JP3236167U - 椅子形心肺蘇生補助具 - Google Patents

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健一 齋藤
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川久保 芳文
株式会社 Sism
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Abstract

Figure 0003236167000001
【課題】リクライニングチェアに座っている者に対して、その者を椅子から降ろすことなく、適切な胸骨圧迫を実現するための補助具を提供する。
【解決手段】椅子の外観を成し、スライド構造によって座面102が上下動可能に構成されると共に、当該スライド構造は、多条ネジによって実現され、脚部104から立設される中空パイプ106内に固定された雄ネジ108と、当該雄ネジ108に螺号すると共に、前記中空パイプ106内に浸入可能な雌ネジ110の組み合せとする。
【選択図】図2

Description

本考案は、心肺蘇生時の補助具に関し、特に普段は「椅子」として使用できる椅子形をした心肺蘇生時の補助具に関する。
従来から、胸骨圧迫による心肺蘇生法は広く普及している。胸骨圧迫による心肺蘇生は、「胸が少なくとも5センチメートル沈むように(強く)」「1分間あたり100~200回のテンポで(速く)」「中断は、最少に(絶え間なく)」行うことが必要とされている(非実用新案登録文献1参照)。
日本医師会ウェブサイト 救急蘇生法のページ https://www.med.or.jp/99/cpr.html
一方、我が国には34万人前後の透析患者がいるとされている。一般的に透析は、一回4~5時間の透析を週3回行う必要があり、その間、背もたれが(電動で)倒れるタイプのリクライニングチェアに座って行われる場合が多い。
透析をしている間、特に低血圧状態に陥るケースも珍しくなく発生し、中には意識を失ったり心肺が停止するといった場合もある。
このような場合、直ちに胸骨圧迫による心肺蘇生が必要となるが、少しでも早く胸骨圧迫を行うには、透析針などそのまま付けた状態で、患者が座るリクライニングチェアの背もたれをフラットに倒して行うのが理想的である。
しかしながら、リクライニングチェアをフラットにした状態における上半身部分は、床面から浮いた状態となっているため、胸骨圧迫を行ってもその力がリクライニングチェアの背もたれ部分の撓みなどによって逃げてしまい、患者の胸骨を適切に圧迫することが難しい。
そこで本考案は、こういった問題点を解決するべくなされたものであって、リクライニングチェアに座っている者に対して、その者を椅子から降ろすことなく、適切な胸骨圧迫を実現するための補助具を提供する事をその課題としている。
上記課題を解決するべく、本願考案は、椅子の外観を成し、スライド構造によって座面が上下動可能に構成されると共に、当該スライド構造は、多条ネジによって実現されることを特徴とする。
要するに、リクライニングチェアの背もたれを倒した状態の背もたれの下に(背もたれと床面との間に)、本考案にかかる補助具を支えとして配置し、胸骨圧迫時の力の逃げを防止するのである。背もたれの高さは様々であるため、補助具側にはその高さの違いに対応できるよう高さ方向の調整が求められる。加えて、一刻でも早く胸骨圧迫を開始するために、当該調整は素早く行われなければならない。一方で、胸骨圧迫の力を十分受け止めてリクライニングチェアの背もたれが撓まないよう支持するだけの十分な強度も必要となる。更には、上下動の十分なストロークも必要であり、透析室などに普段から置いてあっても邪魔にならず、普段は特有の用途を発揮でき、低コストで導入できるものである必要もある。
こういった、多くの目的を纏めて実現したのが、本考案に係る椅子の外観をした「
椅子形心肺蘇生補助具」である。普段は丸椅子として利用できるため、透析室等どこに置いても椅子としての機能を発揮できるため邪魔とならない。更に、多条ネジを用いたスライド機構によって、素早い高さ調整と上下方向の耐圧強度を実現している。加えて十分なストロークも確保できる。
例えば、スライド機構を油圧式で実現すると全体の重量が増し、補助具自体の持ち運びに苦労するし、コストも高くなる。また、ガススプリングや多段階昇降脚を利用してスライド機構を実現することも可能であるが、確保できるストローク量に対して全体の長さ(高さ)が大きくなり、背もたれの(床面からの)位置が低いリクライニングチェアに対応できないといった問題が生じる。その点、本考案のようにスライド機構として多条ネジを用いる事によって、こういった問題を全てクリアすることが可能となったのである。
また、前記スライド構造は、脚部から立設される中空パイプ内に固定された雄ネジと、当該雄ネジに螺号すると共に、前記中空パイプ内に浸入可能な雌ネジの組み合せによって実現されていることを特徴とする。
このような構成を採用したことによって、伸張させた場合でもネジの螺号面が外部に露出することがない。
また、前記中空パイプには、前記雌ネジの外周面を発条の弾性力によって常時押圧するブレーキ機構と、前記雌ネジの外周面を螺子の締結力によって押圧する固定機構の2つが設けられていることを特徴とする。
このような構成を採用したことによって、意図せず座面が下がってしまうことを防止すると共に、高さ調整時の座面側の回転スピードをブレーキ機構によってコントロールしながら高さ調整を行うことが可能となっている。
また、前記ブレーキ機構には、ブレーキを解放した状態を維持できるブレーキ解放維持機構が備わっていることを特徴とする。
このような構成を採用したことによって、ブレーキを解放した状態のままで、高さ調整に集中することが可能となる。
本考案を適用することで、リクライニングチェアに座っている者に対して、その者を椅子から降ろすことなく、適切な胸骨圧迫を実現することができる。
本考案の実施形態の一例である椅子形心肺蘇生補助具の使用状態を示した概略図である。 本考案の実施形態の一例である椅子形心肺蘇生補助具の部分断面図であって、(a)が座面を最も下げた状態、(b)が座面を最も上げた状態。 ブレーキ機構と固定機構部分の拡大図であって、(a)がブレーキ機構及び固定機構が共に機能している状態を示した図、(b)がブレーキ機構及び固定機構が共に解放された状態を示した図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本考案の実施形態の一例である椅子形心肺蘇生補助具100について説明を加える。なお、図面理解容易の為、各部の大きさや寸法を誇張して表現している部分があり、実際の製品と必ずしも一致しない部分があることを付記しておく。また各図面は符号の向きに見るものとし、当該向きを基本に上下左右、手前、奥と表現する。
〈椅子形心肺蘇生補助具の構成〉
図2に示しているように、椅子形心肺蘇生補助具100は、所謂「丸椅子」の外観を呈している。もちろん普段は外観の通り椅子として利用できる。
椅子形心肺蘇生補助具100は、座面102高さを最も低くした状態においては、支えとなる脚部104と座面102とが、中空パイプ106で繋がれたような構成となっている。脚部104の中央には中空パイプ106が立設されており、当該中空パイプ106の中に多条ネジ(本実施形態では6条ネジ)としての雄ネジ108が配置されている。
この雄ネジ108に螺号すると共に、中空パイプ106内に浸入可能な雌ネジ110は座面102側に固定されている。雌ネジ110の外周面は円形とされており、ちょうど中空パイプ106の中に僅かな隙間を有しながら出入りすることが可能となっている。この雄ネジ108と雌ネジ110の螺号状態が変化することにより、座面102の高さ位置が変化する。即ち、座面102を回転させることによって、座面102の高さ位置が変化する。
中空パイプ106の上端には、カラー114を介して固定ノブ(固定機構)112とブレーキ機構120が備わっている。
固定ノブ112は、カラー114に形成されたネジ穴に螺号し、固定ノブ112をねじ込むことによって先端が雌ネジ110外周面を押圧可能とされている。
また、ブレーキ機構120は、先端に摩材124を備えたピストン部材が、発条(図示していない)によって、常時雌ネジ110の外周面を押圧しており、プランジャー122を引くことによって摩材124を雌ネジ110外周面から離す(ブレーキ開放状態)ことが可能に構成される。また、このプランジャー122を引いた状態で90度横に倒すことによって、ブレーキ開放状態を維持させることができる(ブレーキ解放維持機構)。
〈椅子形心肺蘇生補助具の作用・機能〉
椅子形心肺蘇生補助具は、普段は丸椅子として透析室等に置かれ、必要に応じて椅子として使用される。この時、座面の高さは所望の位置とされると共に、固定ノブ112は締め込まれ、ブレーキ機構120も摩材124が雌ネジ110外周面に当接した(ブレーキが効いた)状態となっている。
透析患者に対して胸骨圧迫が必要となった場合、図1に示しているように、リクライングチェア10の背もたれ12を倒し、背もたれ12と床面との間に椅子形心肺蘇生補助具100を挟み込むように配置した上で胸骨圧迫を行う。
この時、座面102高さの調整が必要な時は、先ず固定ノブ112を緩める。固定ノブ112を緩めてもブレーキ機構120が作動しているため座面102が勝手に回転するようなことはない。続いてブレーキ機構120を解放し(必要に応じてプランジャー122を横に倒してブレーキ解放状態を維持したまま)座面102を回転させて所望の高さに調整し、再度プランジャーを戻してブレーキを効かせる。最後に固定ノブ112を締め込み高さ調整が完了する。
上記説明した通り、本願考案は、丸椅子の外観を成し、スライド構造によって座面102が上下動可能に構成されると共に、当該スライド構造は、多条ネジ(雄ネジ108及び雌ネジ110)によって実現されていた。
要するに、リクライニングチェア10の背もたれ12を倒した状態の背もたれ12の下に(背もたれ12と床面との間に)、本考案にかかる補助具100を支えとして配置し、胸骨圧迫時の力の逃げを防止するのである。背もたれ12の高さは様々であるため、補助具100側にはその高さの違いに対応できるよう高さ方向の調整が求められる。加えて、一刻でも早く胸骨圧迫を開始するために、当該調整は素早く行われなければならない。一方で、胸骨圧迫の力を十分受け止めてリクライニングチェア10の背もたれ12が撓まないよう支持するだけの十分な強度も必要となる。更には、上下動の十分なストロークも必要であり、透析室などに普段から置いてあっても邪魔にならず、普段は特有の用途を発揮でき、低コストで導入できるものである必要もある。
こういった、多くの目的を纏めて実現したのが、本考案に係る丸椅子の外観をした「
椅子形心肺蘇生補助具100」である。普段は丸椅子として利用できるため、透析室等どこに置いても椅子としての機能を発揮できるため邪魔とならない。更に、多条ネジ(雄ネジ108及び雌ネジ110)を用いたスライド機構によって、素早い高さ調整と上下方向の耐圧強度を実現している。加えて十分なストロークも確保できている。
例えば、スライド機構を油圧式で実現すると全体の重量が増し、補助具自体の持ち運びに苦労するし、コストも高くなる。また、ガススプリングや多段階昇降脚を利用してスライド機構を実現することも可能であるが、確保できるストローク量に対して全体の長さ(高さ)が大きくなり、背もたれ12の(床面からの)位置が低いリクライニングチェア10に対応できないといった問題が生じる。その点、本考案のようにスライド機構として多条ネジ(雄ネジ108及び雌ネジ110)を用いる事によって、こういった問題を全てクリアすることが可能となったのである。
また、前記スライド構造は、脚部104から立設される中空パイプ106内に固定された雄ネジ108と、当該雄ネジ108に螺号すると共に、前記中空パイプ106内に浸入可能な雌ネジ110の組み合せによって実現されているので、伸張させた場合でもネジの螺号面が外部に露出することがない。
また、前記中空パイプ106には、前記雌ネジ110の外周面を発条の弾性力によって常時押圧するブレーキ機構120と、前記雌ネジ110の外周面を螺子の締結力によって押圧する固定機構(固定ノブ112)の2つが設けられているため、意図せず座面102が下がってしまうことを防止すると共に、高さ調整時の座面102側の回転スピードをブレーキ機構120によってコントロールしながら高さ調整を行うことが可能となっている。
また、前記ブレーキ機構120には、ブレーキを解放した状態を維持できるブレーキ解放維持機構が備わっているため、ブレーキを解放した状態のままで、高さ調整に集中することが可能となる。
〈その他の構成例〉
上記では、透析を受けている患者を例に説明しているがこれに限られない。例えば、歯科治療(手術)を受けている患者や、理美容店で施術を受けている人、その他背もたれが倒れるタイプの椅子に座っている者に対しても同様に適用することが可能である。
また、リクライニングチェアのみならず、最初からベッド状になっていて、中央部分のみに支持脚が存在する「カテーテル台」等に適用することも同様に可能である。
10・・・リクライニングチェア
12・・・背もたれ
100・・・椅子形心肺蘇生補助具
102・・・座面
104・・・脚部
106・・・中空パイプ
108・・・雄ネジ
110・・・雌ネジ
112・・・固定ノブ
120・・・ブレーキ機構

Claims (4)

  1. 椅子の外観を成し、
    スライド構造によって座面が上下動可能に構成されると共に、
    当該スライド構造は、多条ネジによって実現される
    ことを特徴とする椅子形心肺蘇生補助具。
  2. 請求項1において、
    前記スライド構造は、
    脚部から立設される中空パイプ内に固定された雄ネジと、
    当該雄ネジに螺号すると共に、前記中空パイプ内に浸入可能な雌ネジの組み合せによって実現されている
    ことを特徴とする椅子形心肺蘇生補助具。
  3. 請求項2において、
    前記中空パイプには、前記雌ネジの外周面を発条の弾性力によって常時押圧するブレーキ機構と、前記雌ネジの外周面を螺子の締結力によって押圧する固定機構の2つが設けられている
    ことを特徴とする椅子形心肺蘇生補助具。
  4. 請求項3において、
    前記ブレーキ機構には、ブレーキを解放した状態を維持できるブレーキ解放維持機構が備わっている
    ことを特徴とする椅子形心肺蘇生補助具。
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