JP3235524U - ラウンドスリング - Google Patents

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Abstract

【課題】色褪せの防止効果に優れるラウンドスリングを提供すること。【解決手段】ラウンドスリング1は、ポリエステル系繊維製の複数本の糸条からなる芯材2と、芯材2を被覆して収納する筒状のカバー部材3と、を備えて構成される。カバー部材3は、ポリエステル原着糸で編成された布からなる。【選択図】図1

Description

本考案は、ラウンドスリングに関するものである。
クレーンや巻上機などの設備を用いた重量物の玉掛け作業等に用いられるラウンドスリングとして、ポリエステル糸からなる芯材が、ナイロン製の筒状のカバー部材に被覆された構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ラウンドスリングは、JIS B 8811の規格に基づいて製作する必要がある。この規格では、最大使用荷重に応じて、ラウンドスリングのカバー部材の色が決められている。そこで、従来のラウンドスリングでは、白色の糸条を編み込んで生地を作製し、この生地を最大使用荷重に応じた色で後染めしてからカバー部材を作製していた。
しかしながら、このように作製されたラウンドスリングでは、吊り荷やフックとの摩擦などによってカバー部材の色材が擦れ落ち、色褪せし易いという問題があった。特にパイプ類や植木等の吊り荷をラウンドスリングで絞り、いわゆるチョーク吊りする場合、摩擦によってカバー部材の色材が擦れ落ち、吊り荷に付着してしまうことがあった。
実用新案登録第2511905号公報
本考案は、上記問題に着目してなされたもので、色落ちや色褪せの防止効果に優れたラウンドスリングを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案のラウンドスリングは、ポリエステル系繊維製の複数本の糸条からなる芯材と、前記芯材を被覆して収納する筒状のカバー部材と、を備え、前記カバー部材は、ポリエステル原着糸で編成された布からなることを特徴とする。
これにより、本考案のラウンドスリングは、色落ちや色褪せを防止できる。
実施例1のラウンドスリングの概略を示す図であって、カバー部材の一部を切り欠いた図である。 図1のA−A線断面図及びカバー部材の一部拡大図である。 実施例1のラウンドスリングの使用例を示す図である。 実施例2のラウンドスリングの概略を示す図であって、カバー部材の一部を切り欠いた図である。
本考案のラウンドスリングを実施するための形態を、図面に示す実施例1、実施例2に基づいて説明する。
(実施例1)
実施例1に係るラウンドスリング1は、クレーンや巻上機などの設備を用いて、重量物(吊り荷)の玉掛け作業を行う際に、吊り荷を吊り上げるために用いられる。実施例1に係るラウンドスリング1は、JIS B 8811の規格に基づいて製作されたものであり、図1及び図2に示すように、芯材2と、カバー部材3と、を備えて構成される。実施例1のラウンドスリング1は、芯材2とカバー部材3とが無端状に形成された(つまり、リング状に形成された)、エンドレス型スリングである。
芯材2は、ポリエステル系繊維からなる複数本の糸条21から構成される。実施例1の芯材2は、1本又は複数本の糸条21を、かせ状に巻き回して作製した複数本の糸条21の束からなる無端状(リング状)の芯材である。「かせ」とは、一定の大きさの枠に糸を巻いて束にしたものをいい、「かせ状に巻き回す」とは、この「かせ」を作製するときのように、糸条21を巻いて束にすることをいう。糸条21は、ポリエステル系繊維を原料とするものであれば、特に限定されず、無撚糸、撚糸、紡績糸、引揃糸等、いずれであってもよい。
ポリエステル系繊維は、耐熱性、強度、柔軟性、速乾性等に優れ、軽量である。このため、耐久性、耐荷重性、速乾性に優れ、柔軟で軽量な芯材2を得ることができる。ポリエステル系繊維は、具体的には、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)が好適に挙げられるが、これに限定されない。
カバー部材3は、芯材2を被覆して収納する部材である。実施例1のカバー部材3は、筒状の布の両端部を縫い合わせて作製した無端状(リング状)のカバー部材である。このカバー部材3は、ポリエステル原着糸で編成された布(生地)により作製されている。
より具体的には、図2の一部拡大図に示すように、カバー部材3の布は、顔料等の色材が混入されたポリエステル原着糸を、縦糸31及び横糸32として編成されている。縦糸31と横糸32とは、同色のポリエステル原着糸が用いられている。実施例1では、カバー部材3の布は、縦糸31と横糸32を用いて平織りにより編成しているが、織り方は平織りに限定されず、綾織りや朱子織りなど、公知の織り方で編成できる。また、カバー部材3の布は織布に限定されず、一本又は複数本のポリエステル原着糸を編み機等で編んで作製した布であってもよい。
ところで、カバー部材3の色は、下表1に示すように、JIS B 8811の規格により最大使用荷重(t)ごとに色が決められている。実施例1のラウンドスリング1は、下記表1に示されるいずれの最大使用荷重のラウンドスリングにも適用できる。そして、ラウンドスリング1の最大使用荷重に応じて、下記表1に示される色に染色されたポリエステル原着糸を用いて編成した布でカバー部材3を作製する。
Figure 0003235524
ポリエステル原着糸は、ポリエステル樹脂の原液に、顔料等の色材を混合することにより着色し、この着色されたポリエステル樹脂を紡糸して得られた糸である。このため、ポリエステル原着糸は繊維と色材が一体化しており、繊維全体に色材が浸透し、色むらが抑制され、染色堅牢度や耐摩耗性に優れる。
このため、このポリエステル原着糸を縦糸31及び横糸32として編成された実施例1のカバー部材3は、下記のような多くの優れた利点を備えるものとなる。
・ポリエステル原着糸は繊維と色材が一体化しているため、生地の段階で染色した従来のカバー部材と比べ、染色堅牢度に優れている。
・ポリエステル原着糸は繊維と色材が一体化しているため、耐摩耗性に優れている。
・色むらがなく均一な色の製品に仕上がる。
・生地の染色工程が不要なため、設備の簡素化が図れる。
・耐熱性、強度、柔軟性、速乾性等に優れ、軽量である。
なお、上記「染色堅牢度」とは、染色加工工程又はその後の使用中の色々な作用に対する染色物の色の抵抗性の度合をいい、「変退色」と「汚染」とで評価される。「変退色」は染められた物の色落ちの度合いを表し、「汚染」は他の物への色移りの度合を表す。実施例1のカバー部材3は、染色堅牢度に優れることから、長期の使用等によっても変色や退色がなく、また、吊り荷等への色移り等の抑制効果にも優れる。
以上説明したように、実施例1のラウンドスリング1は、芯材2がポリエステル系繊維製の1本又は複数本の糸条21からなり、カバー部材3がポリエステル原着糸(縦糸31、横糸32)で編成された布からなることで、全体が柔軟で吊り荷等の重量物への当たりが柔らかく、不定形な吊り荷や角張った吊り荷等であっても柔軟にフィットし、吊り荷が滑りにくく馴染み易いため、吊り荷を傷つけにくく、運搬時の安定性にも優れる。また、実施例1のラウンドスリング1は、折り曲げた場合でもワイヤーなどのように折り癖がつかず、軽量で扱い易いため作業性にも優れる。
また、昨今はリサイクルや焼却処理の適否等、環境問題の観点から、プラスチックも種類ごとに分別して廃棄することが望まれている。従来のラウンドスリングは、芯材をポリエステル製とし、カバー部材をナイロン製として、異素材を用いて作製していることから、そのまま処分することができず、芯材とカバー部材とを分けて処分する必要があり、分解等の手間や費用がかかるという問題がある。
これに対して、実施例1のラウンドスリング1は、芯材2とカバー部材3とが、全て同一の材料であるポリエステルのみを用いて作製されていることで、分別等することなく、そのまま廃棄したり、ゴミ処理場等で焼却したり、リサイクルに供したりすることができる。
また、カバー部材3が、ポリエステル原着糸で編成された布からなることで、染色堅牢度、耐摩擦性等に優れ、水分、薬品、汚れ、日光、摩耗等による変色や色褪せを良好に抑制することができる。このため、長期の使用によっても、作業者等は、色によるラウンドスリング1の最大使用荷重の識別を明確に行うことができる。また、カバー部材3からの吊り荷への色移りも適切に抑制することができる。また、布を染色する必要がないため、設備投資が不要で、ラウンドスリング1の作製工程も簡素化することができる。
したがって、色落ちや色褪せの防止効果に優れ、分別等の手間を省いて容易に処分等をすることができるラウンドスリング1を提供することができる。
また、実施例1のラウンドスリング1は、ポリエステル系繊維製の糸条21をかせ状に巻き回した無端状の芯材2と、芯材2を被覆する無端状のカバー部材3と、を備えるエンドレス型スリングであるため、いずれの形状の吊り荷でも、また、バランスの取りにくい吊り荷であっても、安定した運搬が可能となる。
したがって、実施例1のラウンドスリング1は、例えば、造園作業等において、庭石、植木、石材加工品、彫刻用品等の吊り荷の運搬等に好適に用いることができる。また、実施例1のラウンドスリング1は、メッキ鋼材、塗装鋼材、パイプその他表面加工された製品等の、工業製品の運搬等に好適に用いることができる。このように、表面が粗い吊り荷や、表面処理された吊り荷であっても、実施例1のラウンドスリング1を用いることで、これらの吊り荷への色移りを適切に防止して、吊り荷の商品価値への影響等を抑制することができる。
図3に、実施例1のラウンドスリング1の使用例を示した。この図3の例では、吊り荷Tである樹木を、2本のラウンドスリング1で、チョーク吊りしてフックFに吊り下げて状態を示している。チョーク吊りでは、ラウンドスリング1によって吊り荷Tを絞り込むことで、吊り荷Tとラウンドスリング1との摩擦力が増加し、吊り荷Tの滑りを防止することができ、円滑な運搬が可能となる。また、このように摩擦力が増加しても、ラウンドスリング1の色落ちや色褪せが防止されるとともに、吊り荷Tへの色移りも抑制することができる。なお、ラウンドスリング1での吊り荷の吊り方法は、チョーク吊りに限定されず、ストレート吊り、バスケット吊りなど、公知の吊り方法を用いることができる。
(実施例2)
次に、実施例2のラウンドスリング1Aについて、図4を参照しながら説明する。図4に示す実施例2のラウンドスリング1は、芯材2及びカバー部材3が長さ方向に延在してなる本体部4と、この本体部4の両端に設けられた環状のアイ部5と、を有するアイ型スリングである。すなわち、実施例2のラウンドスリング1Aは、実施例1のような無端状ではなく所定の長さ方向に延在するベルト状であって、2つの端部を有する構成である。
実施例2の芯材2とカバー部材3は、無端状ではなく所定の長さ方向に延在するベルト状の形状としているが、実施例1のこれらと同様の材料を用いて作製されている。
すなわち、芯材2は、ポリエステル系繊維からなる複数本の糸条21から構成される。カバー部材3は、ポリエステル原着糸で編成された布により作製されている。カバー部材3は、実施例1と同様に、JIS B 8811の規格により最大使用荷重ごとに決められた色に対応する色のポリエステル原着糸を用いて作製することができる。
実施例2のラウンドスリング1Aでは、2つのアイ部5をフック等に掛けて、吊り荷を吊り上げることや、一方のアイ部5に他方のアイ部5及び本体部4を通してリングを作製し、リング内に吊り荷を収容して吊り下げること等ができる。
実施例2のラウンドスリング1Aも、実施例1と同様に、芯材2とカバー部材3の素材として、同じポリエステルを用いており、カバー部材3をポリエステル原着糸で編成された布により作製していることから、色落ちや色褪せの防止効果に優れ、分別等の手間を省いて容易に処分等をすることができる。このため、長期の使用によっても、作業者は、色によるラウンドスリング1Aの最大使用荷重の識別を明確に行うことができる。また、カバー部材3からの吊り荷への色移りも適切に抑制することができる。
以上、本考案のラウンドスリング1を実施例に基づいて説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、各請求項に係る考案の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
1、1A :ラウンドスリング 2 :芯材
3 :カバー部材 4 :本体部
5 :アイ部 21 :糸条
31 :縦糸(ポリエステル原着糸) 32 :横糸(ポリエステル原着糸)

Claims (3)

  1. ポリエステル系繊維製の複数本の糸条からなる芯材と、
    前記芯材を被覆して収納する筒状のカバー部材と、を備え、
    前記カバー部材は、ポリエステル原着糸で編成された布からなる
    ことを特徴とするラウンドスリング。
  2. 前記ラウンドスリングは、1本又は複数本の前記糸条をかせ状に巻き回した無端状の前記芯材と、前記芯材を被覆する無端状のカバー部材と、を備えるエンドレス型スリングである
    ことを特徴とする請求項1に記載のラウンドスリング。
  3. 前記ラウンドスリングは、前記芯材及び前記カバー部材が長さ方向に延在してなる本体部と、前記本体部の両端に設けられた環状のアイ部と、を有するアイ型スリングである
    ことを特徴とする請求項1に記載のラウンドスリング。
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