ4のボタンを押すと、スイッチ4の検知信号が発信され、制御部が検知信号を検知して、表示調整部3に通電する。通電された表示調整部3では、液晶層300が透明になることで表札1の視認面に付された文字(ここでは「KAWANO」の文字)が、表示調整部3を介して視認可能となる。即ち、表札1の文字の表示状態となる。これにより、表札1の前で、スイッチ4を押した人は、表札1の文字を認識することができる。
また、図6(b)に示すように、スイッチ4のボタンが押されず、制御部が、表示調整部3への通電を停止している状態では、未通電の表示調整部3において、液晶層300が乳白色の不透明な状態になることで、表札1の視認面に付された文字は、表示調整部3に覆われ、その文字が視認することができない。即ち、表札1の文字の非表示状態となる。
また、対象者がスイッチ4を押して、その後、スイッチ4が押されなくなると、制御部が表示調整部3への通電を停止し、同様の状態となる。
これにより、表札1の前に、表札1を確認しようとする人がいない際には、表札1の文字を非表示として、文字情報(個人情報)の開示を防ぐことができる。
このように、カバープレートA1は、表札1を視認する対象者が存在する時にのみ、スイッチ4のボタンを押すことに起因して、対象者を限定して、表札1の文字情報を開示することができる。また、対象者がいない際には、表示調整部3を介して、表札1の文字情報を隠して、文字情報を保護することができる。
また、本考案の第1の実施の形態であるカバープレートA1は、通電した際に、表示調整部3が透明になり、表札1の文字を視認可能にするため、既存の表札装置のように、照明の照度の影響を受けず、対象者に視認させたい文字を、はっきりと表示させることができる。
また、本考案の第1の実施の形態であるカバープレートA1は、カバー本体2、表示調整部3、スイッチ4、固定脚5及び制御部で構成された、簡易な構造であることから、形状や色彩等において、構造の自由度が高く、意匠性を向上させやすいものとなっている。
また、本考案の第1の実施の形態であるカバープレートA1は、カバー本体2と表示調整部3で、表札1の視認面側を覆うように配置する構造であることから、既に壁に取り付けられた表札1に適用することができる。従って、表札1の選択の範囲が広がり、汎用性の高い構造となっている。
また、本考案の第1の実施の形態であるカバープレートA1は、既に設置された表札1を壁Wから取り外すことなく、カバープレートA1を取り付け可能であるため、取り付けの手間が少ないものとなっている。
[第2の実施の形態]
続いて、本考案の第2の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本考案の理解に供する。本考案の第2の実施の形態は本考案の一例であり、本考案の内容はこれに限定されるものではない。
また、本段落以降で説明する本考案のさらなる実施の形態(第2、第3及び第4の実施の形態)では、第1の実施の形態で説明した部材と、同じ機能を有する部材については、符号のみを変更し、かつ、同一の部材の名称を付すと共に、重複する詳細な機能の説明は省略し、第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
また、本段落以降で説明する本考案のさらなる実施の形態(第2、第3及び第4の実施の形態)では、第1の実施の形態と同様に、外枠フレームの形状及び素材、スイッチの種類及び取付箇所、表示調整部に対する防水加工、調光フィルムの種類及び構造、固定脚の形状及び構造、配線部材の配置及び保護構造、電源の種類及び取付位置は、以下に示す内容に限定されず、適宜設定することが可能である。
図7に示すように、本考案を適用した表示情報制御装置の一例であるカバープレートA2は、壁Wに取り付けられた表札1Aの表面側を覆って、表札1Aと一体的に壁Wに固定され、表札1Aに付された文字を、表示状態と非表示状態に切り替えるための装置である。
図7に示すようにカバープレートA2は、カバー本体2Aと、表示調整部3Aと、スイッチ4Aと、固定脚5Aと、制御部(図示省略)を備えている。
また、固定脚5Aは、表示調整部3A及び表札1Aを一体的に、壁Wに固定するための部材である。
また、カバープレートA2では、カバー本体2Aの裏面に、表札1Aの表面が当接して、固定脚5Aを介して、壁Wに固定されている(図8参照)。
また、カバー本体2Aは、外枠フレーム20Aと、グレイジングガスケット21Aを有している(図9(a)及び図9(b)参照)。
また、表示調整部3Aは、調光フィルム30Aと、表面ガラス部31Aと、裏面ガラス部32Aを有している(図9(a)及び図9(b)参照)。
また、裏面ガラス部32Aの裏面には、表札1Aを密着させており、固定脚5Aを介して、表示調整部3Aと、表札1Aが一体化した構造となっている(図9(a)及び図9(b)参照)。
また、スイッチ4Aは、スイッチ本体40Aと、スイッチ配線部41Aを有している(図9(b)参照)。また、スイッチ配線部41Aは、外枠フレーム20Aの下部かつ裏面側に設けられた、筒状の配線パイプ42Aの内部を挿通して、図示しない電源に接続されている。
また、固定脚5Aは、表示調整部3Aと表札1Aを貫通して、壁Wにこれらの部材を固定している。
続いて、固定脚5Aのより詳細な構造を説明する。
固定脚5Aと、固定の対象となる表示調整部3A及び表札1Aの構造を図10(a)及び図10(b)に示す。
まず、固定脚5Aは、ボルト50Aと、ワッシャー51Aと、ナット52Aを有している(図10(a)及び図10(b)参照)。また、ナット52Aは、ナット頭部520と、ナット基部521から構成されている。
また、表札1Aには、4カ所に貫通孔10Aが形成されている。また、表示調整部3Aには、表札1Aの貫通孔10Aと対応する位置である4カ所に、貫通孔33Aが形成されている。また、壁Wには、表札1Aの貫通孔10Aと対応する位置である4カ所に、ネジ孔WAが形成されている。
また、ボルト50Aは、その軸部の外周面にネジ溝が形成され、ワッシャー51Aを介在して、貫通孔33A及び貫通孔10Aを挿通し、ナット頭部520の内周面に形成された溝部に、ネジ構造で固定される部材である。
また、ナット基部521は、その軸部の先端側(図10(b)中の右側)にネジ溝が形成され、壁Wのネジ孔WAの内周面に形成された溝部に、ネジ構造で固定される部材である。
即ち、固定脚5Aでは、ボルト50A、ワッシャー51A及びナット頭部520を介して、表示調整部3A及び表札1Aを一体化して、この一体化した部材を、ナット基部521及びネジ孔WAを介して、壁Wに固定する構造となっている。
ここで、カバープレートA2を取り付ける前の状態では、表札1Aは、ボルト50Aよりも短尺のボルト(図示せず)が、貫通孔10Aを挿通して、ナット基部521及びネジ孔WAを介して、壁Wに固定されている。
そして、カバープレートA2では、表札1Aの壁Wへの固定に用いていた短尺のボルトを、より長いボルト50Aに交換して、表示調整部3A及び表札1Aを一体化して固定する構造を採用している。
このように、カバープレートA2では、壁Wに既に設置されている表札1Aの固定具を利用して、表札1Aに対して、カバー本体2Aと、表示調整部3Aを取り付ける構造となっている。
本考案の第2の実施の形態であるカバープレートA2では、壁Wに既に設置されている表札1Aの固定具を利用して、表札1Aの視認面に、カバー本体2Aと、表示調整部3Aを上乗せする形で、表札1AにカバープレートA2を取り付けることが可能である。これにより、壁Wに対して、追加の固定用の穴加工を行わずに、容易に、表札1にカバープレートA2を取り付け可能となる。
また、本考案の第2の実施の形態であるカバープレートA2では、表示調整部3Aの裏面と、表札1Aの視認面を密着させて、一体化した構造とし、同一の固定脚5Aで、壁Wに固定するため、全体のサイズをコンパクト化しやすい構造となっている。
また、本考案の第2の実施の形態であるカバープレートA2は、表札1Aのサイズに合わせてカバー本体2Aを設けることで、表札1Aの厚さに制限を受けず、カバープレートA2を構築することができる。
また、本考案の第2の実施の形態であるカバープレートA1は、カバー本体2Aと表示調整部3Aを、表札1Aに上乗せする形で配置する構造であることから、既に壁に取り付けられた表札1Aに適用することができる。従って、表札1Aの選択の範囲が広がり、汎用性の高い構造となっている。
[第3の実施の形態]
続いて、本考案の第3の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本考案の理解に供する。
図11に示すように、本考案を適用した表示情報制御装置の一例であるカバープレートA3は、基本的な構造は、上述した本考案の第2の実施の形態であるカバープレートA2と同様である。第3の実施の形態における、第2の実施の形態との主な違いは、電源として電池ボックス6(図11、図12及び図13(a)参照)が設けられている点にある。
この電池ボックス6は、カバー本体2Aの上部側に設けられた箱状部材であり、内部に電池を配置可能となっている。また、電池ボックス6に内蔵された電池は、表示調整部3A、及び、スイッチ4Bと電気的に接続されている、各種の電子備品に電力を供給する電源となる。また、電池ボックス6は内部に配置された電池が交換可能、または、充電可能となっている。
また、カバープレートA3は、スイッチ4Bを有している(図11、図12及び図13(b)参照)。スイッチ4Bは、スイッチ本体40Bと、スイッチ配線部41Bを有している(図13(b)参照)。
また、スイッチ配線部41Bは、電池ボックス6に内蔵された電池に電気的に接続されている。また、スイッチ配線部41Bは、スイッチ本体40Bの裏面側に設けられた配線カップ42Bの内側に収容されている(図12及び図13(b)参照)。
配線カップ42Bは、スイッチ配線部41Bを保護すると共に、スイッチ配線部41Bを外部から視認しづらくするための部材である。また、配線カップ42Bは、スイッチ4Bの構成部材で、外枠フレーム20Aの裏面側から外側にはみ出た部分を覆ってカバーする部材である。
このように本考案の第3の実施の形態であるカバープレートA3では、表示調整部3A、スイッチ4Bに対する電力の供給源として、電池ボックス6に内蔵された電池を利用し、別途の電源を設ける必要がない構造となっている。
ここで、カバープレートA3では、電池を内蔵した電池ボックス6を設ける代わりに、太陽光電池パネルを用いて、電源として利用する態様も採用しうる。
[第4の実施の形態]
続いて、本考案の第4の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本考案の理解に供する。
図14に示す、本考案を適用した表示情報制御装置の一例である調光フィルム内蔵表札A4について、上述した本考案の第1~第3の実施の形態との主な違いは、調光フィルム30Bの裏面に直接、表札1Bの視認面が貼り付けられ(上記の裏面ガラス部32に対応する部材がなく)、調光フィルム30Bと表札1Bが一体化した構造となっている点である。即ち、調光フィルム内蔵表札A4では、カバー本体2B及び表示調整部3Bと、表札1Bとが、元々一体化した構造として製造される。
図14に示すように、本考案を適用した表示情報制御装置の一例である調光フィルム内蔵表札A4は、表札1Bを内蔵して、壁Wに固定され、表札1Bに付された文字を、表示状態と非表示状態に切り替えるための装置である。
図14に示すように調光フィルム内蔵表札A4は、カバー本体2Bと、表示調整部3Bと、スイッチ4Cと、表札1Bと、固定脚5Bと、制御部(図示省略)を備えている。
また、固定脚5Bは、表示調整部3B及び表札1Bを貫通して、調光フィルム内蔵表札A4を壁Wに固定するための部材である(図15参照)。なお、調光フィルム30Bでは、内部の液晶層や配線等に影響しない位置に、固定脚5Bが取り付け可能な構造となっている。
また、カバー本体2Bは、外枠フレーム20Bを有している(図16(a)及び図16(b)参照)。また、外枠フレーム20Bの枠の内部にはシリコンシーリング加工がなされ、防水性が付与されている。なお、ここでは、防水性が付与できれば、加工の方法は、シリコンシーリング加工に限定されるものではなく、適宜設定できる。
また、表示調整部3Bは、調光フィルム30Bと、表面ガラス部31Bを有している(図16(a)及び図16(b)参照)。
また、調光フィルム30Bの裏面には、表札1Bが接着剤を介して貼り付けられている。即ち、調光フィルム30Bは、表面ガラス部31Bと表札1Bに挟まれ、一体化している(図17参照)。
また、表札1Bは、表面側の視認面に、居住者の姓名等の文字情報が付された、ガラス製または金属製の部材である。
ここで、表札1Bの素材は、調光フィルム30Bの裏面に、接着剤等を介して貼り付け可能な素材であれば、特に限定されるものではなく、適宜、素材の種類を選択することが可能である。
また、スイッチ4Cは、静電容量式のタッチセンサースイッチであり、スイッチ本体40Cと、スイッチ配線部41Cを有している(図16(b)参照)。
スイッチ本体40Cは、表面ガラス部31Bの表面より内側(壁W側)に埋め込まれている。従って、スイッチ4Cでは、表札1Bを視認したい人は、表面ガラス部31Bの表面のうち、スイッチ本体40Cに対応する領域を指で触れることで、スイッチ4Cを反応させることができる。
また、スイッチ配線部41Cは、外枠フレーム21Aの下部かつ裏面側に設けられた、筒状の配線パイプ42Cの内部を挿通して、図示しない電源に接続されている。
このように、本考案の第4の実施の形態である調光フィルム内蔵表札A4では、カバー本体2B及び表示調整部3Bと、表札1Bとを一体化させた構造として、壁Wに、表札1Bの表示状態を切り替え可能な表示装置を設けることができる。
また、本考案の第4の実施の形態である調光フィルム内蔵表札A4では、調光フィルム30Bの裏面に、表札1Bの視認面を貼り付けて一体化した構造とし、同一の固定脚5Bで、壁Wに固定するため、全体のサイズをコンパクト化しやすい構造となっている。
また、上述した本考案の第1~第4の実施の形態では、表示体の1つとして、住宅の居住者の姓名等が表面に付された表札を対象にして、表示情報制御装置を構築しているが、本考案の表示体の適用用途は表札に限定されるものではない。表示体としては、表札よりもサイズが大きな看板等に適用することも可能である。
以上、本考案に係る表示情報制御装置は、表札等の文字情報が付された表示体に対して、容易に適用できると共に、簡易な構造であり、かつ、構造の自由度が高く、文字情報を表示したい対象者に限定して情報を表示することが可能なものとなっている。
本明細書及び実用新案登録請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び実用新案登録請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本考案の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
A1 カバープレート
W 壁
1 表札
10 固定具
2 カバー本体
20 外枠フレーム
21 グレイジングガスケット
3 表示調整部
30 調光フィルム
300 液晶層
301 導電性フィルム
302 導電性フィルム
303 中間膜
304 中間膜
31 表面ガラス部
32 裏面ガラス部
4 スイッチ
40 スイッチ本体
41 スイッチ配線部
42 配線パイプ
5 固定脚

A2 カバープレート
WA ネジ孔
1A 表札
10A 貫通孔
10 固定具
2A カバー本体
20A 外枠フレーム
21A グレイジングガスケット
3A 表示調整部
30A 調光フィルム
31A 表面ガラス部
32A 裏面ガラス部
33A 貫通孔
4A スイッチ
40A スイッチ本体
41A スイッチ配線部
42A 配線パイプ
5A 固定脚
50A ボルト
51A ワッシャー
52A ナット
520 ナット頭部
521 ナット基部

A3 カバープレート
4B スイッチ
40B スイッチ本体
41B スイッチ配線部
42B 配線カップ
6 電池ボックス

A4 調光フィルム内蔵表札
1B 表札
2B カバー本体
20B 外枠フレーム
3B 表示調整部
30B 調光フィルム
31B 表面ガラス部
4C スイッチ
40C スイッチ本体
41C スイッチ配線部
42C 配線パイプ
5B 固定脚

Claims (6)

  1. 表札として機能する所定の文字が付された視認面を有する表示体に対して、その前記視認面側に配置されると共に、通電の制御により、前記所定の文字の表示状態と非表示状態を切り替え可能な液晶調光部と、
    枠状に形成され、前記液晶調光部の周縁の少なくとも一部に取り付けられた枠フレーム部と、
    前記液晶調光部への人体の接触または接近を検知する検知部と、
    前記検知部の検知信号に基づいて、前記液晶調光部への通電を制御し、前記液晶調光部を、前記所定の文字の非表示状態から表示状態に切り替える制御部を備える
    表示情報制御装置。
  2. 前記液晶調光部及び前記枠フレーム部は、前記視認面を覆って配置され、
    前記表示体が設けられた被装着面に、前記液晶調光部及び前記枠フレーム部を固定する取付構造を備える
    請求項1に記載の表示情報制御装置。
  3. 前記表示体の前記視認面と、前記液晶調光部の前記視認面と対向する面は、少なくとも一部が当接しており、
    前記表示体及び前記液晶調光部は、同一の固定具により、前記表示体が設けられた被装着面に固定された
    請求項1に記載の表示情報制御装置。
  4. 表札として機能する所定の文字が付された視認面を有する表示体と、
    前記表示体の前記視認面側に取り付けられ、前記表示体と一体化されると共に、通電の制御により、前記所定の文字の表示状態と非表示状態を切り替え可能な液晶調光部と、
    枠状に形成され、前記液晶調光部の周縁の少なくとも一部に取り付けられた枠フレーム部と、
    前記液晶調光部への人体の接触または接近を検知する検知部と、
    前記検知部の検知信号に基づいて、前記液晶調光部への通電を制御し、前記液晶調光部を、前記所定の文字の非表示状態から表示状態に切り替える制御部を備える
    表示情報制御装置。
  5. 前記液晶調光部は、前記表示体の前記視認面側に配置される調光フィルムと、前記調光フィルムの前記表示体側とは反対側の面に配置された表面ガラス部で構成された
    請求項4に記載の表示情報制御装置。
  6. 前記液晶調光部は、通電することで透明になる
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載の表示情報制御装置。
JP2022000606U 2022-03-01 2022-03-01 表示情報制御装置 Active JP3237350U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022000606U JP3237350U (ja) 2022-03-01 2022-03-01 表示情報制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022000606U JP3237350U (ja) 2022-03-01 2022-03-01 表示情報制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3237350U true JP3237350U (ja) 2022-05-09

Family

ID=81455796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022000606U Active JP3237350U (ja) 2022-03-01 2022-03-01 表示情報制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3237350U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI678578B (zh) 操作顯示面板組裝物品
KR101799323B1 (ko) 전광판 및 조명 기능을 가지는 복층유리
US9069201B2 (en) Waterproof user interface display panels
CN207529356U (zh) 一种显示装置
MY141635A (en) Electronic device with protection panel, protection panel, and method of fabricating protection panels
JP3241063U (ja) 発光化粧板材および発光化粧板材を用いた構造物
JP2007061446A (ja) 光学素子が備えられた調光装置及び応用物品
CN201117490Y (zh) 家用电器控制面板
CN104345515B (zh) 显示介质和显示装置
US20170293380A1 (en) Interface device with a touch screen and a control button
KR20180023559A (ko) 전자 디바이스
CN102823136A (zh) 电容式接近传感器
KR20140135564A (ko) 유기 발광 표시 패널
US20160116622A1 (en) Cabinet touch control
JP3237350U (ja) 表示情報制御装置
US20160327729A1 (en) Transparent display device
JP5215623B2 (ja) 発光モジュール
US20050006213A1 (en) Contact switching arrangement
EP1850482A1 (en) Glass plate
KR20110011203U (ko) 대기전력 절감을 위한 스위치 장치
CN107368225A (zh) 一种屏幕盖板及触摸屏
KR101448132B1 (ko) 밝기에 기초하여 다양한 동작 모드를 가지는 led 전광판
CN207853872U (zh) 电容感应式控制面板
CN2862246Y (zh) 一种带人体感应模块的电梯轿箱广告视屏
WO2014058261A1 (ko) 디스플레이 모듈

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3237350

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150