JP3223263B2 - 並進・姿勢制御試験装置 - Google Patents

並進・姿勢制御試験装置

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JP3223263B2
JP3223263B2 JP12824899A JP12824899A JP3223263B2 JP 3223263 B2 JP3223263 B2 JP 3223263B2 JP 12824899 A JP12824899 A JP 12824899A JP 12824899 A JP12824899 A JP 12824899A JP 3223263 B2 JP3223263 B2 JP 3223263B2
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芳彦 西田
健 原田
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Kawasaki Jukogyo KK
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    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05BINDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
    • F05B2250/00Geometry
    • F05B2250/30Arrangement of components
    • F05B2250/34Arrangement of components translated

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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飛しょう体の並進
・姿勢制御装置を地上で容易に性能確認試験できる試験
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】飛しょう体の並進・姿勢制御、即ち5軸
推進制御とは、飛しょう体の発射後、飛しょう体のY,
Z方向の位置を変えると共に、ロール,ピッチ,ヨー方
向の姿勢を変えることである。即ち、図9に示す飛しょ
う体1の機軸と直交した方向に、重心Gの位置で、図1
0のa,bに示すY,Zの方向に推力を発生させる並進
2軸と、重心Gより離れた位置で、図10のc,d,e
に示すロール,ピッチ,ヨー方向に推力を発生させる回
転3軸との5軸の推進力を図9に示す5対のノズル2,
3,4,5,6からガスを噴出することにより制御する
ことである。
【0003】上記の飛しょう体の並進・姿勢制御装置を
地上で性能確認試験するには、従来、図11に示すよう
にベース10上に6分力天秤11を固設し、その上にノ
ズル12を周方向に2対直交するように設けた並進部
(並進2軸)13を取り付け、これにガス配管14を接
続し、並進部13の上にガス供給筒15を接続して設
け、ガス供給筒15の上にノズル16を周方向に3対直
交するように前記ノズル12と同じ方向位置で設けた姿
勢制御部(回転3軸)17を接続した計測装置を用いて
いたが、ガス配管14よりガスを供給すると、ガス配管
14にガス反力が生じ、これが6分力天秤11に影響を
及ぼし、正確に計測することができなかった。この為、
ガス配管14の並進部13に接続する先端部に図12に
示すようにガス反力吸収部18を設けていたが、充分に
ガス反力を吸収することが困難であった。このようなこ
とから、地上のガス源からガス配管14を通してガスを
供給するのをやめ、図13に示すように並進部13と姿
勢制御部17との間に小型軽量のガスジェネレータ19
を設けていたが、計測時間が短く、データ取得に多大な
費用と時間を要していた。また、従来の計測方法では制
御を行うことができず、コールドガスで推力等を計測
し、どのように動くかを計算し、次に実際にガスジェネ
レータを搭載し、制御の実験を行うという手順をとらな
ければならなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、飛し
ょう体の並進2軸の位置変更及び回転3軸の姿勢変更
を、5対のノズルからガス流体を噴出し、5軸推進制御
部を動かすことにより容易に制御でき、また、計測手段
に連接することにより推進力を計測でき、これをもとに
模擬試験を行うことにより、実際の飛しょう体と同様の
飛しょう性能の確認試験を地上で容易に行うことがで
き、さらに、各軸の対向するノズルを相互に接続するこ
とにより、ガス反力をバランスさせることができ、且つ
各軸の対向するノズルから噴出するガス流量を推進制御
力に関係なく一定流量にすることができる並進・姿勢制
御試験装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の並進・姿勢制御試験装置は、Y,Z方向に推
力を発生させる並進2軸用の2対のノズルと、ロール,
ピッチ,ヨー方向に推力を発生させる姿勢変更回転3軸
用の3対のノズルと、これら5対のノズルを制御する5
個の作動機とをハウジングに備え、該ハウジングを静圧
球面気体軸受に回動可能に支持し、5対のノズルに連通
するガス路をハウジング内に設けた5軸推進制御部と、
前記5軸推進制御部を先端に設け、地上のガス源とを連
通するガス路を有するパイプアームの中間を、上下,水
平の2方向に回転可能に支持したスイング部を有する支
持部と、前記パイプアームの後端に調整用ウェイトキッ
ト及びロードピンを備えた上に、立設されたロードセル
にロードピンを固定及び離隔可能になした推力計測部、
とから構成されていることを特徴とするものである。
【0006】上記並進・姿勢制御試験装置において、5
軸推進制御部の並進2軸用の2対のノズルは、ハウジン
グの後端部外周に設けられ、姿勢変更回転3軸用の3対
のノズルは、ハウジングの前端部外周に設けられ、これ
ら5対のノズルを制御する5個の作動機は、各々DCモ
ータと該DCモータにより動作する動力伝達機構によっ
て進退するプラグとより成り、静圧球面気体軸受は、パ
イプアームの先端に取り付けられ、パイプアームのガス
路と連通するガス路を有する球体が球面軸受に支承さ
れ、球体の内部にガス路に連通してチャンバーが設けら
れ、チャンバーからパイプアームと直交する方向の球体
外面円周上に小孔が多数穿設され、球面軸受の内周側に
チャンバーが設けられると共にこのチャンバーから前記
並進2軸用の2対のノズル及び姿勢変更回転3軸用の3
対のノズルへのガス路が設けられたものであることが好
ましい。
【0007】上記並進・姿勢制御試験装置において、ス
イング部を有する支持部は、固定盤上に基台が立設固定
され、この基台上に回転支持部が立設固定され、この回
転支持部に二又のセンタブロック支持部が水平方向に回
転可能に支持され且つ回転支持部からセンタブロック支
持部までガス路が内部に形成され、前記センタブロック
支持部にガス路を内部に形成したセンタブロックが上下
方向に回転可能に軸支され、該センタブロックにパイプ
アームが挿通されてその中間が固定され、前記回転支持
部のガス路にガス源に連なるガス配管が接続されたもの
であることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の並進・姿勢制御試験装置
の一実施形態を図によって説明する。図1は並進・姿勢
制御試験装置20の概要を示すもので、21は5軸推進
制御部、22はスイング部23を有する支持部、24は
推力計測部である。5軸推進制御部21は、図2及び図
3に示すように静圧球面気体軸受25に回動可能に支持
したハウジング26の後端部外周の前記静圧球面気体軸
受25の軸中心線Lと直交する位置で、Y,Z方向に推
力を発生させる並進2軸用の2対のノズル27,28を
上下方向と水平方向に設け、図2及び図4に示すように
ハウジング26の前端部外周の前記静圧球面気体軸受2
5の軸中心線Lと略直交する同じ位置で、ロール、ヨー
あるいはピッチ方向に推力を発生させる姿勢変更回転2
軸用の2対のノズル29,30を上下方向あるいは水平
方向に設け、この2対のノズル29,30と直交する位
置で、ピッチあるいはヨー方向に推力を発生させる姿勢
変更回転1軸用の1対のノズル31を水平方向あるいは
上下方向に設けてある。
【0009】前記静圧球面気体軸受25は、図1に示さ
れるパイプアーム32の先端に球体33が軸部33aに
て取り付けられ、球体33の軸部33aにパイプアーム
32のガス路34と連通するガス路35が設けられ、こ
のガス路35に続いて図2に示すように球体33の内部
中央に円板型のチャンバー36がガス路35と同心に形
成され、このチャンバー36の内周面からパイプアーム
32と直交する方向の球体33の外面円周上に、図3に
示すように等間隔に小孔37が多数、本例の場合24本
穿設されている。この球体33は、ハウジング26に支
承され、球面軸受38の内周側にチャンバー39が設け
られ、このチャンバー39の内周面から球面軸受38の
外周側にガス路40が等角四方に1箇所のガス路面積が
最大のノズルスロート28′の断面積の約2倍以上とな
るように設けられ、この等角四方のガス路40が前記の
並進2軸用の2対のノズル27,28に連通されてい
る。
【0010】並進2軸用の2対のノズル27,28を制
御する図2及び図3に示す2個の作動機41,42は、
ハウジング26内に設けたDCモータ44,45と、該
DCモータ44,45の駆動により動作する動力伝達機
構46,46′と、該動力伝達機構46,46′により
揺動するリンク47,47′と、該リンク47,47′
の揺動により進退して2対のノズル27,28の開口面
積を制御するプラグ48,48′とより成る。図2及び
図4に示す前記のロール、ヨーあるいはピッチの回転2
軸用の2対のノズル29,30及びピッチあるいはヨー
の回転1軸用の1対のノズル31を制御する作動機4
9,50,51は、ハウジング26の前端部に設けたD
Cモータ55,56,57と、該DCモータ55,5
6,57の駆動により動作する減速歯車機構58,5
8′,58″と、該減速歯車機構58,58′,58″
により揺動するレバー59,59′,59″と、該レバ
ー59,59′,59″の揺動により進退して3対のノ
ズル29,30,31の開口面積を制御するプラグ6
0,60′,60″とより成る。3対のノズル29,3
0,31には、ハウジング26内に配設したガス路6
1,61′が接続されている。
【0011】前述のスイング部23を有する支持部22
は、図1に示すように前記構成の5軸推進制御部21を
先端に設け、地上のガス源と連通するガス路34を有す
るパイプアーム32の中間を、上下,水平の2方向に回
転可能に支持したもので、その詳細を図5によって説明
すると、支持部22は、固定盤64上に基台65を立設
固定し、この基台65上に筒状の回転支持部66を立設
固定して構成され、スイング部23は、回転支持部66
内に支持軸67を回転可能に挿入し、その上端にジョイ
ント68を介して二又のセンタブロック支持部69を固
定して構成されている。センタブロック支持部69の内
側には、図6,図7に示すようにセンタブロック70が
回転可能に水平なシャフト71にて支持され、センタブ
ロック70にパイプアーム32が挿通されて該パイプア
ーム32の中間が固定されている。従って、パイプアー
ム32はセンタブロック70を介してシャフト71にて
センタブロック支持部69上で上下方向にスイング回転
し、センタブロック支持部69が回転支持部66上で回
転することにより、パイプアーム32が水平方向にスイ
ング回転する。前記基台65上の回転支持部66の中間
外周側の対向位置にはガス路72,73が設けられ、こ
のガス路72,73が支持軸67内に設けたガス路74
と連通され、このガス路74はジョイント68内に設け
たガス路75を介してセンタブロック支持部69の内部
に設けたガス路76に連通され、このガス路76は正面
及び側面から見て二又に形成され、そのガス路76の左
右、前後の立上がり部の上部からシャフト71に形成し
たガス路77及びセンタブロック70に形成したガス路
78を通してパイプアーム32のガス路34に連通され
ている。前記回転支持部66のガス路72,73の入口
には、ガス源に連なるガス配管79が接続されている。
【0012】前述の推力計測部24は、図1に示すよう
にパイプアーム32の後端に調整用ウェットキット80
及びロードピン81を備えた上、固定盤64上の後端に
立設された架台82上のロードセル83にロードピン8
1を固定及び離隔可能となしたもので、ロードピン81
は推力計測時のみロードセル83に固定させ、動作時に
は離隔するものである。
【0013】次にかように構成された実施形態の並進・
姿勢制御試験装置20による並進・姿勢制御装置試験に
ついて説明する。先ず、飛しょう体の発射後、該飛しょ
う体の位置を変更する並進2軸の模擬試験について説明
する。ガス源から供給される一定圧力の窒素ガスは、図
5,図6,図7に示されるガス配管79、回転支持部6
6のガス路72,73、支持軸67のガス路74、ジョ
イント68のガス路75、センタブロック支持部69の
ガス路76、シャフト71のガス路77、センタブロッ
ク70のガス路78を経由してパイプアーム32のガス
路34に入り、このガス路34から図2に示す球体33
の軸部33aのガス路35を通って球体33の内部中央
のチャンバー36内に入り充満する。この充満した窒素
ガスは、チャンバー36の内周面から周方向の多数の小
孔37を通って球面軸受38の内周側のチャンバー39
内に噴出せしめられる。このチャンバー39内に充満し
た窒素ガスは、ごく僅か球体33の球面と球面軸受38
の軸受面との間の数μmオーダーの隙間に流れ、両者の
接触を無くして摩擦トルクの発生を無くし、静圧球面気
体軸受25の機能を発揮する。チャンバー39内に充満
した窒素ガスの大部分は、内周面から等角四方の上下左
右のガス路40を通って並進2軸用の2対のノズル2
7,28から夫々噴出せしめられ中立状態を保ってい
る。このような状態において、飛しょう体の位置を機軸
と直交するY方向に変更模擬するには、図2に示される
作動機41を駆動して、即ちDCモータ44を駆動して
動力伝達機構46を動作し、リンク47を揺動して1対
のプラグ48を進退させ、図3に示される1対のノズル
27の一方を開き、他方を閉じる。かくしてノズル27
の一方からのみガスが噴出する結果、5軸推進制御部2
1を水平方向に移動しようとする力が働き、該5軸推進
制御部21を先端に設けたパイプアーム26はセンタブ
ロック支持部69を介して回転支持部66上を水平方向
にスイング回転し、飛しょう体のY方向への位置変更が
模擬される。飛しょう体の位置を機軸と直交するZ方向
に変更模擬するには、図2に示される作動機42を駆動
して、即ちDCモータ45を駆動して動力伝達機構4
6′を動作し、リンク47′を揺動して一対のプラグ4
8′を進退させ、図3に示される1対のノズル28の一
方を開き、他方を閉じる。かくしてノズル28の一方か
らのみガスが噴出する結果、5軸推進制御部21を上下
方向に移動しようとする力が働き、該5軸推進制御部2
1を先端に設けたパイプアーム26は、センタブロック
70を介してセンタブロック支持部69上を上下方向に
スイング回転し、飛しょう体のZ方向への位置変更が模
擬される。
【0014】次に飛しょう体の発射後、該飛しょう体の
姿勢を変更する回転3軸の模擬試験について説明する。
ガス源から供給される一定圧力の窒素ガスは、前記と同
じ経路をたどって図2に示されるハウジング26内に配
設したガス路61,61′を通って図4に示される3対
のノズル29,30,31より噴出し、夫々中立状態を
保っている。このような状態において、飛しょう体の姿
勢をロール方向に変更模擬するには、回転2軸用の2対
のノズル29,30を制御する作動機49,50を駆動
して、即ちハウジング26の前端部のDCモータ55,
56を駆動して減速歯車機構58,58′を動作し、レ
バー59,59′を互いに反対方向に揺動し、プラグ6
0,60′を相互に反対方向に進退させて、2対のノズ
ル29,30の一方と他方を開き、他方と一方を閉じ
る。かくしてノズル29の一方とノズル30の他方から
ガスが噴出する結果、5軸推進制御部21は静圧球面気
体軸受25上で周方向に回転し、飛しょう体のロール方
向への姿勢変更が模擬される。飛しょう体の姿勢をピッ
チ方向に変更模擬するには、回転2軸用の2対のノズル
29,30を制御する作動機49,50を駆動して、即
ち前記と同様DCモータ55,56を駆動して減速歯車
機構58,58′を動作し、レバー59,59′を同じ
方向に揺動し、プラグ60,60′を同じ方向に進退さ
せて、2対のノズル29,30の一方を開き、他方を閉
じる。かくしてノズル29,30の一方からのみガスが
噴出する結果、5軸推進制御部21は静圧球面気体軸受
25上で上下方向にスイング回転し、飛しょう体のピッ
チ方向への姿勢変更が模擬される。飛しょう体の姿勢を
ヨー方向に変更模擬するには、回転1軸用の1対のノズ
ル31を制御する作動機51を駆動して、即ち、ハウジ
ング26の前端部のDCモータ57を駆動して減速歯車
機構58″を動作し、レバー59″を揺動し、プラグ6
0″を進退させて1対のノズル31の一方を開き、他方
を閉じる。かくしてノズル31の一方からのみガスが噴
出する結果、5軸推進制御部21は静圧球面気体軸受2
5上で水平方向にスイング回転し、飛しょう体のヨー方
向への姿勢変更が模擬される。尚、ピッチ,ヨー方向へ
の姿勢変更は、機械的ストッパーにかかるまで、約±1
7°の範囲で行われる。
【0015】上記のように飛しょう体をY方向,Z方向
へ位置を変更する並進2軸の模擬試験において、推力を
計測する場合は、予め図1に示されるパイプアーム32
の後端のロードピン81を架台82上のロードセル83
に固定させ、このロードセル83により上下方向、水平
方向の推力を計測する。また、飛しょう体をロール方
向、ピッチ方向、ヨー方向へ姿勢変更する回転3軸の模
擬試験において、夫々推力を計測するには、予め並進2
軸用の2対のノズル27,28を閉塞し、静圧球面気体
軸受25を固定して回転させないようにし、パイプアー
ム26の後端のロードピン81を架台82上のロードセ
ル83に固定させ、このロードセル83により上下方
向、水平方向の推力を計測する。
【0016】図8のaにおいて、Y軸方向の推力を発生
させる並進用の1対のノズルをNzYとし、Z軸方向の
推力を発生させる並進用の1対のノズルをNzZとし、
ロール、ピッチあるいはヨー方向に推力を発生させる姿
勢変更回転用の2対のノズルをNzpq1、Nzpq2
とし、NzYとNzpq1、Nzpq2の取り付け間隔
をLxとする。また、Nzpq1とNzpq2の取り付
け間隔をLzとする。さらに、ピッチあるいはヨー方向
に推力を発生させる姿勢変更回転用の1対のノズルをN
zrとし、NzZとNzrの取り付け間隔をLxとす
る。その結果 Y軸方向の推力:FはFy=NzY Z軸方向の推力:FはFz=NzZ X軸方向のトルク:TはTp=(1/2)×〔Nzpq
1−Nzpq2〕×Lz Y軸方向のトルク:TはTq=Nzr×Lx Z軸方向のトルク:Tはrq=(1/2)×〔Nzpq
1+Nzpq2〕×Lz となる。5軸推進制御部の制御系ブロック図を図8のb
に示す。各推力制御ノズルNzY,NzZ,Nzpq
1,Nzpq2,Nzrは、図8のcに示される各々の
制御回路に指令信号が入ることにより制御される。
【0017】こうして計測した位置変更の並進2軸の推
力及び姿勢変更の回転3軸の推力をもとに並進・姿勢制
御試験装置で模擬試験を行うことにより、実際の飛しょ
う体と同様の位置変更,姿勢変更の推進力を制御でき
る。また、地上で容易に飛しょう体の飛しょう性能の確
認試験ができる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明の並進・
姿勢制御試験装置によれば、飛しょう体の並進2軸の位
置変更及び回転3軸の姿勢変更を、5対のノズルからガ
ス流体を噴出することにより、容易に制御し、模擬でき
る。また、その時の並進2軸,回転3軸の推進力を計測
し、これをもとに模擬試験を行うことにより、実際の飛
しょう体と同様の飛しょう性能の確認試験を地上で容易
に行うことができる。また、飛しょう体の回転3軸の姿
勢変更の模擬において、5軸推進制御部を静圧球面気体
軸受上を回転するようにしているので、性能確認に有害
な摩擦トルクの発生を無くすことができる。また、並進
2軸,回転3軸の各軸の対向するノズルを相互に接続
し、ガス反力をバランスさせたので、作動機の出力を小
さくできる。また、各軸の対向するノズルから噴出する
ガス流量を、推進制御力に関係なく一定流量にすること
ができ、従って、圧力を一定にするための2次チャンバ
ーが不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の並進・姿勢制御試験装置の概要を示す
側面図である。
【図2】図1の並進・姿勢制御試験装置における5軸推
進制御部を示す縦断側面図である。
【図3】図2のA−A線縦断面図である。
【図4】図2のB−B線縦断面図である。
【図5】図1の並進・姿勢制御試験装置におけるスイン
グ部を有する支持部を示す側面図である。
【図6】図5のスイング部を有する支持部における要部
拡大側面図である。
【図7】図6のC−C線断面矢視図である。
【図8】aは図2の5軸推進制御部の並進2軸用の2対
のノズル及び姿勢変更回転3軸用の3対のノズルの配置
関係を示す斜視図、bはa図の5対のノズルの制御系ブ
ロック図、cは5軸推進制御部の5対のノズルを制御す
る指令信号の入力系を示すブロック図である。
【図9】飛しょう体の並進・姿勢制御の概念を説明する
図である。
【図10】飛しょう体の並進・姿勢制御を示すもので、
aはY方向に推力を発生させる場合、bはZ方向に推力
を発生させる場合、cはロール方向に推力を発生させる
場合、dはピッチ方向に推力を発生させる場合、eはヨ
ー方向に推力を発生させる場合である。
【図11】飛しょう体の並進・姿勢制御装置を地上で性
能確認試験する従来の装置の一例を示す図である。
【図12】従来の装置の他の例を示す図である。
【図13】従来の装置のさらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
20 並進・姿勢制御試験装置 21 5軸推進制御部 22 支持部 23 スイング部 24 推力計測部 25 静圧球面気体軸受 26 ハウジング 27,28 並進2軸用の2対のノズル 29,30,31 姿勢変更回転3軸用の3対のノズル 32 パイプアーム 33 球体 34 パイプアームのガス路 36 球体の内部のチャンバー 37 小孔 38 球面軸受 39 球面軸受の内周側のチャンバー 40 球面軸受の外周側のガス路 41,42 並進2軸用の2対のノズルを制御する作動
機 44,45 DCモータ 46,46′ 動力伝達機構 48,48′ プラグ 49,50,51 作動機 55,56,57 DCモータ 58,58′,58″ 減速歯車機構(動力伝達機構) 60,60′,60″ プラグ 61,61′ ガス路 64 固定盤 65 基台 66 回転支持部 69 センタブロック支持部 70 センタブロック 71 シャフト 72〜78 ガス路 79 ガス配管 80 調整用ウェイトキット 81 ロードピン 83 ロードセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // F41G 9/00 F41G 9/00 (72)発明者 藤松 勇吉 東京都立川市栄町1−6−1−124 (72)発明者 西田 芳彦 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工 業株式会社岐阜工場内 (72)発明者 原田 健 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工 業株式会社岐阜工場内 (72)発明者 西川 達哉 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工 業株式会社岐阜工場内 (56)参考文献 特開 平9−177609(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F42B 10/66 B64F 5/00 F02K 9/96 G01M 9/00 G05D 1/08 F41G 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Y,Z方向に推力を発生させる並進2軸
    用の2対のノズルと、ロール,ピッチ,ヨー方向に推力
    を発生させる姿勢変更回転3軸用の3対のノズルと、こ
    れら5対のノズルを制御する作動機とをハウジングに備
    え、該ハウジングを静圧球面気体軸受に回動可能に支持
    し、5対のノズルに連通するガス路をハウジング内に設
    けた5軸推進制御部と、 前記5軸推進制御部を先端に設け、地上のガス源と連通
    するガス路を有するパイプアームの中間を、上下,水平
    の2方向に回転可能に支持したスイング部を有する支持
    部と、 前記パイプアームの後端に調整用ウェイトキット及びロ
    ードピンを備えた上に、立設されたロードセルにロード
    ピンを固定及び離隔可能になした推力計測部と、から構
    成されていることを特徴とする並進・姿勢制御試験装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の並進・姿勢制御試験装置
    において、5軸推進制御部の並進2軸用の2対のノズル
    が、ハウジングの後端部外周に設けられ、姿勢変更回転
    3軸用の3対のノズルが、ハウジングの前端部外周に設
    けられ、これら5対のノズルを制御する5個の作動機
    が、各々DCモータと該DCモータにより動作する動力
    伝達機構によって進退するプラグとより成り、静圧球面
    気体軸受が、パイプアームの先端に取り付けられ、パイ
    プアームのガス路と連通するガス路を有する球体が球面
    軸受に支承され、球体の内部にガス路に連通してチャン
    バーが設けられ、チャンバーからパイプアームと直交す
    る方向の球体外面円周上に小孔が多数穿設され、球面軸
    受の内周側にチャンバーが設けられると共にこのチャン
    バーから前記並進2軸用の2対のノズル及び姿勢変更回
    転3軸用の3対のノズルへのガス路が設けられたもので
    あることを特徴とする並進・姿勢制御試験装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の並進・姿勢制御試験装置
    において、スイング部を有する支持部は、固定盤上に基
    台が立設固定され、この基台上に回転支持部が立設固定
    され、この回転支持部に二又のセンタブロック支持部が
    水平方向に回転可能に支持され且つ回転支持部からセン
    タブロック支持部までガス路が内部に形成され、前記セ
    ンタブロック支持部にガス路を内部に形成したセンタブ
    ロックが上下方向に回転可能に軸支され、該センタブロ
    ックにパイプアームが挿通されてその中間が固定され、
    前記回転支持部のガス路にガス源に連なるガス配管が接
    続されたものであることを特徴とする並進・姿勢制御試
    験装置。
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