JP3224474U - 行書用筆ペンテキスト - Google Patents

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Abstract

【課題】筆ペンで行書体文字を習字するために用いる行書用筆ペンテキストを提供すること。【解決手段】筆ペンで行書文字を習字するために用いる行書用筆ペンテキストにおいて、手本11に含まれた行書体の漢字について行書独自の表示部分11aを、そうではない部分と異なる色で示すようにした。ハンガーを使用した。これによって、行書体の漢字を含む手本を習字する際に、特に行書独自の書き方に注意を払うことができ、行書体の漢字を含む文字をよく習熟することができる。【選択図】図3

Description

本考案は、筆ペンで行書体文字を習字するために用いる行書用筆ペンテキストに関するものである。
習字の稽古では、手本を見てそれをなぞったり手本を見ながら手本通りに書くためのテキストが使用されている。このような習字用のテキストの一例として特許文献1を挙げる。
実開平3−35569号公報
従来の習字用のテキストは単にお手本を見るだけであり、例えば行書体の字を習字したいという場合でも、お手本としての行書体の字を見て書くだけであった。そのため、行書体ならではの注意点等があってもそれを配慮して習字するということはなかった。しかし、特に筆ペンのように止め、跳ねのある筆記具を使用した行書体の習字では、行書体ならではの筆記時の特徴に配慮して習字の稽古ができることが望ましい。
上記の目的を達成するための第1の手段として、筆ペンで行書文字を習字するために用いる行書用筆ペンテキストにおいて、手本に含まれた行書体の漢字について行書独自の表示部分を、そうではない部分と異なる色で示すようにした。
これによって、行書体の漢字を含む手本を習字する際に、特に行書独自の書き方に注意を払うことができ、行書体の漢字を含む文字をよく習熟することができる。
また、第2の手段として、ある一の前記手本と、当該手本を薄墨状に表示したなぞり書き用の第二の手本を1枚のページに併記させるようにした。
これによって、あるページで行書体の漢字を含む手本を習字する際に、手本を見ながらぞり書きもできるため、筆ペンでの字の習熟において有利である。
また、第3の手段として、ある一の前記手本と、前記第二の手本とが併記された第一のページと、ある一の前記手本中の漢字の書き順と、ある一の前記手本を清書するための領域とが併記された第二のページとが見開きページとなるように配置されているようにした。
これによって、手本となぞり書きと、注意をすべき漢字の書き順と、清書用の領域が同時に目視できることとなるため筆ペンでの字の習熟において有利である。
本考案によれば、行書体の漢字を含む手本を習字する際に、特に行書独自の書き方に注意を払うことができ、行書体の漢字を含む文字をよく習熟することができる。
実施の形態の筆ペンテキストの冊子状態の説明するための説明図。 同じ実施の形態の筆ペンテキストのある見開きページ梯子の配置状態を説明するための説明図。 第1の領域の「A」に配置される行書体を含む手本の一例を説明するための説明図。 第2の領域の「B」に配置されるなぞり書きの手本の一例を説明するための説明図。 第4の領域の「D」に配置される書き順の一例を説明するための説明図。
以下、本考案の実施の形態である梯子の一例について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、筆ペンテキスト1は、A3サイズの複数の紙を重ね、ステープラーの針2で固定し、針6の位置となる長手方向中央で折り曲げてA4サイズとした冊子である。
図2に示すように、筆ペンテキスト1は具体的な習字をするために、手本毎にA4サイズを上下に配置した見開きページ3となるように構成され、1つの手本での習字の稽古が可能となっている。
見開きページ3において、上側に配置される第一のページとしてのページ3Aには左右方向に「参考手本」と「なぞり書き」の文字とともに第1の領域5と第2の領域6が区画されている。左側に配置されている第1の領域5には見開きページ3ごとに異なる習字の手本となる行書体の文字列が印刷される(図2では異なる習字の手本を仮に「A」として示す)。右側に配置されている第2の領域6には第1の領域5の行書体の文字列と同じ文字列がなぞり書きの手本として薄墨様に印刷される(図2ではなぞり書きの手本を仮に「B」として示す)。第1の領域5と第2の領域6間には、まず第1の領域5を見てから第2の領域6に進むように稽古の順を示す横向き矢印7が配置されている。
見開きページ3において、下側に配置される第二のページとしてのページ3Bには左右方向に「清書」と「書き順」の文字とともに第3の領域8と第4の領域9が区画されている。
右側に配置されている第3の領域8は第2の領域6で筆ペンでなぞり書きの稽古をした後に、実際に手本に基づいて筆ペンで書いてみるための白紙の領域となっている(図2では白紙の領域を仮に「C」として示す)。左側に配置されている第4の領域9には第1の領域5の文字列の漢字を、その書き順がわかるように漢字の書き順に従って漢字完成までの途中の画数での表記が印刷される(図2ではそのような表記を仮に「D」として示す)。第3の領域8の上方、つまり第2の領域6の下方には、第2の領域3の次に第3の領域8に進むように稽古の順を示す下向き矢印10が配置されている。
次に、第1の領域5の「A」に配置される行書体の文字列の手本の一例について図3に基づいて説明する。
図3に示すように、行書体の文字列として「お元気ですか」という手本11を例として説明する。「お元気ですか」には「元」と「気」が漢字で表記され、かつこれらは筆ペンによる行書体で印刷されている。行書体の特徴的な画(かく)のつながる場合や画にはねができる場合等の行書独自の表示部11aについてその画については異なる色を用い、それ以外の画や文字については一般的な墨の色である黒色で着色する。本実施の形態では異なる色として赤色が用いられている。このように異なる色を用いることで稽古をする人がその画について注意喚起されることとなる。図3では行書独自の表示部11aを斜線で示し、それ以外を塗りつぶしで示した。手本11の近傍には主宰のキャラクター13が印刷されている。
次に、第2の領域6の「B」に配置されるなぞり書きの手本12の一例について図3に基づいて説明する。第2の領域6は第1の領域5の手本11をそのままなぞり書きさせるためのものであるため、「お元気ですか」という文字列が薄墨様に印刷されている。行書独自の表示部11aが図3では赤色となって無彩色の薄墨様に表現すると行書独自の表示部11aに対応する部分は若干それ以外の部分よりも薄く印刷される。図4では行書独自の表示部に対応する薄墨色を粗いドットで、それ以外を密なドットで示した。
次に、第4の領域9の「D」に配置される「書き順」の一例について図5に基づいて説明する。第1の領域5の手本11には「元」と「気」の2つの漢字があるため、、第4の領域9にはこの2つの漢字について、漢字完成までの途中の画数状態が行書独自の表示部11aを赤色で示しながら順に表記されている。
以上、一例として「お元気ですか」という文字列の手本11で説明したが、行書用筆ペンテキスト1であるため、ページをめくるとそれぞれ異なる手本11が見開きで表されることとなる。
次に、このような筆ペンテキスト1を用いた稽古方向について説明する。
ユーザー、つまり筆ペンテキスト1を用いて稽古をする人は、見開きページ3において、上側左の第1の領域5の手本11を見て行書独自の表示部11aを確認し、第2の領域6のなぞり書きの手本12を筆ペンで上書きするようになぞる。その際には行書体の漢字は下側左の第4の領域5の書き順を参考にできる。手本11や書き順の漢字は行書独自の表示部11aが赤色で表示されているため、稽古する人はこの行書独自の表示部11aを見ながら行書体の漢字のチェックができる。そして、下側右の第3の領域8の白紙の領域に自分で間隔や字の大きさ等を判断しながら、また、なぞり書きした稽古を思い出しながら清書をする。
このような筆ペンテキスト1を用いて漢字として行書を含む手本の習字を稽古することで、行書体の漢字を含む文字をよく習熟することができる。また、A3見開きページで効率よく稽古できるため、その点でも優れている。
上記実施の形態は本考案の原理およびその概念を例示するための具体的な実施の形態として記載したにすぎない。つまり、本考案は上記の実施の形態に限定されるものではない。本考案は、例えば次のように変更した態様で具体化することも可能である。
・上記行書用筆ペンテキスト1のスタイルは一例であるため、他の形態で実施することも自由である。例えば、上記ではA3見開きでのスタイルでちょうど1つの手本を習うことになっていたが、見開きでのスタイルに限定されるわけではない。
・上記では一例として「お元気ですか」という文字列の手本11で説明したが、その他、例えば様々な時候の挨拶文、礼状、ことわざ等々を手本として含めるようにすることができる。
本考案は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、考案を解決するための手段に記載の任意の構成要素または考案を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正または特許出願への変更等において権利取得する意思を有する。
1…書用筆ペンテキスト、11…手本、11a…行書独自の表示部分。

Claims (3)

  1. 筆ペンで行書文字を習字するために用いる行書用筆ペンテキストにおいて、
    手本に含まれた行書体の漢字について行書独自の表示部分を、そうではない部分と異なる色で示すようにしたことを特徴とする行書用筆ペンテキスト。
  2. ある一の前記手本と、当該手本を薄墨状に表示したなぞり書き用の第二の手本を1枚のページに併記させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の行書用筆ペンテキスト。
  3. ある一の前記手本と、前記第二の手本とが併記された第一のページと、ある一の前記手本中の漢字の書き順と、ある一の前記手本を清書するための領域とが併記された第二のページとが見開きページとなるように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の行書用筆ペンテキスト。
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