JP3230912U - マンカラ用ゲームボード - Google Patents
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Abstract
【課題】単一型式のマンカラ用ゲームボードの形を変えることなく2人プレイ用から4人プレイ用のマンカラ用ゲームボードにまで任意に展開でき、不使用時にはコンパクトに折り畳むことによって保管スペースを小さく抑えることができるマンカラ用ゲームボードを提供すること。【解決手段】木製のマンカラ用ゲームボード1は、表面に凹状の複数のポケット2a,3a,3bが形成された2つの木製ボード片2,3の各端部同士を突き合わせて両者を木製ヒンジ4によって回動可能に連結し、一方の木製ボード片2を、その表面が他方の木製ボード片3の表面を向くように折り畳んで両木製ボード片2,3同士を上下に重ねることができるよう構成されている。ここで、2つの木製ボード片2,3は、長方形の木製プレートであって、両木製ボード片2,3の各突合せ側端部の両側部に切欠き2A,3Aをそれぞれ形成し、同側の互いに連通する切欠き2A,3Aに木製ヒンジ4をそれぞれ配置する。【選択図】図2
Description
本考案は、「マンカラ」や「カラハ」などのゲームに使用されるゲームボードに関する。
「マンカラ」とは、アフリカや中近東、東南アジアにかけて古くから遊ばれている伝統的なボードゲームの総称であり、その発祥は紀元前であって、遊び方は100種類以上とされており、「カラハ」という名称でも親しまれている。このボードゲームは、交互に石を移していくという単純なゲームであり、このゲームには、例えば、長方形の木製プレートの表面に2人が対面してプレイできるように平行に並んだ2組の複数の凹状のポケットを掘り込んで形成された木製のマンカラ用ゲームボードが使用されている。そして、ゲームは、木製のマンカラ用ゲームボードの各ポケットに所定数(例えば、4個)の石を置いた状態から開始される。
ところで、特許文献1には、アルミ缶(例えば、缶ビール)の底部の凹曲面をポケットとして利用し、複数のアルミ缶の底部をダンボール板に嵌め込んでマンカラ用ゲームボードを作製する提案がなされている。また特許文献2には、ボードのユニットを組み立ててマンカラ用ゲームボードに形成する提案が記載されている。
しかしながら、従来の木製のマンカラ用ゲームボードや特許文献1や特許文献2において提案されたマンカラ用ゲームボードは、単一型式のマンカラ用ゲームボードの形を変えることなく2人プレイ用、3人プレイ用、4人プレイ用のマンカラ用ゲームボードに展開できるようになったものではなく、そのようなマンカラ用ゲームボードは未だ見当たらない。また、マンカラ用ゲームボードを折り畳めないものでは、不使用時(ゲームをしないとき)や保管時に大きなスペースを要するという問題がある。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、一種類のマンカラ用ゲームボードを組み合わせることにより2人プレイ用から4人プレイ用まで任意に展開することができ、また不使用時には複数のマンカラ用ゲームボードをコンパクトに折り畳んで積層することによって保管スペースを小さく抑えることができる「マンカラ」や「カラハ」用のゲームボードを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の考案は、木製のマンカラ用ゲームボードを、表面に凹状の複数のポケットが形成された2つの木製ボード片の各端部同士を突き合わせて両者を木製ヒンジによって回動可能に連結し、一方の木製ボード片を、その表面が他方の木製ボード片の表面を向くように折り畳んで両木製ボード片同士を上下に重ねることができるよう構成したマンカラ用ゲームボードを、少なくとも4つ備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の考案において、2つの前記木製ボード片は、長方形の木製プレートであって、両木製ボード片の各突合せ側端部の両側部に切欠きをそれぞれ形成し、同側の互いに連通する前記切欠きに前記木製ヒンジを配置したことを特徴とする。請求項3の考案は、本考案マンカラ用ゲームボードの材質がプラスチック製であってもよいことを示し、請求項4の考案は、本考案マンカラ用ゲームボードの2人プレイ用、3人プレイ用、4人プレイ用の配置パターンを示したものである。
本考案マンカラ用ゲームボードは、2人プレイ用、3人プレイ用、4人プレイ用の何れかに任意に展開できるからプレイヤーの数に応じた配置パターンを選択することができ、不使用のマンカラ用ゲームボード(プレイに使用しない場合)は、コンパクトに折り畳み積層して保管できるから、不使用時に邪魔になり難く保管スペースも小さく抑えられる。
また、本考案によれば、2つの木製ボード片同士を連結する一対の木製ヒンジが両木製ボード片の両側部に形成された切欠き内に収容され、これらの木製ヒンジが両木製ボード片の側面から外側へと突出することがないため、当該木製のマンカラ用ゲームボードの幅が木製ボード片の幅寸法に抑えられるとともに、両木製ボード片同士の連結部の外観性が高められる。
以下に本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。以下の説明は、本考案マンカラ用ゲームボードを木製とした場合の説明である。
図1は本考案に係る木製のマンカラ用ゲームボードの使用時の平面図、図2は図1の木製のマンカラ用ゲームボードの使用時の斜視図、図3は同じく木製のマンカラ用ゲームボードの不使用時の斜視図、図4は木製のマンカラ用ゲームボードの2つの木製ボード片の連結構造を示す要部の分解斜視図、図5は木製のマンカラ用ゲームボードの2人プレイ時の配置を示す平面図、図6は木製のマンカラ用ゲームボードの3人プレイ時の配置を示す平面図、図7は木製のマンカラ用ゲームボードの4人プレイ時の配置を示す平面図である。
本考案に係る木製のマンカラ用ゲームボード1は、「マンカラ」或いは「カラハ」と称される伝統的なゲームに使用されるものであって、長方形プレートである2つの木製ボード片2,3同士を突き合わせて両者を一対の木製ヒンジ4によって回動可能に連結して構成されている。なお、以下の説明においては、図1及び図2に示す矢印方向をそれぞれ「前後」、「左右」方向とする。
本実施の形態では、2つの木製ボード片2,3と木製ヒンジ4は、例えば松などの木材によって構成されており、当該木製のマンカラ用ゲームボード1を使用してゲームをプレイする場合には、図1及び図2に示すように、2つの木製ボード片2,3が展開され、その表面が上向きとなる状態で平面上に直線状に載置される。なお、本実施の形態では、各木製ボード片2,3の長さLは220mm(木製のマンカラ用ゲームボード1の全長2Lは440mm)、幅Wは75mmに設定されている。本考案の木製のマンカラ用ゲームボードは、前記数値に限定されるものではなく任意の数値の木製のマンカラ用ゲームボードに製作できる。
ここで、図1及び図2に示すように、一方の木製ボード片2の表面(上面)には、平面視長円形(楕円形)の凹状の4つのポケット2aが長手方向(前後方向)に沿って適当な間隔で形成されている。また、他方の木製ボード片3の表面(上面)には、平面視長円形(楕円形)の凹状の2つのポケット3aと平面視矩形の凹状の1つのポケット3bが長手方向(前後方向)に沿って適当な間隔で形成されている。
そして、図4に詳細に示すように、2つの木製ボード片2,3の各突合せ側端部(一方の木製ボード片2の後端部と他方の木製ボード片3の前端部)の左右両側部には、矩形溝状の切欠き2A,3Aがそれぞれ形成されており、左右において同側の互いに連通する切欠き2A,3A同士によって構成される空間には、木製ヒンジ4がそれぞれ配置されている。ここで、各木製ヒンジ4は、木製連結具4Aと、該木製連結具4Aの両端に形成された円孔4aに圧入される丸棒状の木製ピン4Bによって構成されている。
また、図4に示すように、2つの各木製ボード片2,3の左右の切欠き2A,3Aには、円孔2b,3cがそれぞれ形成されており、両木製ボード片2,3同士を図1及び図2に示すように突き合わせた状態で、各木製ヒンジ4の木製ピン4Bを各切欠き2A,3Aに形成された円孔2b,3cに差し込んで嵌合させることによって、2つの木製ボード片2,3同士が回動可能に連結されて木製のマンカラ用ゲームボード1が組み立てられる。
而して、図1及び図2に示すように2つの木製ボード片2,3を展開し、その表面が上向きとなるように当該木製ボード片2,3を平面上に直線状に載置した状態の木製のマンカラ用ゲームボード1を用いてゲームがプレイされる。例えば「マンカラ」と称されるゲームを2人でプレイする場合には、図5に示すように、2つの木製のマンカラ用ゲームボード1を長辺側の側面同士を対面接触状態でずらして配置し、各木製ボード片2,3のポケット2a,3aに各4つずつ置かれた石5を順番に移す動作が繰り返される。なお石の色は異なる色でも同色系であっても構わない。
また、3人でゲームをプレイする場合には、図6に示すように、3つの木製のマンカラ用ゲームボード1を各頂点同士を突き合わせて平面視三角形状に配置し、各木製ボード片2,3のポケット2a,3aに各4つずつ置かれた石5を順番に移す動作が繰り返される。
さらに、4人でゲームをプレイする場合には、図7に示すように、4つの木製のマンカラ用ゲームボード1を各端部同士を突き合わせて平面視四角形状に配置し、各木製ボード片2,3のポケット2a,3aに各4つずつ置かれた石5を順番に移す動作が繰り返される。
その後、ゲームが終了して木製のマンカラ用ゲームボード1を使用しない場合には、各木製のマンカラ用ゲームボード1の一方の木製ボード片2を木製ヒンジ4を中心として図2に鎖線にて示すように矢印方向に回動させる。すると、一方の木製ボード片2が、その表面が他方の木製ボード片3の表面を向くように折り畳まれ、図3に示すように、この木製ボード片2が他方の木製ボード片3の上に重ねられる。一つのマンカラ用ゲームボードについて、一方の木製ボード片2が折り畳まれて他方の木製ボード片3の上に重ねられると、当該木製のマンカラ用ゲームボード1の全長は、図1及び図2に示す両木製ボード片2,3が展開した使用時の状態の全長2Lの1/2のLに半減する。また折畳んだ時、下位に位置する木製ボード片3のポケット3bにゲーム媒体の石5を収納できるから、石5が散逸することがない。
したがって、本考案に係る木製のマンカラ用ゲームボード1によれば、これを使用しない場合(プレイしない場合)には、図3に示すように、コンパクトに折り畳んで一方の木製ボード片2を他方の木製ボード片3の上に重ねることができる。このため4つの木製のマンカラ用ゲームボード1であっても、折畳み状態の2つを平行に並べて積層すれば、不使用時の保管スペースが小さく抑えられ、使用しない石5をポケット3bに収納して保管できるという効果が得られる。
また、木製のマンカラ用ゲームボード1を構成する2つの木製ボード片2,3同士を連結する一対の木製ヒンジ4が両木製ボード片2,3の両側部に形成された切欠き2A,3A内に収容され、これらの木製ヒンジ4が両木製ボード片2,3の側面から外側へと突出することがないため、当該木製のマンカラ用ゲームボード1の幅が木製ボード片2,3の幅寸法に抑えられるとともに、両木製ボード片2,3同士の連結部の外観性が高められるという効果も得られる。
以上の説明は、本考案を木製のマンカラ用ゲームボードに形成した場合の例であるが、本考案マンカラ用ゲームボードは木製のものに限られるものではない。例えば、上記の木製ボード片2,3と木製ヒンジ4とを、プラスチック製の成形品で形成することもできる。ゲーム媒体の石5もプラスチック成形品でよい。
なお、本考案は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
1 木製のマンカラ用ゲームボード
2,3 木製ボード片
2A 木製ボード片2の切欠き
2a 木製ボード片2のポケット
3A 木製ボード片3の切欠き
3a,3b 木製ボード片3のポケット
4 木製ヒンジ
5 石
2,3 木製ボード片
2A 木製ボード片2の切欠き
2a 木製ボード片2のポケット
3A 木製ボード片3の切欠き
3a,3b 木製ボード片3のポケット
4 木製ヒンジ
5 石
Claims (4)
- 表面に凹状の複数のポケットが形成された2つの木製ボード片の各端部同士を突き合わせて両者を木製ヒンジによって回動可能に連結し、一方の木製ボード片を、その表面が他方の木製ボード片の表面を向くように折り畳んで両木製ボード片同士を上下に重ねることができるよう構成されたマンカラ用ゲームボードを少なくとも4つ備えることを特徴とするマンカラ用ゲームボード。
- 2つの前記木製ボード片は、長方形の木製プレートであって、
両木製ボード片の各突合せ側端部の両側部に切欠きをそれぞれ形成し、同側の互いに連通する前記切欠きに前記木製ヒンジを配置する請求項1に記載のマンカラ用ゲームボード。 - 前記木製ボード片と木製ヒンジは、木製に代えてプラスチック製で形成した請求項1又は2に記載のマンカラ用ゲームボード。
- 請求項1〜3のいずれかのマンカラ用ゲームボードは、その2つを平行にずらして並べて2人プレイ用として、又は3つを平面視三角形に並べて3人プレイ用として、若しくは4つを平面視四角形に並べて4人プレイ用として、それぞれに用いるマンカラ用ゲームボード。
Priority Applications (1)
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JP2020004803U JP3230912U (ja) | 2020-11-06 | 2020-11-06 | マンカラ用ゲームボード |
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JP2020004803U JP3230912U (ja) | 2020-11-06 | 2020-11-06 | マンカラ用ゲームボード |
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2020
- 2020-11-06 JP JP2020004803U patent/JP3230912U/ja active Active
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