JP3232675U - 熱中症予防用被服類及びワッペン - Google Patents
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Abstract
【課題】着衣者の熱中症を予防することができる被服類及び、ワッペンを提供する。【解決手段】布地2の表面側に警告表示部3が設けられ、警告表示部3は、可逆熱変色性インキ層4を有し、可逆熱変色性インキ層4は、設定温度以上の温度となると色が変化することで警告表示部3に熱中症の警告が表れる。【選択図】図2
Description
本考案は、熱中症となることを予防する被服類及びワッペンに関する。特に、屋外で子供が野球やサッカーをするとき熱中症となることを予防する被服類及び被服類に取り付けるワッペンに関する。
従来より、野球やサッカーの試合や練習はグラウンドで行われており、夏場では熱中症となることがあった。特に子供の場合は自己の体調を把握しきれてはおらず、練習中に熱中症で倒れることがあった。この熱中症を防ぐため、指導者が15分ごとに休憩を入れたり、こまめに水分を取らせていた。
しかしながら、従来の熱中症予防方法は指導者任せであり、その指導者も複数の子供全てに目を行き届かせることは困難であった。
そこで、本考案は、着衣者本人やチームメイト、付き添いの親や指導者が、着衣者の熱中症を予防することができる被服類及び、ワッペンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案の熱中症予防用被服類は、布地の表面側に警告表示部が設けられた被服類であって、前記警告表示部は、可逆熱変色性インキ層を有し、前記可逆熱変色性インキ層は、設定温度以上の温度となると色が変化することで前記警告表示部に熱中症の警告が表れることを特徴としている。
また、本考案のワッペンは、布地の表面側に警告表示部が設けられたワッペンであって、前記警告表示部は、可逆熱変色性インキ層を有し、前記可逆熱変色性インキ層は、人間の設定温度以上の温度となると色が変化し、前記警告表示部に熱中症の警告が表れることを特徴としている。
前記可逆熱変色性インキ層の設定温度は32℃以上に設定されており、好ましくは35℃、又は38℃である。
本考案の熱中症予防用被服類及びワッペンにおいては、可逆熱変色性インキ層が設定温度以上の温度となると色が変化することで警告表示部に熱中症の警告が表れることとなる。この警告から熱中症になる危険性を、本人やチームメイト、付き添いの親や指導者は、容易に判別することができ、その結果熱中症を予防することができる。
図1は、本考案の実施形態に係る被服類1を示す。この被服類1には、布地2の正面であって”BASEBALL DREAM”の文字の上方位置に、横長線状の警告表示部3がプリントされている。
この警告表示部3は、図2に示すように、布地2の表面側に可逆熱変色性インキ層4を有している。そして、この可逆熱変色性インキ層4と布地2との間に通常インキ層5を有しており、この通常インキ層5は、可逆熱変色性インキ層4に覆われている。更に警告表示部3は、ホットメルト層10とトップコート層11とを有している。そして図2に示すように、布地2の表面側からホットメルト層10,通常インキ層5,可逆熱変色性インキ層4,トップコート層11の順にこれら層が積層されている。
可逆熱変色性インキ層4は、設定温度より低い温度では、有色で不透明であり、設定温度以上の温度となると透明となる可逆熱変色性インキが用いられる。本実施形態の可逆熱変色性インキ層4は、38℃未満では黒色で、38℃以上になると透明になる株式会社サクラクレパス社製のサクラTCカラーが使用されている。このサクラTCカラーは、色を変化させる温度を−5℃〜55℃の範囲で設定できるが、熱中症予防の観点から、32℃以上の温度で設定温度を設定するのがよい。特に、32℃〜38℃の範囲内に設定された可逆熱変色性インキが好ましい。
通常インキ層5は、可逆熱変色性インキ層4より幅が狭い横長線状に形成されており、上記設定温度以上の温度となっても色が変化しないインキが用いられている。本実施形態では、赤色のインキが使用されている。
このように警告表示部3が設けられた被服類1は、図3に示すように、設定温度より低い温度のときは、警告表示部3の可逆熱変色性インキ層4は、黒色のままで変色せず、下層の通常インキ層5は見えないままである。練習が続き、被服類1の温度が上昇し設定温度以上となると、可逆熱変色性インキ層4は、透明に変色し、赤色の通常インキ層5が視認可能となる。この警告表示部3の通常インキ層5を見ることで、熱中症になる危険性を、本人やチームメイト、付き添いの親や指導者は、容易に判別することができ、その結果熱中症を予防することができる。
この警告表示部3は、図4に示すような、転写シート6を用いてプリントすることにより設けられている。この転写シート6は、基材7の裏側にトップコート層11,可逆熱変色性インキ層4,通常インキ層5,ホットメルト層10がこの順に積層されている。また、他のデザインも通常インキにより設けられている。この転写シート6の裏側を布地に押し当て、表側から熱を加えると、可逆熱変色性インキ層4及び通常インキ層5は布地に転写され、図2に示すように、布地2の表面側に通常インキ層5、そして通常インキ層5を覆う可逆熱変色性インキ層4が積層されることとなる。
次に、本考案の他の実施形態に係るワッペンを図5に示す。図5に示すように、ワッペン8は、被服類の一種である帽子9に縫い付けられている。このワッペン8は、野球のボールのような模様を有しており、その縫い目が警告表示部3となっている。この警告表示部3は、他の実施形態と同様に、赤色の通常インキ層と、通常インキ層に積層された可逆熱変色性インキ層とで構成されている。そしてワッペン8の温度が設定温度を超えると、可逆熱変色性インキ層が透明となり、通常インキ層が視認可能となるので、チームメイト、付き添いの親や指導者は、ワッペン8の色から熱中症になる可能性が高いと判断でき、着用者を休ませることで熱中症を予防することができる。
本実施形態では、野球のユニフォームなどに対して、警告表示部3をプリントせずにワ
ッペンを付けることにより、熱中症を予防することができる。
ッペンを付けることにより、熱中症を予防することができる。
これら2つの実施形態では、可逆熱変色性インキ層の上にトップコート層が積層されている。可逆熱変色性インキは紫外線に弱いので、紫外線を吸収する素材で形成されたトップコート層を設けることにより日差しの強い夏場でも安定して警告表示することができる。
また、可逆熱変色性インキ層と布地の間に通常インキ層を設けているが、通常インキ層は設けなくてもよい。この場合、可逆熱変色性インキ層は、設定温度を超えると透明とはならず、他の色、例えば黒色から赤色へと変色する可逆熱変色性インキが使用されることとなる。
1 被服類
2 布地
3 警告表示部
4 可逆熱変色性インキ層
5 通常インキ層
6 転写シート
7 基材
8 ワッペン
9 帽子
10 ホットメルト層
11 トップコート層
2 布地
3 警告表示部
4 可逆熱変色性インキ層
5 通常インキ層
6 転写シート
7 基材
8 ワッペン
9 帽子
10 ホットメルト層
11 トップコート層
Claims (9)
- 布地の表面側に警告表示部が設けられた被服類であって、
前記警告表示部は、可逆熱変色性インキ層を有し、
前記可逆熱変色性インキ層は、設定温度以上の温度となると色が変化することで前記警告表示部に熱中症の警告が表れることを特徴とする熱中症予防用被服類。 - 前記警告表示部は、前記布地と前記可逆熱変色性インキ層との間に、前記設定温度以上の温度となっても色が変化しない通常インキ層を更に有し、
前記可逆熱変色性インキ層は、前記設定温度より低い温度では、有色で不透明であり、前記設定温度以上の温度となると透明となって、通常インキ層が視認可能となることを特徴とする請求項1に記載の熱中症予防用被服類。 - 前記可逆熱変色性インキ層の設定温度は、32℃以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱中症予防用被服類。
- 前記警告表示部には、前記可逆熱変色性インキ層の上に紫外線を吸収するトップコート層が積層されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の熱中症予防用被服類。
- 布地の表面側に警告表示部が設けられたワッペンであって、
前記警告表示部は、可逆熱変色性インキ層を有し、
前記可逆熱変色性インキ層は、設定温度以上の温度となると色が変化し、前記警告表示部に熱中症の警告が表れることを特徴とする熱中症予防用ワッペン。 - 前記警告表示部は、前記布地と前記可逆熱変色性インキ層との間に、前記設定温度以上の温度となっても色が変化しない通常インキ層を更に有し、
前記可逆熱変色性インキ層は、前記設定温度より低い温度では、有色で不透明であり、前記設定温度以上の温度となると透明となって、通常インキ層が視認可能となることを特徴とする請求項5に記載の熱中症予防用ワッペン。 - 前記警告表示部には、前記可逆熱変色性インキ層の上に紫外線を吸収するトップコート層が積層されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の熱中症予防用ワッペン。
- 請求項5〜7の何れか一項に記載の熱中症予防用ワッペンが表面に取り付けられたことを特徴とする被服類。
- 請求項1〜4の何れか一項に記載の熱中症予防用被服類又は請求項5〜8の何れか一項に記載の熱中症予防用ワッペンの警告表示部を形成するための転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021001317U JP3232675U (ja) | 2021-04-09 | 2021-04-09 | 熱中症予防用被服類及びワッペン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3232675U true JP3232675U (ja) | 2021-07-01 |
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Family Applications (1)
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JP2021001317U Active JP3232675U (ja) | 2021-04-09 | 2021-04-09 | 熱中症予防用被服類及びワッペン |
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2021
- 2021-04-09 JP JP2021001317U patent/JP3232675U/ja active Active
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