JP3234928B2 - マニピュレータの位置・姿勢制御装置 - Google Patents
マニピュレータの位置・姿勢制御装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体に備えられ、種
々の動作を行うマニピュレータの位置及び姿勢を制御す
る装置に関する。
々の動作を行うマニピュレータの位置及び姿勢を制御す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工場での生産性の向上及び安全性の確保
を実現するために、種々の作業用のロボットが開発され
ており、例えば、その先端に手先効果器を設けた多関節
型のマニピュレータを、自律走行する移動体である台車
に搭載した移動ロボットがある。このような移動ロボッ
トにおいては、前記台車の走行制御を行いつつ前記マニ
ピュレータの手先効果器の位置・姿勢制御を行うことに
よって、作業対象物に対して台車の走行中にマニピュレ
ータにて作業を行うものが考えられている。この移動ロ
ボットでは、台車の走行中の位置及び方位の情報をマニ
ピュレータの位置・姿勢制御に取り込むことによって、
台車を走行させつつマニピュレータの手先効果器を、作
業対象物に対する目標の位置・姿勢に制御するようにな
っていた。この場合の位置・姿勢制御では、マニピュレ
ータの手先効果器の実際の位置・姿勢を検出することに
よって、作業対象物に対する目標の位置・姿勢とその実
際の位置・姿勢との偏差を求め、この偏差を零とするよ
うにマニピュレータを動作させるフィードバック制御が
行われていた。
を実現するために、種々の作業用のロボットが開発され
ており、例えば、その先端に手先効果器を設けた多関節
型のマニピュレータを、自律走行する移動体である台車
に搭載した移動ロボットがある。このような移動ロボッ
トにおいては、前記台車の走行制御を行いつつ前記マニ
ピュレータの手先効果器の位置・姿勢制御を行うことに
よって、作業対象物に対して台車の走行中にマニピュレ
ータにて作業を行うものが考えられている。この移動ロ
ボットでは、台車の走行中の位置及び方位の情報をマニ
ピュレータの位置・姿勢制御に取り込むことによって、
台車を走行させつつマニピュレータの手先効果器を、作
業対象物に対する目標の位置・姿勢に制御するようにな
っていた。この場合の位置・姿勢制御では、マニピュレ
ータの手先効果器の実際の位置・姿勢を検出することに
よって、作業対象物に対する目標の位置・姿勢とその実
際の位置・姿勢との偏差を求め、この偏差を零とするよ
うにマニピュレータを動作させるフィードバック制御が
行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の如きフィードバ
ック制御を行う従来の移動ロボットにおいては、台車の
走行中に、作業対象物に対するマニピュレータの手先効
果器の目標の位置・姿勢と実際の位置・姿勢との偏差を
零とすべくマニピュレータが制御動作を行うが、この制
御動作中にも台車が走行しているので、前記制御動作中
にも台車の走行に従って手先効果器が台車の走行方向に
移動していく。このため、台車の走行中は、マニピュレ
ータの制御動作が行われるのにも関わらず、台車の走行
に従って新たな位置・姿勢の偏差が生じて行くので、位
置・姿勢の偏差は零になることはなく、台車の定速走行
中には、手先効果器の目標の位置・姿勢と実際の位置・
姿勢との間に定常偏差が生じるという難点があり、マニ
ピュレータの位置・姿勢制御の精度が悪いという問題が
あった。
ック制御を行う従来の移動ロボットにおいては、台車の
走行中に、作業対象物に対するマニピュレータの手先効
果器の目標の位置・姿勢と実際の位置・姿勢との偏差を
零とすべくマニピュレータが制御動作を行うが、この制
御動作中にも台車が走行しているので、前記制御動作中
にも台車の走行に従って手先効果器が台車の走行方向に
移動していく。このため、台車の走行中は、マニピュレ
ータの制御動作が行われるのにも関わらず、台車の走行
に従って新たな位置・姿勢の偏差が生じて行くので、位
置・姿勢の偏差は零になることはなく、台車の定速走行
中には、手先効果器の目標の位置・姿勢と実際の位置・
姿勢との間に定常偏差が生じるという難点があり、マニ
ピュレータの位置・姿勢制御の精度が悪いという問題が
あった。
【0004】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、マニピュレータの位置・姿勢の定常偏差を抑制
し、位置・姿勢制御の精度を向上させることを可能とす
るマニピュレータの位置・姿勢制御装置を提供すること
を目的とする。
であり、マニピュレータの位置・姿勢の定常偏差を抑制
し、位置・姿勢制御の精度を向上させることを可能とす
るマニピュレータの位置・姿勢制御装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマニピュレ
ータの位置・姿勢制御装置は、種々の動作を行うマニピ
ュレータを備えた移動体の位置及び方位に応じて前記マ
ニピュレータの位置及び姿勢の目標値を定める手段と、
定めた目標値を実現すべく、その目標値と前記マニピュ
レータの実際の位置及び姿勢との偏差に関連して前記マ
ニピュレータの制御量を求める手段と、求めた制御量の
動作を実行させる手段とを備え、前記マニピュレータの
位置及び姿勢を制御する装置であって、前記マニピュレ
ータの位置及び姿勢の目標値及びその時間微分値を設定
する手段と、前記移動体の位置及び方位を含む移動に関
する情報を求める手段と、前記移動に関する情報と、設
定したマニピュレータの位置及び姿勢の目標値及びその
時間微分値とに基づいて前記移動に関する情報のもとで
の新たな前記マニピュレータの位置及び姿勢の目標値及
びその時間微分値を決定する手段と、これを実現すべく
マニピュレータに対する制御量を求める手段とを具備す
ることを特徴とする。
ータの位置・姿勢制御装置は、種々の動作を行うマニピ
ュレータを備えた移動体の位置及び方位に応じて前記マ
ニピュレータの位置及び姿勢の目標値を定める手段と、
定めた目標値を実現すべく、その目標値と前記マニピュ
レータの実際の位置及び姿勢との偏差に関連して前記マ
ニピュレータの制御量を求める手段と、求めた制御量の
動作を実行させる手段とを備え、前記マニピュレータの
位置及び姿勢を制御する装置であって、前記マニピュレ
ータの位置及び姿勢の目標値及びその時間微分値を設定
する手段と、前記移動体の位置及び方位を含む移動に関
する情報を求める手段と、前記移動に関する情報と、設
定したマニピュレータの位置及び姿勢の目標値及びその
時間微分値とに基づいて前記移動に関する情報のもとで
の新たな前記マニピュレータの位置及び姿勢の目標値及
びその時間微分値を決定する手段と、これを実現すべく
マニピュレータに対する制御量を求める手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0006】
【0007】
【作用】本発明のマニピュレータの位置・姿勢制御装置
にあっては、マニピュレータがその位置及び姿勢の目標
値を実現すべく制御動作を行う場合、マニピュレータの
制御量は、マニピュレータの位置及び姿勢の目標値と、
その実際の位置及び姿勢との偏差を求め、求めた制御量
にてマニピュレータを制御する。マニピュレータの位置
及び姿勢の目標値及びその時間微分値に基づいて得られ
る制御量は、前記移動体の位置及び方位を含む移動に関
する情報と、求めた移動体の位置及び方位を含む移動に
関する情報のもとでの前記マニピュレータの位置及び姿
勢の目標値及びその時間微分値を決定し、移動体の移動
によって生じる、前記目標値からのマニピュレータの位
置及び姿勢のずれ量を予測してこれを補償する。
にあっては、マニピュレータがその位置及び姿勢の目標
値を実現すべく制御動作を行う場合、マニピュレータの
制御量は、マニピュレータの位置及び姿勢の目標値と、
その実際の位置及び姿勢との偏差を求め、求めた制御量
にてマニピュレータを制御する。マニピュレータの位置
及び姿勢の目標値及びその時間微分値に基づいて得られ
る制御量は、前記移動体の位置及び方位を含む移動に関
する情報と、求めた移動体の位置及び方位を含む移動に
関する情報のもとでの前記マニピュレータの位置及び姿
勢の目標値及びその時間微分値を決定し、移動体の移動
によって生じる、前記目標値からのマニピュレータの位
置及び姿勢のずれ量を予測してこれを補償する。
【0008】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て具体的に説明する。図1は本発明に係るマニピュレー
タの位置・姿勢制御装置により制御される移動ロボット
の斜視図である。
て具体的に説明する。図1は本発明に係るマニピュレー
タの位置・姿勢制御装置により制御される移動ロボット
の斜視図である。
【0009】図中1は自律走行を行う移動体である台車
であり、該台車1は、箱型の車体10を、左右一対の駆動
輪11,11 (右駆動輪のみ図示)と、前後左右に配された
キャスタ12,12,12,12 (2つのみ図示)とにて支持して
なる。前記左駆動輪11及び右駆動輪11は各別のモータ
(図示せず)によって独立的に駆動されるようになって
いる。台車1の車体10の上部には、連結された複数の関
節21,21,…を有し、その先端部に手先効果器20を備えた
多関節型のマニピュレータ2が備えられている。前記関
節21,21,…の夫々は、サーボモータ(図示せず)によっ
て駆動されるようになっている。前記左駆動輪11及び右
駆動輪11には夫々、その回転に応じてパルス信号を発振
するパスジェネレータよりなる走行速度検出器(図示せ
ず)が設けられている。そして、前記マニピュレータ2
の各関節21,21,…には、その関節角度を検出する角度検
出器(図示せず)が設けられている。また、図中ΣH は
マニピュレータ2の手先効果器20の位置・姿勢を表現す
るために手先効果器20に設定された座標系、Σv は台車
1に設定された移動座標系、Σw は作業対象物3の位置
・姿勢を表現するために作業対象物3に設定された作業
座標系である。
であり、該台車1は、箱型の車体10を、左右一対の駆動
輪11,11 (右駆動輪のみ図示)と、前後左右に配された
キャスタ12,12,12,12 (2つのみ図示)とにて支持して
なる。前記左駆動輪11及び右駆動輪11は各別のモータ
(図示せず)によって独立的に駆動されるようになって
いる。台車1の車体10の上部には、連結された複数の関
節21,21,…を有し、その先端部に手先効果器20を備えた
多関節型のマニピュレータ2が備えられている。前記関
節21,21,…の夫々は、サーボモータ(図示せず)によっ
て駆動されるようになっている。前記左駆動輪11及び右
駆動輪11には夫々、その回転に応じてパルス信号を発振
するパスジェネレータよりなる走行速度検出器(図示せ
ず)が設けられている。そして、前記マニピュレータ2
の各関節21,21,…には、その関節角度を検出する角度検
出器(図示せず)が設けられている。また、図中ΣH は
マニピュレータ2の手先効果器20の位置・姿勢を表現す
るために手先効果器20に設定された座標系、Σv は台車
1に設定された移動座標系、Σw は作業対象物3の位置
・姿勢を表現するために作業対象物3に設定された作業
座標系である。
【0010】まず、マニピュレータ2及び台車1の夫々
の基本的な運動学について説明する。ある座標系で表さ
れた6自由度を持つマニピュレータ2の手先効果器20の
位置・姿勢を下記(1) 式のベクトルrで表し、その位置
・姿勢を実現するマニピュレータ2の関節21,21,…の関
節角を下記(2) 式のベクトルqで表す。
の基本的な運動学について説明する。ある座標系で表さ
れた6自由度を持つマニピュレータ2の手先効果器20の
位置・姿勢を下記(1) 式のベクトルrで表し、その位置
・姿勢を実現するマニピュレータ2の関節21,21,…の関
節角を下記(2) 式のベクトルqで表す。
【0011】
【数1】
【0012】
【数2】
【0013】前記手先効果器20の位置・姿勢と、前記関
節角との間には、下記(3) 式に示される如く所定の関数
による順変換の関係があり、また、下記(4) 式に示され
る如く所定の関数による逆変換の関係がある。
節角との間には、下記(3) 式に示される如く所定の関数
による順変換の関係があり、また、下記(4) 式に示され
る如く所定の関数による逆変換の関係がある。
【0014】
【数3】
【0015】
【数4】
【0016】前記(3) 式を時間で微分すると、前記位置
・姿勢の時間微分値と前記関節角の時間微分値との間に
は、下記(5) 式の如き関係がある。
・姿勢の時間微分値と前記関節角の時間微分値との間に
は、下記(5) 式の如き関係がある。
【0017】
【数5】
【0018】また、作業座標系Σw で表された台車1の
位置・方位は、見浪ほか:同次変換行列を用いた自律移
動ロボットの任意曲線コース誘導方法,日本ロボット学
会誌,Vol.8 ,No.4,1990に発表された如く、下記(6)
式の如き同時変換行列 wAvにて表される。
位置・方位は、見浪ほか:同次変換行列を用いた自律移
動ロボットの任意曲線コース誘導方法,日本ロボット学
会誌,Vol.8 ,No.4,1990に発表された如く、下記(6)
式の如き同時変換行列 wAvにて表される。
【0019】
【数6】
【0020】次に、台車1の走行を考慮してマニピュレ
ータ2の手先効果器20の位置を制御する原理について説
明する。下記(7) 式の如き作業座標系Σw で表された手
先効果器20の位置・姿勢の目標軌道と、その時間微分値
とが与えられている場合を考える。
ータ2の手先効果器20の位置を制御する原理について説
明する。下記(7) 式の如き作業座標系Σw で表された手
先効果器20の位置・姿勢の目標軌道と、その時間微分値
とが与えられている場合を考える。
【0021】
【数7】
【0022】この場合、移動座標系Σv で表された手先
効果器20の位置ベクトル vrpdは、前記(6) 式で表され
た台車1の位置・方位を考慮すると、下記(8) 式を満た
さなければならない。
効果器20の位置ベクトル vrpdは、前記(6) 式で表され
た台車1の位置・方位を考慮すると、下記(8) 式を満た
さなければならない。
【0023】
【数8】
【0024】前記(8) 式は、作業座標系Σw から見た手
先効果器20の位置の目標軌道を表す位置ベクトル wrpd
は、移動座標系Σv で表された手先効果器20の位置ベク
トルvrpdを作業座標系Σw から見た位置ベクトルに変
換したものと、作業座標系Σw から見た台車1の移動座
標系Σv の位置ベクトル wrv との和に等しいというこ
とを表している。即ち、台車1の走行に伴って変化す
る、台車1の方位を表す行列 wRv 及び台車1の位置を
表す位置ベクトル wrv に応じて手先効果器20の位置を
表す位置ベクトル vrpdが前記(8) 式を満たしつつ変化
すれば、位置ベクトル wrpdで表される手先効果器20の
位置の目標軌道は実現される。
先効果器20の位置の目標軌道を表す位置ベクトル wrpd
は、移動座標系Σv で表された手先効果器20の位置ベク
トルvrpdを作業座標系Σw から見た位置ベクトルに変
換したものと、作業座標系Σw から見た台車1の移動座
標系Σv の位置ベクトル wrv との和に等しいというこ
とを表している。即ち、台車1の走行に伴って変化す
る、台車1の方位を表す行列 wRv 及び台車1の位置を
表す位置ベクトル wrv に応じて手先効果器20の位置を
表す位置ベクトル vrpdが前記(8) 式を満たしつつ変化
すれば、位置ベクトル wrpdで表される手先効果器20の
位置の目標軌道は実現される。
【0025】また、前記(8) 式を時間微分すると、下記
(9) 式が得られる。
(9) 式が得られる。
【0026】
【数9】
【0027】走行している台車1が、前記(8) 式におけ
る手先効果器20の位置の目標軌道(位置ベクトル
wrpd)及びその時間微分値を実現するためには、手先
効果器20の位置ベクトル vrpd は前記(8) 式を変形し
て得られる下記(10)式を満たす必要があり、その位置ベ
クトル vrpdの時間微分値は前記(9) 式を変形して得ら
れる下記(11)式を満たす必要がある。但し、下記(11)式
における位置ベクトル vrpdは下記(10)式において求ま
るので既知である。
る手先効果器20の位置の目標軌道(位置ベクトル
wrpd)及びその時間微分値を実現するためには、手先
効果器20の位置ベクトル vrpd は前記(8) 式を変形し
て得られる下記(10)式を満たす必要があり、その位置ベ
クトル vrpdの時間微分値は前記(9) 式を変形して得ら
れる下記(11)式を満たす必要がある。但し、下記(11)式
における位置ベクトル vrpdは下記(10)式において求ま
るので既知である。
【0028】
【数10】
【0029】
【数11】
【0030】マニピュレータ2の手先効果器20の姿勢を
表す3×3行列Rは、手先効果器20の姿勢を表すベクト
ルro の定義に従って定まる関数fによって、下記(12)
式の如く表される。
表す3×3行列Rは、手先効果器20の姿勢を表すベクト
ルro の定義に従って定まる関数fによって、下記(12)
式の如く表される。
【0031】
【数12】
【0032】また、前記(12)式を時間微分すると、下記
(13)式が得られる。
(13)式が得られる。
【0033】
【数13】
【0034】作業座標系Σw で表された手先効果器20の
姿勢の目標軌道を表すベクトル wrodが与えられている
とき、作業座標系Σw で表された手先効果器20の目標姿
勢を表す3×3行列 wRd は、前記(12)式により定ま
る。台車1は走行しているので、この目標姿勢を実現す
るためには、移動座標系Σv で表された手先効果器20の
姿勢を表す行列 vRH が台車1の姿勢を考慮した下記(1
4)式を満たさなければならない。下記(14)式は、前記行
列 wRd が、作業座標系Σw で表された台車1の姿勢を
表す行列 wRv と、移動座標系Σv で表された手先効果
器20の姿勢を表す行列 vRH との積に等しいことを表し
ている。
姿勢の目標軌道を表すベクトル wrodが与えられている
とき、作業座標系Σw で表された手先効果器20の目標姿
勢を表す3×3行列 wRd は、前記(12)式により定ま
る。台車1は走行しているので、この目標姿勢を実現す
るためには、移動座標系Σv で表された手先効果器20の
姿勢を表す行列 vRH が台車1の姿勢を考慮した下記(1
4)式を満たさなければならない。下記(14)式は、前記行
列 wRd が、作業座標系Σw で表された台車1の姿勢を
表す行列 wRv と、移動座標系Σv で表された手先効果
器20の姿勢を表す行列 vRH との積に等しいことを表し
ている。
【0035】
【数14】
【0036】移動座標系Σv で表された手先効果器20の
姿勢を表す行列 vRH は、前記(14)式を変形することに
よって下記(15)式の如く求められる。
姿勢を表す行列 vRH は、前記(14)式を変形することに
よって下記(15)式の如く求められる。
【0037】
【数15】
【0038】また、前記(12)式の逆関数を用いることに
よって、移動座標系Σv で表された手先効果器20の姿勢
の目標軌道を表すベクトル vrod の時間微分値が下記(1
6)式の如く求められる。
よって、移動座標系Σv で表された手先効果器20の姿勢
の目標軌道を表すベクトル vrod の時間微分値が下記(1
6)式の如く求められる。
【0039】
【数16】
【0040】前記(14)式を微分すると、行列 wRd の時
間微分値は下記(17)式の如きものとなる。
間微分値は下記(17)式の如きものとなる。
【0041】
【数17】
【0042】下記(17)式においては、行列 wRd の時間
微分値は前記(13)式より、行列 vRH は前記(15)式よ
り、行列 wRv は前記(6) 式より既知であり、行列 wR
v の時間微分値は台車1の走行速度が走行速度検出器に
よって測定できることから、既知である。従って、行列
vRH の時間微分値は前記(17)式を変形して得られる下
記(18)式の如く求めることができる。
微分値は前記(13)式より、行列 vRH は前記(15)式よ
り、行列 wRv は前記(6) 式より既知であり、行列 wR
v の時間微分値は台車1の走行速度が走行速度検出器に
よって測定できることから、既知である。従って、行列
vRH の時間微分値は前記(17)式を変形して得られる下
記(18)式の如く求めることができる。
【0043】
【数18】
【0044】また、行列 vRH の時間微分値は前記(13)
式を用いて、移動座標系Σv で表された手先効果器20の
姿勢の目標軌道を表すベクトル vrodをその変数とする
関数により、下記(19)式の如く表すことができる。
式を用いて、移動座標系Σv で表された手先効果器20の
姿勢の目標軌道を表すベクトル vrodをその変数とする
関数により、下記(19)式の如く表すことができる。
【0045】
【数19】
【0046】前記(19)式における行列 vRHの時間微分
値は前記(18)式にて求められるので、(19)式に行列 vR
H の時間微分値を代入して(19)式を解くことによってベ
クトル vrodの時間微分値が得られる。
値は前記(18)式にて求められるので、(19)式に行列 vR
H の時間微分値を代入して(19)式を解くことによってベ
クトル vrodの時間微分値が得られる。
【0047】以上の如き手順によって、移動座標系Σv
で表された手先効果器20の位置・姿勢の目標軌道と、そ
の時間微分値とが求められる。
で表された手先効果器20の位置・姿勢の目標軌道と、そ
の時間微分値とが求められる。
【0048】次に、マニピュレータ2の制御則について
説明する。前述の如く求められた、移動座標系Σv で表
された手先効果器20の位置・姿勢の目標軌道及びその時
間微分値とを実現する、マニピュレータ2の関節21,21,
…の目標関節角を表すベクトルqd 及びその時間微分値
(目標関節角速度)を表すベクトルとは、前記(4) ,
(5) 式を用いて夫々下記(20),(21)式にて表される。な
お、ここでは、マニピュレータ2の姿勢は特異姿勢では
ない場合を仮定している。
説明する。前述の如く求められた、移動座標系Σv で表
された手先効果器20の位置・姿勢の目標軌道及びその時
間微分値とを実現する、マニピュレータ2の関節21,21,
…の目標関節角を表すベクトルqd 及びその時間微分値
(目標関節角速度)を表すベクトルとは、前記(4) ,
(5) 式を用いて夫々下記(20),(21)式にて表される。な
お、ここでは、マニピュレータ2の姿勢は特異姿勢では
ない場合を仮定している。
【0049】
【数20】
【0050】
【数21】
【0051】マニピュレータ2の各関節21,21,…は全
て、前記サーボモータを含むサーボ系を介して駆動さ
れ、各関節21,21,…を駆動するためのサーボ系への入力
電圧を表すベクトルVは、下記(22)式で与えられる。
て、前記サーボモータを含むサーボ系を介して駆動さ
れ、各関節21,21,…を駆動するためのサーボ系への入力
電圧を表すベクトルVは、下記(22)式で与えられる。
【0052】
【数22】
【0053】前記(22)式において、右辺第1項は、各関
節21,21,…の位置フィードバックを表しており、前記目
標関節角と関節角の実測値との偏差に所定の制御ゲイン
を乗じたものであり、また、右辺第2項は、手先効果器
20の目標軌道の時間微分値であるフィードフォワード項
と、台車1の走行速度のフィードバック項とを含んでお
り、前記目標関節角速度に所定の制御ゲインを乗じたも
のである。
節21,21,…の位置フィードバックを表しており、前記目
標関節角と関節角の実測値との偏差に所定の制御ゲイン
を乗じたものであり、また、右辺第2項は、手先効果器
20の目標軌道の時間微分値であるフィードフォワード項
と、台車1の走行速度のフィードバック項とを含んでお
り、前記目標関節角速度に所定の制御ゲインを乗じたも
のである。
【0054】次に、上述の如き原理に基づいてマニピュ
レータ2の位置・姿勢制御を実施するための装置、即ち
本発明に係るマニピュレータの位置・姿勢制御装置の構
成について説明する。図2はマニピュレータ2の位置・
姿勢制御を行う本発明に係るマニピュレータの位置・姿
勢制御装置の模式的ブロック図である。
レータ2の位置・姿勢制御を実施するための装置、即ち
本発明に係るマニピュレータの位置・姿勢制御装置の構
成について説明する。図2はマニピュレータ2の位置・
姿勢制御を行う本発明に係るマニピュレータの位置・姿
勢制御装置の模式的ブロック図である。
【0055】図中41は、前記(7) 式の如き、作業座標系
Σwで表された手先効果器20の位置・姿勢の目標軌道及
びその時間微分値を設定する作業座標系目標軌道設定部
であり、該作業座標系目標軌道設定部41で設定された前
記目標軌道及びその時間微分値の情報は、移動座標系目
標軌道決定部43へ与えられるようになっている。また、
台車走行情報演算部42では、台車1の走行状態に基づい
て台車1の位置・姿勢, 走行速度及び旋回角速度等の台
車1の走行に関する情報を求めるようになっており、台
車走行情報演算部42で求められた台車1の位置・姿勢,
走行速度及び旋回角速度の情報は、移動座標系目標軌道
決定部43へ与えられるようになっている。
Σwで表された手先効果器20の位置・姿勢の目標軌道及
びその時間微分値を設定する作業座標系目標軌道設定部
であり、該作業座標系目標軌道設定部41で設定された前
記目標軌道及びその時間微分値の情報は、移動座標系目
標軌道決定部43へ与えられるようになっている。また、
台車走行情報演算部42では、台車1の走行状態に基づい
て台車1の位置・姿勢, 走行速度及び旋回角速度等の台
車1の走行に関する情報を求めるようになっており、台
車走行情報演算部42で求められた台車1の位置・姿勢,
走行速度及び旋回角速度の情報は、移動座標系目標軌道
決定部43へ与えられるようになっている。
【0056】移動座標系目標軌道決定部43では、作業座
標系目標軌道設定部41及び台車走行情報演算部42から与
えられた情報に基づき、前述の如き手順で台車1の位置
・姿勢, 走行速度及び旋回角速度を考慮した、移動座標
系Σv で表された手先効果器20の位置・姿勢の目標軌道
と、その時間微分値とを決定するようになっている。移
動座標系目標軌道決定部43で決定された手先効果器20の
位置・姿勢の目標軌道とその時間微分値との情報は、関
節駆動情報決定部44に与えられるようになっている。
標系目標軌道設定部41及び台車走行情報演算部42から与
えられた情報に基づき、前述の如き手順で台車1の位置
・姿勢, 走行速度及び旋回角速度を考慮した、移動座標
系Σv で表された手先効果器20の位置・姿勢の目標軌道
と、その時間微分値とを決定するようになっている。移
動座標系目標軌道決定部43で決定された手先効果器20の
位置・姿勢の目標軌道とその時間微分値との情報は、関
節駆動情報決定部44に与えられるようになっている。
【0057】関節駆動情報決定部44では、移動座標系目
標軌道決定部43から与えられた情報に基づいて前記(2
0),(21)式の如く、座標系目標軌道決定部43で決定され
た手先効果器20の位置・姿勢の目標軌道とその時間微分
値とを実現するマニピュレータ2の関節角を表すベクト
ルとその関節角速度を表すベクトルとを決定するように
なっている。関節駆動情報決定部44で決定された関節角
とその関節角速度との情報は、サーボ系入力電圧演算部
45に与えられるようになっている。
標軌道決定部43から与えられた情報に基づいて前記(2
0),(21)式の如く、座標系目標軌道決定部43で決定され
た手先効果器20の位置・姿勢の目標軌道とその時間微分
値とを実現するマニピュレータ2の関節角を表すベクト
ルとその関節角速度を表すベクトルとを決定するように
なっている。関節駆動情報決定部44で決定された関節角
とその関節角速度との情報は、サーボ系入力電圧演算部
45に与えられるようになっている。
【0058】サーボ系入力電圧演算部45では、関節駆動
情報決定部44から与えられた情報と、サーボ系を含むマ
ニピュレータ2からフィードバックされたマニピュレー
タ2の関節角の実測値とに基づいて、前記前記(22)式の
如く、サーボ系への入力電圧を求めるようになってい
る。サーボ系入力電圧演算部45で求められたサーボ系へ
の入力電圧は、サーボ系を含むマニピュレータ2に与え
られるようになっている。
情報決定部44から与えられた情報と、サーボ系を含むマ
ニピュレータ2からフィードバックされたマニピュレー
タ2の関節角の実測値とに基づいて、前記前記(22)式の
如く、サーボ系への入力電圧を求めるようになってい
る。サーボ系入力電圧演算部45で求められたサーボ系へ
の入力電圧は、サーボ系を含むマニピュレータ2に与え
られるようになっている。
【0059】このように構成された本発明に係るマニピ
ュレータの位置・姿勢制御装置によって、マニピュレー
タ2は、サーボ系入力電圧演算部45から与えられた入力
電圧によって駆動制御され、その手先効果器20は、移動
座標系目標軌道決定部43で決定された目標軌道上を移動
する。
ュレータの位置・姿勢制御装置によって、マニピュレー
タ2は、サーボ系入力電圧演算部45から与えられた入力
電圧によって駆動制御され、その手先効果器20は、移動
座標系目標軌道決定部43で決定された目標軌道上を移動
する。
【0060】次に、前述の如き本発明に係るマニピュレ
ータの位置・姿勢制御装置を用いてマニピュレータの制
御のシミュレーション実験を行った結果について説明す
る。このシミュレーション実験では、移動ロボットに対
して、作業座標系Σw のy軸方向へステップ的に60mm/s
の速度を与え、その1秒後に移動ロボットを停止させる
シミュレーションを、従来の制御方法及び本発明に係る
マニピュレータの位置・姿勢制御装置による制御の夫々
について行った。図3はこのシミュレーション実験で走
行させた移動ロボットの走行状態を示す模式的斜視図で
ある。この図3においては、マニピュレータ2及び台車
1の位置・姿勢の初期状態を実線にて示し、これらの位
置・姿勢の軌跡を所定時間毎に破線にて示してある。
ータの位置・姿勢制御装置を用いてマニピュレータの制
御のシミュレーション実験を行った結果について説明す
る。このシミュレーション実験では、移動ロボットに対
して、作業座標系Σw のy軸方向へステップ的に60mm/s
の速度を与え、その1秒後に移動ロボットを停止させる
シミュレーションを、従来の制御方法及び本発明に係る
マニピュレータの位置・姿勢制御装置による制御の夫々
について行った。図3はこのシミュレーション実験で走
行させた移動ロボットの走行状態を示す模式的斜視図で
ある。この図3においては、マニピュレータ2及び台車
1の位置・姿勢の初期状態を実線にて示し、これらの位
置・姿勢の軌跡を所定時間毎に破線にて示してある。
【0061】まず、従来の制御方法を行った結果につい
て説明する。従来の制御方法は、各関節21,21,…の位置
フィードバックのみでマニピュレータ2を制御する方法
である。即ち、前記(22)式における右辺の第2項を零と
した制御である。このような従来の制御方法を行った場
合の結果を図4に示す。
て説明する。従来の制御方法は、各関節21,21,…の位置
フィードバックのみでマニピュレータ2を制御する方法
である。即ち、前記(22)式における右辺の第2項を零と
した制御である。このような従来の制御方法を行った場
合の結果を図4に示す。
【0062】図4(a) 〜 (c)は従来の制御方法によるシ
ミュレーション実験を行った場合の手先効果器20の位置
・姿勢の夫々の偏差の時間的推移を示すグラフであり、
図4(a) 〜 (c)においては、縦軸に位置・姿勢の偏差、
横軸に経過時間を夫々とり、これらの関係を、図4(a)
には作業座標系Σw のx軸方向について表し、図4(b)
には作業座標系Σw のy軸方向について表し、図4(c)
には作業座標系Σw のz軸方向について表してある。即
ち、図4(a) においてはx軸方向の位置偏差をepx、x
軸方向の姿勢偏差をeoxで表し、図4(b) においてはy
軸方向の位置偏差をepy、y軸方向の姿勢偏差をeoyで
表し、図4(c) においてはz軸方向の位置偏差をepz、
z軸方向の姿勢偏差をeozで表してある。
ミュレーション実験を行った場合の手先効果器20の位置
・姿勢の夫々の偏差の時間的推移を示すグラフであり、
図4(a) 〜 (c)においては、縦軸に位置・姿勢の偏差、
横軸に経過時間を夫々とり、これらの関係を、図4(a)
には作業座標系Σw のx軸方向について表し、図4(b)
には作業座標系Σw のy軸方向について表し、図4(c)
には作業座標系Σw のz軸方向について表してある。即
ち、図4(a) においてはx軸方向の位置偏差をepx、x
軸方向の姿勢偏差をeoxで表し、図4(b) においてはy
軸方向の位置偏差をepy、y軸方向の姿勢偏差をeoyで
表し、図4(c) においてはz軸方向の位置偏差をepz、
z軸方向の姿勢偏差をeozで表してある。
【0063】図4(a) 〜 (c)から明らかな如く、従来の
制御方法ではy軸方向の位置偏差epy及びz軸方向姿勢
偏差eozに定常偏差が発生した。
制御方法ではy軸方向の位置偏差epy及びz軸方向姿勢
偏差eozに定常偏差が発生した。
【0064】次に、本発明に係るマニピュレータの位置
・姿勢制御装置による制御を行った結果について説明す
る。本発明に係るマニピュレータの位置・姿勢制御装置
による制御を行った場合の結果を図5に示す。
・姿勢制御装置による制御を行った結果について説明す
る。本発明に係るマニピュレータの位置・姿勢制御装置
による制御を行った場合の結果を図5に示す。
【0065】図5(a) 〜 (c)は本発明に係るマニピュレ
ータの位置・姿勢制御装置の制御によるシミュレーショ
ン実験を行った場合の手先効果器20の位置・姿勢の夫々
の偏差の時間的推移を示すグラフであり、図5(a) 〜
(c)においては、縦軸に位置・姿勢の偏差、横軸に経過
時間を夫々とり、これらの関係を、図5(a) には作業座
標系Σw のx軸方向について表し、図5(b) には作業座
標系Σw のy軸方向について表し、図5(c) には作業座
標系Σw のz軸方向について表してある。即ち、図5
(a) においてはx軸方向の位置偏差をepx、x軸方向の
姿勢偏差をeoxで表し、図5(b) においてはy軸方向の
位置偏差をepy、y軸方向の姿勢偏差をeoyで表し、図
5(c) においてはz軸方向の位置偏差をepz、z軸方向
の姿勢偏差をeozで表してある。
ータの位置・姿勢制御装置の制御によるシミュレーショ
ン実験を行った場合の手先効果器20の位置・姿勢の夫々
の偏差の時間的推移を示すグラフであり、図5(a) 〜
(c)においては、縦軸に位置・姿勢の偏差、横軸に経過
時間を夫々とり、これらの関係を、図5(a) には作業座
標系Σw のx軸方向について表し、図5(b) には作業座
標系Σw のy軸方向について表し、図5(c) には作業座
標系Σw のz軸方向について表してある。即ち、図5
(a) においてはx軸方向の位置偏差をepx、x軸方向の
姿勢偏差をeoxで表し、図5(b) においてはy軸方向の
位置偏差をepy、y軸方向の姿勢偏差をeoyで表し、図
5(c) においてはz軸方向の位置偏差をepz、z軸方向
の姿勢偏差をeozで表してある。
【0066】図5(a) 〜 (c)から明らかな如く、本発明
に係るマニピュレータの位置・姿勢制御装置による制御
では、従来の制御方法で発生したような定常偏差は発生
しなかった。
に係るマニピュレータの位置・姿勢制御装置による制御
では、従来の制御方法で発生したような定常偏差は発生
しなかった。
【0067】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明に係るマニピ
ュレータの位置・姿勢制御装置では、マニピュレータが
その位置及び姿勢の目標値を実現すべく制御動作を行う
場合、マニピュレータの制御量は、マニピュレータの位
置及び姿勢の目標値と、その実際の位置及び姿勢との偏
差を求め、求めた制御量にてマニピュレータを制御す
る。マニピュレータの位置及び姿勢の目標値及びその時
間微分値に基づいて得られる制御量は、前記移動体の位
置及び方位を含む移動に関する情報と、求めた移動体の
位置及び方位を含む移動に関する情報のもとでの前記マ
ニピュレータの位置及び姿勢の目標値及びその時間微分
値を決定し、移動体の移動によって生じる、前記目標値
からのマニピュレータの位置及び姿勢のずれ量を予測し
てこれを補償することが可能となる等、優れた効果を奏
する。
ュレータの位置・姿勢制御装置では、マニピュレータが
その位置及び姿勢の目標値を実現すべく制御動作を行う
場合、マニピュレータの制御量は、マニピュレータの位
置及び姿勢の目標値と、その実際の位置及び姿勢との偏
差を求め、求めた制御量にてマニピュレータを制御す
る。マニピュレータの位置及び姿勢の目標値及びその時
間微分値に基づいて得られる制御量は、前記移動体の位
置及び方位を含む移動に関する情報と、求めた移動体の
位置及び方位を含む移動に関する情報のもとでの前記マ
ニピュレータの位置及び姿勢の目標値及びその時間微分
値を決定し、移動体の移動によって生じる、前記目標値
からのマニピュレータの位置及び姿勢のずれ量を予測し
てこれを補償することが可能となる等、優れた効果を奏
する。
【図1】本発明に係るマニピュレータの位置・姿勢制御
装置により制御される移動ロボットの斜視図である。
装置により制御される移動ロボットの斜視図である。
【図2】本発明に係るマニピュレータの位置・姿勢制御
装置の構成を示す模式的ブロック図である。
装置の構成を示す模式的ブロック図である。
【図3】シミュレーション実験で走行させた移動ロボッ
トの走行状態を示す模式的斜視図である。
トの走行状態を示す模式的斜視図である。
【図4】従来の制御方法によるシミュレーション実験を
行った場合の手先効果器の位置・姿勢の夫々の偏差の時
間的推移を示すグラフである。
行った場合の手先効果器の位置・姿勢の夫々の偏差の時
間的推移を示すグラフである。
【図5】本発明に係るマニピュレータの位置・姿勢制御
装置の制御によるシミュレーション実験を行った場合の
手先効果器の位置・姿勢の夫々の偏差の時間的推移を示
すグラフである。
装置の制御によるシミュレーション実験を行った場合の
手先効果器の位置・姿勢の夫々の偏差の時間的推移を示
すグラフである。
1 台車 2 マニピュレータ 42 台車走行情報演算部 43 移動座標系目標軌道決定部 44 関節駆動情報決定部 45 サーボ系入力電圧演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−49407(JP,A) 特開 昭62−99808(JP,A) 特開 昭61−274885(JP,A) 藤原直史(外3名),自律移動ロボッ ト搭載型マニピュレータの制御,日本機 械学会ロボティクス・メカトロニクス講 演会講演論文集,平成3年5月30日,V olA,p109−112 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 9/10 B25J 13/08 G05D 3/12 305
Claims (1)
- 【請求項1】 種々の動作を行うマニピュレータを備え
た移動体の位置及び方位に応じて前記マニピュレータの
位置及び姿勢の目標値を定める手段と、定めた目標値を
実現すべく、その目標値と前記マニピュレータの実際の
位置及び姿勢との偏差に関連して前記マニピュレータの
制御量を求める手段と、求めた制御量の動作を実行させ
る手段とを備え、前記マニピュレータの位置及び姿勢を
制御する装置であって、前記 マニピュレータの位置及び姿勢の目標値及びその時
間微分値を設定する手段と、 前記移動体の位置及び方位を含む移動に関する情報を求
める手段と、 前記 移動に関する情報と、設定したマニピュレータの位
置及び姿勢の目標値及びその時間微分値とに基づいて前
記移動に関する情報のもとでの新たな前記マニピュレー
タの位置及び姿勢の目標値及びその時間微分値を決定す
る手段と、 これを実現すべくマニピュレータに対する制御量を求め
る手段と を具備することを特徴とするマニピュレータの
位置・姿勢制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16216291A JP3234928B2 (ja) | 1991-06-05 | 1991-06-05 | マニピュレータの位置・姿勢制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16216291A JP3234928B2 (ja) | 1991-06-05 | 1991-06-05 | マニピュレータの位置・姿勢制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04360779A JPH04360779A (ja) | 1992-12-14 |
JP3234928B2 true JP3234928B2 (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=15749210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16216291A Expired - Fee Related JP3234928B2 (ja) | 1991-06-05 | 1991-06-05 | マニピュレータの位置・姿勢制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3234928B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102029154B1 (ko) * | 2014-12-26 | 2019-10-07 | 카와사키 주코교 카부시키 카이샤 | 자주식 관절 로봇 |
-
1991
- 1991-06-05 JP JP16216291A patent/JP3234928B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
藤原直史(外3名),自律移動ロボット搭載型マニピュレータの制御,日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会講演論文集,平成3年5月30日,VolA,p109−112 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04360779A (ja) | 1992-12-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |