JP3227866B2 - 硬化反応の測定方法及び装置 - Google Patents
硬化反応の測定方法及び装置Info
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- JP3227866B2 JP3227866B2 JP2779593A JP2779593A JP3227866B2 JP 3227866 B2 JP3227866 B2 JP 3227866B2 JP 2779593 A JP2779593 A JP 2779593A JP 2779593 A JP2779593 A JP 2779593A JP 3227866 B2 JP3227866 B2 JP 3227866B2
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- reflection element
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光又は熱線硬化型樹脂
の硬化反応を赤外分光法によって測定する方法及びその
装置に関する。
の硬化反応を赤外分光法によって測定する方法及びその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂の硬化反応を赤外分光法によ
って測定するには、バルク中から試験用試料を取出し、
例えば拡散反射法あるいはATR法によって行われた。
図2はこれらの方法の構成を示す概略図であり、同図
(a)は粉末状の試料1−1に赤外光8を入射し、粉末
の表面反射と透過を繰返して受光された赤外光をスペク
トル分析する拡散反射法である。また、同図(b)はフ
ィルム状の試料1−2と内部反射エレメント2−1の接
触面で多重反射させ、その間に減衰した赤外光8の吸収
スペクトルを測定するATR法である。
って測定するには、バルク中から試験用試料を取出し、
例えば拡散反射法あるいはATR法によって行われた。
図2はこれらの方法の構成を示す概略図であり、同図
(a)は粉末状の試料1−1に赤外光8を入射し、粉末
の表面反射と透過を繰返して受光された赤外光をスペク
トル分析する拡散反射法である。また、同図(b)はフ
ィルム状の試料1−2と内部反射エレメント2−1の接
触面で多重反射させ、その間に減衰した赤外光8の吸収
スペクトルを測定するATR法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法は、いず
れもバルクの中から試料を取出して測定するために試験
用の試料を作成しなければならず、また硬化反応が進行
している任意の状態を測定することはできない。これが
バルクの内側になるとさらにむづかしくなる。そこで本
発明は、かかる問題点を解決した硬化反応の測定方法及
び装置を提供することを目的とする。
れもバルクの中から試料を取出して測定するために試験
用の試料を作成しなければならず、また硬化反応が進行
している任意の状態を測定することはできない。これが
バルクの内側になるとさらにむづかしくなる。そこで本
発明は、かかる問題点を解決した硬化反応の測定方法及
び装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、中央部に内部
反射エレメントが貫通して設けられ、内部エレメントの
前後に窓が設けられたセル室に紫外線又は熱硬化型樹脂
を注入し、窓から紫外線又は熱線を照射して前記樹脂を
硬化し、同時に内部反射エレメントの一端から紫外光を
入射し、内部反射エレメント内を全反射しながら他端に
伝播した紫外光のスペクトル吸収を測定する硬化反応の
測定方法である。
反射エレメントが貫通して設けられ、内部エレメントの
前後に窓が設けられたセル室に紫外線又は熱硬化型樹脂
を注入し、窓から紫外線又は熱線を照射して前記樹脂を
硬化し、同時に内部反射エレメントの一端から紫外光を
入射し、内部反射エレメント内を全反射しながら他端に
伝播した紫外光のスペクトル吸収を測定する硬化反応の
測定方法である。
【0005】また本発明は、中央部に内部反射エレメン
トが貫通して設けられ、内部反射エレメントの前後に窓
が設けられたセル室と、セル室に導入された樹脂を窓を
通して照射する紫外線又は熱線の発生装置と、内部反射
エレメントの一端より入射される赤外光発生装置と、内
部反射エレメントの他端で受光された赤外光のスペクト
ル分光装置とを備え、前記セル中に注入された樹脂を硬
化すると同時に硬化の程度に応じたスペクトル吸収を測
定する硬化反応の測定装置である。
トが貫通して設けられ、内部反射エレメントの前後に窓
が設けられたセル室と、セル室に導入された樹脂を窓を
通して照射する紫外線又は熱線の発生装置と、内部反射
エレメントの一端より入射される赤外光発生装置と、内
部反射エレメントの他端で受光された赤外光のスペクト
ル分光装置とを備え、前記セル中に注入された樹脂を硬
化すると同時に硬化の程度に応じたスペクトル吸収を測
定する硬化反応の測定装置である。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、本発明は、内部反射エレ
メントと接触して粘稠性樹脂を注入し、次いで樹脂が硬
化されると同時に内部反射エレメントに赤外光を入射し
て吸収スペクトルを測定する方法である。従って、試験
をするための試料を改めて作成する必要がない。また、
樹脂の硬化反応を進行させると同時に吸収スペクトルを
測定することができるので、所望の硬化状態について適
宜測定することができる。さらに、セル室の外周から硬
化を進め、中心部で測定するのでセル室の大きさを変え
ることによって表面から所望の深さの硬化状態を測定す
ることができる。
メントと接触して粘稠性樹脂を注入し、次いで樹脂が硬
化されると同時に内部反射エレメントに赤外光を入射し
て吸収スペクトルを測定する方法である。従って、試験
をするための試料を改めて作成する必要がない。また、
樹脂の硬化反応を進行させると同時に吸収スペクトルを
測定することができるので、所望の硬化状態について適
宜測定することができる。さらに、セル室の外周から硬
化を進め、中心部で測定するのでセル室の大きさを変え
ることによって表面から所望の深さの硬化状態を測定す
ることができる。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
測定する。図1は本実施例の構成を示す概略図であり、
内部反射エレメント2は被測定用樹脂1を収納するセル
室3の中央部に貫通して設けられ、内部反射エレメント
2の前と後のセル室側壁には紫外線あるいは熱線を通す
窓7,7が設けられている。紫外線あるいは熱線の発生
装置6,6から発射された紫外線あるいは熱線9,9
は、両側の窓7,7を通してセル室内に収納された樹脂
1を照射してこれを硬化する。一方、赤外光発生装置4
からは測定用赤外光8がミラー10を経て内部反射エレ
メント2の一端に入射され、硬化した樹脂1と内部反射
エレメント2の接触面で多重反射して他端へ伝播し、そ
の間に減衰した赤外光はスペクトル分光装置5によって
吸収スペクトルが測定される。
測定する。図1は本実施例の構成を示す概略図であり、
内部反射エレメント2は被測定用樹脂1を収納するセル
室3の中央部に貫通して設けられ、内部反射エレメント
2の前と後のセル室側壁には紫外線あるいは熱線を通す
窓7,7が設けられている。紫外線あるいは熱線の発生
装置6,6から発射された紫外線あるいは熱線9,9
は、両側の窓7,7を通してセル室内に収納された樹脂
1を照射してこれを硬化する。一方、赤外光発生装置4
からは測定用赤外光8がミラー10を経て内部反射エレ
メント2の一端に入射され、硬化した樹脂1と内部反射
エレメント2の接触面で多重反射して他端へ伝播し、そ
の間に減衰した赤外光はスペクトル分光装置5によって
吸収スペクトルが測定される。
【0008】被測定樹脂1としては熱硬化型あるいは紫
外線硬化型樹脂が粘稠状態でセル室3の中に注入され、
その後硬化される。内部反射エレメント2は赤外域に吸
収がなく、被測定用樹脂1より十分屈折率の大きい K
RS−5,ZnSe,Si,Geが用いられる。Geは
屈折率が大きく(4.0)、また傷つきにくいので好ま
しい材料である。内部反射エレメントの両端面は赤外光
が入光面に対し直角に入射され、内面を全反射しながら
伝播して他端から出射できるよう傾斜して設けられてい
る。
外線硬化型樹脂が粘稠状態でセル室3の中に注入され、
その後硬化される。内部反射エレメント2は赤外域に吸
収がなく、被測定用樹脂1より十分屈折率の大きい K
RS−5,ZnSe,Si,Geが用いられる。Geは
屈折率が大きく(4.0)、また傷つきにくいので好ま
しい材料である。内部反射エレメントの両端面は赤外光
が入光面に対し直角に入射され、内面を全反射しながら
伝播して他端から出射できるよう傾斜して設けられてい
る。
【0009】内部反射エレメントとセル室内面までの距
離を変えて測定することによって樹脂内における所定の
位置の硬化反応状態を調べることができる。本発明は紫
外線等を照射して樹脂の硬化を進行せしめ、同時に内部
反射エレメントに赤外線を入射して吸収スペクトルを測
定するので測定のための試料を作成する必要がなく、ま
た、硬化反応の進行に応じたデータを得ることができ
る。
離を変えて測定することによって樹脂内における所定の
位置の硬化反応状態を調べることができる。本発明は紫
外線等を照射して樹脂の硬化を進行せしめ、同時に内部
反射エレメントに赤外線を入射して吸収スペクトルを測
定するので測定のための試料を作成する必要がなく、ま
た、硬化反応の進行に応じたデータを得ることができ
る。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は内部反射
エレメントと接触して粘稠性樹脂を注入し、次いで樹脂
が硬化されると同時に内部反射エレメントに赤外光を入
射して吸収スペクトルを測定する方法である。従って、
試験をするための試料を改めて作成する必要がない。ま
た、樹脂の硬化反応を進行させると同時に吸収スペクト
ルを測定することができるので、所望の硬化状態につい
て適宜測定することができる。さらに、セル室の外周か
ら硬化を進め、中心部で測定するのでセル室の大きさを
変えることによって表面から所望の深さの硬化状態を測
定することができる。
エレメントと接触して粘稠性樹脂を注入し、次いで樹脂
が硬化されると同時に内部反射エレメントに赤外光を入
射して吸収スペクトルを測定する方法である。従って、
試験をするための試料を改めて作成する必要がない。ま
た、樹脂の硬化反応を進行させると同時に吸収スペクト
ルを測定することができるので、所望の硬化状態につい
て適宜測定することができる。さらに、セル室の外周か
ら硬化を進め、中心部で測定するのでセル室の大きさを
変えることによって表面から所望の深さの硬化状態を測
定することができる。
【図1】本発明の実施例に係る構成を示す概略図であ
る。
る。
【図2】従来の実施例に係る構成を示す概略図である。
1,1−1,1−2:被測定用の試料(樹脂) 2,2−1:内部反射エレメント 3:セル室 4:赤外光発生装置 5:スペクトル分光装置 6:紫外線又は熱線発生装置 7:窓 8:赤外光 9:紫外線又は熱線 10:ミラー 11:楕円面鏡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−294734(JP,A) 特開 平6−229921(JP,A) 特開 平5−45288(JP,A) 特開 昭62−103540(JP,A) 特開 平2−228559(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/75 G01N 21/27 G01N 21/35
Claims (3)
- 【請求項1】 中央部に内部反射エレメントが貫通して
設けられ、内部エレメントの前後に窓が設けられたセル
室に紫外線又は熱硬化型樹脂を注入し、窓から紫外線又
は熱線を照射して前記樹脂を硬化し、同時に内部反射エ
レメントの一部から赤外光を入射し、内部反射エレメン
ト内を全反射しながら他端に伝播した赤外光のスペクト
ル吸収を測定することを特徴とする硬化反応の測定方
法。 - 【請求項2】 内部反射エレメントの表面からセル室内
面までの距離を変えることを特徴とする請求項1記載の
硬化反応の測定方法。 - 【請求項3】 中央部に内部反射エレメントが貫通して
設けられ、内部反射エレメントの前後に窓が設けられた
セル室と、セル室に導入された樹脂を窓を通して照射す
る紫外線又は熱線の発生装置と、内部反射エレメントの
一端より入射される赤外光発生装置と、内部反射エレメ
ントの他端で受光された赤外光のスペクトル分光装置と
を備え、前記セル中に注入された樹脂を硬化すると同時
に硬化の程度に応じたスペクトル吸収を測定することを
特徴とする硬化反応の測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2779593A JP3227866B2 (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | 硬化反応の測定方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2779593A JP3227866B2 (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | 硬化反応の測定方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06242005A JPH06242005A (ja) | 1994-09-02 |
JP3227866B2 true JP3227866B2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=12230916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2779593A Expired - Fee Related JP3227866B2 (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | 硬化反応の測定方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3227866B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0884584A1 (en) * | 1996-02-28 | 1998-12-16 | Laboratory of Molecular Biophotonics | Method and apparatus for assaying enzymatic reaction |
US6992759B2 (en) | 2002-10-21 | 2006-01-31 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Sample holder for spectrum measurement and spectrophotometer |
JP5576696B2 (ja) | 2010-04-14 | 2014-08-20 | 日本分光株式会社 | 紫外線硬化樹脂の物性測定装置 |
WO2016017464A1 (ja) * | 2014-07-30 | 2016-02-04 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 光架橋型膜製造装置 |
-
1993
- 1993-02-17 JP JP2779593A patent/JP3227866B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06242005A (ja) | 1994-09-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |