JP3226190U - 肛門括約筋強化パッド - Google Patents

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Abstract

【課題】小さくて持ち運びが便利であり、使い捨て可能で、肛門に当接させて装着することにより、肛門に刺激を与え、肛門括約筋を強化することができる上、装着の保持及び括約筋強化の押し圧を簡単に与えることができる肛門括約筋強化パッドを提供する。それにより、尿漏れの防止、脱肛やヘルニアの予防、便秘の予防等も期待される。【解決手段】肛門括約筋強化パッドPを次のように構成する。第1に、肛門当接部1と装着部2とよりなる水溶性のものである。第2に、肛門当接部1が、肛門を押圧し刺激を与えることのできる硬さの略半球状の突出部とされる。第3に、装着部2が、略四角柱であって、肛門当接面側が太く反対方向に向かって細く形成される傾斜面21,22を有し、傾斜面21,22を肛門付近に挟んだ時、尻肉により肛門側に押し上げられる角度と硬さを有する。第4に、装着部2の外側周面に水溶性の医薬用両面テープ3が装着されている。【選択図】図2

Description

本考案は、肛門括約筋強化パッドに関する。詳しくは、肛門部の括約筋を鍛える補助製品である。肛門括約筋強化パッドを肛門に装着することにより、肛門に直接刺激を与えたり、肛門廻りの筋肉、特に括約筋を鍛えたりすることを主目的とするものである。これにより、尿漏れの防止、ヘルニアの予防、便秘の予防、姿勢の矯正等を期待できるものである。
従来より、肛門部にパッドを当てるものとして、特許文献1に示されるような痔の保護用パンツが存在した。該発明では、パンツの内側に尻当て用の広巾なパット座を着脱可能に設けると共に、該パット座に肛門部を中心に前後方向に沿って中高になり、央部に凹溝を前後方向に沿って形成したセンターパットを着脱可能に取付けるものであった。(本発明ではパッドではなくパットと表現しているのでそれに従って記載する。)
該発明は、肛門部の疾患の治療、特に痔の手術等を行った場合に、術後の肛門部からの出血や体液等の分泌物の漏出時に備えて着用されるものである。即ち、センターパットがパンツ内においてパット座上で前後長手方向の中高条となって、肛門部を中心に尻の谷部内に沿って的確に接当するので、肛門部とパット座との間の空隙を埋めることができ、これにより肛門部から漏出する分泌物を的確且つ速やかに吸収することができるというものである。その際、センターパットはパット座の股間部分と共に両側から挟持状に押圧されるが、このとき凹溝部を中心として両側が盛り上がるように可撓性を有して変形するので肛門部を両側から具合よく押接するように密着するので、肛門部に無理な刺激を与えることなく痔瘻等患部を押し込むように作用するものである。
該発明のように、肛門にパッドを当てることにより、痔の保護即ち肛門部を保護するものは存在したが、パンツの適切な位置にパット座を貼り付けたり、センターパットをパット座に貼り付けたりといった使用上の煩雑さがあった。小さくて持ち運びが便利であり、且つ、簡単に肛門に当接させ、その保持も簡単確実である肛門括約筋を強化できる肛門括約筋強化パッドは存在しなかった。
特許第3035504号特許公報
そこで、本考案の目的は、小さくて持ち運びが便利であり、使い捨て可能な肛門括約筋強化パッドを肛門に当接させて装着することにより、肛門に刺激を与えたり、肛門廻り筋肉、特に括約筋を強化することができる上、装着の保持及び括約筋強化の押し圧を簡単に与えることができる肛門括約筋強化パッドを提供することを目的とするものである。それにより、尿漏れの防止、脱肛やヘルニアの予防、便秘の予防、姿勢の矯正等も期待される。
上記課題を解決するために、第1の考案は肛門括約筋強化パッドを次のように構成する。
第1に、肛門側に向かって形成された肛門当接部より反対方向に向かって装着部が形成された水溶性の肛門括約筋強化パッドとする。
第2に、肛門当接部が、装着部の肛門当接面側に肛門を押圧し刺激を与えることのできる硬さの略半球状の突出部として形成される。
第3に、装着部が、略四角柱であって、肛門当接面側が太く反対方向下方に向かって細く形成される傾斜面を有し、該傾斜面を肛門付近に挟んだときに、尻肉により肛門側に向かって押し上げられる角度と硬さを有する。
第4に、該装着部の外側周面に水溶性の医薬用両面テープが装着されている。
第2の考案は、第1の考案における傾斜面が、尻肉に接する側である二面のみに設けられ、医薬用両面テープが、該二面の傾斜面にのみ装着された肛門括約筋強化パッドとする。
第3の考案は、第1又は第2の考案における略半球状の突出部の表面に、刺激用小突起をランダムに形成した肛門括約筋強化パッドとする。
第1の考案は、以下の効果を有する。
第1に、肛門当接部が、装着部の肛門当接面側に略半球状の突出部として形成されるので、肛門を傷つけることなく肛門括約筋強化パッドを当接させることができた。
第2に、装着部が、略四角柱であって、肛門当接面側が太く反対方向下方に向かって細く形成される傾斜面を有し、該傾斜面を肛門付近に挟んだときに、尻肉により肛門側に向かって押し上げられる角度と硬さを有するので、肛門括約筋強化パッドが肛門付近尻肉部より外れ落ちてしまうことを防止できた。
第3に、該装着部の外側周面に水溶性の医薬用両面テープが装着されているので、装着部の肛門側に向かって押し上げられる角度と硬さを有することと相まって、肛門括約筋強化パッドが簡単に肛門付近尻肉部より外れ落ちることがないものとなった。
第4に、医療用両面テープを含め利用される材料が全て水溶性であるため、使用を中止したり、交換する際にトイレに流して破棄することができる。
第2の考案の効果ではあるが、傾斜面が、尻肉に接する側である二面のみとされたため、製作工程が単純化し、該二面の傾斜面にのみ医薬用両面テープが装着されているため肛門括約筋強化パッドの保持力を下げることなく不要の箇所に医療用両面テープの粘着面が付着することを防止できた。
第3の考案の効果ではあるが、略半球状の突出部の表面に、刺激用小突起をランダムに形成したので、より強く肛門に刺激を与えることのできる肛門括約筋強化パッドとなった。
本考案の一実施例に係る肛門括約筋強化パッドの四面を示す図であって、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図、(D)は底面図である。 同実施例に係る肛門括約筋強化パッドの参考図であって、(A)は斜視図、(B)は断面図である。
以下、本考案を実施するための形態につき実施例と共に説明する。
図1は本考案の一実施例に係る肛門括約筋強化パッドの四面を示す図であって、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図、(D)は底面図である。本考案に係る肛門括約筋強化パッドPは、図1(A)(B)に示されるように、肛門に当接する肛門当接部1と、肛門当接部1を肛門に向けて当接させて殿裂間に挟んだときに尻肉によって挟持されて肛門括約筋強化パッドPを保持する装着部2とよりなる。
肛門当接部1は、水溶性であって、肛門に当接されるに適する素材であって、ある程度の吸水吸湿性を有する脱脂綿やレーヨン綿を原料にし、これを圧縮し、肛門当接部1が、肛門に向かって押圧された際に、肛門を押圧し刺激を与えることのできる硬さのものである。尚、この素材は、不織布であってもよい。
肛門当接部1は、装着部2の一方端部、図1(A)(B)示されるように、図中では上方に向かって略半球状に突出部として形成されたものである。肛門当接部1の大きさは、利用者に合わせていくつかのサイズが設けられるが、図1(A)(B)(C)に示された実施例では直径15ミリメートル、高さ7.5ミリメートルに設定したものである。略半球状としたのは、肛門の押し圧に適すること、肛門を傷つけることがない滑らかさを有することを目的としたものであるが、より強化力をあげるためには、肛門当接部1の肛門当接面側の略半球状の突出部の表面に、刺激用突起をランダムに形成してもよい。
装着部2も、素材としては、肛門当接部1と同様、水溶性であって、ある程度の吸水吸湿性を有する脱脂綿やレーヨン綿を原料にし、これを圧縮し、必要な硬さに形成したものである。尚、該素材は,不織布であってもよい。
装着部2は、図1(A)や図2(A)(B)に示されるように肛門当接部1が形成される側が太く、反対方向が、図中下方に向かって細くなる略四角柱に形成される。図示の実施例では角形に描かれているが、装着の際の痛み等を生じさせないよう角辺は丸みをもって形成されている。略四角柱としたのは、装着部2が保持される面の広さを確保するためであって、殿裂間に挟んだときに尻肉に接触する面積を広くとろうとするものである。もし円柱状にすると、点接触に近くなり接触面が狭くなり、装着保持力が弱くなり、押上力も弱まるからである。
装着部2は、肛門付近の殿裂間に挟んだときに、落ちにくいだけでなく、本考案に係る肛門括約筋強化パッドPを肛門側に向かって押し上げるために、肛門当接部1側が太く下方に向かって細く形成される略四角柱とされる。図示の実施例では図1(A)及び図2(B)に示されるように殿裂間の尻肉と当接する面、即ち、同図中左右の側面のみが傾斜面21,22とされている。尚、傾斜面21,22が、この押上効果を発揮するため、装着部2の素材である脱脂綿やレーヨン綿を圧縮する際、押上に適する硬さを有するよう調整されている。
装着部2の外側周面には、図2や図1(C)(D)に現れるように肛門当接部1の肛門当接面側を肛門に当て、肛門付近の殿裂間の尻肉に装着するのを確実にするため水溶性の医薬用両面テープ3が装着されている。図示の実施例では、この医療用両面テープ3は、装着部2の外周面の前後左右の四面に及ぶようにされているが、殿裂間の尻肉に当接する面、図示の実施例では左右の側面である傾斜面21,22にのみ装着されていてもよい。
肛門括約筋強化パッドの使用方法及び効果について説明する。
装着部2を手で持ち、肛門当接部1を肛門に当て、装着部2を殿裂間の尻肉で挟む。すると、装着部2に設けられた先太の傾斜面21,22と材質の硬さが作用して、殿裂間の尻肉により、肛門括約筋強化パッドは肛門側に押し上げられる。更に、装着部の外側周面に水溶性の医薬用両面テープが装着されているので、肛門括約筋強化パッドが簡単に肛門付近尻肉部より外れ落ちることがないものとなっている。
肛門括約筋強化パッドを交換したいときや使用を中止するときには、水溶性で使い捨てのものなので、肛門より取り外して、トイレに流すことができる。肛門括約筋強化パッドは小さいので持ち運びにもがさばらないので、適宜新しいものと交換しての常時の使用が可能である。
これにより、肛門括約筋強化パッドが肛門に刺激を与える共に、肛門括約筋を強化する。ひいては、尿漏れの防止、脱肛やヘルニアの予防、便秘の予防、姿勢の矯正等も期待される。
1・・・・・・肛門当接部
2・・・・・・装着部
21,22・・傾斜面
3・・・・・・医療用両面テープ
P・・・・・・肛門括約筋強化パッド

Claims (3)

  1. 肛門側に向かって形成された肛門当接部より反対方向に向かって装着部が形成された水溶性の肛門括約筋強化パッドにおいて、
    前記肛門当接部が、前記装着部の肛門当接面側に肛門を押圧し刺激を与えることのできる硬さの略半球状の突出部として形成され、
    前記装着部が、略四角柱であって、前記肛門当接面側が太く反対方向下方に向かって細く形成される傾斜面を有し、該傾斜面を肛門付近に挟んだときに、尻肉により肛門側に向かって押し上げられる角度と硬さを有すると共に、
    該装着部の外側周面に水溶性の医薬用両面テープが装着されている
    ことを特徴とする肛門括約筋強化パッド。
  2. 上記傾斜面が、尻肉に接する側である二面のみに設けられ、上記医薬用両面テープが、該二面の傾斜面にのみ装着されたことを特徴とする請求項1に記載の肛門括約筋強化パッド。
  3. 上記略半球状の突出部の表面に、刺激用小突起をランダムに形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の肛門括約筋強化パッド。
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