JP3235928U

JP3235928U - 跳躍魚雷ＪＴ（ＪｕｍｐｉｎｇＴｏｒｐｅｄｏ）

Info

Publication number: JP3235928U
Application number: JP2021004417U
Authority: JP
Inventors: 正紘野崎
Original assignee: 正紘野崎
Priority date: 2021-10-22
Filing date: 2021-10-22
Publication date: 2022-01-17
Anticipated expiration: 2031-10-22

Abstract

【課題】海面上に跳躍して目標の艦船を視認し、進行方向を修正しつつ航走し、目標に確実に命中する魚雷を提供する。
【解決手段】魚雷は、イルカのようにジャンプして目標を目視し、命中するまで追いかける。ヒレに相当する舵を付け、カメラで映像を撮り、ＡＩで画像認識して操舵する。
【選択図】図１

Description

本考案は、海面上に跳躍して目標の艦船を視認し進行方向を修正しつつ航走し、目標に確実に命中する魚雷に関するものである。

本邦海上自衛隊は８９式と１８式の長魚雷を保有しているが、どちらも海中を航走するのみでは高速で移動する目標を正確にとらえきれない。海中で目標を捕捉するためにはソナーを使うが、ソナーの超音波は光と違って一点に収斂しない。従って必ず命中するとは限らない。

「魚雷」大井上博著山海堂出版部「自衛隊装備年鑑２０２０－２０２１」朝雲新聞社「ジャイロ活用技術入門」工業調査会発行ｐ３２～ｐ３３「自動運転のためのセンサシステム入門」伊東敏夫著日刊工業新聞社ｐ３９２－４単眼カメラ画像処理「自動運転第２版システム構成と要素技術」森北出版ｐ１０３３．８認知・判断・操作にまたがるＡＩ技術の発展「ビークル制御－航空機と自動車」槇書店

近年わが国を取り巻く安全保障環境は厳しさを増している。特に南西諸島における海からの脅威が著しい。この脅威を取り除くために有効な防衛装備品の開発が望まれる。

我が国の防衛当局は、外国による海からの武力攻撃に対して、長距離ミサイル、護衛艦の空母化、新型戦闘機、などで対抗しようとしている。しかしこれらは相手方も保有している種類の兵器であって、反撃される可能性が高い。しかも数量において圧倒的な差がある。
これに対して請求項１～４で述べたような魚雷であれば、隠密性の高い潜水艦から発射する上に命中率も百発百中で専守防衛に効果的である。別の方法として、航空機で運び、慣性制御装置に目標艦船の方位を記憶させて海中に投下れば、あとはＡＩの働きで目標に正確に命中する。

第二次世界大戦なかんずく太平洋戦争は海軍力の差が勝敗を決した。この跳躍魚雷が実用化されれば、水上艦艇は無力化され、海軍力で他国を一方的に屈服させることは難しくなる。そうなれば国際問題は交渉で平和的に解決することが当たり前になる。その先には核の抑止力に頼らなくても通常兵器で平和が保たれる世界への展望が開けて来る。

魚雷の跳躍の想定図と効果的な攻撃の方法を例示。跳躍魚雷の構造を概略で示す。

本考案の跳躍魚雷において、動作制御、画像認識、およびＡＩによる状況判断に関する部分の構造は、図２においてその概略を示した。魚雷の推進に関する駆動部分の構造は８９式、１８式のいずれにおいても詳細を知ることが出来なかった。分かった範囲で言えば、燃料はオットー燃料ＩＩの一液式で、エンジンは斜盤機関である。別の資料では水素と酸素の燃焼によってタービンを回すとあるが信憑性は疑わしい。いずれにしても我が国で製造する魚雷は、防衛装備庁の技術研究本部で設計し、三菱重工業で製造するものに限られるので、本考案でこれ以上詳しく述べる必要はないと考える。

１海中から海面上に飛び出す魚雷
２波浪
３海面から３０°の角度、毎秒２０ｍの速度で飛び出し跳躍したとき、到達する高さと飛距離
４海面から４５°の角度で跳躍したときの高さと飛距離
５目標にあと数百メートルに迫った魚雷は、カメラのジャイロを止め、上下左右に自由にレンズを向けながら一旦深く潜って目標艦船の船影を下から確認し船底を直撃する。ＡＩがあってこそ出来る攻撃方法である。
６発射前の魚雷の舵が鞘に収納されている状態を示す横面図
７舵を操作する回転軸
８二重反転プロペラ
９舵が収納された状態の上面図
１０舵が展開された状態の横面図
１１舵が展開された状態の上面図
１２跳躍魚雷の内部構造の概略図
１３カメラ収納室
１４炸薬
１５前部操舵機室
１６慣性制御装置室
１７機械室（後部操舵機と二重反転ギアボックス）
１８推進装置室（燃料タンクとエンジン）
１９アクリル樹脂製有機ガラス
２０可視光カメラ
２１赤外線暗視カメラ
２２ジャイロプラットホーム
２３遊動円環
２４魚雷の外殻
２５コロ
２６ジンバル

Claims

新開発の魚雷の前方部分の左右に横舵を付け、後方部分の左右に横舵、上下に縦舵を付け、発射前は各々の舵は魚雷本体の鞘に収納されており、発射後はそれぞれ上下左右に展開するように造られた魚雷。
請求項１の魚雷は、内部に慣性制御装置を備えており、ＡＩ（ＡｒｔｉｆｉｃｉａｌＩｎｔｅｌｌｉｇｅｎｃｅ）のコンピュータ制御による舵の操作で目標に向かって正確に航走する魚雷。
請求項１の魚雷は、その先頭部分が、アクリル樹脂製の透明な有機ガラスの半球で覆われており、その内部には可視光カメラ、赤外線暗視カメラ、およびジャイロが取り付けられたプラットホームがあり、カメラはジャイロの作用で常に水平方向前方を狙うように設定されている魚雷。
請求項１の魚雷は、ＡＩが必要と判断したときは横舵の操作で海面上にジャンプし、ジャイロによって常に水平線を狙っているカメラで目標艦船の映像を取得し、ＡＩが画像認識で進行方向が正しいかどうか判断し、ずれていれば入水後進路を修正する魚雷。