JP3226516B2 - 空気ポンプ装置 - Google Patents

空気ポンプ装置

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JP3226516B2
JP3226516B2 JP2000003451A JP2000003451A JP3226516B2 JP 3226516 B2 JP3226516 B2 JP 3226516B2 JP 2000003451 A JP2000003451 A JP 2000003451A JP 2000003451 A JP2000003451 A JP 2000003451A JP 3226516 B2 JP3226516 B2 JP 3226516B2
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進二 水野
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信尚 中野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気ポンプ装置に
関し、特に、屋外で自転車のタイヤ等への空気の充填に
使用される空気ポンプ装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自転車やオートバイのタイヤ等
に空気を充填するために用いられる手動式の空気ポンプ
装置は、一般に、図11に示すように、シリンダ60
と、このシリンダ60内に摺動自在に設けられたピスト
ン62と、このピストン62に連結されシリンダヘッド
64に形成されたロッド貫通孔64aを貫通して上方に
伸びるピストンロッド66と、このピストンロッド66
の先端に取り付けられたハンドル30とを備え、このハ
ンドル30を作業者が引き上げ、押し下げして、ピスト
ン62をシリンダ60内で移動させて、圧縮空気を送給
するものである。
【0003】また、このような空気ポンプ装置10にお
いて、図12に示すように、特に、シリンダ60とは別
に、ピストン62の上下動により発生してシリンダ60
から送給された圧縮空気を蓄える空気タンク68を備え
ているものもある。この空気タンク68は、タイヤ等の
被充填物の内部に連通しているため、空気タンク68の
内部の空気圧が、タイヤ等の被充填物に既に充填されて
いる空気の空気圧と等しく保たれ、これにより、次の圧
縮空気の送給行程、即ち、ハンドル30の押し下げ、引
き上げを軽く円滑に行うことを可能とするものである。
【0004】なお、これらの空気ポンプ装置10におい
ては、通常は、図11に示すように、シリンダ60の空
気吐出口20にホース42が接続され、このホース42
の先端にタイヤのホイール等に形成された口金に挿入さ
れる注入ノズル44が設けられており、これらのホース
42及び注入ノズル44により自転車のタイヤ等の被充
填物に圧縮空気を充填する。これらのホース42及び注
入ノズル44は、非使用時には、図11に示すように、
ピスロンロッド66のシリンダ60から上方に突出して
いる部分等にクリップ70等により、保持されているこ
とが多く、使用時に、このクリップ70による保持状態
を解除して、地面等に這わせて使用される。
【0005】このような空気ポンプ装置10は、自転車
のタイヤ等の被充填物が存在する屋外で使用されること
が多い。また、使用する場合のみならず、保管する場合
においても、自宅の敷地内の駐輪場等の屋外における自
転車の常備的な保管場所に保管されることがあり、特
に、本発明者のうちの1人が既に提案しているように、
外出先で走行中に空気が抜けた場合や、しばらく乗車し
た後に空気の充填が必要であると気付く場合等に対応す
るため、外出先で簡易に空気を充填することができるよ
うに、公共施設の屋外の駐輪場等に設置されること等も
ある(実用新案登録第2511139号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の空
気ポンプ装置10を、このように湿気を含む外気や風雨
等の厳しい外部環境下に曝して使用、保管、設置等する
と、この従来技術の空気ポンプ装置10では、図11及
び図12に示すように、シリンダヘッド64に、ピスト
ンロッド66を貫通させるための上方に開口したロッド
貫通孔64aが形成されていたため、特に、雨天や散水
の際等に、このロッド貫通孔64aからシリンダ60内
部に水分が侵入し易く、この水分によりシリンダ60の
内部に 錆等が発生して空気の圧縮・送給という空気ポ
ンプ装置10としての機能が損なわれることがあった。
それのみならず、タイヤ等の被充填物に送給すべき圧縮
空気内に不必要な水分が混入し、このように水分が混入
したまま空気を自転車のタイヤ等に充填すると、タイヤ
等の適正な回転性能や耐久性等の本来の性能を損ねるお
それがあった。
【0007】このため、従来の空気ポンプ装置10で
は、その性能を劣化させることなく保管するためには、
通常では屋内に保管して使用時のみ屋外に搬出するしか
なく、保管に制限があった。また、保管のみならず、例
えば、雨天時等のシリンダ60内部に水分が侵入し易い
状況下では、屋外で使用することもできなかった。従っ
てまた、上述の如く本発明者が提案したように、公共施
設の駐輪場等の屋外に常時設置することにも、充分に対
応することができなかった。
【0008】また、図12に示す空気ポンプ装置10の
ように、シリンダ60とは別に、空気タンク68設ける
と、空気ポンプ装置10全体がその分だけ大型化し、使
用・保管・設置等に不必要に余分なスペースを要し、ス
ペースの観点からも無駄が生じるだけではなく、材料、
部品点数も多くなるため、製造工程の複雑化やコストの
増大等を招く問題があった。
【0009】更に、従来の空気ポンプ装置10は、使用
後において、ホース42及び注入ノズル44を片づける
ためには、図11及び図12に示すように、これらのホ
ース42等をクリップ70等によりピスロンロッド64
等に保持させる必要があるため、手間を要すると共に、
作業者が、このようにしてホース42等を片づけること
なく放置すると、ホース42や注入ノズル44が地面を
這ったままの状態となり、特に、公共の駐輪場等に設置
した場合には、不特定多数の人に踏まれたり、車両のタ
イヤに敷かれる等して破損するおそれがあった。この意
味でも、従来の空気ポンプ装置10では、屋外での使用
に充分に耐えうる耐久性の点で問題があった。
【0010】本発明が解決しようとする課題は、上記の
問題点に鑑み、風雨等の外部環境下に曝されても本来の
性能を維持して屋外での使用に充分耐えうる耐久性を有
すると共に圧縮空気を円滑に供給しつつ省スペース化を
実現することができる空気ポンプ装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するための第1の手段として、内部に空気通路を有
し一端に空気吐出口を有する第1シリンダ本体とこの第
1シリンダ本体の他端に設けられ空気通路に連通する空
気貫通孔を有するヘッドとから成る第1シリンダ部材
と、第1シリンダ部材のヘッドとの間に空気圧縮空間を
形成することができるように第1シリンダ部材に摺動自
在に覆い被せられる第2シリンダ本体を有する第2シリ
ンダ部材とを備え、この第2シリンダ部材は第1シリン
ダ本体とは反対の側から空気圧縮空間に外気、風雨その
他の外部雰囲気が流入するのを遮断し、かつ、第1シリ
ンダ部材に重なり合うように移動させられることにより
第1シリンダ部材の空気通路を介して前記空気吐出口か
ら圧縮空気を吐出させることを特徴とする空気ポンプ装
置を提供するものである。
【0012】このように、空気ポンプ装置を、第1シリ
ンダ部材と第2シリンダ部材とから構成し、この第2シ
リンダ部材を、ヘッドを有する第1シリンダ部材に覆い
被せると、第2シリンダ部材がいわば空気圧縮空間の蓋
の役割をするので、雨天や散水等に曝されても空気圧縮
空間内に上方から水分が混入するのを防止することがで
きるため、防水性・耐候性等の屋外における耐久性が格
段に向上し、常時屋外に設置することができると同時
に、この第2シリンダは第1シリンダ部材に摺動可能で
第1シリンダ部材のヘッドとの間で空気を圧縮すること
もできるため、空気の圧縮のための構造とは別に防水の
ための特別な部材・材料等を別途設けることなく、簡易
に省スペース、低コストで圧縮空気の送給という本来の
性能を維持しつつ屋外での耐久性を向上させることがで
きる。
【0013】即ち、本発明は、従来のピストンをシリン
ダ内で移動させて圧縮空気を発生させる空気ポンプ装置
とは全く異なる発想・視点から、これを根本的に改良す
るものであり、ヘッドを有し従来の移動するピストンに
相当する第1シリンダ部材の方を固定する一方で、従来
は固定されていたシリンダに相当する第2シリンダ部材
の方を移動させて圧縮空気の送給を確保しつつ、この第
2シリンダ部材を第1シリンダ部材に上方から覆い被せ
て耐候部材としての機能をも付与するものである。
【0014】また、本発明は、上記の課題を解決するた
めの第2の手段として、上記第1の課題解決手段におい
て、第1シリンダ部材は設置場所に固定して設置されて
いることを特徴とする空気ポンプ装置を提供するもので
ある。
【0015】このように、第1シリンダ部材を設置場所
に固定して設置すると、空気ポンプ装置を、例えば、公
共の駐輪場等に設置することができるため、外出先で簡
易に効率よくタイヤ等の被充填物に空気を充填すること
ができると同時に、特に、屋外に長期間曝されても本来
の性能が劣化することがない。従って、特に、スーパー
やデパート、銀行等の駐輪場に設置することにより、顧
客に対する付加的なサービスを提供することもできる。
【0016】これにより、例えば、自転車で外出した場
合に外出先でタイヤの空気が抜けたり、しばらく乗車し
てから充填が必要であると気付いたような場合であって
も、わざわざ自宅に戻ったり自転車販売店に赴いて空気
を充填する必要がなくなり、そのまま走行してホイール
のリム等を損傷させることを防止することができる。ま
た、空気入れを携行して外出する必要がなくなるのは勿
論のこと、自転車のフレーム等に搭載された空気の圧送
量が小さく充填に手間がかかる小型で簡易な空気入れと
異なり、外出先で簡易に効率よく空気を充填することが
できる。したがってまた、フレームの形状や構造上、空
気入れを取り付けることができない自転車等にも対応す
ることができる。また、このような外出先のみならず、
マンション等の建築物の駐輪場に設置することにより、
居住者、購入者等が、個々に空気ポンプ装置を用意する
ことなく簡易に空気を充填することができ、マンション
等の居住者、購入者にとっての利便性を高めることもで
きる。
【0017】本発明は、上記の課題を解決するための第
3の手段として、上記第1又は第2のいずれかの課題解
決手段において、第1シリンダ部材は、ヘッドの空気貫
通孔と第1シリンダ本体の空気通路との間に逆流防止バ
ルブを有し、この逆流防止バルブは第2シリンダ部材の
移動により第1シリンダ本体の空気通路内に生じた圧縮
空気を空気通路内に封入して第1シリンダ本体の空気通
路を圧縮空気を蓄える空気タンクとすることを特徴とす
る空気ポンプ装置を提供するものである。
【0018】このように、空気圧縮空間に連通するヘッ
ドの空気貫通孔と空気通路との間に逆流防止バルブを形
成すると、第2シリンダ部材の移動により空気圧縮空間
からヘッドの空気貫通孔を介して第1シリンダ本体の空
気通路内に送給された圧縮空気が空気圧縮空間に逆流す
ることがなく、この圧縮空気を空気通路内に蓄えること
ができるため、第1シリンダ本体の空気通路が、圧縮空
気の送給時に空気を送り出す役割だけではなく、次の圧
縮行程までの間に一時的に被充填物内の空気圧と等しい
空気圧の圧縮空気を蓄える空気タンクとしての役割も果
たすことができるため、シリンダ本体とは別に空気タン
クを特に設ける必要がなく、省スペース化及び低コスト
化を実現しつつ次行程の圧縮空気の送給を円滑に行うこ
とができる。即ち、この第3の解決手段は、本発明にお
いて、従来のピストンに相当する第1シリンダ部材を固
定して、内部に空気通路を設けて中空としたことにより
初めて達成可能となった技術的事項である。
【0019】本発明は上記の課題を解決するための第4
手段として、上記第1乃至第3のいずれかの課題解決手
段において、第1シリンダ部材及び第2シリンダ部材の
第2シリンダ本体の全部又は一部はポール内に収納さ
れ、第2シリンダ部材の第2シリンダ本体はポールの外
部からの操作により移動させることができることを特徴
とする空気ポンプ装置を提供するものである。
【0020】このように、第1シリンダ部材及び第2シ
リンダ部材の第2シリンダ本体の全部又は一部を、例え
ば、駐輪場等に設置される柵用ポール等のポール内に収
納して設置すると、第1シリンダ部材や第2シリンダ部
材を、このポールにより外部環境や盗難等から保護する
ことができると共に、外観上は通常の柵用ポールと変わ
りがないため、駐輪場等に見栄えよくマッチして違和感
なく設置することができる。また、既存のポールと交換
するだけで、簡易に空気ポンプ装置を設置することがで
きるため、設置の作業性、経済性を充分に良好に維持し
つつ、マンションや公共施設等の既存の建築物にも簡易
に適用して、顧客や居住者等に対するサービスとして提
供することもできる。更に、このポールが、地中に埋設
された支持体と、この支持体に入れ子式に収納される可
動ポール本体とから成るポールであって、この可動ポー
ル本体内に第1シリンダ部材及び第2シリンダ部材を収
納すると、空気ポンプ装置をこの可動ポール本体と共に
地中の支持体内に格納して保管・設置することができ、
より見栄えよく効率的にスペースを使用して保管するこ
ともできる。
【0021】本発明は、上記の課題を解決するための第
5の手段として、上記第1乃至第4のいずれかの課題解
決手段において、第1シリンダ本体の空気吐出口に連結
されるホースとこのホースの先端に設けられた注入ノズ
ルとを備え、第2シリンダ部材又はポールは、このホー
スの一部を係止することができるホース係止部を有し、
このホース係止部はホースの一部を係止してホース係止
部より先端側のホース及び注入ノズルを懸垂して保持す
ることを特徴とする空気ポンプ装置を提供するものであ
る。
【0022】このように、第2シリンダ本体又はポール
にホース係止部を設け、このホース係止部によりホース
及び先端の注入ノズルを懸垂させると、充填作業後、注
入ノズルを手から離して自由状態にするだけで、ホース
及び注入ノズルが地上に放置されることなく第2シリン
ダ本体の外壁面に沿って通行等の支障となることがない
ように懸垂されて保持されるため、特別な片づけ作業を
することなく、ホース及び注入ノズルを格納することが
でき、これらのホース及び注入ノズル等が地上に放置さ
れて人の足や車両のタイヤ等に踏まれて破損等すること
がなく、屋外での使用に充分に耐えることができる。従
って、公共施設やマンション等の駐輪場等に設置するの
に、適した空気ポンプ装置とすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の実
施の形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1
及び図2は本発明の空気ポンプ装置10の第1の実施の
形態を示し、この空気ポンプ装置10は、図1及び図2
に示すように、第1シリンダ部材12と、この第1シリ
ンダ部材12に摺動自在に覆い被せられる第2シリンダ
部材14とを備えている。
【0024】第1シリンダ部材12は、図1及び図2に
示すように、内部に空気通路18を有し一端に空気吐出
口20を有する第1シリンダ本体16と、この第1シリ
ンダ本体16の他端に設けられ第1シリンダ本体16の
空気通路18に連通する空気貫通孔24を有するヘッド
22とから成っている。
【0025】このヘッド22は、図1及び図2に示すよ
うに、第1シリンダ本体16に嵌合して取り付けられる
台座用パッキン22Aと、この台座用パッキン22Aに
保持されるガスケット22Bとから成っている。このヘ
ッド22の台座用パッキン22Aには、図1及び図2に
示すように、中央に空気通路18に連通する空気貫通孔
24が形成され、また、ヘッド22のガスケット22B
は、図1及び図2に示すように、この台座用パッキン2
2Aに嵌合する略リング状の形状に形成され、また、外
周方向に向けて傾斜して上方に延びるテーパ部22aを
有する。なお、台座用パッキン22Aは、例えば、硬質
ウレタン等の硬質ゴムから形成することができ、ガスケ
ット22Bは、弾性変形可能な、例えば、天然ゴムや、
シール部材に適したニトリルゴム、耐摩耗性、耐候性に
優れるフッ素ゴム、ウレタンゴム等の合成ゴム等から形
成することができる。
【0026】第2シリンダ部材14は、図1及び図2に
示すように、第1シリンダ部材12のヘッド22との間
に空気圧縮空間26を形成することができるように第1
シリンダ部材12に摺動自在に覆い被せられる第2シリ
ンダ本体28と、この第2シリンダ本体28の上端に設
けられ第2シリンダ本体28を上下動させるためのハン
ドル30とを有している。
【0027】第2シリンダ本体28は、具体的には、図
1及び図2に示すように、第1シリンダ部材12のヘッ
ド22のガスケット22Bの外径より若干大きい内径を
有し一方のみに開口する有底筒状の形状を有し、この第
2シリンダ本体28の開口を通じて第1シリンダ部材1
2に上方から覆い被せられて、第2シリンダ本体28の
内壁面28aにより、第1シリンダ部材12のヘッド2
2との間に空気圧縮空間26を形成することができる。
【0028】また、この第2シリンダ本体28は、その
内壁面28aをヘッド22のガスケット22Bのテーパ
部22aの外周面に摺動させながら移動させて、空気圧
縮空間26内の空気を圧縮して、ヘッド22の空気貫通
孔24から空気通路18内に圧縮空気を送給することが
できる。
【0029】具体的には、図1に示すように、第2シリ
ンダ本体28をハンドル30によって上方に引き上げる
ことにより、ヘッド22と第2シリンダ本体28との間
の間隙32から外部の空気を空気圧縮空間26内に吸い
込む一方、図2に示すように、この空気圧縮空間26内
に空気が導入された状態から、ハンドル30によって第
2シリンダ本体28を押し下げて第1シリンダ部材12
に重なり合うように移動させられることにより、その際
に生ずる空気圧によって、第2シリンダ本体28とヘッ
ド22との間の間隙32を閉じるようにヘッド22のガ
スケット22Bのテーパ部22aを弾性変形により拡径
させて、第2シリンダ本体28の内周面をヘッド22の
ガスケット22Bのテーパ部22aの外周面に密着させ
ながら摺動させることができる。
【0030】これにより、第2シリンダ本体28は、空
気圧縮空間26内の空気を加圧して圧縮しながら、この
圧縮空気をヘッド22の空気貫通孔24を通じて、第1
シリンダ部材12の空気通路18を介して空気吐出口2
0から吐出させることができる。なお、図面において、
符号42は、この第1シリンダ本体16の空気吐出口2
0に連結されるホースを、符号44は、このホース42
の先端に設けられてタイヤ等の圧縮空気の被充填物に設
けられた図示しない口金等に挿入される注入ノズルを示
し、このようにして空気吐出口20から排出された圧縮
空気は、これらのホース42及び注入ノズル44を介し
て、被充填物に送給される。
【0031】なお、図示の実施の形態では、第2シリン
ダ本体28の内径をヘッド22のガスケット22Bのテ
ーパ部22aの外径より若干大きめに設定して、予め第
2シリンダ本体28とヘッド22との間に間隙32を設
けたが、第2シリンダ本体28の内径をヘッド22のガ
スケット22Bのテーパ部22aの外径とほぼ同様に設
定して、間隙を設けることなく両者を当接させることも
できる。
【0032】この場合には、外部の空気を空気圧縮空間
26内に吸引するように第2シリンダ本体28をハンド
ル30によって上方に引き上げることにより、その際に
生ずる吸引力によってヘッド22のガスケット22Bの
テーパ部22aを若干縮径するように弾性変形させ、こ
れによりヘッド22と第2シリンダ本体28との間に間
隙32を生じさせ、この間隙32から外部の空気を空気
圧縮空間26内に吸い込むことができる。この場合、第
2シリンダ本体28とヘッド22との間に間隙32がな
い分、第2シリンダ本体28を押し下げたときの圧縮空
気の漏れが少ないので、圧縮効率は向上させることがで
きる。一方、予め間隙32を設けた図示の実施の形態の
方が吸気効率は良好であると考えられ、いずれにしろ、
これの効率や第2シリンダ本体28の引き上げ、押し下
げに要する力等を考慮して、第2シリンダ本体28とヘ
ッド22との間の最適なクリアランスを微妙に調整、設
定することが好ましい。
【0033】なお、第2シリンダ部材14は、図1及び
図2に示すように、第2シリンダ本体の摺動を円滑にほ
ぼ真っ直ぐに案内するためのガイド34も有している。
このガイド34は、図1及び図2に示すように、第2シ
リンダ本体28の下端付近に取り付けられ、第1シリン
ダ本体16の外周面との間に若干の吸気孔36を形成す
るようにして第1シリンダ本体16上を摺動することが
できる。また、このガイド34は、空気ポンプ装置10
の組み付け後は、第2シリンダ部材12のヘッド22に
係合して、第2シリンダ本体28の摺動範囲を規制した
り、第2シリンダ部材12が第1シリンダ部材12から
抜けるのを防止する抜け止めとしての役割をも有する。
【0034】このように第2シリンダ部材14の引き上
げによって、第1シリンダ本体16側からは圧縮すべき
空気を空気圧縮空間26内に導入することができる一
方、この第2シリンダ部材14は、同時に第1シリンダ
本体16とは反対の側から空気圧縮空間26に外気、風
雨その他の外部雰囲気が流入するのを遮断する。
【0035】具体的には、図1及び図2に示すように、
一方にのみ開口する有底筒状の形状を有する第2シリン
ダ本体28を第1シリンダ部材12に上方から覆い被せ
て配置することにより、第1シリンダ本体16とは反対
の側から空気圧縮空間26に外気、風雨その他の外部雰
囲気が流入するのを遮断することができる。このため、
第2シリンダ部材12がいわば空気圧縮空間26の蓋の
役割をもするので、雨天や散水等に曝されても空気圧縮
空間26に上方から水分が混入するのを防止することが
できるため、防水性・耐候性等の屋外における耐久性が
格段に向上し空気ポンプ装置10を常時屋外に設置する
ことができる。
【0036】即ち、第2シリンダ部材14は、空気の圧
縮と、耐候・防水という役割を兼任しているため、空気
の圧縮のための構造とは別に防水のための特別な部材・
材料等を別途設けることなく、簡易に省スペース、低コ
ストで圧縮空気の送給という本来の性能を維持しつつ屋
外での耐久性を向上させることができる。
【0037】なお、図示の実施の形態では、第2シリン
ダ部材14は、その第2シリンダ本体28を有底筒状と
することにより、第1シリンダ本体16とは反対の側か
ら空気圧縮空間26に外気、風雨その他の外部雰囲気が
流入するのを遮断したが、これとは異なり、第2シリン
ダ本体28に若干の孔が形成されていても、この孔を塞
ぐようにしてハンドル30を取り付けることによって、
空気圧縮空間26内に外部雰囲気が流入するのを遮断す
ることもできる。いずれにしろ、第2部シリンダ部材1
4は、その全体で、この防水・耐候機能が付与されてい
ればよい。
【0038】(第2の実施の形態)また、本発明が、こ
のように防水性・耐候性に優れる結果、次のような実施
の形態をとることも可能である。即ち、本発明の第2の
実施の形態として、図1及び図2に示すように、第1シ
リンダ部材12を設置場所に固定して設置することもで
きる。具体的には、屋外に長期間曝されても本来の性能
が劣化することがないため、図1及び図2に示すよう
に、設置場所の地面等に第1シリンダ本体16の下部を
埋設や打ち付け等により固定して設置することができ、
これにより、空気ポンプ装置10を、例えば、屋外の公
共の駐輪場の等屋外に設置して外出先で簡易に効率よく
タイヤ等の被充填物に空気を充填することができる。
【0039】このように、第1シリンダ本体16を固定
して設置すべき設置場所としては、例えば、スーパー、
コンビニエンスストア、デパート、銀行等の公共施設の
駐輪場等を挙げることができる。これにより、スーパー
等にとっては顧客に対する付加的なサービスを提供する
こともできる。また、その他に、浮き輪等に空気を充填
することが必要となるプールや海水浴場等を設置場所と
して、利便性を高めることができる。特に、空気入れ等
を携行することなく、外出先で簡易に効率よく空気を充
填することができる点で有益である。また、このような
外出先のみならず、マンション等の建築物の駐輪場を、
設置場所とすることにより、居住者、購入者等が、個々
に空気ポンプ装置を用意することなく簡易に空気を充填
することができ、マンション等の居住者、購入者にとっ
ての利便性を高めることもできる。なお、勿論、本発明
の空気ポンプ装置10は、図1及び図2に示すように設
置場所に固定することなく、可搬性を有する単体として
使用することもできる。
【0040】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態について、図3及び図4を参照しながら説
明すると、この第3の実施の形態では、第1シリンダ部
材12は、ヘッド22の空気貫通孔24と第1シリンダ
本体16の空気通路18との間に逆流防止バルブ38を
有している。
【0041】この逆流防止バルブ38は、第2シリンダ
部材14の移動により第1シリンダ本体16の空気通路
18内に生じた圧縮空気を空気通路18内に封入して、
この第1シリンダ本体16の空気通路18を圧縮空気を
蓄える空気タンク68とすることができる。
【0042】具体的には、この逆流防止バルブ38は、
図3及び図4に示すように、第1シリンダ部材12のヘ
ッド22の台座用パッキン22Aの下面22bに揺動自
在に取り付けられて、図3に示すように、ヘッド22の
空気貫通孔24を閉じるように上方に揺動することがで
きる一方、図4に示すように下方へ向けて揺動すること
により空気貫通孔24を空気通路18に連通させること
ができる。
【0043】従って、逆流防止バルブ38は、図3に示
すように、ハンドル30により第2シリンダ部材12を
引き上げて、空気圧縮空間26内に空気を吸入する場合
には、その吸引力により、ヘッド22の空気貫通孔24
を閉じて、前の吸気・圧縮行程(第2シリンダ部材12
の移動)により空気圧縮空間26からヘッド22の空気
貫通孔24を介して既に第1シリンダ本体16の空気通
路18内に送給された圧縮空気が空気圧縮空間26に逆
流するのを防止して、この圧縮空気を空気通路18内に
蓄えることができる。
【0044】一方、図4に示すように、ハンドル30に
より第2シリンダ部材12を押し下げて、空気圧縮空間
26内の空気を圧縮すると、その圧力により逆流防止バ
ルブ38が開き、空気圧縮空間26が、ヘッド22の空
気貫通孔24を介して空気通路18と連通し、圧縮空気
がヘッド22の空気貫通孔24を介して第1シリンダ本
体16の空気通路18内に送給される。
【0045】これにより、第1シリンダ本体16の空気
通路18が、圧縮空気の送給時に空気を送り出す役割だ
けではなく、次の圧縮行程までの間に一時的に被充填物
内の空気圧と等しい空気圧の圧縮空気を蓄える空気タン
ク68としての役割も果たすことができるため、シリン
ダ本体とは別に空気タンク68を特に設ける必要がな
く、省スペース化及び低コスト化を実現しつつ次行程の
圧縮空気の送給を円滑に行うことができる。
【0046】(第4の実施の形態)また、本発明の第4
の実施の形態について、図5乃至図7を参照しながら説
明すると、この第4の実施の形態においては、第1シリ
ンダ部材12及び第2シリンダ部材14の第2シリンダ
本体28の全部又は一部はポール40内に収納され、空
気ポンプ装置10は、第1シリンダ部材12及び第2シ
リンダ部材14と、これらを収納するポール40とから
構成されている。
【0047】このように、第1シリンダ部材12及び第
2シリンダ部材14の第2シリンダ本体28の全部又は
一部を、ポール40内に収納して設置すると、第1シリ
ンダ部材12や第2シリンダ部材14、また、これらに
より形成される空気圧縮空間26を、このポール40に
より、外部環境や盗難等から、より一層厚く保護するこ
とができる。
【0048】特に、このポール40としては、例えば、
駐輪場等に設置される柵用ポール等を使用することが望
ましい。これにより、内部に第1シリンダ部材12及び
第2シリンダ部材14の一部又は全部を収納して圧縮空
気を送給する機能を有しつつ、外観上は通常の柵用ポー
ルと変わりがないため、駐輪場等の公共施設に見栄えよ
くマッチして違和感なく適切に設置することができる。
従って、スーパーやデパート、コンビニエンスストア、
銀行等において、顧客に対して付加的サービスとして空
気供給を行うことができ、また、マンション等において
居住者の利便性を高めることもできる。
【0049】この場合、図5乃至図7に示すように、第
2シリンダ部材14の第2シリンダ本体28はポール4
0の外部からの操作により移動させることができるよう
にすることが望ましい。具体的には、図5乃至図7に示
すように、第2シリンダ部材14のうち、第2シリンダ
本体28の上方の一部及びハンドル30を、ポール40
の上方に設けられた開口40aから外部に突出させるこ
とにより、外部から操作することが可能となる。これに
より、作業者がポール40内からハンドル30を取り出
す等の余計な手間をすることなく圧縮空気を送給するこ
とができると共に、ハンドル30の引き上げ、押し下げ
のための充分なスペースも確保することができるため、
第1シリンダ部材12及び第2シリンダ部材14の第2
シリンダ本体28を保護しつつ、簡易に圧縮空気を送給
することができる。
【0050】なお、図示の実施の形態とは異なり、第2
シリンダ部材14のうちの、第2シリンダ本体28の一
部ではなく、全部をポール40内に収納して、ハンドル
30のみをポール40の外部に突出させることもでき
る。更には、空気ポンプ装置10の非使用時には、ハン
ドル30も含めた第2シリンダ部材14の全部が、ポー
ル40内に収納されて、収納時のみ上方に持ち上げて、
その位置で固定できる図示しないストッパ等を設けるこ
とによって固定するように設定することもできる。この
場合、例えば、スーパー等の従業員が、この設定を行え
ば、顧客に必要以上に手間を掛けさせることもない。な
お、この場合、空気吐出口20又はホース42は、ポー
ル40を貫通してその一部が外部に導出されて空気を送
給する。
【0051】なお、図6に示す実施の形態においては、
ポール40が、地中に埋設された支持体58に収納可能
な既存の入れ子式の柵用ポールと交換可能なポールであ
るのが示されている。即ち、この図6に示す実施の形態
のポール40は、下部に既存の入れ子式の柵用ポールに
使用されていた支持体58に挿入可能な係入部40aを
有している。従って、既存の入れ子式ポールを取り外し
て、代わりに、この係入部40aを支持体58に挿入し
て、この第1シリンダ部材12及び第2シリンダ部材1
4が収納されたポール40と交換するだけで、簡易に空
気ポンプ装置10を設置することができるため、設置の
作業性、経済性を充分に良好に維持しつつ、マンション
や公共施設等の既存の建築物にも簡易に適用して、顧客
や居住者等に対するサービスとして提供することもでき
る。
【0052】また、図7に示す実施の形態においては、
ポール40が、地中に埋設された支持体40Aと、この
支持体40Aに入れ子式に収納される可動ポール本体4
0Bとから成っているのが示されている。即ち、この図
7に示す実施の形態においては、空気ポンプ装置10
を、第1シリンダ部材、第2シリンダ部材14、及び、
支持体40Aと可動ポール本体40Bとから成るポール
40とから構成し、第1シリンダ部材12及び第2シリ
ンダ部材14とを、ポール40のうち、可動ポール本体
40B内に収納して設置するものである。この実施の形
態においては、図7に示すように、第1シリンダ本体1
6の空気吐出口20又はホース42の一部を可動ポール
本体から外部へ導出して、空気の送給を実現する。
【0053】このように、第1シリンダ部材12及び第
2シリンダ部材14を入れ子式の可動ポール本体40B
内に収納すると、図7(B)に示すように、これらの第
1シリンダ部材12及び第2シリンダ部材14を、この
可動ポール本体40Bと共に地中に埋設された支持体4
0A内に格納して保管・設置することができるため、非
使用時には、地表に突出させることなく格納することが
でき、通行等の障害になることもないので、より見栄え
よく効率的にスペースを使用して保管することもできる
点で、望ましい。
【0054】なお、図7においては、特にその(B)に
示すように、可動ポール本体40B(及びこの可動ポー
ル40B内に収納された第1シリンダ部材12及び第2
シリンダ部材14)を支持体40A内に格納したとき
に、空気ポンプ装置10の一部(ハンドル30)が地表
に突出しているが、これとは異なり、空気ポンプ装置1
0の全てが地中より下に埋没するように設定することも
できる。これによれば、より確実に通行等の障害となる
のを防止することができる。この場合、ポール40に図
示しないキャップをすることにより、又は、ハンドル3
0自体をキャップとすることにより、ポール40内部を
保護することもできる。
【0055】(第5の実施の形態)更に、本発明の第5
の実施の形態について、図8至図10を参照しながら説
明すると、この第5の実施の形態においては、上述した
ポール40又は第2シリンダ部材14は、空気吐出口2
0に連結されたホース42の一部を係止することができ
るホース係止部46を有している。このホース係止部4
6は、図8乃至図10に示すように、ホース42の途中
の一部を係止することにより、このホース係止部46よ
りも先端側のホース42及び注入ノズル44を懸垂して
保持する。
【0056】このホース係止部46は、具体的には、上
述した図5乃至図7に示すポール40を備えた実施の形
態の空気ポンプ装置10においては、図8(A)に示す
ように、ポール40の一部に凹みを設け、この凹みの上
端に設けられた平板46aとすることができ、この平板
46aを介してホース42を外部へ導出することによ
り、ホース42を係止することができる。また、図8
(B)に示すように、ポール40の一部を切り欠いて、
同様にこの切り欠きの上部に平板46aを設け、この平
板46bをホース係止部46とすることもできる。
【0057】また、ホース係止部46は、その他、例え
ば、図9(A)に示すように、第2シリンダ本体28に
固定して設けられホース42が貫通する中空部48aを
有するリング48、また、図9(B)に示すように、第
2シリンダ本体28に固定して取り付けられられホース
42が貫通することができる中空部50aを有する半円
形フック50、図9(C)に示すように、同様に第2シ
リンダ本体28に固定して取り付けられられホース42
が貫通することができる中空部52aを有するコの字状
フック52等から形成することができる。
【0058】このように、第2シリンダ本体28にホー
ス係止部46を設け、このホース係止部46によりホー
ス42及び先端の注入ノズル44を懸垂させると、充填
作業後、図8において点線で示すように、注入ノズル4
4を手から離して自由状態にするだけで、ホース42及
び注入ノズル44が地上に放置されることなく第2シリ
ンダ本体28の外壁面に沿うようにしてポール40内に
収納され通行等の支障となることがないように懸垂され
て保持される。このため、特別な片づけ作業をすること
なく、ホース42及び注入ノズル44を格納して片づけ
ることができ、これらのホース42及び注入ノズル44
等が地上に放置されて人の足や車両のタイヤ等に踏まれ
て破損等することがなく、屋外での使用に充分に耐える
ことができる。従って、公共施設の駐輪場等に設置する
のに、適した空気ポンプ装置10とすることができる。
【0059】この場合、ホース係止部46は、必ずし
も、上記の図8及び図9に示す形態のものに限定される
ものではなく、いかなる形状にせよ、ホース42を確実
に懸垂することができればよい。但し、ホース42が地
上を這うようにして放置されることがないように、この
ホース係止部46から簡単に外れないように設定するこ
とが望ましい。図8に示す形態においては、平板46a
を介してホース42を外部に導出しているため、このホ
ース係止部46である平板46aから、ホース42が簡
単に外れることがない。また、図9に示す実施の形態に
おいても、いずれも、ホース42を全方向から包囲する
と共に、このホース42が貫通する中空部48a、50
a、52aを、ホース42の先端に取り付けられる注入
ノズル44よりも小さくすることにより、注入ノズル4
4を抜け止めとして、簡単に外れるのを防止している。
もっとも、これらの図9に示すホース係止部46とは異
なり、ホース42を係止することができれば、例えば、
L字形フック等を使用することもでき、これを否定する
ものではない。
【0060】また、ホース42の長さは、図8に示すよ
うに、ホース42及び注入ノズル44が懸垂状態となる
ように、即ち、ホース42を自由状態として保管したと
きに、先端の注入ノズル44が地面に直接接触せず、か
つ、被充填物の口金の注入部材に届く範囲の長さに設定
することが望ましい。これにより、手を離すだけで、ホ
ース42及び注入ノズル44が地面に放置されることが
ない一方、空気を送給することもできる。
【0061】一方、図10に示すように、ポール40を
有しない空気ポンプ装置10においては、第2シリンダ
部材の第2シリンダ本体28にホース係止部46を設け
ることができる。この場合、ホース係止部46は、上述
した図8及び図9(A)乃至(C)に示す形態を適用す
ることもできるが、特に、図示のように上下動する第2
シリンダ本体28にホース係止部46を設ける場合に
は、このホース係止部46を、図9(D)に示すよう
に、ホース42を懸垂するスプリング56と、このスプ
リング56を保持する保持部54とから形成し、空気ポ
ンプ装置10の非使用時におけるホース係止部46の高
さ位置において、このスプリング56が自然長でホース
42を懸垂した場合に、注入ノズル44が地面に接触し
ない程度の長さに、ホース42の長さを設定することが
望ましい。これによれば、第2シリンダ部材14の上下
動にも対応しつつ、ホース42及び注入ノズル44の放
置を防止することができる。
【0062】また、このホース係止部46は、図7に示
す可動ポール本体40B内に収納するときは、この可動
ポール本体40Bに設けることができる。特に、図7に
示す実施の形態に適用した場合、ホース42及び注入ノ
ズル44は、可動ポール本体40Bと支持体40Aとの
間に配置され、可動ポール本体40Bの支持体40Aへ
の格納時には、この支持体40Aによっても保護するこ
とができる。
【0063】なお、このことから解るように、上記第1
乃至第6の実施の形態は、任意に組み合わせることが可
能である。例えば、図1及び図2に示す第1の実施の形
態及び図3及び図4に示す第3の実施の形態において、
図10に示す第5の実施の形態であるホース係止部46
を設けることも、また、上記のように図5乃至図7に示
す第4の実施の形態において、図9に示す実施の形態で
あるホース係止部46を設けることもできる。更に、ま
た、図3及び図4に示す第3の実施の形態の第1シリン
ダ部材12及び第2シリンダ部材14を、図5乃至図7
に示すように、ポール40内に収納することもできる。
【0064】また、上記各実施の形態における第1シリ
ンダ部材12及び第2シリンダ部材14の形状は、圧縮
空気を適正に送給することができれば、外面が丸、三
角、四角等のいずれでも良く、特に限定はない。
【0065】
【実施例】次に、本発明の具体的な第1の実施例につい
て説明すると、第1シリンダ部材12を鋼管から形成
し、第2シリンダ部材14をステンレス鋼(SUS30
4)から形成した図1及び図2に示す実施の形態の空気
ポンプ装置10を製造した。なお、ヘッド22は、台座
用パッキン22Aを硬質ウレタンゴムから、ガスケット
22Bをニトリルゴムから形成した。
【0066】また、第2の実施例として、第1の実施例
と同じ材料から、図2及び図3に示す逆流防止バルブ3
8を有する第3の実施の形態の空気ポンプ装置10を製
造した。なお、逆流防止バルブ38は、合成ゴムである
から形成した。
【0067】更に、第3の実施例として、第1の実施例
と同じ材料から、図5に示すポール40を用いた第4の
実施の形態の空気ポンプ装置10を製造した。なお、ポ
ール40は、ステンレス鋼(SUS304)から形成し
た。
【0068】ついで、これらの第1乃至第3の実施例の
空気ポンプ装置10を、いずれも2ヶ月間屋外に設置し
た。その上で、これらの実施例の空気ポンプ装置10
を、毎日1回以上、自転車のタイヤへの空気の充填に使
用したところ、この2ヶ月の間に、7日程度雨天の日が
あったが、いずれの実施例においても、第2シリンダ部
材14の内部(空気圧縮空間26内)に雨水が浸入した
り、空気の送給性能が損なわれることがなかった。この
結果、これらの実施例の空気ポンプ装置10が充分な耐
水性、耐候性を有することが確認できた。
【0069】特に、逆流防止バルブ38を有する第2の
実施例(上記第3の実施の形態)の空気ポンプ装置10
にあっては、空気の充填に際しても、第1シリンダ本体
16の空気通路18内に確実に圧縮空気を蓄えることが
でき、図12に示す従来の圧力タンク68と同様に、空
気の充填に際してのハンドル30の上げ下げの操作及び
これによる空気の送給を円滑に行うことができた。この
結果、特に、この第2の実施例の空気ポンプ装置10に
よれば、省スペース化を実現しつつ、従来の加圧ポンプ
68と同様の操作性を確保できることが確認できた。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、空気ポ
ンプ装置を、第1シリンダ部材と第2シリンダ部材とか
ら構成し、この第2シリンダ部材を、ヘッドを有する第
1シリンダ部材に覆い被せているため、第2シリンダ部
材がいわば空気圧縮空間の蓋の役割をするので、雨天や
散水等に曝されても空気圧縮空間内に上方から水分が混
入するのを防止することができ、厳しい外部環境下にお
ける防水性・耐候性等の屋外における耐久性が格段に向
上し、常時屋外に設置することができると同時に、この
第2シリンダは第1シリンダ部材に摺動可能で第1シリ
ンダ部材のヘッドとの間で空気を圧縮することもできる
ため、空気の圧縮のための構造とは別に防水のための特
別な部材・材料等を別途設けることなく、簡易に省スペ
ース、低コストで圧縮空気の送給という本来の性能を維
持しつつ屋外での耐久性を向上させることができる実益
がある。
【0071】本発明によれば、上記のように、第1シリ
ンダ部材を設置場所に固定して設置しているため、空気
ポンプ装置を、例えば、公共の駐輪場等に設置すること
ができ、外出先で簡易に効率よくタイヤ等の被充填物に
空気を充填することができると同時に、特に、屋外に長
期間曝されても本来の性能が劣化することがなく、従っ
て、特に、スーパーやデパート、銀行等の駐輪場に設置
することにより、顧客に対する付加的なサービスを提供
することもでき、また、このような外出先のみならず、
マンション等の建築物の駐輪場に設置することにより、
居住者、購入者等が、個々に空気ポンプ装置を用意する
ことなく簡易に空気を充填することができ、マンション
等の居住者、購入者にとっての利便性を高めることもで
きる実益がある。
【0072】本発明によれば、上記のように、空気圧縮
空間に連通するヘッドの空気貫通孔と空気通路との間に
逆流防止バルブを形成しているため、第2シリンダ部材
の移動により空気圧縮空間からヘッドの空気貫通孔を介
して第1シリンダ本体の空気通路内に送給された圧縮空
気が空気圧縮空間に逆流することがなく、この圧縮空気
を空気通路内に蓄えることができるので、第1シリンダ
本体の空気通路が、圧縮空気の送給時に空気を送り出す
役割だけではなく、次の圧縮行程までの間に一時的に被
充填物内の空気圧と等しい空気圧の圧縮空気を蓄える空
気タンクとしての役割も果たすことができ、シリンダ本
体とは別に空気タンクを特に設ける必要がなく、省スペ
ース化及び低コスト化を実現しつつ次行程の圧縮空気の
送給を円滑に行うことができる実益がある。
【0073】本発明によれば、上記のように、第1シリ
ンダ部材及び第2シリンダ部材の第2シリンダ本体の全
部又は一部を、例えば、駐輪場等に設置される柵用ポー
ル等のポール内に収納して設置しているため、第1シリ
ンダ部材や第2シリンダ部材を、このポールにより外部
環境や盗難等から保護することができると共に、外観上
は通常の柵用ポールと変わりがないので、駐輪場等に見
栄えよくマッチして違和感なく設置することができる実
益がある。この場合、特に、既存のポールと交換するだ
けで、簡易に空気ポンプ装置を設置することができるた
め、設置の作業性、経済性を充分に良好に維持しつつ、
マンションや公共施設等の既存の建築物にも簡易に適用
して、顧客や居住者等に対するサービスとして提供する
こともできる実益がある。
【0074】また、特に、上記のように、このポール
を、地中に埋設された支持体と、この支持体に入れ子式
に収納される可動ポール本体とから成るポールとし、こ
の可動ポール本体内に第1シリンダ部材及び第2シリン
ダ部材を収納しているため、空気ポンプ装置をこの可動
ポール本体と共に地中の支持体内に格納して保管・設置
することができ、より見栄えよく効率的にスペースを使
用して保管することもできる実益がある。
【0075】本発明によれば、上記のように、第2シリ
ンダ本体又はポールにホース係止部を設け、このホース
係止部によりホース及び先端の注入ノズルを懸垂させて
いるため、充填作業後、注入ノズルを手から離して自由
状態にするだけで、ホース及び注入ノズルが地上に放置
されることなく第2シリンダ本体の外壁面に沿って通行
等の支障となることがないように懸垂されて保持される
ので、特別な片づけ作業をすることなく、ホース及び注
入ノズルを格納することができ、これらのホース及び注
入ノズル等が地上に放置されて人の足や車両のタイヤ等
に踏まれて破損等することがなく、屋外での使用に充分
に耐えることができる実益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気ポンプ装置においてハンドルを上
方に引き上げて空気圧縮空間内に空気を吸い込む状態の
概略断面図である。
【図2】本発明の空気ポンプ装置においてハンドルを下
方に押し下げて圧縮空気を送給する状態の概略断面図で
ある。
【図3】本発明の他の実施の形態である逆流防止バルブ
を有する空気ポンプ装置においてハンドルを上方に引き
上げて空気圧縮空間内に空気を吸い込む状態の概略断面
図である。
【図4】本発明の他の実施の形態である逆流防止バルブ
を有する空気ポンプ装置においてハンドルを下方に押し
下げて圧縮空気を送給する状態の概略断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態であるポールを有する
空気ポンプ装置の一部破断側面図である。
【図6】本発明の更に他の実施の形態であるポールを有
する空気ポンプ装置の一部破断側面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態である支持体と可動ポ
ール本体とから成るポールを有する空気ポンプ装置の一
部破断側面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態であるホース係止部を
有するポールを備えた空気ポンプ装置の概略側面図であ
る。
【図9】本発明に用いられるホース係止部の拡大断面図
である。
【図10】本発明の他の実施の形態であるホース係止部
を有する空気ポンプ装置の概略側面図である。
【図11】従来技術の空気ポンプ装置の概略断面図であ
る。
【図12】他の従来技術の空気ポンプ装置の概略断面図
である。
【符号の説明】
10 空気ポンプ装置 12 第1シリンダ部材 14 第2シリンダ部材 16 第1シリンダ本体 18 空気通路 20 空気吐出口 22 ヘッド 22A 台座用パッキン 22B ガスケット 22a ヘッドのテーパ部 22b ヘッドの下面 24 空気貫通孔 26 空気圧縮空間 28 第2シリンダ本体 30 ハンドル 32 間隙 34 ガイド 36 吸気孔 38 逆流防止バルブ 40 ポール 40a ポールの係入部 40A 支持体 40B 可動ポール本体 42 ホース 44 注入ノズル 46 ホース係止部 48 保持リング 50 半円形フック 52 コの字状フック 54 保持部 56 スプリング 58 支持体 60 シリンダ 62 ピストン 64 シリンダヘッド 64a ロッド貫通孔 66 ピストンロッド 68 空気タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 登録実用新案3023381(JP,U) 実用新案登録2511139(JP,Y2) 特公 昭40−16184(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 33/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空気通路を有し一端に空気吐出口
    を有する第1シリンダ本体と前記第1シリンダ本体の他
    端に設けられ前記空気通路に連通する空気貫通孔を有す
    るヘッドとから成る第1シリンダ部材と、前記第1シリ
    ンダ部材のヘッドとの間に空気圧縮空間を形成すること
    ができるように前記第1シリンダ部材に摺動自在に覆い
    被せられる第2シリンダ本体を有する第2シリンダ部材
    とを備え、前記第2シリンダ部材は前記第1シリンダ本
    体とは反対の側から前記空気圧縮空間に外気、風雨その
    他の外部雰囲気が流入するのを遮断し、かつ、前記第1
    シリンダ部材に重なり合うように移動させられることに
    より前記第1シリンダ部材の空気通路を介して前記空気
    吐出口から圧縮空気を吐出させることを特徴とする空気
    ポンプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された空気ポンプ装置で
    あって、前記第1シリンダ部材は設置場所に固定して設
    置されていることを特徴とする空気ポンプ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    された空気ポンプ装置であって、前記第1シリンダ部材
    は、前記ヘッドの空気貫通孔と前記第1シリンダ本体の
    空気通路との間に逆流防止バルブを有し、前記逆流防止
    バルブは前記第2シリンダ部材の移動により前記第1シ
    リンダ本体の空気通路内に生じた圧縮空気を前記空気通
    路内に封入して前記第1シリンダ本体の前記空気通路を
    前記圧縮空気を蓄える空気タンクとすることを特徴とす
    る空気ポンプ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    された空気ポンプ装置であって、前記第1シリンダ部材
    及び前記第2シリンダ部材の前記第2シリンダ本体の全
    部又は一部はポール内に収納され、前記第2シリンダ部
    材の第2シリンダ本体は前記ポールの外部からの操作に
    より移動させることができることを特徴とする空気ポン
    プ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    された空気ポンプ装置であって、前記第1シリンダ本体
    の空気吐出口に連結されるホースと前記ホースの先端に
    設けられた注入ノズルとを備え、前記第2シリンダ部材
    又は前記ポールは前記ホースの一部を係止することがで
    きるホース係止部を有し、前記ホース係止部は前記ホー
    スの一部を係止して前記ホース係止部より先端側の前記
    ホース及び注入ノズルを懸垂して保持することを特徴と
    する空気ポンプ装置。
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