JP3228382U

JP3228382U - 簡易ベッド

Info

Publication number: JP3228382U
Application number: JP2020002928U
Authority: JP
Inventors: 平城　好道; 好道平城
Original assignee: 平城　好道; 好道平城
Priority date: 2020-07-15
Filing date: 2020-07-15
Publication date: 2020-10-22
Anticipated expiration: 2030-07-15

Abstract

【課題】簡易組立て、簡易分解、省収納場所という特徴を失わずに簡易ベッドの床布の凹みによる寝心地の悪さの改善を図る簡易ベッドを提供する。【解決手段】簡易ベッド１は、複数の交差脚を有する２本のフレーム１Ａイ、１Ａロ間に床状部２Ｂを設け、両端の横棒１ｑイ、１ｑロで縦ズレを防止する折り畳み式の簡易ベッド１であって、床状部２Ｂに液漏れ、気漏れ防止加工を施した二枚の布からなる袋状体を設け、袋状体は吸・排気口を有し、袋状体に気体または液体を注入して弾力性を付与した。【選択図】図１

Description

本考案は、簡易ベッドに関する。

簡易ベッドは使用時の組み立てと、事後の分解が簡単で収納場所をとらず保管できて床下に荷物が置けるという利便性が評価されてレジャ
ー他多方面で使用されてきた。しかし例えばレジャー用の複数の交差脚を有する２本のフレーム間に床状部を設ける簡易ベッドの場合、使用時に体重で床状部が凹む所謂寝床面の凹みが寝心地の悪さになるとされていた。これにはフレームの安定性とシートの張り具合が寝心地の改善になるとしてフレームを含む構造の改良やシートの張りの調節や床状部の裏面に帯状の補強帯を施す等各種の改良が為されてきたがフレームの改善により分解度を増して布袋に収納する等省収納場所面の改善は進んだが、寝心地については出荷時に床状部の張りを調整することが出来る様になった位で、使用直前に寝心地を調整するまでには至らなかった。
また前記凹み解消の為着脱可能な複数の脚を有するフレームと板状体を使用して凹みの無い安定した寝床面と為した簡易ベッドも有る。だがこの方式は前記凹みは少ないが寝床面の堅さが拭えず、やむなく寝床面に布団やソフトパットを敷くことになりこの厚みが折り畳み収納式の良さを失わせると言う問題を抱えていた。
上記各種の組み立てと分解撤収安易の簡易ベッドはこれらが役立つと思われる災害時等の非常時にはあまり使われず、なぜか体育館等の床にシートや毛布や茣蓙を敷く、あるいは畳やダンボールマットを置く等従来方式が使われる例が多く、シート等の前者は保管場所を取らず出し入れが簡単等の便利さはあるが寝心地が悪く、畳やダンボールマットは保管時の害虫対策や保管場所の問題があった。

特開２００２−０２７３４８号公報

本考案は前記多くの利便性が認められている簡易ベッドを災害発生時等の緊急時に使われる様に対策する。
前記簡易ベッドでれば混乱する災害現場でも各人に配給すれば、少なくとも高校生以上の人間なら取り合えず組み立てて使えるはずで寝心地の悪さはあっても地表からそれなりの高さが得られるという特徴があり、さらに避難時持ち出せた日用品類等の小さな手荷物は床状部下に置けるという特徴もある。
この特徴は、令和２年のＣＯＶＩＤ−１９の災害時に豪華船の集団感染源とされた廊下経由の室の床の例から考えても床から所定の空間距離を確保できるという前記シートやダンボールマットにはない利点があり、また今後災害現場での新たなインフルエンザの感染予防効果も期待出来ると思われる。
上記、簡易ベッドの特徴に加えて使用者の好みに合わせて寝心地の硬軟を調節できる物にしてレジャーはもとより非常時に役立ち、かつ省保管場所で取り出し組立てが簡単で寝心地が良く使用後の分解も簡単で省収納場所と言う特徴を有する簡易ベッドの提供を課題とする。

上記課題を解決するため本考案は、前記簡易ベッドの床状部に液漏れ、気漏れ防止加工を施した布（以下、これを布という。）二枚からなる袋状体を設けて該袋状体は吸・排気口を有し、該袋状体に気体または液体を注入して弾力性を付加調節して寝心地の良い簡易ベッドと為す。
本考案は簡易ベッドの形状を特定しない。すなわち脚の構造や脚数やフレームの構造及び床状部の形状を特定しない。また簡易ベッドの一部に落下防止柵を追備すること、さらにフレームの一部を可変形にして背当て部と為す事も簡易ベッドの範疇であれば問題にしない。
さらに、袋状部の構造及び構成素材や布地に施す滴漏、気漏れ防止の加工方式も特定しない。また布の下側を厚くして上側を薄くしても良いし、下側布にベルト等で補強を加えることも妨げない。
さらに空洞部の吸・排気口の形状及び方式を特定しない。
上記空洞部に注入する気体や液体を特定しない。

本考案は、一般的な簡易ベッドの床状部に吸気・排気口を有する２枚の布による袋状体を寝床と為し、該袋状体の空洞部に気体や液体を注入して弾力性を加味して前記凹みが少なく寝心地の良い簡易ベッドの作成に効果を有する。

図１、本発明の実施例１の簡易ベッド１の全体像を示す斜視図。図１のＸ―Ｘ’の空洞部２ｈに空気未注入状態の断面図。図１のＸ−Ｘ’の空洞部２ｈに空気を入れた状態の断面図。実施例１と同様の簡易ベッド２の寝床部２２Ｎの空洞部２２ｎに水を枕部２２Ｍの空洞部２２ｍに空気を入れた状態を示す断面図。（全体像は図1と同様のため省略した。）

本考案を実施例でもって説明する。

簡易ベッド・１は複数の交差脚を有する２本のフレームと横棒間に布２ａ、２ｂを重ねた袋状空洞部２ｈを有する床状部すなわち寝床２Ｂとしたもので、寝床２Ｂは吸・排気口２ｗを有する袋状空洞部２ｈで構成されている。（図２）
図２は袋状部２ｈが空の状態を示し、図３は袋状部２ｈに空気を満たした状態を示したもので、寝床２Ｂは
人体が乗らない無付加の状態では中心部が若干山盛り状（図３）になり、人体付加の状態では中心部が僅か下方に凹むが（図示せず）寝床２Ｂは水平に近い形で人体を優しく支えて、寝心地の良い寝床となる。

さらに使用時に、使用者の好みに合わせて空気注入量を調節して寝床２Ｂの硬軟をコントロールすることができる。
使用後は吸・排気口２ｗに排気ストロー（図示せず）を差込み排気して簡易ベッドを折り畳み所定の場所に収納する。

また空洞部２ｈに例えば防腐加工をした水を注入すればウオーターベッドになりさらに寝心地が向上する。
使用後は上記同様に排気ストローを差込み排水するが、簡易ベッドの折り畳み時に排気ストローを挿したまま吸排気口２ｗを下に向けて置けば残った水も自然に抜ける。この様にして、使用時の組み立てと分解が簡単で省保管場所と言う簡易ベッドの特徴を有しつつ寝心地の良さを加えた簡易ベッド１となる。

実施例２の簡易ベッド２は、寝床２２Ｎの端部に枕２２Ｍを密着装備したもので、寝床２２Ｎの空洞部２２ｎに水を、枕部２２Ｍの空洞部に空気を入れて枕付きのウオーターベッド状にして更なる寝心地向上を図ったものである。
さらに寝床２２Ｎと枕２２Ｍの硬軟の調節は実施例１と同様好みに合わせることができる。
使用後は、前記排気ストローを挿して吸、排気口２２ｗイの水と２２ｗロの空気を抜いた後、横棒２１ｑイと２１ｑロを抜いてフレームを二つに折りすれば分解簡単、省保管場所と言う簡易ベッド本来の特徴に加えて寝心地の良い空気枕付のウオーターベッド化した簡易ベッドになる。

上記空洞部２２ｈ、２２ｍに入れる水や空気の組み合わせは適宜変更できるので、熱帯夜対策として２２ｍに冷水を入れて水枕にしても良い。
更に実施例２の頭部や両側に着脱安易な枠を付けると（図示せず）簡易ベッドながら大型のウオーターベッドに近い物になり、またフレームに予め角度可変式背当て部を備えておけば簡易ベッドながら介護ベッド様にも成るので、災害時要介護の老人が非難してきても、寝心地の良い簡易ベッドで安らぐことが出来ることになる。

１・・・実施例１の簡易ベッド
２・・・実施例２の枕付き簡易ベッド
１Ａイ、１Ａロ・・・複数の交差脚を有するフレーム
１ｋイ、１ｋロ、１ｋハ・・・交差脚
１ｋｔイ〜１ｋｔハ・・・・交差脚の交差部の止具（説明を省略）
１ｑイ、１ｑロ・・・・横棒
２Ｂ・・・寝床
２a、２b・・・布（液漏れ、気漏れの防止加工済み）
２h・・・・空洞部
２ｗ・・・吸・排気口
２１Ａロ・・・・有脚フレーム
２１ｑイ、２１ｑロ・・・・横棒
２１ｋイ、２１ｋロ、２１ｋハ・・・交差脚
２２Ｎ・・・寝床部
２２Ｍ・・・枕部
２２ｎ・・・２２Ｎの空洞部
２２ｍ・・・２２Ｍの空洞部
２２ｗｎ・・・２２ｎの吸・排気口
２２ｗｍ・・・２２ｍの吸・排気口

Claims

複数の交差脚を有する２本のフレーム間に床状部を設け、両端の横棒で縦ズレを防止する折り畳み式の簡易ベッドであって、該床状部に液漏れ、気漏れ防止加工を施した二枚の布からなる袋状体を設け、該袋状体は吸・排気口を有し、該袋状体に気体または液体を注入して弾力性を付与したことを特徴とする簡易ベッド。
枕状体を袋状体の短辺部に接着・一体化したことを特徴とする請求項１記載の簡易ベッド。