JP3231939U - 加熱機能付き衣類 - Google Patents

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軍 李
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Abstract

【課題】電気的接続の信頼性が高く、かつ着用者の動作を妨げ難い加熱機能付き衣類を提供する。【解決手段】加熱機能付き衣類は、衣類本体1と、衣類本体に配置されるヒーター部2と、ヒーター部と電気的に接続されている端子部と、端子部に着脱可能に設けられる電源部材4とを備え、端子部が、衣類本体を挟んでヒーター部に対向する位置に配置されている。【選択図】図1

Description

本考案は、加熱機能付き衣類に関する。
衣類本体にヒーター部が配置されている加熱機能付き衣類が知られている。この加熱機能付き衣類は、ヒーター部と、このヒーター部に電力を供給する電源部材とを備えている。この加熱機能付き衣類として、バッテリが収納される収納部と、バッテリと接続されるコネクタ部と、コネクタ部とヒーター部とを接続する配線とを備えるものが発案されている(特開2016−156121号公報参照)。
特開2016−156121号公報
特許文献1に記載されている加熱機能付き衣類は、コネクタ部が収納部内に配置されており、バッテリとコネクタ部とが着脱可能に構成されている。特許文献1には、コネクタ部からバッテリを取り外すことで、ヒーター部を取り外さなくても衣類を洗濯できることが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載されている加熱機能付き衣類は、ヒーター部とコネクタ部とが配線で接続されているので、ヒーター部とバッテリとの電気的接続の信頼性が不十分である。すなわち、特許文献1に記載されている加熱機能付き衣類は、衣類の着用者の動作に配線が追随し難い場合があり、ヒーター部とコネクタ部との間で断線が生じるおそれがある。また、配線が存在することで着用者の自由な動作が妨げられることも考えられる。
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、電気的接続の信頼性が高く、かつ着用者の動作を妨げ難い加熱機能付き衣類を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本考案の一態様に係る加熱機能付き衣類は、衣類本体と、上記衣類本体に配置されるヒーター部と、上記ヒーター部と電気的に接続されている端子部と、上記端子部に着脱可能に設けられる電源部材とを備え、上記端子部が、上記衣類本体を挟んで上記ヒーター部に対向する位置に配置されている。
本考案の一態様に係る加熱機能付き衣類は、電気的接続の信頼性が高く、かつ着用者の動作を妨げ難い。
図1は、本考案の一実施形態に係る加熱機能付き衣類を示す模式的正面図である。 図2は、図1の加熱機能付き衣類の内面側の部分を示す模式図である。 図3は、図1の加熱機能付き衣類の電源部材を取り外した状態を示す模式図である。 図4は、図1の加熱機能付き衣類とは異なる実施形態に係る加熱機能付き衣類を示す模式図である。 図5は、図1及び図4の加熱機能付き衣類とは異なる実施形態に係る加熱機能付き衣類を示す模式図である。
[本考案の実施形態の説明]
最初に本考案の実施態様を列記して説明する。
本考案の一態様に係る加熱機能付き衣類は、衣類本体と、上記衣類本体に配置されるヒーター部と、上記ヒーター部と電気的に接続されている端子部と、上記端子部に着脱可能に設けられる電源部材とを備え、上記端子部が、上記衣類本体を挟んで上記ヒーター部に対向する位置に配置されている。
当該加熱機能付き衣類は、上記端子部が上記衣類本体を挟んで上記ヒーター部に対向する位置に配置されているので、着用者の動作に起因する断線のおそれが低い。また、当該加熱機能付き衣類は、上記端子部が上記衣類本体を挟んで上記ヒーター部に対向する位置に配置されているので、配線に起因して着用者の動作が制限され難い。そのため、当該加熱機能付き衣類は、電気的接続の信頼性が高く、かつ着用者の動作を妨げ難い。
上記ヒーター部が、上記衣類本体の内面に配置されており、上記端子部が、上記衣類本体の外面に配置されているとよい。このように、上記ヒーター部が、上記衣類本体の内面に配置されており、上記端子部が、上記衣類本体の外面に配置されていることによって、上記端子部に対する上記電源部材の着脱が容易であると共に、上記電源部材が着用者の動作を妨げ難い。
上記端子部と上記電源部材とが、スナップボタンによって着脱可能に設けられているとよい。このように、上記端子部と上記電源部材とが、スナップボタンによって着脱可能に設けられていることによって、上記端子部と上記電源部材とを容易かつ確実に着脱することができる。
当該加熱機能付き衣類は、携帯端末との無線通信により上記ヒーター部の加熱温度を調節可能な制御部をさらに備えるとよい。この構成によると、上記ヒーター部を所望の温度に調節しやすい。
上記衣類本体が下着であるとよい。当該加熱機能付き衣類は、上記衣類本体が下着である場合でも着用者の動作を妨げ難い。また、上記衣類本体が下着であることで、ヒーター部を着用者に密着させやすく、着用者を温めやすい。
なお、本考案において、衣類本体の「内面」とは、着用者と接する側の面を意味し、「外面」とはその反対側の面を意味する。
[本考案の実施形態の詳細]
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
<加熱機能付き衣類>
図1及び図2の加熱機能付き衣類10は、衣類本体1と、衣類本体1に配置されるヒーター部2とを備える。また、当該加熱機能付き衣類10は、図3に示すように、ヒーター部2と電気的に接続されている端子部3と、端子部3に着脱可能に設けられる電源部材4とを備える。端子部3は、衣類本体1を挟んでヒーター部2に対向する位置に配置されている。
(衣類本体)
衣類本体1は、下着である。当該加熱機能付き衣類10は、電源部材4が端子部3を介してヒーター部2と重なり合う位置に配置されているので、電源部材4を衣類本体1及びヒーター部2と一体的に取り扱うことができる。そのため、当該加熱機能付き衣類10は、衣類本体1が下着である場合でも着用者の動作を妨げ難い。また、当該加熱機能付き衣類10は、衣類本体1が下着であることで、ヒーター部2を着用者に密着させやすく、着用者を温めやすい。
上記下着の種類としては、特に限定されるものではなく、例えばシャツ、男性用パンツ(トランクス、ボクサーパンツ、ブリーフパンツ等)、ブラジャー、ショーツ、ランジェリー、ガードル、靴下等が挙げられる。中でも、ヒーター部2を着用者の腹部に対応して配置しやすい男性用パンツ、ショーツ又はガードルが好ましい。当該加熱機能付き衣類10は、着用者の腹部に接するようにヒーター部2を配置することで、例えば着用者が女性である場合であれば、生理時等に腹部を温めやすい。
(ヒーター部)
ヒーター部2は、発熱体(不図示)とこの発熱体を被覆する被覆材2aとを有している。上記発熱体は、電源部材4から供給される電力によって発熱する。上記発熱体としては、例えば電熱線が挙げられる。上記発熱体は、衣類本体1と被覆材2aとの間に配置されている。被覆材2aは、衣類本体1に、例えば縫製によって取り付けられている。
ヒーター部2は、衣類本体1の内面に配置されていることが好ましい。この構成によると、着用者の所望の位置を容易かつ確実に温めやすい。
(端子部)
端子部3は、ヒーター部2と電源部材4とを電気的に接続するための接続端子である。端子部3は、衣類本体1を挟んでヒーター部2と対向して配置される本体3aを有する。本体3aは、電源部材4と接続可能に構成されている。また、端子部3は、本体3aと上記発熱体とを電気的に接続する接続部(不図示)を有する。本体3aの個数としては、特に限定されないが、例えば2個とすることができる。
本体3aは、スナップボタンの雄部材又は雌部材として構成されている。本体3aは、縫製等により衣類本体1に固定されている。上記接続部は、衣類本体1を厚さ方向に貫通している。上記接続部は、一方側の端部で本体3aに接続され、他方側の端部で上記発熱体に接続されている。上記接続部は、例えば本体3aと同じ材料で本体3aと一体的に形成されている。すなわち、当該加熱機能付き衣類10は、端子部3とヒーター部2とが直接接続されており、端子部3とヒーター部2とを接続するための配線コードを有しない。
端子部3(より詳しくは、本体3a)は、衣類本体1の外面に配置されている。この構成によると、端子部3に対する電源部材4の着脱が容易であると共に、電源部材4によって着用者の動作が妨げられ難い。
(電源部材)
電源部材4は、端子部3と直接接続されている。電源部材4は、例えば平面面積が10cm以下程度の携帯型電源部材である。電源部材4は、ヒーター部2を加熱して使用する際に端子部3に接続されていればよく、その他の場合には端子部3から取り外しておいてよい。例えば電源部材4は、衣類本体1を洗濯する際には、端子部3から取り外されていることが好ましい。
電源部材4は、充電可能な電池(不図示)を含む。図3に示すように、電源部材4は、端子部3(より詳しくは、本体3a)と接続される接続部4aと、充電用のコネクタ4bとを有する。また、図1に示すように、電源部材4は、電力の供給のON、OFFを切り換えるためのスイッチ4cを有する。
接続部4aは、スナップボタンの雄部材又は雌部材として構成されている。具体的には、端子部3の本体3aと接続部4aとは、一方がスナップボタンの雄部材として構成され、他方がスナップボタンの雌部材として構成されている。これにより、端子部3と電源部材4とはスナップボタンによって着脱可能に設けられている。この構成によると、端子部3と電源部材4とを容易かつ確実に着脱することができる。また、この構成によると、衣類本体1に電源部材4を容易かつ確実に固定できるので、電源部材4を衣類本体1と一体的に取り扱いやすい。
コネクタ4bは、例えばUSB端子である。コネクタ4bには、所定のケーブルやアダプタ等が接続される。電源部材4は、上記ケーブルやアダプタを介して充電可能に構成されている。
スイッチ4cは、例えば押しボタンである。スイッチ4cは、電力のON、OFFに加えて、ヒーター部2の温度調節機能を有していてもよい。
<利点>
当該加熱機能付き衣類10は、端子部3が衣類本体1を挟んでヒーター部2に対向する位置に配置されているので、着用者の動作に起因する断線のおそれが低い。また、当該加熱機能付き衣類10は、端子部3が衣類本体1を挟んでヒーター部2に対向する位置に配置されているので、従来の加熱機能付き衣類のように配線に起因して着用者の動作が制限され難い。そのため、当該加熱機能付き衣類10は、電気的接続の信頼性が高く、かつ着用者の動作を妨げ難い。
[第二実施形態]
<加熱機能付き衣類>
図4の加熱機能付き衣類20は、衣類本体1と、衣類本体1に配置されるヒーター部2と、ヒーター部2と電気的に接続されている端子部(不図示)と、上記端子部に着脱可能に設けられる電源部材4とを備える。上記端子部は、衣類本体1を挟んでヒーター部2に対向する位置に配置されている。当該加熱機能付き衣類20は、携帯端末100との無線通信によりヒーター部2の加熱温度を調節可能な制御部21を備える。携帯端末100としては、例えばスマートフォンが挙げられる。当該加熱機能付き衣類20は、制御部21を備えている以外は、図1及び図2の加熱機能付き衣類10と同様の構成とすることができる。そのため、以下では、制御部21についてのみ説明する。
(制御部)
制御部21は、例えば電源部材4内に設けられている。制御部21は、携帯端末100から送られる信号を受信可能なアンテナ(不図示)を有する。制御部21は、携帯端末100にインストールされたアプリケーションの動作に基づき、例えばヒーター部2に印加する電圧を変化させることで、ヒーター部2の加熱温度を調節する。制御部21は、ヒーター部2による加熱のON、OFFについても制御できるように構成されていてもよい。
<利点>
当該加熱機能付き衣類20は、携帯端末100との無線通信によりヒーター部2の加熱温度を調節可能な制御部21を備えるので、ヒーター部2を所望の温度に調節しやすい。特に、この構成によると、衣類本体1が下着である場合でも、この下着を外部に露出することなく、ヒーター部2の加熱温度を容易に調節することができる。
[第三実施形態]
<加熱機能付き衣類>
図5の加熱機能付き衣類30は、衣類本体31と、衣類本体31に配置されるヒーター部2と、ヒーター部2と電気的に接続されている端子部(不図示)と、上記端子部に着脱可能に設けられる電源部材4とを備える。上記端子部は、衣類本体31を挟んでヒーター部2に対向する位置に配置されている。ヒーター部2、上記端子部及び電源部材4については、図1及び図2の加熱機能付き衣類10と同様の構成とすることができるので、説明を省略する。
衣類本体31は、マフラーである。衣類本体31は、着用者の頸部(より詳しくは、後頸部)に対向する位置にヒーター部2が配置されている。すなわち、ヒーター部2は、衣類本体31の内面に配置されている。
<利点>
当該加熱機能付き衣類30は、衣類本体31がマフラーであることで、着用者の頸部を容易かつ確実に温めることができる。当該加熱機能付き衣類30は、上記端子部が衣類本体31を挟んでヒーター部2に対向する位置に配置されているので、衣類本体31がマフラーである場合でも、着用者の動作が妨げられ難い。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
例えば上記ヒーター部は、上記衣類本体の内面以外の部分に配置されていてもよい。例えば上記衣類本体が複数の生地を重ねて設けられている場合であれば、上記ヒーター部は、生地と生地との間に配置されていてもよい。
上記端子部は、上記衣類本体の外面以外の部分に配置されていてもよい。また、上記衣類本体には、上記端子部を外部から視認させないようにするためのカバー等が設けられていてもよい。
当該加熱機能付き衣類は、上記端子部を上記ヒーター部と重なり合う位置に配置できる限り、上記端子部と上記電源部材との接続手段は特に限定されるものではない。例えば上記衣類本体に上記電源部材を取り付けるための枠体やレール部材等が設けられており、この枠体やレール部材に上記電源部材を取り付けることで、上記端子部と上記電源部材とが接続されるように構成されていてもよい。
上記衣類本体としては、下着やマフラー以外のものを用いることも可能である。例えば上記衣類本体は、腹巻、手袋、帽子等であってもよく、上着であってもよい。
以上のように、本考案の一態様に係る加熱機能付き衣類は、電気的接続の信頼性が高く、かつ着用者の動作を妨げ難いので、着用者の所望の部位を温めるのに適している。
1、31 衣類本体
2 ヒーター部
2a 被覆材
3 端子部
3a 本体
4 電源部材
4a 接続部
4b コネクタ
4c スイッチ
10、20、30 加熱機能付き衣類
21 制御部
100 携帯端末

Claims (5)

  1. 衣類本体と、
    上記衣類本体に配置されるヒーター部と、
    上記ヒーター部と電気的に接続されている端子部と、
    上記端子部に着脱可能に設けられる電源部材と
    を備え、
    上記端子部が、上記衣類本体を挟んで上記ヒーター部に対向する位置に配置されている加熱機能付き衣類。
  2. 上記ヒーター部が、上記衣類本体の内面に配置されており、
    上記端子部が、上記衣類本体の外面に配置されている請求項1に記載の加熱機能付き衣類。
  3. 上記端子部と上記電源部材とが、スナップボタンによって着脱可能に設けられている請求項1又は請求項2に記載の加熱機能付き衣類。
  4. 携帯端末との無線通信により上記ヒーター部の加熱温度を調節可能な制御部をさらに備える請求項1、請求項2又は請求項3に記載の加熱機能付き衣類。
  5. 上記衣類本体が下着である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の加熱機能付き衣類。
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