JP3235922U - 遠心塗抹検体容器ホルダー - Google Patents

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Abstract

Figure 0003235922000001
【課題】本考案は、操作性を向上させるとともに組立が容易な構造の遠心塗抹検体容器ホルダーを提供するものである。
【解決手段】遠心塗抹検体容器ホルダー1は、検体容器とパッキンとスライドガラスとを重ねて収容する底面部2aと、底面部2aの両側に形成された側面部2b,2cと、側面部2b,2cに各々形成された係止部2e,2fと、底面部2aの奥側に形成された背面部2dと、背面部2dに形成されたカール部2gとを有するベース部2と、ベース部2の短手方向に沿って底面部2aの手前側に配されるハンドル部3aと、ハンドル部3aの両側に形成されたアーム部3e,3fと、カール部2gに回動可能に嵌め込まれた端部3b,3cとを有する保持部3を備え、端部3bと端部3cとが互いに向かい合って配されている構成である。
【選択図】図1

Description

本考案は、遠心塗抹検体容器ホルダーに関する。
細胞診は、検体採取時の患者への侵襲性が低く、良性・悪性の判定が短時間で診断できることから、がんの早期発見や検診等で幅広く活用されている。細胞診で用いられる液状検体には、尿や体腔液、穿刺吸引洗浄液などがあり、少ない細胞を変性なく効率的に集めることが重要となる。遠心塗抹装置は、遠心力を利用して短時間で効率的に集細胞・塗抹できることから、多くの病理検査室や研究所等で利用されている。
従来、遠心塗抹検体容器ホルダーを取付けて周方向に回転させ遠心力でスライドガラスに塗抹する遠心塗抹装置が知られている(特許文献1:特開平11-044621号公報、特許文献2:特表2006-513413号公報、非特許文献1:「Thermo Scientific Shandon Thin-layer Cell Preparation System」インターネット<URL:http://www.med.osaka-cu.ac.jp/Central-lab/16F/kikisitu/cytospin#catalog.pdf>)。また従来、液状検体の入った容器とパッキンとスライドガラスとを、遠心塗抹検体容器ホルダーに取り付ける手順が知られている(非特許文献2:Thermo Scientific Shandon Cytoclip Slide Clip, TPX Sample Chambers and Filter Cards Instructions for Use」インターネット<URL:http://tools.thermofisher.com/content/sfs/manuals/D21681~.pdf>)。
特開平11-044621号公報 特表2006-513413号公報
「Thermo Scientific Shandon Thin-layer Cell Preparation System」インターネット<URL:http://www.med.osaka-cu.ac.jp/Central-lab/16F/kikisitu/cytospin#catalog.pdf> 「Thermo Scientific Shandon Cytoclip Slide Clip, TPX Sample Chambers and Filter Cards Instructions for Use」インターネット<URL:http://tools.thermofisher.com/content/sfs/manuals/D21681~.pdf>
特許文献1、特許文献2、非特許文献1、および非特許文献2に例示されるような従来の遠心塗抹検体容器ホルダーは、両側面部の奥側が延設され貫通穴が形成されて受け部が各々形成されるとともに前記側面部の手前側が延設され同一方向に湾曲した係止部が各々形成されたベース部と、ハンドル部の両側が曲げられてアーム部が形成されるとともに該アーム部の両端が曲げられて端部が形成された保持部とを備え、前記端部が互いに背中合わせで外向きになって前記受け部に挿通されてツブシ加工されている。そして、液状検体の入った容器とパッキンとスライドガラスとを前記ベース部の底面部に配置し、前記ハンドル部を旋回させるように動かして前記保持部を前記係止部に係止させて容器とパッキンとスライドガラスとを保持する構成となっている。
従来技術では、前記端部が互いに背中合わせで外向きになっており、前記端部に外向きの付勢力が加わった状態で、オペレータが前記ハンドル部を旋回させるように動かしたときに、前記保持部に加わった外力によって前記端部に内向きの力が働くなどして捻じれが生じ易い。前記保持部を前記係止部に係止させて容器とパッキンとスライドガラスとを保持する際には、検体容器とパッキンとスライドガラスとに隙間ができて液状検体が外部に漏れないように、前記アーム部の所定部位が前記底面部に収容された前記検体容器に各々当接するようにしなければならない。しかし、従来技術では、前記保持部を前記係止部に係止させる際に前記保持部に捻じれが生じ易く、前記保持部が捻じれることで前記保持部を前記係止部に係止させ難くなり、また、前記保持部が捻じれることで前記アーム部の所定部位が前記底面部に収容された前記検体容器に当接する際の前記アーム部同士の当接の仕方が相違してバランスが崩れてしまう。そのため、検体容器とパッキンとスライドガラスとに隙間ができて液状検体が外部に漏れてしまうことがあった。それに加えて、前記端部を前記受け部に挿通した後、ツブシ加工を施しているため、遠心塗抹検体容器ホルダーを組み立てる際に専用の工具が必要となるため、組立工数が増えてしまい、製品コストが増大する。
本考案は、上記事情に鑑みてなされ、オペレータが前記保持部を前記係止部に係止させる際の前記保持部の捻じれを防止した構造とし、操作性を向上させるとともに組立が容易な構造の遠心塗抹検体容器ホルダーを提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
本考案に係る遠心塗抹検体容器ホルダーは、検体容器とパッキンとスライドガラスとを重ねて収容する底面部と、前記底面部の両側に形成された側面部と、前記側面部に各々形成された係止部と、前記底面部の奥側に形成された背面部と、前記背面部に形成されたカール部とを有するベース部と、前記ベース部の短手方向に沿って前記底面部の手前側に配されるハンドル部と、前記ハンドル部の両側に形成されたアーム部と、前記アーム部が各々延設されて前記カール部に回動可能に嵌め込まれた端部とを有する保持部とを備え、前記アーム部は、前記ハンドル部の側が前記係止部に係止された状態のとき、所定部位が前記底面部に収容された前記検体容器に当接するように配設されており、前記端部は互いに向かい合って配設されていることを特徴とする。
この構成によれば、前記端部が互いに向かい合って内向きに配設されているので、前記アーム部の前記ハンドル部の側を前記係止部に係止させるためにオペレータが前記ハンドル部を旋回させるように動かしたときに前記端部に内向きの力が働いて前記カール部に対して内向きの付勢力が加わった状態となり、前記保持部の捻じれが防止できる。このため、前記保持部を前記係止部に係止させ易くなり、また、前記アーム部の所定部位が前記底面部に収容された前記検体容器に当接する際の前記アーム部同士の当接の仕方が同様となり、バランスが保たれる。よって、検体容器とパッキンとスライドガラスとの密着が良好な状態となり、液状検体の外部への漏れが防止できる。さらに、前記端部を前記カール部に各々嵌め込むだけの簡単な作業で組み立てできるので、専用の工具は不要となり、製品コストを抑えることができる。よって、操作性を向上させるとともに組立が容易な構造となる。
前記遠心塗抹検体容器ホルダーは、前記ハンドル部の長さは、前記係止部の互いの間隔よりも短いことが好ましい。この構成によれば、オペレータが操作する際に前記ハンドル部を押す位置の偏りが防止でき、前記アーム部の所定部位が前記底面部に収容された前記検体容器に当接する際の前記アーム部同士の当接の仕方が同様となり、バランスが保たれる。
前記カール部の長さは、前記係止部の互いの間隔よりも短いことが好ましい。この構成によれば、遠心塗抹検体容器ホルダーの装置への脱着時に前記カール部が装置に引っ掛かることがなく、操作性に優れる。
前記端部は、互いの間隔を狭める方向に付勢されることが好ましい。この構成によれば、オペレータが前記ハンドル部を旋回させるように動かして前記保持部を前記係止部に係止させ、前記検体容器および前記パッキンおよび前記スライドガラスを保持する一連の動作において、前記端部が前記カール部から外れてしまうことが防止できる。つまり、前記ハンドル部を旋回させるように動かしたときに、回動により変形量が大きくなる側の前記アームに延設された前記端部が前記カール部から外れ難い構造となる。
前記ベース部は板金からなり、前記カール部は、前記背面部の手前側となるように湾曲していることが好ましい。この構成によれば、前記アーム部の長さを短くして剛性を高めることが可能となり、且つ、前記ベース部の小型化が可能となる。
前記保持部は弾性金属ワイヤからなり、前記アーム部は、前記ハンドル部の側に前記係止部の方向に曲がった肘部が各々形成されており、且つ、前記端部の側に前記底面部の方向に曲がった押え部が各々形成されていることが好ましい。この構成によれば、前記押え部によって前記検体容器および前記パッキンおよび前記スライドガラスを前記底面部の側に押す付勢力が加わるので、前記検体容器および前記パッキンおよび前記スライドガラスを密着させて保持することが可能となる。尚且つ、前記肘部によって前記ハンドル部を前記ベース部からある程度離れた位置でオペレータが操作することができ、操作性に優れた遠心塗抹検体容器ホルダーとなる。
本考案によれば、前記端部が互いに向かい合って内向きに配設されているので、前記アーム部の前記ハンドル部の側を前記係止部に係止させるためにオペレータが前記ハンドル部を旋回させるように動かしたときに前記端部に内向きの力が働いて前記カール部に対して内向きの付勢力が加わった状態となり、前記保持部の捻じれが防止できる。さらに、前記端部を前記カール部に各々嵌め込むだけの簡単な作業で組み立てできるので、専用の工具は不要となり、製品コストを抑えることができる。よって、操作性を向上させるとともに組立が容易な構造の遠心塗抹検体容器ホルダーが実現する。
本考案の実施形態に係る遠心塗抹検体容器ホルダーの例を示す概略図であり、斜め上方からの斜視図である。 上記実施形態に係る遠心塗抹検体容器ホルダーの平面図である。 上記実施形態に係る遠心塗抹検体容器ホルダーの底面図である。 上記実施形態に係る遠心塗抹検体容器ホルダーの正面図である。 上記実施形態に係る遠心塗抹検体容器ホルダーの背面図である。 上記実施形態に係る遠心塗抹検体容器ホルダーの右側面図である。 上記実施形態に係る遠心塗抹検体容器ホルダーの左側面図である。 上記実施形態に係る遠心塗抹検体容器ホルダーを構成するベース部の平面図である。 上記実施形態に係る遠心塗抹検体容器ホルダーを構成する保持部の平面図である。 上記実施形態に係る遠心塗抹検体容器ホルダーにおいて、検体容器およびパッキンおよびスライドガラスを配置した状態を示す概略図であり、斜め上方からの斜視図である。 上記実施形態に係る遠心塗抹検体容器ホルダーにおいて、検体容器およびパッキンおよびスライドガラスを保持した状態を示す概略図であり、斜め上方からの斜視図である。 上記実施形態に係る遠心塗抹検体容器ホルダーが搭載される遠心塗抹装置の例を示す概略図であり、斜め上方からの斜視図である。 図12における内部構造を省略したII-II線断面図である。
以下、図面を参照して、本考案の実施形態について詳しく説明する。本実施形態は、一例として、遠心塗抹装置に付設される遠心塗抹検体容器ホルダー1である。図1は、遠心塗抹検体容器ホルダー1を斜め上方から見た斜視図である。図2は遠心塗抹検体容器ホルダー1の平面図であり、図3は底面図であり、図4は正面図であり、図5は背面図であり、図6は右側面図であり、図7は左側面図である。遠心塗抹検体容器ホルダー1は、ベース部2と、保持部3とが組み合わさって構成される。図8は、ベース部2の平面図である。図9は、保持部3の平面図である。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
図12は、遠心塗抹検体容器ホルダー1が搭載される遠心塗抹装置30の例を示す概略図であり、斜め上方からの斜視図である。遠心塗抹装置30は、一例として、本体部31の上側に蓋部32が配設されており、本体部31の前面側が操作パネルとなっている。遠心塗抹装置30は、遠心力を利用して短時間で効率的に集細胞・塗抹できることから、多くの病理検査室や研究所等で利用されている。
図13は、図12における内部構造の一部を省略したII-II線断面図である。遠心塗抹装置30の本体部31は、回転駆動手段としてのモータ33と、密閉回転容器40とを備えており、モータ33が回転することによって、密閉回転容器40が回転する。密閉回転容器40は、遠心塗抹検体容器ホルダー1を複数個収納可能な収納部41と、収納部41の上面開口部を閉塞して密閉する蓋42とを備える。遠心塗抹検体容器ホルダー1は、検体容器51およびパッキン52およびスライドガラス53を保持した状態で、ハンドル部3aが上向きとなる位置で、検体容器51の側がモータ33の回転軸に近い側となり、スライドガラス53の側がモータ33の回転軸から遠い側となるようにして、収納部41にセットする。
ここで、遠心塗抹検体容器ホルダー1の各部の位置関係を説明し易くするため、図中にX,Y,Zの矢印で向きを示している。図13に示す例では、遠心塗抹検体容器ホルダー1を遠心塗抹装置30にセットする際は、ハンドル部3aを上向きとする。なお、遠心力によって塗抹が可能な配置構成であれば、この例に限定されない。
検体容器51は、細胞診等で用いられる液状検体を収容するための漏斗状の収容部が形成され、この収容部の底部の側面には外方に向けた所定の通路が形成されている。遠心塗抹検体容器ホルダー1を遠心塗抹装置30にセットし回転させて遠心力を加えると、液体検体が前記所定の通路を通って外方に移動する。前記所定の通路の外方には開口部が形成されており、開口部の外方にはスライドガラス53が配置される。前記開口部とスライドガラス53との間には、前記開口部とスライドガラス53との間を密閉するためにパッキン52が配置される。パッキン52として開口が設けられた濾紙を配置した場合には、細胞がスライドガラス53に塗抹されるとともに液状成分が濾紙に滲み込むため、液状検体中の限られた浮遊細胞を効率よく集細胞塗抹できる。濾紙は、細胞質が伸展できるので、細胞の同定に有利であり、剥離しにくい。また、乾燥固定に用いられる。パッキン52として開口が設けられたゴム板を配置した場合には、細胞がスライドガラス53に塗抹され、液状成分がゴム板から外に飛散し難く、洗浄によって繰り返し使用できる。ゴム板は、浮遊細胞数の少ない検体などに用いられる。検体容器51の容量の種別としては、例えば、1[mL]、6[mL]、12[mL]がある。液状検体の種類や量に応じて、パッキン52として濾紙とゴム板とを適宜使い分けする。検体容器51とパッキン52とスライドガラス53とは、既知のものが適用できる。
遠心塗抹検体容器ホルダー1は、図8に示すベース部2と、図9に示す保持部3とが組み合わさって構成される。
ベース部2は、板金、鋳造、切削、レーザ加工、エッチング加工、型成形加工、その他既知の加工方法によって製造可能である。ベース部2が板金であることで、製造が容易となり、剛性を高めつつ軽量化を図ることが可能となる。ベース部2の材質としては、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム、ニッケル合金、チタン合金等の硬質金属や、ポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリベンゾイミダゾール(PBI)、ポリフェニリンサルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PFA)、液晶ポリマー等の耐薬品性樹脂、セラミックス、その他既知の構造材料が適用可能である。
本実施形態は、ベース部2は、ステンレス等の板金がプレス加工や曲げ加工されて形成され、検体容器51およびパッキン52およびスライドガラス53を配置する底面部2aと、平面視で、底面部2aの左側に形成された側面部2b、および底面部2aの右側に形成された側面部2cと、側面部2bに形成された係止部2e、および側面部2cに形成された係止部2fと、底面部2aの奥側に形成された背面部2dと、背面部2dに形成されたカール部2gとを有する。底面部2aの左右には貫通穴2sが所定間隔で形成される。貫通穴2sにより、遠心力によって細胞がスライドガラス53に塗抹され、遠心力によって濾紙から滲み出た水分は、速やかに底面部2aに形成された溝2uを経由して貫通穴2sから飛散する。また、貫通穴2sにより、洗浄時の液切れや乾燥が促進される。底面部2aの手前側の中央には円弧状の切り欠き2rが形成される。切り欠き2rによって、指先が底面部2aに引っ掛からずにスライドガラス53を配置したり取り出したりすることが容易にできる。
保持部3は、ばね特性を有しており、弾性金属ワイヤの曲げ加工、板金、鋳造、切削、レーザ加工、エッチング加工、その他既知の加工方法によって製造可能である。保持部3が弾性金属ワイヤの曲げ加工であることで、製造が容易な構造となり、ばね特性を有しつつ、剛性を高めるとともに軽量化を図ることが可能となる。前記保持部の材質としては、例えば、鉄、ステンレス、ニッケル合金、チタン合金等の高弾性金属、樹脂成型品、セラミックス、その他既知のばね材料が適用可能である。
保持部3は、ステンレス等の弾性金属ワイヤが曲げ加工されて形成され、ハンドル部3aと、平面視で、ハンドル部3aの左側に形成されたアーム部3e、およびハンドル部3aの右側に形成されたアーム部3fとを有する。アーム部3eは延設されて端の部分が略直角に曲げられて端部3bが形成されており、また、アーム部3fは延設されて端の部分が略直角に曲げられて端部3cが形成されている。
そして、アーム部3eは、ハンドル部3aの側に、係止部2eの方向に鈍角に曲がった肘部3iが形成されており、また、アーム部3fは、ハンドル部3aの側に、係止部2fの方向に鈍角に曲がった肘部3jが形成されている。且つ、アーム部3eは、端部3bの側に、底面部2aの方向に鈍角に曲がった押え部3gが形成されており、また、アーム部3fは、端部3cの側に、底面部2aの方向に鈍角に曲がった押え部3hが形成されている。
ここで、アーム部3eとアーム部3f、肘部3iと肘部3j、押え部3gと押え部3h、端部3bと端部3cとは、線対称配置となっている。前記ワイヤの線径は、例えば、1.0[mm]以上で2.0[mm]以下に設定される。前記ワイヤの線径が大きくなるほど剛性が大きくなり、前記ワイヤの線径が小さくなるほど弾性が大きくなる。前記ワイヤの線径は、検体容器51およびパッキン52およびスライドガラス53の材質やサイズ等に応じて、適宜設定する。押え部3gおよび押え部3hは、単なる曲げ形状に限定されず、1~2周巻形状でもよい。
図1~図7に示すように、遠心塗抹検体容器ホルダー1は、端部3bおよび端部3cがカール部2gに回動可能に各々嵌め込まれており、ハンドル部3aがベース部2に対して回動可能に配される。
そして、検体容器51およびパッキン52およびスライドガラス53を保持する際には、図10と図11に示すように、検体容器51とパッキン52とスライドガラス53を底面部2aに重ねて配置する。次に、ハンドル部3aを旋回させるように矢印c1の方向に動かして肘部3iを係止部2eに係止させるとともに、肘部3jを係止部2fに係止させる。そして、押え部3gおよび押え部3hが、検体容器51を底面部2aの側に当接して押すことで、検体容器51とパッキン52とスライドガラス53とを互いに密着させて保持する。
本実施形態は、保持部3において、端部3bと端部3cとが互いに向かい合って配される。この構成によれば、端部3bの端面と端部3cの端面とが互いに向かい合って内向きになっているので、カール部2gに対して内向きの付勢力が加わった状態となる。ここで、肘部3iを係止部2eに係止させるとともに、肘部3jを係止部2fに係止させるために、オペレータがハンドル部3aを旋回させるように矢印c1の方向に動かしたときに保持部3の捻じれが防止され、且つ、肘部3iを係止部2eに係止させるとともに、肘部3jを係止部2fに係止させたときに保持部3のよじれが防止される。そして、アーム部3eは、肘部3iが係止部2eに係止されるとともに、肘部3jが係止部2fに係止された状態のとき、押え部3gおよび押え部3hが、検体容器51を底面部2aの側に当接して押すので、この一連の作業において、検体容器51とパッキン52とスライドガラス53とが密着する。よって、液状検体の漏れを防止して信頼性を高めた構造となる。
さらに、この構成によれば、端部3bおよび端部3cをカール部2gに各々嵌め込むだけの簡単な作業で組み立てできるので、専用の工具は不要となり、病理検査室や研究所等での組立が容易な構成となる。例えば、ベース部2と保持部3とを個別に購入することも可能となり、メンテナンスコストを抑えることができる。
本実施形態は、保持部3とベース部2とが分離した状態のとき、カール部2gの長さL6よりも、端部3bと端部3cとの間隔L4が短くなるように形成されており(図9参照)、端部3bと端部3cとがカール部2gに回動可能に各々嵌め込まれた状態のとき、間隔L4を狭める方向に保持部3が付勢する構成である。この構成によれば、ハンドル部3aを旋回させるように矢印c1の方向に動かしてアーム部3eを係止部2eに係止させるとともに、アーム部3fを係止部2fに係止させて、検体容器51およびパッキン52およびスライドガラス53を密着保持する一連の動作において、端部3bと端部3cとがカール部2gに各々嵌め込まれた状態が維持される。つまり、端部3bと端部3cとがカール部2gから外れることを防止できる。
本実施形態は、ハンドル部3aの長さL1は、係止部2eと係止部2fとの内側の間隔L5よりも短くなるように形成されている(図4参照)。この構成によれば、オペレータが操作する際にハンドル部3aを押す位置の偏りが防止できる。
そして、カール部2gの長さL6は、係止部2eと係止部2fとの内側の間隔L5よりも短くなるように形成されている。この構成によれば、保持部3の各アーム部3e,3fを各係止部2e,2fにそれぞれ係止させた状態において、検体容器51およびパッキン52およびスライドガラス53を保持する際に、底面部2a側に押す付勢力が加わるので、検体容器51およびパッキン52およびスライドガラス53の互いの密着性を高めて保持することができる。
係止部2eと係止部2fとは、同一方向に湾曲しているとともに、いずれも底面部2aの外側の位置に形成されている。この構成によれば、検体容器51およびパッキン52およびスライドガラス53を底面部2aに配置する際に、係止部2eと係止部2fとに当接することを防止できる。尚且つ、ハンドル部3aを旋回させるように矢印c1の方向に動かして、保持部3の各アーム部3e,3fを各係止部2e,2fに係止させることが容易な構造となる。
カール部2gは、背面部2dの手前側(切り欠き2rの側)の位置となるように湾曲している。この構成によれば、アーム部3e,3fの長さをそれぞれ短くして剛性を高めることが可能となり、且つ、ベース部2の小型化が可能となる。
本実施形態では、アーム部3e,3fが係止部2e,2fに係止された位置において、底面部2aの方向に鈍角に曲がった押え部3g、3hがアーム部3e,3fに各々形成されている。この構成によれば、押え部3g、3hによって検体容器51およびパッキン52およびスライドガラス53を底面部2a側に押す付勢力が加わるので、検体容器51およびパッキン52およびスライドガラス53を互いに密着させて保持することができる。そして、アーム部3e,3fは、ハンドル部3aの側に、係止部2eの方向に曲がった肘部3iと、係止部2fの方向に曲がった肘部3jとが各々形成されている。この構成によれば、オペレータがハンドル部3aをベース部2からある程度離れた位置で操作することができ、操作性に優れた遠心塗抹検体容器ホルダー1となる。
本考案は、以上説明した実施例に限定されることなく、本考案を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。例えば、上述の実施形態では、ベース部2は、板金がプレス加工や曲げ加工されて形成される構成を例示したが、これに限定されず、鋳造、切削、レーザ加工、エッチング加工、その他既知の加工方法によって製造可能である。また、上述の実施形態では、保持部3は、弾性金属ワイヤが曲げ加工されて形成される構成を例示したが、これに限定されず、ばね特性を有していれば、樹脂型成形、板金、鋳造、切削、レーザ加工、エッチング加工、その他既知の加工方法によって製造可能である。
1 遠心塗抹検体容器ホルダー
2 ベース部
2a 底面部
2b、2c 側面部
2d 背面部
2e、2f 係止部
2g カール部
3 保持部
3a ハンドル部
3b、3c 端部
3e、3f アーム部
3g、3h 押え部
3i、3j 肘部
30 遠心塗抹装置
51 検体容器
52 パッキン
53 スライドガラス

Claims (6)

  1. 検体容器とパッキンとスライドガラスとを重ねて収容する底面部と、前記底面部の両側に形成された側面部と、前記側面部に各々形成された係止部と、前記底面部の奥側に形成された背面部と、前記背面部に形成されたカール部とを有するベース部と、
    前記ベース部の短手方向に沿って前記底面部の手前側に配されるハンドル部と、前記ハンドル部の両側に形成されたアーム部と、前記アーム部が各々延設されて前記カール部に回動可能に嵌め込まれた端部とを有する保持部とを備え、
    前記アーム部は、前記ハンドル部の側が前記係止部に係止された状態のとき、所定部位が前記底面部に収容された前記検体容器に当接するように配設されており、
    前記端部は互いに向かい合って配設されていること
    を特徴とする遠心塗抹検体容器ホルダー。
  2. 前記ハンドル部の長さは、前記係止部の互いの間隔よりも短いこと
    を特徴とする請求項1記載の遠心塗抹検体容器ホルダー。
  3. 前記カール部の長さは、前記係止部の互いの間隔よりも短いこと
    を特徴とする請求項1または2記載の遠心塗抹検体容器ホルダー。
  4. 前記端部は、互いの間隔を狭める方向に付勢されること
    を特徴とする請求項1~3のいずれか一項記載の遠心塗抹検体容器ホルダー。
  5. 前記ベース部は板金からなり、
    前記カール部は、前記背面部の手前側となるように湾曲していること
    を特徴とする請求項1~4のいずれか一項記載の遠心塗抹検体容器ホルダー。
  6. 前記保持部は弾性金属ワイヤからなり、
    前記アーム部は、前記ハンドル部の側に前記係止部の方向に曲がった肘部が各々形成されており、且つ、前記端部の側に前記底面部の方向に曲がった押え部が各々形成されていること
    を特徴とする請求項1~5のいずれか一項記載の遠心塗抹検体容器ホルダー。
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