JP3227418U - フェースシールド具 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造容易でかつ携行にも適した構造のフェースシールド具を提供する。【解決手段】長方形の透明な樹脂フィルム1がその長手方向の一カ所で折り返されて、一方の矩形フィルム半部がシールド部12、他方の矩形フィルム半部が係止部13となり、折り返し線11の両端部で折り返し状態を保つようにシールド部12と係止部13の両フィルム面が互いに溶着されており、使用者Mの頭部に被せた状態でシールド部12が当該使用者Mの顔の前方を覆うとともに、係止部13が使用者Mの後頭部に沿って位置する。【選択図】 図3

Description

本考案は、コロナウイルスの飛沫感染等を防止するために顔を覆うように装着されるフェースシールド具に関するものである。
この種のフェースシールド具としては、顔の前方を覆う透明硬質樹脂製のカバー体を備え、その上縁に、頭部への装着用リング体を設けた構造のものが一般的である。一方、特許文献1には、角筒袋状に成形された透明シートに浄化フィルタ、吸気用ファン、その駆動電源および切換スイッチを設けて、これを折り畳んで携行できるようにした防護具が示されている。
実用新案登録第3132428号
ところで、フェースシールド具は対面者から飛来する飛沫を遮断して感染を防止する目的のものであるから、顔の前方を覆うものであれば良い。これに対して引用文献1に記載の防護具では頭部を含めた上半身の全周を覆うために各筒袋状に成形された透明シートを使用するために、携行のための折り畳み構造に工夫を要し、製造に手間を要するとともに、防護具によって全周が閉鎖される上半身周囲への換気を行う機器を透明シートに設ける必要がある。
そこで、本考案は、使用者の頭部に装着されて対面者から飛来する飛沫を遮断する用を果たすというフェースシールド具の機能に鑑みて、製造容易でかつ携行にも適した構造のフェースシールド具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1考案では、長方形の透明な樹脂フィルム(1)がその長手方向の一カ所で折り返されて、一方の矩形フィルム半部がシールド部(12)、他方の矩形フィルム半部が係止部(13)となり、折り返し線(11)の両端部で折り返し状態を保つように前記シールド部(12)と前記係止部(13)の両フィルム面が互いに溶着されており、使用者(M)の頭部に被せた状態で前記シールド部(12)が当該使用者(M)の顔の前方を覆うとともに、前記係止部(13)が前記使用者(M)の後頭部に沿って位置する。
フェースシールド具を使用する場合には、折り返し線を頂点として側面視で山形状に下方へ開いた状態とし、使用者はシールド部を前側にしてその頭上からそのまま被る。この状態で、シールド部が使用者の顔の前方を覆って対面者から飛来する飛沫を遮断し、係止部は使用者の後頭部に沿って位置して、フェースシールド具を使用者の頭部に保持して装着された状態とする。フェースシールド具を携行する場合には、これを頭部から離脱させれば、フェースシールド具は、長方形樹脂フィルムが長手方向の一カ所で折り返され重ねられた扁平な状態に戻るから、そのまま、あるいはさらに適当に折り畳んでコンパクトな状態で容易に携行することができる。
本考案のフェースシールド具は長方形の樹脂フィルムを折り返して溶着するだけで容易に製造することができるとともに、使用後は樹脂フィルムが重ねられた扁平な状態に戻るから、携行も容易である。
本第2考案では、前記係止部(13)には前記使用者(M)の後頭部に接するフィルム面に、幅方向へ延びる切り離し部(2)が形成されている。
本第2考案によれば、使用者が装着した状態で切り離し部を境に係止部の下縁が、使用者の後頭下部に沿うように頭部方向へ自由に変位するから、フェースシールド具の脱落がより確実に防止される。
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を参考的に示すものである。
以上のように、本考案のフェースシールド具は使用者の頭部に装着されて対面者から飛来する飛沫を確実に遮断することができ、製造容易でかつ携行にも適したものである。
フェースシールド具を構成する、展開した状態の長方形樹脂フィルムの平面図である。 フェースシールド具の前方から見た全体斜視図である。 使用時のフェースシールド具の全体斜視図である。
なお、以下に説明する実施形態はあくまで一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が行う種々の設計的改良も本発明の範囲に含まれる。
本考案のフェースシールド具は一枚の透明なポリエチレン等の長方形樹脂フィルムをその長手方向の一カ所で折り返して製作される。すなわち、フェースシールド具を製造する際には図1に示すような長方形の樹脂フィルム1を用意し、その一端部に幅方向へ延びる一定長さの直線状切り離し部2を形成する。切り離し部2の両端は円形に打ち抜いて切り離しの終端部21とする。
樹脂フィルム1はその長手方向中央よりも切り離し部2を形成した側に寄った位置で、幅方向へ延びる境界線(折り返し線)11に沿って図2に示すように折り返される。折り返された状態で、相対的に長尺な一方の矩形フィルム半部がシールド部12となり、相対的に短尺で切り離し部2が形成されている他方の矩形フィルム半部が係止部13となる。
折り返された樹脂フィルム1は折り返し状態を保つように、折り返し線11の両端部でシールド部12と係止部13のフィルム面を重ねて、正面視で八の字をなすように(図2)各端部を斜めに横切る線14に沿って一定幅で互いに溶着される。このようにしてフェースシールド具が完成する。
フェースシールド具を使用する場合には、折り返し線11を頂点として側面視で山形状に下方へ開いた状態とし、図3に示すように、使用者Mはシールド部12を前側にしてその頭上からそのまま被る。この状態で、相対的に長尺な矩形フィルム半部であるシールド部12が使用者Mの顔の前方を覆って対面者から飛来する飛沫を遮断する。一方、相対的に短尺な矩形フィルム半部である係止部13は使用者Mの後頭部に沿って位置して、フェースシールド具を使用者Mの頭部に保持して装着された状態とする。
この場合、係止部13にはフィルム面に、記述のように幅方向へ延びる切り離し部2が形成されているから、切り離し部2を境に係止部13の下縁は、使用者Mの後頭下部に沿うように頭部方向へ自由に変位する。これによってフェースシールド具の脱落がより確実に防止される。なお、切り離し部2は必ずしも必要なものではない。
フェースシールド具を携行する場合には、これを頭部から離脱させれば、フェースシールド具は、長方形樹脂フィルム1が長手方向の一カ所で折り返され重ねられた扁平な状態に戻るから、そのまま、あるいはさらに適当に折り畳んでコンパクトな状態で容易に携行することができる。
1…樹脂フィルム、11…折り返し線、12…シールド部、13…係止部、2…切り離し部、21…終端部、M…使用者。

Claims (2)

  1. 長方形の透明な樹脂フィルムがその長手方向の一カ所で折り返されて、一方の矩形フィルム半部がシールド部、他方の矩形フィルム半部が係止部となり、折り返し線の両端部で折り返し状態を保つように前記シールド部と前記係止部の両フィルム面が互いに溶着されており、使用者の頭部に被せた状態で前記シールド部が当該使用者の顔の前方を覆うとともに、前記係止部が前記使用者の後頭部に沿って位置することを特徴とするフェースシールド具。
  2. 前記係止部には前記使用者の後頭部に接するフィルム面に、幅方向へ延びる切り離し部が形成されている請求項1に記載のフェースシールド具。
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