JP3233377U - 理美容施術台 - Google Patents

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俊彦 多田
哲也 萬成
哲也 萬成
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俊介 小川
和成 戸田
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Abstract

【課題】快適な姿勢で被施術者に施術を受けさせることができる理美容施術台を提供する。【解決手段】被施術者の臀部および大腿が載せられる臀部大腿載置部5と、この臀部大腿載置部5の先端に連結されて被施術者の下腿が載置される下腿載置部6と、臀部大腿載置部5の後部側に連結されて被施術者の上半身が載せられる上半身載置部7と、この上半身載置部7の後方に配置されて被施術者の頭部が載置されるシャンプーボウルとを有する理美容施術台1において、設置面と平行である水平基準面X2に対する下腿載置部6の角度が、臀部大腿載置部5の先端を軸としてマイナス5度からプラス3度までのいずれかに変化する。【選択図】図5

Description

本考案は、理美容施設などで用いられる理美容施術台に関するものである。
従来、理美容施設などに設置されたシャンプー用の椅子として、背もたれ部が倒れてシャンプー台に近接することで、被施術者が横たわると共に頭部がシャンプー台に載せられるものがある。被施術者の体格は、年齢、性別などによって個体差があるため、被施術者は、頭部の位置をシャンプー台の位置に合わせて自ら姿勢を調節する必要がある。
例えば、下記特許文献1に記載された理美容椅子は、座部およびレッグレストが昇降することで、被施術者が姿勢を調節しやすくしたものである。
特開2016−30063号公報
しかし、理美容施設に設置された一般的なシャンプー用の椅子は、上記した理美容椅子を含めて、レッグレストが下向きに傾斜しているため、被施術者の下腿が水平よりも下がり、下腿がむくむ原因となる場合がある。なお、レッグレストが下向きに傾斜している理由は、被施術者が女性である場合、スカートなどの衣服の構造に配慮する必要があること、また、被施術者が、女性と比較して身長が高い男性である場合、足がレッグレストからはみ出し、足の重さで脹脛がレッグレストの先端部に圧迫されて被施術者に痛みを伴わせる場合があるため、荷重を分解させたことである。
近年の理美容施設では、シャンプーだけでなく、頭皮のマッサージやリンパの流れを改善し、リラクゼーションを促すことなどを目的として、数十分のヘッドスパも行われているため、施術が長時間に渡っても被施術者が負担とならない姿勢が望まれる。
本考案は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、快適な姿勢で被施術者に施術を受けさせることができる理美容施術台の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係る理美容施術台は、被施術者の臀部および大腿が載せられる臀部大腿載置部と、この臀部大腿載置部の先端に連結されて被施術者の下腿が載置される下腿載置部と、前記臀部大腿載置部の後部側に連結されて被施術者の上半身が載せられる上半身載置部と、前記上半身載置部の後方に配置されて被施術者の頭部が載置されるシャンプーボウルと、を有する理美容施術台において、前記下腿載置部が、ほぼ水平であり、設置面と平行である第一の水平基準面に対する前記下腿載置部の角度が、前記臀部大腿載置部の先端を軸として変化する、ことを特徴とする。
また、本考案に係る理美容施術台は、設置面と平行な第二の水平基準面に対して、前記臀部大腿載置部が、当該臀部大腿載置部の後端を軸として上向きに傾斜し、設置面と平行な第三の水平基準面に対する前記上半身載置部の角度が、前記臀部大腿載置部の後部側を軸として変化する、ことを特徴とする。
また、本考案に係る理美容施術台は、前記第一の水平基準面に対して変化する前記下腿載置部の角度が、マイナス5度からプラス3度までのいずれかである、ことを特徴とする。
また、本考案に係る理美容施術台は、前記第一の水平基準面に対して変化する前記下腿載置部の角度が、マイナス5度からプラス3度までのいずれかである、ことを特徴とする。
また、本考案に係る理美容施術台は、前記下腿載置部の全長が、被施術者の足よりも先端側に長く伸長する、ことを特徴とする。
また、本考案に係る理美容施術台は、前記下腿載置部に着脱されて当該下腿載置部の全長を伸ばす伸長部材を有する、ことを特徴とする。
また、本考案に係る理美容施術台は、前記下腿載置部の先端部に弾性部材を有する、ことを特徴とする。
また、本考案に係る理美容施術台は、前記弾性部材が、ビーズ、エアー、流体のいずれかである、ことを特徴とする。
また、本考案に係る理美容施術台は、前記上半身載置部が倒れて前記シャンプーボウルに近接したベッド状態と、前記上半身載置部が起きた椅子状態とに、相互に変形する、ことを特徴とする。
なお、本考案に係る理美容施術台は、被施術者の臀部および大腿が載せられる臀部大腿載置部と、この臀部大腿載置部の先端に連結されて被施術者の下腿が載置される下腿載置部と、前記臀部大腿載置部の後部側に連結されて被施術者の上半身が載せられる上半身載置部と、前記上半身載置部の後方に配置されて被施術者の頭部が載置されるシャンプーボウルと、を有する理美容施術台において、前記下腿載置部が、ほぼ水平である、ことを特徴としてもよい。
本考案に係る理美容施術台は、設置面と平行である水平基準面に対する前記下腿載置部の角度が、前記臀部大腿載置部の先端を軸としてマイナス5度からプラス3度までのいずれかに変化する、ことを特徴としてもよい。
本考案に係る理美容施術台は、設置面と平行な水平基準面に対して、前記臀部大腿載置部が、当該臀部大腿載置部の後端を軸として上向きに傾斜し、設置面と平行な水平基準面に対する前記上半身載置部の角度が、前記臀部大腿載置部の後部側を軸としてプラス1度から10度までのいずれかに変化する、ことを特徴としてもよい。
本考案に係る理美容施術台は、前記下腿載置部の全長が、被施術者の足よりも先端側に長く伸長する、ことを特徴としてもよい。
本考案に係る理美容施術台は、前記下腿載置部に着脱されて当該下腿載置部の全長を伸ばす伸長部材を有する、ことを特徴としてもよい。
本考案に係る理美容施術台は、前記下腿載置部の先端部に弾性部材を有する、ことを特徴としてもよい。
本考案に係る理美容施術台は、前記上半身載置部が倒れて前記シャンプーボウルに近接したベッド状態と、前記上半身載置部が起きた椅子状態とに、相互に変形する、ことを特徴としてもよい。
本考案に係る理美容施術台は、下腿載置部が、ほぼ水平である。この構成により、例えば、シャンプーやヘッドスパなどの施術において、被施術者の下腿がほぼ水平となることで、下腿のむくみなどが抑止される。したがって、快適な姿勢で被施術者に施術を受けさせることができる。
本考案に係る理美容施術台は、設置面と平行である水平基準面に対する下腿載置部の角度が、臀部大腿載置部の先端を軸としてマイナス5度からプラス3度までのいずれかに変化する。すなわち、被施術者の下腿が水平に近い状態となることで、下腿のむくみが抑止される。したがって、快適な姿勢で被施術者に施術を受けさせることができる。なお、下腿載置部の角度がマイナス5度を下回る場合、下腿が体幹に対して下がりすぎ、一方で、角度がプラス3度を上回る場合、大腿や膝の裏が臀部大腿載置部から離れる。いずれの場合も、長時間施術を受ける被施術者にとって適切な姿勢とならない。
本考案に係る理美容施術台は、設置面と平行な水平基準面に対して、臀部大腿載置部が、当該臀部大腿載置部の後端を軸として上向きに傾斜し、設置面と平行な水平基準面に対する上半身載置部の角度が、臀部大腿載置部の後部側を軸としてプラス1度から10度までのいずれかに変化する。この構成により、被施術者の臀部や腰回りが、膝の位置よりも下がり、被施術者の上半身が、少し起きる。特にヘッドスパの施術では、被施術者は、施術者によって頭部から足先方向に向けて押されることで、身体が足先方向にずれる場合があるところ、臀部や腰回りが膝の位置よりも低く沈み、上半身が少し起きることで、姿勢がV字状となり、身体が足先方向にずれることが妨げられる。
本考案に係る理美容施術台は、下腿載置部の全長が、被施術者の足よりも先端側に長く伸長する。すなわち、被施術者の下腿が、足先まで下腿載置部に載置される。換言すれば、被施術者の足が下腿載置部からはみ出すことがなく、脹脛が下腿載置部の先端部によって圧迫されない。したがって、快適な姿勢で被施術者に施術を受けさせることができる。なお、下腿載置部の全長が被施術者の足よりも短い場合、足が下腿載置部から先端側にはみ出し、足の重さで脹脛が下腿載置部の先端部に圧迫され、被施術者にとって適切な姿勢とならない。
本考案に係る理美容施術台は、下腿載置部に着脱されて当該下腿載置部の全長を伸ばす伸長部材を有している。すなわち、被施術者の下腿が、足先まで伸長部材に載置される。したがって、快適な姿勢で被施術者に施術を受けさせることができる。
本考案に係る理美容施術台は、下腿載置部の先端部に弾性部材を有している。この構成により、被施術者の下腿が弾性部材に載せられ、弾性部材のクッション性によって下腿への負担が軽減される。
本考案に係る理美容施術台は、上半身載置部が倒れてシャンプーボウルに近接したベッド状態と、上半身載置部が起きた椅子状態とに、相互に変形する。したがって、被施術者は、椅子状態の理美容施術台に着座すれば、自動的にベッド状態における快適な姿勢が促される。施術が終わった後、理美容施術台が椅子状態に変形すれば、被施術者は着座した姿勢が促される。
図1は、本考案の実施形態に係る理美容施術台の椅子状態における外観斜視図である。 図2は、本考案の実施形態に係る理美容施術台の椅子状態における外観側面図である。 図3は、本考案の実施形態に係る理美容施術台の椅子状態における外観平面図である。 図4は、本考案の実施形態に係る理美容施術台のベッド状態における外観斜視図である。 図5は、本考案の実施形態に係る理美容施術台のベッド状態における外観側面図である。 図6は、本考案の実施形態に係る理美容施術台のベッド状態における外観平面図である。 図7は、本考案の実施形態に係る理美容施術台における実施例の条件の概要を比較例と共に示した概要説明図である。 図8は、本考案の実施形態に係る理美容施術台における実施例の検証作業を説明するための説明図である。 図9は、本考案の実施形態に係る理美容施術台における実施例の検証結果を示した説明図である。 図10は、本考案の実施形態に係る理美容施術台における実施例に対する被験者の主観評価が示された主観評価説明図である。 図11は、本考案の実施形態に係る理美容施術台における実施例の検証結果を示した説明図である。
以下に、本考案の実施形態に係る理美容施術台を図面に基づいて説明する。図1から図6は、本実施形態に係る理美容施術台1の外観が示されている。図1から図3は、椅子状態の理美容施術台1が示され、図4から図6は、ベッド状態の理美容施術台1が示されている。なお、以下の説明では、設置面に対して垂直な方向が上方および下方、上半身載置部7から下腿載置部6に向かう方向が前方、下腿載置部6から上半身載置部7に向かう方向が後方である(図2および図5参照)。また、水平とは、設置面とほぼ平行であり、かつ、重力が作用する方向とほぼ直角な状態をいう。
図1から図6に示されているとおり、理美容施術台1は、設置面に固定される基台部2と、この基台部2に連結された施術台本体部4とから構成されている。
基台部2は、例えば空圧式、油圧式のピストンシリンダーなどの駆動部(図示省略)や、施術台本体部4の配置や角度を制御する制御部(図示省略)が内蔵されている。基台部2は、施術台本体部4の高さや角度を変化させる変形機構3が備えられている。変形機構3は、複数のアームやリンク機構によって実現されている。
施術台本体部4は、被施術者(図示省略)の臀部および大腿が載せられる臀部大腿載置部5と、この臀部大腿載置部5の先端に連結されて被施術者の下腿が載置される下腿載置部6と、臀部大腿載置部5の後部側近傍の連結軸10に連結されて被施術者の上半身が載せられる上半身載置部7とを有している。また、被施術者の頭部が載置されるシャンプーボウル(図示省略)が、上半身載置部7の後方に配置されている。シャンプーボウルは、上半身載置部7と間を空けて配置され、または、上半身載置部7に近接して配置されている。シャンプーボウルが上半身載置部7と間を空けて配置されている場合、シャンプーボウルは、上半身載置部7が倒れ、被施術者が上半身載置部7に仰向けに横たわった場合に頭部が載置できる程度に、上半身載置部7の後端が近接する位置に配置されている。シャンプーボウルは、基台部2を介して一体であってもよく、また、施術台本体部4から独立した移動式でもよい。
各部5,6,7は、例えば、バネ、樹脂、綿などのクッション材が上面に取り付けられ、革や布などで覆われている。臀部大腿載置部5は、ほぼ四角形の座部である。下腿載置部6は、ほぼ四角形または台形のレッグレストであり、全長が、被施術者の足よりも先端側に長く形成されている。すなわち、被施術者の足が下腿載置部6からはみ出すことなく、下腿が足先まで下腿載置部6に載置される。仮に、下腿載置部6の先端側から、被施術者の下腿がはみ出す場合、下腿載置部6が先端側に伸長し、伸縮する構成であってもよく、また、伸長部材(図示省略)が下腿載置部6に装着される構成であってもよい。伸長部材は、例えば、下腿載置部とほぼ同じ形状であり、かつ、下腿載置部6よりも全長が長い。この伸長部材が、下腿載置部6の全体に装着されることで、下腿載置部6の全長が長くなる。他の伸長部材は、例えば、下腿載置部6よりも全長が短く、下腿載置部6の下面や先端に装着されることで、下腿載置部6の全長を伸ばす。
下腿載置部の先端部は、弾性部材(図示省略)が備えられている。弾性部材は、例えば、バネ、樹脂、綿、ビーズ、エアー、液体などのクッション性を実現することができるものである。なお、弾性部材が、伸長部材の先端部に備えられた構成であってもよい。
上半身載置部7は、ほぼ四角形の背もたれであり、側方にひじ掛け部8が形成されている。ひじ掛け部8は、前方に向けて張り出している。シャンプーボウルは、半球状であり、例えば、シャワーヘッド、止水栓、被施術者の頸部を支持する支持部材が備えられている。シャンプーボウルは、施術者が、被施術者の頭頂部側から施術するリアシャンプー式、被施術者の頭部の側方から施術するサイドシャンプー式のいずれであってもよく、また、全自動のオートシャンプー式であってもよい。
各部5,6,7は、基台部2の変形機構3に連結されている。したがって、変形機構3が稼働することで、各部5,6,7が変位し、理美容施術台1は、椅子状態とベッド状態とに相互に変化する。
図1から図3に示されているとおり、椅子状態は、被施術者が着座できる形態である。この椅子状態では、図2に示されているとおり、臀部大腿載置部5は、設置面と平行であって当該臀部大腿載置部5の後端を含む第二の水平基準面X3をゼロ度とした場合に、この水平基準面X3に対して、後端を軸として上向きに僅かに傾斜している。上半身載置部7は、臀部大腿載置部5の後部側近傍の連結軸10を含む第三の水平基準面X1をゼロ度とした場合に、この水平基準面X1に対して、連結軸10を軸として起きている。下腿載置部6は、設置面と平行であって臀部大腿載置部5との連結箇所を含む第一の水平基準面X2をゼロ度とした場合に、この水平基準面X2に対して、臀部大腿載置部5の前端を軸として下向きに傾斜している。一方で、図4から図6に示されているとおり、ベッド状態は、被施術者が仰向けに横たわり、シャンプーやヘッドスパなどの施術が行われる形態である。このベッド状態では、図5に示されているとおり、臀部大腿載置部5は、水平基準面X3をゼロ度とした場合に、この水平基準面X3に対して、後端を軸として上向きに僅かに傾斜し、角度がゼロ度からプラス5度までのいずれかである。上半身載置部7は、水平基準面X1をゼロ度とした場合に、この水平基準面X1に対して、連結軸10を軸として倒れ、角度がゼロ度からプラス10度であり、後端がシャンプーボウルに近接している。なお、上半身載置部7は、水平基準面X1に対する角度が約55度であってよい。下腿載置部6は、ほぼ水平である。詳説すれば、下腿載置部6は、水平基準面X2をゼロ度とした場合に、この水平基準面X2に対して、臀部大腿載置部5の先端を軸としてマイナス5度からプラス3度までのいずれかである。
上記のとおり、理美容施術台1が構成されている。次に、理美容施術台1の実施例に基づいた検証結果を、比較例と共に説明する。図7は、実施例と比較例の条件の概要が示され、図8は、実施例および比較例の検証作業の説明が示され、図9は、実施例および比較例の検証結果が示され、図10は、実施例および比較例に対する被験者の主観評価が示されている。図11は、他の実施例に基づく検証結果が示されている。
図7に示されているとおり、実施例は、ベッド状態であり、水平基準面X2に対する下腿載置部6の角度がゼロ度、水平基準面X3に対する臀部大腿載置部5の角度がプラス5度、水平基準面X1に対する上半身載置部7の角度がプラス8度である。一方で、比較例1は、水平基準面X2に対する下腿載置部6の角度がマイナス10度、水平基準面X3に対する臀部大腿載置部5の角度がプラス5度、水平基準面X1に対する上半身載置部7の角度がプラス8度である。比較例2は、水平基準面X2に対する下腿載置部6の角度がマイナス90度、水平基準面X3に対する臀部大腿載置部5の角度がプラス5度、水平基準面X1に対する上半身載置部7の角度がプラス12度である。
被験者は、20代から50代の10名の女性であり、身長が、約155センチメートルから165センチメートル程度である。すなわち、被験者の身長は、被験者の年代の日本人女性の平均である158センチメートル付近である。同一人物が、実施例、比較例1、比較例2を一週間の間隔を開けて体験した。実施例、比較例1、比較例2を体験する順番は、被験者ごとに任意である。
室温が25度の検証室において、被施術者を着座させ、図8に示されているとおり、はじめに5分間の安静時間を設け、次いで前測定として、10分間で、VAS(Visual Analog Scale)、二次元気分尺度(TDMS−ST)を実施し、さらに筋硬度(首、肩、腰、脹脛)、下腿周囲径、血圧を順番に測定した。理美容施術台1をベッド状態に変形させ、5分間の安静時間を設けた後、30分間、被験者に寝姿勢を維持させた。安静時間から寝姿勢に渡る35分の間に、皮膚血流量、心拍数、脈拍数、心拍スペクトルを計測した。また、寝姿勢の30分間の始まりと、10分ごとの計4回、皮膚表面温度を測定し、同時に聞き取り調査を行った。また、実際の施術を想定し、試験者が、被験者の頭部を15秒間持ち上げる動作を、聞き取り調査の度に行った。最後に、後測定として、血圧、筋硬度、下腿周囲径の順に測定し、VASとTDMS−STを実施した。
図9および図10に示されているとおり、各試験前後において、筋硬度の有意な変化はみられなかったが、六点周囲径計測法によるむくみの計測(下腿推定体積)においては、比較例1と実施例において、有意な減少がみられた。VASでは、実施例においてのみ、腰と足における疲労感の有意な軽減がみられた。検証中における被験者へのアンケートでは、比較例1において、時間の経過と共に脚への負担感が増加し、比較例2において、首、腰への負担感が増加した。以上の結果から、各試験において、30分間首を後屈した状態においても、筋硬度に変化は生じないが、比較例1および比較例2では、時間の経過と共に被験者が負担を感じる傾向にある。一方で、実施例では、被験者が負担を感じ難い傾向にあり、特に、腰および脚への負担感が軽減されている。
各試験における検証前後の血圧は、実施例においてのみ収縮期血圧の有意な減少がみられた。HF(Hi Frequency)は、実施例においてのみ有意な向上がみられた。心拍数、脈拍数は、実施例においてのみ有意な減少がみられた。主観評価では、実施例においてのみ有意な変化がみられ、VASにおけるリラックス度の増加、TDMS−STにおける覚醒度の減少、安定度の上昇がみられた。実施例では、複数の生理的指標から、副交感神経の活性化を示唆する結果がみられ、主観評価による心理的指標においても、リラックスを示唆するものであった。
比較例1:足のむくみを軽減する効果が期待されるが、一方で、時間の経過と共に足への負担感が生じる可能性がある。
比較例2:時間の経過と共に、足への負担感の増加は見られないが、首および腰において負担感が増加した。副交感神経の活性化の傾向はみられなかった。したがって、身体に負担感は現れないが、長時間の施術では、精神的に負担を感じやすい可能性がある。
実施例:足のむくみが改善され、主観評価においても負担感の増加はみられず、疲労感は逆に改善した。各比較例よりも、副交感神経の活性化を示す指標の変化がみられ、主観評価としてもリラックス感が得られている。したがって、長時間の施術に対しても負担を感じることがなく、心身共にリラックスしやすいと考えられる。
なお、水平基準面X2に対する下腿載置部6の角度がマイナス5度からプラス3度、水平基準面X3に対する臀部大腿載置部5の角度がプラス1度から4度、水平基準面X1に対する上半身載置部7の角度がプラス1度から10度であっても、同様の結果となった。
ここで、図11に示されているとおり、ベッド状態において、水平基準面X2に対する下腿載置部6の角度をマイナス7度、マイナス5度、マイナス3度、マイナス1度、プラス1度、プラス3度、プラス5度、プラス7度に変化させた。上記した実施例と同様に、水平基準面X3に対する臀部大腿載置部5の角度はプラス5度、水平基準面X1に対する上半身載置部7の角度はプラス8度である。したがって、水平基準面X2に対する下腿載置部6の角度は、マイナス5度からプラス3度までであることが好ましい。
次に、理美容施術台1の効果を説明する。
上記したとおり、理美容施術台1では、ベッド状態において、下腿載置部6は、水平基準面X2をゼロ度とした場合に、この水平基準面X2に対して、臀部大腿載置部5の先端を軸としてマイナス5度からプラス3度までのいずれかである。この構成により、例えば、シャンプーやヘッドスパの施術において、被施術者の下腿がほぼ水平となることで、下腿のむくみなどが抑止される。したがって、快適な姿勢で被施術者に施術を受けさせることができる。
理美容施術台1では、ベッド状態において、臀部大腿載置部5は、水平基準面X3をゼロ度とした場合に、この水平基準面X3に対して、後端を軸として上向きに僅かに傾斜し、角度が1度からプラス5度までのいずれかである。この構成により、被施術者の臀部や腰回りが、膝の位置よりも下がる。特にヘッドスパの施術では、被施術者は、施術者によって頭部から足先方向に向けて押されることで、身体が足先方向にずれる場合があるところ、臀部や腰回りが膝の位置よりも低く沈むことで、身体が足先方向にずれることが妨げられる。
理美容施術台1では、ベッド状態において、上半身載置部7は、水平基準面X1をゼロ度とした場合に、この水平基準面X1に対して、連結軸10を軸として倒れ、角度が1度からプラス10度であり、後端がシャンプーボウルに近接している。また、臀部大腿載置部5は、水平基準面X3に対して、後端を軸として上向きに僅かに傾斜している。この構成により、被施術者の臀部や腰回りが、膝の位置よりも下がり、被施術者の上半身が、少し起きる。特にヘッドスパの施術において、臀部や腰回りが膝の位置よりも低く沈み、上半身が少し起きることで、姿勢がV字状となり、身体が足先方向にずれることが妨げられる。
理美容施術台1では、下腿載置部6は、全長が、被施術者の足よりも先端側に長く形成されている。すなわち、被施術者の下腿が、足先まで下腿載置部6に載置され、換言すれば、被施術者の足が下腿載置部6からはみ出すことなく、脹脛が下腿載置部6の先端部によって圧迫されない。したがって、快適な姿勢で被施術者に施術を受けさせることができる。
理美容施術台1では、下腿載置部6が先端側に伸長する構成であってもよく、また、伸長部材が下腿載置部6に装着される構成であってもよい。すなわち、被施術者の下腿が、足先まで伸長部材に載置される。したがって、快適な姿勢で被施術者に施術を受けさせることができる。
理美容施術台1では、下腿載置部の先端部、伸長部材の先端部に、弾性部材が備えられている。この構成により、被施術者の下腿、足、踵などが弾性部材に載せられ、弾性部材のクッション性によって下腿への負担が軽減される。
理美容施術台1では、基台部2の変形機構3が稼働することで、臀部大腿載置部5、下腿載置部6、上半身載置部7が変位し、理美容施術台1は、椅子状態とベッド状態とに相互に変化する。したがって、被施術者は、椅子状態の理美容施術台1に着座すれば、自動的にベッド状態における快適な姿勢が促される。施術が終わった後、理美容施術台1が椅子状態に変形すれば、被施術者は着座した姿勢が促される。
なお、理美容施術台1は、初めからベッド状態のままであり、椅子状態に変形するものではない実施形態であってもよい。
以上、本考案の実施形態を詳述したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではない。そして本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
1 理美容施術台
2 基台部
3 変形機構
4 施術台本体部
5 臀部大腿載置部
6 下腿載置部
7 上半身載置部
8 ひじ掛け部
9 シャンプーボウル
10 連結軸
1〜X3 水平基準面

Claims (9)

  1. 被施術者の臀部および大腿が載せられる臀部大腿載置部と、この臀部大腿載置部の先端に連結されて被施術者の下腿が載置される下腿載置部と、前記臀部大腿載置部の後部側に連結されて被施術者の上半身が載せられる上半身載置部と、前記上半身載置部の後方に配置されて被施術者の頭部が載置されるシャンプーボウルと、を有する理美容施術台において、
    前記下腿載置部が、ほぼ水平であり、
    設置面と平行である第一の水平基準面に対する前記下腿載置部の角度が、前記臀部大腿載置部の先端を軸として変化する、
    ことを特徴とする理美容施術台。
  2. 設置面と平行な第二の水平基準面に対して、前記臀部大腿載置部が、当該臀部大腿載置部の後端を軸として上向きに傾斜し、
    設置面と平行な第三の水平基準面に対する前記上半身載置部の角度が、前記臀部大腿載置部の後部側を軸として変化する、
    ことを特徴とする請求項1に記載された理美容施術台。
  3. 前記第一の水平基準面に対して変化する前記下腿載置部の角度が、マイナス5度からプラス3度までのいずれかである、
    ことを特徴とする請求項1に記載された理美容施術台。
  4. 前記第一の水平基準面に対して変化する前記下腿載置部の角度が、マイナス5度からプラス3度までのいずれかである、
    ことを特徴とする請求項2に記載された理美容施術台。
  5. 前記下腿載置部の全長が、被施術者の足よりも先端側に長く伸長する、
    ことを特徴とする請求項1に記載された理美容施術台。
  6. 前記下腿載置部に着脱されて当該下腿載置部の全長を伸ばす伸長部材を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載された理美容施術台。
  7. 前記下腿載置部の先端部に弾性部材を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載された理美容施術台。
  8. 前記弾性部材が、
    ビーズ、エアー、流体のいずれかである、
    ことを特徴とする請求項7に記載された理美容施術台。
  9. 前記上半身載置部が倒れて前記シャンプーボウルに近接したベッド状態と、前記上半身載置部が起きた椅子状態とに、相互に変形する、
    ことを特徴とする請求項4に記載された理美容施術台。
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