JP3228340U - 釣鐘システム - Google Patents
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Abstract
【課題】非力な高齢者や車いすに乗った高齢者、子供でも軽量化した模造撞き棒にて模造鐘を撞くことができ、かつ鐘の音を再生できるため、大晦日に高齢者施設内や家庭内にて除夜の鐘を楽しむことができる釣鐘システムを提供する。【解決手段】釣鐘システムは、軽量化した模造鐘1と、軽量化した模造撞き棒4と、模造撞き棒によって模造鐘を撞いたことを検知するスイッチ8と、スイッチの検知に基づき、あらかじめ記憶された鐘の音データを順次読み出し、音信号を出力する制御手段(制御回路9)と、制御手段の音信号を増幅して鐘の音として再生する手段(スピーカ13)とを備える。【選択図】図3
Description
本考案は、釣鐘システムに係り、実際にお寺・神社に設置されている銅製の鐘や重い木製の撞き棒にて鐘の音を発生させるのではなく、軽量化した模造鐘及び模造撞き棒を用い、更にあらかじめ記憶された鐘の音データを利用したバーチャル釣鐘システムに関する。
一般にバーチャル釣鐘システムは、パソコン画面上に鐘と撞き棒を表示させて、例えば撞き棒をマウスにてクリックすることにより、パソコン内に記憶された鐘の音源デジタルデータを呼び出し、鐘の音に変換して音を再生させている。
例えば鐘を撞く行事である除夜の鐘は、人々の一年の煩悩をお祓いして新年を迎える目的で、大晦日の真夜中にお寺・神社にて鳴らされるが、近年増加している高齢者施設に居住している方々は、大勢で真夜中に出かけることは困難である。またパソコン画面上の鐘と撞き棒表示を大スクリーンに映して鐘の音を再生ことは可能であるが、自分で鐘を撞くことはできないためその雰囲気を味わうことはできず、印象に残らない除夜の鐘となっている。
本考案によれば、軽量化した模造鐘と、軽量化した模造撞き棒と、模造撞き棒によって模造鐘を撞いたことを検知するスイッチと、スイッチの検知に基づき、あらかじめ記憶された鐘の音データを順次読み出し、音信号を出力する制御手段と、制御手段の音信号を増幅して鐘の音として再生する手段とを備えることにより、課題を解決することができる。
また、本考案によれば、軽量化した模造鐘と、軽量化した模造撞き棒と、模造撞き棒によって模造鐘を撞いたことを検知するスイッチと、スイッチの検知に基づき、無線信号を送信する送信手段と、送信手段の無線信号を受信する受信手段と、受信手段の受信に基づき、あらかじめ記憶された鐘の音データを順次読み出し、音信号を出力する制御手段と、制御手段の音信号を増幅して鐘の音として再生する手段とを備えることにより、課題を解決することができる。
更に、スイッチの検知情報を接点出力として取り出して、その接点出力に例えばLEDイルミネーションの電飾等を接続して模造鐘に飾り、鐘の音データから鐘の音を再生すると同時に電飾に通電することによって、鐘の音の再生と同時に、光り輝く印象に残る模造鐘を実現することができる。
本考案によれば、非力な高齢者や車いすに乗った高齢者、子供でも軽量化した模造撞き棒にて模造鐘を撞くことができ、かつ鐘の音を再生することができるため、大晦日に高齢者施設内や家庭内にて除夜の鐘を楽しむことができ、心地よい雰囲気を味わい、新年を迎えられると言う効果がある。
また、本考案によれば、模造撞き棒にて模造鐘を撞くことにより、模造鐘に取り付けられたLEDイルミネーションの電飾等を光らせれば、見る者にとってより印象深い釣鐘システムを提供することができると言う効果もある。
尚、本考案による釣鐘システムは、大晦日だけではなくお彼岸や子供の日など生活の節目において高齢者施設内や各家庭内にて願い事をする等、日頃から使用することが可能である。
以下、添付図面を参照しながら、本考案を実施するための形態を説明する。
第一の実施例を、図1を用いて説明する。模造鐘1は、金属ではなく、プラスチック、竹や紙など軽量の材料を用いて鐘の形を模した鐘であり、支柱2にひも3により吊り下げられている。模造撞き棒4は、重い木製の円柱ではなく、筒状の紙やプラスチックあるいは発泡スチロールの円柱など軽量の材料にて作られる撞き棒であり、支柱2にひも5にて吊り下げられ、更に模造撞き棒4にて模造鐘1を撞く時に操作するひも6を有している。模造撞き棒4が模造鐘1に当たる部分7にはスイッチ8が内包されており、スイッチ8は、制御回路9内の読出指示10に接続されている。制御回路9は、読出指示10の指示により、あらかじめ記憶された鐘の音源デジタルデータ11を読み出し、読み出したデジタルデータを音声合成処理12に伝達することより、鐘の音信号を生成する。そしてこの鐘の音信号を増幅してスピーカ13から人間に聞こえる音として再生する。
従って、ひも6を操作して、模造撞き棒4にて模造鐘1を撞くと、スイッチ8がオンし、オンしたことを検知して制御回路9の音声合成処理12を経由して、鐘の音をスピーカ13から再生することができるのである。
尚、スイッチ8は、模造鐘1ではなく、模造撞き棒4の先端に設けても良い(図示せず)。この場合は、スイッチ8は、模造撞き棒4の吊るすひも5を介して制御回路9に接続される。また、制御回路9は、模造鐘1の内部に設置しても良い(図示せず)。更に音源デジタルデータ11と音声合成処理12は、磁気録音テープ(図示せず)に記憶された鐘の音データを読み出すことによっても実現することができる。
次に第二の実施例を、図2を用いて説明する。尚、図2において図1と同一手段には、同一符号を付している(図3、図4、図5についても同様)。図2では、スイッチ8の検知情報が送信回路14に接続され、受信回路15が制御回路9の読出指示10に接続されているところが、図1と異なるところである。
従って、ひも6を操作して、模造撞き棒4にて模造鐘1を撞くと、スイッチ8がオンし、オンしたことを検知して送信回路14が無線信号を送信する。この無線信号は、受信回路15により受信されて制御回路9の読出指示10に伝達され、音声合成処理12を経由して、鐘の音をスピーカ13から再生することができるのである。
尚、スイッチ8及び送信回路14は、模造撞き棒4の先端に設置しても良い(図示せず)。また音源デジタルデータ11と音声合成処理12は、磁気録音テープ(図示せず)に記憶された鐘の音データを読み出すことによっても実現することができる。
次に第三の実施例を、図5を参照しながら図3を用いて説明する。図3では、図1におけるスイッチ8と制御回路9との接続の間に、スイッチ8の検知情報を出力する接点出力16を設けている。
図3においてひも6を操作して、鐘の音をスピーカ13から再生させる形態は同様であるが、例えば図5に示すように接点出力16に、模造鐘1に取り付けたLEDイルミネーション等の電飾17を発光させる通電回路18を接続することにより、ひも6を操作して模造撞き棒4にて模造鐘1を撞いた時に、鐘の音をスピーカ13から再生すると同時に、電飾17が光を放ち、見る者にとって印象に残る模造鐘1を演出することができるようになる。通電回路18の通電時間は、例えば鐘の音の再生時間とほぼ同じぐらいであればよい。
尚、図3においてもスイッチ8は、模造鐘1ではなく、模造撞き棒4の先端に設けても良い(図示せず)。この場合は、スイッチ8は、模造撞き棒4の吊るすひも5を介して制御回路9に接続される。また、制御回路9は、模造鐘1の内部に設置しても良い(図示せず)。更に音源デジタルデータ11と音声合成処理12は、磁気録音テープ(図示せず)に記憶された鐘の音データを読み出すことによっても実現することができる。
次に第四の実施例を、図5を参照しながら図4を用いて説明する。図4では、図2におけるスイッチ8と送信回路14との接続の間に、スイッチ8の検知情報を出力する接点出力16を設けている。
図4においてひも6を操作して、鐘の音をスピーカ13から再生させる形態は同様であるが、例えば図5に示すように接点出力16に、模造鐘1に取り付けたLEDイルミネーション等の電飾17を発光させる通電回路18を接続することにより、ひも6を操作して模造撞き棒4にて模造鐘1を撞いた時に、電飾17が光を放ち、見る者にとって印象に残る模造鐘1を演出することができるようになる。通電回路18の通電時間は、例えば鐘の音の再生時間とほぼ同じぐらいであればよい。
尚、図4においてもスイッチ8及び送信回路14は、模造撞き棒4の先端に設置しても良い(図示せず)。また音源デジタルデータ11と音声合成処理12は、磁気録音テープ(図示せず)に記憶された鐘の音データを読み出すことによっても実現することができる。
また、図5は接点出力を使用した一例を示しており、図5におけて通電回路18は、電飾の種類に応じてAC電源又はDC電源から電気を通電するものであり、電飾は、通電により回転して光るミラーボールなどを模造鐘1の内部に設置しても良い(図示せず)。更に接点出力16には、鐘の音の再生に同期して、本考案の釣鐘システムをより印象的に演出する電飾以外の装置を接続しても良い。
1 模造鐘
2 支柱
3 ひも(模造鐘を吊るす)
4 模造撞き棒
5 ひも(模造撞き棒を吊るす)
6 ひも(模造撞き棒を操作する)
7 模造撞き棒が模造鐘に当たる部分
8 スイッチ
9 制御回路
10 制御回路9内の読出指示
11 制御回路9内の鐘の音源デジタルデータ
12 制御回路9内の音声合成処理
13 音信号を増幅し音を再生するスピーカ
14 無線信号を送信する送信回路
15 無線信号を受信する受信回路
16 接点出力
17 電飾(LEDイルミネーションの例)
18 電飾に電気を所定時間通電する通電回路
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12 制御回路9内の音声合成処理
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17 電飾(LEDイルミネーションの例)
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Claims (3)
- 軽量化した模造鐘と、軽量化した模造撞き棒と、該模造撞き棒によって前記模造鐘を撞いたことを検知するスイッチ手段と、該スイッチ手段の検知に基づき、あらかじめ記憶された鐘の音データを順次読み出し、音信号を出力する制御手段と、該制御手段の音信号を増幅して鐘の音として再生する手段とを備えたことを特徴とする釣鐘システム。
- 軽量化した模造鐘と、軽量化した模造撞き棒と、該模造撞き棒によって前記模造鐘を撞いたことを検知するスイッチ手段と、該スイッチ手段の検知に基づき、無線信号を送信する送信手段と、該送信手段の無線信号を受信する受信手段と、該受信手段の受信に基づき、あらかじめ記憶された鐘の音データを順次読み出し音信号を出力する制御手段と、該制御手段の音信号を増幅して鐘の音として再生する手段とを備えたことを特徴とする釣鐘システム。
- 前記請求項1又は2において、前記スイッチ手段の検知情報を出力する接点出力を備えたことを特徴とする釣鐘システム。
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2020
- 2020-06-16 JP JP2020002844U patent/JP3228340U/ja active Active
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