JP3231107U - 食品撹拌具 - Google Patents

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Abstract

【課題】大量の食品の撹拌において、撹拌時間を短縮化するとともに撹拌する者の疲労度を軽減させ、かつ撹拌時に食品に気泡が取り込まれにくい、業務用にも適した食品撹拌具を提供する。
【解決手段】食品撹拌具100は、食品を撹拌するための撹拌部10と、片手全体で把持可能な把持部30と、撹拌部10と把持部30とを連携する連携部20と、を有し、撹拌部10は、側面視において板状であり、上面視において撹拌部10の外郭を構成する外枠部12と、外枠部12の内側の空間を分割する分割部14と、を備える。撹拌部10と接触した食品は、外枠部12および分割部14によりせん断されつつ、穴16を貫通する。これを繰り返すことによって、食品は均一に撹拌される。
【選択図】図1

Description

本考案は、卵または卵を含む材料、ケーキ用の粉と他の材料、天ぷら粉と水などの食品を手動で撹拌するための食品撹拌具に関し、特には多量の食品の撹拌も容易であり業務上の使用にも適した食品撹拌具に関する。
従来から、食品を撹拌する道具として、柄と、柄の先端に設けられた複数の線材をそれぞれ輪にしてなる撹拌部とを備える食品撹拌具が知られる。
たとえば、図4に示された従来の食品撹拌具400のように、ステンレスなどの材料からなる線材412の両端が柄420の先端に固定されてなる楕円状などの輪414を複数有する用具は、従来の典型的な食品撹拌具(以下、従来技術1ともいう)である。上述する複数の線材412の端部は柄420の先端面において周方向に当間隔で配列され、複数の、立体的な楕円球状あるいはしずく状の輪414を構成し、これによって撹拌部410が構成される。従来技術1において、その撹拌及び泡立ての能力は、撹拌部410を構成する線材412の本数に比例すると考えられている。
これに対し、下記特許文献1には、泡立部(撹拌部)を構成する線材として、柔軟性のある合成樹脂からなり所定部分が二分割され左右に拡開された分割細線を用いた食品撹拌具(以下、従来技術2ともいう)が提案されている。
従来技術2は、拡開した部分において、線材が二分割されているため実質的に線材の本数が2倍となる。そのため、従来技術2によれば、線材の本数を増やすことで軽量性が損なわれることなく、泡立機能の優れた泡立器が提供される旨、説明されている。
また下記特許文献2には、柄と、柄の先端に接続するヘッド(撹拌部)とからなり、当該ヘッドが、先端を丸く巻き込んだカール部を備えた線材を複数本、放射状に配置されて構成された撹拌器(以下、従来技術3ともいう)が提案されている。特許文献2には、従来技術3の線材は輪状ではなく各々バラバラに独立して可動できる自由度を有しており、食品等を短時間で良く混ぜることができる旨、説明されている。
実昭64−8341号公報 特開2019−13452号公報
上述する従来技術1から従来技術3は、以下の問題点があった。かかる問題について、生卵の撹拌を例に説明する。
たとえば、卵1〜2個程度の少量を撹拌する場合であれば、従来の食品撹拌具でも充分に撹拌可能である。しかし、卵5〜10個程度の個数になると、均一に撹拌するまでに時間がかかり、また食品撹拌具を握った腕の疲労度が大きいという問題があった。特に多量の卵を一日に何度も手動で撹拌しなければならない料理人、菓子やパンなどの製造者において、従来の食品撹拌具を業務上で使用した場合、上述する時間と労力の問題が非常に大きかった。しかし、上述のとおり時間と労力の問題が潜在的にありながら、従来技術1等は食品攪拌具として非常にポピュラーな道具であり選択の余地がないものとして、料理人等は上記問題を甘んじて受け止め、従来技術1等を使用し続けているという現状があった。
本考案者は、従来の食品攪拌具が有する潜在的な問題、即ち、撹拌時の時間と労力の問題を見出し、これを食品攪拌具の課題として認識した。そして上記問題について検討したところ、以下のように推察された。即ち、図4に示すとおり、従来の食品撹拌具400の撹拌部410は、全体として立体的な楕円球状あるいはしずく状に構成されており、外形が曲面状をなしている。そのため従来の食品撹拌具400の撹拌部410を複数の卵460に対し撹拌方向450に動作させると、複数の卵460は、各線材412の間に入り込むことなく撹拌部410の表面に沿って周面方向470に滑るように移動しやすく、それ故、撹拌効率が悪いことが推察された。したがって、従来の食品撹拌具400を用いた場合、均一な卵液を得るまでに時間がかかり、また不均一な状態で撹拌作業を繰りかえすことにより撹拌時の負荷が大きく、腕の疲労度が増大するものと思われた。かかる問題は、たとえば予め卵の黄身を潰した状態としてから撹拌を開始しても同様の傾向にあった。
また従来の食品攪拌具の異なる問題として、従来の食品撹拌具で撹拌された食品は、気泡を含みやすいという問題もあった。即ち、特許文献1にも記載されているとおり、従来技術1〜3のような従来の食品撹拌具は、食品を泡立てることに適している。かかる気泡の問題は、図4を用いて以下のように説明可能である。即ち、立体的に構成された撹拌部410において撹拌される食品は、線材412間を通過し撹拌部410の内部空間に進入し、再度、線材412間を通過して当該内部空間の外に出る際に当該食品中に気泡が取り込まれやすいと推察された。
また、従来の食品撹拌具400は、上述のとおり被撹拌物である食品が、撹拌部410の表面に沿って両脇に滑ってしまうことを回避するために、以下のような動作で使用されることが一般的である。つまり、従来の食品撹拌具400の使用者は、一般的に、柄を握った手のスナップを効かせ、卵などの食品をすくい上げるように撹拌部410の少なくとも一部が外気に触れる程度の高さまで斜め上方に移動させ、その後、周回する軌跡をたどりながら下り傾斜方向に降下させる周回運動を連続させながら食品を撹拌する。従来の食品攪拌具をこのように動作させた場合、撹拌効率は多少改善されるが、食品に気泡が多く取り込まれ、あるいは食品の泡立ちが顕著である。たとえば生クリームや、メレンゲなどを作成する場合には、この気泡の取り込み等は有効に働く。一方、茶わん蒸しやきめ細かいパン生地を作成する場合などには、なるべく気泡が取り込まれない方が好ましい。つまり、従来の食品撹拌具400は、気泡の取り込みを抑え、食品をきめ細やかに仕上げたい場合には、不向きであった。
従来の食品攪拌具が有する上記労力と時間の問題、および上記気泡の問題は、卵の撹拌だけでなく、粉と水分や卵とを撹拌する場合などにも発生しうる。
本考案は上述のような課題に鑑みてなされたものである。即ち、本考案は、大量の食品の撹拌において、撹拌時間を短縮化するとともに撹拌する者の疲労度を軽減させ、かつ撹拌時に食品に気泡が取り込まれにくい、業務用にも適した食品撹拌具を提供するものである。
本考案の食品撹拌具は、食品を撹拌するための撹拌部と、片手全体で把持可能な把持部と、上記撹拌部と上記把持部とを連携する連携部と、を有し、上記撹拌部は、側面視において板状であり、上面視において当該撹拌部の外郭を構成する外枠部と、当該外枠部の内側の空間を分割する分割部と、を備えることを特徴とする。
上記構成を備える本考案の食品撹拌具によれば、食品の撹拌時間を短縮可能であり、また撹拌する者の疲労度を軽減させることができ、かつ撹拌時に気泡が食品に取り込まれ難い。そのため、家庭使用はもちろんのこと、多量の食品を何度も撹拌しなければならないような業務上の使用であっても、本考案の食品撹拌付は、短時間かつ均一な食品の撹拌を可能とし、また気泡の取り込みを抑え得る。
本考案の一実施形態にかかる食品撹拌具の上面図である。 図1に示す食品撹拌具のII-II断面図である。 本考案の異なる実施形態にかかる食品撹拌具の上面図である。 従来の食品撹拌具の問題点を説明する説明図である。
以下、本考案の実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
本考案の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、1つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
本考案又は本明細書の記載に関し、上面とは、板状の撹拌部の厚み方向から観察される任意の一方側の面を指し、側面とは、厚み方向に対し直交方向から観察される面を指す。また本考案を上面視するとは、撹拌部の板面方向に対し法線方向から本考案を観察する場合を指す。また本考案では、任意の箇所から撹拌部側を先端方向とし、把持部側を基端方向と呼ぶ。
また本考案に関し、撹拌するとは、対象となる食品を混合して均一な状態とすることを広く含み、たとえば当該食品が生卵である場合には、当該生卵を溶いて均一な卵液を調製することを含み、また当該食品が任意の粉および水分を含む他の食品である場合には、それらの食品を均一な状態に混合することを含む。上述する「水分を含む他の食品」とは、水や牛乳などの液状体、または溶かしバターや生卵などの流動体から選択された1以上の食品を指す。
以下に、本考案の食品撹拌具の一実施形態について図1および図2を用いて説明する。図1は、本考案の一実施形態にかかる食品撹拌具100の上面図である。図2は、図1に示す食品撹拌具100のII-II断面図である。ここでいうII-II断面とは、図1に示す一点破線で示すラインで切断されて形成された断面であり、より具体的には、撹拌部先端101と撹拌部基端102とを結んだ線、撹拌部基端102と把持部先端103を結んだ線、把持部先端103と把持部基端104を結んだ線において、厚み方向に食品撹拌具100を切断してなる断面を指す。
はじめに、本実施形態の食品撹拌具の概要について説明する。
図1に示すように、食品撹拌具100は、食品を撹拌するための撹拌部10と、使用者の片手全体で把持可能な把持部30と、撹拌部10と把持部30とを連携する連携部20と、を有して構成されている。
攪拌部10は、上面視において、撹拌部10の外郭を構成する外枠部12と、外枠部12の内側の空間を分割する分割部14と、を備える。また図2に示すとおり、食品撹拌具100は、少なくとも撹拌部10が側面視において板状である。本実施形態では、攪拌部10に加え、連携部20および把持部30も板状に構成され、全体が扁平に構成されている。しかし、本考案は、攪拌部10を除く他の部位が非板状に構成された態様を包含する。
かかる構成を備える食品撹拌具100を用いて撹拌する場合、被撹拌物である食品に対し、撹拌部10の板面をぶつけるように接触させることができる。撹拌部10と接触した食品は、撹拌部10に設けられた外枠部12および分割部14によってせん断されつつ、撹拌部10を通過する。この動作を繰り返すことによって、食品撹拌具100は効率よく短時間で食品を撹拌することが可能である。つまり、本考案は、従来の食品撹拌具のように撹拌部10の外形のフォルムが曲面状ではないので、撹拌部10の板面方向に食品を逃がし難く、撹拌効率が良い。
また食品撹拌具100は、撹拌部10の厚み方向に食品を通過させることによって当該食品をせん断しつつ撹拌するため、空気との接触が従来の食品攪拌具に比べて少ない。そのため、食品撹拌具100を用いて食品を撹拌した場合、当該食品に気泡が取り込まれにくく、また当該食品の泡立ちを良好に抑えることが可能である。
次に、本実施形態の食品撹拌具100の構成について詳細に説明する。
本実施形態にかかる食品撹拌具100の寸法は、特に限定されないが、業務用に使用可能とするという観点からは、以下に説明する範囲のサイズであることが望ましい。
食品撹拌具100の全長L1は、25cm以上であることが好ましく、27.5cm以上であることがより好ましく、29cm以上であることがさらに好ましい。上記範囲の全長L1を有する食品撹拌具100は、片手全体で把持可能な把持部30を確保しつつ、撹拌部10の大きさも充分に大きくすることができる。
撹拌時の疲労度を軽減しつつ大量の食品を効率よく短時間で撹拌可能とするという観点からは、撹拌部10の長手方向の寸法L2は、5cm以上であることが好ましく、6cm以上であることがより好ましく、7cm以上であることがさらに好ましく、また撹拌部10の短手方向の寸法L3は、3cm以上であることが好ましく、4cm以上であることがより好ましく、5cm以上であることがさらに好ましい。撹拌部10が上述する寸法範囲で構成されることによって、たとえば鶏卵を5個から15個程度の食品を、疲労度を抑えつつ短時間で撹拌することが可能である。
食品撹拌具100の全長L1、撹拌部10の長手方向の寸法L2、および撹拌部10の短手方向の寸法L3の上限は特に限定されないが、手動で食品を撹拌する際の取り扱い性や全体重量が重くなりすぎないといったことを考慮した場合、食品撹拌具100の全長L1は、40cm以下であることが好ましく、撹拌部10の長手方向の寸法L2は9cm以下であることが好ましく、撹拌部10の短手方向の寸法L3は7cm以下であることが好ましい。
本考案の所期の課題をより良好に解決することができるという観点からは、特に、食品撹拌具100の全長L1が25cm以上であり、撹拌部10の長手方向の寸法L2が5cm以上であり、かつ撹拌部10の短手方向L3の寸法が3cm以上であることが好ましい。
また撹拌時に把持部30を握った方の手または腕の動きを小さく抑えつつ良好な撹拌効率を得るという観点からは、把持部30の全長L4と連携部20の全長L5との比が、把持部全長L4:連携部全長L5=1.0:0.5〜0.5:1.0の範囲であることが好ましく、1.0:0.6〜0.6:1.0であることがより好ましく、1.0:0.7〜0.7:1.0であることがさらに好ましく1.0:0.8〜0.8:1.0であることが特に好ましい。かかる比率の範囲が実現されることで、把持部30を握る手を軽く左右に動かすだけでも、撹拌部10の動作を充分に大きくすることができ、撹拌時の疲労度を軽減しつつ効率よく食品を撹拌することが可能である。
また、図1に示すとおり、本実施形態の食品撹拌具100は、上面視において、撹拌部10、連携部20、把持部30が、S字状に湾曲しながら連続している。ここで「S字状に湾曲する」とは、食品撹拌具100が、撹拌部10の幅方向の中心線を水平方向にみたときに、連携部20の伸長方向が緩やかに上り傾斜するよう撹拌部10と連携部20との境で屈曲するとともに、かかる連携部20に対し、把持部10の伸長方向が緩やかに下り傾斜するよう連携部20と把持部10との境界において屈曲している状態を意味する。尚、撹拌部10の幅方向とは、上面視において撹拌部10の先端基端方向に対し垂直方向を指す。
このようにS字状に湾曲する食品撹拌具100によれば、椀状のボウル等に被撹拌物である食品を入れて撹拌する際、食品撹拌具100を当該ボウルの内壁面に接触させずにスムーズに撹拌動作を行うことが容易であり、好ましい。
ただし、本考案は、上述するS字状に湾曲する食品撹拌具100に限定されない。本考案は、たとえ図3に示すように、撹拌部10の先端(撹拌部先端101)から、把持部30の基端(把持部基端104)までを結んでなる長軸105を介して、上面視において左右対称である直線状の食品撹拌具200を包含する。
(撹拌部)
次に撹拌部10について説明する。
撹拌部10は、食品を撹拌するための部位であり、図2に示すとおり側面視において板状である。食品撹拌具100が、従来の食品撹拌具よりも撹拌効率が良好である理由は、不明であるが、本考案者は、板状の撹拌部10を厚み方向に移動させて被撹拌物である食品と接触させた場合、食品と撹拌部10とが面接触するので、従来に比べ食品が撹拌部10を避けて逃げにくく、撹拌部10の動作により生じる力が食品に伝達されやすいためであると推測する。
側面視において板状である撹拌部10は、上面視において、撹拌部10の外郭を構成する外枠部12と、外枠部12の内側の空間を分割する分割部14を有する。図1から理解されるとおり、上面視において、外枠部12と分割部14との間、一の分割部14とこれに隣り合う他の分割部14との間は、撹拌部10の厚み方向に貫通する穴16が形成されている。撹拌部10と接触した食品は、外枠部12および分割部14によりせん断されつつ、穴16を貫通する。これを繰り返すことによって、食品は均一に撹拌される。
上述のとおり食品と撹拌部10とが面接触し、当該食品が穴16を通過することで撹拌される撹拌動作は、板状の撹拌部10の両面で行うことができる。つまり、食品が入ったボウルなどに撹拌部10を突入させ、撹拌部10の面方向を略垂直方向に起立させた状態とする。そしてその状態の撹拌部10を水平な一方向(たとえば右方向)に移動させて、次いで、当該方向とは逆の方向(たとえば左方向)に移動させることで、板状の撹拌部10の両面で撹拌動作を行うことができる。このように食品撹拌具100は、少ない動きで、繰り返し食品をせん断し撹拌することができるため、撹拌効率がよく短時間で食品を均一に撹拌することが可能であると推察される。
以上のとおり食品撹拌具100は、従来に比べ、短時間で均一な撹拌状態を実現可能である。そのため、撹拌時間が短くなるという点で、撹拌する者の疲労度を軽減することができる。加えて食品撹拌付100は、撹拌作業を開始して早い段階で、食品のせん断が充分になされうる。そのため、撹拌作業の中間段階で撹拌部10と食品とが接触した際の抵抗が小さくなり、撹拌するための力が軽減され、これによって撹拌する者の疲労度が軽減され得る。
ただし、上述する説明は、本考案の食品撹拌具の攪拌動作(動かし方)を限定するものではない。
本実施形態において、撹拌部10を構成する外枠部12および分割部14は、側面視において同一の厚みで構成されている。上面視において外枠部12の幅寸法の方は、分割部14の幅寸法よりも大きい。また上面視において、外枠部12は、先端側は幅寸法が同一の細状部であって、基端側は、連携部20に向けて幅寸法が拡張している。外枠部12の 内側面は、略卵型に開口しており、かかる開口を複数の穴16に分割するために分割部14が設けられている。
分割部14の寸法および形状は特に限定されない。本実施形態における分割部14は、外枠部12の幅寸法以下の細さの幅寸法を有する線状部である。かかる分割部14の幅寸法は特に限定されないが、例えば0.4mm以上1.2mm以下であることが好ましく、0.5mm以上1.0mm以下であることがより好ましく、0.6mm以上0.8mm以下であることが特に好ましい。幅寸法を0.4mm以上とすることで、手などが接触した際に怪我などが発生し難く、また1.0mm以下とすることで、食品を良好にせん断し易い。ここでいう幅寸法とは、攪拌部10を上面視した際の分割部14の線幅を指す。
上面視において、線状部である分割部12は、直線であってもいし、曲線であってもいし、任意の形状(たとえばハートなど)を模したラインを示してもよい。たとえば図1に示すように、分割部12の少なくとも一部が曲線であることは好ましい一例である。
食品撹拌具100は、上面視において、外枠部12と分割部14および/または一の分割部14と一の分割部14に隣り合う他の分割部14とから区画され、撹拌部10の厚み方向に貫通する穴16を有する。かかる穴16は、短時間に食品を均一に撹拌可能とするという観点からは4つ以上有することが好ましく、5つ以上有することがより好ましい。
本考案の好ましい態様の1つとして、分割部14は、曲線から構成される曲線部であり、かかる曲線部が、上面視において周方向に連続するリングであることが好ましく、当該リングが2以上設けられていることがより好ましい。分割部14であるリングが複数設けられることで、穴16の数が多くなり、攪拌部10を通過する食品のせん断性を上げることができる。
本実施形態では具体的には図1に示すとおり、略真円状の第一リング14Aおよび略楕円形状の第二リング14Bがリング14として設けられている。
分割部14としてリング(図1では第一リング14A、第二リング14B)が2以上設けられる態様において、これらのリングは、図1に示す略真円状の第一リング14Aと、第一リングの直径と略等しい長軸を有する略楕円形状の第二リング14Bが互いに同心となるよう配置されていることが好ましい。図示省略する別の態様としては、直径の異なる2つのリングが外枠部12の内側において、互いが一部重なり合うよう配置されていてもよい。このような態様では、外枠部12の内側に多数の穴16が形成されるため、攪拌効率が向上しうる。
分割部14として外枠部12の内部に設けられた上記リングは、外枠部12の内側面に連結され固定されるとよく、安定性および破損防止の観点からは、外枠部12の内側面に2か所以上連結され固定されていることが望ましい。本実施形態では、真円状の第一リング14Aの内側面間の直径と、楕円状の第二リング14Bの外側面間の長径とが略等しく、第一リング14Aの内側に第二リング14Bがぴったりと入り込むとともに互いが同心となるよう配置されている。そして、楕円状の第二リング14Bの長径の両端において、第一リング14A、第二リング14Bおよび外枠12の内側面が連結され互いに固定されている。尚、ここでいう「連結」とは、互いが固定されている状態を広く含み、たとえば、溶融接合等の任意の接合手段で外枠12とは別体として形成された第一リング14Aおよび第二リング14Bと、外枠12とを接合した状態、および一の板状部材(たとえば一枚のステンレス板)を用い、外枠部12の外径および所定形状の穴16を打ち抜くことによって、外枠部12および複数のリングである分割部14が一体成形されたいずれの状態でもよい。
(把持部)
把持部30は、食品撹拌具100を使用する際に使用者が握る部分であり、片手全体で握る程度の大きさを有する。このように片手全体で食品撹拌具100をしっかりと握ることができるため、大量の食品を撹拌する際にも腕の力を撹拌部10に伝えやすく、良好に撹拌が実施される。本実施形態では、上面視において、把持部30の長さ方向の一方側の側面に、連続する複数の指状凹部34が設けられている。食品撹拌具100を使用する者は複数の指状凹部34のそれぞれに指を当てた状態で把持部30を握ることによって、しっかりと食品撹拌具100を把持することができる。
把持部30の形状および構成は特に限定されない。
本実施形態における把持部30は、図2に示されるように、扁平の支持部40と、支持部40の両面側に設けられた肉厚部32により構成されている。このように肉厚部32を設けることによって扁平の支持部40に対し厚みを授け、握りやすくしている。本実施形態では、肉厚部32の外縁は、上面視において支持部30の外縁と等しくなるよう形成されている。したがって、把持部30の厚み方向における側面は面一になっている。肉厚部32を構成する材料は特に限定されず、ステンレス、アルミ、樹脂、木材、コルク等の種々の材料を挙げることができる。中でも、アルミ、樹脂、木材、コルク等の比較的軽量の材料から肉厚部32を構成するとよい。
肉厚部32の厚みは、特に限定されず、2枚の肉厚部32の厚みと、これらに挟まれる支持部40の厚みとの和が、6mm以上12mm以下の範囲であることが好ましく、7mm以上10mm以下の範囲であることがより好ましい。
本実施形態では、上述する支持部40は、撹拌部10および連携部20とともに、一体成形されている。換言すると、攪拌部10、連携部20、および支持部40は一連一体である。
たとえば、一枚の板状物を用い、撹拌部10、連携部20、および支持部40を型押しするなどして所定形状に繰り抜くことでこれらを一体成形することができる。上記板状物を構成する材料は特に限定されないが、たとえばステンレス、またはアルミなどの防錆性に優れた金属材料からなる金属板が好ましい。
別の手段としては、硬質樹脂などを溶融させ所定の型枠に流し込む手段、あるいはセラミックスを切削等により所望の形状に加工する手段などによって、撹拌部10、連携部20、および支持部40を一体成形することも可能である。
強度、加工性、および適度な重量性などの観点からステンレスからなる板状物を用いて撹拌部10、連携部20、および支持部40が一体成形されていることが好ましい。上述でいう適度な重量性とは、軽すぎて撹拌の際に食品に対し力が伝えにくいこと、および重すぎて使用者の疲労度が増大することのいずれも回避可能な重さのことをいう。
一体成形された攪拌部10、連携部20、および支持部40の厚みは、食品撹拌具100の強度を勘案して、2mm以上5mm以下であることが好ましい。
上述するとおり、撹拌部10、連携部20、および支持部40は、一体成形されており、かつ支持部40の両面に肉厚部32が設けられることで把持部30が形成された本実施形態の食品撹拌具100は、製造部品の点数が少なく構成も単純化されており、製造上有利であるとともに、洗いやすく清潔に保ちやすい。
(連携部)
上述する撹拌部10と把持部30との間には、これらを連携する連携部20が設けられている。連携部20は、撹拌部10の安定性および食品撹拌具100の強度を考慮して設計されるとよい。連携部20が設けられることで、撹拌時、把持部30を握る手が食品に触れにくく衛生上好ましい。
たとえば、連携部20は、板状の撹拌部10と一体成形されてもよい。つまり連携部20も側面視において板状とすることができる。また図示省略する別の態様として、把持部30および連携部20は、一連の棒状体などから構成されてもよい。棒状体とは、たとえば、円柱や四角柱などが挙げられるが、これに限定されない。
本考案において、把持部30と連携部20は図1に示すとおり境界がはっきりしている態様であってもよいし、境界が不明瞭な態様であってもよいし、実質的に境界がない態様であってもよい。食品攪拌具100の攪拌部10とは反対側の端部が把持部基端104となり、この把持部基端104寄りを片手全体で握ったときに、握った手と攪拌部基端102との間に有意に連携部20が確保されればよい。ここでいう有意とは所定の長さに特定されるものではなく、握る手の大きさなどによっても変わるが、たとえば成人の男性が握った場合に連携部20が5cm以上確保されることが好ましく、7cm以上確保されることがより好ましく、9cm以上確保されることがさらに好ましく、10cm以上確保されることが特に好ましい。
撹拌時に連携部20が攪拌の妨げとならないように配慮するという観点からは、連携部20は、平面視における先端基端方向の中間部において先端側および基端側に対し相対的に細幅のくびれ部20が設けられているとよい。
特に上述するように連携部20が、側面視において板状である場合、かかる連携部20の先端側の板面の面積があまり大きすぎると、撹拌時の抵抗になる虞がある。これを回避するために、くびれ部20を設け、連携部20の板面の面積を減量するとよい。
また撹拌時の抵抗を回避するという観点から、図示省略する変形例として、連携部20の先端基端方向中間部に厚み方向に貫通する貫通部を設けてもよい。
以上に、本考案の食品撹拌具を説明したが、本考案は上述の実施形態に限定されるものではなく、本考案の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様を含む。
実施例1として、図1に示すデザインの食品撹拌具を作成した。寸法は、L1=294.85mm、L2=71.63mm、L3=51.25mm、L4=124.01、くびれ部の幅寸法L6=15.4mm、支持部の厚み3mmおよび各肉厚部の厚み3mmとして把持部全体の厚み9mmとした。肉厚部はアルミで構成し、それ以外の部分はステンレスで構成した。
一方、比較例1として、市販の食品撹拌具(従来の食品撹拌具)を調達した。比較例1として用いた食品撹拌具は、全長330mm、柄の長さ126mm、柄の直径23mm、撹拌部の長さ204mm、撹拌部の最大幅寸法85mm、撹拌部を構成する線材の本数7本(輪が7個)の構成であった。
上述する実施例1および比較例1を用い、以下のとおり評価を行った。尚、評価は、日常的に料理を行う成人女性(試験者1)と、日常的に料理を行わない成人男性(試験者2)とにより行われた。評価結果は表1に示す。
(卵の撹拌試験)
実施例1:
ステンレス製のボウルに生の鶏卵を5つ割り入れ、黄身を潰した後、実施例1の食品撹拌後を用い30秒間連続的に撹拌した。撹拌は、撹拌部の面方向を略垂直に保ち、水平方向に往復させる動作で行った。
比較例1:
ステンレス製のボウルに生の鶏卵を5つ割り入れ、黄身を潰した後、比較例1の食品撹拌後を用い30秒間連続的に撹拌した。撹拌は、比較例1の柄を握った手の手首のスナップを効かせ、撹拌部を下から斜め上方に移動させ周回の軌跡をたどりながら斜め下り方向に移動させる周回運動を繰りかえす動作で行った。
上述のとおり30秒間撹拌した後、実施例1、比較例1それぞれにより撹拌された卵液の状態を肉眼で観察し、以下のとおり評価した。
〇・・・・・卵液の表面にほとんど泡がなかった。
×・・・・・卵液の表面に多数の泡が発生していた。
表1に示すとおり、実施例1を用いて得られた卵液の表面にはほとんど泡がなく、泡立ちが抑えられることが確認された。一方、比較例1は卵液の表面に多数の泡が発生しており、泡立ちや気泡の取り込みが顕著であることが確認された。
(薄焼き卵試験)
上述のとおり実施例1および比較例1を用いて撹拌後の泡立ち観察に用いた卵液から100ml採取し、熱したフライパン上に流し込み、中火で全体が乾いた状態になるまで焼いて、薄焼き卵を作成した。作成された薄焼き卵を上面から肉眼で観察し、以下のとおり評価した。
〇・・・・・表面全体が均一な黄色であった。
×・・・・・表面に白い点状部分が散見された。
実施例1を用いて得られた卵液により作成された薄焼き卵は、全体的に黄色であり、卵液が均一に撹拌されたことが確認された。一方、比較例1を用いて得られた卵液により作成された薄焼き卵は、表面に卵の白味の残りからなる白い点状部分が散見さて、卵液の撹拌状態が不十分であることが確認された。これらは同一の撹拌時間で行われた評価であることから、実施例1を用いた撹拌の方が、短時間で良好に撹拌できることが確認された。
(ホットケーキミックス撹拌試験)
実施例1:
ステンレス製のボウルに、ホットケーキミックス(森永製菓株式会社製、商品名:ホットケーキミックス)150gと、鶏卵1個、牛乳100mlを入れた。黄身を潰した後、実施例1を使用し30秒間連続的に撹拌した。撹拌の態様は、上述する撹拌試験における実施例1の撹拌と同様にした。
比較例1:
ステンレス製のボウルに、ホットケーキミックス(森永社製、商品名:ホットケーキミックス)150gと、鶏卵1個、牛乳100mlを入れた。黄身を潰した後、比較例1を使用し30秒間連続的に撹拌した。撹拌の態様は、上述する撹拌試験における比較例1の撹拌と同様にした。
上述のとおり30秒間撹拌した後、実施例1、比較例1それぞれを用いた際の疲労度を以下のとおり評価した。尚、疲労度を公平に評価するために、まず比較例1を用いた撹拌試験を行い、その後、10分間休憩した後、実施例1を用いた撹拌試験を行った。
評価は、比較例1を用いて行った撹拌試験における疲労度を基準とし、実施例1を用いて行った撹拌試験の際の疲労度を以下のとおり評価した。
〇・・・・・疲労度は、比較例1を用いて行った撹拌試験よりも小さかった。
×・・・・・疲労度は、比較例1を用いて行った撹拌試験と同程度以上であった。
実施例1を用いた場合の方が、比較例1を用いた場合に比べ疲労度が小さいことが確認された。
Figure 0003231107
上述する本考案は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)食品を撹拌するための撹拌部と、
片手全体で把持可能な把持部と、
前記撹拌部と前記把持部とを連携する連携部と、を有し、
前記撹拌部は、側面視において板状であり、上面視において当該撹拌部の外郭を構成する外枠部と、当該外枠部の内側の空間を分割する分割部と、を備えることを特徴とする食品撹拌具。
(2)上面視において、前記外枠部と前記分割部および/または一の前記分割部と当該一の前記分割部に隣り合う他の分割部とから区画され、前記撹拌部の厚み方向に貫通する穴を4つ以上有する上記(1)に記載の食品撹拌具。
(3)前記分割部は、曲線から構成される曲線部であり、
前記曲線部が上面視において周方向に連続する一連のリングであり、
前記リングが2以上設けられている上記(1)または(2)に記載の食品撹拌具。
(4)2以上の前記リングが、互いが同心となるよう配置されている上記(3)に記載の食品撹拌具。
(5)前記リングが、前記外枠部の内側面に2か所以上連結され固定されている(3)または(4)に記載の食品撹拌具。
(6)前記把持部が、扁平の支持部と、前記支持部の両面側に設けられた肉厚部により構成されているとともに、
前記撹拌部と、前記連携部と、前記支持部とが、一体成形されている上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の食品撹拌具。
(7)前記食品撹拌具の全長が25cm以上であり、
前記撹拌部の長手方向の寸法が5cm以上であり、
前記撹拌部の短手方向の寸法が3cm以上である上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の食品撹拌具。
(8)前記把持部の全長と前記連携部の全長との比が、把持部全長:連携部全長=1:0.5〜0.5:1の範囲である上記(1)から(7)のいずれか一項に記載の食品撹拌具。
(9)前記連携部は、平面視における先端基端方向の中間部において先端側および基端側に対し相対的に細幅のくびれ部を有する上記(1)から(8)のいずれか一項に記載の食品撹拌具。
(10)上面視において、前記撹拌部、前記連携部、前記把持部が、S字状に湾曲しながら連続する上記(1)から(9)のいずれか一項に記載の食品撹拌具。
10・・・撹拌部
12・・・外枠部
14・・・分割部
14A・・・第一リング
14B・・・第二リング
16・・・穴
20・・・連携部
22・・・くびれ部
30・・・把持部
32・・・肉厚部
34・・・指状凹部
40・・・支持部
100、200・・・食品撹拌具
101・・・撹拌部先端
102・・・撹拌部基端
103・・・把持部先端
104・・・把持部基端
105・・・長軸
400・・・従来の食品撹拌具
410・・・撹拌部
412・・・線材
414・・・輪
420・・・柄
450・・・動作方向
460・・・卵
470・・・周面方向
L1・・・食品撹拌具100の全長
L2・・・撹拌部10の長手方向の寸法
L3・・・撹拌部10の短手方向の寸法
L4・・・把持部全長
L5・・・連携部全長
L6・・・くびれ部幅寸法
上述する本考案は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)食品を撹拌するための撹拌部と、
片手全体で把持可能な把持部と、
前記撹拌部と前記把持部とを連携する連携部と、を有し、
前記撹拌部は、側面視において板状であり、上面視において当該撹拌部の外郭を構成する外枠部と、当該外枠部の内側の空間を分割する分割部と、を備えることを特徴とする食品撹拌具。
(2)上面視において、前記外枠部と前記分割部および/または一の前記分割部と当該一の前記分割部に隣り合う他の分割部とから区画され、前記撹拌部の厚み方向に貫通する穴を4つ以上有する上記(1)に記載の食品撹拌具。
(3)前記分割部は、曲線から構成される曲線部であり、
前記曲線部が上面視において周方向に連続する一連のリングであり、
前記リングが2以上設けられている上記(1)または(2)に記載の食品撹拌具。
(4)2以上の前記リングが、互いが同心となるよう配置されている上記(3)に記載の食品撹拌具。
(5)前記リングが、前記外枠部の内側面に2か所以上連結され固定されている(3)または(4)に記載の食品撹拌具。
(6)前記把持部が、扁平の支持部と、前記支持部の両面側に設けられた肉厚部により構成されているとともに、
前記撹拌部と、前記連携部と、前記支持部とが、一体成形されている上記(1)から()のいずれか一項に記載の食品撹拌具。
(7)前記食品撹拌具の全長が25cm以上であり、
前記撹拌部の長手方向の寸法が5cm以上であり、
前記撹拌部の短手方向の寸法が3cm以上である上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の食品撹拌具。
(8)前記把持部の全長と前記連携部の全長との比が、把持部全長:連携部全長=1:0.5〜0.5:1の範囲である上記(1)から(7)のいずれか一項に記載の食品撹拌具。
(9)前記連携部は、平面視における先端基端方向の中間部において先端側および基端側に対し相対的に細幅のくびれ部を有する上記(1)から(8)のいずれか一項に記載の食品撹拌具。
(10)上面視において、前記撹拌部、前記連携部、前記把持部が、S字状に湾曲しながら連続する上記(1)から(9)のいずれか一項に記載の食品撹拌具。

Claims (10)

  1. 食品を撹拌するための撹拌部と、
    片手全体で把持可能な把持部と、
    前記撹拌部と前記把持部とを連携する連携部と、を有し、
    前記撹拌部は、側面視において板状であり、上面視において当該撹拌部の外郭を構成する外枠部と、当該外枠部の内側の空間を分割する分割部と、を備えることを特徴とする食品撹拌具。
  2. 上面視において、前記外枠部と前記分割部および/または一の前記分割部と当該一の前記分割部に隣り合う他の分割部とから区画され、前記撹拌部の厚み方向に貫通する穴を4つ以上有する請求項1に記載の食品撹拌具。
  3. 前記分割部は、曲線から構成される曲線部であり、
    前記曲線部が上面視において周方向に連続する一連のリングであり、
    前記リングが2以上設けられている請求項1または2に記載の食品撹拌具。
  4. 2以上の前記リングが、互いが同心となるよう配置されている請求項3に記載の食品撹拌具。
  5. 前記リングが、前記外枠部の内側面に2か所以上連結され固定されている3または4に記載の食品撹拌具。
  6. 前記把持部が、扁平の支持部と、前記支持部の両面側に設けられた肉厚部により構成されているとともに、
    前記撹拌部と、前記連携部と、前記支持部とが、一体成形されている請求項1から6のいずれか一項に記載の食品撹拌具。
  7. 前記食品撹拌具の全長が25cm以上であり、
    前記撹拌部の長手方向の寸法が5cm以上であり、
    前記撹拌部の短手方向の寸法が3cm以上である請求項1から6のいずれか一項に記載の食品撹拌具。
  8. 前記把持部の全長と前記連携部の全長との比が、把持部全長:連携部全長=1:0.5〜0.5:1の範囲である請求項1から7のいずれか一項に記載の食品撹拌具。
  9. 前記連携部は、平面視における先端基端方向の中間部において先端側および基端側に対し相対的に細幅のくびれ部を有する請求項1から8のいずれか一項に記載の食品撹拌具。
  10. 上面視において、前記撹拌部、前記連携部、前記把持部が、S字状に湾曲しながら連続する請求項1から9のいずれか一項に記載の食品撹拌具。
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