JP3230972U - マルチクッカースタンド - Google Patents

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裕一 外山
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Abstract

【課題】設置面に直接置いても、コンロなどに設置しても、安定して使用できるマルチクッカースタンドを提供する。
【解決手段】被加熱物を加熱する際に被加熱物を載置し、設置面に接地した状態と、設置面に置かれたコンロ50の上部に装着され設置面から離れた状態と、によって使用され、コンロ50の外周縁において対向する2つの辺に相互に平行に設けられた凸状の2つの上面縁部51に嵌合してコンロ50に装着されるマルチクッカースタンド1であって、被加熱物を載置する載置部と、載置部に接合され、設置面に接地する脚部20と、載置部の下側に設けられ、2つの上面縁部51に嵌合する装着部30と、を有する。
【選択図】図1

Description

本考案は、調理の際に被加熱物を載置して使用するクッカースタンドに関する。
ガスバーナーなどの加熱源により被加熱物を調理する際に被加熱物を載置し、下方に配置された加熱源により加熱して調理するのに用いられるクッカースタンド(五徳スタンド)が特許文献1に開示されている。
特開2019−187487号公報
バーベキューコンロなどを用いて調理をする場合、バーベキューコンロなどの網の上にクッカースタンドを載置して使用したり、大きな鍋などをバーベキューコンロなどの網の上に載置したりして調理できると便利である。
しかしながら、上記のような従来技術では、五徳スタンドを設置面に直接置いて使用する使用方法を基本としており、バーベキューコンロなどの網の上に置いて使用すると不安定なため危険であり、また、バーベキューコンロなどの網の強度が不十分なため置くことができない、という問題があった。
そこで、本考案は、設置面に直接置いても、コンロなどに設置しても、安定して使用できるマルチクッカースタンドを提供することを目的とする。
本考案は、上記目的を達成するために以下によって把握される。
(1)本考案のマルチクッカースタンドは、被加熱物を加熱する際に前記被加熱物を載置し、設置面に接地した状態と、前記設置面に置かれたコンロの上部に装着され前記設置面から離れた状態と、によって使用され、前記コンロの外周縁において対向する2つの辺に相互に平行に設けられた凸状の2つの上面縁部に嵌合して前記コンロに装着されるマルチクッカースタンドであって、前記被加熱物を載置する載置部と、前記載置部に接合され、前記設置面に接地する脚部と、前記載置部の下側に設けられ、2つの前記上面縁部に嵌合する装着部と、を有する。
(2)上記(1)において、前記装着部が、2つの前記上面縁部に上方から当接する少なくとも2つの上面部と、2つの前記上面縁部の下方に2つの前記上面部に平行に配置され2つの前記上面部と共に前記上面縁部を挟んだ状態に設けられた少なくとも2つの下面部と、を有し、2つの前記上面縁部に対して移動可能に構成されている。
(3)上記(1)又は(2)において、前記装着部が、高さ方向に複数設けられ、前記コンロに装着される前記装着部が、他の前記装着部に変わることで、前記コンロに装着される高さが変わる。
(4)上記(1)において、前記載置部の下側面が、2つの前記上面縁部に上方から当接し、前記装着部が、2つの前記上面縁部の下方に前記下側面に平行に配置され前記下側面と共に前記上面縁部を挟んだ状態に設けられた少なくとも2つの下面部を有し、2つの前記上面縁部に対して移動可能に構成されている。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記脚部が、前記載置部に接合される縦杆部と、前記縦杆部の前記載置部に接合されない側の端部に連接される横杆部と、を有し、前記横杆部は、前記設置面に接地する。
本開示によれば、設置面に直接置いても、コンロなどに設置しても、安定して使用できるマルチクッカースタンドを提供することができる。
本考案の実施形態に係るマルチクッカースタンドのコンロへの装着を示す斜視図である。 本考案の実施形態に係るマルチクッカースタンドのコンロへの装着を示す側面図である。 本考案の実施形態に係るマルチクッカースタンドのコンロへの装着の変形例を示す側面図である。 本考案の実施形態に係るマルチクッカースタンドのコンロへの装着の変形例を示す側面図である。 本考案の実施形態に係るマルチクッカースタンドのコンロへの設置状態を示す斜視図である。 本考案の実施形態に係るマルチクッカースタンドのコンロへの設置状態を示す斜視図である。 本考案の実施形態に係るマルチクッカースタンドを設置面に直接置いた場合を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施形態について詳細に説明する。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
本考案の実施形態に係るマルチクッカースタンド1は、被加熱物を加熱する際に被加熱物を載置して使用されるものであって、設置面に直接接地した状態と、設置面に置かれたコンロ50の上部に装着され設置面から離れた状態と、の2つの方法によって使用される。
図1は、本考案の実施形態に係るマルチクッカースタンド1のコンロ50への装着を示す斜視図である。
図1を用いて、マルチクッカースタンド1のコンロ50への装着について説明する。
マルチクッカースタンド1は、被加熱物を載置する載置部10と、設置面に接地する脚部20と、コンロ50に装着される装着部30と、を有している。マルチクッカースタンド1は、加熱による調理に使用されるため、耐熱性、難燃性が必要であり、この観点から金属材料で形成されていることが好ましい。
載置部10は、外枠12と、外枠12の内側に載置面14と、を有している。外枠12は、対向して配置された一対の第1枠材12aと、第1枠材12aに垂直に配置された一対の第2枠材12bと、を有しており、図1においては、矩形に形成されている。しかし、外枠12は矩形に限定されるものではなく、多角形や円形などであってもよい。また、載置面14は、図1においては、相互に平行に設けられた棒状体によって形成されているが、これに限定されず、例えば、網目状に設けられていてもよい。
脚部20は、第1脚部21と、第2脚部22と、を有し、それぞれ接合部21c、接合部22cにおいて載置部10に接合されている。第1脚部21は、接合部21cにおいて載置部10に接合され、対向して設けられている一対の縦杆部21bと、縦杆部21bの接合部21cとは反対側の載置部10に接合されない側の端部に連接されており、これらの端部を結ぶ横杆部21aと、を有している。
同様に、第2脚部22も、接合部22cから対向して設けられている一対の縦杆部22bと、縦杆部22bの接合部22cとは反対側の載置部10に接合されない側の端部に連接されており、これらの端部を結ぶ横杆部22aと、を有している。横杆部21aと横杆部22aが設置面に接地することで、マルチクッカースタンド1が安定的に設置面に配置される。
なお、図1において、第1脚部21と、第2脚部22には、それぞれ一対の、すなわち2つの縦杆部21b、縦杆部22bを有しているが、これに限定されず、縦杆部21b、縦杆部22bをそれぞれ1つ有しており、これに横杆部21a、横杆部22aが連接される構造にしてもよい。
装着部30は、載置部10の下側に設けられており、対向して平行に設けられた第1装着部31と、第2装着部32と、を有している。第1装着部31と第2装着部32は、図1においては、断面がコの字形状であって、コの字形状の開口部が相互に対向するように載置部10の下側に取り付けられている。すなわち、2本のレール状に設けられている。図1において、第1装着部31と第2装着部32は、載置部10の外枠12における第1枠材12aと同等の長さに設けられているが、これに限定されず、第1枠材12aより短くても長くてもよい。
第1装着部31と第2装着部32は、載置部10に溶接や接着で取り付けてもよく、あるいは、螺合によって取り付けてもよい。また、第1装着部31と第2装着部32は、断面がコの字形状であることに限定されず、載置部10と一定の高さの隙間であって、開口部が相互に対向した隙間を形成できる形状であればよい。更に、第1装着部31と第2装着部32は、それぞれ一つの部材である必要はなく、複数の部材で形成されていてもよい。
コンロ50は、炭などの燃料を収容する燃料収容部57が、上部側が開口した構造を有しており、この開口を覆うように略平面に構成された載置網53が設置されている。燃料収容部57の開口の外周縁に上面縁部51が設けられている。図1において、燃料収容部57は矩形に構成されており、上面縁部51のうち対向する長手の2つの辺に第1上面縁部51aと第2上面縁部51bの2つが燃料収容部57の外側に向けて凸状に相互に平行に設けられている。また、載置網53は、上面縁部51の内側に設置されている。
図1において、コンロ50の右手にあるマルチクッカースタンド1aをAの方向(水平方向)に移動して、コンロ50の第1上面縁部51a、第2上面縁部51bと、マルチクッカースタンド1の第1装着部31と第2装着部32を嵌合させてそのまま同じ方向(水平方向)にスライドさせるとマルチクッカースタンド1bの状態になり、すなわち、マルチクッカースタンド1はコンロ50にスライドして装着される。
マルチクッカースタンド1bの位置において、第1装着部31と第2装着部32が第1上面縁部51a、第2上面縁部51bに支持されることでマルチクッカースタンド1bは、安定して装着され、設置された状態になる。
マルチクッカースタンド1bの位置からBの方向にスライドすることで、コンロ50の水平方向の位置を変更することができ、任意の位置でマルチクッカースタンド1をコンロ50に安定して設置することができる。すなわち、図1において、マルチクッカースタンド1bの位置からマルチクッカースタンド1cの位置の間において、自由に設置する位置を選択することができる。
更に、マルチクッカースタンド1cの位置からCの方向にスライドさせるとマルチクッカースタンド1dの位置になり、コンロ50からマルチクッカースタンド1を取り外すことができる。また、逆の方向から設置、移動することもでき、マルチクッカースタンド1dの位置から移動して、マルチクッカースタンド1cの位置に装着してからスライドさせてマルチクッカースタンド1bの位置に移動し、更に、マルチクッカースタンド1aの位置に取り外すことができる。
図2、図3、図4は、本考案の実施形態に係るマルチクッカースタンド1のコンロ50への装着を示す側面図である。図3、図4は、図2に示す場合の変形例を示す図である。
図2において、コンロ50の燃料収容部57の上側に設けられた上面縁部51のうち対向する2辺に第1上面縁部51aと第2上面縁部51bが燃料収容部57の外側に向けて凸状に形成されている。
マルチクッカースタンド1の装着部30は、対向して平行に設けられた第1装着部31と、第2装着部32と、を有しており、第1装着部31と第2装着部32は、断面がコの字形状であって、コの字形状の開口部が相互に対向するように載置部10に取り付けられている。
図2に示すように、第1上面縁部51aと第2上面縁部51bには、第1装着部31と第2装着部32が嵌合して装着されている。第1装着部31は、第1上面縁部51aに上方から当接する上面部31aと、第1上面縁部51aの下方に上面部31aに平行に配置され、上面部31aと共に第1上面縁部51aを挟んだ状態に設けられた下面部31bと、を有している
同様に、第2装着部32は、第2上面縁部51bに上方から当接する上面部32aと、第2上面縁部51bの下方に上面部32aに平行に配置され、上面部32aと共に第2上面縁部51bを挟んだ状態に設けられた下面部32bと、を有している
すなわち、装着部30が、2つの第1上面縁部51a、第2上面縁部51bに上方から当接する少なくとも2つの上面部31a、32aと、2つの第1上面縁部51a、第2上面縁部51bの下方に上面部31a、32aに平行に配置され、2つの上面部31a、32aと共に第1上面縁部51a、第2上面縁部51bを挟んだ状態に設けられた少なくとも2つの下面部31b、32bと、を有している。
このようにすることで、装着部30は、2つの第1上面縁部51a、第2上面縁部51bに対して移動可能に構成されている。したがって、マルチクッカースタンド1は、コンロ50に対して移動可能に構成されており、図1に示すようにマルチクッカースタンド1aとマルチクッカースタンド1dの間で移動可能になっている。
マルチクッカースタンド1が、コンロ50に装着された状態で、下面部31b、32bは、第1上面縁部51a、第2上面縁部51bに接触していなくてもよい。すなわち、第1上面縁部51aと第2上面縁部51bの高さ方向の厚さに対して、第1装着部31と第2装着部32のコの字形状の断面の高さ方向の高さ(内寸)は同じか又は少し大きく構成されていて隙間があるようにしてもよい。この隙間が小さく構成されているため、マルチクッカースタンド1が、がたつきが少なく、安定した状態でコンロ50に装着されている。この隙間は、5mm以下であることが望ましく、より好ましくは2mm以下であることが望ましい。この隙間が小さ過ぎるとマルチクッカースタンド1をコンロ50に装着する際に嵌合させるのが難しくなるため、0.5mm以上であることが望ましい。
第1装着部31の連結部31cと第2装着部32の連結部32cの内側どうしの距離は、第1上面縁部51a、第2上面縁部51bの端部の距離(上面縁部51の幅)に対して、少し大きく構成されている。すなわち、第1装着部31の連結部31cと第2装着部32の連結部32cの内側と上面縁部51とは隙間がある。この隙間は両方の端部の合計で、3mmから20mmが望ましく、より好ましくは、5mmから15mmであることが望ましい。マルチクッカースタンド1をコンロ50に装着する際のやり易さの観点からは、この隙間は大きい方がよい。一方で、大き過ぎるとコンロ50に装着した状態でマルチクッカースタンド1のがたつきが大きくなる。
また、マルチクッカースタンド1が、コンロ50の上に載っているだけでなく、第1装着部31と第2装着部32の下面部31b、32bにより上方向の動きが規制されているため、マルチクッカースタンド1が、上方に外れることを防止している。このようにすることで、マルチクッカースタンド1に人がぶつかるなどして外力が作用しても、マルチクッカースタンド1がコンロ50から外れる事故が発生するのを防止することができる。
図3は、本考案の実施形態に係るマルチクッカースタンド1のコンロ50への装着の変形例を示す側面図である。図3に示す変形例において、図2に示す場合に対して、第1装着部31と第2装着部32だけが異なっており、その他は図2に示す場合と同様である。
図2において、第1装着部31と第2装着部32はコの字形状の断面としている。これに対して、図3において、第1装着部31と第2装着部32は、略クランク形状の断面としている。すなわち、上面部31a、32aが、連結部31c、32cの上端から外側に向けて設けられており、第1上面縁部51a、第2上面縁部51bの外側において載置部10の下側面10aに取り付けられているようにしてもよい。この場合、上面部31a、32aに代わって載置部10の下側面10aが、上方から第1上面縁部51a、第2上面縁部51bに当接し、下側面10aに平行に設けられた下面部31b、32bと共に第1上面縁部51a、第2上面縁部51bを挟んだ状態になる。このようにしても、図2に示す場合と同様に、マルチクッカースタンド1をコンロ50に対して移動可能に構成することができる。
図4は、本考案の実施形態に係るマルチクッカースタンド1のコンロ50への装着の変形例を示す側面図である。図4に示す変形例において、図2に示す場合に対して、第1装着部31と第2装着部32だけが異なっており、その他は図2に示す場合と同様である。
図4において、第1装着部31と第2装着部32は、それぞれ対応するA位置部31A、32A、B位置部31B、32B、C位置部31C、32Cの3つの高さ方向の位置に対応した複数の装着部を有している。すなわち、第1装着部31と第2装着部32は、高さ方向に複数設けられ、コンロ50に装着される第1装着部31と第2装着部32が、他の位置に対応した第1装着部31と第2装着部32に変わることで、コンロ50に装着されるマルチクッカースタンド1の高さが変わるようになっている。
そして、図4に示すように、N位置部31N、32Nによってコンロ50の第1上面縁部51aと第2上面縁部51bに装着した場合には、マルチクッカースタンド1の載置部10の上面とコンロ50の第1上面縁部51a、第2上面縁部51bの上面の隙間はHNとなる。同様に、L位置部31L、32Lによって装着し場合は、隙間はHLとなり、M位置部31M、32Mによって装着し場合は、隙間はHMとなる。この場合、HN>HM>HLの関係になる。
この隙間が変わることによって、燃料収容部57に収容された炭などの燃料と載置部10の上の被加熱物との距離が変わるため、被加熱物を加熱する火力を調整することができる。このように、装着部30が高さ方向に複数設けられ、コンロ50に装着される高さが変更できるようにしてもよい。なお、図4において装着部30が3つの高さに対応するように示されているが、これに限定されず、2つの高さに対応しても4つ以上の高さに対応してもよい。
一方、図2に示す場合には、マルチクッカースタンド1の載置部10の上面とコンロ50の第1上面縁部51a、第2上面縁部51bの上面の隙間はHで固定となり、この場合には、距離による火力の調整はできない。
図5、図6は、本考案の実施形態に係るマルチクッカースタンド1のコンロ50への設置状態を示す斜視図である。
図5において、マルチクッカースタンド1は、コンロ50から相当部分がはみ出した状態で装着されている。マルチクッカースタンド1を水平方向にスライドすることで、はみ出す長さは変更することができる。
図5に示すように装着することで、マルチクッカースタンド1を簡易的なバーベキュー用のコンロ50の棚として使用することができ、例えば、バーベキューの材料(肉、野菜など)を置いておくことができて、非常に便利である。既に説明したように、誤って人がぶつかるなどしてマルチクッカースタンド1に外力が作用しても、マルチクッカースタンド1がコンロ50から外れる事故が発生するのを防止することができる。
また、マルチクッカースタンド1は、脚部20が、設置面に接地する横杆部21a、22aを有しており、横杆部21a、22aが水平方向に延びるように構成されている。マルチクッカースタンド1を、コンロ50に装着することで横杆部21a、22aは設置面から離れて宙に浮いた状態になり、トング80などの調理用器具を掛けることができて、非常に便利である。また、例えば、S字状に形成されたフックなどを横杆部21a、22aに掛けることで、このフックに穴の開いた調理器具などを掛けることもできる。
図6において、マルチクッカースタンド1は、コンロ50の燃料収容部57の上部に装着されている。このように装着することで、マルチクッカースタンド1の上に置かれた鍋81をコンロ50により加熱して調理することができる。
通常、バーベキュー用のコンロ50の載置網53は、肉や野菜等の重量の軽い被加熱物を載せるように構成されており、重量の重い物を載せるようには構成されていない。このため、重量の重い鍋81などを置くと、載置網53が変形したり破損したりして、安全性の面からも問題である。
一方で、図6において、マルチクッカースタンド1は、コンロ50の燃料収容部57の上部に装着されている。マルチクッカースタンド1の載置面14は、強度的に載置網53よりも強く構成されており、このように装着することで、マルチクッカースタンド1の上に重量の重い鍋81などを置くことができる。この際、マルチクッカースタンド1に掛かる重量は、載置面14及び装着部30(31、32)を圧縮する方向に作用し、載置面14及び装着部30を引き離す方向には作用しないため、載置面14及び装着部30が引き離されて破損することもない。
マルチクッカースタンド1において脚部20の横杆部21a、22aは、図5においては、直線状に形成されているが、これに限定されず、例えば、図6に示すように、中央部が凹状になっていて、両端部で設置面に接地するように構成されていてもよい。この場合も、図5に示す場合と同様に、横杆部21a、22aに、トング80などの調理用器具を掛けることができる。
図7は、本考案の実施形態に係るマルチクッカースタンド1を設置面90に直接置いた場合を示す図である。設置面90は、机などであってもよく、地面や石の上などであってよい。すなわち、本実施形態において、マルチクッカースタンド1はコンロ50に装着しないで単独で使用することができる。
設置面90にマルチクッカースタンド1を置き、第1脚部21の横杆部21a及び第2脚部22の横杆部22aを設置面90に設置させる。そして、マルチクッカースタンド1の下にバーナー82を設置する。マルチクッカースタンド1の載置部10の載置面14の上には被加熱物を置く。図7においては、カップ83が置かれており、その中の飲物などをバーナー82の火によって加熱する場合を示している。
なお、マルチクッカースタンド1の第1脚部21及び第2脚部22は、載置部10に対して開閉可能に接合されていてもよい。図7では使用時の状態を示しており、第1脚部21及び第2脚部22が開いた状態であり、この状態から第1脚部21及び第2脚部22がそれぞれ内側に回動して、それぞれP及びQの方向に載置部10と平行になる位置まで閉じて折り畳み可能に構成してもよい。このようにすることで、非使用時には、非常にコンパクトにすることができ、持ち運びに便利である。
以上の説明のとおり、本実施形態によれば、設置面90に直接置いても、コンロ50などに設置しても安定して使用でき、複合的な目的・用途に使用可能なマルチクッカースタンド1を提供することができる。
以上、具体的な実施形態に基づいて本考案を説明してきたが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形や改良を実施しても良い。
このように、本考案は、具体的な実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形や改良を施したものも本考案の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは、当業者にとって実用新案登録請求の範囲の記載から明らかである。
1 マルチクッカー
10 載置部
10a 下側面
12 外枠
12a 枠材
12b 枠材
14 載置面
20 脚部
21 第1脚部
21a 横杆部
21b 縦杆部
21c 接合部
22 第2脚部
22a 横杆部
22b 縦杆部
22c 接合部
30 装着部
31 第1装着部
31a 上面部
31b 下面部
31c 連結部
31L L位置部
31M M位置部
31N N位置部
32 第2装着部
32a 上面部
32b 下面部
32c 連結部
32L L位置部
32M M位置部
32N N位置部
50 コンロ
51 上面縁部
51a 第1上面縁部
51b 第2上面縁部
53 載置網
55 支持部
57 燃料収容部
80 トング
81 鍋
82 バーナー
83 カップ
90 設置面

Claims (5)

  1. 被加熱物を加熱する際に前記被加熱物を載置し、設置面に接地した状態と、前記設置面に置かれたコンロの上部に装着され前記設置面から離れた状態と、によって使用され、前記コンロの外周縁において対向する2つの辺に相互に平行に設けられた凸状の2つの上面縁部に嵌合して前記コンロに装着されるマルチクッカースタンドであって、
    前記被加熱物を載置する載置部と、
    前記載置部に接合され、前記設置面に接地する脚部と、
    前記載置部の下側に設けられ、2つの前記上面縁部に嵌合する装着部と、を有することを特徴とするマルチクッカースタンド。
  2. 前記装着部が、2つの前記上面縁部に上方から当接する少なくとも2つの上面部と、2つの前記上面縁部の下方に2つの前記上面部に平行に配置され2つの前記上面部と共に前記上面縁部を挟んだ状態に設けられた少なくとも2つの下面部と、を有し、
    2つの前記上面縁部に対して移動可能に構成されていることを特徴とする、
    請求項1に記載のマルチクッカースタンド。
  3. 前記装着部が、高さ方向に複数設けられ、
    前記コンロに装着される前記装着部が、他の前記装着部に変わることで、前記コンロに装着される高さが変わることを特徴とする、
    請求項1又は請求項2に記載のマルチクッカースタンド。
  4. 前記載置部の下側面が、2つの前記上面縁部に上方から当接し、
    前記装着部が、2つの前記上面縁部の下方に前記下側面に平行に配置され前記下側面と共に前記上面縁部を挟んだ状態に設けられた少なくとも2つの下面部を有し、
    2つの前記上面縁部に対して移動可能に構成されていることを特徴とする、
    請求項1に記載のマルチクッカースタンド。
  5. 前記脚部が、前記載置部に接合される縦杆部と、前記縦杆部の前記載置部に接合されない側の端部に連接される横杆部と、を有し、
    前記横杆部は、前記設置面に接地することを特徴とする、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のマルチクッカースタンド。
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