JP3233653U - Sludge scraping device with scum removal device - Google Patents
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Abstract
【課題】スカムの呑込みが常に大きく円滑かつ確実に得られるようにするとともに汚泥掻寄機能も所定に得られるようにしたスカム除去装置付き汚泥掻寄装置を提供する。【解決手段】矩形をした沈澱池内1には、板状の部材の底部のシューが池底の案内レール20に沿って摺動して上部に連結された周回型チェーン8によりピット方向に汚泥掻寄のため前進駆動可能とされているフライト11が複数枚離間して配備され、フライトのうち周方向に離れた特定のものには、周回するチェーンの内周に相当する側に位置する駆動ローラー21を備えるとともに、水面側には、スカム除去装置が設けられ、スカム除去装置は、水面を境に上下動可能とされた堰き止め手段29を有するとともに水面からのスカムを呑み込みかつ排出可能なスカム導出手段28と、駆動ローラーの通過軌道上と堰き止め手段側とを連動可能につないで堰き止め手段を上下に作動させ得る連動機構35とを備える。【選択図】図5PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a sludge scraping device with a scum removing device, which enables swallowing of scum to be always large, smoothly and surely, and also obtains a sludge scraping function in a predetermined manner. SOLUTION: In a rectangular settling pond 1, a shoe at the bottom of a plate-shaped member slides along a guide rail 20 at the bottom of the pond and sludge is scraped in the pit direction by a circular chain 8 connected to the upper part. A plurality of flights 11 that can be driven forward due to the proximity are arranged separated from each other, and for a specific flight that is separated in the circumferential direction, a drive roller located on the side corresponding to the inner circumference of the orbiting chain. 21 is provided, and a scum removing device is provided on the water surface side. The scum removing device has a damming means 29 that can move up and down with the water surface as a boundary, and a scum capable of swallowing and discharging scum from the water surface. The lead-out means 28 and an interlocking mechanism 35 capable of interlocking the passing track of the drive roller and the damming means side to operate the damming means up and down are provided. [Selection diagram] Fig. 5
Description
この考案はスカム除去装置付き汚泥掻寄装置に関する。 The present invention relates to a sludge scraping device with a scum removing device.
矩形沈澱池は上からみて矩形をした沈澱池で、その矩形のうちの短辺である前後の端壁と左右の長辺である両側壁とを有するもので、その池底(底壁)の汚泥掻寄方向となる前側には汚泥ピットを備え、これらで立体躯体構造を形成したものでなっている。前側の端壁は低くその上側には、多孔付きの整流壁(板)が縦壁状に設けられ、その多孔からは、上流側の流入渠から導かれた汚水が整流化されて極く緩徐に流出するようになっており、そうしたことから汚水が下流側へ流される間において汚泥が沈降しその沈澱した汚泥を掻き寄せてピットまで収集し排出するように構成してある。
ここで、池底上に沈澱した汚泥は掻寄装置によりピット方向に掻き寄せられるようになっている一方において水面上に分離浮上してくるスカムについてはスカム除去装置(スカムスキマー)によって捕集するようになっている。スカム除去装置は、開口前側に堰き止め手段(堰き止め部)をもつ横長状呑込み口を形成し円筒中心回りの前後に往復回転可能とした円筒形スキマーパイプを有するものが従来からあり、同パイプを手動レバーにより定期的に手動操作することでスカムを呑み込むようにしてあったが、そののち手動式は電動シリンダ式によるものに変わり、さらには掻寄装置の機械的運動を利用したフライト連動式(池上での駆動式と池底での駆動式とがある)に変わってきた。
その一つの例として特許文献1に示すものがある。A rectangular sludge pond is a sludge pond that is rectangular when viewed from above, and has front and rear end walls that are the short sides of the rectangle and both side walls that are the long sides of the left and right sides. A sludge pit is provided on the front side in the direction of sludge scraping, and a three-dimensional skeleton structure is formed by these pits. The front end wall is low, and a rectifying wall (plate) with a hole is provided on the upper side in the shape of a vertical wall. As a result, sludge settles down while the sewage is flowing downstream, and the settled sludge is collected and discharged to the pit.
Here, the sludge settled on the bottom of the pond is scraped in the pit direction by the scraping device, while the scum that separates and floats on the water surface is collected by the scum removing device (scum skimmer). It has become like. Conventionally, a scum removing device has a cylindrical skimmer pipe that has a horizontally long swallowing port having a damming means (damping portion) on the front side of the opening and can reciprocate back and forth around the center of the cylinder. The scum was swallowed by manually operating the pipe with a manual lever on a regular basis, but after that, the manual type was changed to the electric cylinder type, and the flight interlocking using the mechanical movement of the scraping device. It has changed to a formula (there is a drive type at the top of the pond and a drive type at the bottom of the pond).
One example thereof is shown in
特許文献1に開示のスカム除去装置は、チェーンフライト式汚泥掻寄装置の下回りの運動に連動してスキマーパイプを前後回転させて水面のスカムを溜めながら効率的に呑み込むことができるようにした池底駆動式と称するものの一例である。
池底駆動式スカム除去装置が構成されるチェーンフライト式汚泥掻寄装置の概要は、実施を予定する本件図1に示してある。即ち、図1に示すように、汚泥掻寄装置は、矩形の沈澱池1内に、駆動軸2・中間軸3・テール軸4・従動軸5を配し、各軸回りに左右一対のスプロケット7…を備え付けるとともに、これらスプロケット7…の周りにチェーン8を掛け回して駆動源9により矢印方向(図の左方向)に駆動するようになっている。チェーン8は左右一対設けられていてそのそれぞれにはフライト11…が列設され、池底12上を駆動されることで池底に溜まる汚泥をピット13まで捕集し、フライト11が水面14上にくることによりスカムを図の右方向に送るようになっている。そのスカムの送り先にスカム除去装置が設置される。
特許文献1に示すスカム除去装置は、該公報の図8に示すように、上部を呑込み口としたスキマーパイプを水面に設置して図上の左回りに回転させることにより開口が水面より一定に下がってきてスカムを呑み込み、フロートによる浮力により右回りに回転復帰させることによりスカムの呑込みが停止され、この往復回転が定期的に行われるようになっている。この往復回転のうち左回りの回転は、池底よりやや上方に設定された支点に上下動自在に設けられた倣い部材(カム)付き連動アームと、同アームに下端が連結されて縦向きに長く伸びた連動部材(連動ロッド)と、クラッチ爪を備えて前端が連動部材の上端に連結され後端が回転支点に取り付けられたクラッチ板(作動アーム)と、下端がスキマーパイプのブラケットに連結されて上部がクラッチ板に開けた通孔に挿通されたクラッチ軸(押下部材)とでなっている。
池底に配置されたフライトはその上端に連結されたチェーンが該公報の図8の左方向に駆動されることによりその上端に取り付けられた駆動ローラーが定置で待機する倣い部材(カム)を押し上げ、それにより連動部材が引き下げられることによりクラッチ板は前下がりに連動され、そのとき、クラッチ爪も下がりながらクラッチ軸(押下部材)を噛合して押し下げることによりスキマーパイプを左回りに回転させ、水面のスカムを水とともに呑み込むようにさせる。駆動ローラーが倣い部材を通過すると、倣い部材が下降するとともに連動部材と作動アームが持ち上がり、それと同時にクラッチ爪は上昇しながらクラッチ軸から離脱することでクラッチ軸の上下動を自由にし、その結果、フロートの浮力によりスキマーパイプは右回りに回転して元の状態に復帰することとなる。クラッチ軸がクラッチ爪から自由になった復帰状態においては、水位変動があればそれにスキマーパイプが回転追従し、その結果、呑込み口前の堰き止め手段の水面に対する堰き止め高さが一定に確保されることで呑込み代が一定化してスカムの呑込みが円滑かつ確実化することになる。
こうした池底駆動方式を本出願人が同様に採用する実施予定中のスカム除去装置付き汚泥掻寄装置を本件図2および図3に示す。16は支点軸、17は倣い部材、18は連動アーム、19は連動部材(ロッド)であり、池底12には、既設の金属製案内レール20が左右一対配設されている。チェーン8に設けられたフライト11…のうち、図1に示す離間配置した3個のものには、図2および図3のような駆動ローラー21がローラーブラケット22を介して取り付けられている。駆動ローラー21はチェーン8よりも内周側に設けられている。チェーン8のうち8aは側面L字形のフライト連結片、8bはフライト間連結片であり、フライト11はその底部に左右一対備えた金属製下回り用シュー24が前記案内レール20上に添って摺動してゆくものとし、またフライト11両端に備えた上回り用シュー25は、図1のようにフライト11が上回りに来たときに上案内レール26上を摺動するようになっている。図1に示す28は固定のトラフ、29は上下動可能な堰(堰き止め手段)、30は作動アーム、32は作動アーム30の支点軸、50は軸通孔を有しその前後にクラッチ爪31を備えたクラッチ板、33は押下部材(ロッド)である。ここで、倣い部材17・連動部材19・作動アーム30・押下部材33までは堰29を上下させるための連動機構35を構成し、その機構の中で、クラッチ板50・クラッチ爪31などはクラッチ機構53を構成する。
ところで、こうしたスカム除去装置付き汚泥掻寄装置に備えたフライト11は、従来から米檜などの木質材が使われてきたが、現在の主流はFFU(合成木材)になってきており更に一部ではFRP(繊維強化樹脂)が使用されているところもある。フライト(チェーンも含む)を主な対象にして装置全体の軽量化を図ることで駆動源への負担軽減を通じて運転経費の大幅削減を図ることができるものとなる。
そうした装置においては、構成材の軽量化が図られる一方において池底での掻き寄せ性能の維持が確保される必要があり、そのため、例えば、フライト11をFFU材とした場合、寸法的にW50×H180のものを通常サイズとすることでフライト11が浮揚傾向になることなく池底に沿って確実に汚泥を掻き寄せ得るようにしている。しかし、全ての沈澱池において通常サイズに設定されていることはなく、幅が通常より厚目のものであったりまた高さが通常よりも大きいものであったりすることもあり、そうした場合には、図1の下欄に示すように、チェーン8の弛みとともにフライト11…が浮揚傾向となって進行する現象もみられた。
そうした汚泥掻寄装置に対し前記池底駆動方式のスカム除去装置を装備する場合、既設の汚泥掻寄装置に対して後付け式するのが一般的であるが、図2のように後付けして駆動してみると、同図右上欄に示すようにフライト11が隙間Cの浮揚傾向になって進行し倣い部材17にさしかかるとチェーン8の弛みもあって同図下欄のように倣い部材17が駆動ローラー21を後押する一方フライト11はチェーン8で牽かれることになるため後倒れを起こし、その結果、後倒れでそのまま前進すると倣い部材17の押し上げ量は所定よりも少なくまた連動部材19の引き下げ量も所定(図2のR)よりも少なくなって図1のスカム除去装置の堰29の押下げ量が所定に得られず、スカムの呑込みが円滑かつ確実に得られなくなるおそれがあった。また、フライト11が後倒れ状態で進行すると、フライト下を汚泥が通過するなどして効果的な掻寄ができなくなるおそれもあった。
一方、既設の汚泥掻寄装置のフライト11が浮揚傾向になるか沈み傾向になるかを確認せずに池底駆動方式のスカム除去装置を後付けしてその結果としてフライト11が沈み傾向であった場合、図4に示すように、下回り用シュー24だけでなくそれを摺動案内する下側の案内レール20もが金属製であることから大きな摺動抵抗が発生して、駆動ローラー21が倣い部材17の下側にさしかかる前の段階からチェーン8によって牽引されながらシュー24の前先端エッジが図4の右下欄のように案内レール20に喰い込む形になってフライト11は前倒れになってしまうことがあり、駆動ローラー21が倣い部材17下に入って転動する一方フライト11は喰い込みにより抵抗を受けることにより一層その前傾度が大きくなったまま倣い部材17の下を通過し同倣い部材17を持ち上げるようにすると、前傾している関係で、倣い部材17は所定のように持ち上がらず、連動部材19を図4のr程しか引き下げられないものとなる。その結果として堰の押下げ量も少なくなり、スカムを円滑かつ確実に呑込むことができなくなっていた。特に、下回り用シュー24は案内レール20上を常時摺動していることからその経時的損耗は大きく、その損耗量が大きくなるとその分倣い部材17の持ち上げ量を加算的に少なくし、その結果、連動部材19の引き下げ量を小さくして呑込み量を少なくし呑込み不良を招くおそれもあった。また、図4の右上欄に示すものは駆動ローラー21がフライト11の前側に配置されたタイプのものであるが、このタイプであると、呑込み量が可成り少なく制限されることになって前記呑込み不良の問題は一層深刻なものになっていた。The scum removing device disclosed in
An outline of the chain flight type sludge scraping device including the pond bottom drive type scum removing device is shown in FIG. 1 of the present case to be implemented. That is, as shown in FIG. 1, the sludge scraping device arranges a
In the scum removing device shown in
In the flight arranged at the bottom of the pond, the chain connected to the upper end is driven to the left in FIG. 8 of the publication, and the drive roller attached to the upper end pushes up the copying member (cam) that stands by in a stationary manner. As a result, the interlocking member is pulled down and the clutch plate is interlocked to lower forward. At that time, the clutch claw is also lowered and the clutch shaft (pushing member) is engaged and pushed down to rotate the skimmer pipe counterclockwise and the water surface. Let the scum swallow with water. When the drive roller passes through the copying member, the copying member descends and the interlocking member and the operating arm are lifted. At the same time, the clutch claw rises and disengages from the clutch shaft, freeing the clutch shaft to move up and down as a result. The buoyancy of the float causes the skimmer pipe to rotate clockwise and return to its original state. In the returning state where the clutch shaft is free from the clutch claw, if there is a fluctuation in the water level, the skimmer pipe will rotate and follow it, and as a result, the damming height of the damming means in front of the swallowing port will be kept constant with respect to the water surface. By doing so, the swallowing allowance becomes constant and the scum swallowing becomes smooth and reliable.
FIGS. 2 and 3 show a sludge scraping device with a scum removing device, which is planned to be implemented by the applicant in the same manner as the pond bottom drive system. 16 is a fulcrum shaft, 17 is a copying member, 18 is an interlocking arm, 19 is an interlocking member (rod), and a pair of existing
By the way, for
In such a device, it is necessary to ensure the maintenance of the scraping performance at the bottom of the pond while reducing the weight of the constituent material. Therefore, for example, when the
When the sludge scraping device is equipped with the scum removing device of the pond bottom drive system, it is generally retrofitted to the existing sludge scraping device, but it is retrofitted and driven as shown in FIG. Then, as shown in the upper right column of the figure, the
On the other hand, without confirming whether the
この考案は、上記問題を解決しようとするもので、既設フライトが浮沈いずれの姿勢傾向にあるか否かに拘らず、後付けされるスカム除去装置によるスカムの呑込みが常に大きく円滑かつ確実に得られるようにするとともに汚泥掻寄機能も所定に得られるようにしたスカム除去装置付き汚泥掻寄装置を提供することを目的とする。 This device is intended to solve the above problem, and regardless of whether the existing flight tends to rise or fall, the scum swallowing by the post-installed scum remover is always large, smooth and reliable. It is an object of the present invention to provide a sludge scraping device with a scum removing device so as to be able to obtain a sludge scraping function in a predetermined manner.
この考案は上記目的を達成するため、請求項1に記載の考案は、矩形をした沈澱池内には、板状の部材であってその底部のシューが池底の案内レールに沿って摺動して該部材上部に連結された周回型チェーンによりピット方向に汚泥掻寄のため前進駆動可能とされているフライトが複数枚離間して配備され、それらフライトのうち周方向に離れた特定のものには、周回するチェーンの内周に相当する側に位置するようにして駆動ローラーを備えるとともに、水面側には、スカム除去装置が設けられ、このスカム除去装置は、水面を境に上下動可能とされた堰き止め手段を有するとともに水面からのスカムを呑み込みかつ排出可能なスカム導出手段と、前記駆動ローラーの通過軌道上と堰き止め手段側とを連動可能につないで堰き止め手段を上下に作動させ得る連動機構とを備え、同連動機構は、支点軸を介して支持されて駆動ローラーの通過軌道上に臨むように設けられ進行してくる駆動ローラーにより押し上げられる倣い部材と、同倣い部材と前記堰き止め手段との間に縦長状に連結されて倣い部材に応じて堰き止め手段を下げる方向に連動させる連動部材とを少なくとも有して構成されたスカム除去装置付き汚泥掻寄装置において、前記フライトの掻寄方向を基準とする少なくとも後側には、案内レール上面を含む池底面を転動可能な後倒れ阻止ローラーが設けられていることを特徴とする。スカム除去装置は、少なくともパイプスキマータイプと可動堰付き固定トラフタイプが含まれる。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のものにおいて、フライトの掻寄方向前側にも前倒れ阻止用のローラーが設けられている。In order to achieve the above object, the device according to
The device according to
上述したように、請求項1に記載の考案は、矩形をした沈澱池内には、板状の部材であってその底部のシューが池底の案内レールに沿って摺動して該部材上部に連結された周回型チェーンによりピット方向に汚泥掻寄のため前進駆動可能とされているフライトが複数枚離間して配備され、それらフライトのうち周方向に離れた特定のものには、周回するチェーンの内周に相当する側に位置するようにして駆動ローラーを備えるとともに、水面側には、スカム除去装置が設けられ、このスカム除去装置は、水面を境に上下動可能とされた堰き止め手段を有するとともに水面からのスカムを呑み込みかつ排出可能なスカム導出手段と、前記駆動ローラーの通過軌道上と堰き止め手段側とを連動可能につないで堰き止め手段を上下に作動させ得る連動機構とを備え、同連動機構は、支点軸を介して支持されて駆動ローラーの通過軌道上に臨むように設けられ進行してくる駆動ローラーにより押し上げられる倣い部材と、同倣い部材と前記堰き止め手段との間に縦長状に連結されて倣い部材に応じて堰き止め手段を下げる方向に連動させる連動部材とを少なくとも有して構成されたスカム除去装置付き汚泥掻寄装置において、前記フライトの掻寄方向を基準とする少なくとも後側には、案内レール上面を含む池底面を転動可能な後倒れ阻止ローラーが設けられていることを特徴とするので、既設フライトが浮沈いずれの姿勢傾向にあるか否かに拘らず、後付けされるスカム除去装置によるスカムの呑込みが常に大きく円滑かつ確実に得られるようにするとともに汚泥掻寄機能も所定に得られるようにしたスカム除去装置付き汚泥掻寄装置を提供することができる。 As described above, the invention according to
以下、この考案の一実施形態を示す図5ないし図8によって説明する。図5ないし図8はフライトが前進掻寄状態で倣い部材を正に押し上げようとする直前にあるときの様子を示している。図5は図1(実施予定の概要模式図)の右半分の部分を拡大したものに相当する。
これらの図5ないし図8における符号は図1ないし図3に示すものと同じものを使用するものとする。図5ないし図8における1は矩形の沈澱池を示し、この沈澱池1の長辺は左右の側壁1aで短辺は前側端壁と後側端壁とで形成され、前側端壁の上部には図示しない整流孔付きの整流板(壁)が設けられて同孔を通じて導入される汚水を極く緩徐な速度でもって沈澱池1内に導入するようになっている。40はピット壁、41はスカム排出共用トラフで、ピット壁40は、1つの側壁1aに対しその左右両側に突隆状に設けられてその隣り合う間に共通のスカム導出ピット42を備え、そのスカム導出ピット42内には排出管43を通じてのスカムが流れ込むようになっているとともに、そのスカムはスカム排出共用トラフ41を通じて排出されるようになっている。ピット42は、図示範囲以外に並ぶ沈澱池1…の側壁1a…に同じように構成されており、それらを1本のトラフ41によって結ぶことで一方向にスカムを排出できるようになっている。トラフ28・排出管43・ピット壁40・スカム排出共用トラフ41・スカム導出ピット42はスカム導出手段を構成する。
12は池底(底壁)で、その前側端壁側である汚泥掻寄方向側にはピット13が凹設されている。池底12には、左右一対の金属製案内レール20,20がその上端一部を池底12より突き出す形で埋め込まれている。Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 5 to 8. 5 to 8 show a state when the flight is in the forward squeezing state and is just before trying to push up the copying member. FIG. 5 corresponds to an enlarged view of the right half of FIG. 1 (schematic schematic diagram of the implementation schedule).
It is assumed that the reference numerals in FIGS. 5 to 8 are the same as those shown in FIGS. 1 to 3.
この形式のチェーンフライト式汚泥掻寄装置は、図1にその実施予定の概要模式図として示すように、矩形の沈澱池1内に、駆動軸2・中間軸3・テール軸4・従動軸5を配し、各軸回りに左右一対のスプロケット7…を備え付けるとともに、これらスプロケット7…の周りにチェーン8を掛け回して駆動源9により矢印方向(図の左方向)に駆動するようになっている。チェーン8は左右一対設けられていてそのそれぞれにはフライト11…が列設され、池底12上を駆動されることで池底に溜まる汚泥をピット13まで捕集し、フライト11が水面14上にくることによりスカムを図の右方向に送るようになっている。そのスカムの送り先にスカム除去装置(スカムスキマー)が設置される。 This type of chain flight sludge sprocket device has a
16は支点軸で、沈澱池1の池底12より少し上側に離れた高さ位置にあるようにして左右両側壁1a間に水平に横架され、各ブラケット45を介して回転自在に支持されている。17は倣い部材で、水平な部分を基部17bとしその先部17aに弓形に下方湾曲した部分を一体に備えた丸パイプからなる部材であり、支点軸16の左右対称位置に設けた取付板47を介して左右一対取り付けられている。
18は連動アームで角パイプでなり、支点軸16の一方の端部に設けた側板48を介して掻寄方向に水平に突き出すように取り付けられている。倣い部材17と連動アーム18とは一体に上下する関係にある。
19は連動部材で連動アーム18を下端とし上端を水面14よりやや高めとするような縦長丸パイプ製のものであり、2本の倣い部材17は、連動アーム18および連動部材19を合わせたものよりも回転モーメントが大きく下がり勝手になるように設定されている。49は戻りストッパで、倣い部材17の基部が水平に戻って保持されるようにするものである。
一方、池底12には、既設の金属製案内レール20が左右一対配設されている。チェーン8に設けられたフライト11…のうち、図1に示す3個のものには、図5および図6のような駆動ローラー21がローラーブラケット22を介して取り付けられている。駆動ローラー21はチェーン8よりも内周側に設けられている。チェーン8のうち8aはL字形のフライト連結片、8bはフライト間連結片であり、フライト11はその底部に左右一対備えた金属製下回り用シュー24が前記案内レール20上に添って摺動してゆくものとし、またフライト11両端に備えた上回り用シュー25は、図1のようにフライト11が上回りに来たときに上案内レール26上を摺動するようになっている。 On the other hand, a pair of existing
図5ないし図8に示す28は固定のトラフ(スカム導出手段の一つ)、29は上下動可能な堰(堰き止め手段)、30は作動アーム、32は作動アーム30の支点軸、33は押下部材(ロッド)である。トラフ28は、図5にその断面を示すように前面を開放状にしJ字形に形成したものになっている。このトラフ28の一端(図6の右端)は閉止されているが他端(図6の左端)は開放状とされその通口に前記排出管43が連通状に接続されていてスカムを導出できるようになっている。堰29は、扁平矩形断面をした中空横長体からできていてトラフ28の前端部を介して斜め前上がり状に取り付けられた横長状のゴム質でなる堰支持板29aを介して傾斜支持されており、その上端部は水面14より40mm弱浮上した状態を堰き止め状態とする一方水面14より約25mm程度押し下げられた状態をスカム呑み込み状態とするようになっている。 28 shown in FIGS. 5 to 8 is a fixed trough (one of the scum deriving means), 29 is a weir that can move up and down (a weir stopping means), 30 is an operating arm, 32 is a fulcrum shaft of the
前記作動アーム30は、トラフ28の前記他端に設けた開口付き側板の上端に取り付けた支点軸32を介して水平姿勢と前下がり姿勢とが得られるように上下動自在に支持されている。この作動アーム30の後端には復帰ストッパが設けられている一方、同アーム30の先端には、前記連動部材19の上端から水平に伸びた横軸30aが通されている。この横軸30aの軸回りにはクラッチ板50の先端に設けたボス50aが回転自在に取り付けられている。このボス50aは、横軸30a周りに設けたコイルバネにより図5の半時計回りに持ち上げられるようにされ、クラッチ板50も後上がりに付勢された形になっている。ここで、クラッチ板50・クラッチ爪31・押さえストッパ51などはクラッチ機構53を構成する。
このクラッチ機構は、特許第3711525号公報に記載された機構を採用することもある。The
As this clutch mechanism, the mechanism described in Japanese Patent No. 3711525 may be adopted.
クラッチ板50は、堰き止め時、押さえストッパ51によりその後端を押し下げられて水平になっている。
倣い部材17が駆動ローラー21の進行により押し上げられて連動部材19が引下げられると、ボス50aも下がってクラッチ板50は押さえストッパ51から離れながら前下がりに傾斜してゆき、これにより、クラッチ爪31は押下部材33を捉えて押し下げることになり、その押し下げにより堰29は所定量下げられることになる。堰29の押し下げが一定の長さ続き駆動ローラー21が倣い部材17を通過することによって、今度は、倣い部材17の重さが作用することにより連動部材19が持ち上げられ、それにより、作動アーム30とボス50aが持ち上がることによりクラッチ板50と押下ロッド33も持ち上がってのち、クラッチ板50が押さえストッパ51により押し下げられて元の水平姿勢に戻されて押下部材33は爪31から解放されたフリーな水位追従可能状態にされる。連動機構35は、倣い部材17・連動アーム18・連動部材19・作動アーム30・押下部材33等で構成され、その一部にクラッチ機構53が構成されている。The
When the copying
こうしたものにおいて、前記フライト11の掻寄方向を基準とする後側には、倣い部材17,17と同芯状をなすようにして、金属、樹脂あるいはゴム製でなる後倒れ阻止ローラー55が左右一対設けられている。各後倒れ阻止ローラー55は、フライト11の前面に取り付けられたアングル型のブラケット56の下部前端を介して回転自在に取り付けられており、ここでは、フライト11が図5のように正立姿勢でかつシュー24が案内レール20上に正規状態で摺動する姿勢において池底12上を抵抗なく転動する関係に設定されている。
図5ないし図8においては、後倒れ阻止ローラー55が実線で示され、前倒れ阻止ローラー55が破線で図示されているが、これは、後倒れ阻止ローラー55のみで構成される場合と、前・後倒れ阻止ローラー55、55の双方で構成される場合があるという意味である。In such a case, on the rear side with respect to the scraping direction of the
In FIGS. 5 to 8, the back
これにより、後倒れ阻止ローラー55の存在により正立姿勢を保ったまま倣い部材17下を通過してゆくので、連動部材19は所定の好適深さ程押下げられ、堰29もそれに応じて所定の呑込み量となるように押し下げられることになる。従って、スカムは常に円滑かつ確実に流入されることになる。また、フライト11は正立姿勢のまま池底上を進行してゆくので、汚泥は確実かつ効率的に掻き寄せられることになる。
また、ローラー55がフライト11の前側にも設けられていると、駆動ローラー21が倣い部材17下にさしかかって進行してゆく時点で、下回り用シュー24が案内レール20上で咬み込み抵抗を受けて前倒れしようとしても前倒れ阻止ローラー55がそれを阻止しようとするのでフライト11は図5の正立姿勢を保ったまま平行に進行し、その結果、連動部材19は所定の好適深さ程押下げられ、堰29もそれに応じて所定の呑込み量となるように押し下げられることになる。従って、スカムは常に円滑かつ確実に流入されることになる。さらに、フライト11が正立姿勢のまま池底上を進行してゆくので、汚泥は確実かつ効率的に掻き寄せられることになる。As a result, the interlocking
Further, if the
前・後倒れ阻止ローラー55は案内レール20上に転動するようにシュー24と同芯配置にしてもよいし、倣い部材17に同芯状あるいはシュー24に同芯状以外の配置にしてもよい。
前・後倒れ阻止ローラー55は、左右一対でなくフライト11の幅間中央に単一個設けたり、幅間中央と前記左右一対の合計3個所に配置してもよい。それ以外の4個所、5個所配置にしてもよい。
駆動ローラー21は、フライト11の前側に設けてもよい。
フライト11は、FFU(合成木材)以外にFRPなどを素材とすることができる。また、フライト11は、図9のように、FRPなどによりC形チャンネルで形成し、その内部にスペーサ57を介して駆動ローラー21付きローラーブラケット22を取り付けるようにしてもよい。
前記実施形態では、駆動ローラー21が倣い部材17の先端側から接触するようになっていたが、図10のように、倣い部材17が前記とは逆向きとされて駆動ローラー21が同倣い部材17の先部17aの基部17b寄りの部分から接触するようにしてもよい。The front / rear
A single front / rear
The
In the above embodiment, the
1…沈澱池 8…チェーン 11…フライト 12…池底 13…ピット 14…水面 16…支点軸 17…倣い部材 19…連動部材 20…案内レール 21…駆動ローラー 24…下回り用シュー 28…トラフ(スカム導出手段) 29…堰(堰き止め手段) 35…連動機構 53…クラッチ機構 55…前・後倒れ阻止ローラー。 1 ...
Claims (2)
Priority Applications (1)
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