JP3235014U - スクレーパー回転式麻雀卓 - Google Patents

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Abstract

【課題】給牌効率を向上させるスクレーパー回転式麻雀卓を提供する。【解決手段】洗牌テーブル10と、洗牌テーブルに回転可能に接続されたスクレーパー21とを少なくとも含み、洗牌テーブルには洗牌テーブルを回転駆動するためのテーブル駆動装置が配置され、スクレーパーにはスクレーパーを洗牌テーブルに対して独立して回転駆動するための牌掻き集め駆動装置が配置され、又は洗牌テーブルとスクレーパーとの間に伝動機構が設けられる。スクレーパーが回転可能に設けられることによって、洗牌開始段階では、麻雀牌が洗牌テーブルの上面に落ちた後、スクレーパーのアームを制御して洗牌テーブルと同方向に回転させ、麻雀牌の一部が洗牌テーブルに連動して回転し、それによって、麻雀牌の山における麻雀牌の一部の給牌口へのスライド速度が遅くなり、この一部だけが給牌口へ移動し、給牌口での大量の麻雀牌の蓄積を回避する。【選択図】図2

Description

本考案は麻雀卓の技術分野に関し、具体的には、スクレーパー回転式麻雀卓に関する。
従来技術における麻雀卓では、牌掻き集め機構が固定して設けられるのが一般的であり、洗牌時に洗牌テーブルが回転し、牌掻き集め機構のアームが洗牌テーブル上の麻雀牌に対して阻止や案内を行い、それにより、洗牌テーブル上の麻雀牌の給牌口への移動を促進する。
従来技術における固定式牌掻き集め機構による欠陥は以下のとおりである。
(1)洗牌開始時に、全ての麻雀牌が洗牌テーブルの上面に一括して落ちて積み上げられるので、静止アームが麻雀牌の山に対して大きな抵抗となり、その結果、洗牌テーブルの運動抵抗が非常に大きくなり、洗牌テーブルを駆動するために大トルクのモータが必要とされ、麻雀卓のコストが高くなり、また、麻雀牌が蓄積して混みあったときに、大トルクのモータが連動する歯車機構を損壊しやすい。
(2)麻雀牌の山がアームに対して大きな抵抗力を与えるため、アームが変形しやすくなり、アームの材質の性能への要件が厳しくなり、アームの変形が経時的に大きくなり、故障を引き起こし、その結果、麻雀牌が牌給送口に到達できず、故障が生じる。
(3)固定アームによる阻止や案内のため、麻雀牌の山が給牌口へ素早くスライドして、給牌口で積み上げられ、給牌口ごとに1回あたり1つの麻雀牌を吸引できないため、麻雀牌が給牌口に蓄積することにより麻雀牌同士の作用力が大きくなり、給牌機構の磁気吸引力の不足のため麻雀牌が壁牌から離れて、給牌機構のアイドル作動が発生し、それによって、給牌効率の低下を招く。
(4)洗牌テーブルの回転中、麻雀牌の山による大きな抵抗力によりアームの自由端が変形し、変形したアームの自由端が壁牌を通過した後に迅速に回復する過程において大きな騒音を発生させ、さらに、アームが固定されているが、洗牌テーブルが回転するので、麻雀牌とアームとの間で衝突による騒音が生じる。
本考案が解決しようとする技術的課題は、麻雀卓ではスクレーパーが固定式構造であることに起因する従来技術における技術的欠陥を解决することである。
上記技術的課題を解決するために、本考案による技術案は以下のとおりである。スクレーパー回転式麻雀卓であって、
洗牌テーブルと、前記洗牌テーブルに回転可能に接続されたスクレーパーとを少なくとも含み、前記洗牌テーブルには前記洗牌テーブルを回転駆動するためのテーブル駆動装置が配置され、前記スクレーパーには前記スクレーパーを洗牌テーブルに対して独立して回転駆動するための牌掻き集め駆動装置が配置され、又は前記洗牌テーブルとスクレーパーとの間に伝動機構が設けられる。
好ましい一実施例では、前記テーブル駆動装置は少なくとも1つのテーブル駆動モータと、前記テーブル駆動モータによって駆動される第1の駆動歯車と、前記洗牌テーブルに設けられる第2の駆動歯車/ギアリングとを含み、前記第1の駆動歯車と第2の駆動歯車/ギアリングが噛み合う。
好ましい一実施例では、前記牌掻き集め駆動装置は牌掻き集め駆動モータと、前記牌掻き集め駆動モータによって駆動される第3の駆動歯車と、スクレーパーに設けられた第4の駆動歯車/ギアリングとを少なくとも含み、前記第3の駆動歯車と第4の駆動歯車/ギアリングが噛み合う。
好ましい一実施例では、第5の駆動歯車をさらに含み、前記第5の駆動歯車は前記第3の駆動歯車と同軸で設けられ、前記第5の駆動歯車は第2の駆動歯車/ギアリングと噛み合い、前記第5の駆動歯車は一方向軸受けを介して駆動軸に接続される。
好ましい一実施例では、スクレーパーに対向して設けられる固定ベースをさらに含み、前記スクレーパーと固定ベースとの間に分離制限ブロックが設けられ、前記分離制限ブロックは第1の状態と第2の状態を少なくとも含み、前記第1の状態では、前記スクレーパーが固定ベースに対して固定され、前記第2の状態では、前記牌掻き集め駆動装置が前記スクレーパーを固定ベースに対して回転駆動可能であり、前記スクレーパーの回転数が洗牌テーブルの回転数より低く構成されている。
好ましい一実施例では、前記スクレーパーは、可動ベースと可動ベースに周設された複数のアームとを少なくとも含み、前記分離制限ブロックは前記可動ベースと固定ベースとの間に設けられ、前記可動ベースと分離制限ブロックとの間に弾性部材が設けられる。
好ましい一実施例では、前記可動ベースの内部に、前記分離制限ブロックが軸方向に運動する運動空間が設けられ、前記分離制限ブロックと可動ベースの内壁との間に軸方向案内機構が設けられる。
好ましい一実施例では、前記分離制限ブロックと固定ベースとの間に制限機構が設けられ、前記制限機構は、前記分離制限ブロックを前記第1の状態で固定ベースに対して周方向に固定されるとともに軸方向に移動可能とするように構成されている。
好ましい一実施例では、前記制限機構は、分離制限ブロックのうち固定ベースに面する側に設けられた少なくとも1つの制限突起と、固定ベースのうち前記制限突起と嵌合する制限孔とを含む。
好ましい一実施例では、前記制限孔は前記固定ベースを軸方向に貫通している。
好ましい一実施例では、前記制限孔の一方の側には、制限突起の下端が位置する最低位置から固定ベースの上面まで延在している軌跡溝が設けられ、前記軌跡溝の円弧形軌跡が前記制限突起と嵌合し、前記制限突起が軌跡溝の底部から軌跡溝を滑りだすときに、前記スクレーパーの回転方向が洗牌テーブルの回転方向と逆になる。
好ましい一実施例では、前記伝動機構は、第1の伝動ギアリングと、第2の伝動ギアリングと、第1の伝動歯車と、第2の伝動歯車とを少なくとも含み、前記第1の伝動歯車と第2の伝動歯車は同軸で設けられ、前記第1の伝動ギアリングは洗牌テーブルに固定して設けられ、第1の伝動歯車と噛み合い、前記第2の伝動ギアリングは分離制限ブロック又は可動ベースに設けられ、第2の伝動歯車と噛み合う。
好ましい一実施例では、前記第2の伝動ギアリングには少なくとも1箇所の退避部が設けられ、前記分離制限ブロックが第1の状態である場合、前記第2の伝動歯車が退避部で前記第2の伝動ギアリングと噛み合いを解除するように構成されている。
好ましい一実施例では、前記第2の伝動ギアリングは分離制限ブロックに設けられ、前記分離制限ブロックが第1の状態である場合、前記第2の伝動ギアリングと第2の伝動歯車は高低差を有し、噛み合いを解除し、前記分離制限ブロックが第2の状態である場合、前記第2の伝動ギアリングと第2の伝動歯車は噛み合う。
好ましい一実施例では、前記洗牌テーブルにはインナーギアリングが設けられ、前記テーブル駆動装置は前記インナーギアリングと噛み合う少なくとも1つの第1の駆動歯車と、前記第1の駆動歯車を回転駆動するテーブル駆動モータとを含み、前記伝動機構は前記インナーギアリングと噛み合う第3の伝動歯車を少なくとも含む。
好ましい一実施例では、前記スクレーパーは、可動ベースと、前記可動ベースの外周に配置される複数のアームと、前記可動ベースの内側に設けられるスリーブとを含み、前記スリーブの内壁に軸方向に延伸する係合溝又は止め段差が設けられる。
好ましい一実施例では、前記可動ベースの内壁に第3の伝動ギアリングが設けられ、前記伝動機構は、前記第3の伝動歯車と同軸で同期運動する第4の伝動歯車をさらに含み、前記第4の伝動歯車は前記第3の伝動ギアリングと噛み合い、前記第3の伝動ギアリングに退避部が設けられる。
好ましい一実施例では、制限構造をさらに含み、前記制限構造は、前記係合溝又は止め段差と嵌合する制限ブロック及び圧縮ばねを少なくとも含み、前記制限ブロックは、前記スリーブの内側に位置し、前記スリーブに対して径方向に移動可能であり、前記圧縮ばねは径方向に移動するように前記制限ブロックを付勢する弾性ポテンシャルを有する。
好ましい一実施例では、サイコロトレイ中心昇降機構をさらに含み、前記サイコロトレイ中心昇降機構には、前記制限ブロックを駆動して前記弾性ポテンシャルと逆の方向に沿って径方向に移動させる駆動部が設けられる。
好ましい一実施例では、前記制限構造は、制限ベースと、前記制限ベースにスライド可能に接続されるスライダとをさらに含み、前記制限ブロックは前記スライダに設けられ、前記スライダと前記制限ベースとの間に案内機構が設けられる。
好ましい一実施例では、前記案内機構は互いに適合するガイドレールとガイドスロットを含み、前記ガイドレールとガイドスロットはそれぞれ前記スライダと制限ベースに設けられる。
好ましい一実施例では、前記サイコロトレイ中心昇降機構は、固定して設けられる昇降ベースと、前記昇降ベースに縦方向に可動接続される中心昇降棒と、中心昇降棒の下端に設けられる中心昇降ベースとを少なくとも含み、前記圧縮ばねは前記スライダと昇降ベースとの間に位置し、前記スライダの底部のうち制限ブロックから離れた一端に下へ延伸しているガイド部が設けられ、前記中心昇降ベースには前記ガイド部と連携する牽引部が設けられる。
本実施例のスクレーパー回転式麻雀卓では、スクレーパーは洗牌テーブルと同軸で設けられ、洗牌テーブルに回転可能に接続されるように構成されており、従来技術に比べて、以下の有益な効果を有する。
(1)スクレーパーが回転可能に設けられることによって、従来の固定式のデザインを変更し、洗牌開始段階では、麻雀牌が洗牌テーブルの上面に落ちた後、スクレーパーのアームを制御して洗牌テーブルと同方向に回転させ、麻雀牌の一部が洗牌テーブルに連動して回転し、それによって、麻雀牌の山における麻雀牌の一部の給牌口へのスライド速度が遅くなり、この一部だけが給牌口へ移動し、それにより、給牌口での大量の麻雀牌の蓄積を回避し、給牌口での給牌効率を向上させる。
(2)スクレーパーのアームが洗牌テーブルと同方向に回動し、且つ回転数が洗牌テーブルよりも小さいので、相対速度の差により麻雀牌へ一定の抵抗力が与えられ、麻雀牌の底部への滑りを阻止したりガイドしたりするが、この過程において、抵抗力が小さく、アームの変形量が小さく、さらに洗牌テーブルの駆動モータのトルクも小さくなり、このように、コストを削減させるとともに、耐用年数を延ばす。
(3)給牌口で蓄積が生じることはないため、アーム自由端への抵抗力が小さく、アーム自由端の変形量が小さく、回転中、自由端の変形量による騒音が大幅に低減する。
実施例1に示すスクレーパー回転式麻雀卓の外部構造模式図である。 図1に示す実施例1の分解状態の構造模式図である。 実施例1における洗牌テーブルの構造模式図である。 実施例1におけるスクレーパーの構造模式図である。 実施例1における固定ベースの構造模式図である。 実施例1における分離制限ブロックの底部構造模式図である。 図6に示す分離制限ブロックの頂部構造模式図である。 実施例1におけるサイコロトレイ中心昇降機構の構造模式図である。 実施例1に示すスクレーパー回転式麻雀卓において分離制限ブロックが最高位置にある状態の部分断面構造模式図である。 実施例1に示すスクレーパー回転式麻雀卓において分離制限ブロックが最低位置にある状態の部分断面構造模式図である。 実施例1に示すスクレーパー回転式麻雀卓において分離制限ブロックが運動位置にあるときの部分断面構造模式図である。 実施例2に示すスクレーパー回転式麻雀卓の構造模式図である。 図12に示す実施例2の分解状態の構造模式図である。 実施例2におけるスクレーパーの構造模式図である。 実施例3に示すスクレーパー回転式麻雀卓の構造模式図である。 実施例4の前記スクレーパー回転式麻雀卓の外部構造模式図である。 図16に示すスクレーパー回転式麻雀卓の分解状態の構造模式図である。 実施例4における洗牌テーブルの断面構造模式図である。 実施例4における牌掻き集め機構と伝動歯車群との取り付け状態の構造模式図である。 実施例4における牌掻き集め機構の構造模式図である。 実施例4におけるスクレーパーの構造模式図である。 実施例4における分離制限ブロックの構造模式図である。 実施例4における固定ベースの構造模式図である。 実施例4におけるサイコロトレイ中心昇降機構の構造模式図である。 実施例4における伝動歯車群の構造模式図である。 実施例4に示すスクレーパー回転式麻雀卓において分離制限ブロックが最高位位置にある状態の部分断面構造模式図である。 実施例4に示すスクレーパー回転式麻雀卓において分離制限ブロックが最低位置にある状態の部分断面構造模式図である。 実施例4に示すスクレーパー回転式麻雀卓において分離制限ブロックが運動位置にあるときの部分断面構造模式図である。 実施例5の前記スクレーパー回転式麻雀卓の分離制限ブロックの構造模式図である。 実施例6の前記スクレーパー回転式麻雀卓の牌掻き集め機構の分解状態の構造模式図である。 実施例7に示すスクレーパー回転式麻雀卓のスクレーパー、洗牌テーブル、及びサイコロトレイ中心昇降機構の構造模式図である。 図31に示す構造の底部構造模式図である。 図31に示す構造からスクレーパー、洗牌テーブル、及びサイコロトレイ中心昇降機構を隠した構造模式図である。 図33に示す構造の分解状態の構造模式図である。 実施例7における洗牌テーブルの構造模式図である。 実施例7における第1の実施形態のスクレーパーの構造模式図である。 実施例7における第2の実施形態のスクレーパーの構造模式図である。 実施例7における制限構造の構造模式図である。 図38に示す制限構造の分解状態の構造模式図である。 図38に示す制限構造の断面状態の構造模式図である。 実施例7の制限構造における制限ベースの構造模式図である。 実施例7の制限構造におけるスライダの上面構造模式図である。 実施例7の制限構造におけるスライダの下面構造模式図である。 実施例7のスクレーパー回転式麻雀卓においてサイコロトレイが低位置にある状態の部分断面構造模式図である。 実施例7のスクレーパー回転式麻雀卓においてサイコロトレイが低位置にある状態の部分立体構造模式図である。 実施例7のスクレーパー回転式麻雀卓においてサイコロトレイが低位置にある状態の場合の制限ブロックの位置の部分構造模式図である。 実施例7のスクレーパー回転式麻雀卓においてサイコロトレイが高位置にある状態の部分断面構造模式図である。 実施例7のスクレーパー回転式麻雀卓においてサイコロトレイが高位置にある状態の部分立体構造模式図である。 実施例7のスクレーパー回転式麻雀卓においてスクレーパーが回転状態である場合の制限ブロックの位置の部分構造模式図である。
本考案の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、図面及び実施例を参照して、本考案をさらに詳細に説明する。なお、ここで説明する特定の実施例は本考案を解釈するために過ぎず、本考案を限定するものではない。
本考案の説明において、理解すべきものとして、用語「上」、「下」、「前」、「後」、「内」、「外」等により示される方位又は位置関係は図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本考案の説明の便宜及び簡素化のために過ぎず、係る装置又は構成要素が必ずしも特定の方位を有したり、特定の方位で構造、操作されたりすることを指示又は示唆するものではなく、このため、本考案に対する制限として理解できない。
なお、本考案の説明において、別に明確に規定又は限定しない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」は広義に理解すべきであり、例えば、固定して接続されてもよく、一体に接続されてもよく、取り外し可能に接続されてもよい。2つの構成要素の内部が連通してもよい。直接連結されてもよく、中間部品を介して間接的に連結されてもよく、当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本考案での具体的な定義を理解できる。
<実施例1>
本実施例のスクレーパー回転式麻雀卓は、図1、図2に示すように、洗牌テーブル10、牌掻き集め機構20及びサイコロトレイ中心昇降機構30を含む。
本実施例では、図2、図3に示すように、洗牌テーブル10には前記洗牌テーブル10を回転駆動するためのテーブル駆動装置が配置され、該テーブル駆動装置はテーブル駆動モータ13を含み、該テーブル駆動モータの出力軸に第1の駆動歯車14が取り付けられ、洗牌テーブル10の底部に、前記第1の駆動歯車14と噛み合う第2の駆動ギアリング11が設けられる。
なお、本実施例では、テーブル駆動モータは1つ設けられるが、本実施例の好ましい実施形態に過ぎず、テーブル駆動モータは必要に応じて複数設けられてもよい。さらに、テーブル駆動モータと洗牌テーブルの間の伝動方式も好ましい実施形態であり、前記洗牌テーブルには、第1の駆動歯車と噛み合う第2の駆動歯車が設けられ、又は他の可能な伝動方式が使用されてもよく、ここでは特に制限しない。
本実施例の最も重要な改良として、牌掻き集め機構20は、図2に示すように、固定して設けられる固定ベース23と、固定ベースの上方に設けられるスクレーパー21とを含む。これらの中でも、スクレーパー21の構造は、図4に示すように、固定ベース23に対向して設けられた可動ベース211と、可動ベース211に周設された4つのアーム212とを含む。
本実施例では、可動ベースと固定ベースとの間に運動分離機構が設けられ、該運動分離機構は分離制限ブロック22を含む。可動ベース211の内部に前記分離制限ブロック22が軸方向に運動する運動空間が設けられ、分離制限ブロック22は、該運動空間内では、第1の状態と第2の状態を含み、図10に示す第1の状態では、スクレーパー21は固定ベース23に対して固定され、図9、図11に示す第2の状態では、前記スクレーパー21は固定ベース23に対して回転可能である。
本実施例の分離制限ブロック22では、図6に示すように、固定ベース23に面する端面に固定ベース側へ延伸する2つの制限突起224が設けられる。このような場合、図5に示すように、固定ベース23には、前記制限突起224が挿着して連携する制限孔232が設けられる。制限突起224と制限孔232によって分離制限ブロックと固定ベースとの間の制限機構が構成され、該制限機構は、分離制限ブロックの軸方向の運動に影響を与えないように構成されている。一方、前記分離制限ブロックが前記第1の状態である場合、分離制限ブロックの周方向運動の邪魔となる。即ち、分離制限ブロックは固定ベースに対して周方向に固定されるとともに、軸方向に移動可能である。
本実施例では、分離制限ブロック22と可動ベース211の内壁との間に、軸方向案内機構が設けられ、該軸方向案内機構は、可動ベースの内壁に設けられ、軸方向に延伸する複数の案内リブ214、及び分離制限ブロックの外壁に設けられて案内リブ214と嵌合する案内溝226を含む。該軸方向案内機構は、分離制限ブロックが可動ベースに対して軸方向運動しかできないようにする。分離制限ブロックが第1の状態である場合、スクレーパーは固定ベースに一体であって固定状態となり、分離制限ブロックが第2の状態である場合、スクレーパーと分離制限ブロックからなる一体構造は固定ベースに対して回転可能である。
なお、本実施例では、軸方向案内機構の案内リブは可動ベースの内壁に設けられ、案内溝は分離制限ブロックの外壁に設けられ、等同実施形態として、案内リブは分離制限ブロックの外壁に設けられ、対応する案内溝は可動ベースの内壁に設けられるようにしてもよい。もちろん、軸方向案内機構は、従来技術における他の可能な実施形態、例えば案内軸と案内孔の組み合わせを採用してもよく、ここでは特に制限しない。
本実施例では、図2、図9〜図11に示すように、前記可動ベース211と分離制限ブロック22との間に弾性部材24が設けられる。該弾性部材24は、好ましくはばねであり、その構成形態としては、分離制限ブロックが第2の状態である場合、弾性部材は圧縮され、制限突起が制限ブロックと同軸の位置にある場合、弾性部材の圧縮ポテンシャルエネルギーが放出されて、下方へ移動して第2の状態から第1の状態になるように分離制限ブロックを駆動する。
好ましくは、本実施例では、図7に示すように、可動ベース22の頂部には、弾性部材211を収容するための収容溝227が設けられる。
本実施例では、スクレーパー21には、独立した牌掻き集め駆動装置が配置されており、麻雀卓の制御システムは該スクレーパーと洗牌テーブルが独立して回転するように制御を行う。スクレーパーの回転と洗牌テーブルの回転はそれぞれ独立に行われるように設計され、スクレーパーの回転方向、回転数、回転角度などが全て洗牌テーブルの回転による影響を受けないため、制御方式がより柔軟である。
好ましくは、本実施例では、牌掻き集め駆動装置は、図2に示すように、牌掻き集め駆動モータ25を含み、該牌掻き集め駆動モータ25の出力軸には第3の駆動歯車26が接続されている。このような場合、図2、図4に示すように、可動ベース211には第4の駆動歯車215が設けられ、この第4の駆動歯車215は第3の駆動歯車26と噛み合う。
なお、上記牌掻き集め駆動装置は本実施例の好ましい実施形態に過ぎず、本出願を一意に制限するものではない。第4の駆動歯車はギアリング構造として、第3の駆動歯車と噛み合うようにしてもよい。又は他の可能な伝動方式を採用してもよいが、ここでは特に制限しない。
好ましくは、本実施例では、運動を分離する目的のため、第4の駆動歯車215には退避部222が設けられ、前記分離制限ブロックが第1の状態である場合、第4の駆動歯車215は退避部222の位置で第3の駆動歯車26と噛み合いを解除するように構成されている。
本実施例では、サイコロトレイ中心昇降機構30の構造は、図2、図8に示すように、上部から下部へ順次接続されるサイコロトレイ31、中心昇降棒32及び中心昇降ベース33を含み、さらに中心昇降モータ35及びカム34を含む。これらのうち、中心昇降モータ35はカム34を回転駆動し、さらに中心昇降ベース33を昇降駆動する。なお、該サイコロトレイ中心昇降機構30の構造及び原理は麻雀卓の技術分野における慣用技術であるため、ここでは詳しく説明しない。
本実施例の特徴として、制限孔232は貫通するものとして設計され、このような場合、中心昇降ベース33には制限孔に対応する突き出し棒36が設けられ、該突き出し棒36は、中心昇降ベースが上昇すると、制限孔に挿入されて制限孔内の制限突起を制限孔から突き出し、分離制限ブロックを第1の状態から第2の状態に運動させるような役割を果たす。
もちろん、中心昇降ベースの突き出し棒を動かして分離制限ブロックを駆動して第1の状態から第2の状態に運動させるような構造の形態は、本実施例の好ましい形態に過ぎず、一意に制限するものではない。分離制限ブロックを駆動して第1の状態から第2の状態に運動させる他の可能な構造は全て本実施例に適用できる。
好ましくは、図5に示すように、本実施例の固定ベース23では、前記制限孔232の一方の側に、制限突起の下端の最低位置から固定ベースの上面まで延伸する軌跡溝233が設けられ、該軌跡溝233の円弧形軌跡は前記制限突起と嵌合する。さらに、前記制限突起224が軌跡溝233の底部から軌跡溝を滑り出すと、前記スクレーパーの回転方向と洗牌テーブルの回転方向とは逆になる。
なお、本実施例のスクレーパー回転式麻雀卓では、麻雀卓制御システムにより制御することによって、様々な洗牌方法が可能である。以下、作動原理を参照して様々な洗牌方法を詳細に説明する。
第1の洗牌方法:
本実施例では、図10に示す洗牌開始前の初期状態において、分離制限ブロック22の制限突起224は制限孔232にあり、スクレーパー21は固定状態である。1局が終了して新しい局が開始するに当たって、麻雀卓を操作して中心昇降モータ35を起動させ、中心昇降サイコロトレイ31、中心昇降棒32及び中心昇降ベース33を駆動して上昇させる。この過程において、図9に示すように、突き出し棒36は制限突起を制限孔から突き出す。即ち、分離制限ブロックは第1の状態から第2の状態に運動する。
この過程において、麻雀牌が麻雀卓の内部の洗牌テーブルに押し込まれるとともに、テーブル駆動モータが起動し、洗牌テーブルが回転駆動される。スクレーパーのアーム212が弾性を有し且つ洗牌テーブル10の上面に密着しているので、洗牌テーブル10が回転する際に、摩擦力の作用により、スクレーパーが一定の角度だけ回転させられ、制限突起と制限孔の位置が交差し、制限突起の下端面が固定ベースの上面231と接触する。また、スクレーパーが所定の角度だけ回転すると、第4の駆動歯車の回転により退避部の位置が変わり、前記第3の駆動歯車と第4の駆動歯車が噛み合った状態となり、それにより、スクレーパーが回転駆動される。
この第1の洗牌方法は、第1の洗牌段階と第2の洗牌段階を含む。
本実施例では、第1の洗牌段階において、前記スクレーパーは洗牌テーブルと同方向に回転し、前記洗牌テーブルの回転数がn1、前記スクレーパーの回転数がn2であると、n2<n1である。好ましくは、n2=(0.2〜0.8)*n1である。
この第1の洗牌段階では、麻雀牌が洗牌テーブルの上面にスライドした後、スクレーパーのアームが洗牌テーブルと同方向に回転するため、麻雀牌の一部が洗牌テーブルに連動して回転し、麻雀牌の山における麻雀牌の一部の給牌口へのスライド速度が遅くなり、この一部だけが給牌口へ移動し、このように、給牌口での大量の麻雀牌の蓄積を回避し、給牌口での給牌効率を向上させる。スクレーパーのアームが洗牌テーブルと同方向に回動し、且つ回転数が洗牌テーブルよりも小さいので、相対速度の差により麻雀牌へ一定の抵抗力が与えられ、麻雀牌の底部への滑りを阻止したりガイドしたりするが、この過程において、抵抗力が小さく、アームの変形量が小さく、洗牌テーブルの駆動モータトルクも小さくなり、このように、コストを削減させるとともに、耐用年数を延ばす。
給牌口で蓄積が生じることはないため、アーム自由端への抵抗力が小さく、アーム自由端の変形量が小さく、回転中、自由端の変形量による騒音が大幅に低減する。
本実施例では、スクレーパーが所定の角度Rだけ回転した後、第2の洗牌段階に入る。この第2の洗牌段階では、前記スクレーパーは回転を停止し、前記洗牌テーブルは洗牌終了まで回転する。
この第1の洗牌段階では、大部分の麻雀牌が給牌口に沿って給牌装置に入っている。この後、洗牌テーブルに少量の麻雀牌が残り、スクレーパーが回動し続けると、麻雀牌が給牌口に入る時間が遅延する。したがって、第2の段階では、スクレーパーは回転を停止し、残りの麻雀牌を阻止して給牌口に案内する。これにより、麻雀牌が少ない場合の洗牌効率の向上に寄与する。
本実施例では、通常、回転角度Rは60°≦R≦360°とする。本実施例では、回転角度Rは円周面上の制限突起と制限孔との位置により制御される。好ましくは、本実施例では、制限突起と制限孔が2組設けられ、2組の制限構造が径方向にずれて設けられる。したがって、本実施例の回転角度Rは360°である。制限突起と制限孔の位置が重なるまでスクレーパーが回転するときに、弾性部材の作用により、制限突起は制限孔に入り込み、スクレーパーの回転を停止する。
もちろん、以上は本出願を一意に制限するものではなく、回転角度は他の角度としてもよい。例えば、制限突起を180°回転させて、対応する位置の制限孔と重ねるなど、角度は必要に応じて設定してもよい。なお、回転角度が360度ではない場合にも、第4の駆動歯車では、角度に応じて異なる数の退避部が設けられる。
第2の洗牌方法:
この第2の洗牌方法は、第1の洗牌方法と比較して、第1の段階では、前記スクレーパーの回転運動が間欠的な運動であってもよい点で相違している。
スクレーパーの間欠的な運動中、洗牌テーブルにおける麻雀牌に対するアームの阻止作用にはより多くの変化があり、給牌効率の向上に有利である。
第3の洗牌方法:
この第3の洗牌方法は、第1の洗牌方法及び第2の洗牌方法と比較して、第1の洗牌方法又は第2の洗牌方法に基づいて、第3の洗牌段階と第4の洗牌段階を追加する点で相違している。
第3の洗牌段階では、テーブル駆動モータは逆方向に回動し、駆動洗牌テーブルは逆方向に回転し、洗牌テーブルの上面とアームとの間の摩擦力の作用により、スクレーパーが逆方向に回転駆動される。この逆方向回転において、制限突起は軌跡溝に沿って固定ベースの上面へ運動し、この運動過程において、第4の駆動歯車が所定の角度だけ回転しているので、退避部が所定の角度だけ回動させられ、第3の駆動歯車と第4の駆動歯車が噛み合い、噛み合った後、牌掻き集め駆動モータは逆方向に回転する。即ち、スクレーパーは逆方向に回転駆動され得る。
第4の洗牌段階では、前記スクレーパーの逆方向回転が開始すると、前記洗牌テーブルの回転運動方向は第1の洗牌段階と同じように切り替わり、スクレーパーは洗牌が終了するまで洗牌テーブルと逆の方向に回転する。
スクレーパーが洗牌テーブルと逆の方向に回転する利点としては、麻雀牌が少ない場合、麻雀牌を給牌口に効率よく案内し、給牌効率を向上させることに有利である。
好ましくは、前記スクレーパーが洗牌テーブルと逆の方向に回転する回転数がn3であると、n3≦n2<n1である。
第4の洗牌方法:
本実施例の第4の洗牌方法は、第3の洗牌方法と比較して、スクレーパーの逆方向回転が間欠的な運動である点で相違している。
<実施例2>
本実施例のスクレーパー回転式麻雀卓は、図12、図13に示すように、洗牌テーブル10、スクレーパー21及びサイコロトレイ中心昇降機構30を含む。
本実施例では、図12、図13に示すように、洗牌テーブル10には前記洗牌テーブル10を回転駆動するためのテーブル駆動装置が配置され、該テーブル駆動装置はテーブル駆動モータ13を含み、該テーブル駆動モータの出力軸に第1の駆動歯車14が取り付けられ、洗牌テーブル10の底部に、前記第1の駆動歯車14と噛み合う第2の駆動ギアリング11が設けられる。
なお、本実施例では、テーブル駆動モータは1つ設けられるが、本実施例の好ましい実施形態に過ぎず、テーブル駆動モータは必要に応じて複数設けられてもよい。さらに、テーブル駆動モータと洗牌テーブルとの間の伝動方式も好ましい実施形態であり、前記洗牌テーブルには、第1の駆動歯車と噛み合う第2の駆動歯車が設けられ、又は他の伝動方式が使用されてもよく、ここでは特に制限しない。
本実施例の最も重要な改良として、スクレーパー21は洗牌テーブル10と同軸で回転可能に接続される。スクレーパー21の構造は、図14に示すように、可動ベース211と、可動ベース211に周設される4つのアーム212とを含む。
本実施例では、スクレーパー21には、独立した牌掻き集め駆動装置が配置されており、麻雀卓の制御システムは、該スクレーパーと洗牌テーブルが独立に回転するように制御を行う。
好ましくは、本実施例では、牌掻き集め駆動装置は、図12、図13に示すように、牌掻き集め駆動モータ25を含み、該牌掻き集め駆動モータ25の出力軸には第3の駆動歯車26が接続されている。このような場合、図13、図14に示すように、可動ベース211には第4の駆動歯車215が設けられ、この第4の駆動歯車215は第3の駆動歯車26と噛み合う。
なお、上記牌掻き集め駆動装置は本実施例の好ましい実施形態に過ぎず、本出願を一意に制限するものではない。第4の駆動歯車はギアリング構造として、第3の駆動歯車と噛み合うようにしてもよい。又は他の伝動方式を採用してもよいが、ここでは特に制限しない。
本実施例では、サイコロトレイ中心昇降機構30の構造は、図14に示すように、上部から下部へ順次接続されるサイコロトレイ31、中心昇降棒32及び中心昇降ベース33を含み、さらに中心昇降モータ35及びカム34を含む。これらのうち、中心昇降モータ35はカム34を回転駆動し、さらに中心昇降ベース33を昇降駆動する。なお、該サイコロトレイ中心昇降機構30の構造及び原理は麻雀卓の技術分野における慣用技術であるため、ここでは詳しく説明しない。
なお、本実施例のスクレーパー回転式麻雀卓では、麻雀卓制御システムにより制御することによって、様々な洗牌方法が可能である。以下、作動原理を参照して様々な洗牌方法を詳細に説明する。
第1の洗牌方法:
本実施例では、この第1の洗牌方法は、第1の洗牌段階と第2の洗牌段階を含む。
本実施例では、第1の洗牌段階において、前記スクレーパーを制御して洗牌テーブルと同方向に回転させ、前記洗牌テーブルの回転数がn1、前記スクレーパーの回転数がn2であると、n2<n1である。好ましくは、n2=(0.2〜0.8)*n1である。
この第1の洗牌段階では、麻雀牌が洗牌テーブルの上面にスライドした後、スクレーパーのアームが洗牌テーブルと同方向に回転するため、麻雀牌の一部が洗牌テーブルに連動して回転し、麻雀牌の山における麻雀牌の一部の給牌口へのスライド速度が遅くなり、この一部だけが給牌口へ移動し、このように、給牌口での大量の麻雀牌の蓄積を回避し、給牌口での給牌効率を向上させる。スクレーパーのアームが洗牌テーブルと同方向に回動し、且つ回転数が洗牌テーブルよりも小さいので、相対速度の差により麻雀牌へ一定の抵抗力が与えられ、麻雀牌の底部への滑りを阻止したりガイドしたりするが、この過程において、抵抗力が小さく、アームの変形量が小さく、洗牌テーブルの駆動モータトルクも小さくなり、このように、コストを削減させるとともに、耐用年数を延ばす。
給牌口で蓄積が生じることはないため、アーム自由端への抵抗力が小さく、アーム自由端の変形量が小さく、回転中、自由端の変形量による騒音が大幅に低減する。
本実施例では、スクレーパーが所定の角度Rだけ回転した後、第2の洗牌段階に入る。この第2の洗牌段階では、前記スクレーパーは回転を停止し、前記洗牌テーブルは洗牌終了まで回転する。
この第1の洗牌段階では、大部分の麻雀牌が給牌口に沿って給牌装置に入っている。この後、洗牌テーブルに少量の麻雀牌が残り、スクレーパーが回動し続けると、麻雀牌が給牌口に入る時間が遅延する。したがって、第2の段階では、スクレーパーは回転を停止し、残りの麻雀牌を阻止して給牌口に案内する。これにより、麻雀牌が少ない場合の洗牌効率の向上に寄与する。
本実施例では、通常、回転角度Rは60°≦R≦720°とし、スクレーパーが独立に制御されるので、回転角度は牌型のサイズなどの要素に応じて簡便に調整、制御され得る。
第2の洗牌方法:
この第2の洗牌方法は、第1の洗牌方法と比較して、第1の段階では、前記スクレーパーの回転運動が間欠的な運動であってもよい点で相違している。
スクレーパーの間欠的な運動中、洗牌テーブルにおける麻雀牌に対するアームの阻止作用には多くの変化があり、給牌効率の向上に有利である。
第3の洗牌方法:
この第3の洗牌方法は、第1の洗牌方法及び第2の洗牌方法と比較して、第1の洗牌方法又は第2の洗牌方法に基づいて、第3の洗牌段階を追加する点で相違している。
第3の洗牌段階では、スクレーパーが逆方向に回転し、洗牌テーブルが洗牌終了まで第1の段階の回転方向に沿って回転し続けるように制御を行う。
スクレーパーが洗牌テーブルと逆の方向に回転する利点としては、麻雀牌が少ない場合、麻雀牌を給牌口に効率よく案内し、給牌効率を向上させることに有利である。
好ましくは、前記スクレーパーが洗牌テーブルと逆の方向に回転する回転数がn3であると、n3≦n2<n1である。
第4の洗牌方法:
本実施例の第4の洗牌方法は、第3の洗牌方法と比較して、スクレーパーの逆方向回転が間欠的な運動である点で相違している。
<実施例3>
本実施例のスクレーパー回転式麻雀卓は、実施例2と比較して、図15に示すように、第5の駆動歯車27をさらに含む点で相違している。この第5の駆動歯車27は前記第3の駆動歯車26と同軸で設けられ、この第5の駆動歯車27は第2の駆動ギアリング11と噛み合う。
本実施例の特徴は、前記第5の駆動歯車27が一方向軸受けを介して駆動軸に接続されることである。スクレーパーと洗牌テーブルが共に順方向に回転するときに、牌掻き集め駆動モータの駆動力が第5の駆動歯車を介して洗牌テーブルに伝達されて、洗牌テーブルへ補助動力を供給し、それにより、洗牌初期段階で洗牌テーブル上の麻雀牌が多い場合、洗牌駆動モータの負荷を減少させるのに有利である。
スクレーパーが洗牌テーブルと逆の方向に回転するときに、一方向軸受けによる一方向伝達の特性によって、牌掻き集め駆動モータと洗牌テーブルとの間の伝動が切断される。
本実施例のスクレーパー回転式麻雀卓では、制御可能な洗牌方式は実施例2と同様であり、ここでは詳しく説明しない。
<実施例4>
本実施例のスクレーパー回転式麻雀卓は、図16、図17に示すように、洗牌テーブル10、牌掻き集め機構20及びサイコロトレイ中心昇降機構30を含む。
本実施例では、図17、図18に示すように、洗牌テーブル10には前記洗牌テーブル10を回転駆動するためのテーブル駆動装置が配置され、該テーブル駆動装置は対称的に設けられた一対のテーブル駆動モータ13を含み、該テーブル駆動モータの出力軸に駆動歯車14が設けられ、洗牌テーブル10の底部に前記駆動歯車14と噛み合う従動ギアリング11が設けられる。
なお、本実施例では、テーブル駆動モータは2つ設けられるが、本実施例の好ましい実施形態に過ぎず、必要に応じて1つだけ又は2つよりも多く設けられてもよい。さらに、テーブル駆動モータと洗牌テーブルとの間の伝動方式も好ましい実施形態であり、前記洗牌テーブルには、駆動歯車と噛み合う従動歯車が設けられ、又は他の可能な伝動方式が採用されてもよく、ここでは特に制限しない。
本実施例の最も重要な改良として、牌掻き集め機構20は、図17に示すように、固定して設けられる固定ベース23と、固定ベースの上方に設けられるスクレーパー21とを含む。これらの中でも、スクレーパー21の構造は、図21に示すように、固定ベース23に対向して設けられた可動ベース211と、可動ベース211に周設された4つのアーム212とを含む。
本実施例では、可動ベースと固定ベースとの間に運動分離機構が設けられ、該運動分離機構は分離制限ブロック22を含む。可動ベース211の内部に前記分離制限ブロック22が軸方向に運動する運動空間が設けられ、分離制限ブロック22は、該運動空間内では、第1の状態と第2の状態を含み、図27に示す第1の状態では、スクレーパー21は固定ベース23に対して固定され、図26、図28に示す第2の状態では、前記スクレーパー21は固定ベース23に対して回転可能である。
本実施例の分離制限ブロック22では、図22に示すように、固定ベース23に面する端面に固定ベース側へ延伸する2つの制限突起224が設けられる。このような場合、図23に示すように、固定ベース23には、前記制限突起224が挿着して連携する制限孔232が設けられる。制限突起224と制限孔232によって分離制限ブロックと固定ベースとの間の制限機構が構成され、該制限機構は、分離制限ブロックの軸方向運動に影響を与えないように構成されている。一方、前記分離制限ブロックが前記第1の状態である場合、分離制限ブロックの周方向運動の邪魔となる。即ち、分離制限ブロックは固定ベースに対して周方向に固定されるとともに、軸方向に移動可能である。
本実施例では、分離制限ブロック22と可動ベース211の内壁との間に、軸方向案内機構が設けられ、該軸方向案内機構は、分離制限ブロックの外壁に設けられ、軸方向に延伸する複数の案内リブ223、可動ベースの内壁に設けられて案内リブ223と嵌合する案内溝213を含む。該軸方向案内機構は、分離制限ブロックが可動ベースに対して軸方向運動しかできないようにする。分離制限ブロックが第1の状態である場合、スクレーパーは固定ベースに一体であって固定状態となり、分離制限ブロックが第2の状態である場合、スクレーパーと分離制限ブロックからなる一体構造は固定ベースに対して回転可能である。
なお、本実施例では、軸方向案内機構の案内リブ223は分離制限ブロックの外壁に設けられ、案内溝は可動ベースの内壁に設けられ、等同実施形態として、案内リブは可動ベースの内壁に設けられ、対応する案内溝は分離制限ブロックの外壁に設けられるようにしてもよい。もちろん、軸方向案内機構は従来技術における他の可能な実施形態、例えば案内軸と案内孔の組み合わせを採用してもよく、ここでは特に制限しない。
本実施例では、図17、図26〜図28に示すように、前記可動ベース211と分離制限ブロック22との間に弾性部材24が設けられる。該弾性部材24は、好ましくはばねであり、その構成形態としては、分離制限ブロックが第2の状態である場合、弾性部材は圧縮され、制限突起が制限ブロックと同軸の位置にある場合、弾性部材の圧縮ポテンシャルエネルギーが放出されて、下方へ移動して第2の状態から第1の状態になるように分離制限ブロックを駆動する。
本実施例の特徴として、洗牌テーブル10とスクレーパー21との間に伝動機構が設けられ、テーブル駆動装置によってスクレーパーが回転駆動される。
具体的には、本実施例では、図17、図18〜図20、図22及び図25に示すように、伝動機構は、洗牌テーブルに設けられる第1の伝動ギアリング12、分離制限ブロックに設けられた第2の伝動ギアリング221及び伝動歯車群40を含む。好ましくは、本実施例では、伝動歯車群は、同軸で設けられる第1の伝動歯車41と第2の伝動歯車42を含み、第1の伝動歯車41は第1の伝動ギアリング12と噛み合い、第2の伝動歯車42は第2の伝動ギアリング221と噛み合い、それによって、洗牌テーブルの回転運動がスクレーパーに伝達されて、スクレーパーを回転駆動する。
本実施例では、運動を分離する目的のため、図22に示すように、第2の伝動ギアリング221には、1箇所の退避部222が設けられ、前記分離制限ブロックが第1の状態である場合、前記第2の伝動歯車は退避部で前記第2の伝動ギアリングと噛み合いを解除するように構成されている。
本実施例では、洗牌テーブルとスクレーパーとの間に伝動機構が設けられ、且つ、牌掻き集め機構の固定ベースとスクレーパーとの間に運動分離機構が設けられ、スクレーパーが固定されているような従来の構造の形態を変更し、洗牌開始段階では、洗牌テーブルが伝動機構を介してスクレーパーを同方向に回転駆動可能にする。スクレーパーと洗牌テーブルとの間に伝動機構が設けられ、それによって、スクレーパーと洗牌テーブルはテーブル駆動装置を共用し、テーブル駆動装置の駆動力の利用率を高め、運動の集積レベルが高いと、エネルギーを節約して消費量を削減させ、コストを削減させ、制御を簡便にするという技術上の優位性がある。
本実施例では、サイコロトレイ中心昇降機構30の構造は、図17、図24に示すように、上部から而部へ順次接続されるサイコロトレイ31、中心昇降棒32及び中心昇降ベース33を含み、さらに中心昇降モータ35及びカム34を含む。これらのうち、中心昇降モータ35はカム34を回転駆動し、さらに中心昇降ベース33を昇降駆動する。なお、該サイコロトレイ中心昇降機構30の構造及び原理は麻雀卓の技術分野における慣用技術であるため、ここでは詳しく説明しない。
本実施例の特徴として、制限孔232は貫通するものとして設計され、このような場合、中心昇降ベース33には制限孔に対応する突き出し棒36が設けられ、該突き出し棒36は、中心昇降ベースが上昇すると、制限孔に挿入されて制限孔内の制限凸を制限孔から突き出し、分離制限ブロックを第1の状態から第2の状態に運動させるような役割を果たす。
もちろん、中心昇降ベースの突き出し棒を動かして分離制限ブロックを駆動して第1の状態から第2の状態にさせるような構造の形態は本実施例の好ましい形態に過ぎず、一意に制限するものではない。分離制限ブロックを駆動して第1の状態から第2の状態に運動させる他の可能な構造は全て本実施例に適用できる。
本実施例のスクレーパー回転式麻雀卓の作動原理及び対応する洗牌方法は、具体的には、以下のとおりである。
本実施例では、図27に示す洗牌開始前の初期状態において、分離制限ブロック22の制限突起224は制限孔232にあり、スクレーパー21は固定状態である。1局が終了して新しい局が開始するにあたって、麻雀卓を操作して中心昇降モータ35を起動させ、中心昇降サイコロトレイ31、中心昇降棒32及び中心昇降ベース33を駆動して上昇させる。この過程において、図26に示すように、突き出し棒36は制限突起を制限孔から突き出す。即ち、分離制限ブロックは第1の状態から第2の状態に運動する。
この過程において、麻雀が麻雀卓の内部の洗牌テーブルに押し込まれるとともに、テーブル駆動モータが起動し、洗牌テーブルが回転駆動される。スクレーパーのアーム212が弾性を有し且つ洗牌テーブル10の上面に密着しているので、洗牌テーブル10が回転する際に、摩擦力の作用により、スクレーパーが所定の角度だけ回転させられ、制限突起と制限孔の位置が交差し、制限突起の下端面が固定ベースの上面231と接触する。また、スクレーパーが所定の角度だけ回転すると、第2の伝動ギアリングの回転により退避部の位置が変わり、前記第2の伝動歯車と第2の伝動ギアリングが噛み合った状態となり、それにより、スクレーパーが回転駆動される。
本実施例の麻雀卓に対応する洗牌方法は、第1の洗牌段階と第2の洗牌段階を含む。
本実施例では、この第1の洗牌段階において、前記スクレーパーは洗牌テーブルと同方向に回転し、前記洗牌テーブルの回転数がn1、前記スクレーパーの回転数がn2であると、n2<n1である。好ましくは、n2=(0.2〜0.8)*n1である。
この第1の洗牌段階では、麻雀牌が洗牌テーブルの上面にスライドした後、スクレーパーのアームが洗牌テーブルと同方向に回転するため、麻雀牌の一部が洗牌テーブルに連動して回転し、麻雀牌の山における麻雀牌の一部の給牌口へのスライド速度が遅くなり、この一部分だけが給牌口へ移動し、このように、給牌口での大量の麻雀牌の蓄積を回避し、給牌口での給牌効率を向上させる。スクレーパーのアームが洗牌テーブルと同方向に回動し、且つ回転数が洗牌テーブルよりも小さいので、相対速度の差により麻雀牌へ一定の抵抗力が与えられ、麻雀牌の底部への滑りを阻止したりガイドしたりするが、この過程において、抵抗力が小さく、アームの変形量が小さく、洗牌テーブルの駆動モータトルクも小さくなり、このように、コストを削減させるとともに、耐用年数を延ばす。
給牌口で蓄積が生じることはないため、アーム自由端への抵抗力が小さく、アーム自由端の変形量が小さく、回転中、自由端の変形量による騒音が大幅に低減する。
本実施例では、スクレーパーが所定の角度Rだけ回転した後、第2の洗牌段階に入る。この第2の洗牌段階では、前記スクレーパーは回転を停止し、前記洗牌テーブルは洗牌終了まで回転する。
この第1の洗牌段階では、大部分の麻雀牌が給牌口に沿って給牌装置に入っている。この後、洗牌テーブルに少量の麻雀牌が残り、スクレーパーが回動し続けると、麻雀牌が給牌口に入る時間が遅延する。したがって、第2の段階では、スクレーパーは回転を停止し、残りの麻雀牌を阻止して給牌口に案内する。これにより、麻雀牌が少ない場合の洗牌効率の向上に寄与する。
本実施例では、通常、回転角度Rは60°≦R≦360°とする。本実施例では、回転角度Rは円周面上の制限突起と制限孔との位置により制御される。好ましくは、本実施例では、制限突起と制限孔が2組設けられ、2組の制限構造が径方向にずれて設けられる。したがって、本実施例の回転角度Rは360°である。制限突起と制限孔の位置が重なるまでスクレーパーが回転するときに、弾性部材の作用により、制限突起は制限孔に入り込み、スクレーパーの回転を停止する。
もちろん、以上は本出願を一意に制限するものではなく、回転角度は他の角度としてもよい。例えば、制限突起を180°回転させて、対応する位置の制限孔と重ねるなど、角度は必要に応じて設定してもよい。なお、回転角度が360度ではない場合にも、第2の伝動ギアリングでは、角度に応じて異なる数の退避部が設けられる。
<実施例5>
本実施例のスクレーパー回転式麻雀卓は、実施例4と比較して、図29に示すように、第2の伝動ギアリング221が円周方向に完全な歯となり、退避部が設けられておらず、一方、第2の伝動ギアリング221の上方に間隙225が設けられている点で相違している。本実施例では、分離制限ブロックが第1の状態である場合、前記第2の伝動ギアリング221と第2の伝動歯車42は高低差を有し、噛み合いを解除する。即ち、第2の伝動歯車42は間隙225の所在する位置にある。前記分離制限ブロックが第2の状態である場合、第2の伝動ギアリング221は分離制限ブロックとともに上昇して、第2の伝動歯車と噛み合い、洗牌テーブルをもってスクレーパーを回転駆動する。
なお、本実施例の洗牌方法は、実施例4と同様であるため、ここでは詳しく説明しない。
<実施例6>
本実施例のスクレーパー回転式麻雀卓は、実施例4と比較して、図30に示すように、第2の伝動ギアリング221が分離制限ブロックではなく、可動ベース211の内部に設けられ、且つ、この第2の伝動ギアリング221に退避部222が設けられている点で相違している。
好ましくは、本実施例では、軸方向案内機構である案内リブ214は可動ベースの内壁に設けられ、案内溝226は分離制限ブロックの外壁に設けられ。該構造は実施例4における軸方向案内機構の効果と同様である。
なお、本実施例の洗牌方法は、実施例4と同様であるため、ここでは詳しく説明しない。
<実施例7>
本実施例のスクレーパー回転式麻雀卓は、図31〜34に示すように、サイコロトレイ中心昇降機構、洗牌テーブル10及びスクレーパー21を含む。これらのうち、前記スクレーパー21は、洗牌テーブル10と同軸で設けられ、前記洗牌テーブルの上方に位置する。
図35に示すように、本実施例の洗牌テーブル10には1つのインナーギアリング15が設けられる。該洗牌テーブル10で配置されたテーブル駆動装置は、図32〜34に示すように、対向して設けられた一対のテーブル駆動モータ13を含み、該上記テーブル駆動モータ13はモータベース45内に取り付けられる。テーブル駆動モータ13の出力軸に第1の駆動歯車14が固定して接続され、一対の前記第1の駆動歯車14は共に前記インナーギアリング15と噛み合う。
なお、本実施例では、テーブル駆動装置が対向して設けられた一対のテーブル駆動モータ13を含む態様は好ましい態様であるが、テーブル駆動モータ13は1つ設けられてもよい。
本実施例のサイコロトレイ中心昇降機構は、図33、図34、図44、図45、図47及び図48に示すように、固定して設けられる昇降ベース10と、前記昇降ベース10に縦方向に可動接続される中心昇降棒32と、中心昇降棒32の上端に位置するサイコロトレイ31とを含む。
これらのうち、好ましくは、前記昇降ベース10はモータベース45と一体成形された構造であり、中心昇降棒32は前記昇降ベース10の内側に位置し、昇降ベース10に軸方向に可動接続され、即ち、昇降ベース10に対して垂直方向に沿って昇降可能であり、サイコロトレイ31は前記中心昇降棒32の上端に固定して接続され、中心昇降棒32の下端には中心昇降ベース33が設けられる。
本実施例では、サイコロトレイ中心昇降機構には独立した駆動機構が設けられ、該駆動機構は中心昇降モータ35と揺動棒37を含み、揺動棒37は一端が中心昇降モータ35の出力軸に固定して接続され、他端に支持端37が設けられ、該支持端37は前記中心昇降ベース33の底部と接触する。
なお、本実施例では、支持端37は円柱体であってもよく、転動体、例えば軸受けであってもよい。
図36、図37に示すように、本実施例のスクレーパー21は、可動ベース211と、前記可動ベース211の外周に配置されるアーム212とを含み、該可動ベース211の内側には、前記昇降ベース10の外側に套設されるスリーブ217が設けられ、前記スクレーパー21は前記昇降ベースに回転可能に接続される。
本実施例では、前記可動ベース211に第3の伝動ギアリング216が設けられ、この第3の伝動ギアリング216に退避部222が設けられる。
本実施例では、スクレーパー21は回転可能に設けられ、具体的には、在前記スクレーパー21と前記洗牌テーブル10との間に伝動機構が設けられる。本実施例の特徴として、前記伝動機構は、インナーギアリング15と噛み合う第3の伝動歯車43と、前記第3の伝動歯車43と同軸で同期運動する第4の伝動歯車44とを含み、前記第4の伝動歯車44は前記第3の伝動ギアリング216と噛み合う。
本実施例では、洗牌過程においてスクレーパー21の回転が持続的ではなく、通常、1周回転すると停止する。したがって、第4の伝動歯車44が退避部222まで移動すると、第3の伝動ギアリング216と噛み合いを解除し、スクレーパー21は回転を停止する。
本実施例では、スクレーパー21の回転動作の起動と停止を制御するために、特にスクレーパー21と昇降ベース10との間に制限構造90が設けられる。図33、図34に示すように、前記昇降ベース10の一方の側に、制限構造90を取り付けるための第1の取り付け領域46が設けられる。
本実施例の制限構造90は、図38〜43に示すように、制限ベース91と、前記制限ベース91にスライド可能に接続されるスライダ92とを含み、制限ベース91に対する前記スライダ92のスライド方向がスリーブ217の径方向であり、前記制限ベース91は昇降ベース10の第1の取り付け領域46に固定して取り付けられる。
本実施例では、前記制限ベース91の内部には、前記スライダ92を収容するための摺動キャビティ911が設けられ、該摺動キャビティ911のうち出口端に近い位置には、前記スライダ92が該出口端から抜けないように、制限段差913が設けられる。
本実施例では、前記スライダ92には、前記弾性部材93を収容するための収容キャビティ922が設けられ、本実施例では、前記弾性部材93は、一端が該収容キャビティ922の底部に当接され、他端が昇降ベース10の第1の取り付け領域46の側壁に当接される圧縮ばねである。本実施例では、前記弾性部材93は、前記スライダを径方向において外へスライドさせる弾性ポテンシャルを有する。
好ましくは、前記収容キャビティ922の底部には、弾性部材93を位置決め、ガイドするための柱状構造925が設けられ、該柱状構造925の軸方向の長さが弾性部材の構造に応じて自在に選択されてもよく、ここでは制限しない。
本実施例では、スライダ92の端部には制限ブロック921が設けられ、図33、図34に示すように、自由状態では、該制限ブロック921は前記制限ベース91の外側面から突出する。
本実施例では、スライダ92と制限ベース91との間に案内機構が設けられ、好ましくは、本実施例では、前記案内機構は、スライダ92の外側に設けられる一対のガイドレール924と、摺動キャビティ911の内側壁に設けられ、前記ガイドレール924と嵌合するガイドスロット912とを含む。
本実施例では、前記スライダ92の底部にガイド部923が設けられる。このような場合、中心昇降ベース33の上部に、前記ガイド部923と連携する牽引部39が設けられ、本実施例では、該牽引部39は前記スライダ92を運動駆動する駆動部である。
好ましくは、本実施例では、牽引部39には牽引斜面310が設けられ、前記ガイド部923には、前記牽引斜面310と互いに連携するガイド斜面が設けられる。
なお、本実施例では、2つの構造形態のスクレーパー21が提案されている。第1の実施形態のスクレーパー21の構造は、図36に示すように、前記スリーブ217の内壁に軸方向に延伸する止め段差219が設けられ、該止め段差219は前記制限ブロック921を止めるものであり、前記スクレーパー21に回転を停止させる。この実施形態では、止め段差219の頂部から底部までスリーブ217の内壁は連続したものである。
等価な実施形態として、図37に示すように、前記スリーブ217の内壁に、軸方向に延伸する係合溝218が設けられ、該係合溝218は前記制限ブロック921を収容するものであり、前記スクレーパー21に回転を停止させる。
本実施例では、好ましい構造レイアウトとして、図34に示すように、モータベース45の一方の側には、伝動機構を取り付けるための第2の取り付け領域47が設けられ、且つ、この第2の取り付け領域47の位置が第1の取り付け領域46の位置に対応する。さらに、図33、図34、図38〜図40に示すように、本実施例では、前記制限ベース91では、第2の取り付け領域47に面する側に押さえベース914が設けられ、押さえベース914と第2の取り付け領域47のそれぞれに同軸の取り付け孔、同軸で設けられた第3の伝動歯車43と第4の伝動歯車44からなる歯車群が設けられ、この歯車群の軸はそれぞれ前記取り付け孔内に取り付けられ、歯車群は押さえベース914を介して第2の取り付け領域47内に固定して取り付けられる。
上記の特別な構造レイアウトでは、制限構造の制限ベースで伝動機構を固定し、制限構造と伝動機構を同一側とし、且つ制限構造と伝動機構の両方を制限ベースで固定するため、構造がコンパクトになり、集積レベルが高く、レイアウトが合理的であるという技術上の優位性がある。
図44〜46に示す実施例のスクレーパー回転式麻雀卓は、洗牌前の初期状態及び洗牌終了後の状態であり、このような状態では、サイコロトレイ31は低位置にあり、前記弾性部材93の弾性ポテンシャルにより、制限ブロック921は前記止め段差219と接触して連携する。この状態では、第4の伝動歯車44と第3の伝動ギアリング216の退避部222は対向する位置にある。
本実施例のスクレーパー回転式麻雀卓の洗牌方法は、以下のステップを含む。
S10:中心昇降モータ35を起動させて、サイコロトレイ31を駆動して低位置から高位置に上昇させ、サイコロトレイ31が高位置になると、図47〜49に示すように、牽引部39による前記ガイド部923への牽引によって、スライダ92は径方向に内へ移動し、前記止め段差219(又は係合溝218)による制限ブロック921への制限を解除し、スクレーパーを回転可能な状態とする。
S20:前記テーブル駆動モータ13を起動させて、洗牌テーブル10を回転駆動し、洗牌テーブル10がアーム212との間の摩擦力を通じてスクレーパー21を駆動して同方向に所定の角度だけ回転させた後、図49に示すように、制限ブロック921は前記止め段差219(又は係合溝218)の位置を越えて、第3の伝動ギアリング216は第4の伝動歯車44と噛み合うまで回転し、この後、制限ブロック921は弾性力の作用によってスリーブ217の内壁と接触し、前記洗牌テーブルは伝動機構を介してスクレーパーを洗牌テーブルと同方向に回転駆動し、前記スクレーパーの回転数が前記洗牌テーブルよりも小さい。
S30:中心昇降モータ35はサイコロトレイを駆動して高位置から低位置に降下させる。
S40:前記スクレーパーが1周回転して制限ブロック921と前記止め段差219(又は係合溝218)の位置が対応すると、前記止め段差219(又は係合溝218)による阻止作用によって、スクレーパーに回転を停止させ、第4の伝動歯車44は退避部222を介して第3の伝動ギアリング216と噛み合いを解除し、前記洗牌テーブルは洗牌終了まで回転し続ける。
本実施例のスクレーパー回転式麻雀卓では、洗牌テーブルは1つだけのインナーギアリングが設けられ、該インナーギアリングはテーブル駆動装置と接続するとともに、洗牌テーブルとスクレーパーとの間の伝動機構に接続され、洗牌テーブルには、それぞれテーブル駆動装置、伝動機構に接続される2つのインナーギアリングが設けられる従来技術の形態に比べて、洗牌テーブルの構造がより簡素化され、コストがより低くなり、生産効率が高まり、また、洗牌テーブルの軸方向の高低差がより低くなり、それによって、麻雀卓のさらなる薄型化が可能になり、このように、空間を小さくするとともに、麻雀牌の落下時の高低差を減少させ、騒音をより低減させる。
前記のとおり、以上は本考案の好適な実施例に過ぎず、本考案を制限するものではなく、本考案の趣旨及び原則を逸脱することなく行われる修正、等同置換や改良などであれば、本実用新案登録の範囲に含まれるものとする。

Claims (22)

  1. スクレーパー回転式麻雀卓であって、
    洗牌テーブルと、前記洗牌テーブルに回転可能に接続されたスクレーパーとを少なくとも含み、前記洗牌テーブルには前記洗牌テーブルを回転駆動するためのテーブル駆動装置が配置され、前記スクレーパーには前記スクレーパーを洗牌テーブルに対して独立して回転駆動するための牌掻き集め駆動装置が配置され、又は前記洗牌テーブルとスクレーパーとの間に伝動機構が設けられる、ことを特徴とするスクレーパー回転式麻雀卓。
  2. 前記テーブル駆動装置は少なくとも1つのテーブル駆動モータと、前記テーブル駆動モータによって駆動される第1の駆動歯車と、前記洗牌テーブルに設けられる第2の駆動歯車/ギアリングとを含み、前記第1の駆動歯車と第2の駆動歯車/ギアリングが噛み合う、ことを特徴とする請求項1に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  3. 前記牌掻き集め駆動装置は、牌掻き集め駆動モータと、前記牌掻き集め駆動モータによって駆動される第3の駆動歯車と、スクレーパーに設けられた第4の駆動歯車/ギアリングとを少なくとも含み、前記第3の駆動歯車と第4の駆動歯車/ギアリングが噛み合う、ことを特徴とする請求項1に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  4. 第5の駆動歯車をさらに含み、前記第5の駆動歯車は前記第3の駆動歯車と同軸で設けられ、前記第5の駆動歯車は第2の駆動歯車/ギアリングと噛み合い、前記第5の駆動歯車は一方向軸受けを介して駆動軸に接続される、ことを特徴とする請求項3に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  5. スクレーパーに対向して設けられる固定ベースをさらに含み、前記スクレーパーと固定ベースとの間に分離制限ブロックが設けられ、前記分離制限ブロックは第1の状態と第2の状態を少なくとも含み、前記第1の状態では、前記スクレーパーが固定ベースに対して固定され、前記第2の状態では、前記牌掻き集め駆動装置が前記スクレーパーを固定ベースに対して回転駆動可能であり、前記スクレーパーの回転数が洗牌テーブルの回転数より低く構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  6. 前記スクレーパーは、可動ベースと可動ベースに周設された複数のアームとを少なくとも含み、前記分離制限ブロックは前記可動ベースと固定ベースとの間に設けられ、前記可動ベースと分離制限ブロックとの間に弾性部材が設けられる、ことを特徴とする請求項5に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  7. 前記可動ベースの内部に、前記分離制限ブロックが軸方向に運動する運動空間が設けられ、前記分離制限ブロックと可動ベースの内壁との間に軸方向案内機構が設けられる、ことを特徴とする請求項6に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  8. 前記分離制限ブロックと固定ベースとの間に制限機構が設けられ、前記制限機構は、前記分離制限ブロックを前記第1の状態で固定ベースに対して周方向に固定されるとともに軸方向に移動可能とするように構成されている、ことを特徴とする請求項6又は7に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  9. 前記制限機構は、分離制限ブロックのうち固定ベースに面する側に設けられた少なくとも1つの制限突起と、固定ベースのうち前記制限突起と嵌合する制限孔とを含む、ことを特徴とする請求項8に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  10. 前記制限孔は前記固定ベースを軸方向に貫通している、ことを特徴とする請求項9に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  11. 前記制限孔の一方の側には、制限突起の下端が位置する最低位置から固定ベースの上面まで延在している軌跡溝が設けられ、前記軌跡溝の円弧形軌跡が前記制限突起と嵌合し、前記制限突起が軌跡溝の底部から軌跡溝を滑りだすときに、前記スクレーパーの回転方向が洗牌テーブルの回転方向と逆になる、ことを特徴とする請求項9に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  12. 前記伝動機構は、第1の伝動ギアリングと、第2の伝動ギアリングと、第1の伝動歯車と、第2の伝動歯車とを少なくとも含み、前記第1の伝動歯車と第2の伝動歯車は同軸で設けられ、前記第1の伝動ギアリングは洗牌テーブルに固定して設けられ、第1の伝動歯車と噛み合い、前記第2の伝動ギアリングは分離制限ブロック又は可動ベースに設けられ、第2の伝動歯車と噛み合う、ことを特徴とする請求項1に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  13. 前記第2の伝動ギアリングには少なくとも1箇所の退避部が設けられ、前記分離制限ブロックが第1の状態である場合、前記第2の伝動歯車が退避部で前記第2の伝動ギアリングと噛み合いを解除するように構成されている、ことを特徴とする請求項12に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  14. 前記第2の伝動ギアリングは分離制限ブロックに設けられ、前記分離制限ブロックが第1の状態である場合、前記第2の伝動ギアリングと第2の伝動歯車は高低差を有し、噛み合いを解除し、前記分離制限ブロックが第2の状態である場合、前記第2の伝動ギアリングと第2の伝動歯車は噛み合う、ことを特徴とする請求項12に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  15. 前記洗牌テーブルにはインナーギアリングが設けられ、前記テーブル駆動装置は前記インナーギアリングと噛み合う少なくとも1つの第1の駆動歯車と、前記第1の駆動歯車を回転駆動するテーブル駆動モータとを含み、前記伝動機構は前記インナーギアリングと噛み合う第3の伝動歯車を少なくとも含む、ことを特徴とする請求項1に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  16. 前記スクレーパーは、可動ベースと、前記可動ベースの外周に配置される複数のアームと、前記可動ベースの内側に設けられるスリーブとを含み、前記スリーブの内壁に軸方向に延伸する係合溝又は止め段差が設けられる、ことを特徴とする請求項15に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  17. 前記可動ベースの内壁に第3の伝動ギアリングが設けられ、前記伝動機構は、前記第3の伝動歯車と同軸で同期運動する第4の伝動歯車をさらに含み、前記第4の伝動歯車は前記第3の伝動ギアリングと噛み合い、前記第3の伝動ギアリングに退避部が設けられる、ことを特徴とする請求項16に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  18. 制限構造をさらに含み、前記制限構造は、前記係合溝又は止め段差と嵌合する制限ブロック及び圧縮ばねを少なくとも含み、前記制限ブロックは、前記スリーブの内側に位置し、前記スリーブに対して径方向に移動可能であり、前記圧縮ばねは径方向に移動するように前記制限ブロックを付勢する弾性ポテンシャルを有する、ことを特徴とする請求項15〜17のいずれか1項に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  19. サイコロトレイ中心昇降機構をさらに含み、前記サイコロトレイ中心昇降機構には、前記制限ブロックを駆動して前記弾性ポテンシャルと逆の方向に沿って径方向に移動させる駆動部が設けられる、ことを特徴とする請求項18に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  20. 前記制限構造は、制限ベースと、前記制限ベースにスライド可能に接続されるスライダとをさらに含み、前記制限ブロックは前記スライダに設けられ、前記スライダと前記制限ベースとの間に案内機構が設けられる、ことを特徴とする請求項19に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  21. 前記案内機構は互いに適合するガイドレールとガイドスロットを含み、前記ガイドレールとガイドスロットはそれぞれ前記スライダと制限ベースに設けられる、ことを特徴とする請求項20に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
  22. 前記サイコロトレイ中心昇降機構は、固定して設けられる昇降ベースと、前記昇降ベースに縦方向に可動接続される中心昇降棒と、中心昇降棒の下端に設けられる中心昇降ベースとを少なくとも含み、前記圧縮ばねは前記スライダと昇降ベースとの間に位置し、前記スライダの底部のうち制限ブロックから離れた一端に下へ延伸しているガイド部が設けられ、前記中心昇降ベースには前記ガイド部と連携する牽引部が設けられる、ことを特徴とする請求項20に記載のスクレーパー回転式麻雀卓。
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