JP3222825U - 木材 - Google Patents

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Abstract

【課題】改質剤含浸工程や研磨工程等を経た後でも識別表示が消失することがなく、手間をかけずに正確に木材の個別情報を管理できる木材を提供する。【解決手段】少なくとも改質剤含侵量を含む木材の個別情報を管理するための、孔列または溝からなる識別表示2を、木材1の表面へレーザー加工により形成する。これによれば、従来と異なり識別表示にインクは用いていないので、改質剤含浸工程において木材を薬液に浸漬しても、識別表示が消失したり滲んだりすることがないため、改質剤含浸量等の木材情報を1つ1つ正確に管理することができる。【選択図】図1

Description

本考案は、少なくとも改質剤含侵量を含む木材の個別情報を容易かつ正確に管理することができる木材に関する。
従来から、木材の製造過程では、木材表面にシリアルナンバーやバーコード等の識別表示を印刷したり、サインペンで手書きしたうえで、その識別表示に基づいて木材の個別情報が一つ一つ管理されている。ここで、木材は様々な加工工程を経て製造されるが、木材に対して防虫、防腐、強度、耐候性、不燃性等の種々の機能を付与ないし向上させるために、木材に所定の改質剤を含浸させる、いわゆる改質剤含浸工程が行われることが一般的である。
しかし、手書きまたは印刷により形成された識別表示はインクを用いているため、改質剤含浸工程において木材を改質剤を含む薬液に浸漬すると識別表示が滲んでしまい、正確に読み取ることができなくなる。特に、改質剤含浸工程では、改質剤の含浸量によって木材の性能が大きく異なってくるため、改質剤含浸工程の前後で木材重量を測定し、その差を求めることで木材への改質剤の含浸量を測定するが、改質剤含浸工程において識別表示が消失したり滲んだりして判別できなくなると、各木材における正確な改質剤含浸量の管理ができなくなってしまう。このため、従来では、予め個々の木材に識別表示を手書きまたは印刷したとしても、改質剤含浸工程後に、再度木材に識別表示を手書きまたは印刷し直す必要があり、作業が煩雑となっていた。
また、改質剤含浸工程の後に、美観向上等のため、木材表面を切削または研磨することも多い。しかし、切削または研磨を行うと、木材表面に手書きまたは印刷された識別表示は消失してしまう。したがって、木材表面を切削または研磨を行う場合も、再度識別表示を手書きまたは印刷し直す必要があり、やはり作業が煩雑であった。
一方で、従来から、木材表面に穿孔したりレーザーマーキングを行うことによって、木材表面に文字、図形、模様等を描くことで意匠性を向上したものがある。例えば特許文献1には、木製バットに多数の細孔を形成して改質剤の浸透性を向上する発明において、細孔を目印状や模様状に施すことで、バットのデザイン性を向上させることが行われている。
特許文献2には、シート状の木材に多数の細孔を形成するパンチング装置が記載されている。このとき、この細孔によって文字または絵柄模様を形成することができることが記載されている。特許文献3では、木製のバットにレーザーによって溝を形成し、バットにメーカー名や選手の名前等の文字の他、ロゴなどを施すことが行われている。
特許文献4では、プレカット木材のほぞ先面にレーザーマーキングによって番号等を印字するプレカット加工装置が記載されている。このプレカット加工装置でプレカット木材のほぞ先面に番号等を施すことで、建築現場に束ねた状態で搬入されてきた木材同士の取り付け位置を、番号等を基準にして確認し、組み立てを行うことができる。
特開2011−245259号公報 特許5837711号公報 特開2006−68786号公報 特開2007−75887号公報
しかし、特許文献1〜3では、あくまで既に一通りの加工を終えた最終的な木材の表面を装飾するために細孔又は溝を掘るものであり、改質剤含浸工程も含めて木材の個別情報を管理することは想定していない。また、特許文献4でプレカット木材のほぞ先面に施される番号等も、既に一通りの加工を終えた最終製品としてのプレカット木材に対して施されるものであり、やはり改質剤含浸工程も含めて木材の個別情報を管理することは想定していない。
すなわち、従来の発明はいずれも木材製品の製造における最終段階で文字等を木材に施すものであって、改質剤含浸工程の前に木材に対して施された識別表示が、改質剤含浸工程後に判別し難くなるという問題を解決するものではない。
そこで、本考案は上記課題を解決するものであって、改質剤含浸工程や研磨工程等を経た後でも識別表示が消失することがなく、手間をかけずに正確に木材の個別情報を管理できる木材を提供することを目的とする。
そのための手段として、本考案の木材は、少なくとも改質剤含侵量を含む木材の個別情報を管理するための、孔列または溝からなる識別表示を表面に有する。
前記識別表示はレーザー加工により形成されていることが好ましい。
本考案によれば、孔列または溝からなる識別表示を表面に有する。つまり、従来と異なり識別表示にインクは用いていない。したがって、改質剤含浸工程において木材を薬液に浸漬しても、識別表示が消失したり滲んだりすることがないため、改質剤含浸量等の木材情報を1つ1つ正確に管理することができる。
また、識別表示を再度形成するような手間も省ける。しかも、改質剤含浸工程の後には、外観を仕上げるために木材表面を切削または研磨することもあるが、本考案では孔列または溝で識別表示を形成しているため、例え切削または研磨した後でも識別表示が消失しないという利点もある。
各孔や溝の形成に針やドリルを用いる場合は、識別表示ごとに針等を交換する必要があるが、レーザーであれば操作性や汎用性が高く、1つのレーザー装置によって種々の識別表示を容易に形成することができる。
表面に識別表示を形成した木材の平面図である。 識別表示を形成する孔または溝を拡大した木材の断面図である。
識別表示を形成する木材(商品として情報管理する木材)は特に特定されず、針葉樹、広葉樹など全ての木材が対象となる。針葉樹としては、例えば、アカマツ、アガチス、イエローパイン、イチョウ、イチイ、イブキ、エゾマツ、カヤ、カラマツ、カリブパイン、カンボジアマツ、クロマツ、サイプレス、サワラ、シベリアカラマツ、スギ、スプルース、ツガ、トチノキ、トドマツ、ヒノキ、ヒメコマツ、ベイマツ、ベイヒバ、ベイヒ、ベイツガ、ベイスギ、ホオノキ、ボドカルブス、ボンデロッサ、ミズナラ、ヤモダチ、ラオスヒノキ等が挙げられる。
広葉樹としては、例えば、アオコクタン、アオダモ、アオハダ、アカガシ、アサダ、イスノキ、イタヤカエデ、イヌエンジュ、ウリン、エゴノキ、オニグルミ、カキ、カシ、カツラ、キハダ、キリ、クスノキ、クリ、ケヤキ、シイ類、サクラ、サワグルミ、シデ類、シナノキ、シラカシ、シラカバ、タブノキ、ツゲ、トチノキ、ドロノキ、ニセアカシア、ハリハギ、ハルニレ、ハンノキ、ブナ、ホオノキ、マカンバ、ミズキ、ミズナラ、ミズメ、ヤチダモ、ヤナギ類、ヤマグワ等が挙げられる。
木材は、従来から一般的に行われている公知の工程を経て製造される。例えば、原材料を脱脂・乾燥してから含水率を測定検査して選別し、所定寸法に裁断する。そして、改質剤含浸前の木材重量を測定してから改質剤を含浸させ、十分に洗浄・乾燥させてから改質剤含浸後の木材重量を再度測定する。そして、改質剤含浸工程前後の木材重量差から改質剤の含浸量を求めて、改質剤含浸量が所定の範囲内にあるか否かを最終検査し、合格したものを出荷するといった流れである。
なお、改質剤含浸工程の後に、表面に染み出した改質剤によるシミや変色等を除去して外観を仕上げるために、必要に応じて木材表面を薄く切削したり研磨したりすることもある。また、出荷前にコンカロリーメータによる発熱性試験(コンカロリー試験)を行うこともある。コンカロリー試験では、一通りの加工を終えた木材をヒータで加熱することにより発生したガスをスパーク点火器で点火・燃焼させ、その燃焼ガスの酸素濃度を測定することによって、発熱量および発熱速度の測定を行う。この発熱量や発熱速度は、改質剤の含浸量に応じて変化するので、改質剤含浸量の予備検査としても使用できる。
改質剤含浸工程は、改質剤を木材に含浸させることによって行われ、従来から一般的に行われている公知の方法で行う事ができる。例えば、単純な浸漬処理、温冷浴処理、減圧注入処理、加圧注入処理等が挙げられる。
減圧注入処理や加圧注入処理は、真空容器内で行う。また、加圧注入処理後の圧縮はプレス機で行う。木材の減圧を行うことで、木材中の空気や水分が排出除去されるため、その後、常圧または加圧状態とすることで、含浸液が木材の道管や細胞壁内部にまで浸透しやすくなる。常圧又は減圧状態から加圧状態で含浸させる場合は、改質剤を反応容器内に注入して加圧したり、加熱により加圧したり、両者の組み合わせでもよい。加圧することで、木材の導管や細胞壁の内部にまで強制的に含浸溶液を浸透させることができる。
木材に含浸させる改質剤としては、特に特定されず、従来から木材を改質するために使用されている公知の薬剤全てを使用できる。例えば、防腐剤、防虫剤(防蟻剤)、難燃剤、強度や寸法安定性を向上したり耐候性を付与する樹脂、音響性向上をもたらすアセチル化剤等が挙げられる。
防腐剤としては、アンモニア・無機銅塩および第4級アンモニウム塩化合物系、アルキルアンモニウム化合物系、アゾール・ネオニコチノイド化合物系、有機酸化亜鉛系などを挙げることができる。
防虫剤(防蟻剤)としては、ヒノキチオールなどのトロポロン系化合物、ヒバ油、中性ヒバ油などの精油、デカン酸などのアルキルカルボン酸誘導体、デカン酸などを含むヤシ油誘導体、ホキシム、クロルホピリス、ピリダフェンチオン、テトラクロルビンホス、フェニトロチオン、プロペンタンホスなどの有機リン系化合物類、ペルメトリン、トラロメスリン、アレスリンなどのピレスロイド系化合物類、シラフルオフェン、エントフェンブロックスなどのピレスロイド様化合物類、プロボクサル、バッサなどのカーバメート系化合物類、トリプロピルイソシアヌレートなどのトリアジン系化合物類、モノクロルナフタリンなどのナフタリン系化合物類、オクタクロロジプロピルエーテルなどの塩素化ジアルキルエーテル添加系化合物類、イミダクロプリドなどのクロルニコチニル化合物類などが挙げられる。
樹脂としては、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、ユリア系樹脂、アミノ系樹脂、グリオキザール樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリルウレタン系樹脂、及びレゾルシノール系樹脂などの熱硬化性樹脂が挙げられる、また、植物由来のリグニンも使用することができる。
難燃剤としては、例えば塩化バリウムやリン酸水素アンモニウムの他、リン酸系化合物、ホウ酸系化合物も挙げられる。また、アセチル化剤としては無水酢酸を挙げることができる。なお、これらの改質剤は、単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
そして、各木材の改質剤含浸量を最終試験によって検査するには、個々の木材における重量測定結果やこれに基づく改質剤含浸量等の個別情報が正確に管理させていなければならない。そこで本考案では、改質剤含浸工程の前に、予め木材表面に識別表示を形成し、その識別表示に基づいて木材情報を1つ1つ管理している。
ここでの識別表示としては、個々の木材を識別できるものであればどのようなものでも構わない。例えば、数字、英字、平仮名、片仮名、漢字、図形、記号、又はこれらの組み合わせからなるシリアルナンバーのほか、バーコードが挙げられる。例えば図1には、代表的な識別表示2として、木材1に数字を施した例を記載している。
この識別表示2は、複数の細孔を並べた孔列、または溝によって形成されている。孔列または溝で識別表示2が形成されることによって、改質剤含浸工程において木材に薬液を含浸させたとしても、インクで識別表示を形成した場合のように識別表示2が滲んだり消失することはなく、そのままはっきり残存する。したがって、改質剤含浸工程の後でも識別表示2をそのまま確認することができ、木材情報の管理を正確に行うことが可能となる。
また、外観仕上げ等のため、改質剤含浸工程の後に、必要に応じて木材表面を切削または研磨しても、図2に示すように、木材1の表層部3のみが削り取られるだけであり、識別表示2が消失することはない。したがって、識別表示2の深さは、切削または研磨によって取り除かれる木材表層部分の厚み(通常、数百μm程度である)よりも深くしておく。具体的には、識別表示2の深さは1〜5mm程度であればよい。
孔列の各細孔や溝は、ドリルで切削したり針を押圧して形成することもできるが、レーザーによって形成することが好ましい。レーザーであれば各細孔の直径や溝の幅、及びレイアウトを容易に設計でき、操作性や汎用性が高い。
また、識別表示2を形成する箇所としては、木口面以外が好ましい。改質剤含浸工程の後、木口面からは、含浸させた改質剤が滲み出して木口面を覆ってしまうことがあり、せっかく形成した識別表示2が判別し難くなる虞があるからである。
この識別表示2によって管理する木材情報としては、改質剤含浸量のほか、原材料の品種、木取りの種類(芯去り材か芯持ち材か等)、製造開始日、品番、各種規格情報なども挙げられる。これらの木材情報は、個々の木材と、これに付した識別表示とを対応させて紙または電子記録媒体に記録しておく。
1 木材
2 識別表示
3 削り取られた表層部

Claims (2)

  1. 少なくとも改質剤含侵量を含む木材の個別情報を管理するための、孔列または溝からなる識別表示を表面に有する木材。
  2. 前記識別表示がレーザー加工により形成されている、請求項1に記載の木材。

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