JP3231985B2 - アレイアンテナのチルト角制御装置 - Google Patents

アレイアンテナのチルト角制御装置

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JP3231985B2
JP3231985B2 JP32976795A JP32976795A JP3231985B2 JP 3231985 B2 JP3231985 B2 JP 3231985B2 JP 32976795 A JP32976795 A JP 32976795A JP 32976795 A JP32976795 A JP 32976795A JP 3231985 B2 JP3231985 B2 JP 3231985B2
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佳雄 恵比根
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Nihon Dengyo Kosaku Co Ltd
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Nihon Dengyo Kosaku Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば陸上の移動
通信方式における基地局用アレイアンテナのチルト角制
御に好適な装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話に代表される陸上の移動通信方
式においては、近年における利用者数の急激な増加に対
処するために、既設の基地局網の中に新しい基地局を割
り込み設置して全体の基地局数を増加させ、各基地局の
サ−ビスエリアを小さくして、周波数の繰り返し使用回
数を増加させ、周波数資源を有効に利用するようにして
いる。すなわち、割り当て周波数帯域数を増加すること
なく、従来の割り当て周波数帯域内において、利用者数
の急激な増加に対処しようとしている。そして、各基地
局のサ−ビスエリアを小さくするために、各基地局にお
けるアレイアンテナからの放射ビ−ムのチルト角が深く
なるように制御するが、その際に、電波の不感地帯を生
ずることのないように、隣接基地局間においてチルト角
の調整が必要となる。
【0003】図17は、上記のような目的を達するため
に、移相量調整用伝送線路を用いて構成したチルト角制
御装置を示す図で、1は励振電力の入力端子、2は電力
分配器、31 ないし36 は分配出力端子、61 ないし6
6 は移相量調整用伝送線路、71 ないし76 は移相電力
の出力端子、81 ないし86 は給電線路、91 ないし9
24は素子アンテナ、101 ないし106 はアンテナブロ
ックである。 端子1に加えられた励振電力は、電力分
配器2で6分配され、端子31 ないし36 を介して移相
量調整用伝送線路61 ないし66 、端子71 ないし76
および給電線路81 ないし86 を介してアンテナブロッ
ク101 ないし106 に加えられる。移相量調整用伝送
線路61 ないし66 の各長さを、線路61 が最も短く、
線路62 から66 に到るにしたがって順次長くなるよう
に形成すると共に、給電線路81 ないし86 の各長さが
互いに等しくなるように選定しておけば、アンテナブロ
ック101 の各素子アンテナ91 ないし94 に加えられ
る励振電力の位相が最も進み、アンテナブロック102
の各素子アンテナ95 ないし98 からアンテナブロック
106 の各素子アンテナ921ないし924に加えられる励
振電力の位相が順次遅れることとなるから、アンテナブ
ロック101 の各素子アンテナ91 ないし94 からの合
成放射波の位相に対して、アンテナブロック102 の各
素子アンテナ95 ないし98 からの合成放射波からアン
テナブロック106 の各素子アンテナ921ないし924
合成放射波に到る各位相が順次遅れることとなり、アン
テナブロック101 ないし106 の合成指向性は、水平
面に対して下方向にチルトされることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図17に示した従来の
チルト角制御装置においては、移相量調整用伝送線路6
1 ないし66 における各所要の移相量に応じて各長さを
変える必要があり、このためには所要の移相量に応じた
長さを有する線路と交換する必要があるので、移相量の
変更には比較的多くの労力と時間を要し、また、線路の
長さを連続的に微細に変えることが不可能であるから、
移相量もまた連続的に微細に調整することは困難であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数個の分配
出力端子を有し、励振電力の入力端子に接続される電力
分配器と、第1および第2の出力端子を有し、入力端子
が前記電力分配器の分配出力端子に接続される複数個
の回転形移相器と、前記複数個の回転形移相器の各出力
端子に接続される複数個の移相量調整用伝送線路と
記複数個の移相量調整用伝送線路と、アレイアンテナを
構成する各アンテナブロックとの間に接続される複数個
の給電線路とを備えるアレイアンテナのチルト角制御装
置であって、前記各回転形移相器は、円形状の励振素子
を有し、前記入力端子加えられる入力電力により励振
されて直線偏波電磁界を発生させる第1の励振器と、
記第1の励振器の前記円形状の励振素子と近接して設け
られる円形状の励振素子を有し、前記第1の励振器によ
発生された直線偏波電磁界に結合するとともに、当該
結合された直線偏波電磁界の直交2成分により生じる第
1および第2の出力電力を出力する第2の励振器と、
部に、前記第1および第2の励振器が、前記第1および
第2の励振器の各円形状の励振素子の中心を結ぶ軸の周
りに相対的に回転可能に設けられるシールドケースと、
前記第2の励振器から出力される第1の出力電圧が入力
される第1の端子と、前記第2の励振器から出力される
第2の出力電圧が入力される第2の端子と、前記第1の
出力端子に接続される第3の端子と、前記第2の出力端
子に接続される第4の端子とを有し、第3の端子および
第4の端子から、前記第1および第2の励振器の相対的
回転に応じて、移相量が互いに逆方向に変化する出力電
力を出力するハイブリッド回路とを有することを特徴と
する。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例を示す
図で、1は励振電力の入力(または受信電力の出力)端
子、2は電力分配(または電力合成)器、31 ないし3
3 は分配出力(または合成入力)端子、41 ないし43
は本発明者等がさきに提案した回転形移相器、51 ない
し56 は送信用移相電力の出力(または受信用移相電力
の入力)端子、61 ないし66 は移相量調整用伝送線
路、71 ないし76 は送信用移相電力の出力(または受
信電力の入力)端子、81 ないし86 は給電線路、91
ないし924は素子アンテナ、101 ないし106 はアン
テナブロックである。
【0007】図2ないし図12は、図1における回転形
移相器41 ないし43 、すなわち、本発明者等がさきに
提案した回転形移相器(特願平6−175974号)の
構成および作用を説明するための図である。なお、回転
形移相器41 ないし43 はすべて全く同様の構成である
から、以下、回転形移相器41 についてその構成および
作用を説明する。図2は、図1に示した回転形移相器4
1 を示す側面図で、11は結合器、111 および112
は有底円筒形のシ−ルドケ−ス、1131ないし1133
端子で、例えば同軸接栓より成る。12は例えば1/4
長結合線路形方向性結合器より成る90°3dBハイブ
リッド回路、121 は入力端子(またはアイソレ−ショ
ン端子)、122 はアイソレ−ション端子(または入力
端子)、123 および124 は出力端子で、出力端子1
3 (または124 )の出力の位相が、出力端子124
(または123 )の出力の位相に対して90°遅れたも
のとなる。131 および132 は同軸線路で、同軸線路
131 および132 の各入力端への入力相互の位相差を
そのまま保持して同軸線路131 および132 の各出力
端に出力させるように同軸線路131 および132 の各
長さを調整してある。
【0008】図3は、図2における結合器11の同軸接
栓1132および1133から同軸線路131 および132
を取り外した状態で結合器11の側面を見た図(図2と
同じ方向から見た側面図)、図4は、結合器11のシ−
ルドケ−ス111 側の底壁面を見た図で、図3および図
4の各符号は、図2と同様である。
【0009】図5は、図3のA−A部分の拡大断面図、
図6は、図3のB−B部分の拡大断面図、図7は、図4
のA−A部分の拡大断面図で、図5ないし図7におい
て、111 および112 は図2において説明した有底円
筒形シ−ルドケ−スで、両シ−ルドケ−ス111 および
112 の各開口端部の側壁面に段部を設け、何れか一方
のシ−ルドケ−ス、例えば111 の開口端部の内側にシ
−ルドケ−ス112 の開口端部を嵌入して両シ−ルドケ
−スを機械的、電気的に結合すると共に、シ−ルドケ−
ス111 と112 とが相対的に円筒軸の周りに回転し得
るように形成してある。1141ないし1143は同軸接栓
1131ないし1133の内部導体、1151および1152
高周波特性の優れたポリエチレンまたはフッ化エチレン
等の有機材、あるいは、セラミックス等の無機材から成
り、伝送波長に較べて厚さの薄い絶縁円板で、絶縁円板
1151はシ−ルドケ−ス111 の底壁の内表面に、絶縁
円板1152はシ−ルドケ−ス112 の底壁の内表面に、
それぞれ固着してある。1161は金属板で、絶縁円板1
51の表面に固着すると共に、周辺の一部を同軸接栓1
31の内部導体1141に電気的に接続して、絶縁円板1
51を介して対向するシ−ルドケ−ス111 が接地導
体、金属板1161が第1の励振素子、同軸接栓1131
内部導体1141と金属板1161との接続点が励振点とな
るマイクロストリップアンテナより成る第1の励振器を
形成してある。1162もまた金属板で、絶縁円板1152
の表面に固着すると共に、周辺の一部を同軸接栓1132
および1133の各内部導体1142および1143に電気的
に接続して、絶縁円板1152を介して対向するシ−ルド
ケ−ス112 が接地導体、金属板1162が第2の励振素
子、同軸接栓1132および1133の各内部導体1142
よび1143と金属板1162との接続点が励振点となるマ
イクロストリップアンテナより成る第2の励振器を形成
してある。なお、同軸接栓1132の内部導体1142と金
属板1162の接続点より成る励振点と金属板1162の中
心点とを結ぶ線と、同軸接栓1133の内部導体1143
金属板1162の接続点より成る励振点と金属板1162
中心点とを結ぶ線との交角が直角となるように形成して
ある。また、第1の励振素子1161と第2の励振素子1
62との対向間隔は、伝送波長に較べて小となるように
形成してある。同軸接栓1131の外部導体はシ−ルドケ
−ス111 に、同軸接栓1132および1133の各外部導
体はシ−ルドケ−ス112 に、それぞれ電気的に接続す
るが、同軸接栓1131ないし1133の各内部導体1141
ないし1143はシ−ルドケ−ス111 および112 に電
気的に接続されることのないように、図7に示すよう
に、内部導体1141の周りにおけるシ−ルドケ−ス11
1 の部分を一部取り除いて間隙を設け、内部導体1143
の周りにおけるシ−ルドケ−ス112 の部分を一部取り
除いて間隙を設けてある。図7には現われていないが、
同軸接栓1132の内部導体1142の周りにおけるシ−ル
ドケ−ス112 の部分にも同様に間隙を設けてある。
【0010】図8は、図2ないし図7について説明した
回転形移相器の作動説明のための図で、結合器11の同
軸接栓1131に加えられた入力は、内部導体1141を介
して第1の励振器における励振素子1161を励振する。
図5、図6および図8(a)に各示すようにX軸および
Y軸をとると、前記のように励振された励振素子1161
によって生じた電界ベクトルEは、図8(a)に示すよ
うに直交する二つの成分EX およびEY に分けられ、 E=EX +EY =Ecosφ+Esinφ ・・・・(1) の形で第2の励振器の励振素子1162に結合する。同軸
接栓1132の内部導体1142と励振素子1162の接続点
より成る励振点と励振素子1162の中心点とを結ぶ線
と、同軸接栓1133の内部導体1143と励振素子1162
の接続点より成る励振点と励振素子1162の中心点とを
結ぶ線との交角が直角となるように形成してあること前
述のとおりであるから、励振素子1162を基本モ−ドで
励振した場合、同軸接栓1132と1133との間の結合が
疎となって直交モ−ドの結合が可能となる。励振素子1
62への直交モ−ドの結合によって同軸接栓1132から
成分EX が、同軸接栓1133から成分EY が、それぞれ
出力され、同軸ケ−ブル131 および132 を介して9
0°3dBハイブリッド回路12の端子121 および1
2に入力される。90°3dBハイブリッド回路12
の端子124 の出力をE1 、端子123 の出力をE2
すると、
【数1】 となり、出力E1 は、図8(a)に示す電界ベクトルE
のX軸からの偏角φが増大するにしたがって、反時計方
向回りに位相が変化するが、振幅は変化しない。又、出
力E2 は、電界ベクトルEのX軸からの偏角φが増大す
るにしたがって、時計方向回りに位相が変化するが、振
幅は変化しない。したがって、電界ベクトルEのX軸か
らの偏角φが45°または225°の場合には、出力E
1 およびE2 は互いに振幅が等しく位相も互いに等しく
なるが、偏角φが45°または225°より増大する
と、出力E1 の位相は進む方向に変化するのに対して、
出力E2 の位相は遅れる方向に変化する。電界ベクトル
EのX軸からの偏角φが更に増大して135°または3
15°に達した場合には、出力E1 とE2 との位相関係
は互いに逆相となる。
【0011】図9は、結合器11におけるシ−ルドケ−
ス111 および112 を形成する有底円筒体の内径を
0.285λO (λO は設計周波数fO に対応する自由
空間波長)に、シ−ルドケ−ス111 の底壁とシ−ルド
ケ−ス112 の底壁との対向間隔を0.089λO に、
絶縁円板1151および1152の各比誘電率を10に、絶
縁円板1151および1152の各誘電正接を0.0055
に、絶縁円板1151および1152の各厚さを0.023
λO に、第1および第2の励振素子1161および1162
の各輪郭形状を円形に形成して各直径を0.21λO
に、それぞれ選定すると共に、同軸接栓1132および1
33から同軸ケ−ブル131 および132 を取り外して
観測した同軸接栓1131における反射特性を示す図で、
横軸は設計周波数fO に対する比周波数、縦軸は反射減
衰量(dB)である。図10は、結合器11の各部の寸
法等を図9について説明した値と同様に選定すると共
に、同軸接栓1132および1133から同軸ケ−ブル13
1 および132を取り外して観測した同軸接栓1131
1133の間の伝送特性を示す図で、横軸は図9と同じ
で、縦軸は伝送減衰量(dB)である。図9および図1
0から明らかなように、結合器11の反射特性および伝
送特性は、広帯域に亙って良好である。なお、結合器1
1における絶縁円板1151および1152の厚さは、これ
を伝送周波数帯域に応じて選択し、選択した厚さから厚
さを増すことによって帯域幅を増大させることができ
る。図11は、結合器11の各部の寸法等を図9につい
て説明した値と同様に選定し、図2に示すように、同軸
ケ−ブル131 および132 を介して90°3dBハイ
ブリッド回路12を結合器11に接続して成る回転形移
相器において、結合器11を形成するシ−ルドケ−ス1
1 または112 を共通の円筒軸の周りに相対的に回転
させて、シ−ルドケ−ス112 側に内装された第2の励
振器における励振素子1162と同軸接栓1132の内部導
体1142との接続点と励振素子1162の中心を結ぶ直
線、即ち、X軸とシ−ルドケ−ス111 側に内装された
第1の励振器における励振素子1161の励振によって生
じた電界ベクトルEとのなす偏角φを45°を基準とし
て90°および135°に変化させた際における同軸接
栓1133の出力E1 および同軸接栓1132の出力E2
位相変化を観測した結果を示すもので、両出力E1 およ
びE2 共に、偏角φの変化と位相の変化の絶対値との関
係は伝送周波数に依存することなく一致し、出力E1
2 とは位相の符号が異なっている。したがって、偏角
φの変化に対して、出力E1 とE2 の位相差は2φとな
る。図11における横軸は図9と同じで、縦軸は偏角
φ、すなわち、シ−ルドケ−ス111 および112 の相
対的回転角度φに対する移相量(°)である。図12
は、図11に結果を示した観測の場合と同一条件で、結
合器11の同軸接栓1131と90°3dBハイブリッド
回路12の出力端子123 間および結合器11の同軸接
栓1131と90°3dBハイブリッド回路12の出力端
子124間の各伝送減衰量を観測した結果を示す図で、
横軸は図11と同じで、縦軸は伝送減衰量(dB)であ
る。図12から明らかなように、図10に示した結合器
11のみの場合における伝送減衰量に比べて、90°3
dBハイブリッド回路12、同軸ケ−ブル131 および
132 を付加したことによって伝送損失は増加するが、
角度φの変化に対する出力E1 およびE2 の移相量の変
化の差、出力E1 およびE2 の振幅の差はほとんど認め
られない。
【0012】図1に戻って、回転形移相器41 ないし4
3 の各出力端子から垂直方向のアレイアンテナを形成す
るアンテナブロック101 ないし106 に到る接続関係
を説明すると、端子51 は、移相量調整用伝送線路6
1 、端子71 および給電線路81 を介してアンテナブロ
ック101 に接続され、端子52 以下も、同じ添字が付
された線路および端子を介してアンテナブロックに接続
される。アンテナブロックの数を、図1に示した数から
適宜増減させた場合にも、この増減に応じて端子および
線路を増減して、前記と同様の接続を行うこととなる。
回転形移相器41 ないし43 は、それぞれ2個の出力端
子を備えているから、アンテナブロックの数の1/2 の回
転形移相器を設けることによって、回転形移相器の出力
端子をアンテナブロックに対応させることができる。回
転形移相器41 ないし43 の各出力端子を端子51 ない
し56 に対応させるに当たって、回転形移相器41 ない
し43 の各出力端子のうち、各一方の出力端子(図2に
おける出力端子123 、すなわち、正極性出力の出力端
子)を、アンテナブロック101 ないし106 の上半部
に対応する端子51 ないし53 に対応させ、回転形移相
器41 ないし43 の各出力端子のうち、各他方の出力端
子(図2における出力端子124 、すなわち、負極性出
力の出力端子)を、アンテナブロック101 ないし10
6 の下半部に対応する端子54 ないし56 に対応させる
と共に、回転形移相器41 ないし43 の各一方の出力端
子と各他方の出力端子とが、アンテナブロック101
いし106 の上半部に対応する端子51 ないし53 と、
アンテナブロック101 ないし106 の下半部に対応す
る端子54 ないし56 との間における仮想境界面に対し
て対称となる端子51 ないし56 に接続される。例え
ば、回転形移相器41 の一方の出力端子を端子52 に、
他方の出力端子を端子55 に、回転形移相器42 の一方
の出力端子を端子53 に、他方の出力端子を端子54
に、回転形移相器43 の一方の出力端子を端子51 に、
他方の出力端子を端子56 に、それぞれ接続する。移相
量調整用伝送線路61 ないし66 の各長さについては、
後述するが、給電線路81 ないし86 の各長さは、すべ
ての長さが互いに等しくなるように形成する。
【0013】端子1に加えられた励振電力は、電力分配
器2において3分配され、分配出力は端子31 ないし3
3 を介して回転形移相器41 ないし43 に加えられ、回
転形移相器41 ないし43 の各出力は、端子51 ないし
6 、移相量調整用伝送線路61 ないし66 、端子71
ないし76 および給電線路81 ないし86 を介してアン
テナブロック101 ないし106 に加えられる。アレイ
アンテナのチルト角T(°)は、近似的に次式で与えら
れる。
【数2】 λ(mm):使用波長(放射または受信波長) P(°):隣接する素子アンテナからの放射波(または
受信波)相互の位相差 Cd (mm):隣接する素子アンテナの放射面(または
受波面)相互の中心間隔 いま、励振電力の周波数が900MHz、したがって、
使用波長λが300/0.9(mm)、隣接する素子ア
ンテナの放射面相互の中心間隔Cd が200(mm)
で、チルト角Tを例えばほぼ2°に設定しようとする場
合には、式(4)から隣接する素子アンテナからの放射
波相互の位相差Pが7.5°となるように形成する必要
がある。説明の便宜上、移相量調整用伝送線路61 ない
し66 を取り外して、回転形移相器41 ないし43 の各
出力を端子51 ないし56 、端子71 ないし76 および
給電線路81 ないし86 を介してアンテナブロック10
1 ないし106 に加えるように形成したとすると、図1
にはアンテナブロック101 ないし106 が、それぞれ
4個の素子アンテナから成る場合を例示してあるから、
隣接する素子アンテナからの放射波相互の位相差Pを
7.5°とするためには、回転形移相器41ないし43
の各出力が加えられる端子51 ないし56 のうち、隣接
する端子に加えられる出力間の位相差が、30°(=
7.5°×4)となるように形成する必要がある。回転
形移相器41 ないし43 の各移相量を、回転形移相器4
1 ないし43 を各形成する第1および第2の励振器相互
間の相対的回転角で表わし、回転形移相器41 ないし4
3 の各一方の出力端子の出力を+符号を付した回転角
で、各他方の出力端子の出力を−符号を付した回転角で
表わすこととし、回転形移相器41 ないし43 の各出力
と端子51 ないし56 との間の接続関係が図1に示すと
おりであるとすると、端子51 ないし56 のうち、隣接
する端子間に加えられる出力間の位相差を30°とする
ためには、例えば、回転形移相器41 の回転角を45
°、回転形移相器42 の回転角を15°、回転形移相器
3 の回転角を75°に選ぶと、端子51 ないし56
加えられる回転形移相器41 ないし43 の出力は、端子
1 から順次+75°、+45°、+15°、−15
°、−45°および−75°となり、端子51 と52
加えられる出力間の位相差は、+75°−(+45°)
=30°、端子52 と53 に加えられる出力間の位相差
は、+45°−(+15°)=30°、端子53 と54
に加えられる出力間の位相差は、+15°−(−15
°)=30°、端子54 と55 に加えられる出力間の位
相差は、−15°−(−45°)=30°、端子55
6 に加えられる出力間の位相差は、−45°−(−7
5°)=30°となる。式(4)における使用波長λ、
隣接する素子アンテナの放射面相互の中心間隔Cd およ
び隣接する素子アンテナからの放射波相互の位相差Pを
前記のように定めると、チルト角Tはほぼ2°となり、
また、回転形移相器41 ないし43 における伝送周波数
(使用周波数)が変化しても、その出力間の位相差が変
化しないこと図2ないし図12について説明したとおり
であるが、回転形移相器41 ないし43 の伝送周波数
(使用周波数)が変化すると、チルト角Tは変化するこ
ととなる。すなわち、式(4)から、 T(°) ほぼ比例 λ(mm)×P(°) ・・・・(5) 波長λ(mm)を周波数f(MHz)で置き換えると、 T(°) ほぼ比例 P(°)/f(MHz) ・・・・(6) 回転形移相器41 ないし43 における伝送周波数(使用
周波数)が変化した場合には、式(5)に示した λ(mm)×P(°) または、式(6)に示した P(°)/f(MHz) が変化することとなる。すなわち、回転形移相器41
いし43 の使用波長が短く(使用周波数が高く)なる
と、チルト角T(°)が浅くなり、逆に、使用波長が長
く(使用周波数が低く)なると、チルト角T(°)が深
くなる。
【0014】図13は、図1における移相量調整用伝送
線路61 ないし66 を省き、回転形移相器41 ないし4
3 の出力を直接給電線路81 ないし86 に加えてアンテ
ナブロック101 ないし106 を励振するように形成し
たチルト角制御装置の試作品を、800MHz帯のディ
ジタル自動車電話方式(送信周波数が810MHzない
し826MHz、受信周波数が940MHzないし95
0MHz)における高さ5mの基地局アンテナに取り付
けた場合におけるチルト角の周波数特性を示す図で、横
軸はチルト角の設定値(°)、すなわち、回転形移相器
1 ないし43の各回転角を適宜調整して設定したチル
ト角、縦軸はチルト角の実現値、すなわち、実際に得ら
れたチルト角、○印を連ねる細い実線は、送信周波数帯
と受信周波数帯(使用周波数帯)のほぼ中心の周波数8
85MHzにおけるチルト角の変化特性、縦方向の太い
実線は、810MHzないし956MHzの周波数範囲
におけるチルト角の変化範囲を示す。図13から明らか
なように、チルト角の設定値が大きい(深い)場合に
は、送信時と受信時において実際のチルト角が1°以上
も異なるから、送信周波数帯と受信周波数帯とが異なる
場合においてアンテナを共用することは困難である。そ
こで本発明においては、図1に示すように、端子51
いし56 と端子71ないし76 との間に、移相量調整用
伝送線路61 ないし66 を挿入接続し、移相量調整用伝
送線路61 ないし66 の各長さを、例えば、次のように
設定する。移相量調整用伝送線路61 ないし66 のう
ち、端子51 と最上段のアンテナブロック101 への給
電線路81 との間に接続される移相量調整用伝送線路6
1 および端子56 と最下段のアンテナブロック106
の給電線路86 との間に接続される移相量調整用伝送線
路66 を除き、端子52 ないし55 と中間段のアンテナ
ブロック102 ないし105 への給電線路82 ないし8
5 との間に接続される移相量調整用伝送線路62 ないし
5 の各長さを、適宜任意の互いに等しい長さに形成
し、移相量調整用伝送線路61 の長さを、移相量調整用
伝送線路62 ないし65 の各長さに較べて、使用周波数
帯のほぼ中間の周波数(送信周波数帯と受信周波数帯の
中間の周波数)において、位相角でほぼ360°分短く
形成し、移相量調整用伝送線路66 の長さを、移相量調
整用伝送線路62 ないし65 の各長さに較べて、使用周
波数帯のほぼ中間の周波数において、位相角でほぼ36
0°分長く形成してある。移相量調整用伝送線路61
いし66 の各長さを前記のように設定すると、使用周波
数帯のほぼ中間の周波数においては、移相量調整用伝送
線路61 および66 の長さが、中間の移相量調整用伝送
線路62 ないし65 の長さに較べて、位相角でほぼ36
0°分だけ異なるのみとなるから、この場合には移相量
調整用伝送線路61 ないし66 の長さがすべてほぼ等し
い場合と等価となり、チルト角は、回転形移相器41
いし43 の各回転角によって設定されたチルト角と等し
いこととなる。使用周波数が、使用周波数帯のほぼ中間
の周波数より高い場合には、位相角360°に対応する
位相差は周波数に比例して大きくなるから、移相量調整
用伝送線路61 の等価的長さは、実際の長さより短くな
り、移相量調整用伝送線路66の等価的長さは、実際の
長さより長くなり、したがって、使用周波数が、使用周
波数帯のほぼ中間の周波数より高い場合には、チルト角
が深くなる方向に変化し、逆に、使用周波数が、使用周
波数帯のほぼ中間の周波数より低い場合には、チルト角
が浅くなる方向に変化する。使用周波数の変化とチルト
角の変化の向きの関係は、移相量調整用伝送線路61
いし66 を省いた場合と、移相量調整用伝送線路61
いし66 を挿入接続した場合とで逆向きであるから、使
用周波数の変化に関係なく、チルト角をほぼ一定に保つ
ことができる。
【0015】図14は、図1に示した本発明チルト角制
御装置を、図13の実測時と同様の条件、すなわち、使
用周波数およびアンテナの高さの条件が同じである基地
局アンテナに取り付けた場合におけるチルト角の周波数
特性を示す図で、横軸および縦軸は図13と同様で、太
い実線および細い実線の表わす特性もまた図13と同様
である。図14から明らかなように、チルト角設定値
が、設定範囲の中間にある場合には、使用周波数の変化
に対するチルト角の変化は無視し得る程度に小で、チル
ト角の設定範囲の全域における変化特性も図13の場合
に比し、遥かに改善されている。
【0016】回転形移相器41 ないし43 の各出力端子
と端子51 ないし56 との接続に当たっては、以下説明
するような接続条件を満足する限り、図1に示した以外
の接続が可能である。すなわち、複数個の回転形移相器
の各出力端子のうち、正極性出力の出力端子を、垂直方
向のアレイアンテナの上半部のアンテナへの給電線路に
接続される移相量調整用伝送線路に接続し、複数個の回
転形移相器の各出力端子のうち、負極性出力の出力端子
を、垂直方向のアレイアンテナの下半部のアンテナへの
給電線路に接続される移相量調整用伝送線路に接続し、
複数個の回転形移相器毎の正極性出力の出力端子と負極
性出力の出力端子とが、垂直方向のアレイアンテナの上
半部に対応する移相量調整用伝送線路と垂直方向のアレ
イアンテナの下半部に対応する移相量調整用伝送線路と
の間における仮想境界面に対して対称となる移相量調整
用伝送線路に接続する。例えば、図1に示した回転形移
相器41 の一方の出力端子(正極性主力側)を端子51
に、他方の出力端子(負極性出力側)を端子56 に、回
転形移相器42の一方の出力端子(正極性主力側)を端
子52 に、他方の出力端子(負極性出力側)を端子55
に、回転形移相器43 の一方の出力端子(正極性主力
側)を端子53 に、他方の出力端子(負極性出力側)を
端子54 に、それぞれ接続し、チルト角の基準値をほぼ
2°に設定しようとする場合には、回転形移相器41
いし43 の各回転角を、75°、45°および15°に
それぞれ調整する。また、回転形移相器41 の一方の出
力端子(正極性主力側)を端子53 に、他方の出力端子
(負極性出力側)を端子54 に、回転形移相器42 の一
方の出力端子(正極性主力側)を端子51 に、他方の出
力端子(負極性出力側)を端子56に、回転形移相器43
の一方の出力端子(正極性主力側)を端子52 に、他
方の出力端子(負極性出力側)を端子55 に、それぞれ
接続し、チルト角の基準値をほぼ2°に設定しようとす
る場合には、回転形移相器41 ないし43 の各回転角
を、15°、75°および45°にそれぞれ調整する。
なお、チルト角の基準値を2°以外の値に設定しようと
する場合には、各回転形移相器の回転角を設定しようと
するチルト角の値に応じて適宜調整する。
【0017】図1に示した本発明の実施例においては、
移相量調整用伝送線路61 ないし66 を除き、回転形移
相器41 ないし43 の出力の加えられる端子51 ないし
6を、給電線路81 ないし86 に直接接続し、回転形
移相器41 ないし43 の回転角の調整のみによってアレ
イアンテナのチルト角の所要基準値を設定し、移相量調
整用伝送線路61 ないし66 を挿入接続することによっ
て、アレイアンテナにおけるチルト角の周波数特性を補
償し、回転形移相器41 ないし43 の各回転角を調整す
ることによって、チルト角を自在に変化させ得るように
構成したが、図15は、チルト角の所要基準値の設定手
法が、図1に示した実施例と異なる一例を説明するため
の図である。図15においては、まず、回転形移相器4
1 ないし43 の各回転角をすべて零に保持した状態で、
移相量調整用伝送線路61 ないし66 のうち、隣接する
移相量調整用伝送線路の長さの差、62 −61 、63
2 、64 −63 、65 −64 および66 −65 を、ア
ンテナブロック101 ないし106 のうち、隣接するア
ンテナブロックからの合成放射波相互の位相差に対応す
る長さに選定する。図15に示したアンテナにおいて
も、各アンテナブロックが4個の素子アンテナより成る
場合を例示してあるから、前記隣接する移相量調整用伝
送線路の長さの差としては、式(4)におけるPの4倍
に対応する長さを選定することとなる。チルト角の所要
基準値の設定後は、回転形移相器41 ないし43 の各回
転角を適当に調整することによって、チルト角を変える
ことができる。図15における他の符号および構成は、
図1と同様である。
【0018】図16は、図15に示した本発明チルト角
制御装置を、図13の観測時と同様の条件、すなわち、
使用周波数およびアンテナの高さの条件が同じである基
地局アンテナに取り付けた場合におけるチルト角の周波
数特性を示す図で、横軸およ縦軸は図13と同様で、太
い実線および細い実線の表わす特性もまた図13と同様
である。図16から明らかなように、図15に示した本
発明チルト角制御装置をアレイアンテナに取り付けた場
合にも、チルト角設定値が設定範囲の中間にある場合に
は、使用周波数の変化に対するチルト角の変化が無視し
得る程度に小さく、チルト角の設定範囲の全域における
変化特性も図13の場合に比し、遥かに改善されてい
る。
【0019】回転形移相器41 ないし43 の各回転角を
すべて零に保持した状態で、移相量調整用伝送線路61
ないし66 のうち、上下に隣接する移相量調整用伝送線
路の長さの差、62 −61 、63 −62 、64 −63
5 −64 および66 −65を、アンテナブロック101
乃至106 のうち、隣接するアンテナブロックからの
合成放射波相互の位相差に対応する長さに定める代わり
に、最上段のアンテナブロック101 に対応する移相量
調整用伝送線路61 の長さを最も短く形成し、最下段の
アンテナブロック106 に対応する移相量調整用伝送線
路66 に到るにしたがって、順次適当に長くなるように
形成してもよい。
【0020】図1および図15には、回転形移相器を3
個設けた場合を例示してあるがこの個数はアンテナブロ
ックの数に応じて適宜増減させるものであること前述の
とおりで、例えば、アンテナブロックが2個の場合には
回転形移相器を1個設け、その一方の出力端子を上段の
アンテナブロックに対応する移相量調整用伝送線路を介
して上段のアンテナブロックに対応する給電線路に接続
し、回転形移相器の他方の出力端子を下段のアンテナブ
ロックに対応する移相量調整用伝送線路を介して下段の
アンテナブロックに対応する給電線路に接続すると共
に、上段のアンテナブロックに対応する移相量調整用伝
送線路の長さを、下段のアンテナブロックに対応する移
相量調整用伝送線路の長さに較べて、適宜短く形成して
本発明を実施することができる。この実施例において
も、図1について説明した手法と同様の手法によって、
チルト角の所要基準値を設定することができる。また、
回転形移相器を1個設けた場合にも、図15について説
明した手法と同様に、回転形移相器の回転角を零に保っ
た状態で、上段のアンテナブロックへの給電線路に接続
される移相量調整用伝送線路(6U とする)の長さと、
下段のアンテナブロックへの給電線路に接続される移相
量調整用伝送線路(6L とする)の長さとの差6L −6
U を、上段および下段のアンテナブロックからの合成放
射波相互の位相差に対応する長さに選定してもチルト角
の所要基準値の設定を行うことができる。なお、上段の
アンテナブロックに対応する移相量調整用伝送線路6U
の長さを、下段のアンテナブロックに対応する移相量調
整用伝送線路6L の長さに較べて適当に短く形成しても
よい。
【0021】以上は、アレイアンテナを構成するアンテ
ナブロックへの給電線路に移相量調整用伝送線路を接続
する場合について説明したが、アレイアンテナが単独の
素子アンテナを上下に配設して構成される場合には、各
素子アンテナへの給電線路に移相量調整用伝送線路を接
続して本発明を実施することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明チルト角制御装置は、回転形移相
器と所要の長さの移相量調整用伝送線路とを組み合わ
せ、チルト角の変更を回転形移相器の回転角の調整によ
って行うもので、図17に示した従来装置に較べてチル
ト角の変更を極めて容易迅速に行うことができ、また、
チルト角を連続的に、かつ、微細に調整することがで
き、更に、比較的広い周波数帯域に亙ってチルト角の設
定値と実現値とをほぼ一致させ得るもので、送信周波数
帯と受信周波数帯とが異なる通信方式における送受共用
アレイアンテナのチルト角の制御に供して効果甚だ大で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する図である。
【図2】本発明装置の要部素子の構成を説明する図であ
る。
【図3】本発明装置の要部素子の構成を説明する図であ
る。
【図4】本発明装置の要部素子の構成を説明する図であ
る。
【図5】本発明装置の要部素子の構成を説明する図であ
る。
【図6】本発明装置の要部素子の構成を説明する図であ
る。
【図7】本発明装置の要部素子の構成を説明する図であ
る。
【図8】本発明装置の要部素子の作動を説明する図であ
る。
【図9】本発明装置の要部素子の作動特性を説明する図
である。
【図10】本発明装置の要部素子の作動特性を説明する
図である。
【図11】本発明装置の要部素子の作動特性を説明する
図である。
【図12】本発明装置の要部素子の作動特性を説明する
図である。
【図13】本発明装置の作動を説明する図である。
【図14】本発明装置の作動を説明する図である。
【図15】本発明の他の実施例を説明する図である。
【図16】本発明装置の作動を説明する図である。
【図17】従来装置を説明する図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 電力分配器 31 〜36 端子 41 〜43 回転形移相器 51 〜56 端子 61 〜66 移相量調整用伝送線路 71 〜76 端子 81 〜86 給電線路 91 〜924 素子アンテナ 101 〜106 アンテナブロック 11 結合器 111 、112 シ−ルドケ−ス 1131〜1133 同軸接栓 12 90°3dBハイブリッド回路 121 入力端子 122 アイソレ−ション端子 123 、124 出力端子 131 、132 同軸線路 1141〜1143 同軸接栓の内部導体 1151、1152 絶縁円板 1161、1162 金属板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−172411(JP,A) 特開 昭63−9301(JP,A) 特公 昭59−27522(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/10 - 1/195 H01Q 3/00 - 3/46 H01Q 21/00 - 21/30 H01Q 23/00 H01Q 25/00 - 25/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の分配出力端子を有し、励振電力
    の入力端子に接続される電力分配器と、第1および第2の出力端子を有し、入力端子が 前記電力
    分配器の分配出力端子に接続される複数個の回転形移
    相器と、 前記複数個の回転形移相器の各出力端子に接続される複
    数個の移相量調整用伝送線路と前記複数個の移相量調整用伝送線路と、アレイアンテナ
    を構成する各アンテナブロックとの間に接続される複数
    個の給電線路とを 備えるアレイアンテナのチルト角制御
    装置であって、 前記各回転形移相器は、円形状の励振素子を有し、前記
    入力端子加えられる入力電力により励振されて直線偏
    電磁界を発生させる第1の励振器と、前記第1の励振器の前記円形状の励振素子と近接して設
    けられる円形状の励振素子を有し、 前記第1の励振器に
    より発生された直線偏波電磁界に結合するとともに、当
    該結合された直線偏波電磁界の直交2成分により生じる
    第1および第2の出力電力を出力する第2の励振器と、内部に、前記第1および第2の励振器が、前記第1およ
    び第2の励振器の各円形状の励振素子の中心を結ぶ軸の
    周りに相対的に回転可能に設けられるシールドケース
    と、 前記第2の励振器から出力される第1の出力電圧が入力
    される第1の端子と、前記第2の励振器から出力される
    第2の出力電圧が入力される第2の端子と、前記第1の
    出力端子に接続される第3の端子と、前記第2の出力端
    子に接続される第4の端子とを有し、第3の端子および
    第4の端子から、前記第1および第2の励振器の相対的
    回転に応じて、移相量が互いに逆方向に変化する出力電
    力を出力するハイブリッド回路とを有する ことを特徴と
    するアレイアンテナのチルト角制御装置。
  2. 【請求項2】 前記各回転形移相器の第1および第2の
    出力端子のうち、正極性出力の出力端子を、大地に対し
    垂直方向のアレイアンテナの上半部のアンテナブロッ
    クに接続される給電線路接続される移相量調整用伝送
    線路に接続し、前記各 回転形移相器の第1および第2の出力端子のう
    ち、負極性出力の出力端子を、前記アレイアンテナの下
    半部のアンテナブロックに接続される給電線路と接続さ
    れる移相量調整用伝送線路に接続し、前記各 回転形移相器毎の正極性出力の出力端子が接続さ
    れる移相量調整用伝送線路と、負極性出力の出力端子が
    接続される移相量調整用伝送線路とは、前記アレイアン
    テナの上半部のアンテナブロックに対応する移相量調整
    用伝送線路と、前記アレイアンテナの下半部のアンテナ
    ブロックに対応する移相量調整用伝送線路との間におけ
    る仮想境界面に対して対称に配置され、 前記複数の 移相量調整用伝送線路のうち、最上段および
    最下段のアンテナブロックに対応する移相量調整用伝送
    線路を除く中間段のアンテナブロックに対応する移相量
    調整用伝送線路の長さを互いに等しく形成し、 最上段のアンテナブロックに対応する移相量調整用伝送
    線路の長さを、中間段のアンテナブロックに対応する移
    相量調整用伝送線路の長さに較べて、使用周波数帯のほ
    ぼ中間の周波数において、位相角でほぼ360°分短く
    形成し、 最下段のアンテナブロックに対応する移相量調整用伝送
    線路の長さを、中間段のアンテナブロックに対応する移
    相量調整用伝送線路の長さに較べて、使用周波数帯のほ
    ぼ中間の周波数において、位相角でほぼ360°分長く
    形成し、前記各 給電線路の長さを互いに等しくしたことを特徴と
    する請求項1に記載のアレイアンテナのチルト角制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記各回転形移相器の第1および第2の
    出力端子のうち、正極性出力の出力端子を、大地に対し
    垂直方向のアレイアンテナの上半部のアンテナブロッ
    クに接続される給電線路接続される移相量調整用伝送
    線路に接続し、前記各 回転形移相器の第1および第2の出力端子のう
    ち、負極性出力の出力端子を、前記アレイアンテナの下
    半部のアンテナブロックに接続される給電線路と接続さ
    れる移相量調整用伝送線路に接続し、前記各 回転形移相器毎の正極性出力の出力端子が接続さ
    れる移相量調整用伝送線路と、負極性出力の出力端子が
    接続される移相量調整用伝送線路とは、前記ア レイアン
    テナの上半部のアンテナブロックに対応する移相量調整
    用伝送線路と、前記アレイアンテナの下半部のアンテナ
    ブロックに対応する移相量調整用伝送線路との間におけ
    る仮想境界面に対して対称に配置され、 隣接する移相量調整用伝送線路のうち、上段のアンテナ
    ブロックに対応する移相量調整用伝送線路の長さを、下
    段のアンテナブロックに対応する移相量調整用伝送線路
    の長さに較べて、上段のアンテナブロックの放射波と下
    段のアンテナブロックの放射波との位相差にほぼ対応す
    る長さだけ短く形成し、前記各 給電線路の長さを互いに等しくしたことを特徴と
    する請求項1に記載のアレイアンテナのチルト角制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記各回転形移相器の第1および第2の
    出力端子のうち、正極性出力の出力端子を、大地に対し
    垂直方向のアレイアンテナの上半部のアンテナブロッ
    クに接続される給電線路接続される移相量調整用伝送
    線路に接続し、前記各 回転形移相器の第1および第2の出力端子のう
    ち、負極性出力の出力端子を、前記アレイアンテナの下
    半部のアンテナブロックに接続される給電線路と接続さ
    れる移相量調整用伝送線路に接続し、前記各 回転形移相器毎の正極性出力の出力端子が接続さ
    れる移相量調整用伝送線路と、負極性出力の出力端子が
    接続される移相量調整用伝送線路とは、前記アレイアン
    テナの上半部のアンテナブロックに対応する移相量調整
    用伝送線路と、前記アレイアンテナの下半部のアンテナ
    ブロックに対応する移相量調整用伝送線路との間におけ
    る仮想境界面に対して対称に配置され前記各 移相量調整用伝送線路の長さを、最上段のアンテ
    ブロックに対応する移相量調整用伝送線路から最下段
    のアンテナブロックに対応する移相量調整用伝送線路に
    到るにしたがって順次長くなるように形成し、前記各 給電線路の長さを互いに等しくしたことを特徴と
    する請求項1に記載のアレイアンテナのチルト角制御装
    置。
  5. 【請求項5】 第1および第2の出力端子を有し、入力
    端子に励振電力が入力される回転形移相器と、 前記回転形移相器の各出力端子に接続される2個の移相
    量調整用伝送線路と前記2個の移相量調整用伝送線路
    と、アレイアンテナを構成する各アンテナブロックとの
    間に接続される2個の給電線路とを備えるアレイアンテ
    ナのチルト角制御装置であって、 前記回転形移相器は、円形状の励振素子を有し、前記
    力端子加えられる入力電力により励振されて直線偏波
    電磁界を発生させる第1の励振器と、前記第1の励振器の前記円形状の励振素子と近接して設
    けられる円弧状の励振素子を有し、 前記第1の励振器に
    より発生された直線偏波電磁界に結合するとともに、当
    該結合された直線偏波電磁界の直交2成分により生じる
    第1および第2の出力電力を出力する第2の励振器と、内部に、前記第1および第2の励振器が、前記第1およ
    び第2の励振器の各円形状の励振素子の中心を結ぶ軸の
    周りに相対的に回転可能に設けられるシールドケース
    と、 前記第2の励振器から出力される第1の出力電圧が入力
    される第1の端子と、前記第2の励振器から出力される
    第2の出力電圧が入力される第2の端子と、前記第1の
    出力端子に接続される第3の端子と、前記第2の出力端
    子に接続される第4の端子とを有し、第3の端子および
    第4の端子から、前記第1および第2の励振器の相対的
    回転に応じて、移相量が互いに逆方向に変化する出力電
    力を出力するハイブリッド回路とを有する ことを特徴と
    するアレイアンテナのチルト角制御装置。
  6. 【請求項6】 前記回転形移相器の第1および第2の出
    力端子のうち、正極性出力の出力端子を、大地に対して
    垂直方向のアレイアンテナの上段のアンテナブロックに
    接続される給電線路接続される移相量調整用伝送線路
    に接続し、前記 回転形移相器の第1および第2の出力端子のうち、
    負極性出力の出力端子を、前記アレイアンテナの下段の
    アンテナブロックに接続される給電線路と接続される移
    相量調整用伝送線路に接続し、前記 上段のアンテナブロックに対応する移相量調整用伝
    送線路の長さを、前記下段のアンテナブロックに対応す
    る移相量調整用伝送線路の長さに較べて短く形成し、前記各 給電線路の長さを互いに等しくしたことを特徴と
    する請求項5に記載のアレイアンテナのチルト角制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記回転形移相器の第1および第2の出
    力端子のうち、正極性出力の出力端子を、大地に対して
    垂直方向のアレイアンテナの上段のアンテナブロックに
    接続される給電線路接続される移相量調整用伝送線路
    に接続し、前記 回転形移相器の第1および第2の出力端子のうち、
    負極性出力の出力端子を、前記アレイアンテナの下段の
    アンテナブロックに接続される給電線路と接続される移
    相量調整用伝送線路に接続し、前記 上段のアンテナブロックに対応する移相量調整用伝
    送線路の長さを、下段のアンテナブロックに対応する移
    相量調整用伝送線路の長さに較べて、前記上段のアンテ
    ブロックの放射波と前記下段のアンテナブロックの放
    射波との位相差にほぼ対応する長さだけ短く形成し、前記各 給電線路の長さを互いに等しくしたことを特徴と
    する請求項5に記載のアレイアンテナのチルト角制御装
    置。
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