JP3230981U - 自立支援型傘立て - Google Patents

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Abstract

【課題】雨天時において、電車、バス、待合室等での傘を閉じた状態で保持している時間に自分の衣服を濡らすことのない自立支援型傘立てを提供する。
【解決手段】底面部110が床面に接地する大径の接地面をなし、上端面120が下端面よりも小径の傘先挿入固定部をなした異形円柱状の外形を有する自立支援型傘立て100であって、下端面には異形円柱状の外形と同芯で床面と接地面との間に円環状溝部111を1つ以上設け、上端面には異形円柱状外形と同芯で有底の傘先挿入取り付け穴121を有し、この穴の底部には、この穴に挿入された傘先の先端を突き当てる金属板が備わり、傘立ての本体全体が、ゴム、プラスチック、アルミニウムの何れか若しくはこの組み合わせからなり、自立支援型傘立てを傘先に取り付けて傘を閉じた状態で、自立支援型傘立ての両側面を左右の靴の内側で挟むことで閉じた傘の倒れを防止する。
【選択図】図1

Description

本考案は、傘の先端の石突部分に常時取り付けて、長傘を折りたたんだ際の自立を支援する自立支援型傘立てに関する。
傘の先端の石突部分に常時取り付けて、長傘を折りたたんだ際の自立を助ける傘立ては従来から知られている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。このような傘立ては、傘の先端に取り付ける本体と、本体から四方八方に傘の先端から離れる方向に湾曲して延在する突出部を有する複数本の傘立て補助用脚部が備わっている。
特開2010−268901号公報 意匠登録第1594335号公報
雨天時においては傘をさしている時間よりも、電車、バス、待合室等での傘を閉じた状態で保持している時間の方が長く、傘の保持や保管が煩わしく、置き忘れる場合も多いという問題点がある。
そのため、電車、バス、待合室等での長傘の安定した保持や保管と置き忘れを防止すること、更には濡れた傘による自分や他人の服、カバン、持ち物を濡らさないようにすることが必要となる。
また、オフィスビルやスーパーマーケット等で長傘を薄いビニール袋に入れたりする場合、自立支援型傘立てを取り付けた状態のまま袋に入れることができないと、このような建物内で傘に付着した雨水が飛び散って床を濡らしてしまい、迷惑をかけてしまう。
なお、上述の先行技術文献において開示された傘立てを傘の先端に固定しようとすると、傘立て自体の形状が上述のように複雑であるため、購入に際してコストがかかってしまう。更に、傘の先端に一旦取り付けた傘先が外れて紛失してしまうと、再びこの傘立てを購入しなければならず、コスト以上の負担が増大する。
また、購入した傘立てを傘の先端に取り付けて雨天時に使用した場合、傘を閉じた後に電車やバスに乗り込んだ際に傘の本体から複数本湾曲して伸びる延在部全体に流下して付着した雨水が傘を不用意に動かした際に周囲に飛び散ってしまい、傘の所有者本人のみならず電車やバスの混雑時においては周囲の人に向かって雨水を飛び散らして迷惑をかけてしまう。更には、傘立てを傘の先端に一旦取り付けると、傘立て自体の形状の複雑さに起因して、例えばスーパーや百貨店に設置してある細長い雨水飛散防止のための使い捨てのビニール袋に入れることができず、これらの建物の床面を雨水で濡らしてしまう。
また、病院の待合室などに置いてある傘立てラックに差し込もうとしても、傘先に固定した傘立ての大きさが邪魔して差し込むことができず、傘立てラックの周辺に仮置きしておいて知らない間に倒れて他の人々の間入りに迷惑をかけてしまう恐れがある。
また、雨の中傘を使って建物の中に入った時に傘を閉じようとした際に上に向いた傘先を下に向ける間に、傘先先端に固定した傘立ての四方八方に湾曲して延在する脚部の先端が人の顔や目にぶつかって思わぬ怪我をさせてしまう恐れもある。
本考案の目的は、上述した課題を全て解決できる使い勝手に優れた自立支援型傘立てを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本考案に係る自立支援型傘立ては、
下端面が床面に接地する大径の接地面をなし、上端面が下端面よりも小径の傘先挿入固定部をなした異形円柱状の外形を有する自立支援型傘立てであって、
前記下端面には前記異形円柱状の外形と同芯で前記床面と前記接地面との間に介在する円環状溝部が少なくとも1つ形成され、かつ
前記上端面には前記異形円柱状外形と同芯で有底の傘先挿入取り付け穴を有し、
前記傘先挿入取り付け穴の底部には、当該傘先挿入取り付け穴に挿入された傘先の先端を突き当てる金属板が備わっており、
前記異形円柱状外形の本体全体が、ゴム、プラスチック、アルミニウムの何れかからできていることを特徴としている。
また、本考案の請求項2に係る自立支援型傘立ては、請求項1に係る自立支援型傘立てにおいて、
前記傘先挿入取り付け穴の内周面には、前記自立支援型傘立てを傘の先端に取り付けた状態で見て、前記傘先挿入取り付け穴と前記傘先との間の空間を埋める取付けシートが当該傘先挿入取り付け穴の内周面全体に亘って少なくとも一重巻かれた状態で固定されていることを特徴としている。
本考案によると、本考案の解決すべき課題の欄に記載した問題点を全て解決可能な使い勝手に優れた自立支援型傘立てを提供することができる。より具体的には、雨天時において、電車、バス、待合室等での傘を閉じた状態で保持している時間に自分の衣服を濡らすことなく、かつ傘の保持や保管の煩わしさを軽減し、置き忘れる心配をなくす使い勝手の良い自立支援型傘立てを提供することができる。
本考案の一実施形態に係る自立支援型傘立ての平面図(図1(a))、側面図(図1(b))、底面図(図1(c))である。 図1に示した自立支援型傘立てを傘先に取り付ける直前の状態を示す説明図(図2(a))及び図1に示した自立支援型傘立てを傘先に取り付けた後の状態を示す説明図(図2(b))である。 本実施形態に係る自立支援型傘立ての側面図(図3(a))、本考案の第1変形例に係る自立支援型傘立ての側面図(図3(b))、本考案の第2変形例に係る自立支援型傘立ての側面図(図3(c))である。 本考案の第3変形例に係る自立支援型傘立ての側面図(図4(d))及び本考案の第4変形例に係る自立支援型傘立ての側面図(図4(e))である。 種々の傘の先端形状を傘に本考案に係る自立支援型傘立てを取り付ける方法をこれに用いるアタッチメントシートと共に示す説明図である。
以下、本考案に係る自立支援型傘立ての各種実施形態の構成について図面に基づいて詳しく説明する。なお、それぞれの実施形態において共通する構成については文章及び図面に同一又は対応する符号を付して説明する。最初に各実施形態共通の構成について以下に記載する。
本考案に係る自立支援型傘立て(以下単に「自立支援型傘立て」と称する)100は、下端面、即ち底面部110が床面に接地する大径の接地面をなし、上端面が下端面よりも小径の傘先挿入固定部をなした異形円柱状の外形を有している。
そして、底面部110には異形円柱状の外形と同芯で前記床面と接地面との間に介在する雨水を侵入させて溜める円環状溝部111が少なくとも1つ形成されている。この円環状溝部が形成されることによって、例えば雨天時に電車やバスの床が他の乗客の靴や傘から流れ落ちた雨水で濡れていても、その部分に自立支援型傘立て100の底面部110を接地させたときに、接地面の水が円環状溝部111に入り込んで残りの底面全体が雨水の層を介さず床面にぴったりと密着して傘全体の安定した自立支援の効果を発揮させる。
また、この円環状溝部111が形成されることによって、例えば自立支援型傘立ての材質がプラスチックやゴムの場合であって、長期間の使用によって底面の外周縁から亀裂が生じてこの亀裂が長くなっていっても、円環状溝部111の部分で必ず止まるので、自立支援型傘立て100の底面全体に亀裂が走るのを防止でき、自立支援型傘立て100を長期に亘って使用可能とする。
また、上端面、即ち上面部120には前記異形円柱状外形と同芯で有底の傘先挿入取り付け穴121を有している。なお、傘先挿入取り付け穴121の深さは、様々な傘の先端の石突きの長さにだいたい対応するような深さであることが好ましい。
また、傘先挿入取り付け穴121の底部122には、傘先挿入取り付け穴に挿入された傘先の先端を突き当てる金属板123(図3(a))が備わっている。なお、この金属板123の形状は、円板状であってもリング上であっても傘先の石突き部分の先端を当接してこれより下側に傘先が押し入っていくのを防止するのに十分な厚さと強度を有していればその形状自体を限定するものではない。
そして、異形円柱状外形を有す自立支援型傘立て100の本体全体が、ゴム、プラスチック、アルミニウムの何れかからできている。しかしながら、本考案の範囲内においては、これらの材質でできた部分を結合して自立支援型傘立て全体を構成するようにしても良い。
具体的には、下側部分をアルミニウムにして傘先の石突き部分を挿入固定する上側部分をゴムやプラスチックなどにすることで、自立支援型傘立て自体の低重心化を図っても良い。
図1は、本考案の一実施形態に係る自立支援型傘立ての平面図(図1(a))、側面図(図1(b))、底面図(図1(c))である。また、図3(a)は、図1(b)と同等の側面図であるが、後述する最も好ましい寸法形状を説明するために描かれた図面である。
なお、図3(a),(b),(c)及び図4(d),(e)のそれぞれにおいて自立支援型傘立ての上側に下向きで示す太い矢印は、これらの自立支援型傘立ての傘先挿入取り付け穴に傘の先端である石突きを挿入する向きを示している。
図1(a)、図1(b)、図1(c)の各平面図、側面図、及び底面図から分かるように、本実施形態に係る自立支援型傘立て100の本体101は、本体下側が底面部110と同一直径で所定の高さを有する厚板円盤状下側本体部103と、この上部に連なる下側面直径が厚板円盤状下側本体部103と同一で上側面直径がこれよりも小径となっている截頭円錐体形状を有した截頭円錐体状上側本体部104から構成されている。
この截頭円錐体状上側本体部104の側面は全周に亘って垂直方向に対して一定の角度をなすテーパー面105として形成されている。なお、これ以外については、上述した基本的構成を有している。
このような構成を有することで、全体の重心を低く保つと共に、両足の靴の内側の例えばソール部分で厚板円盤状下側本体部103を挟んでしっかりと抑えることで、本考案に係る自立支援型傘立て100の作用効果を発揮することができる。特にソール部分が硬い材質でできた革靴などで厚板円盤状下側本体部103を両側から挟み込めば、その効果が大きい。
また、截頭円錐体状上側本体部104は、その先細りの形状によって閉じた傘から流下してその先端部付近に集まっていく雨水が直接触れて濡れてしまうのを防止する隙間を確保する役目を果たしている。
本実施形態に係る自立支援型傘立て100を傘の先端のいわゆる石突きの部分に固定する手順の一例について説明する。図2は、図1に示した自立支援型傘立て100を傘90の傘先91に取り付ける直前の状態を示す説明図(図2(a))及び図1に示した自立支援型傘立て100を傘先91に取り付けた後の状態を示す説明図(図2(b))である。
このように上述の実施形態に係る自立支援型傘立て100を床において、傘90の石突きと呼ばれる傘先91の先端部を傘先挿入取り付け穴121に挿入して固定する。この固定にあたっては、石突きをなす傘先91の外形が自立支援型傘立て100の傘先挿入取り付け穴121の外形よりも僅かに大きい場合であって、自立支援型傘立て100が、例えばプラスチックやアルミニウムなどの軽合金でできている場合は、石突き91を傘先挿入取り付け穴121に圧入すれば良い。その際、石突き91や傘先挿入取り付け穴121の内部周面に強力接着剤を塗布しておけば、自立支援型傘立て100を傘90の石突き91の部分にしっかりと固定することができる。
また、自立支援型傘立て100が例えばゴムでできている場合は、他の材質に比べて特に弾性変形が大きいという特徴を有しているので、傘の石突き91の部分を上述と同様のやり方でさほど力を入れることなく簡単に行うことができる。
なお、傘90の石突き91の直径が傘先挿入取り付け穴121の内径よりも細い場合の取付方法については後述する。
続いて、本考案の上述した実施形態の第1変形例について説明する。図3(b)は、本考案の第1変形例に係る自立支援型傘立て200の側面図である。
この第1変形例においては、上述の実施形態と異なり、本体部全体201の外形が截頭円錐体形状を有している。このような形状を有していても、例えばゴム製の長靴などを履いた場合、ソール及びその上側も双方とも弾力性があるため、自立支援型傘立て200の下側半分を両側からしっかりと挟み込むことができ、本考案の作用効果を十分に発揮することができる。
また、上部に向かうに従って外径が縮径していくので、上述の実施形態と同様に、その先細りの形状によって閉じた傘から流下してその先端部付近に集まっていく雨水が直接触れて濡れてしまうのを防止する。
続いて、本考案の上述した実施形態の第2変形例について説明する。図3(c)は、本考案の第2変形例に係る自立支援型傘立て300の側面図である。
この第2変形例においては、上述の実施形態及び第1変形例と異なり、本体部全体301の外形が一輪挿しの花瓶のような形状を有している。即ち、底面部310から上面部320に向かうに従って外径が一旦膨出部330をなし、更に上端側に向かうに従って外径が徐々に縮径していく形状を有している。
なお、この第2変形例においても、膨出部330における外径は底面部310の外径よりも大きくなっているが、床面との接地面をなす底面部310の外径は、上端面320の外径よりも上述した実施形態及びその変形例と同様に大きくなっている。
続いて、本考案の上述した実施形態の第3変形例について説明する。図4(d)には、本考案の第3変形例に係る自立支援型傘立て400の側面図である。図4(d)は、その本体部が基本的に図3(b)において説明した第1変形例と同様に截頭円錐体形の形状を有しているが、底面図から上面部に向けてその軸線方向において所定の間隔を隔てて本体部の外周に深さの浅い溝部451、452、453、…(450)が全周に亘って形成されている。
これらの溝部450は、例えばソールや内側側面が柔らかい材質できている靴を履いて両足の靴の内側で自立支援型傘立て400を挟み込んだ場合、靴の両内側の柔らかい部分がこれらの溝部450に若干入り込むことで引っ掛かり、この第3変形例に係る自立支援型傘立て400をしっかりと挟み込むことを可能にしている。これによって、上述した実施形態及びその各種変形例と同等の作用効果をより確実に発揮することができる。
続いて、本考案の上述した実施形態の第4変形例について説明する。図4(e)は、本考案の第4変形例に係る自立支援型傘立て500の側面図である。同図に示す第4変形例は、その本体部が基本的に図3(b)において説明した第1変形例及び図4(d)に示す第3変形例と同様に截頭円錐体形の形状を有しているが、その周面全体に亘って上面部510から底面部520に至るまで平面視で各上面部510と底面部520の周方向一定の間隔を隔てて複数本の直線状をなす深さの浅い溝部551、552、553、…(550)が形成されている。
これらの溝部は、図4(d)に示す第3変形例と同様に、例えばソールや内側側面が柔らかい材質できている靴を履いて両足の靴の内側で自立支援型傘立て500を挟み込んだ場合、靴の両内側の柔らかい部分がこれらの溝部550に若干入り込むことで引っ掛かり、この第4変形例に係る自立支援型傘立て500をしっかりと挟み込むことを可能にしている。これによって、上述した実施形態及びその各種変形例と同等の作用効果をより確実に発揮することができる。
これに加えて、この第4変形例は、上述したような溝部551、552、553、…(550)が形成されているため、以下のような特別な作用効果を発揮する。具体的には、撥水性の生地でできた傘90を閉じた後に傘90の柄を掴んでいると、傘90の生地に付着した雨水が表面張力により水滴化して傘90の先端側、即ち自立支援型傘立て500の方向に一斉に流下していくことになり、これらの水滴が傘先の石突き91の上側近傍領域において集まって一体化してかなりの量の雨水となり、その近くの衣服(ズボンやスラックスの裾)を濡らしてしまう恐れがある。
しかしながら、この第4変形例のような截頭円錐体の側面テーパー部全体を所定の間隔で上面部から底面部まで延在する複数の溝部551、552、553、…(550)を有することによって、この部分に流下していた水滴がそれぞれの溝部551、552、553、…(550)に浸入すると共に、水の分子間力によってそれぞれの水滴が容易に結合し各溝部551、552、553、…(550)に沿った水の流れとなって自立支援型傘立て500の底面部520の周囲に排水される。
このような現象に基づいて、水滴が傘先の石突き91の上側近傍領域において集まって一体化してかなりの量の雨水となって残留することがなくなり、その近くの衣服(ズボンやスラックスの裾)を濡らしてしまうのを防止できる。
続いて、本考案に係る自立支援型傘立て100を様々な太さの石突き91、92、93を備えた傘90に共通して取り付ける取り付け方法について説明する。なお、この説明にあたっては、上述した実施形態に係る自立支援型傘立て100を用いて説明するが、それ以外の第1変形例乃至第4変形例に係る自立支援型傘立て200〜500を用いた場合についても同様である。
以上の説明は、傘先の石突きが上述した各自立支援型傘立ての傘先挿入取り付け穴にそのまま挿入して簡単に取り付ける場合を想定して説明した。特に自立支援型傘立て自体が弾力性に富んだゴムでできている場合、石突きの太さ(直径)に対して傘先挿入取り付け穴の内径が小さい場合であれば、それらの寸法の違いがある程度あっても、ゴム自体の変形の特性を利用して傘先の石突きを傘先挿入取り付け穴に押し込むことで固定することが可能である。
一方、傘先の石突きの太さ(直径)に関しては、量販店やコンビニなどで広く販売されている一般的な傘の場合はほぼ一定の寸法となっているが、これとは異なってより細い傘先を有する傘も世の中に広く出回っている。ここで、多種類の内径を有する自立支援型傘立てを準備すると、例えば材料をプラスチックとした場合、その製作用の金型を個別に用意しなければならず、製作コストが嵩んでしまう。
そのため、一般的に広く使用されている比較的太い直径を有する傘先を備えた傘に簡単に取り付けられるように、自立支援型傘立ての傘先挿入取り付け穴の内径寸法を規定して製造コストを低減しようとすると、傘先の石突きの太さ(直径)に比べて自立支援型傘立ての傘先挿入取り付け穴の内径が比較的大きくなってしまう。それゆえ、傘先の石突きの部分が細い傘に上述のような共用化した自立支援型傘立てを取り付けられない場合が生じる。
そこで、本出願の考案者は、このような場合にも使用できるように自立支援型傘立てに補助的工夫を施すこととした。
以下に本考案に係る自立支援型傘立ての使い勝手を向上させ汎用性を持たせるべくこの取り付けにあたって着想した補助的工夫について説明する。
図5は、種々の傘の先端形状を傘に本考案に係る自立支援型傘立てを取り付ける方法をこれに用いるアタッチメントシートと共に示す説明図である。ここで本出願の考案者は、様々な傘の先端部である石突き91、92、93の部分の寸法について実際に計測してみた。その結果、図5(2)に示す直径の太い石突き91を有する傘や、図5(6)に示す直径の細い石突き92を有する傘、図5(3)に示す前者と後者の中間の直径の太さの石突き93を有する傘にみられるように、傘90に備わる石突きの直径が異なる場合について、共通した寸法の自立支援型傘立て100を取り付ける方法について、考案者は工夫してみた。
上述の所定寸法を有する1種類の大きさの自立支援型傘立て100に様々な太さの石突きを有する傘を取り付ける手順について説明する。最初に、図5(4)に示すように、適当な厚さと適当な幅や長さを有するゴムシート800を自立支援型傘立て100とセットにして準備する。このゴムシート800は、両面に強力な粘着テープが貼布されているのが良い。
そして、図5(2)に示す直径の太い石突き91を有する傘90については、上述したゴムシート800を用いずに、図5(1)に示す自立支援型傘立て100の傘先挿入取り付け穴121に接着剤などを塗布してそのまま圧入し、両者を固定する。
一方、図5(3)に示す中くらいの直径の石突き93を備えた傘90の場合、図5(4)に示すゴムシート800を適当な長さでカットしてこのカットした短めのゴムシート801を石突き93の周囲に巻き付けて固着させ、この状態で自立支援型傘立て100の傘先挿入取り付け穴121にゴムシート801の接着テープや更に必要に応じて補助的な接着剤などを塗布して両者を固定する。
なお、この場合、図面においてはゴムシート801を一重に巻いているが、この巻数については、石突きの直径と自立支援型傘立て100の傘先挿入取り付け穴121の内径との違い、即ちこれらの間に生じる隙間に応じて巻数を変えれば良い。即ち、石突き92の直径が図5(6)のように細い場合は、ゴムシート800を長めにカットしてこのカットした長めのゴムシート802を石突き92の周りに二重巻き又は三重巻きにして、上述のように自立支援型傘立て100の傘先挿入取り付け穴121に挿入固定するのが良い。
以上のゴムシート800を使用する形態は、自立支援型傘立て自体が弾力性に富むゴムでできた場合にも当然に適用可能であるが、これに較べてそれ自体変形度合いが非常に少ないか殆ど無いプラスチックやアルミニウムなどの軽金属でできた自立支援型傘立てに用いるのに特に適している。
以下、上述した各実施形態で例示した本考案の奏する作用効果について説明する。従来においては、雨で濡れた傘をたたんで電車やバスの座席に座った際においては、傘先を両足の靴の内側で挟むと共に傘の柄を掴んで傘が倒れないようにしなければならない。一方、片方の手で吊り革に捕まりながら立っている際においても、傘先を両足の靴の内側で挟みながら傘の柄をもう片方の手で掴んでいなければならない。
ここで、傘先は細いので、両足の靴の内側で挟むものとしても十分な力でこれを挟むことができない。そのため、座席に座っていても立ったままでいても傘先の先端の極めて狭い部分と電車やバスの床の接地面積は非常に小さく、傘の柄を手でしっかりと掴んでいなければ傘全体が横にずれて、これを挟むズボンやスラックスの内側に接触して傘に付着した雨水でズボンやスラックスの内側が濡れたままとなってしまい、不快な思いをしてしまう。
また、傘の柄を掴んでいても電車やバスの走行中の振動に耐えるために床方向に思いっ切り力を入れると、上述のように傘先の先端面と床との接地面積が非常に小さいため、床が雨水で濡れていると傘先が滑って傘全体が倒れてしまい、雨水で濡れた傘が周囲の人に触れて予期せぬ迷惑をかけてしまう恐れもある。
しかしながら、本考案による自立支援型傘立てを利用することによって、以上の文章や図面で説明したことから明らかなように、このような問題の発生を防止することができる優れたメリットを有している。
続いて、本出願の考案者が本考案に係る自立支援型傘立ての好ましい寸法関係について実際に検討してみたので、その内容について説明する。しかしながら、本考案の範囲は、以下の数値範囲に限定されるものでは無いことは言うまでもない。
(1)自立支援型傘立ての本体重量については、50g以内であると使い勝手が良いことが分かった。
(2)傘の石突き部への装着部分、即ち自立支援型傘立ての傘先挿入取り付け穴の穴寸法については、0.8cm〜2cm程度とすると、自立支援型傘立ての汎用性が増すことが分かった。
(3)自立支援型傘立ての傘先挿入取り付け穴の内側底面には、傘の石突部分からの衝撃での分解を回避するために、内部強度補強のため、ステンレス鋼などの耐錆性に優れた金属製のリングや円板を装着することが大切であることが分かった。
(3)自立支援型傘立ての素材については、高密度のゴム、プラスチック、アルミニウム合金に代表される軽金属などの優れていることが分かった。
(4)自立支援型傘立ての本体の高さについては、5cm〜6cm程度までが好ましいことが分かった。
(5)自立支援型傘立てと傘との接合部(石突き部)までの傾斜角度については、10度程度とすると、自立支援型傘立てとアッパー(爪先革)部分との接触が回避でき、靴への雨水の浸透を回避できることが分かった。
(6)本実施形態に係る自立支援型傘立てについては、1cm程度の垂直面と傘の石突き部分の軸線に対して傾斜角度10度程度で両者を固定した状態とすると、靴底の側面等での自立支援型傘立ての安定した挟み込みが容易となることが分かった。
なお、第1変形例のように自立支援型傘立ての周面において垂直面が形成されていない場合や、第2変形例のように自立支援型傘立ての周面全体がこの軸線方向に対して丸みを帯びていても、長靴などで挟み込む場合に都合が良いことが分かった。
(7)自立支援型傘立ての底面部分については、直径4cm以内であると好ましいことが分かった。また、底面に自立支援型傘立ての本体と同芯状に形成された底面の円環状溝部は、深さについては浅くすると共に、個数1個が雨水の滞留や強度、耐久性維持のために好ましく、更には、底面が劣化した場合や破損した場合でも、バランスの維持がある程度可能となるという点で効果を発揮することが分かった。
(8)自立支援型傘立ての外側面全体の色彩については、コストを安くするためと市販されている傘の色が黒色、白色、又は透明ビニールが多いため、黒か白であることがとりあえず適当であるが、これとは別に赤色や青色、黄色などのカラフルな色にすることで、ファッション性に優れたものとし、かつ自己所有の傘であることがひと目見て分かり、傘の取り間違い防止のための識別効果を高めると共に、自立支援型傘立て全体の色を様々な色から選択することで、それ自体の色による見た目の重量感をかなり変えることができるのが分かった。
以上のような本考案者の知見から、図3に示す本考案に係る自立支援型傘立ての実施形態(図3(a))、本考案の第1変形例(図3(b))、本考案の第2変形例(図3(c))における好ましい寸法値の一例について、図面に示す符号に対応して以下のように具体的数値を例示する。
図3(a)における自立支援型傘立て全体の高さh1は5cm、底面部と同一径の部分の高さh1aは1cm、テーパー面をなす周面と垂直方向の角度は10度、底面部の直径は4cm以内が一例として好ましいと定めた。
また、図3(b)における自立支援型傘立て全体の高さh2は6cm、テーパー面をなす周面と垂直方向の角度は10度、底面部の直径は4cm以内が一例として好ましいと定めた。
また、図3(c)における自立支援型傘立て全体の高さh3は6cm、テーパー面をなす周面と垂直方向の角度は10度、底面部の直径は4cm以内が一例として好ましいと定めた。
最後に、本件出願の考案者が本件考案のメリットに関して特に強調したい内容を上記の記載と一部重複するが念のため記載する。本考案によると、長傘の先端の石突部分に本考案に係る自立支援型傘立てを常時取り付け、この自立支援型傘立てを両足の靴の内側両側面のソールやその上側の近傍の内側面で挟むことができる。これによって、長傘の床面での安定した自立を支援し、床面の傾斜や凹凸等に対応することができる。
その結果、椅子に座った状態でも両手を傘から離すことができ、立って吊り革に片手を、もう片手にカバンを持参している状態でも対応することができる。また、常に両足の靴の内側で傘を挟み続けているので、例えば電車やバスの手すりなどに傘を引っかけたまま駅やバス停で慌てて下車してうっかり傘を忘れることがない。
その結果、本考案に係る自立支援型傘立てを取り付けた傘を使用することで、自分の傘であることを直ぐに認識できると共に、傘を持っていることを通常よりも意識して記憶に留めておくことができるので、この傘を長期間に亘って使用し続けることができ、無駄な傘の買い替えを必要とせず、コスト的にも安価となる。
自立支援型傘立ての床に接する面を広くし、ゴム製等(安全性と耐久性から高密度のゴムかプラスチックが適しており)を常時装着して傘を閉じた状態で保管する場合に、傘自体の重心が低くなり、長傘全体のバランスがとりやすく、自立支援型傘立てとして使用が便利なる。
電車、バスで椅子に腰かけても、吊り革で立った状態でも両足で挟むことで安定した傘の保管が可能となる。靴は構造上、靴底(ゴム製)とアッパー(爪先革)等で構成されており、靴底(ゴム製)に自立支援型傘立てがフィットすることで雨水の浸透防止と安定した保管ができる。
自立支援型傘立て自体でも、ある程度は自立できるが乗り物等の不安定な状況では両足で挟むことで安定させる必要がある。
傘本体の製造工程で、自立支援型傘立てと一体型で作成することも可能である。
なお、上述の実施形態とその各種変形例は、あくまで本考案の一例を示したに過ぎず、本考案の作用を発揮し得る範囲内であれば、寸法、材質、形状を任意に変更可能であることは言うまでもない。
従って、例えば底部に設けた円環状の溝部は、同芯状に2つ以上形成されていても良い。また、上述したように、自立支援型傘立ての本体がゴムの部分やプラスチックの部分、アルミニウムなどの軽金属の部分からなり、これらの組み合わせを互いに接着結合又は固着結合しハイブリット型の材質からなる自立支援型傘立てにしても良い。
90 傘
91、92、93 石突き(傘先)
100 自立支援型傘立て
101 本体
103 厚板円盤状下側本体部
104 截頭円錐体状上側本体部
105 テーパー面
110 底面部
111 円環状溝部
120 上面部
121 傘先挿入取り付け穴
122 底部
123 金属板
200 自立支援型傘立て
201 本体部全体
300 自立支援型傘立て
301 本体部全体
310 底面部
320 上面部
330 膨出部
400 自立支援型傘立て
451、452、453、…(450) 溝部
500 自立支援型傘立て
510 上面部
520 底面部
551、552、553、…(550) 溝部
800,801,802 ゴムシート

Claims (2)

  1. 下端面が床面に接地する大径の接地面をなし、上端面が下端面よりも小径の傘先挿入固定部をなした異形円柱状の外形を有する自立支援型傘立てであって、
    前記下端面には前記異形円柱状の外形と同芯で前記床面と前記接地面との間に円環状溝部を1つ以上設け、かつ
    前記上端面には前記異形円柱状外形と同芯で有底の傘先挿入取り付け穴を有し、
    前記傘先挿入取り付け穴の底部には、当該傘先挿入取り付け穴に挿入された傘先の先端を突き当てる金属板が備わっており、
    前記異形円柱状外形の本体全体が、ゴム、プラスチック、アルミニウムの何れか若しくはこの組み合わせからできており、
    前記自立支援型傘立てを傘先に取り付けて傘を閉じた状態で、当該自立支援型傘立ての両側面を左右の靴の内側で挟むことで前記閉じた傘の倒れを防止することを特徴とする自立支援型傘立て。
  2. 前記傘先挿入取り付け穴の内周面には、前記自立支援型傘立てを傘の先端に取り付けた状態で見て、前記傘先挿入取り付け穴と前記傘先との間の空間を埋める取付けシートが当該傘先挿入取り付け穴の内周面全体に亘って少なくとも一重巻かれた状態で固定されていることを特徴とする請求項1に記載の自立支援型傘立て。
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