JP3235554U - 植付器 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチで被覆した畝に植付対象物を作業者が雨天でも立姿勢で孔開けと植付を同時に行う植付器を提供する。【解決手段】植付器具は、黒マルチで被覆した畝に作業者が保持部3aに植付向きを揃える植付対象物を保持した植付器Aを略垂直に植付深さに調整した測定棒5まで差し込みレバー4aを押し下げるタイミングで前記植付器を引き抜くことにより目的の深さに植付対象物を着床する。【選択図】図1

Description

本考案は植付向きを一定に揃えることが望ましい種類の植付対象物の植付器と覆土器に関するものである。
植付向きを一定に揃えることが望ましい種類の植付対象物の従来の植付方法としては植付場所の畝に目的の深さに孔穿けし目的の方向で植付対象物を植付けるため腰をかがめて手指で前記植付対象物を前記孔に入れ周囲の土を用い覆土をして植付けている。また植付する植付対象物の環境改善のため畝に遮光する黒色フィルムを被せる黒マルチ栽培が多く行われ雑草の抑制効果を得ているが植付作業のために黒色フィルムに開ける孔面積は植付する前記植付対象物の生育に必要な面積より広くなり、植付けた前記植付対象物の地上部が成長しても周囲の黒色フィルムとの隙間が残り、前記隙間から雑草が発生し手で引き抜く除草が必要となり植付作業と同じく辛い作業姿勢でおこなってきた。
鱗茎の植付対象物を機械により畝にマルチ被覆を敷設したのちに植付る機械は多く実用されているが特許文献1に記載された植付機械は植付位置の被覆材に孔を開け、ホルダーユニットに作業者が挿入した種球を押し込むことで種球を植付する。鱗茎を種球を保持するホルダーに対し前記種球を挿入する角度と前記種球を押出し植付ける押出角度が直線的に限定される。
また畝にマルチ被覆を敷設したのちに立姿勢で植付る器具も市販されているが特許文献3のように上部開口より子実体や苗を器具内部に落とし込み被覆の上から畝に器具先を差し込み先端を開くことで前記畝内の土を周囲に押し植付孔を形成すると同時に前記子実体や苗を植付ける機構で前記植付対象物を植えるときは器具内部を落下中に前記植付対象物が回転して望まない植付向きで植付孔に着床する確率が高い。
鱗茎を植付孔に着床したのち前記鱗茎と周囲の土との隙間を埋める覆土は畝の傍らの土を植付孔及びマルチ被覆の上に人力または機械で撒き覆土とし、またマルチ材が風に揺らぐことを防ぐ押さえとしている。この作業は覆土として使用する周辺の土が扱いやすい形状であることが必要で降雨で粘性が強くなったり弱風でも飛散するほど乾燥した粉体状では行えない。畝間も被覆材が介在する特許文献2の被覆材両端を重ね合わせるマルチ方式では畝間の土を掻き上げるとマルチ材を傷めることになり特許文献4の一般的な畝脇の土を機械で撒く覆土機を使用できない
特開2010−136635号広報 特開平7−50937号広報 特開2014−45711号広報 特開2018−61500号広報
作業者が立姿勢で植付対象物を器具に挿入し、黒マルチで被覆した畝に植付孔を孔穿けすると同時に前記植付対象物を目的の植付方向で前記植付孔底面に着床させ、孔穿けと着床を同時に行うことが可能な植付器とし、覆土作業を気候条件や被覆の仕方や畝の形状の周囲条件に制約されず作業者が立姿勢で覆土作業を可能にする覆土器を考案することである。
請求項1にかかる考案は、長尺な筒状の本体部と、
前記本体部の一端部に設けられ、植付対象物を保持する保持部と、
前記保持部内を前記本体部の長尺方向に進退可能な押出部と、
前記押出部を前記本体部の他端部側に付勢する付勢部と、
前記付勢部の付勢力に抗しながら前記押出部を前記本体部の一端部側に移動させる操作部と、を備え、
前記本体部の一端部における周壁には、植付対象物を前記保持部に受け入れるための受口が前記本体部の一端部の開口と連続する状態で形成され、
前記保持部は前記本体部の一端部の周壁の内面に、弾性力または摩擦力によって保持する保持材が敷設されて構成され、
前記操作部の操作により前記押出部が前記本体部の一端側に移動すると、前記保持部に保持された植付対象物の前記保持部に保持された姿勢を維持しつつ当該植付対象物を前記本体の一端部の開口から押出すことを特徴とする。
請求項2にかかる考案は、前記本体部の長尺方向に対して斜めに形成され、
前記本体部の一端部において前記保持部が形成された範囲における残りの周壁を孔穿け部とし、前記本体部周壁には、前記本体部の長尺方向に直交する方向に突出した測定棒を、前記本体部に対し長尺方向における位置調整可能に設けたことを特徴とする。
請求項3にかかる考案は内部空間を覆土材が通過可能な通路とした長尺な筒状であり、植付作業時の姿勢における下端部の周壁には周方向に沿ったスリット状の第1の切欠きと第2の切欠きが長尺方向における位置を相互に異ならせて形成された筒状部と、
前記筒状部の上端に連通する覆土材保管部と、
前記筒状部の下端側に位置する第1の切欠きに対して進退可能に設けられ、前記第1の切欠きに進入すると前記通路を閉鎖する一方、前記第1の切欠きから後退すると前記通路を開放する下部仕切板と、
前記筒状部の上端側に位置する第2の切欠きに対して進退可能に設けられ、前記第2の切欠きに進入すると前記通路を閉鎖する一方、前記第2の切欠きから後退すると前記通路を開放する上部仕切板と、
前記下部仕切板が前記通路を閉鎖すると共に前記上部仕切板が前記通路を解放する第1状態と、前記下部仕切板が前記通路を開放すると共に前記上部仕切板が前記通路を閉鎖する第2状態とを切替可能な切替部と、
前記筒状部の内部で前記第1の切欠きと前記第2の切欠きとの間の範囲の前記通路を計量室とし、
前記覆土材保管部から覆土材が供給される状態において前記切替部により前記第1状態、前記第2状態の順に切替えることにより前記筒状部の下端開口から定量の覆土材が排出されることを特徴とする。
請求項4にかかる考案は、前記計量室の内面に取付可能な外形の調整材を固定することにより前記計量室の容積を減らし、前記定量を調整可能にすることを特徴とする。
請求項1の考案によれば,作業者が立姿勢で植付対象物が保持部に受け入れるための本体部側面の受口より挿入され保持部に保持され、保持された姿勢のまま本体部とともに移動可能となり植付目的の位置で植付対象物を操作部の操作により前記保持より開放できる。
請求項2の考案によれば、植付対象物の植付目的位置である畝に測定棒を使用して植付間隔を計りまた、測定棒が畝に接する位置まで孔穿けすれば深さを容易に計ることができる。すなわち、植付孔を孔穿けすると同時に前記植付対象物を目的の植付方向で前記植付孔底面に着床させることができる。
請求項3の考案によれば、人口培土を覆土材に使用することでを気候条件や被覆の仕方や畝の形状の周囲条件に制約されずに覆土材を確保して覆土材保管部に入れ、立姿勢で筒状部の下端開口を前記植付穴に添えて切替部を操作することで覆土作業が可能となる。
請求項4の考案によれば、請求項2の考案による孔穿けで定量となる必要な覆土量に合わせることが可能となり請求項3の考案により必要量の覆土をすることができる。
植付器(図中左側)と覆土器(図中右側)の外観斜視図である。 植付器の正面図(図中左側)と側面図(図中中央)と保持部の部分拡大斜視図(図中右側)である。 複土器の斜視図(図中左側)と計量室部分拡大図(図中右側)である。 使用状態の説明図である。
図1〜図4に基づいて実施形態の本植付器と覆土器の構成について説明する。
本考案の本体部に相当する植付器Aの筒1は長尺な円筒状であるが円筒に限定されるものではなく、例えば短尺方向における断面形状が多角形でもよい。
また、前記筒1は一端部側の径部と相対的に径が小さい他端部とを接続して構成しているが、径が一定の単体でもよい。
なお、図1において図中左側の筒1の一端部の一部及び右側の6eカバーを内部構成が分かるように透視した状態に図示している。
前記筒1の一端部の開口は長尺方向に対して斜めに形成され、つまり、筒1の一端部の周壁には開口が斜めに形成され、畝の被覆材を孔穿けできる鋭利な形状である。すなわち、この先端3bは本考案における孔穿け部として機能する。
図2の右側に示すように、前記筒の一端部の周壁の内面に弾性力または摩擦力によって植付対象物を保持する保持材3aが敷設される。すなわち、本考案の保持部として機能する。前記筒の一端部の開口において前記筒の他端部側を円周方向両側にそれぞれ円周の4分の1切込み、前記筒径の幅まで互いを開いた形状の植付対象物の受口を設けて保持部3を形成する。つまり、筒1の一端部における周壁には、植付対象物を保持部3に受け入れるための受口3dが、筒の一端部の開口に連続する形状で形成されている。
また保持部3は、受口から挿入された植付対象物を包み込み、摩擦力または弾性力で植付対象物を受け入れた際の姿勢を維持しつつ保持するように構成されており、保持材3aはブラシ状のも、スポンジ状のもの、ゴム状のもの等を用いることができる。
押出端4bは保持部3から退避した状態における前記保持部3側の内面が円錐台型にくぼむ形状を呈し、反対側の面の中央部には押出棒4が連結されている。この押出端4bは押出棒4が筒1内で長尺方向に移動するのに伴い保持部3内を進退可能に移動するように構成している。すなわち、押出端4bと押出棒4は本考案の押出部を形成している。
嵌合材2は前記押出棒の外形より大きな挿通孔を底面の中心に備えて押出棒4が挿通されて筒1に嵌合固定ネジ2aで固定している。押出棒4が筒1の周壁の中心を進退可能に移動するガイドと押しバネ4cの一端の支持部として機能する。
また、押しバネ4cの他端側は付勢力のある状態で押出棒4に接合している。すなわち嵌合材2と押しバネ4cにより本考案の付勢部を形成している。これにより前記押出部は前記筒1の他端側に付勢される。
前記押出棒の他端は直角に折り曲げて筒1のスリット1aを挿通し筒1の外面で押出操作部4aと連結する。すなわち押出操作部4aは本考案の操作部として機能する。
前記付勢により前記押出端4bは保持部3へ植付対象物を挿入する妨げとならない位置に退避する。
位置調整可能な測定棒5を植付深さに応じた位置に調整して前記筒1に取付け、筒の他端側にグリップ1bを位置調整可能に取付けて作業者が握り本植付器Aを操る。
図4に示すように植付作業者Cは前記グリップ1bを握り、種入籠Eの上面に前記保持部を添え、植付対象物の向きを調整して前記保持部に前記植付対象物を挿入し、前記筒の一端部3b(図1及び図2参照)を植付目的位置の畝上に移動し、略垂直に前記測定棒5が畝表面に触れる深さに突き刺すことで畝に植付孔を形成すると同時に植付対象物を移動する。前記植付作業者Cは前記押出操作部4aを指で前記筒の一端部側に移動させると前記押出操作部4aに連結した前記押出棒4を介し前記押出端4bが退避位置から前記保持部3内に進入し当該保持部3内の植付対象物を、保持部3に保持された際の姿勢を維持しつつ筒1の一端部の開口から植付対象物が押し出されるタイミングで植付器Aを作業者が引き抜くことで前記植付対象物は挿入した姿勢で押し出され植付孔に着床する。
植付作業者が前記押出操作部4aから指を離すことで押出部4bは前記退避位置に戻る。なお、前記種入籠は通常の作業を想定しており作業者が保持部3に植付対象物を挿入できれば他の方法でもよい。
覆土作業で使用する覆土材は人口培土を使用し、筒状部6の上部に連通し取付けられた覆土保管部9、すなわち本考案の管部として機能する部分に収容する。
前記筒状部6は本考案の筒状部として機能する。また筒状部6の内部空間は覆土材が通過可能な通路となる。
前記筒状部6の下側の周壁には周方向に沿ったスリット状の第1の切欠き6aと第2の切欠き6bを設けている。この第1の切欠き6aと第2の切欠き6bとの間の範囲の通路を計量室としている。
前記筒状部6に位置調整可能に把手6dを取付け、前記筒状部6外周面における第1の切欠き6aと第2の切欠き6bとの間には支持金具8eが取り付けられている。支持金具8eの先端部には、回転軸8fを支点として揺動可能に8dが取り付けられている。支持金具8eと揺動金具8dとの間には捩りバネ8cが介在しており、捩りバネ8cにより前記筒状部6の下端開口6c側(筒状部6の下端側)に位置する揺動金具8dの一端部が、筒状部6の上部側に位置する揺動金具8dの他端部より筒状部6に近づいた順傾斜状態となるように付勢されている。また、揺動金具8dの支点と他端部との間には引きバネ7cを介してワイヤー7bの一端が取り付けられている。ワイヤー7bの他端にはレバー7aが設けられている。後述するように、レバー7aを操作すると、ワイヤー7bが引っ張られることで揺動金具8dが揺動し、揺動金具8dの他端部が揺動金具8dの一端部よりも筒状部6に近づいた逆傾斜状態となるように構成されている。
前記揺動金具8dの一端部には下部仕切板8aを傾動可能に取り付け、前記揺動金具8dの他端側には傾動可能に取り付けている。これにより、揺動金具8dを揺動させることで、前記下部仕切板8aと前記上部仕切板8bはそれぞれ前記第1の切欠き6aと第2の切欠き6bに対し交互に進退するように構成されている。そして、下部仕切板8aは、第1の切欠き6aに進入すると筒状部6内の通路を閉鎖する一方、第1の切欠き6aから後退すると通路を開放し、同様に、上部仕切板8bは、第2の切欠き6bに進入すると筒状部6内の通路を閉鎖する一方、第2の切欠き6bから後退すると通路を開放する。
すなわち、これらの下部仕切板8a、上部仕切板8b、揺動金具8d等は、本考案の切替部として機能する。この切替部は、下部仕切板8aが通路を閉鎖すると共に上部仕切板8bが通路を開放する第1状態と、下部仕切板8bが通路を開放すると共に上部仕切板8aが通路を閉鎖する第2状態とを切替可能である。そして、覆土保管部9から通路を通じて覆土材が計量室に供給される状態においてレバー7aを操作して第1状態から第2状態に切り替えることで筒状部6の下端開口から定量、すなわち、前記計量室の容積分の覆土が排出される。
覆土作業者Dは覆土材保管部開口9aより覆土材を入れて作業姿勢になることで覆土材が流れる通路となる筒状部内に覆土材が流れ込み、付勢により閉鎖された下部仕切板8aまで満たされる。
覆土作業者Dは前記筒状部の排出口6cを植付孔内に着床している植付対象物の上部で保持し、レバーを付勢に抗して握る操作をすると前記下部仕切板8aは前記通路を開くと同時に上部仕切板8bが前記通路を塞ぎ前記計量室内の覆土材が前記下端開口6cより落下して前記植付対象物の周囲空間を満たすことで覆土を完了する。
前記計量室を前記筒状部の下部側に設けて前記覆土材の排出に要する時間を短くしている。前記覆土作業者Dがレバーの握りを離すと付勢により前記下部仕切板8aは前記通路を塞ぐと同時に上部仕切板8bが前記通路を開き覆土材が通路を流れ前記計量室を満たす。
前記計量室内に取付け可能な形状の調整具10を取付ることで前記計量室の容積を減少させることができる。前記調整具は円筒状でも棒状あるいは板状でもよい。
黒マルチで被覆した畝に前記覆土を行うとき、黒マルチの上まで盛る量に覆土量を調整すれば前記植付孔に日光が当たらない状態となり植付対象物が生育した地上部と黒マルチにあけた植付孔の隙間からの雑草の発生を抑える効果がある。
なお、畝の被覆材は黒マルチや透明マルチなどの樹脂系フィルムを想定している。
耕され黒マルチされた畝において本植付器具を使用することで必要な孔穿けから覆土する作業を作業者が立った姿勢のままで雨天でも可能にし、必要十分な量の人口培土を覆土することで生育した植付植物脇から発生する雑草を抑える効果のある植付が可能となる。特に鱗茎の植付向きを揃えて行う植付作業では従来の手作業に比べ効率よく楽な作業となり天候に影響されにくい計画的な作業を可能にした。
鱗茎の植付機械を使用するほどではないが従来の手作業では体力的に辛い植付作業者に利用される可能性がある。また覆土器については適度の流動体を計量排出する作業、例えば養殖魚や家畜への給餌にも利用可能である。
1 本体部
1a スリット
1b グリップ
2 嵌合材
2a 嵌合固定ネジ
3 保持部
3a 保持材
3b 孔穿け部
3c 植付対象物
3d 受口
4 押出棒
4a 押出操作部
4b 押出端
4c 押しバネ
5 測定棒
5a 測定棒支持金具
6 筒状部
6a 第1の切欠き
6b 第2の切欠き
6c 下端開口
6d グリップ
6e カバー
7 チューブ
7a レバー
7b ワイヤー
7c 引きバネ
8 計量室
8a 下部仕切板
8b 上部仕切板
8c 捩りバネ
8d 揺動金具
8e 支点金具
8f 回転軸
9 覆土材保管部
9a 覆土材保管部開口
10 調整具
10a 調整具固定ネジ
A 植付器
B 覆土器
C 植付作業者
D 覆土作業者
E 種入籠
本考案は植付向きを一定に揃えることが望ましい種類の植付対象物の植付器に関するものである。
植付向きを一定に揃えることが望ましい種類の植付対象物の従来の植付方法としては植付場所の畝に目的の深さに孔穿けし目的の方向で植付対象物を植付けるため腰をかがめて手指で前記植付対象物を前記孔に入れて植付けている。また植付する植付対象物の環境改善のため畝に遮光する黒色フィルムを被せる黒マルチ栽培が多く行われ雑草の抑制効果を得ている。
鱗茎の植付対象物を機械により畝にマルチ被覆を敷設したのちに植付る機械は多く実用されているが特許文献1に記載された植付機械は植付位置の被覆材に孔を開け、ホルダーユニットに作業者が挿入した種球を押し込むことで種球を植付する。鱗茎を種球を保持するホルダーに対し前記種球を挿入する角度と前記種球を押出し植付ける押出角度が直線的に限定される。
また畝にマルチ被覆を敷設したのちに立姿勢で植付る器具も市販されているが特許文献2のように上部開口より子実体や苗を器具内部に落とし込み被覆の上から畝に器具先を差し込み先端を開くことで前記畝内の土を周囲に押し植付孔を形成すると同時に前記子実体や苗を植付ける機構で前記植付対象物を植えるときは器具内部を落下中に前記植付対象物が回転して望まない植付向きで植付孔に着床する確率が高い。
特開2010−136635号広報 特開2014−45711号広報
作業者が立姿勢で植付対象物を器具に挿入し、黒マルチで被覆した畝に植付孔を孔穿けすると同時に前記植付対象物を目的の植付方向で前記植付孔底面に着床させ、孔穿けと着床を同時に行うことが可能な植付器を考案することである。
請求項1にかかる考案は、長尺な筒状の本体部と、前記本体部の一端部に設けた植付対象物を保持する保持部と、前記保持部内を前記本体部の長尺方向に進退可能な押出部と、前記押出部を前記本体部の他端部側に付勢する付勢部と、前記付勢部の付勢力に抗しながら前記押出部を前記本体部の一端部側に移動させる操作部とを備え、前記本体部の一端部における周壁には、植付対象物を前記保持部に受け入れるための受口が前記本体部の一端部の開口と連続する状態で形成され、前記保持部は前記保持部の一端部の周壁の内面に、弾性力または摩擦力によって保持する保持材が敷設されて構成され、前記操作部の操作により前記押出部が前記本体部の一端側に移動すると、前記保持部に保持された植付対象物の前記保持部に保持された植付対象物の姿勢を維持しつつ当該植付対象物を前記本体の一端部の開口から押出すことを特徴とする。
請求項2にかかる考案は、前記本体部の一端部の開口は、前記本体部の長尺方向に対して斜めに形成され、前記本体部の一端部において前記保持部が形成された範囲における残りの周壁を孔穿け部とし、前記本体部周壁には、前記本体部の長尺方向に直交する方向に突出した測定棒を、前記本体部に対し長尺方向における位置調整可能に設けたことを特徴とする。
本考案によれば,作業者が立姿勢で植付対象物が保持部に受け入れるための本体部側面の受口より挿入され保持部に保持され、保持された姿勢のまま本体部とともに移動可能となる。作業者が前記本体部を操り一端部を植付目的位置の畝上に移動し、植付孔を孔穿けすると同時に前記植付対象物を目的の植付方向で前記植付孔底面に着床させることができる。
植付器の外観斜視図である。 植付器の正面図(図中左側)と側面図(図中中央)と保持部の部分拡大斜視図(図中右側)である。 使用状態の説明図である。
図1〜図3に基づいて実施形態の本植付器の構成について説明する。本考案の本体部に相当する植付器Aの筒1は長尺な円筒状であるが円筒に限定するものではない、また前記筒1は同径の一体でもよい。
前記筒1の一端部の開口は長尺方向に対して斜めに形成され、つまり、筒1の一端部の周壁には開口が斜めに形成され、畝の被覆材を孔穿けできる鋭利な形状である。すなわち、この先端3bは本考案における孔穿け部として機能する。
前記筒の一端部の周壁の内面に弾性力または摩擦力によって植付対象物を保持する保持材3aが敷設され、前記筒の一端部の開口において前記筒の他端部側を円周方向両側にそれぞれ円周の4分の1切込み、前記筒径の幅まで互いを開いた形状の植付対象物の受口を設けて保持部3を形成する。つまり、筒1の一端部における周壁には、植付対象物を保持部3に受け入れるための受口が、筒の一端部の開口に連続する形状で形成されている。
また保持部3は、受け口から挿入された植付対象物を包み込み、摩擦力または弾性力で植付対象物を受け入れた際の姿勢を維持しつつ保持するように構成されており、保持材3aはブラシ状のも、スポンジ状のもの、ゴム状のもの等を用いることができる。すなわち本考案における保持部として機能する。
押出端4bは円錐台型にくぼむ形状で前記保持部内を進退可能に移動でき押出棒4と連結している。すなわち本考案の押出部を形成している。
前記押出棒の外形より大きな挿通孔を備えた嵌合材2を通り押しバネ4cにより前記筒の他端側に付勢される。すなわち本考案の付勢部を形成しいる。
前記押出棒の他端は直角に折り曲げて筒1のスリット1aを挿通し筒1の外面で押出操作部4aと連結する。すなわち本考案の操作部として機能する。
前記付勢により前記押出端4bは保持部への植付対象物を挿入する妨げとならない位置で付勢される。
前記筒に位置調整可能な測定棒5を植付深さに調整して取付け、筒の他端側にグリップ1bを位置調整可能に取付けて作業者が握り本植付器Aを操る。
植付作業者Cは前記グリップ1bを握り、種入籠Eの上面に前記保持部を添え、植付対象物の向きを調整して前記保持部に前記植付対象物を挿入し、前記筒の一端部3bを植付目的位置の畝上に移動し、略垂直に前記測定棒5が畝表面に触れる深さに突き刺すことで畝に植付孔を形成すると同時に植付対象物を移動する。前記植付作業者Cは前記押出操作部4aを指で前記筒の一端部側に移動させると前記押出操作部4aに連結した前記押出棒4を介し前記押出端4bが前記保持部3内を移動する、と同時に植付器Aを作業者が引き抜くことで前記植付対象物は挿入した姿勢で押し出され植付孔に着床する。
植付作業者が操作部から指を離すことで押出部は前記筒の他端側に付勢力により移動して植付対象物を保持部に挿入する妨げとならない位置で付勢する。
なお、前記種入籠は通常の作業を想定しており作業者が保持部に植付対象物を挿入できれば他の方法でもよい。
耕され黒マルチされた畝において本植付器具を使用することで必要な孔穿けと植付する作業を作業者が立った姿勢のままで可能にし、必要量の人口培土を覆土することで生育した植付植物脇から発生する雑草を抑える効果のある植付が可能となる。特に鱗茎の植付向きを揃えて行う植付作業では従来の手作業に比べ楽な作業を可能にした。
鱗茎の植付機械を使用するほどではないが従来の手作業では体力的に辛い植付作業者に利用される可能性がある。
1 本体部
1a スリット
1b グリップ
2 嵌合材
2a 嵌合固定ネジ
3 保持部
3a 保持材
3b 孔穿け部
3c 植付対象物
4 押出棒
4a 押出操作部
4b 押出端
4c 押しバネ
5 測定棒
5a 測定棒支持金具
A 植付器
B 植付作業者
C 種入籠

Claims (4)

  1. 長尺な筒状の本体部と、
    前記本体部の一端部に設けられ、植付対象物を保持する保持部と、
    前記保持部内を前記本体部の長尺方向に進退可能な押出部と、
    前記押出部を前記本体部の他端部側に付勢する付勢部と、
    前記付勢部の付勢力に抗しながら前記押出部を前記本体部の一端部側に移動させる操作部と、を備え、
    前記本体部の一端部における周壁には、植付対象物を前記保持部に受け入れるための受口が前記本体部の一端部の開口と連続する状態で形成され、
    前記保持部は前記本体部の一端部の周壁の内面に、弾性力または摩擦力によって保持する保持材が敷設されて構成され、
    前記操作部の操作により前記押出部が前記本体部の一端側に移動すると、前記保持部に保持された植付対象物の前記保持部に保持された姿勢を維持しつつ当該植付対象物を前記本体の一端部の開口から押出すことを特徴とする植付器。
  2. 前記本体部の一端部の開口は、前記本体部の長尺方向に対して斜めに形成され、
    前記本体部の一端部において前記保持部が形成された範囲における残りの周壁を孔穿け部とし、前記本体部周壁には、前記本体部の長尺方向に直交する方向に突出した測定棒を、前記本体部に対し長尺方向における位置調整可能に設けたことを特徴とする植付器。
  3. 内部空間を覆土材が通過可能な通路とした長尺な筒状であり、植付作業時の姿勢における下端部の周壁には周方向に沿ったスリット状の第1の切欠きと第2の切欠きが長尺方向における位置を相互に異ならせて形成された筒状部と、
    前記筒状部の上端に連通する覆土材保管部と、
    前記筒状部の下端側に位置する第1の切欠きに対して進退可能に設けられ、前記第1の切欠きに進入すると前記通路を閉鎖する一方、前記第1の切欠きから後退すると前記通路を開放する下部仕切板と、
    前記筒状部の上端側に位置する第2の切欠きに対して進退可能に設けられ、前記第2の切欠きに進入すると前記通路を閉鎖する一方、前記第2の切欠きから後退すると前記通路を開放する上部仕切板と、
    前記下部仕切板が前記通路を閉鎖すると共に前記上部仕切板が前記通路を解放する第1状態と、前記下部仕切板が前記通路を開放すると共に前記上部仕切板が前記通路を閉鎖する第2状態とを切替可能な切替部と、
    前記筒状部の内部で前記第1の切欠きと前記第2の切欠きとの間の範囲の前記通路を計量室とし、
    前記覆土材保管部から覆土材が供給される状態において前記切替部により前記第1状態、前記第2状態の順に切替えることにより前記筒状部の下端開口から定量の覆土材が排出されることを特徴とする覆土器。
  4. 前記計量室の内面に取付可能な外形の調整材を固定することにより前記計量室の容積を減らし、前記定量を調整可能にすることを特徴とする覆土器。
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