JP3233956U - 呼吸清浄器 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者の呼気を熱で殺菌して浄化することができ、かつ使用者の呼吸器機能を改善することができる呼吸清浄器を提供する。【解決手段】面状の発熱面2aを有し、使用者11の呼気又は吸気を直接又は間接的に加熱する熱源2と、発熱面2a上に配されて呼気又は吸気の流路となる金属管3と、多孔質セラミックスからなり、頂部に形成される通気孔4aを有し、熱源2の発熱面2a及び金属管3の一の端部側をその中空部内に収容する加熱容器4と、この加熱容器4から導出される金属管3の他の端部3bに直接又は間接的に設けられ、金属管3と連通し、使用者11の鼻及び口を被覆するマスク7と、を備え、金属管3の一の端部側が渦巻き状をなしている呼吸清浄器1による。【選択図】図3
Description
本考案は、使用者の呼気を熱で殺菌して浄化することができ、かつ使用者の呼吸器機能を改善することができる呼吸清浄器に関する。
従来、呼吸器疾患を治療する機器として吸入器(ネブライザー)が知られている。
この吸入器(ネブライザー)は、一般に喘息治療などの薬液を霧化して気管支や肺におくるための医療機器である。
その一方で、先願である特許文献1(実用新案登録第2530531号公報)によれば、適度に昇温させた空気を鼻腔に吸入することで、鼻腔内に生じる不快症状である鼻汁等を緩和できる可能性が示されている。
本願と同一の解決すべき課題を有する先願は発見されていないが、本願と関連性を有すると考えられる先願として例えば以下に示すようなものが知られている。
この吸入器(ネブライザー)は、一般に喘息治療などの薬液を霧化して気管支や肺におくるための医療機器である。
その一方で、先願である特許文献1(実用新案登録第2530531号公報)によれば、適度に昇温させた空気を鼻腔に吸入することで、鼻腔内に生じる不快症状である鼻汁等を緩和できる可能性が示されている。
本願と同一の解決すべき課題を有する先願は発見されていないが、本願と関連性を有すると考えられる先願として例えば以下に示すようなものが知られている。
特許文献1には「温風吸入器」という名称で、風邪罹患時において、罹患者の呼吸作用によって温空気を罹患者の鼻腔内に導入し、鼻腔内を加温乾燥することにより、風邪治療を促進する温風吸入器に関する考案が開示されている。
特許文献1に開示される考案である温風吸入器は、同文献中の図1に記載される符号をそのまま用いて説明すると、温風発生室(7)内に設置され、電灯を陶器と金属とで構成されているソケット台座に装着したヒーター(2)を備えてなる発熱体と、鼻腔内に導入される温空気の上限温度を調整するために、温風発生室(7)に連通している温風導入管(10)に近接し、夫々異なる上限温度を設定されている複数のサーモスタットとを備えてなり、罹患者が各自の症状に応じて選択したサーモスタットの作動電路に通電することで、自動的に所要の温度帯の温空気を鼻腔内に導入し得るよう構成されている。
上記構成の特許文献1に開示される考案によれば、任意の温度に調整された温空気を鼻腔内に導入して、鼻粘膜細胞を破壊することなく鼻腔内を加温乾燥して、鼻腔に生じる不快な症状を改善することができる。
さらに、特許文献1に開示される考案によれば、発熱体として電灯を陶器と金属で構成されているソケット台座に装着したヒーターを施用することにより、考案品である温風吸入器を低コストでかつ安全性に富み、しかもその取扱いを容易にできるという利点を有する。
加えて、特許文献1に開示される考案によれば、上限温度が設定されている複数のサーモスタットを、温風発生室内に配設したことで、鼻腔内に導入される温空気の上限温度を調整することができる。この結果、特許文献1に開示される考案によれば、自動的に所定の温度帯の温空気に調整することができる。
特許文献1に開示される考案である温風吸入器は、同文献中の図1に記載される符号をそのまま用いて説明すると、温風発生室(7)内に設置され、電灯を陶器と金属とで構成されているソケット台座に装着したヒーター(2)を備えてなる発熱体と、鼻腔内に導入される温空気の上限温度を調整するために、温風発生室(7)に連通している温風導入管(10)に近接し、夫々異なる上限温度を設定されている複数のサーモスタットとを備えてなり、罹患者が各自の症状に応じて選択したサーモスタットの作動電路に通電することで、自動的に所要の温度帯の温空気を鼻腔内に導入し得るよう構成されている。
上記構成の特許文献1に開示される考案によれば、任意の温度に調整された温空気を鼻腔内に導入して、鼻粘膜細胞を破壊することなく鼻腔内を加温乾燥して、鼻腔に生じる不快な症状を改善することができる。
さらに、特許文献1に開示される考案によれば、発熱体として電灯を陶器と金属で構成されているソケット台座に装着したヒーターを施用することにより、考案品である温風吸入器を低コストでかつ安全性に富み、しかもその取扱いを容易にできるという利点を有する。
加えて、特許文献1に開示される考案によれば、上限温度が設定されている複数のサーモスタットを、温風発生室内に配設したことで、鼻腔内に導入される温空気の上限温度を調整することができる。この結果、特許文献1に開示される考案によれば、自動的に所定の温度帯の温空気に調整することができる。
特許文献2には「吸入器」という名称で、改良された吸入器に関する考案が開示されている。
特許文献2に開示される考案である吸入器は、吸入器のエロゾール排出孔に設けられた送気部に、着脱自在な加温部を設けてなるものである。
上記構成の特許文献2に開示される考案によれば、吸入器のエロゾールを口腔温度に適した温度にすることができる。この結果、特許文献2に開示される吸入器の利用価値を一層高めることができるとともに、咽喉頭に関する各種治療を必要とする患者に快い吸入作用を施すことができる。
特許文献2に開示される考案である吸入器は、吸入器のエロゾール排出孔に設けられた送気部に、着脱自在な加温部を設けてなるものである。
上記構成の特許文献2に開示される考案によれば、吸入器のエロゾールを口腔温度に適した温度にすることができる。この結果、特許文献2に開示される吸入器の利用価値を一層高めることができるとともに、咽喉頭に関する各種治療を必要とする患者に快い吸入作用を施すことができる。
特許文献1や特許文献2に開示される考案によれば、使用者の呼吸器に適度に昇温させた空気を供給できると考えられるものの、使用者の呼気を熱により殺菌して浄化することはできない。
このため、使用者が万一新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等に罹患している場合は、特許文献1や特許文献2に開示される考案品を使用することで、使用者から吐き出された呼気中に含まれる病原体が、使用者以外の人に感染してしまう懸念があった。
このため、使用者が万一新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等に罹患している場合は、特許文献1や特許文献2に開示される考案品を使用することで、使用者から吐き出された呼気中に含まれる病原体が、使用者以外の人に感染してしまう懸念があった。
本考案はかかる従来の事情に対処してなされたものでありその目的は、使用者の呼気を熱で浄化できるとともに、使用者の呼吸器に適度に昇温させた空気を供給して使用者の呼吸器機能を改善することができる呼吸清浄器を提供することにある。
上記課題を解決するため第1の考案である呼吸清浄器は、面状の発熱面を有し、使用者の呼気又は吸気を直接又は間接的に加熱する熱源と、発熱面上に配されて呼気又は吸気の流路となる金属管と、多孔質セラミックスからなり、頂部に形成される通気孔を有し、熱源の発熱面及び金属管の一の端部側をその中空部内に収容する加熱容器と、この加熱容器から導出される金属管の他の端部に直接又は間接的に設けられ、金属管と連通し、使用者の鼻及び口を被覆するマスクと、を備え、金属管は、熱源の発熱面に面した状態でかつ発熱面に近接して設けられていることを特徴とするものである。
上記構成の第1の考案において、熱源は、金属管内の空気及び加熱容器内の空気を加熱して、この空気中に存在する病原体を熱により死滅又は失活させるという作用を有する。また、金属管は、使用者の呼気を加熱容器内に送給する際の、及び加熱容器内の空気を吸気として使用者に送給する際の、流路になる。さらに、金属管を熱源の発熱面に面した状態で、かつ発熱面に近接させた状態で設けておくことで、加熱容器内に送給される使用者の呼気を効率良く昇温させて、呼気中に含まれる病原体を死滅させるという作用を有する。
他方、加熱容器内に収容される空気を使用者の吸気として供給する際は、この空気を発熱面に近接する位置に配設される金属管内を流動させることで、効率良く空気を昇温して温めるという作用を有する。なお、吸気となる空気が金属管内を通過する場合、一時的に高温(少なくとも80℃以上)になるが、その後この加熱空気が使用者の口や鼻に到達するまでの間に適度に冷却されるため、使用者が加熱容器内の空気を直接吸い込んでも呼吸器に熱傷を負うことはない。
他方、加熱容器内に収容される空気を使用者の吸気として供給する際は、この空気を発熱面に近接する位置に配設される金属管内を流動させることで、効率良く空気を昇温して温めるという作用を有する。なお、吸気となる空気が金属管内を通過する場合、一時的に高温(少なくとも80℃以上)になるが、その後この加熱空気が使用者の口や鼻に到達するまでの間に適度に冷却されるため、使用者が加熱容器内の空気を直接吸い込んでも呼吸器に熱傷を負うことはない。
さらに、加熱容器は、使用者の口や鼻から吐き出される呼気をその中空部内に一時収容するという作用を有する。これにより、加熱容器内において熱源から発せられる熱で空気を加熱して病原体を死滅させるとともに、この空気を適度に昇温させた状態に保つという作用を有する。加えて、加熱容器は、熱源から放射される熱で温められて、それ自体が発熱体又は保温体として作用する。このため、加熱容器として多孔質セラミック製の加熱容器を使用することで、容器内の空気を効率的に昇温しつつ、熱により効率的に病原体を死滅又は失活させるという作用を有する。また、加熱容器が多孔質セラミック製からなり、かつ頂部に形成される通気孔を備えていることで、その中空部内は完全な気密状態にはならない。このため、使用者が加熱容器内の空気のみで5〜10分間程度呼吸をしても、酸欠になることはない。
さらに、加熱容器の頂部に設けられる通気孔は、発熱体近傍にて加熱されることで病原体を死滅させた空気を加熱容器の外に排出するとともに、加熱容器の外の空気を加熱容器内に取り込むという作用を有する。つまり、加熱容器の頂部に形成される通気孔は、換気口として作用する。
さらに、加熱容器の頂部に設けられる通気孔は、発熱体近傍にて加熱されることで病原体を死滅させた空気を加熱容器の外に排出するとともに、加熱容器の外の空気を加熱容器内に取り込むという作用を有する。つまり、加熱容器の頂部に形成される通気孔は、換気口として作用する。
また、マスクは使用者の鼻及び口を被覆することで、使用者の鼻及び口から吐き出される呼気を、金属管を介して加熱容器内に送給するという作用を有する。さらに、マスクは使用者が息を吸い込む動作を行った際に、加熱容器内で予め加熱された空気を、金属管を介して使用者の鼻及び口に導くという作用を有する。
なお、上述の第1の考案では、加熱容器から導出される金属管の長さを適宜調整することで、この金属管の他の端部に直接マスクを設けてもよい。あるいは、加熱容器から導出される金属管の他の端部に、可撓性チューブを接続し、この可撓性チューブを介して間接的にマスクを設けてもよい。
なお、上述の第1の考案では、加熱容器から導出される金属管の長さを適宜調整することで、この金属管の他の端部に直接マスクを設けてもよい。あるいは、加熱容器から導出される金属管の他の端部に、可撓性チューブを接続し、この可撓性チューブを介して間接的にマスクを設けてもよい。
第2の考案である呼吸清浄器は、上述の第1の考案であって、熱源の発熱面上に配される金属管は、渦巻き状をなしている又は蛇行していることを特徴とするものである。
上記構成の第2の考案は、上述の第1の考案による作用と同じ作用に加えて、熱源の発熱面上に配される金属管を、渦巻き状又は蛇行させることで、発熱面上に配設できる金属管の長さを長くするという作用を有する。
この場合、発熱面上に配される金属管内を流動する呼気、又は加熱容器内に収容され金属管内を流動して吸気になる空気の、発熱面上における滞在時間が長くなる。
この結果、加熱容器内に送給される呼気の熱による浄化作用、並びに使用者に対して吸気として供給される空気の加熱効率を向上させるという作用を有する。
上記構成の第2の考案は、上述の第1の考案による作用と同じ作用に加えて、熱源の発熱面上に配される金属管を、渦巻き状又は蛇行させることで、発熱面上に配設できる金属管の長さを長くするという作用を有する。
この場合、発熱面上に配される金属管内を流動する呼気、又は加熱容器内に収容され金属管内を流動して吸気になる空気の、発熱面上における滞在時間が長くなる。
この結果、加熱容器内に送給される呼気の熱による浄化作用、並びに使用者に対して吸気として供給される空気の加熱効率を向上させるという作用を有する。
第3の考案である呼吸清浄器は、上述の第1又は第2の考案であって、金属管の他の端部に設けられるジョイントと、このジョイントに連結され、ジョイントに連結されない側の端部にマスクを具備する可撓性チューブと、を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第3の考案は、上述の第1又は第2の考案による作用と同じ作用に加えて、ジョイントにおいて、可撓性チューブとマスクからなるセットを交換可能にするという作用を有する。
この場合、本考案の呼吸清浄器を複数の使用者で共有する場合に、可撓性チューブとマスクからなるセットを使用者の人数分準備しておき、使用者毎にこのセットを交換することで、一台の呼吸清浄器を衛生的に使い回すことができる。
さらに、ジョイントから取り外された可撓性チューブとマスクからなるセットは、容易に洗浄できるので、このセット自体も衛生管理も容易になる。
上記構成の第3の考案は、上述の第1又は第2の考案による作用と同じ作用に加えて、ジョイントにおいて、可撓性チューブとマスクからなるセットを交換可能にするという作用を有する。
この場合、本考案の呼吸清浄器を複数の使用者で共有する場合に、可撓性チューブとマスクからなるセットを使用者の人数分準備しておき、使用者毎にこのセットを交換することで、一台の呼吸清浄器を衛生的に使い回すことができる。
さらに、ジョイントから取り外された可撓性チューブとマスクからなるセットは、容易に洗浄できるので、このセット自体も衛生管理も容易になる。
第4の考案である呼吸清浄器は、上述の第1乃至第3のいずれかの考案であって、少なくとも熱源及び加熱容器を内部に収容する防護用金網を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第4の考案は、上述の第1乃至第3のそれぞれの考案による作用と同じ作用を有する。
また、第4の考案において防護用金網は、呼吸清浄器の使用中に、使用者や使用者以外の人が誤って熱源や加熱容器等に触れるのを防ぐという作用を有する。
上記構成の第4の考案は、上述の第1乃至第3のそれぞれの考案による作用と同じ作用を有する。
また、第4の考案において防護用金網は、呼吸清浄器の使用中に、使用者や使用者以外の人が誤って熱源や加熱容器等に触れるのを防ぐという作用を有する。
第5の考案である呼吸清浄器は、上述の第4の考案であって、防護用金網上に載置される水皿を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第5の考案における呼吸清浄器は、上述の第4の呼吸清浄器による作用と同じ作用を有する。また、第5の考案では、防護用金網上に載置される水皿に水を溜めておくことで、加熱容器から発せられる熱でこの水皿内の水を蒸発させて、第5の考案である呼吸清浄器の設置空間に適度な湿度を供給するという作用を有する。
上記構成の第5の考案における呼吸清浄器は、上述の第4の呼吸清浄器による作用と同じ作用を有する。また、第5の考案では、防護用金網上に載置される水皿に水を溜めておくことで、加熱容器から発せられる熱でこの水皿内の水を蒸発させて、第5の考案である呼吸清浄器の設置空間に適度な湿度を供給するという作用を有する。
上述のような第1の考案によれば、使用者の呼吸器、すなわち気管や肺に連続的に適度に昇温させた空気を供給するとともに、使用者の口や鼻から吐き出される呼気中に存在する病原体を熱により死滅又は失活させて浄化することができる。
また、第1の考案の使用方法は、熱源を発熱させて、発熱容器内の温度を十分に加温(少なくとも80℃以上)した状態で、使用者が自らの鼻と口を覆うようにマスクを装着し、この状態で例えば1日1回5〜10分間程度、発熱容器内において適度に昇温させた空気を利用して呼吸するというものである。
そして、使用者が第1の考案を使用することで、例えば使用者が病原体(ウイルスや結核菌等)に由来する呼吸器疾患を患っている場合は、その症状の改善効果が期待できる。また、使用者が健康体である場合は、呼吸器機能の向上効果が期待できる。さらに、使用者が第1の考案を使用することで、ウイルスや病原菌等に由来する呼吸器疾患の予防効果も期待できる。
現時点では、第1の考案を使用することでどのようなメカニズムで病原体に由来する呼吸器疾患が改善又は予防できるのかについては明らかになっていない。しかしながら、第1の考案を用いることで、適度に昇温及び浄化された空気が日々呼吸器に吸入されることになる。この場合、使用者の呼吸器に吸入された温かい空気により、使用者の体を内部から効率良く温めることができると考えられる。そして、使用者において適度な体温の上昇が起こることで、使用者の免疫機能が活性化されて、病原体に由来する呼吸器疾患の不快な症状を改善できる可能性がある。
また、第1の考案によれば、使用者の呼気中に病原菌やウイルス等の病原体が存在している場合に、この病原体を効率良く死滅又は失活させることができる。
この結果、第1の考案の使用により、使用者が罹患している感染症が、この使用者の周囲の人に広がるのを抑制することができる。
また、第1の考案の使用方法は、熱源を発熱させて、発熱容器内の温度を十分に加温(少なくとも80℃以上)した状態で、使用者が自らの鼻と口を覆うようにマスクを装着し、この状態で例えば1日1回5〜10分間程度、発熱容器内において適度に昇温させた空気を利用して呼吸するというものである。
そして、使用者が第1の考案を使用することで、例えば使用者が病原体(ウイルスや結核菌等)に由来する呼吸器疾患を患っている場合は、その症状の改善効果が期待できる。また、使用者が健康体である場合は、呼吸器機能の向上効果が期待できる。さらに、使用者が第1の考案を使用することで、ウイルスや病原菌等に由来する呼吸器疾患の予防効果も期待できる。
現時点では、第1の考案を使用することでどのようなメカニズムで病原体に由来する呼吸器疾患が改善又は予防できるのかについては明らかになっていない。しかしながら、第1の考案を用いることで、適度に昇温及び浄化された空気が日々呼吸器に吸入されることになる。この場合、使用者の呼吸器に吸入された温かい空気により、使用者の体を内部から効率良く温めることができると考えられる。そして、使用者において適度な体温の上昇が起こることで、使用者の免疫機能が活性化されて、病原体に由来する呼吸器疾患の不快な症状を改善できる可能性がある。
また、第1の考案によれば、使用者の呼気中に病原菌やウイルス等の病原体が存在している場合に、この病原体を効率良く死滅又は失活させることができる。
この結果、第1の考案の使用により、使用者が罹患している感染症が、この使用者の周囲の人に広がるのを抑制することができる。
第2の考案は、上述の第1の考案による効果と同じ効果を有する。さらに、第2の考案によれば、熱源の発熱面上に配される金属管の平面形状を、渦巻き状又は蛇行状に特定することで、使用者から金属管を介して加熱容器内に供給される呼気の、又は加熱容器から金属管を介して使用者に吸気として提供される空気の、熱源による加熱効率を向上させることができる。
つまり、第2の考案によれば、使用者が吐き出す呼気を素早く昇温させて熱で浄化できる上、使用者に吸気として供給する空気も素早く昇温させることができる。
よって、第2の考案によれば、シンプルな構造でかつ熱効率の優れた呼吸清浄器を提供することができる。
つまり、第2の考案によれば、使用者が吐き出す呼気を素早く昇温させて熱で浄化できる上、使用者に吸気として供給する空気も素早く昇温させることができる。
よって、第2の考案によれば、シンプルな構造でかつ熱効率の優れた呼吸清浄器を提供することができる。
第3の考案は、上述の第1又は第2の考案による効果と同じ効果を有する。さらに、第3の考案によれば、ジョイントを介して連結される可撓性チューブとマスクからなるセットを複数組準備しておき、使用者毎にこのセットを交換することで呼吸清浄器を複数人で共用することができる。
この場合、可撓性チューブとマスクからなるセットの衛生管理を容易に行うことができる。また、第3の考案である呼吸清浄器の熱源、加熱容器並びに金属管の熱による浄化も容易に行うことができる。
よって、第3の考案によれば、呼吸清浄器を複数人で共用する場合でも、呼吸清浄器を介して感染症が伝染するリスクをほぼゼロにすることができる。この結果、利便性及び安全性に優れた呼吸清浄器を提供することができる。
この場合、可撓性チューブとマスクからなるセットの衛生管理を容易に行うことができる。また、第3の考案である呼吸清浄器の熱源、加熱容器並びに金属管の熱による浄化も容易に行うことができる。
よって、第3の考案によれば、呼吸清浄器を複数人で共用する場合でも、呼吸清浄器を介して感染症が伝染するリスクをほぼゼロにすることができる。この結果、利便性及び安全性に優れた呼吸清浄器を提供することができる。
第4の考案は、上述の第1乃至第3の考案のそれぞれと同じ効果を有する。さらに、第4の考案によれば、呼吸清浄器を構成する熱源及び加熱容器等が、防護用金網で囲まれた空間内に収容されることで、呼吸清浄器の使用中に、これらに誤って使用者や、使用者以外の人やペット等が触れて火傷するのを好適に防ぐことができる。よって、第4の考案によれば、より安全性に優れた呼吸清浄器を提供することができる。
第5の考案は、上述の第4の考案による効果と同じ効果を有する。また、第5の考案によれば、呼吸清浄器の使用中に、水皿に水を溜めておくことで、呼吸清浄器の周囲を適度に加湿することができる。そして、第5の考案である呼吸清浄器の周囲が適度に加湿されることによっても、使用者の呼吸器機能の改善又は向上効果が期待できる。
本考案の実施形態に係る呼吸清浄器について図1乃至図3を参照しながら詳細に説明する。
<1;本考案の基本構成について>
はじめに、図1及び図2を参照しながら本実施形態に係る呼吸清浄器の構造について説明する。
図1は本考案の実施形態に係る呼吸清浄器の鉛直方向断面図である。また、図2は本考案の実施形態に係る呼吸清浄器に用いられる金属管の平面図である。
本実施形態に係る呼吸清浄器1は、例えば図1に示すように、熱を発する熱源2と、この熱源2において面状をなす発熱面2a上に配される金属管3と、多孔質セラミックスからなり、熱源2の発熱面2a及び金属管3の一の端部3a側をその中空部内に収容する加熱容器4と、この加熱容器4の周側面から導出される金属管3の他の端部3bに設けられるジョイント5と、このジョイント5に接続される可撓性チューブ6と、この可撓性チューブ6のジョイント5を備えない側の端部に設けられるマスク7を備えてなるものである。
はじめに、図1及び図2を参照しながら本実施形態に係る呼吸清浄器の構造について説明する。
図1は本考案の実施形態に係る呼吸清浄器の鉛直方向断面図である。また、図2は本考案の実施形態に係る呼吸清浄器に用いられる金属管の平面図である。
本実施形態に係る呼吸清浄器1は、例えば図1に示すように、熱を発する熱源2と、この熱源2において面状をなす発熱面2a上に配される金属管3と、多孔質セラミックスからなり、熱源2の発熱面2a及び金属管3の一の端部3a側をその中空部内に収容する加熱容器4と、この加熱容器4の周側面から導出される金属管3の他の端部3bに設けられるジョイント5と、このジョイント5に接続される可撓性チューブ6と、この可撓性チューブ6のジョイント5を備えない側の端部に設けられるマスク7を備えてなるものである。
また、本実施形態に係る呼吸清浄器1における熱源2としては、例えば電気コンロのような、平面状の発熱面2aを有し、通電することで金属線からなる発熱体2bを発熱させることができるものを使用することができる。ただし、熱源2の発熱機構は、必ずしも電気によるものである必要はない。
さらに、本実施形態に係る呼吸清浄器1における金属管3は、上述のような熱源2の発熱面2a上において、発熱面2aに面した状態で、かつ発熱面2aに近接した状態で配設されている。
より具体的には、本実施形態に係る呼吸清浄器1における金属管3は、例えば図2に示すように、熱源2の発熱面2a上に、渦巻き状に成形されたものを載置してもよいし、あるいは渦巻き状に成形した金属管3を熱源2の発熱面2a上に近接させた状態で設置してもよい。つまり、前者の場合は、熱源2の発熱面2aに渦巻き状の金属管3を接触させた状態であり、後者の場合は熱源2の発熱面2aに渦巻き状の金属管3を近接さえた状態である。
さらに、本実施形態に係る呼吸清浄器1における金属管3は、上述のような熱源2の発熱面2a上において、発熱面2aに面した状態で、かつ発熱面2aに近接した状態で配設されている。
より具体的には、本実施形態に係る呼吸清浄器1における金属管3は、例えば図2に示すように、熱源2の発熱面2a上に、渦巻き状に成形されたものを載置してもよいし、あるいは渦巻き状に成形した金属管3を熱源2の発熱面2a上に近接させた状態で設置してもよい。つまり、前者の場合は、熱源2の発熱面2aに渦巻き状の金属管3を接触させた状態であり、後者の場合は熱源2の発熱面2aに渦巻き状の金属管3を近接さえた状態である。
加えて、本実施形態に係る呼吸清浄器1の加熱容器4は、例えば素焼きの植木鉢のような材質、すなわち多孔質セラミックスを用いることができる。さらに、本実施形態に係る呼吸清浄器1の加熱容器4は、その頂部に換気のための通気孔4aを備えている。
また、本実施形態に係る呼吸清浄器1おけるジョイント5としては、従来公知の異径ジョイントを使用することができる。なお、このジョイント5は、常温以上の熱に耐えられる材質からなることが望ましい。
さらに、本実施形態に係る呼吸清浄器1における可撓性チューブ6は、従来公知の合成樹脂製のチューブ(又はホース)を支障なく使用することができる。なお、この可撓性チューブ6も常温以上の熱に耐えられる材質からなることが望ましい。
そして、本実施形態に係る呼吸清浄器1におけるマスク7は、人の鼻と口を同時に被覆できるような例えば合成樹脂製で漏斗状のものを用いることが望ましい。あるいは、このマスク7は、従来公知の酸素吸入器に使用される気密性を有するマスクを用いることもできる。
また、本実施形態に係る呼吸清浄器1おけるジョイント5としては、従来公知の異径ジョイントを使用することができる。なお、このジョイント5は、常温以上の熱に耐えられる材質からなることが望ましい。
さらに、本実施形態に係る呼吸清浄器1における可撓性チューブ6は、従来公知の合成樹脂製のチューブ(又はホース)を支障なく使用することができる。なお、この可撓性チューブ6も常温以上の熱に耐えられる材質からなることが望ましい。
そして、本実施形態に係る呼吸清浄器1におけるマスク7は、人の鼻と口を同時に被覆できるような例えば合成樹脂製で漏斗状のものを用いることが望ましい。あるいは、このマスク7は、従来公知の酸素吸入器に使用される気密性を有するマスクを用いることもできる。
<2;本考案の使用方法について>
次に、本実施形態に係る呼吸清浄器1の使用方法について図1乃至図3を参照しながら説明する。
図3は本考案の実施形態に係る呼吸清浄器の使用方法を説明するためのイメージ図である。なお、図1又は図2に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
本実施形態に係る呼吸清浄器1を使用するには、まず熱源2に通電して発熱体2bを発熱させることで、発熱面2aの鉛直上方側に熱Q(図1を参照)を放射させる。
これにより、熱源2の発熱面2a上に配される金属管3(図1乃至図3を参照)が熱せられて、金属管3内を流動する空気が間接的に加熱される。
さらに、発熱面2aから放射された熱Qにより、加熱容器4内に存在する空気、及び加熱容器4自体も加熱することができる。この結果、加熱容器4内の空気、及加熱容器4の多孔質部分を介して外部から侵入する空気も熱Qにより加熱することができる。
なお、熱源2として従来公知の電気コンロを使用する場合は、電気コンロの発熱を開始して15分程度経過してから、呼吸清浄器1の使用を開始するとよい。この場合、加熱容器4内の空気を熱Qにより十分に浄化することができる。
次に、本実施形態に係る呼吸清浄器1の使用方法について図1乃至図3を参照しながら説明する。
図3は本考案の実施形態に係る呼吸清浄器の使用方法を説明するためのイメージ図である。なお、図1又は図2に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
本実施形態に係る呼吸清浄器1を使用するには、まず熱源2に通電して発熱体2bを発熱させることで、発熱面2aの鉛直上方側に熱Q(図1を参照)を放射させる。
これにより、熱源2の発熱面2a上に配される金属管3(図1乃至図3を参照)が熱せられて、金属管3内を流動する空気が間接的に加熱される。
さらに、発熱面2aから放射された熱Qにより、加熱容器4内に存在する空気、及び加熱容器4自体も加熱することができる。この結果、加熱容器4内の空気、及加熱容器4の多孔質部分を介して外部から侵入する空気も熱Qにより加熱することができる。
なお、熱源2として従来公知の電気コンロを使用する場合は、電気コンロの発熱を開始して15分程度経過してから、呼吸清浄器1の使用を開始するとよい。この場合、加熱容器4内の空気を熱Qにより十分に浄化することができる。
一般に、病原菌やウイルス等の病原体は、80℃以上の温度に10分間以上晒すことで死滅又は失活させることができる。
したがって、加熱容器4内の空気の温度を80℃を超えた状態で10分以上維持することで、理論上加熱容器4内の空気中の病原体を死滅させることができる。
また、熱源2の発熱面2a上に配される金属管3内の温度は、発熱体2bに近接していることで加熱容器4内の空気の温度よりもさらに高くなる。このため、金属管3内を空気が流動することで、熱によりより効率的に空気を浄化することができる。
そして、使用者11は、熱源2を通電させた状態で、自らの鼻と口を覆うようにマスク7を装着して、1日当たり5〜10分間程度を目安に加熱容器4内の空気を用いて呼吸すればよい。
したがって、加熱容器4内の空気の温度を80℃を超えた状態で10分以上維持することで、理論上加熱容器4内の空気中の病原体を死滅させることができる。
また、熱源2の発熱面2a上に配される金属管3内の温度は、発熱体2bに近接していることで加熱容器4内の空気の温度よりもさらに高くなる。このため、金属管3内を空気が流動することで、熱によりより効率的に空気を浄化することができる。
そして、使用者11は、熱源2を通電させた状態で、自らの鼻と口を覆うようにマスク7を装着して、1日当たり5〜10分間程度を目安に加熱容器4内の空気を用いて呼吸すればよい。
より具体的には、使用者11がマスク7を装着した状態で息を吸い込む動作(以下、この動作を「動作1」という)を行った場合、加熱容器4内において適度に昇温された空気が、金属管3、可撓性チューブ6及びマスク7を通じて使用者11の呼吸器、すなわち気管及び肺に吸入される。
このとき、加熱容器4内の空気が渦巻き状の金属管3内を流動することで、空気が急激に昇温されてこの空気中に存在する病原体が死滅する。さらに、金属管3内をジョイント5に向かって流動した空気(図2中の符号Bで示す方向を参照)は、加熱容器4の外に出て可撓性チューブ6内を流動する間に速やかに冷却されて、体内に吸入された際に呼吸器に熱傷を生じさせない程度の熱気になる。
つまり、実施形態に係る呼吸清浄器1では、加熱容器4から使用者11の呼吸器に供給される空気の温度は、加熱容器4から使用者11の鼻又は口の間に配設される金属管3の長さ、又は金属管3と可撓性チューブ6を併せた長さ、を調整することで容易に調整することができる。
より具体的には、加熱容器4から使用者11の鼻又は口までの間に、70cm程度の長さの金属管3、又は金属管3及び可撓性チューブ6を設けておけばよい。
このとき、加熱容器4内の空気が渦巻き状の金属管3内を流動することで、空気が急激に昇温されてこの空気中に存在する病原体が死滅する。さらに、金属管3内をジョイント5に向かって流動した空気(図2中の符号Bで示す方向を参照)は、加熱容器4の外に出て可撓性チューブ6内を流動する間に速やかに冷却されて、体内に吸入された際に呼吸器に熱傷を生じさせない程度の熱気になる。
つまり、実施形態に係る呼吸清浄器1では、加熱容器4から使用者11の呼吸器に供給される空気の温度は、加熱容器4から使用者11の鼻又は口の間に配設される金属管3の長さ、又は金属管3と可撓性チューブ6を併せた長さ、を調整することで容易に調整することができる。
より具体的には、加熱容器4から使用者11の鼻又は口までの間に、70cm程度の長さの金属管3、又は金属管3及び可撓性チューブ6を設けておけばよい。
次に、使用者11がマスク7を装着した状態で鼻及び/又は口から息を吐き出す動作(以下、この動作を「動作2」という)を行った場合、この呼気はマスク7及び可撓性チューブ6を介して金属管3に送給される。
このとき、金属管3は発熱体2bから放射される熱Qにより十分に熱せられているため、金属管3内を使用者11の呼気が流動する際に、この呼気中に含まれている病原体を効率良く死滅させることができる。
また、使用者11の呼気を、金属管3内を流動させた際に(図2中の符号B’で示す方向を参照)、万一、呼気中に存在する病原体の一部を死滅させることができなかったとしても、加熱容器4内の温度を80℃以上に維持しておくことで、加熱容器4内において残りの病原体を死滅させることができる。
このとき、金属管3は発熱体2bから放射される熱Qにより十分に熱せられているため、金属管3内を使用者11の呼気が流動する際に、この呼気中に含まれている病原体を効率良く死滅させることができる。
また、使用者11の呼気を、金属管3内を流動させた際に(図2中の符号B’で示す方向を参照)、万一、呼気中に存在する病原体の一部を死滅させることができなかったとしても、加熱容器4内の温度を80℃以上に維持しておくことで、加熱容器4内において残りの病原体を死滅させることができる。
よって、使用者11はマスク7を装着して(図3を参照)、上述の動作1及び動作2を繰り返せばよい。
なお、本実施形態に係る呼吸清浄器1では、加熱容器4が多孔質セラミックスからなり、しかも加熱容器4の頂部に通気孔4aを備えているため、加熱容器4の内部は完全な気密状態にはならない。
つまり、本実施形態に係る呼吸清浄器1では、通気孔4aを介して適度に換気がなされる上、加熱容器4自体を介しても空気の出入りが起こる。このため、使用者11が加熱容器4内の空気のみを用いて1日1回、5〜10分間程度呼吸したとしても酸欠になるおそれはない。
なお、本実施形態に係る呼吸清浄器1では、加熱容器4が多孔質セラミックスからなり、しかも加熱容器4の頂部に通気孔4aを備えているため、加熱容器4の内部は完全な気密状態にはならない。
つまり、本実施形態に係る呼吸清浄器1では、通気孔4aを介して適度に換気がなされる上、加熱容器4自体を介しても空気の出入りが起こる。このため、使用者11が加熱容器4内の空気のみを用いて1日1回、5〜10分間程度呼吸したとしても酸欠になるおそれはない。
<3;本考案による作用・効果について>
上述のような本実施形態に係る呼吸清浄器1を使用して、適度に昇温されかつ熱で浄化された空気を使用者11が自らの呼吸器に、例えば1日1回、5〜10分間程度で吸入した場合、使用者11の呼吸器機能の向上効果が期待できる。
また、使用者11が病原体(ウイルスや結核菌等)に由来する呼吸器疾患を患っている場合は、本実施形態に係る呼吸清浄器1を上記のように使用することで、咳や痰などの不快な症状を改善する効果が期待できる。また、本実施形態に係る呼吸清浄器1を使用することで、ウイルスや病原菌等に由来する呼吸器疾患を予防できる可能性がある。
なお、本実施形態に係る呼吸清浄器1を使用した際に、どのようなメカニズムで上述のような使用者11の呼吸器機能の向上効果や、呼吸器疾患の改善効果が発揮されるかについては未だ明らかになっていない。
しかしながら、本願の考案者は、戦後間もない時期に結核のような症状を発症し、その際、日々の生活のために火吹き筒を用いてかまどや薪風呂の火力調整を行い続けていたところ、結核のような症状が次第になくなり健康体になった。
このような経験から本願の考案者は、1日1回5〜10分間程度、適度に昇温された空気を呼吸器に吸入することで、病原体(ウイルスや結核菌等)に由来する呼吸器疾患に伴う症状を改善できる可能性があるのではないかと考え、本考案に想到した。
上述のような本実施形態に係る呼吸清浄器1を使用して、適度に昇温されかつ熱で浄化された空気を使用者11が自らの呼吸器に、例えば1日1回、5〜10分間程度で吸入した場合、使用者11の呼吸器機能の向上効果が期待できる。
また、使用者11が病原体(ウイルスや結核菌等)に由来する呼吸器疾患を患っている場合は、本実施形態に係る呼吸清浄器1を上記のように使用することで、咳や痰などの不快な症状を改善する効果が期待できる。また、本実施形態に係る呼吸清浄器1を使用することで、ウイルスや病原菌等に由来する呼吸器疾患を予防できる可能性がある。
なお、本実施形態に係る呼吸清浄器1を使用した際に、どのようなメカニズムで上述のような使用者11の呼吸器機能の向上効果や、呼吸器疾患の改善効果が発揮されるかについては未だ明らかになっていない。
しかしながら、本願の考案者は、戦後間もない時期に結核のような症状を発症し、その際、日々の生活のために火吹き筒を用いてかまどや薪風呂の火力調整を行い続けていたところ、結核のような症状が次第になくなり健康体になった。
このような経験から本願の考案者は、1日1回5〜10分間程度、適度に昇温された空気を呼吸器に吸入することで、病原体(ウイルスや結核菌等)に由来する呼吸器疾患に伴う症状を改善できる可能性があるのではないかと考え、本考案に想到した。
<4;本考案の細部構造について>
[4−1;金属管の形態について]
先の図2では、渦巻き状に成形した金属管3を使用する場合を例に挙げて説明しているが、渦巻き状に代えて蛇行させてもよい。この場合も、渦巻き状に成形された金属管3を用いる場合と同様の作用・効果を奏する。
なお、本実施形態に係る呼吸清浄器1における熱源2として、通電することで発熱する電熱線を備える電気コンロを使用する場合は、電熱線の配置と符合させるように金属管3を配置することが好ましい。この場合、金属管3内を流動する空気の加熱効率を向上させることができる。
[4−1;金属管の形態について]
先の図2では、渦巻き状に成形した金属管3を使用する場合を例に挙げて説明しているが、渦巻き状に代えて蛇行させてもよい。この場合も、渦巻き状に成形された金属管3を用いる場合と同様の作用・効果を奏する。
なお、本実施形態に係る呼吸清浄器1における熱源2として、通電することで発熱する電熱線を備える電気コンロを使用する場合は、電熱線の配置と符合させるように金属管3を配置することが好ましい。この場合、金属管3内を流動する空気の加熱効率を向上させることができる。
[4−2;金属管の他の端部側の構造について]
先の図1及び図3では、ジョイント5において可撓性チューブ6及びマスク7からなるセットを交換可能に構成する場合を例に挙げて説明しているが、ジョイント5は必ずしも必要ない。この場合、金属管3の他の端部3bを使用者11の顔面近傍にまで延設し、この他の端部3bにマスク7を直接設けて呼吸清浄器1を使用してもよい。
この場合は、本実施形態に係る呼吸清浄器1を一人の使用者11のみで使用する場合に、本実施形態に係る呼吸清浄器1の構造をシンプルにできる。
なお、金属管3の他の端部3bを使用者11の顔面近傍にまで延設する場合、加熱容器4から導出される部分の金属管3を、可撓管により構成してもよい。この場合、金属管3の他の端部3b位置の変更を容易に行うことができる。
先の図1及び図3では、ジョイント5において可撓性チューブ6及びマスク7からなるセットを交換可能に構成する場合を例に挙げて説明しているが、ジョイント5は必ずしも必要ない。この場合、金属管3の他の端部3bを使用者11の顔面近傍にまで延設し、この他の端部3bにマスク7を直接設けて呼吸清浄器1を使用してもよい。
この場合は、本実施形態に係る呼吸清浄器1を一人の使用者11のみで使用する場合に、本実施形態に係る呼吸清浄器1の構造をシンプルにできる。
なお、金属管3の他の端部3bを使用者11の顔面近傍にまで延設する場合、加熱容器4から導出される部分の金属管3を、可撓管により構成してもよい。この場合、金属管3の他の端部3b位置の変更を容易に行うことができる。
[4−3;安全装置について]
本実施形態に係る呼吸清浄器1の使用時に、熱源2や加熱容器4が80℃を超える高温になるため、人が誤って触れると火傷をする恐れがある。このため、本実施形態に係る呼吸清浄器1は、先の図1及び図3に示すように、防護用金網10からなるケージ内に収容されていてもよい。
この場合、使用者11や使用者11以外の人、あるいはペット等が呼吸清浄器1の使用中に誤って熱源2及び加熱容器4等に触れて火傷するのを好適に防ぐことができる。
よって、本実施形態に係る呼吸清浄器1が防護用金網10からなるケージを備える場合は、その使用時の安全性を一層向上することができる。
本実施形態に係る呼吸清浄器1の使用時に、熱源2や加熱容器4が80℃を超える高温になるため、人が誤って触れると火傷をする恐れがある。このため、本実施形態に係る呼吸清浄器1は、先の図1及び図3に示すように、防護用金網10からなるケージ内に収容されていてもよい。
この場合、使用者11や使用者11以外の人、あるいはペット等が呼吸清浄器1の使用中に誤って熱源2及び加熱容器4等に触れて火傷するのを好適に防ぐことができる。
よって、本実施形態に係る呼吸清浄器1が防護用金網10からなるケージを備える場合は、その使用時の安全性を一層向上することができる。
[4−4;他の変形例について]
先の図1及び図3に示すように、本実施形態に係る呼吸清浄器1は、その使用時に呼吸清浄器1を収容する防護用金網10上に、水9を溜めた水皿8を載置しておいてもよい。
この場合、加熱容器4から放射される熱で水皿8内の水9を温めて蒸発させて、呼吸清浄器1の設置空間に適度な湿度を供給することができる。
この場合、本実施形態に係る呼吸清浄器1の使用空間を適度に加湿することができるので、使用者11の呼吸器機能のさらなる向上効果が期待できる。
先の図1及び図3に示すように、本実施形態に係る呼吸清浄器1は、その使用時に呼吸清浄器1を収容する防護用金網10上に、水9を溜めた水皿8を載置しておいてもよい。
この場合、加熱容器4から放射される熱で水皿8内の水9を温めて蒸発させて、呼吸清浄器1の設置空間に適度な湿度を供給することができる。
この場合、本実施形態に係る呼吸清浄器1の使用空間を適度に加湿することができるので、使用者11の呼吸器機能のさらなる向上効果が期待できる。
以上説明したように本考案は、使用者の呼気を熱により浄化することができ、かつ使用者の呼吸器機能を改善することができる呼吸清浄器であり、呼吸器疾患の治療や健康器具に関する技術分野において利用可能である。
1…呼吸清浄器 2…熱源 2a…発熱面 2b…発熱体 3…金属管 3a…一の端部 3b…他の端部 4…加熱容器 4a…通気孔 5…ジョイント 6…可撓性チューブ 7…マスク 8…水皿 9…水 10…防護用金網 11…使用者
Claims (5)
- 面状の発熱面を有し、使用者の呼気又は吸気を直接又は間接的に加熱して浄化する熱源と、
前記発熱面上に配されて前記呼気又は前記吸気の流路となる金属管と、
多孔質セラミックスからなり、頂部に形成される通気孔を有し、前記熱源の前記発熱面及び前記金属管の一の端部側をその中空部内に収容する加熱容器と、
前記加熱容器から導出される前記金属管の他の端部に直接又は間接的に設けられ、前記金属管と連通し、前記使用者の鼻及び口を被覆するマスクと、を備え、
前記金属管は、前記発熱面に面した状態でかつ前記発熱面に近接して設けられていることを特徴とする呼吸清浄器。 - 前記発熱面上に配される前記金属管は、渦巻き状をなしている又は蛇行していることを特徴とする請求項1に記載の呼吸清浄器。
- 前記金属管の前記他の端部に設けられるジョイントと、
前記ジョイントに連結され、前記ジョイントに連結されない側の端部に前記マスクを具備する可撓性チューブと、を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の呼吸清浄器。 - 少なくとも前記熱源及び前記加熱容器を内部に収容する防護用金網を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の呼吸清浄器。
- 前記防護用金網上に載置される水皿を備えていることを特徴とする請求項4に記載の呼吸清浄器。
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JP2021002177 | 2021-06-07 | ||
JP2021002177 | 2021-06-07 |
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JP2021002579U Active JP3233956U (ja) | 2021-06-07 | 2021-07-02 | 呼吸清浄器 |
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2021
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