JP3236331B2 - 廃棄物による固形物の製造方法 - Google Patents

廃棄物による固形物の製造方法

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JP3236331B2
JP3236331B2 JP00365592A JP365592A JP3236331B2 JP 3236331 B2 JP3236331 B2 JP 3236331B2 JP 00365592 A JP00365592 A JP 00365592A JP 365592 A JP365592 A JP 365592A JP 3236331 B2 JP3236331 B2 JP 3236331B2
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利夫 門倉
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    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、従来都市ごみ焼却炉
によって処理処分されている可燃性の廃棄物を物理・化
学反応処理することによって、再生資源として利用可能
な固形物を製造する廃棄物による固形物の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年一般家庭或は事務所などから排出さ
れる可燃性の廃棄物は、この中にガラスびん、空き缶を
はじめ、さまざまな無機物を混入するばかりでなく、更
に、プラスチックなど化学物質も多種多様に含むように
なってきた。このため、従来から廃棄物を処理してきた
方法の改良改善が下記のように急速に進められてきた。
【0003】第一に、焼却技術は廃棄物中のプラスチッ
クなどの化学物質を均一に燃焼せしめるため、従来の焼
却技術を、例えば流動化法を導入する等して、高度な燃
焼技術に改良されるようになった。これに関連して、排
ガス処理技術も、新たにNOx対策やダイオキシンなど
の有害化学物質の除去技術の開発などが進められてい
る。
【0004】第二に、排出源からの分別収集システム
や、搬入廃棄物の破砕選別システムの開発によって、焼
却炉の前でこれらの無機物や有害な化学物質を除く技術
も開発された。この中で、資源回収技術や燃焼ガスから
余熱を回収する技術なども著しく進歩した。
【0005】このように廃棄物処理システムが技術的に
高度なものとなるにつれて、廃棄物処理のために支払わ
れる社会的費用が著しく増大し、地方公共団体における
財政的な負担が大きな問題となってきた。その上、最近
では地球環境の保全対策に一貫する課題に関連して、焼
却炉から排出されるCO2 を抑制する必要が生じ、これ
まで「焼却」と「埋立」に頼ってきた可燃性廃棄物の処
理方法を根本から造り変えていく必要に迫られるように
なった。
【0006】実際に、新しい処理方式の一つとして、可
燃性廃棄物の燃料化技術の開発が世界的に注目されるよ
うになった。廃棄物を燃料化し、天然(化石)燃料に代
替することを目的に、広範な研究が各国で進められ、都
市ごみ問題の解決はもちろん、CO2 の排出量の抑制、
化石燃料の使用量の削減などにより、地球環境保全に向
けての効果が期待されるようになった。廃棄物の燃料化
は、すでに1970年代当初から多く試みられ、特に石
油危機を契機に米国などでは大型プロジェクトが実施さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の試みの殆どが次のような理由で成果をあげていないの
である。
【0008】第一の理由は、廃棄物の中に含まれている
ガラス屑や鉄屑などが燃料製造プラントの安定運転を妨
げてきた。更に、製品自体がごみ質の変化に伴って、時
間的に、地域的に変化し、安定した品質を確保すること
が困難であった。選別などの前処理を設けているが、こ
の場合でもコスト高や工場の作業環境が悪いなどの問題
が技術の普及を妨げてきた。
【0009】第二の理由は、可燃性廃棄物の中に含まれ
ている有機物が生物学的に不安定であり、燃料として用
いられる場合に悪臭の発生、メタンガスの発生、成形物
の崩壊などの原因となり、工場内外の環境に悪い影響を
与え、輸送や貯蔵の操作過程でもトラブルを生じた。そ
ればかりではなく、メタンガスが原因で火災・爆発事故
を惹起したりした。
【0010】第三の理由は、化石燃料の市場価格が安値
安定化する傾向の中で、燃料化した場合にこれを受け入
れていく発電所のボイラー、セメントキルンなどの技術
開発が遅延し、燃料の安定した市場を確保することを妨
げていた。特に従来の燃料化技術では、低位発熱量が3
500Kcal/kg 前後のものが多く、単独で燃料として用
いる場合には、ボイラーなどの効率を下げるというマイ
ナスもあった。
【0011】この発明の目的は、これまでの「焼却」と
「埋立」に頼ってきた廃棄物処理の方法を改め、いわゆ
る可燃性廃棄物を再生資源として活用しうる物質に転換
することにあり、廃棄物中に含まれる炭水化物、蛋白
質、脂肪などを主体とする腐敗しやすい有機質を化学的
・物理的に処理し、生物学的に安定した状態の固形物を
製造する廃棄物による固形物の製造方法を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、都市ごみからなる廃棄物を廃棄物受入
れ槽に投入した後第1破砕機で破砕するか、又は第1破
砕機で破砕した後廃棄物受入れ槽に投入し、第2破砕機
で細破砕し,混合貯留反応器に投入して加熱せしめて反
応させ、次いで、圧縮成型器、乾燥固化器で圧縮成型、
乾燥固化処理を行って固形物を製造する際に、前記廃棄
物受入れ槽、第1破砕機、第2破砕機、混合貯留反応器
の各工程のいずれか、又はすべての工程、もしくは複数
箇所の工程に、アルカリ土類金属酸化物を添加すると共
に、このアルカリ土類金属酸化物に対して一定の割合い
で水又は温水で粘着性を生ずる粉末糊材を添加して物
・化学反応処理を行なうことを特徴とする廃棄物による
固形物の製造方法である。
【0013】前記廃棄物による固形物の製造方法におい
て、前記廃棄物受入れ槽、第1破砕機、第2破砕機、混
合貯留反応器の各工程のいずれか、又はすべての工程、
もしくは複数箇所の工程に、さらに吸着性を有する粘土
鉱物を添加することが望ましく、また、水又は温水で粘
着性を生じる粉末糊材はアルカリ土類金属酸化物に対し
て、重量で10〜50%で添加することが望ましいもの
である。
【0014】
【作用】この発明の廃棄物による固形物の製造方法を採
用することにより、都市ごみからなる廃棄物は収集され
てまず廃棄物受入れ槽に投入される。その後第1破砕機
で細破砕されると共に、第2破砕機で細破砕される。細
破砕された廃棄物は混合貯留反応器で加熱されて物理的
・化学的に反応され品質の安定化が図られた後、圧縮成
型器で圧縮成型され、その後、乾燥固化器を経て安定化
した固形物が得られる。
【0015】この上記各工程のいずれか、又はすべての
工程、もしくは複数箇所の工程において、アルカリ土類
金属酸化物と、水又は温水で粘着性を生ずる粉末糊材を
廃棄物の特性に応じて添加して処理することによって、
物理・化学反応が促進され、物理的・化学的・生物学的
に安定化された固形物が得られる。さらに反応物の臭気
が低下されると共に反応物の成型性が高められる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0017】図1を参照するに、例えば一般家庭あるい
は事務所から排除される都市ごみからなる廃棄物Gは、
紙,ダンボール,繊維類などの可燃物と、鉄,アルミ,
ガラスの廃棄物Gは、紙,ダンボール,繊維類などの可
燃物と、鉄,アルミ,ガラス,土,石などの不燃物と、
これらに含まれる水分などで構成されており、例えばト
ラック,パッカー車などの運搬車などで運ばれてきて、
一旦、ピットなどからなる廃棄物受入れ槽1に投入され
る。この廃棄物受入れ槽1から必要な量だけ、必要な時
期に廃棄物Gが第1破砕機3に投入される。
【0018】この第1破砕機3は、例えば油圧低速駆動
型の引裂き粗破砕機で、具体的な構造は公知であるた
め、詳細な説明は省略するが、回転数がそれぞれ異なる
2または3軸を有し、各軸の外周にはそれぞれ複数の刃
が備えられている。
【0019】而して、投入された廃棄物Gを、回転数が
それぞれ異なる2または3軸の回転引裂刃によりくわえ
込み、引裂き、強固なものまで突き破って、低速,高ト
ルクの油圧駆動によりゆっくり引裂かれ、本体下部の排
出口から排出される。
【0020】この第1破砕機3で破砕された第1廃棄物
G1は、例えばベルトコンベアなどからなる第1選別機
5に送られる。この第1選別機5には磁選機が備えられ
ていて、この磁選機により鉄,非鉄などの金属が除去さ
れると共に有害危険物などが除去される。また、この第
1選別機5では、ビン,ブロックなどの中粒形無機物が
選別されて除去される。
【0021】第1選別機5で金属,無機物が除去される
と、第2廃棄物G2は第2破砕機7に送られる。この第
2破砕機7は例えばハンマーミルなどからなっており、
この第2破砕機7で第2廃棄物G2はさらに細かく粉砕
される。
【0022】この第2破砕機7で細かく粉砕された第3
廃棄物G3は、例えば磁選機,篩分器,比重差分離機な
どからなる第2選別機9に送られる。この第2選別機9
では、第1選別機5で除去しきれなかった細かな金属や
無機物が除去されて、第4廃棄物G4が第3破砕機11
に送られる。第3破砕機11は例えばハンマーミルなど
を用い、第4廃棄物G4をさらに細破砕する。ただし、
第2破砕機7で必要な破砕粒度が得られる場合には第3
破砕機11に投入せずに省略してもよい。
【0023】第3破砕機11で破砕された廃棄物G5は
混合貯留反応器13に投入される。この混合貯留反応器
13は例えば回転式6角ミキサ,リボンミキサ、あるい
は移動スクリュ式撹拌機などからなっていて、貯留され
ながら一定時間混合される。この混合貯留反応器13に
おいては、熱風や加熱ジャケットなどで加熱を行なうこ
とにより、反応速度を早くさせることができる。
【0024】次いで、混合貯留反応器13で反応された
第6廃棄物G6を圧縮成型器15に投入して圧縮作用に
よって密度を高めた上で、押出して粒状に成型される。
この圧縮成型器15で粒状に成型された第7廃棄物G7
は乾燥固化器17に投入される。この乾燥固化器17で
は温度を例えば100〜230℃まで上げ、殺菌を行な
い、熱化学変化を完了させると共に、水分を除くと同時
に含有しているアルカリ(CaOH)2 などをCO2 ガ
スで中和し固化させることによって固形物Sが得られ
る。
【0025】こうして得られた固形物Sは、篩分器で篩
分されて固形物燃料として取り出されたり、あるいは更
に、土木建築資材に加工して使用され、産業界に広く適
用されるものである。
【0026】なお、上記乾燥固化器17から混合加熱反
応器13へ必要に応じてフィードバックされることもあ
る。
【0027】そして、混合貯留反応器13を設ける場合
と、圧縮成型器15で直接成型する場合とがある。それ
はごみ質などによる影響においても選択されるが、製造
物(固形物S)が燃料を目的とする場合には混合貯留反
応器13を付加する必要がある。これによって、都市ご
み中の窒素分をアンモニアとして除去する効果が高ま
り、燃料自体に含まれる窒素分によるNOx等の発生負
荷を下げ、クリーンエネルギーとしての品質向上を図る
ことができる。
【0028】圧縮成型器15で圧縮成型された中間生成
物の性状は、燃料製造の場合と土木建築資材製造の場合
とで異なる。これは圧縮成型器15の機械的な性能また
は部品の交換等によって選択することは容易である。燃
料を目的とする場合でも石炭との混焼などを行う流動床
式ボイラーに投入する場合とストーカー型ボイラーに投
入する場合と、その性状を選択することが必要となる。
【0029】一般的に、とくに流動床式ボイラーに適し
た燃料として製造することが機械的に負荷が少なく燃焼
特性から見ても効果的である。概ね5mm〜10mmの粒状
に製造することが機械的に容易であり、かつ効果的であ
る。
【0030】上述した廃棄物Gを廃棄物受入れ槽1へ投
入してから乾燥固化器17までの処理工程を経て固形物
Sを製造するに際して、廃棄物受れ槽1または第1破砕
機3に、水又は温水で粘着性を生ずる粉末糊材としての
例えば飛粉T(こんにゃく製造過程の廃棄物)をアルカ
リ土類金属酸化物としての例えばCaOと共に、CaO
に対して一定の割合いで、脱臭および腐敗醗酵の抑制等
を目的として都市ごみなどの廃棄物Gに対して添加して
物理・化学的反応処理が行われる。この場合、CaOの
添加量は全添加量の0〜60%程度が好ましい。また、
飛粉Tの添加量はCaOに対して重量で10〜50%程
度がよい。
【0031】すなわち、実際に、廃棄物受入れ槽1また
は第1破砕機3にCaOと、飛粉Tを投入することによ
って、これまでのこの種の施設が共通して克服しなけれ
ばならなかった都市ごみの受入貯留施設からの悪臭の発
生等を防ぐことができる。そしてCaOの作用によって
腐敗・醗酵、昆虫の発生などを抑制する効果がある。
【0032】さらに、CaOと、飛粉Tを投入した際に
おける作用を更に詳細に説明すると、厨芥類を含み、臭
気の強い廃棄物にアルカリ土類金属酸化物、例えばCa
Oを添加して反応させると、生じたCa(OH)2 のア
ルカリ性によってアンモニアなどのアルカリ性臭気成分
が気化して除去され、硫化水素などの酸性臭気成分は中
和されるので、反応物の臭気は著しく減少する。
【0033】また、前記第1選別機5で選別された第2
廃棄物G2を第2破砕機7に投入する際に、CaOと、
飛粉Tも一緒に投入して、混合および第1次のCaO
と、飛粉Tによる化学反応を行なわしめる。この場合に
おけるCaOの添加量は、全添加量の0〜60%を添加
して物理・化学的反応処理するのが望ましい。また、飛
粉Tの投入量はCaOの10〜50%が望ましい。
【0034】第2破砕機7に投入する目的は、第2破砕
機7内においてCaOと、飛粉Tとごみが均一に混合す
ると同時に固体と固体の接触を機械的に行ない、CaO
と、飛粉Tによる反応は促進することができる。従来の
この種の破砕工程から発生する都市ごみの粉じんは、生
物的に活性なものであり、かつ病原菌による環境への影
響が少なからず認められている。この点で、第2破砕機
7内にCaOを投入することによって反応を促すばかり
ではなく、工場内における労働環境の改善に著しい効果
をあげることができる。
【0035】さらに、前記混合貯留反応器13に第3破
砕機11で破砕された第5廃棄物G5を投入すると同時
にCaOと、飛粉Tを投入してもよい。この場合におけ
るCaOの添加量は全添加量の0%〜60%が望まし
い。また、飛粉Tの添加量はCaOの10〜50%が望
ましい。この工程でCaOと、飛粉Tを投入する目的は
CaOと、飛粉Tによる反応を完結にするためのもので
ある。
【0036】場合によっては、廃棄物受入れ槽1,第1
破砕機3,第2破砕機7,第3破砕機11および混合貯
留反応器13のすべて,あるいは複数箇所にCaOと、
飛粉Tを適宜な添加量でもって添加することも可能であ
る。
【0037】これらは、CaOと、飛粉Tを添加し、都
市ごみと反応させ、物理・化学的に安定な物質に転換
し、かつアンモニアなどNOx成分をごみの中から除外
するための工程である。また、反応物は、次の工程で圧
縮成型されるが、アルカリ土類金属酸化物としてのCa
Oだけを添加した反応物は弱い粘着性しか有しないた
め、高圧で圧縮しても100%の成型率を得ることは難
しく、一部は崩れてバラの粒子が生ずる。これに対し
て、アルカリ土類金属酸化物としてのCaOと共に飛粉
Tを添加すると、飛粉Tは可塑性および粘着性が強く、
圧縮成型の際の結合剤として働くので、成型が容易とな
り、成型率が高められるのである。圧縮成型された粒状
の中間生成物は、機械的加熱とCaOと水の発熱反応に
よって50℃以上の温度を持っている。
【0038】これを次の乾燥工程において水分を除き、
かつカルシウムと燃焼ガス中の炭酸ガスとの反応によっ
て固化し、取扱い易い固形物ができる。これはこのまま
燃料として用いることができる。
【0039】日本の都市ごみの実施例では、生成物の低
位発熱量は4000Kcal/kg 近くになり、ヨーロッパの
実施例では3500Kcal/kg になり、いずれにしても石
炭ボイラーによって混焼するのに最適な物理化学的性状
と生物的に安定した貯留特性を持つ燃料となる。
【0040】前記飛粉Tは、すでに述べたごとく、こん
にゃく製造過程によって得られる廃棄物であり、物性と
しては、茶白色で、嵩比重が0.4〜0.5位、発熱量
が4,000Kcal/kg である。しかも、常温で水を入れ
ても糊状になり、粘着性があって、ごみの成型性を有し
ている。この飛粉Tの成分は、水分〜15%、灰分7〜
8%、粗繊維2〜7%、炭水化物40〜52%、蛋白質
19〜27%および粗脂肪〜1.0%である。
【0041】そして、この飛粉Tを各処理工程に投入す
ることにより、(A) 成型性が良く、容易にかつ高い収率
で成型品が得られる。(B) 乾燥過程における炭酸化反応
が早くなる。(C) 乾燥品の強度が高く安定性がある。
(D) 嵩比重が小さく、したがって、成型物・製品の燃焼
性が良い。(E) 飛粉Tそのものが燃焼し、発熱すること
から、燃料製造には効果的である。などの効果を奏す
る。
【0042】アルカリ土類金属酸化物として、CaOを
例にとって説明したが、このCaOにMgOを混入した
ものでもよく、またMgOだけであっても、さらにCa
(OH)2 にしても対応可能である。
【0043】また、水又は温水で粘着性を生ずる粉末糊
材として、コストの安い飛粉Tを例にとって説明した
が、米を加熱してα米化したものや、小麦粉,とうもろ
こし粉などの穀物粉,じゃがいも,キャッサバなどから
製造される各種澱粉,澱粉を処理して水溶性を増したデ
キストリン,カルボキシメチルセルローズ粉(CMC)
およびこんにゃく粉でもよく、要は水又は80℃以下の
温水で粘着性を生ずる粉末糊材であればよいものであ
る。
【0044】さらに、水又は温水で粘着性を生ずる粉末
糊材に、吸着性を有する粘度鉱物としての例えばベント
ナイト、同種の酸性白土、活性白土、セピオライトなど
や、微粉炭などを一緒に投入すると、さらに一層の効果
を奏するものである。前記粘土鉱物には、いずれも含水
珪酸アルミニウムを主体とし、少量の鉄、マグネシウ
ム、カルシウム、ナトリウム、カリウムなどが含まれて
いるのである。
【0045】上記実施例の工程において、第1破砕機3
を廃棄物受入れ槽1の前に設置して第1破砕機3で破砕
した後廃棄物受入れ槽1に投入しても対応可能である。
【0046】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この発明によれば、特許請求の範囲に記載さ
れたとおりの構成であるから、都市ごみからなる廃棄物
から廃棄物受入れ槽,第1破砕機,第2破砕機,混合貯
留反応器、圧縮成型器および乾燥固化器を経て、固形物
を製造する際に、前記廃棄物受入れ槽,第1破砕機,第
2破砕機および混合貯留反応器の各工程のいずれか、又
はすべての工程もしくは複数箇所の工程に適宜なアルカ
リ土類金属酸化物と水又は温水で粘着性を生ずる粉末糊
材を添加して物理・化学的反応処理することによって、
特に、クリーンな燃料や土木建築部分野の資源に有効な
固形物を得ることができる。
【0047】また、この得られた固形物は、アルカリ土
類金属酸化物と水又は温水で粘着性を生ずる粉末糊材を
各工程のいずれか、又はすべての工程もしくは複数箇所
の工程に添加せしめることによって、物理的,化学的,
生物学的な反応が促進されると共にに安定化される。そ
の結果、燃焼効果が上がると共に、脱臭および腐敗発酵
の抑制を図ることができる。アンモニアなどNOx成分
を除き、可塑性および粘着性が強く、圧縮成型の際の結
合材として働き、成型が容易となり、成型率を高めるこ
とができる。乾燥過程における炭酸化反応が早くなる。
乾燥品の強度が高く安定性があり、さらに、嵩比率が小
さく、成型品、製品の燃焼性がよくなる、といった種々
の効果がある。而して、臭いがなく長期貯蔵することが
できると共に、ガス爆発や粉じん爆発が発生しない固形
物が得られて、クリーンな燃料や土木建築分野の資源と
して有効に利用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する一実施例であり、収集され
た廃棄物から固形物を得る概念的な工程を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 廃棄物受入れ槽 3 第1破砕機 5 第1選別機 7 第2破砕機 9 第2選別機 11 第3破砕機 13 混合貯留反応器 15 圧縮成型器 17 乾燥固化器 G 廃棄物 S 固形物
フロントページの続き (72)発明者 田上 博章 東京都中央区銀座8−12−13 株式会社 プランド研究所内 (56)参考文献 特開 昭55−21441(JP,A) 特開 昭60−68042(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 3/00 301 B09B 3/00 304 B01J 2/00 - 2/30 C09K 17/00 - 17/52 C10L 5/00 - 11/08 C09K 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 都市ごみからなる廃棄物(G)を廃棄物
    受入れ槽(1)に投入した後第1破砕機(3)で破砕す
    るか、又は第1破砕機(3)で破砕した後廃棄物受入れ
    槽(1)に投入し、第2破砕機(7)で細破砕し,混合
    貯留反応器(13)に投入して加熱せしめて反応させ、
    次いで、圧縮成型器(15)、乾燥固化器(17)で圧
    縮成型、乾燥固化処理を行って固形物(S)を製造する
    際に、前記廃棄物受入れ槽(1)、第1破砕機(3)、
    第2破砕機(7)、混合貯留反応器(13)の各工程の
    いずれか、又はすべての工程、もしくは複数箇所の工程
    に、アルカリ土類金属酸化物を添加すると共に、このア
    ルカリ土類金属酸化物に対して一定の割合いで水又は温
    水で粘着性を生ずる粉末糊材を添加して物理・化学反応
    処理を行なうことを特徴とする廃棄物による固形物の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記廃棄物受入れ槽(1)、第1破砕機
    (3)、第2破砕機(7)、混合貯留反応器(13)の
    各工程のいずれか、又はすべての工程、もしくは複数箇
    所の工程に、さらに吸着性を有する粘土鉱物を添加する
    ことを特徴とする請求項1記載の廃棄物による固形物の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 水又は温水で粘着性を生じる粉末糊材は
    アルカリ土類金属酸化物に対して、重量で10〜50%
    で添加することを特徴とする請求項1、2記載の廃棄物
    による固形物の製造方法。
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