JP3222211B2 - 定量的二相流発生方法 - Google Patents
定量的二相流発生方法Info
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Description
割合、換言すれば任意の乾き度乃至ボイド率の二相流を
発生させる方法に関する。
が蒸発し切れないでフラッシュ状態(気液の混在した二
相流状態)で戻ってくると、これをそのままコンプレッ
サへ導くことはできないので、一旦アキュムレータへ導
入し、ここで気液を分けて気相をコンプレッサへ導くよ
うにする。この場合、戻ってきたフラッシュ状態流がア
キュムレータによる気液分離能力内のものかどうかが問
題となる。
意図的に発生させ、アキュムレータによる気液分離がう
まく行われるか否かをシュミレーションすることが要求
される。また、流体がフラッシュ状態で流れる配管にお
ける各部品の材質(圧損、抵抗等)を測定するために
も、予想されるフラッシュ状態流を意図的に発生させ、
それでもって配管部品の特性を測定することが必要とな
る。
度を変えようとする場合、所望乾き度の二相冷媒流を発
生させることが要求される。また、冷凍回路の容量制御
の一方法として、所望乾き度の二相冷媒流を発生させる
ことが要求されることがある。このように、流体を扱う
分野においては、所望の二相流を発生させることが要求
されることが多々ある。
の流体を定量的に発生させる場合、代表的には、完全な
液相の流路及び完全な気相の流路とを別々に準備し、そ
れらを流れる流体の流量を制御し、その後、二つの流体
を混合することにより任意の二相流を発生させていた。
この他、絞りが可変の膨張弁と精密なボイド率計(光フ
ァイバー方式や点接触電極方式のもの)とを組み合わ
せ、ボイド率を測定しながら目的とするボイド率になる
ように膨張弁を制御する方法もあった。
路と気相流路を別々に準備し、各流路における流体流量
を制御する方法では、液相流路と気相流路とその混合流
路をそれぞれ準備しなければならないうえ、正確に所望
の二相流を発生させるための、各流路における流量制御
が困難であった。
合せを採用する方法では、ボイド率計が高価なため、コ
スト高についた。そこで本発明は、一つの原流体から任
意の所望の乾き度(或いはボイド率)の二相流体を容
易、正確に発生させることができ、ボイド率計を使用す
る従来方法に比べると安価に済む定量的二相流発生方法
を提供することを課題とする。
明に係る二相流発生方法は、管路の一部に該管路に流れ
る流体を加熱する熱注入部を設け、前記管路に目的とす
る二相流発生の元になる原流体を流入させること、前記
原流体の圧力及び温度を測定すること、前記圧力下にお
ける該原流体の飽和液状態からの全蒸発潜熱を求めるこ
と、前記原流体の状態と、目的とする二相流の乾き度
と、前記全蒸発潜熱とに基づいて目的とする二相流を得
るに要する前記熱注入部における必要加熱出力を求める
こと、該求めた加熱出力に基づき前記熱注入部において
原流体を加熱すること、を含むことを特徴とする。
過冷却の状態、換言すれば、測定した圧力下において飽
和温度或いは飽和液の状態に達していない状態、飽和液
の状態、既に二相流の状態の3通りが考えられる。原流
体が過冷却状態のときは、その過冷却状態から前記圧力
下における飽和液とするに要する加熱出力と、該飽和液
の状態から目的とする二相流状態とするに要する加熱出
力とをそれぞれ求め、これら両者をもって熱注入部にお
ける必要加熱出力とする。
とするに要する加熱出力は、例えば、前記熱注入部にお
いて原流体を加熱するとともに、該熱注入部の出口にお
ける流体温度を測定し、該出口温度が飽和液温度に達す
るときの加熱出力をもって求め、前記飽和液状態から目
的とする二相流状態とするに要する加熱出力は、前記全
蒸発潜熱及び前記目的とする二相流の乾き度に基づいて
求めることができる。
注入部における必要加熱出力は、前記全蒸発潜熱及び前
記目的とする二相流の乾き度に基づいて求めることがで
きる。前記原流体が既に二相流状態のときは、例えば、
その乾き度を該二相流原流体を全て蒸発させるに要する
加熱出力と前記全蒸発潜熱の割合から求め、該求めた乾
き度と目的とする二相流の乾き度とに基づいて熱注入部
における必要加熱出力を求めることができる。
部において全て蒸発させるに要する該熱注入部の加熱出
力は、例えば、前記熱注入部において原流体を加熱する
とともに該熱注入部の出口における流体温度を測定し、
該出口温度が原流体に関する飽和温度より高くなり始め
るときの加熱出力をもって求めることができる。この場
合、前記熱注入部には、目的とする二相流を得るための
第1(主)熱注入部と、前記原流体を全て蒸発させるに
要する加熱出力を求めるための第2熱注入部とを含めて
もよい。
は、原流体を目視等にて観察できる手段を設けておい
て、これにより予め判断してもよいし、原流体の測定温
度が飽和温度であるとき、該原流体の乾き度を求めて、
それから判断してもよい。前記いずれの場合において
も、前記全蒸発潜熱は、原流体の前記測定圧力と、原流
体について予め定めた圧力−全蒸発潜熱エンタルピ関係
式と、原流体の流量とに基づいて求めることができる。
状態のときは、前記全蒸発潜熱は、前記熱注入部におい
て前記原流体を流入時の状態から全て蒸発させるに要す
る場合の該熱注入部の加熱出力と、飽和液とする場合に
要する該熱注入部の加熱出力との差に基づいて求めるよ
うにし、前記原流体を流入時の状態から全て蒸発させる
に要する加熱出力は、前記熱注入部において原流体を加
熱するとともに該熱注入部の出口における流体温度を測
定し、該出口温度が原流体の前記測定圧力下の飽和温度
より高くなり始めるときの加熱出力をもって求めること
ができる。この場合、原流体が飽和液のときは、飽和液
とするに要する加熱出力は実質上零となる。
とする二相流を得るための主熱注入部と、前記原流体を
過冷却状態から前記飽和液とするに要する加熱出力を求
めるための顕熱測定用熱注入部と、前記原流体を過冷却
状態から全て蒸発させるに要する加熱出力を求めるため
の顕熱・潜熱測定用熱注入部とを含めてもよい。
とする二相流を発生させるための管路に該二相流発生の
元に原流体が流入せしめられ、その圧力と温度が測定さ
れる。かかる圧力、温度等から判断される原流体の状態
(過冷却の状態、飽和液の状態、又は二相流の状態)
と、目的とする二相流の乾き度と、原流体の飽和液の状
態からの全蒸発潜熱とに基づいて目的とする二相流を得
るために要する前記管路の熱注入部における必要加熱出
力が求められる。原流体がその求めた加熱出力にて該熱
注入部で加熱されることで、目的とする二相流が発生す
る
する。図1は本発明方法の実施に用いる定量的二相流発
生装置の1例の構成を概略的に示している。この装置
は、目的とする二相流を発生させるための管路1を備
え、その途中には熱注入部2を形成してある。熱注入部
2は、ヒータ2aにより管路1中を流れる流体を断熱的
に加熱するものであり、ヒータ2aは制御部3からの指
示に基づいて運転される。
注入部へ流入する、目的とする二相流の元になる原流体
Lの圧力を検出する圧力センサ4、温度を検出する温度
センサ5及び流量計7を配置してあり、熱注入部2の出
口には該熱注入部から流出する流体の温度を検出する温
度センサ6を配置してある。センサ4からの圧力情報、
センサ5、6からの温度情報及び流量計7からの流量情
報は制御部3へ入力される。
き度Xを入力する乾き度設定部8を接続してある。制御
部3は、次に説明する本発明方法の実施を可能ならしめ
るようにマイクロコンピュータを中心に構成してある。
前記装置により実施される本発明方法を図2のフローチ
ャートに基づいて説明する。
原流体Lを流入させ、乾き度設定部8において目的とす
る二相流の乾き度Xを入力する(ステップS1)。次
に、入口の圧力センサ4にて原流体圧力を、温度センサ
5にて原流体温度T INをそれぞれ測定し(ステップS2
1)、入口の圧力センサ4にて検出される圧力Pに基づ
いて原流体Lの飽和温度TF を演算する(ステップS2
2)。この演算は、原流体Lについて予め求めておいた
データに基づき作成した飽和液線の圧力−温度回帰式等
(TF =F(P))による。
飽和液を全て蒸発させるに要する全蒸発潜熱qmr・h・
Jを演算する(ステップS3)。但し、Jは熱の仕事当
量である。この演算は、原流体Lについて予め求めてお
いたデータに基づき作成した圧力−全蒸発潜熱エンタル
ピ回帰式等(h=G(P))と、流量計7にて検出され
る原流体流量qmrとに基づいて行う。
温度T1Nと飽和温度TF とを比較し、原流体が過冷却状
態か、それとも飽和温度に達しているか否かを判断する
(ステップS4)。TF −T1N>0のときは過冷却状態
であり、TF −T1N≦0のときは飽和温度に達してい
る。原流体Lが過冷却状態のときは、これを飽和液とす
るに要するヒータ2aの出力H1を求める(ステップS
5、S6)。これは、熱注入部2におけるヒータ出力を
除々に上げていくとともに温度センサ6にて熱注入部出
口の流体温度Toutを検出し(ステップS5)、これと
飽和温度TF との差を見て行う(ステップS6)。TF
=Tout となるときのヒータ出力H1を求めるヒータ出
力H1とする(ステップS7)。
記全蒸発潜熱qmr・h・Jと、設定した乾き度Xとか
ら、目的とする乾き度Xの二相流を飽和液から得るに要
する熱注入部のヒータ2aの出力H2を求める(ステッ
プS8)。これは、H2=X(qmr・h・J)から求め
る。そして、前記ヒータ出力(H1+H2)をもって目
的とする二相流を得るための必要ヒータ出力H0 とし
(ステップS9)、この出力で目的とする二相流を得べ
く、熱注入部ヒータ2aに通電する(ステップS1
0)。
ているときは、該原流体Lを全て蒸発させるに必要なヒ
ータ出力H3を求める(ステップS11、S12)。こ
れは、熱注入部2におけるヒータ2aの出力を除々に上
げていくとともに、熱注入部出口の流体温度Tout を温
度センサ6にて検出し(ステップS11)、該温度T
out と飽和温度TF との差を見て行う(ステップS1
2)。Tout =TF の状態からTout >TF となるとき
のヒータ出力H3をもって求める出力H3とする(ステ
ップS13)。
qmr・h・Jとの割合から原流体の乾き度XINを求める
(ステップS14)。XIN=(qmr・h・J−H3)/
qmr・h・Jとする。XIN=0又は略0か否かを判断し
(ステップS15)、そうなら、原流体Lは飽和液であ
るから目的とする乾き度Xの二相流を得るに要する熱注
入部2のヒータ出力H0 をX・(qmr・h・J)から求
め(ステップS16)、この出力を得るように熱注入部
ヒータ2aに通電し、目的とする二相流を発生させる
(ステップS17)。
に二相流のときは、qmr(X−XIN)を演算し、その値
をもって目的とする二相流を得るに要する熱注入部2の
ヒータ出力H0 とする(ステップS18)。次いで、こ
の出力を得るようにヒータ2aに通電し(ステップS1
9)、目的とする二相流を発生させる。なお、前記実施
例は、原流体が満液状態の場合と既に二相流の状態の場
合のいずれにも適用されるが、原流体が満液状態か、二
相流かが分かっているときは、それぞれの状態を前提と
し、満液状態のときは図2のフローチャートにおいて、
ステップS1〜S10(S4は無くてもよい)のみを、
また、二相流状態のときはステップS1〜S4(S4は
無くてもよい)、S11〜S14、S18、S19のみ
を実施できるようにしておいてもよい。
通常、冷媒は膨張後、必ず一定の乾き度を有するが、こ
の場合、低圧受液器と液ポンプとの組み合せを用い、受
液器にて気液を分離し、分離した液相流体を液ポンプで
供給するようにして、0〜1迄の任意の乾き度の流体を
得ることができるし、また、液ポンプ方式を採用しない
ときでも、図2のステップS1〜S4(S4は無くても
よい)、S11〜S14、S18、S19を実施すれ
ば、目的とする二相流を発生させることができる。
用いて行う本発明方法の他の実施例につき説明する。図
3の装置は、原流体Lが二相流状態でない場合を前提と
したものであり、図1の装置における熱注入部2に代
え、熱注入部20を採用している。この熱注入部20
は、目的とする二相流を得るための管路1に設けた主熱
注入部201と、原流体Lを過冷却状態から飽和液とす
るに要するヒータ出力を求めるための顕熱測定用熱注入
部202と、原流体Lを過冷却状態から全て蒸発させる
に要するヒータ出力を求めるための顕熱・潜熱測定用熱
注入部203とを含んでいる。
1に設けた、管路1より小径のバイパス202a、20
3aに設けてある。また、主熱注入部201の入口、出
口には電磁開閉弁V1が、熱注入部202の入口出口に
は電磁開閉弁V2が、熱注入部203の入口出口には電
磁開閉弁V3がそれぞれ設けてある。これら電磁弁は制
御部30からの指示に基づいて開閉される。
部202はヒータ22を、熱注入部203はヒータ23
を備えている。これらヒータは制御部30からの指示に
とづいて運転される。また、熱注入部202の出口には
温度センサ61が、熱注入部203の出口には温度セン
サ62が配置してあり、これらは制御部30に接続して
ある。熱注入部20の入口における圧力センサ4、温度
センサ5、流量計7は図1の装置の場合と同様である。
できるように構成してある。この装置により実施される
本発明方法を図4のフローチャートに基づいて説明す
る。先ず、弁V1、V2、V3を開き、管路1に目的と
する二相流を得る元の原流体Lを注入させ、設定部8に
おいて乾き度Xを設定入力する(ステップS100)。
入口の圧力センサ4にて原流体圧力Pを測定し、温度セ
ンサ5にて温度TINを測定する(ステップS101)。
この検出された圧力Pに基づいて流体Lの飽和温度TF
を演算する(ステップS102)。この演算も飽和液線
の圧力−温度回帰式等(TF =F(P))による。
の出力を除々に上げていくとともに、温度センサ61に
て熱注入部202出口の流体温度Tout を検出し(ステ
ップS103)、このTout と飽和温度TF との差を見
て(ステップS104)、T F =Tout となるときのヒ
ータ22出力H1を求める(ステップS105)。この
出力H1は原流体Lを過冷却状態から飽和液とするに要
するヒータ出力である。
出力を除々に上げていくとともに、温度センサ62にて
熱注入部203出口の流体温度Tout を測定し(ステッ
プS106)、このTout がTF より高くなり始めると
きのヒータ23出力H2を求める(ステップS107、
S108)。この出力H2は、原流体を全て蒸発させる
に要する顕熱と潜熱の和である。
この値を目的とする二相流を得るための熱注入部201
におけるヒータ21の必要出力H0 とする(ステップS
109)。但し、Cは状態測定バイパス202a、20
3aを流れる総流量の主管路1を流れる流量に対する比
率である。次に、弁V2、V3を閉じ、前記求めたヒー
タ出力H0 を得るように主熱注入部201におけるヒー
タ21に通電し(ステップS110)、目的とする二相
流を発生させる。なお、バイパス202a、203aの
流量を主管路1の流量に比較して無視できる程度に設定
するときは、弁V1、V2、V3は無くてもよい。
となるヒータ出力を求めることになるので、厳密な目的
とする二相流を発生させることができる。なお、原流体
Lの流量qmrについては、必ずしも流量計で測定する必
要はなく、原流体Lを送るポンプの容量等からこれを求
めることができるときは、計算によって求めてもよい。
この場合、例えば制御部3、30に必要に応じデータの
入力部を付加し、当該計算機能を持たせることが考えら
れる。原流体Lが既にフラッシュ状態で流量計による流
量測定が困難な場合、このような計算で流量qmrを求め
ることが考えられる。
つの原流体から任意の所望の乾き度(或いはボイド率)
の二相流体を容易、正確に発生させることができ、ボイ
ド率計を使用する従来方法に比べると安価に済む定量的
二相流発生方法を提供することができる。
1例の概略構成を示す図である。
ローチャートである。
他の例の概略構成を示す図である。
ローチャートである。
Claims (10)
- 【請求項1】 管路の一部に該管路に流れる流体を加熱
する熱注入部を設け、前記管路に目的とする二相流発生
の元になる原流体を流入させること、前記原流体の圧力
及び温度を測定すること、前記圧力下における該原流体
の飽和液状態からの全蒸発潜熱を求めること、前記原流
体の状態と、目的とする二相流の乾き度と、前記全蒸発
潜熱とに基づいて目的とする二相流を得るに要する前記
熱注入部における必要加熱出力を求めること、該求めた
加熱出力に基づき前記熱注入部において原流体を加熱す
ること、を含むことを特徴とする定量的二相流発生方
法。 - 【請求項2】 目的とする二相流を得るに要する前記熱
注入部における必要加熱出力を求めるにあたり、前記原
流体の状態が過冷却状態のときは、その過冷却状態から
前記圧力下における飽和液とするに要する加熱出力と、
該飽和液の状態から目的とする二相流状態とするに要す
る加熱出力とをそれぞれ求め、これら両者をもって必要
加熱出力とする請求項1記載の定量的二相流発生方法。 - 【請求項3】 前記過冷却状態から前記飽和液とするに
要する加熱出力は、前記熱注入部において原流体を加熱
するとともに、該熱注入部の出口における流体温度を測
定し、該出口温度が飽和液温度に達するときの加熱出力
をもって求め、前記飽和液状態から目的とする二相流状
態とするに要する加熱出力は、前記全蒸発潜熱及び前記
目的とする二相流の乾き度に基づいて求める請求項2記
載の定量的二相流発生方法。 - 【請求項4】 目的とする二相流を得るに要する前記熱
注入部における必要加熱出力を求めるにあたり、前記原
流体の状態が飽和液状態のときは、該必要加熱出力は、
前記全蒸発潜熱及び前記目的とする二相流の乾き度に基
づいて求める請求項1記載の定量的二相流発生方法。 - 【請求項5】 目的とする二相流を得るに要する前記熱
注入部における必要加熱出力を求めるにあたり、前記原
流体が既に二相流状態のときは、その乾き度を該二相流
原流体を全て蒸発させるに要する加熱出力と前記全蒸発
潜熱の割合から求め、該求めた乾き度と目的とする二相
流の乾き度とに基づいて前記熱注入部における必要加熱
出力を求める請求項1記載の定量的二相流発生方法。 - 【請求項6】 前記二相流原流体を前記熱注入部におい
て全て蒸発させるに要する該熱注入部の加熱出力は、前
記熱注入部において原流体を加熱するとともに該熱注入
部の出口における流体温度を測定し、該出口温度が原流
体に関する飽和温度より高くなり始めるときの加熱出力
をもって求める請求項5記載の定量的二相流発生方法。 - 【請求項7】 前記熱注入部に、目的とする二相流を得
るための主熱注入部と、前記原流体を全て蒸発させるに
要する加熱出力を求めるための潜熱測定用熱注入部とを
含める請求項6記載の定量的二相流発生方法。 - 【請求項8】 前記全蒸発潜熱は、原流体の前記測定圧
力と、原流体について予め定めた圧力−全蒸発潜熱エン
タルピ関係式と、原流体の流量とに基づいて求める請求
項1から7のいずれかに記載の定量的二相流発生方法。 - 【請求項9】 前記全蒸発潜熱は、前記熱注入部におい
て前記原流体を流入時の状態から全て蒸発させるに要す
る場合の該熱注入部の加熱出力と、飽和液とする場合に
要する該熱注入部の加熱出力との差に基づいて求めるよ
うにし、前記原流体を流入時の状態から全て蒸発させる
に要する加熱出力は、前記熱注入部において原流体を加
熱するとともに該熱注入部の出口における流体温度を測
定し、該出口温度が原流体の前記測定圧力下の飽和温度
より高くなり始めるときの加熱出力をもって求める請求
項3又は4記載の定量的二相流発生方法。 - 【請求項10】 前記熱注入部に目的とする二相流を得
るための主熱注入部と、前記原流体を過冷却状態から前
記飽和液とするに要する加熱出力を求めるための顕熱測
定用熱注入部と、前記原流体を過冷却状態から全て蒸発
させるに要する加熱出力を求めるための顕熱・潜熱測定
用熱注入部とを含める請求項9記載の定量的二相流発生
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22277392A JP3222211B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 定量的二相流発生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22277392A JP3222211B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 定量的二相流発生方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0674620A JPH0674620A (ja) | 1994-03-18 |
JP3222211B2 true JP3222211B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=16787667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22277392A Expired - Lifetime JP3222211B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 定量的二相流発生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3222211B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
RU2488105C2 (ru) * | 2011-05-20 | 2013-07-20 | Александр Васильевич Коваленко | Способ контроля истинного объемного паросодержания и скоростей фаз потока влажного пара в паропроводе парогенератора |
-
1992
- 1992-08-21 JP JP22277392A patent/JP3222211B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
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