JP3235778U - ごみ箱 - Google Patents
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Abstract
Description
本考案は、ごみ箱に関する。
従来より、街中において、道路や広場、空き地等にごみが投棄されることを防止するために、公園や商業施設、交通機関の駅構内、商店や飲食店の軒先、あるいは、住宅街のごみステーション等に分別回収用のごみ箱が設置されていることがある。このような場合に設置される分別回収用のごみ箱としては、例えば、1つの大型のごみ収集装置内に複数のごみ回収容器を備えたもの(例えば、特許文献1参照)、あるいは、1つのごみ箱に複数のごみ投入口を備え、回収容器の内部を仕切りで区分けしてそれぞれの投入口にごみ袋を設置可能なもの(例えば、特許文献2参照)等が知られている。これらの分別回収用のごみ箱によれば、ごみを捨てる人による自主的な分別と、ごみの収集業者による分別ごみの収集後のリサイクルを効率化することができる。
しかしながら、特許文献1に記載されたごみ収集装置では、ボックスのサイズが大型で装置の重量も重たく、装置そのものも高価であるため、一度設置すると長期間継続して使用する必要があり、また、装置の導入と撤去の両方で高額な費用が発生するため導入のハードルが高いという問題があった。さらに、装置を設置した位置から移動させることが難しいため、ごみ収集業者が装置内の回収容器からごみを収集する場合には、装置の設置位置から収集車までの間をごみ袋または回収容器を抱えて往復しなければならず、収集作業が非効率的になりやすいという問題があった。
また、特許文献2に記載されたごみ回収容器では、分別のための複数のごみ投入口と、分別のための容器内側の仕切りを設ける必要があるため、ごみ投入口が1つの一般的なごみ回収容器と比べて容器の構造が複雑化してしまい、容器の製造に余分なコストがかかってしまうという問題があった。また、容器内部の収納空間が仕切りによって細分化されてしまうため、一つの容器で回収可能なごみの容量が減少し、ごみ収集業者によるごみの収集作業にも手間がかかるという問題があった。また、ごみ回収容器そのものが軽量であるため、倒されて容器内部のごみが周囲に散乱し、ごみ回収容器を設置した周囲の環境や景観が悪化することも多かった。
本考案は、上記のような課題を解決するためになされたものである。すなわち、本考案は、ごみの分別回収と収集作業に最適なごみ箱を提供することを目的とする。
本考案によれば、上記課題は、
[1] 上面に開口部を有する容器と、容器の側面に配置され、他の容器の被連結部に、水平面に対して斜め方向に嵌合することで他の容器と連結可能な連結部とを備える、ごみ箱;
[2] 連結部が、雌雄の連結部材から成り、容器の連結部と他の容器の被連結部を嵌合するとき、固定具を挿入することで容器と他の容器を分離不可能に固定するための固定穴を備える、[1]に記載のごみ箱;
[3] 容器の底面に少なくとも3の錐状、錐台状または柱状の脚部を備え、脚部が、切断の目安となる調節目盛を備え、調節目盛を切断することで高さ調節が可能な、[1]又は[2]に記載のごみ箱;
[4] 開口部を覆う蓋と、容器前面の上端から下方向に延在するように形成された前面開口部と、蓋の前端または容器前面の上端近傍に取り付けられ、前面開口部を容器内側から塞ぐ内蓋とを備える、[1]~[3]のいずれかに記載のごみ箱;
[5] 内蓋表面が、ごみを投入するための投入用開口部を作成可能に形成された、形状の異なる複数の図形を型取った溝部を備える、[4]に記載のごみ箱:
を提供することにより達成される。
[1] 上面に開口部を有する容器と、容器の側面に配置され、他の容器の被連結部に、水平面に対して斜め方向に嵌合することで他の容器と連結可能な連結部とを備える、ごみ箱;
[2] 連結部が、雌雄の連結部材から成り、容器の連結部と他の容器の被連結部を嵌合するとき、固定具を挿入することで容器と他の容器を分離不可能に固定するための固定穴を備える、[1]に記載のごみ箱;
[3] 容器の底面に少なくとも3の錐状、錐台状または柱状の脚部を備え、脚部が、切断の目安となる調節目盛を備え、調節目盛を切断することで高さ調節が可能な、[1]又は[2]に記載のごみ箱;
[4] 開口部を覆う蓋と、容器前面の上端から下方向に延在するように形成された前面開口部と、蓋の前端または容器前面の上端近傍に取り付けられ、前面開口部を容器内側から塞ぐ内蓋とを備える、[1]~[3]のいずれかに記載のごみ箱;
[5] 内蓋表面が、ごみを投入するための投入用開口部を作成可能に形成された、形状の異なる複数の図形を型取った溝部を備える、[4]に記載のごみ箱:
を提供することにより達成される。
本考案によれば、ごみの分別回収と収集作業に最適なごみ箱を提供することができる。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第一の実施の形態)
図1は、本考案の実施の形態に係るごみ箱の斜視図である。また、図2は、本考案の実施の形態に係るごみ箱の構成を示す投影図である。ごみ箱1は、例えば、ごみステーション等のごみ収集施設を設置場所とし、ごみを分別して回収するためのものであって、上面に開口部7を有する容器2と、この容器2の開口部7の上部を覆うように開閉可能に配置された蓋3と、容器前面の上端近傍に形成された前面開口部8を容器2の内側から塞ぐように取り付けられた内蓋5とを備えている。
図1は、本考案の実施の形態に係るごみ箱の斜視図である。また、図2は、本考案の実施の形態に係るごみ箱の構成を示す投影図である。ごみ箱1は、例えば、ごみステーション等のごみ収集施設を設置場所とし、ごみを分別して回収するためのものであって、上面に開口部7を有する容器2と、この容器2の開口部7の上部を覆うように開閉可能に配置された蓋3と、容器前面の上端近傍に形成された前面開口部8を容器2の内側から塞ぐように取り付けられた内蓋5とを備えている。
容器2の形状は、内側にごみを回収して収納することができればどのような形状であってもよい。例えば、複数の容器を連結して横方向に並べて設置する際に、設置時の安定性を確保し、設置面積をコンパクトに収めるという観点からは、直方体形状、または、上面が底面より面積が大きい逆四角錐台形状であることが好ましい。また、容器2は、容器上面に開口部7を、容器前面の上端近傍に前面開口部8を有している。前面開口部8は、容器前面の上端から下方向に延在するように形成されており、容器前面においてごみの投入口として機能する。また、容器2は、左右の側面それぞれに、容器2を他の容器の被連結部と連結するための連結部を備える。連結部は、一対の連結部材として機能する雄連結部材4aと雌連結部材4bのうちのどちらか一方から成り、左右の連結部を合わせて一対を為すように配置されている。本実施の形態においては、例として、容器前面方向に見た場合における容器2の右側面に雄連結部材4aが、左側面に雌連結部材4bが、それぞれ配置されているものとする。さらに、容器2は、容器の底面に少なくとも3本の脚部6を備える。
また、容器2は、容器前面に分別回収するごみの品目を記載する品目表示欄を設けることが好ましい。また、容器2は、容器前面にスポンサー企業のロゴ等を貼ることが可能な宣伝広告スペース2aを備えていても良い。
容器2の本体は、例えば、プラスチック等の素材から形成されるが、リサイクル資源を利用した再生プラスチック等を用いて形成しても良い。
図3は、本考案の実施の形態に係るごみ箱の連結部の拡大図である。連結部は、一対の連結部材として機能する突起状の雄連結部材4a、及び、受け溝状の雌連結部材4bから構成されている。また、容器2の雄連結部材4aは他の容器の有する雌連結部材4bを、容器2の雌連結部材4bは他の容器の有する雄連結部材4aを、連結の対象である被連結部として相互に嵌合することで、複数のごみ箱を相互に連結させることが可能である。
雄連結部材4a及び雌連結部材4bの形状は、互いに嵌合させることが可能であれば、どのような形状を採用してもよい。ごみの収集作業者が収集作業を効率的に行うという観点からは、例えば、一方が突起状、他方が受け溝状に形成されており、ごみ箱1を特定の方向に動かすことで嵌合と分離が容易に行えるような構成を採用することが好ましい。このように構成することで、ごみの収集作業者による収集作業の動作を簡素化させることが可能になり、作業効率を改善・向上させることができる。
さらに、雄連結部材4a及び雌連結部材4bは、例えば、それぞれが、容器2の側面において、他の容器の被連結部に対して、水平面に対して斜め方向に嵌合することで容器2と他の容器とが連結できるように構成されていることが好ましい。より具体的には、例えば、図3に示すように、雄連結部材4aのT字状の突起部分と、雌連結部材4bの囲い状の溝部分とが、互いに角度を合わせて斜め方向にスライドすることで嵌合できるようにレール状に形成されていることが好ましいが、斜め方向にスライドさせて連結と分離が可能であれば、連結部の形状はこれに限定されない。
雄連結部材4a及び雌連結部材4bのサイズとしては、特に限定されず、例えば、容器2や連結部の強度等に応じて、適宜変更することが可能である。また、雄連結部材4a及び雌連結部材4bの水平面に対する傾斜角度としては、特に限定されないが、例えば、30度以上であることが好ましく、40度以上であることが、より好ましい。また、例えば、60度以下であることが好ましく、50度以下であることが、より好ましい。収集作業者の収集作業における作業効率を考慮する場合、略45度であることが、特に好ましい。
本実施の形態においては、連結部として上記のような構成を採用することで、容器2が他の容器と連結された状態であっても、ごみの収集作業者がごみ箱1の正面に立った状態から容器2を掴んで容器の斜め前方方向に引き上げることで、ごみ箱1を他のごみ箱と連結された状態から容易に分離することが可能になる。また、このように構成することで、容器2を他の容器と連結された状態に戻す場合であっても、収集作業者がごみ箱1の設置位置の正面(設置時の容器2の前面方向)に立ったから、該設置位置に向けて容器2を背面方向に向けて後方斜め下にスライドさせることで、容器2を容易に他の容器と連結させて元の状態に戻すことができる。
また、雄連結部材4a及び雌連結部材4bは、例えば、容器2と他の容器とを連結させる場合に、容器2の連結部と他の容器の被連結部の嵌合状態を固定するための固定穴9を備えていてもよい。固定穴9は、例えば、容器2の雄連結部材4aと他の容器の有する雌連結部材4b、あるいは、容器2の雌連結部材4bと他の容器の有する雄連結部材4aとを連結させた際に、それぞれに設けられた固定穴9同士が相互に重なり、嵌合した連結部と被連結部とを貫通できるように形成されていることが好ましい。容器2の連結部と他の容器の被連結部とを嵌合させ、固定穴9を貫通させた状態でそこに固定具10を挿入することで、容器2と他の容器とを分離不可能に固定することができる。
固定具10としては、例えば、鉄製のピンや釘、かんぬき等を採用することできるが、嵌合させた雄連結部材4aと雌連結部材4bとを貫通するように固定穴9に挿入することで固定することが可能であれば、固定具10の種類や形状は特に限定されない。また、例えば、固定具10として前記のピンや釘、かんぬき等の代わりに、番線や紐、ロープ、チェーン等を採用し、固定穴9に挿入した後に設置場所の近傍の他の構造物(例えば、樹木や電柱、隣接する建物の柱や棒状の設置物等)に括りつけることで、容器2を他の容器と連結させるだけでなく、ごみ箱1を周囲の構造物に固縛できるようにしてもよい。このように構成することで、ごみ箱だけでは重量が軽く、突風や他の物体の衝突等で強い圧力が加わることでごみ箱が転倒しやすいような状況であっても、複数のごみ箱同士を、あるいは、連結した複数のごみ箱と近傍の構造物とを固定具10により連結して固縛することで、ごみ箱が倒されたり、ごみが周囲に飛散したりすることを防止することができる。
本実施の形態においては、連結部を容器2の側面に配置し、他の容器の被連結部に、水平面に対して斜め方向に嵌合することで容器2と他の容器とを連結できるように構成することで、例えば、容器2が左右両側面を他の容器と連結され、横方向に3以上の複数のごみ箱が連続して連結されているような状態であったとしても、中央の容器2を斜め前方にスライドさせることにより、容器2のみを左右両側面における他の容器との連結から取り外すことができる。
一方で、上記と同様に横方向に3以上の複数のごみ箱が連続して連結されている状態において、容器2を水平方向や垂直方向に動かして連結状態から取り外そうとしても、容器2を取り外すことはできない。すなわち、本実施の形態によれば、上記のように連結部を斜め方向に嵌合せることでごみ箱同士を連結できるように構成することで、複数のごみ箱を連結することによるごみ箱の固定と、連結作業と分離作業の効率化とを両立させることが可能である。
次に、図4を用いて、ごみ箱の脚部の構成について説明する。図4は、本考案の実施の形態に係るごみ箱の脚部の拡大図である。ごみ箱1は、例えば、容器2の底面に少なくとも3本の脚部6を備える。脚部6の長さは、特に限定されないが、例えば、容器2の容量が90リットル程度、容器2の地面から開口部7までの高さが900mm程度となるように構成する場合には、脚部の高さとしては、略100mmであることが好ましい。
脚部の形状は、例えば、錐状、錐台状または柱状であることが好ましく、図4に示すように、脚部6aのような円柱状、または、脚部6bのような円錐台状であることがより好ましい。また、容器2の底面と脚部6との付け根部分の面積を大きく、地面12との接地面の面積を小さくしたデザインである、逆さ円錐台状であることが、特に好ましい。このように構成することで、ごみ箱1を設置場所に設置する際の安定性を向上させるだけでなく、脚部6の強度を向上させることが可能になる。
容器2の底面における脚部6の本数としては、容器2を設置場所に設置する時に転倒しないよう支えることができれば、その数は特に限定されない。設置場所の地面12の整備状況や高低差、凹凸等を考慮する場合には、例えば、脚部6を3本となるように構成することが好ましい。また、脚部6を3本とした場合の脚部6の配置位置としては、例えば、容器底面の前端近傍の左右両端にそれぞれ1本ずつと、容器底面後端の中央近傍に1本を配置するように構成することが好ましい。このように構成することで、3本の脚部6と地面12との3つの接地点を通る「平面」によって容器2を支えることが可能であるため、例えば、脚部6を4本にした場合と比較して、設置場所の地面12が十分に整備されておらず、凹凸が多く足場として不安定であったとしても、設置時に容器2のガタ付きをある程度抑制することが可能である。
また、脚部6は、例えば、図4に示すように、高さ調節のための切断の目安となる調節目盛を備えていることが好ましい。調節目盛としては、例えば、脚部6の側面において、略等間隔で垂直方向に対して10mmごとに、脚部6の輪郭を一周するように目安となるラインがプリントされているものであってもよいし、また、例えば、脚部6の側面に、接地面から、または脚部6と容器2の付け根部分から、高さ方向に10mmごとにスケール用の目盛が記されているものであってもよい。
脚部6の材料としては、例えば、脚部6の切断による高さ調節を考慮する場合には、プラスチック等を採用することが好ましい。このように構成することで、切断器具11による脚部6の切断が容易になる。
また、脚部6は、例えば、容器2の底面との付け根部分から地面12との接地面に向けて、徐々に脚部6の幅または直径が短くなるように、1cmの目盛ごとに段差を備えるように形成してもよい。このように構成することで、脚部6を切断器具11で切断する際に、切断面が斜めになってしまう等の切断ミスを減少させることができる。また、このように構成することで、段差が脚部6をプラスチック等で射出成型する際の、鋳型から外すための抜き勾配として機能するため、容器2と脚部6の一体成型による加工を容易かつ効率的に行うことが可能になる。
脚部6の高さ調節目盛の利用方法としては、例えば、高さ調節目盛を目安として脚部6を切断器具11で切断することで3本の脚部の長さを地面12の凸凹に合わせて調節したうえで設置場所に設置するといった利用が考えられる。このとき、高さ調節目盛により脚部6を切断した後の脚部6cは、地面12の起伏や設置場所の凹凸の有無にあわせて、高さが他の脚部6とは異なっている。脚部6を切断した後の切れ端6dについては、そのまま廃棄しても構わないし、再生資源としてリサイクルし、新たなごみ箱1の製造の材料として利用することも可能である。
このように構成することで、地面12に凹凸があり、ごみ箱の設置場所としてはあまり適さないような場所に容器2を設置する場合であっても、容器2をグラグラしないように安定させて設置し、ごみ箱1の横転や容器内のごみの飛散を防止することが可能になる。また、このように構成することで、高さ調節用のアジャスタを利用せずとも、切断目盛に合わせて脚部6を切断することで、容易に高さ調節を行うことが可能になる。
本実施の形態においては、脚部6の高さ調節を、高さ調節目盛を利用した脚部の切断という方法で行うことにより、脚部6を製造する際の製造コストを削減することが可能である。また、例えば、脚部6と容器2との一体成型による製造を容易に行うことが可能になる。一般的に、ごみステーション等に設置されるごみ箱の脚部は、高さ調節を行うためのアジャスタとして、ボルトとナットを螺合させる、ねじタイプの高さ調節機構を採用することが多い。しかし、ねじタイプのアジャスタでは、ボルトとナットという2つの部品を組み合わせて用いる必要があるため、脚部を1つの部品で形成する場合と比べて、製造コストが増加する。また、ボルトとナットを互いに螺合させることで高さ調節を行うため、パーツそれぞれの連結部分をねじ山状に加工しなければならない。よって、パーツの形状の複雑さの点でも、製造コストを増加させる。また、2つの部品の組み合わせによりアジャスタが構成されているため、部品の一方が他方との螺合と外れた場合に、部品を紛失する可能性が高い。
しかし、本考案に係るごみ箱の脚部おいては、調節目盛を利用した脚部の切断による高さ調節方法を採用したことで、ごみ箱1の設置時に、設置場所の地面12の起伏に合わせて脚部6を切断するだけで簡単に高さ調節が可能になった。よって、ねじタイプのアジャスタに比べて高さ調節が簡便である。また、容器2と脚部6とを一体成型して製造することが容易であり、部品の点数を削減することも可能であるため、ごみ箱1の製造コストを削減することができる。
次に、図5及び図6を用いて、容器の開口部の蓋、及び、容器の前面開口部の内蓋について説明する。図5は、本考案の実施の形態に係るごみ箱の構成を示す投影図である。ごみ箱1は、容器2の上面に、開口部7を覆うように配置された蓋3を有する。蓋3は、容器2の開口部7の上部で開閉可能に配置されていれば、どのような構成であってもよい。具体的には、蓋3は、例えば、容器2の背面上端に蝶番等で連結され、斜め後ろ方向に回転させることで開口部7を開閉可能に構成されていてもよいし、容器2に連結あるいは固定されておらず、開口部7を覆うように容器2の上部に嵌め込んだり、あるいは、反対に容器2の上部に嵌め込まれた状態から分離させたりすることで開口部7を開閉できるように構成されていてもよい。
このように構成する場合、蓋3を取り外せば、容器2は上部が開口した内側が空洞の単なるボックスとして利用できるようになるため、容器2を逆さにして内側に回収されたごみを簡単に取り出すことができるようになる。また、このように構成することで、容器2の上面全体に開口部7の面積を広げるような設計が可能になるため、容器2のボックスとしての容量を最大限に活用してごみ収集作業を効率的に行うことができる。
さらに、ごみ箱1は、容器2の前面に上端から下方向に延在するように形成された前面開口部8を有し、前面開口部8を容器2の内側から塞ぐように配置された内蓋5を備える。このとき、内蓋5は、蓋3の前端または容器2の前面の上端近傍に取り付けられており、前面開口部8を開閉可能な扉として機能する。また、このとき、前面開口部8は、ごみの投入口として機能する。
内蓋5は、例えば、左右の両側面部の上端に、容器2または蓋3に取り付けるための突起部5aを有し、突起部5aを蓋3の前端または容器2の前面の上端近傍に形成された取り付け溝13に差し込むことで、扉として回転可動できるように構成することが好ましい。また、このとき、取り付け溝13は、蓋3の前端または容器2の前面の上端近傍に切り込み状に形成されており、溝の最奥部分で突起部5aを回転可能に係止できるような形状であることが好ましい。
このように構成することで、ごみ箱1を組み立てる際に、蝶番等の取り付け用の金具を用いなくとも、簡単に内蓋5をごみ箱1に取り付けることが可能になる。また、このように構成することで、ごみ箱1を構成する部品の点数を減らし、製造コストを削減したり、ごみ箱1の組み立て作業や解体作業を容易かつ簡便に行ったりできるようになる。
また、内蓋5の表面には、例えば、ごみ箱1にごみを投入するための投入用開口部を作成できるように型取りされた溝部を形成するように構成されていることが好ましい。このとき、前記溝部は、例えば、ごみ箱1に投入されるごみの品目に応じて複数の異なる形状の投入開口部を作成または利用できるように、複数の異なる図形を内蓋表面に型取って形成されていることが好ましい。
図6は、本考案の実施の形態に係るごみ箱の内蓋表面の構成を示す平面図である。図6に図示するように、内蓋5の表面には、例えば、複数の異なる形状の図形を型取った溝部14a、14b、14cと、前記溝部14a、14b、14cによって型取りされた複数の異なる形状の図形15a、15b、15cとが形成されている。これらの溝部は、ごみ箱1を設置場所に複数設置してごみを分別回収するような場合において、回収するごみの品目に合わせて、ごみの品目ごとの大きさと形状に最も適合する大きさと形状を有する図形を選択し、それに対応する溝部を切り抜くことで、ごみ箱1の設置場所においてその場で投入開口部を作成する、というような方法で利用されることが好ましい。
例えば、回収するごみがプラスチック製のトレーである場合には、前記プラスチック製のトレーの大きさに合わせて、最も大きな面積の図形15aが選択する。そして、溝部14aに沿って内蓋5をカッターや薄いのこぎり等の切断器具を用いて切り抜くことにより、投入用開口部16aがごみの投入口として作成され、利用可能になる。また、例えば、回収するごみがペットボトルである場合には、回収する予定のペットボトルの大きさや形状に合わせて、投入用開口部16aより面積の狭い投入用開口部16bまたは投入用開口部16cを上記と同様に作成し、ごみの投入口として利用できるようにする。
このように構成することで、1つのごみ箱を複数の品目のごみの回収に利用できるようになるため、規格を統一してごみ箱1の製造効率と利便性を向上させることができる。また、一つの規格のごみ箱で複数の品目のごみを回収できるため、ごみの品目ごとに個別に投入用開口部の鋳型を準備する必要が無く、ごみ箱1の製造ラインを簡素化し、ごみ箱1の製造コストを削減することが可能になる。
本実施の形態においては、複数の投入用開口部を回収するごみの品目に応じて切り出せるデザインになっているため、ごみ箱1を設置場所に設置する際に、その場で切り出す図形を選択し、その場で切断器具を用いて投入用開口部を作成できるように設計されている。そのため、ごみ箱1を新規に導入する際の導入費用を抑制することが可能である。
本実施の形態においては、ごみ箱1の素材として、プラスチックまたは再生プラスチックのみを用いて、ごみ箱1の各部品を製造できるように構成することがこのましい。このように構成することで、ごみ箱1を軽量化してごみの収集作業時の作業効率を向上させるとともに、ごみ箱1の製造コストを低下させたり、処分時のリサイクル効率を向上させたりすることができる。
本実施の形態においては、前面開口部8が、容器2の前面に上端から下方向に延在するように形成されるという構成を採用することで、容器2の前面に投入穴を開けるよりもごみ箱1または容器2を成型しやすいように設計されている。このように構成することで、ごみ箱1の製造工程を簡略化し、製造コストを削減することが可能である。
本実施の形態によれば、容器2、雄連結部材4a、雌連結部材4b、及び脚部6を一体成型により製造できるように構成し、ごみ箱1の部品数を可能な限り少なくなるように設計することで、製造コストを削減するとともに、組み立て作業を簡素化して利便性を向上させることが可能である。
本実施の形態においては、雌雄の連結部材が容器2の側面において、容器2の高さで半分の位置よりも上方の部分に取り付けられており、かつ、容器2の開口部7が容器2の底面の面積より大きく、開口部7から底面に向かうにつれて徐々に細く窄まるような形状であることが好ましい。より具体的には、例えば、雌雄の連結部材の取り付け位置については、脚部6の高さと、容器2側面上端から連結部材の取り付け位置の下端までの長さとが略等しくなるように連結部材が取り付けられていることが好ましい。
このように構成することで、雌雄の連結部材、容器2本体、及び脚部6の一体成型により、ごみ箱1の連結部材が容器2の左右に張り出す、あるいは、容器2の脚部6が容器2の底面から下方へ飛び出すような形状をしている場合であっても、より多くの容器2を重ねて運搬、設置、あるいは保管することが可能になる。複数の容器を上下にスタッキングできるようにすることで容器2やごみ箱1の部品の運搬効率の向上と設置場所・保管場所のコンパクト化が可能になるため、運搬費用や設置費用、保管費用の削減につながり、企業や地域の自治体が本考案のごみ箱を採用した際のトータルコストを抑制することができる。
本実施の形態においては、プラスチック製のごみ袋を使わずに、ごみ箱1の内側にごみを直接投入するようにして利用することが好ましい。プラスチック製のごみ袋を使用しないことにより、ごみの分別や回収のためのプラスチック使用量を削減できる。また、本実施の形態によれば、一体成型や部品数の削減によってごみ箱1の構造がシンプルな構造をしているため、解体して洗浄することが容易であり、容器内を清潔に保つことも容易である。
以上、実施の形態を挙げて本考案を説明したが、本考案は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、各構成要素について具体的に説明したが、全ての構成要索を備えていなくてもよく、また、他の構成要素を備えていてもよい。
ごみの分別、回収及び収集に用いることができる。
1 ごみ箱
2 容器
3 蓋
4a 雄連結部材
4b 雌連結部材
5 内蓋
5a 突起部
6 脚部
7 開口部
8 前面開口部
9 固定穴
10 固定具
11 切断器具
12 地面
13 取り付け溝
14a 溝部
14b 溝部
14c 溝部
15a 図形
15b 図形
15c 図形
16a 投入用開口部
16b 投入用開口部
16c 投入用開口部
2 容器
3 蓋
4a 雄連結部材
4b 雌連結部材
5 内蓋
5a 突起部
6 脚部
7 開口部
8 前面開口部
9 固定穴
10 固定具
11 切断器具
12 地面
13 取り付け溝
14a 溝部
14b 溝部
14c 溝部
15a 図形
15b 図形
15c 図形
16a 投入用開口部
16b 投入用開口部
16c 投入用開口部
Claims (5)
- 上面に開口部を有する容器と、
容器の側面に配置され、他の容器の被連結部に、水平面に対して斜め方向に嵌合することで他の容器と連結可能な連結部と
を備える、ごみ箱。 - 連結部が、雌雄の連結部材から成り、容器の連結部と他の容器の被連結部を嵌合するとき、固定具を挿入することで容器と他の容器を分離不可能に固定するための固定穴を備える、請求項1に記載のごみ箱。
- 容器の底面に少なくとも3の錐状、錐台状または柱状の脚部を備え、
脚部が、切断の目安となる調節目盛を備え、調節目盛を切断することで高さ調節が可能な、請求項1または2に記載のごみ箱。 - 開口部を覆う蓋と、
容器前面の上端から下方向に延在するように形成された前面開口部と、
蓋の前端または容器前面の上端近傍に取り付けられ、前面開口部を容器内側から塞ぐ内蓋と
を備える、請求項1~3のいずれかに記載のごみ箱。 - 内蓋表面が、ごみを投入するための投入用開口部を作成可能に形成された、形状の異なる複数の図形を型取った溝部を備える、請求項4に記載のごみ箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021004215U JP3235778U (ja) | 2021-11-01 | 2021-11-01 | ごみ箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021004215U JP3235778U (ja) | 2021-11-01 | 2021-11-01 | ごみ箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3235778U true JP3235778U (ja) | 2022-01-13 |
Family
ID=80111319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021004215U Active JP3235778U (ja) | 2021-11-01 | 2021-11-01 | ごみ箱 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3235778U (ja) |
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2021
- 2021-11-01 JP JP2021004215U patent/JP3235778U/ja active Active
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