JP3233682U - ラック用棚板 - Google Patents

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猛洋 諏訪
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健人 吉田
健人 吉田
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Abstract

【課題】棚板の強度を損なうことなく、収納ラックに収納された被載置物を容易に取り出すことができるラック用棚板を提供する。【解決手段】ラック用棚板1は、上下方向を厚み方向として平板状に形成された載置台2と、この載置台の左右方向の端部である両側方部2Aから垂下させた一対の側板3と、この側板に一端が固定された取付金具4と、載置台の前端である前端縁2Bに沿って設けられた補強片5と、を有している。そして、この補強片は、前端縁から起立して設けられると共に、上方に所定の間隔を設けて、支柱を介して取り付けられた他のラック用棚板があるときに、補強片の上端と他のラック用棚板の下面との間に形成される空間に、人の手が差し入れられる高さに形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、収納ラックに取り付けられるラック用棚板に関するものである。
従来から、サーバー機器又は記憶装置等の電子機器を収納するため、種々の収納ラックが使用されている。これらの収納ラックの多くは、米国電子工業会(Electronic Industries Alliance)によって策定されたEIA規格に準拠して設計がされている。EIA規格は、収納ラックに収納される電子機器の寸法について、幅を19インチ(482.6mm)と定めており、また、高さを1.75インチ(44.45mm)を1ユニット(U)とする単位を基準として、このユニット(U)の整数倍となるように定めている。
そのため、EIA規格に準拠した収納ラックでは、上記の寸法に合わせて内部に支柱が設けられており、この支柱に電子機器が取り付けられる。また、多くの収納ラックでは、電子機器を収納するほか、収納ラック内の限られた空間を有効に活用し、上記の寸法に満たない電子機器又はその周辺機器等の被載置物を収納するため、支柱に棚板を取り付けることができる。
上記した棚板は、通常、厚さの薄い平板状の金属製のプレートが用いられる。そのため、仮に、棚板の上に重量のある被載置物が載置された場合には、被載置物の重量により、棚板自体が撓んでしまうことがあった。
そこで、そのような撓みを防止するため、例えば、棚板を補強するための折返し部が設けられた棚板が知られている(特許文献1)。この特許文献1に記載されたモデム取付け棚は、棚板の前端縁から下方に向けて折返し部が設けられており、この折返し部によって撓みに対する強度を向上させている。
特開平03−102897号公報
ところで、一般に、収納ラックでは、高さ方向に間隔を設けて複数の棚板を取り付けることができる。そして、その際、複数の棚板は、収納される被載置物の高さに合わせて、棚板同士の間隔が調整されて、取り付けられる。そのため、棚板と他の棚板との間の空間は、被載置物の寸法に合わせて限定されたものとなる。特に、棚板に載置された被載置物と、この被載置物の上方に取り付けられた他の棚板との間に形成される空隙は、非常に限られたものとなる。
また、収納ラックに収納された被載置物に対して、交換や修理等の保守作業を行う際には、作業者が、上記した空間に手を差し入れて、被載置物を取り出す必要がある。このとき、作業者は、例えば、被載置物の上方又は側方から被載置物を掴んで、被載置物をわずかに浮かせた状態で、移動させる必要がある。しかし、特許文献1の棚板のように、前端縁から下方に向けて折返し部が設けられている場合には、被載置物の取り出しの際に、被載置物が他の棚板の折返し部にぶつからないように、被載置物を浮かせる高さにも気を遣いながら移動させなければならず、作業者にとって煩わしいものであった。
さらに、特許文献1の棚板のように、前端縁から下方に向けて折返し部が設けられている場合には、複数の棚板が高さ方向に並べられて取り付けられていると、収納ラックを正面視したときに、上記した空隙は、上方に取り付けられた他の棚板の折返し部の後方に隠れたものとなる。そのため、例えば、上記した空隙が作業者の手を差し入れられる程度に開いている場合であっても、収納ラックの正面からは、上記した空隙に手を差し入れることが容易ではなく、被載置物を上方から掴むことが困難で、スムーズな被載置物の取り出しを妨げる要因となっていた。
そこで、本考案は、棚板の強度を損なうことなく、収納ラックに収納された被載置物を容易に取り出すことができるラック用棚板の提供を目的とする。
本考案のラック用棚板は、収納ラックの支柱を介し、前記収納ラックに取り付けられるラック用棚板であって、被載置物が載置される矩形平板状の載置台と、前記載置台の両側方部から垂下する平板状の側板と、前記側板に一端が固定され、他端が前記支柱に取り付けられる平板状の取付金具と、前記載置台の前端縁に沿って設けられ、前記載置台を補強する平板状の補強片と、を有し、前記補強片は、前記前端縁から起立して設けられると共に、上方に所定の間隔を設けて、前記支柱を介して取り付けられた他のラック用棚板があるときに、前記補強片の上端と前記他のラック用棚板の下面との間に形成される空間に、人の手が差し入れられる高さに形成された、ことを特徴とする。
本考案のラック用棚板は、前記補強片の全部又は一部の高さが4mm以上である、ことを特徴とする。
本考案のラック用棚板は、前記収納ラックがEIA規格に準拠し、前記補強片の高さが10mm以下である、ことを特徴とする。
本考案のラック用棚板は、前記載置台に、前記被載置物の電源ケーブル又はこの電源ケーブルが接続される電源供給装置が通される切り欠きが設けられた、ことを特徴とする。
本考案のラック用棚板は、前記側板及び前記取付金具は、互いを固定するための孔を有し、前記孔に連結具が通されることで固定されており、前記側板及び前記取付金具のいずれか一方の前記孔が長孔である、ことを特徴とする。
本考案のラック用棚板は、前記被載置物を前記載置台に固定するための結束具が挿通可能な挿通孔が、前記載置台の厚み方向を貫通して設けられた、ことを特徴とする。
本考案のラック用棚板は、前記補強片は、前記載置台の端部を予め屈曲させて形成された、ことを特徴とする。
本考案のラック用棚板は、補強片が、前端縁から起立して設けられている。そして、この補強片は、上方に所定の間隔を設けて、支柱を介して取り付けられた他のラック用棚板があるときに、補強片の上端と他のラック用棚板の下面との間に形成される空間に、人の手が差し入れられる高さに形成されている。そのため、例えば、ラック用棚板の上方に所定の間隔を設けて他のラック用棚板が取り付けられた場合であっても、他のラック用棚板の補強片に妨げられることなく、収納ラックの正面から、補強片の上端と他のラック用棚板の下面との間の空間に、作業者が手を差し入れることができる。したがって、複数のラック用棚板が高さ方向に所定の間隔を設けて並べられて取り付けられた場合であっても、作業者は、上記した空間に手を差し入れて、載置台に載置された被載置物を容易に取り出すことができる。
さらに、ラック用棚板の上方に所定の間隔を設けて他のラック用棚板が取り付けられたときには、載置台に載置された被載置物を取り出す際に、起立する補強片を越える高さまで被載置物を浮かせて移動させればよいので、他のラック用棚板の補強片に気を遣うことなく、被載置物を容易に取り出すことができる。
本考案のラック用棚板は、補強片の全部又は一部の高さが4mm以上である。そのため、補強片に識別用ラベルを貼ることができる。したがって、収納ラックの正面から、作業者がラック用棚板を識別することができる。
本考案のラック用棚板は、収納ラックがEIA規格に準拠し、補強片の高さが10mm以下である。そのため、ラック用棚板の上方に1ユニット(U)の間隔で他のラック用棚板が取り付けられたときに、補強片の上端と他のラック用棚板の下面との間の空間を、およそ31mm〜34mmの高さで確保することができる。したがって、当該空間に作業者が手を差し込んで、被載置物を取り出すことができる。
本考案のラック用棚板は、載置台に、被載置物の電源ケーブル又はこの電源ケーブルが接続される電源供給装置が通される切り欠きが設けられている。そのため、被載置物の電源ケーブルを、載置台に干渉させることなく、電源供給装置に接続することができる。また、電源ケーブル又は電源供給装置を通すための隙間を別途設ける必要がないため、収納ラック内の奥行を有効に活用することができる。
本考案のラック用棚板は、側板及び取付金具が、互いを固定するための孔を有し、この孔に連結具が通されて固定されている。そして、側板及び取付金具のいずれか一方の孔が長孔である。そのため、収納ラックの奥行に合わせて側板と取付金具との固定位置の調整が可能である。したがって、奥行の異なる収納ラックに取り付けることができる。
本考案のラック用棚板は、被載置物を載置台に固定するための結束具が挿通可能な挿通孔が、載置台の厚み方向を貫通して設けられている。そのため、結束具を用いて、載置台に載置された被載置物を、載置台に固定することができる。したがって、地震等により収納ラックに振動が加えられた場合でも、被載置物の落下を防止できる。
本考案のラック用棚板は、補強片が、載置台の端部を予め屈曲させて形成されている。すなわち、本考案のラック用棚板は、載置台と補強片とが一体に形成されている。したがって、撓みに対してより強度のある載置台及び補強片とすることができる。
本考案の実施形態に係るラック用棚板の斜視図である。 本考案の実施形態に係るラック用棚板の正面図である。 本考案の実施形態に係るラック用棚板の平面図である。 本考案の実施形態に係るラック用棚板を右方から見た側面図である。 本考案の実施形態に係るラック用棚板及びラック用棚板が取り付けられる収納ラックを示す斜視図である。 本考案の実施形態に係るラック用棚板の上方に他のラック用棚板を取り付けた状態を示す斜視図である。
以下、本考案に係る実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本考案に係る実施形態であるラック用棚板1の全体像を示す斜視図である。なお、便宜上、X方向を左右方向、Y方向を前後方向、Z方向を上下方向として説明する。
ラック用棚板1は、金属製の棚板である。ラック用棚板1は、後述する収納ラック10の支柱11に取り付けられ、収納ラック10内に電子機器又はその周辺機器等の被載置物(図示省略)を収納するために用いられる。
ラック用棚板1は、上下方向を厚み方向として平板状に形成された載置台2と、この載置台2の左右方向の端部である両側方部2Aから垂下させた一対の側板3と、この側板3に一端が固定された取付金具4と、載置台2の前端である前端縁2Bに沿って設けられた補強片5(図2参照。)と、を有している。
載置台2は、平板状のプレートであり、左右方向の幅よりも前後方向の奥行が長い矩形状に形成されている(図3参照。)。具体的には、載置台2は、左右方向の幅がおよそ440mmで、前後方向の奥行きがおよそ600mmである。ラック用棚板1では、この載置台2の上部に、被載置物が載置される。なお、載置台2の厚さは、およそ1mm〜3mmの間で、均一に形成されることが好ましい。
また、載置台2は、載置台2の後端部である載置台後端部2Cにおいて、載置台後端部2Cの一部が切り欠かれて、切り欠き2Dが設けられている(図3参照。)。切り欠き2Dは、載置台後端部2Cにおいて、載置台2の右端からほぼ中央にかけて設けられている。また、切り欠き2Dは、左右方向の幅が、前後方向の奥行と比較して長い矩形状に形成されている。この切り欠き2Dには、載置台2に載置された被載置物の電源ケーブル(図示省略)又はこの電源ケーブルが接続される電源供給装置(図示省略)が通される。なお、切り欠き2Dは、左右方向の幅がおよそ190mm、前後方向の奥行がおよそ50mmに形成されている。
さらに、載置台2では、載置台2の厚み方向を貫通して、前後方向に細長く形成された長円形の孔である挿通孔2Eが形成されている。この挿通孔2Eは、載置台2に載置される被載置物を載置台2に固定するための樹脂製のバンド等の結束具(図示省略)が通されるものである。この挿通孔2Eは、前後方向に等間隔に距離を空けて並んで設けられている。そして、この挿通孔2Eの列は、載置台2の全面において、9列で設けられている。
具体的には、載置台2における左右方向の中心である載置台中心線2F(図3参照。)上に、11個の挿通孔2Eが並んで設けられている。また、この載置台中心線2Fから左側の載置台2においても、載置台中心線2F上の挿通孔2Eと同様に、11個の挿通孔2Eの列が、4列にわたって設けられている。一方で、載置台中心線2Fから右側の載置台2では、載置台後端部2Cに切り欠き2Dが設けられているため、載置台中心線2F上の挿通孔2Eと比較して、最後尾の挿通孔2Eが1つ少ない10個の挿通孔2Eからなる列が、4列にわたって設けられている。したがって、載置台2では、合計95個の挿通孔2Eが、載置台中心線2Fを軸として、等間隔に、かつ、載置台後端部2Cを除いてほぼ左右対称に、設けられている。
また、載置台2では、前端縁2Bから上方に向けて、起立する平板状の補強片5が設けられている(図1及び図4参照。)。この補強片5は、前端縁2Bに沿って細矩形状に形成されており、載置台2の撓みに対する強度を向上させている。また、補強片5は、載置台2における前端部分を、予め上方に向けて直角に屈曲させることで、形成される。すなわち、載置台2と補強片5とは、前端縁2Bにおいて連接されている。
さらに、補強片5の上下方向における高さは、およそ10mmに調整されている。これは、複数のラック用棚板1が、収納ラック10内で高さ方向に並べて取り付けられた場合を考慮して調整されたものである。具体的には、ラック用棚板1における補強片5の上端と、このラック用棚板1の上方に取り付けられた他のラック用棚板1の下面との間には、空間(S)が形成される(図6参照)。この空間(S)に対して、作業者(図示省略)の手20を通すことができるように、補強片5の高さがおよそ10mmに調整されている。
また、載置台2では、両側方部2Aから垂下して、一対の平板状の側板3が設けられている(図1及び図4参照。)。この側板3は、両側方部2Aに沿って、載置台2の前後方向における奥行と同一の奥行で、前後方向に細長い矩形状に形成されている。そして、側板3の前端部分である側板前端部3Aと、側板3の中央から後側部分である側板後部3Bとに、後述する取付金具4が固定される。また、側板後部3Bには、前後方向に等間隔に距離を設けて、円形孔である側板ねじ孔3Cが5つ並んで形成されている。なお、側板3の上下方向における高さはおよそ37mmであり、右側の側板3は、左側の側板3と比較して、載置台後端部2Cの切り欠き2Dに合わせて、後端部分がわずかに短く形成されている。
また、載置台2において、両側方部2Aと側板3とが連接された角部分には、前後方向に細長く形成された矩形の孔である角部孔2Gが形成されている。角部孔2Gは、載置台2の前後方向に等間隔に距離を空けて並べられており、載置台2では、左右に一対で、前側から中央付近までにかけて、7つずつの角部孔2Gが形成されている。この角部孔2Gは、挿通孔2Eと同様に、被載置物を載置台2に固定するために、結束具を通すことができる。
取付金具4は、側板3における側板前端部3A及び側板後部3Bに固定される金具である。取付金具4は、二種類の金具から構成されており、側板前端部3Aに固定される前側取付金具4Aと、側板後部3Bに固定される後側取付金具4Bと、から構成される。なお、ラック用棚板1は、これらの前側取付金具4A及び後側取付金具4Bが、後述する収納ラック10の支柱11に固定されることで、収納ラック10内に取り付けられる。
前側取付金具4Aは、側板3の上下方向における高さとほぼ同一の高さに形成された平板状の部材である(図4参照。)。前側取付金具4Aは、側板前端部3Aに重ねて固定される第一固定部4Cと、第一固定部4Cの前端部分を側方に向けて直角に屈曲させて形成された第一取付部4Dと、から構成される。また、第一固定部4Cは、側板前端部3Aに重ねて固定されるため、その上端において、角部孔2Gに対向する部分が下方に向けて切り欠かれており、前後方向に並ぶ二つの上端切り欠き4Kが形成されている。なお、第一固定部4Cは、溶接又は接着剤等による接着により、側板前端部3Aに固定される。このとき、第一取付部4Dの前端と補強片5の前端とが、同一平面になるようにして固定される(図1、図3及び図4参照。)。
第一取付部4Dは、側方に向けて左右方向の幅がおよそ20mmに形成された板片であり、そのほぼ中心に円形孔である第一ねじ孔4Eが形成されている。また、第一取付部4Dの下端は、第一固定部4Cよりもわずかに下方に向けて張り出すと共に、左右方向における内側の角が切り欠かれて、凹部4Jが形成されている。この第一取付部4Dは、収納ラック10の支柱11に前方から重ねられ、第一ねじ孔4Eと、支柱11に設けられた取付孔11Aとに、ねじ等の固着具15(図5参照。)が通されることで、支柱11に取り付けられる。なお、左右の側板3に固定された前側取付金具4Aにおいて、第一ねじ孔4E間の距離は、およそ465mmである。
後側取付金具4Bは、前側取付金具4Aと同様に、側板3の高さとほぼ同一の高さに形成された平板状の部材である。そして、後側取付金具4Bは、側板後部3Bに重ねて固定される第二固定部4Fと、第二固定部4Fの後端部分を側方に向けて直角に屈曲させて形成された第二取付部4Gと、から構成される。なお、第二取付部4Gの形状や、第二取付部4Gのほぼ中心に円形孔である第二ねじ孔4Hが形成されている点は、前側取付金具4Aと同様である。
一方で、後側取付金具4Bは、第二固定部4Fにおける前後方向の長さが、前側取付金具4Aの第一固定部4Cと比較して、およそ3倍の長さに形成されている。さらに、第二固定部4Fには、長円形を前後方向に細長く引き伸ばした孔である長円孔4Iが形成されている。そして、この長円孔4Iには連結具である蝶ボルト6が二つ通され、さらにこの蝶ボルト6が側板後部3Bにおける側板ねじ孔3Cのいずれか二つに通されることで、後側取付金具4Bと側板3とを固定することができる。
なお、後側取付金具4Bは、長円孔4Iと5つの側板ねじ孔3Cとの組み合せにより、側板後部3Bとの固定位置を調整することができる(図1、図3及び図4参照)。すなわち、後側取付金具4Bと側板後部3Bとは、収納ラック10の前後方向における奥行に合わせて、固定位置を調整することができる。具体的には、前側取付金具4Aの第一取付部4Dから、後側取付金具4Bの第二取付部4Gまでの奥行が、最低奥行(D1)の660mmから、二点鎖線で示す最大奥行(D2)の760mmまで調整することができる。
また、第二取付部4Gは、収納ラック10の支柱11に前方から重ねられ、第二ねじ孔4Hと、支柱11の取付孔11Aとに、固着具15(図5参照。)が通されることにより、支柱11に取り付けられる。なお、左右の側板3に固定された後側取付金具4Bにおいて、第二ねじ孔4H間の距離は、前側取付金具4Aと同様に、およそ465mmである。
続けて、ラック用棚板1が取り付けられる収納ラック10について説明する。
図5は、ラック用棚板1及びラック用棚板1が取り付けられる収納ラック10を示した斜視図である。収納ラック10は、金属製であり、矩形状の下枠体12と、下枠体12の四隅に固定された四本の柱13と、柱13の上端に固定された天板14と、を備えている。そして、これらの下枠体12、柱13及び天板14のそれぞれに、図示していない扉、側板及び背面板等の外装が設けられて、収納ラック10の筐体が構成される。なお、収納ラック10の天板14には、収納ラック10の内部を換気するための換気用ファン(図示省略)が設けられていてもよい。
収納ラック10の内部には、前後左右の四隅において、四本の支柱11が設けられている。この支柱11は、前後方向を厚み方向として、平板状に形成されている。また、支柱11は、側方側の端部が後方に向けて直角に屈曲しており、上方視で略L字形に形成されている。
支柱11には、上下方向に並べられて、厚み方向を貫通する複数の矩形状の取付孔11Aが設けられている。この取付孔11Aには、支柱11にラック用棚板1を取り付けるために、固着具15が通される。また、上下方向に並ぶ複数の取付孔11Aは、四本の支柱11において、互いに同じ高さとなるように設けられている。なお、支柱11のうち、前側に設けられた二本が前方支柱11Bであり、後側に設けられた支柱11が後方支柱11Cである。
さらに、収納ラック10は、EIA規格に準拠している。具体的には、EIA規格では、収納される電子機器のサイズについて、その幅を19インチ(482.6mm)と定め、その高さを1.75インチ(44.45mm)を1ユニット(1U)として定めている。
そのため、収納ラック10では、左右の支柱11における同じ高さに設けられた取付孔11A間の距離が、EIA規格で定められた上記幅に合わせて、調整されている。具体的には、上記した同じ高さの取付孔11A間の距離は、取付孔11Aの中心同士の間隔がおよそ465.1mmとなるように、調整されている。
なお、収納ラック10では、上下方向に並んだ取付孔11Aについても、EIA規格に定められた上記の高さに合わせて、1ユニットにつき三つの取付孔11Aが配置されるように調整されている。
続けて、ラック用棚板1を収納ラック10に取り付ける方法について説明する。
図5は、ラック用棚板1を収納ラック10に取り付ける状態を示した斜視図である。ラック用棚板1は、収納ラック10の前方から、載置台2を水平にした状態で、収納ラック10内に差し込まれて取り付けられる。このとき、ラック用棚板1は、前側取付金具4Aが前方支柱11Bに取り付けられ、後側取付金具4Bが後方支柱11Cに取り付けられる。
具体的には、前方支柱11Bの前方から前側取付金具4Aの第一取付部4Dを重ねて、第一ねじ孔4Eと取付孔11Aとに固着具15を通すことで、前方支柱11Bに前側取付金具4Aを取り付ける。また、同様に、後方支柱11Cの前方から後側取付金具4Bの第二取付部4Gを重ねて、第二ねじ孔4Hと取付孔11Aとに固着具15を通すことで、後方支柱11Cに後側取付金具4Bを取り付ける。これにより、ラック用棚板1を収納ラック10内に取り付けることができる。
なお、ラック用棚板1の取り付けの際には、収納ラック10の奥行に合わせて、事前に後側取付金具4Bと側板後部3Bとの固定位置の調整をする、又は、事前に後側取付金具4Bのみを後方支柱11Cに取り付けて、この後側取付金具4Bに対して、収納ラック10内に差し込まれたラック用棚板1の側板後部3Bを固定する。
また、図6に示すように、収納ラック10内に取り付けられたラック用棚板1のすぐ上方に、他のラック用棚板1が取り付けられる場合には、ラック用棚板1と他のラック用棚板1との間に「所定の間隔」を設ける必要がある。この「所定の間隔」は、最低でも側板3の高さ以上に高さの確保が必要である。そこで、ラック用棚板1では、側板3の高さ以上に高さの確保が可能で、かつ、最もラック用棚板1と他のラック用棚板1とを近づけて取り付けることができる間隔として、1ユニット、すなわち、1.75インチ(44.45mm)を「所定の間隔」とする。そのため、収納ラック10内に、ラック用棚板1と他のラック用棚板1とを最も近づけて並べて取り付けた場合には、ラック用棚板1の補強片5の上端と、他のラック用棚板1の下面との間に、およそ31mm〜34mmの空間(S)が形成される。
以上、ラック用棚板1及びラック用棚板1を収納ラック10に取り付ける方法について説明した。次に、ラック用棚板1の効果について説明する。
ラック用棚板1は、補強片5が、前端縁2Bから起立して設けられている。そして、補強片5は、その高さが10mmに形成されている。さらに、収納ラック10がEIA規格に準拠している。そのため、ラック用棚板1の上方に1ユニットの間隔で他のラック用棚板1が取り付けられたときには、補強片5の上端と他のラック用棚板1の下面との間には、およそ31mm〜34mmの高さの空間(S)が形成される(図6参照)。
この空間(S)は、作業者の手20をぎりぎり差し入れることができる高さであり、ラック用棚板1の補強片5は、この空間(S)を形成するために、高さが10mmに調整されている。そして、ラック用棚板1では、収納ラック10の正面から、空間(S)に作業者が手20を差し入れることができるので、複数のラック用棚板1が高さ方向に1ユニットの間隔で並べて取り付けられた場合であっても、作業者は、空間(S)に手20を差し入れて、載置台2に載置された被載置物を容易に取り出すことができる。
特に、ラック用棚板1は、補強片5が前端縁2Bから起立して設けられていることで、ラック用棚板1の上方に他のラック用棚板1が取り付けられたときに、載置台2に載置された被載置物の上端と、他のラック用棚板1の下面との間に形成される空隙(図示省略)が、補強片5の後方に隠れてしまうことがない。そのため、被載置物の高さが低く、当該空隙に作業者の手20を差し入れることができる場合には、収納ラック10の正面から、当該空隙に作業者が容易に手20を差し入れることができる。したがって、この場合には、被載置物を上方から掴むことができるので、スムーズに被載置物を取り出すことができる。
さらに、ラック用棚板1の上方に他のラック用棚板1が取り付けられたときには、載置台2に載置された被載置物を取り出す際に、起立する補強片5を越える高さまで被載置物を浮かせて移動させればよいので、他のラック用棚板1の補強片5に気を遣うことなく、被載置物を容易に取り出すことができる。
ラック用棚板1は、補強片5の全部の高さが10mmである。そのため、補強片5の前面全体に対して、識別用ラベルを貼ることができる。したがって、収納ラック10の正面から、作業者がラック用棚板1を識別することができる。
ラック用棚板1は、載置台2に、被載置物の電源ケーブル又はこの電源ケーブルが接続される電源供給装置が通される切り欠き2Dが設けられている。そのため、被載置物の電源ケーブルを電源供給装置に接続する際に、電源ケーブル又は電源供給装置の高さが載置台2に干渉してしまう場合であっても、切り欠き2Dに電源ケーブル又は電源供給装置を通すことで、干渉させることなくラック用棚板1を取り付けることができる。また、電源ケーブル又は電源供給装置を通すための隙間を別途設ける必要がないため、収納ラック10内の奥行を有効に活用することができる。
ラック用棚板1は、側板ねじ孔3C及び長円孔4Iに蝶ボルト6が通されることで、側板3と後側取付金具4Bとが固定されている。そして、側板ねじ孔3Cは複数設けられており、長円孔4Iは長孔である。そのため、側板ねじ孔3Cと長円孔4Iとの組合せにより、側板3と後側取付金具4Bとは、最低奥行(D1)から最大奥行(D2)の間において任意の位置に固定することができる。そのため、ラック用棚板1は、収納ラック10の奥行に合わせて、側板3と後側取付金具4Bとの固定位置の調整が可能である。したがって、奥行の異なる収納ラック10に取り付けることができる。
ラック用棚板1は、被載置物を載置台2に固定するための結束具が挿通可能な挿通孔2Eが、載置台2に設けられている。そのため、結束具を用いて、載置台2に載置された被載置物を、載置台2に固定することができる。したがって、地震等により収納ラック10に振動が加えられた場合でも、被載置物の落下を防止することができる。
ラック用棚板1は、補強片5が、載置台2の前端部分を予め屈曲させて形成されている。すなわち、ラック用棚板1では、載置台2と補強片5とが一体として形成されている。したがって、載置台2と補強片5とが一体として形成されていない場合と比較して、撓みに対してより強度のある載置台2にすることができる。
以上、本考案の実施形態を詳述したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではない。そして、本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本実施形態に係るラック用棚板1では、補強片5が10mmである構成を示したが、例えば、補強片の一部の高さが10mmに形成されたものでもよく、また、補強片の上端と他のラック用棚板の下面との間の空間を、人の手が差し入れられる高さにすることができるものであれば、補強片の高さは任意である。
また、本実施形態に係るラック用棚板1では、載置台2の前端部分を予め屈曲させることで、補強片5が形成された構成を示したが、補強片を別の部材として形成し、この補強片が載置台の前端縁に接着固定されたものでもよい。
さらに、本実施形態に係るラック用棚板1では、収納ラック10がEIA規格に準拠したものである構成を示したが、例えば、ラック用棚板は、EIA規格に準拠していない収納ラックに用いられるものであってもよい。
また、本実施形態に係るラック用棚板1では、載置台後端部2Cの右側に切り欠き2Dが形成された構成を示したが、例えば、載置台後端部の左側に切り欠きが形成されていてもよく、また、切り欠きが形成されていないものでもよい。
さらに、本実施形態に係るラック用棚板1では、後側取付金具4Bの長円孔4I又は複数設けられた側板3の側板ねじ孔3Cのいずれか又は双方の組み合わせにより、側板3と後側取付金具4Bとの固定位置の調整が可能な構成を示したが、例えば、後側取付金具に複数の孔が設けられ、側板3に一つの孔が設けられて、それらの組み合わせにより固定位置の調整が可能な構成でもよく、孔の形状及びその組み合わせは任意である。さらに、側板と前側取付金具との間で固定位置の調整が可能に構成されたでものもよく、また、側板と取付金具とが固定位置の調整ができないものであってもよい。
また、本実施形態に係るラック用棚板1では、載置台2に95個の挿通孔2Eが形成された構成を示したが、挿通孔が形成される位置及び数は任意である。また、挿通孔2Eが形成されていないものであってもよい。
さらに、本実施形態に係るラック用棚板1及び収納ラック10が金属製である構成を示したが、例えば、樹脂製のラック用棚板及び収納ラックでもよく、載置台に被載置物を載置できる強度を確保できる素材であれば、ラック用棚板を構成する素材は任意である。
1 ラック用棚板
2 載置台
2A 両側方部
2B 前端縁
2C 載置台後端部
2D 切り欠き
2E 挿通孔
2F 載置台中心線
2G 角部孔
3 側板
3A 側板前端部
3B 側板後部
3C 側板ねじ孔
4 取付金具
4A 前側取付金具
4B 後側取付金具
4C 第一固定部
4D 第一取付部
4E 第一ねじ孔
4F 第二固定部
4G 第二取付部
4H 第二ねじ孔
4I 長円孔
4J 凹部
4K 上端切り欠き
5 補強片
6 蝶ボルト
10 収納ラック
11 支柱
11A 取付孔
11B 前方支柱
11C 後方支柱
12 下枠体
13 柱
14 天板
15 固着具
20 手
D1 最低奥行
D2 最大奥行
S 空間
X 左右方向
Y 前後方向
Z 上下方向

Claims (7)

  1. 収納ラックの支柱を介し、前記収納ラックに取り付けられるラック用棚板であって、
    被載置物が載置される矩形平板状の載置台と、
    前記載置台の両側方部から垂下する平板状の側板と、
    前記側板に一端が固定され、他端が前記支柱に取り付けられる平板状の取付金具と、
    前記載置台の前端縁に沿って設けられ、前記載置台を補強する平板状の補強片と、を有し、
    前記補強片は、前記前端縁から起立して設けられると共に、上方に所定の間隔を設けて、前記支柱を介して取り付けられた他のラック用棚板があるときに、前記補強片の上端と前記他のラック用棚板の下面との間に形成される空間に、人の手が差し入れられる高さに形成された、
    ことを特徴とするラック用棚板。
  2. 前記補強片の全部又は一部の高さが4mm以上である、
    ことを特徴とする請求項1に記載されたラック用棚板。
  3. 前記収納ラックがEIA規格に準拠し、
    前記補強片の高さが10mm以下である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載されたラック用棚板。
  4. 前記載置台に、前記被載置物の電源ケーブル又はこの電源ケーブルが接続される電源供給装置が通される切り欠きが設けられた、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載されたラック用棚板。
  5. 前記側板及び前記取付金具は、互いを固定するための孔を有し、前記孔に連結具が通されることで固定されており、
    前記側板及び前記取付金具のいずれか一方の前記孔が長孔である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載されたラック用棚板。
  6. 前記被載置物を前記載置台に固定するための結束具が挿通可能な挿通孔が、前記載置台の厚み方向を貫通して設けられた、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載されたラック用棚板。
  7. 前記補強片は、前記載置台の端部を予め屈曲させて形成された、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載されたラック用棚板。
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