JP3221799U - ゲーム用カードセット - Google Patents

Abstract

【課題】戦略に多様性を与えて、ゲームの面白さを増すことのできるカードセットを提供する。【解決手段】カードセットは、スタートカード１０と、ゴールカード２０と、スタートカードとゴールカードとの間に並べられる正方形の複数の中間カードとを備え、中間カードに描かれた図柄の表示により、スタート地点とゴール地点とを接続するよう配置する１組のカードセットであって、中間カードは、プレイヤーを識別する識別表示Ｉと道路とが描かれた道路カード３１〜４０を含み、道路は、道路カードの４辺のうち少なくとも２辺にその起点があり、起点は、スタート地点、ゴール地点又は当該起点が描かれたのとは別の道路カードの起点と接続するとともに、当該起点が描かれた道路カード上で道路により他の起点と接続又は非接続され、識別表示は、道路カード上に少なくとも１つ描かれる。【選択図】図６

Description

本考案は、スタート地点を示すスタートカードと、ゴール地点を示すゴールカードとの間に、図柄の描かれた中間カードを配置することでスタート地点とゴール地点とを接続して遊ぶカードセットに関する。

従来から、スタートなどの一定の地点が描かれたカードに隣接して、道の図柄が描かれたカードを配置して、道を接続して遊ぶカードセットがいくつか存在している。例えば、あるカードセットでは、道がカードの端部から別の端部に渡って描かれているもののほかに、道がカードの端部から中央付近までしか描かれず、行き止まりになっているものがあり、これらの種類のカードを各プレイヤーが配置することで、道をつなげたり、行き止りにして道を塞いだりして、遊ぶようになっている。また、他のカードセットでは、ゴール地点が描かれたカードがあり、スタート地点からゴール地点まで道を接続し、あるいはその接続を、道を塞いで阻止するなどして遊ぶようになっている。

特許文献１には、脱出路１ａ〜１ｄが描かれた基本カード１に隣接して、脱出路２ａ、逃げ道２ｂ、２ｃ、２ｄの描かれた従属脱出カード２、阻止路３ａ〜３ｄが描かれた従属阻止カード３、阻止路４ａ、５ａ、５ｄ、脱出路４ｂ、５ｂ、逃げ道４ｃ、４ｄ、５ｃ、兼用道６ａ、６ｂの描かれた従属両用カード４、５、６を配置して、道をつなげたり、塞いだりして遊ぶ脱出パズル遊びゲームが記載されている。

実開昭６１−３９５８５号公報

これら従来のゲームは、道をつないだり塞いだりすることで勝敗が決まるものであり、理解はしやすいものの、戦略は限られたものになりがちであり、ゲームの面白さを増すためにはなお改善の余地があった。
本考案は、上記の点に鑑み、スタート地点とゴール地点との間にカードを配置して道を接続し、または接続を阻止して遊ぶゲームにおいて、戦略に多様性を与えて、ゲームの面白さを増すことのできるカードセットを提供することを目的とする。

本考案のカードセットは、スタート地点を示すスタートカードと、前記スタート地点に対応するゴール地点を示すゴールカードと、前記スタートカードとゴールカードとの間に並べられる正方形の複数の中間カードとを備え、前記中間カードに描かれた図柄の表示により、前記スタート地点と前記ゴール地点とを接続するよう配置する１組のカードセットであって、前記中間カードは、プレイヤーを識別する識別表示と道路とが描かれた道路カードを含み、前記道路は、前記道路カードの４辺のうち少なくとも２辺にその起点があり、前記起点は、スタート地点、ゴール地点又は当該起点が描かれたのとは別の前記道路カードの起点と接続するとともに、当該起点が描かれた前記道路カード上で前記道路により他の起点と接続又は非接続され、前記識別表示は、前記道路カード上に少なくとも１つ描かれることを特徴とする。

また、前記中間カードは、道路の通行を禁止する表示が描かれ、前記道路カードの前記起点と当該道路カードとは別の道路カードの起点との接続を規制する通行止めカードをさらに含むよう構成することができる。
さらに、前記中間カードは、道路の禁止を解除する表示が描かれ、前記通行止めカードによる前記規制を解除する通行止め解除カードをさらに含むよう構成することができる。

また、前記通行止め解除カードは、職業を示す絵柄が描かれているよう構成することができる。
さらに、前記中間カードは、劇場の絵柄が描かれ、４辺のいずれもが前記道路カードの前記起点と接続可能な劇場カードと、広場の絵柄が描かれ、４辺のいずれもが前記道路カードの前記起点と接続可能であり、プレイヤーが続けて前記道路カードを配置することを可能にする広場カードとをさらに含むよう構成することができる。

このように、本考案では、道路カードに道路のほかに、プレイヤーを識別する識別表示を描いたことで、識別表示に意味を与え、例えば、勝敗を決める加点要素とすることができる。これにより、プレイヤーは単に道をつなげるだけでなく、識別表示の存在を加味した上で、道をつなげ、また塞ぐことになる。それゆえ、戦略に多様性が生じ、面白さの増したカードセットを提供することができる。

本考案の一実施形態であるカードセットの色カードＣ１〜Ｃ５を示す図。 本考案の一実施形態であるカードセットのスタートカード１０を示す図（ａ）及びゴールカード２０を示す図（ｂ）。 本考案の一実施形態であるカードセットの道路カード３１を示す図（ａ）、道路カード３２を示す図（ｂ）及び道路カード３３を示す図（ｃ）。 本考案の一実施形態であるカードセットの道路カード３４を示す図（ａ）、道路カード３５を示す図（ｂ）及び道路カード３６を示す図（ｃ）。 本考案の一実施形態であるカードセットの道路カード３７を示す図（ａ）、道路カード３８を示す図（ｂ）、道路カード３９を示す図（ｃ）及び道路カード４０を示す図（ｄ）。 本考案の一実施形態であるカードセットの道路カード３１〜４０、スタートカード１０及びゴールカード２０の配置例を示す図。 本考案の一実施形態であるカードセットの通行止めカード５１を示す図（ａ）、通行止めカード５２を示す図（ｂ）及び通行止めカード５３を示す図（ｃ）。 本考案の一実施形態であるカードセットの通行止め解除カード６１を示す図（ａ）、通行止め解除カード６２を示す図（ｂ）及び通行止め解除カード６３を示す図（ｃ）。 本考案の一実施形態であるカードセットの劇場カード７０を示す図（ａ）及び広場カード８０を示す図（ｂ）。

図１〜図９により、本考案の一実施形態であるカードセットの構成について説明する。
本考案の一実施形態であるカードセットは、色カードＣ１〜Ｃ５と、スタート地点Ｓを示すスタートカード１０と、スタート地点Ｓに対応するゴール地点Ｇを示すゴールカード２０と、スタートカード１０とゴールカード２０との間に並べられる中間カードとを含む。本実施形態では、色カードＣ１〜Ｃ５、スタートカード１０、ゴールカード２０、中間カードは、全て同一の形状である。

色カードＣ１〜Ｃ５には、キャラクターが描かれており、その背景にカードごとに異なる色が塗られている。色カードは、プレイヤーの人数に対応した枚数存在する。本実施形態では、プレイヤー５名を想定しているため、色カードは５枚（色カードＣ１〜Ｃ５）である。色カードＣ１〜Ｃ５は、ゲーム時にそれぞれプレイヤーに配られ、プレイヤーはゲーム中このカードを保持する。それぞれの色カードＣ１〜Ｃ５に塗られた色が、ゲーム中、それぞれのプレイヤーを識別する要素となる。なお、本実施形態では、プレイヤーを識別するための要素を色としたが、プレイヤーを識別する要素はこれに限られず、例えば、キャラクターの形状、数字、図形などを、プレイヤーを識別する要素にすることもできる。

スタートカード１０には、スタート地点Ｓと、スタート地点Ｓから当該カードの端部に向かって延伸する道路１０Ｒａ〜１０Ｒｄが描かれている。また、ゴールカード２０には、ゴール地点Ｇと、ゴール地点Ｇから当該カードの端部に向かって延伸する道路２０Ｒａ〜２０Ｒｄが描かれている。
中間ゲームカードは、道路カード３１〜４０と、通行止めカード５１〜５３と、通行止め解除カード６１〜６３と、劇場カード７０と、広場カード８０とを含む。

道路カード３１〜４０には、道路が描かれ、その道路は、スタートカード１０の道路１０Ｒａ〜１０Ｒｄ、ゴールカード２０の道路２０Ｒａ〜２０Ｒｄ、他の道路カード３１〜４０の道路と接続するようになっている。道路カード３１〜４０は、描かれた道路のパターンにより区別される。
すなわち、道路カード３１では、道路３１Ｒは、当該カードの右端部から左端部に渡って描かれている。

また、道路カード３２では、道路３２Ｒ１と道路３２Ｒ２が描かれており、このうち道路３２Ｒ１は、当該カードの右端部から左端部に渡って描かれ、道路３２Ｒ２は、当該カードの下端から上端側に向かって延伸し、道路３２Ｒ１と接続しないように描かれている。さらに、道路カード３３では、道路３３Ｒ１、道路３３Ｒ２及び道路３３Ｒ３が描かれており、このうち道路３３Ｒ１は、当該カードの右端部から左端部に渡って描かれ、道路３３Ｒ２は、当該カードの下端から上端側に向かって延伸し、道路３３Ｒ１と接続しないように描かれ、道路３３Ｒ３は、当該カードの上端から下端側に向かって延伸し、道路３３Ｒ１と接続しないように描かれている。

また、道路カード３４では、道路３４Ｒ１と道路３４Ｒ２が描かれており、このうち道路３４Ｒ１は、当該カードの右端部から左端部に渡って描かれ、道路３４Ｒ２は、当該カードの下端から上端側に向かって延伸し、道路３４Ｒ１と接続するように描かれている。さらに、道路カード３５では、道路３５Ｒ１、道路３５Ｒ２及び道路３５Ｒ３が描かれ、このうち、道路３５Ｒ１は、当該カードの右端部から左端部に渡って描かれ、道路３５Ｒ２は、当該カードの下端から上端側に向かって延伸し、道路３５Ｒ１と接続するように描かれ、道路３５Ｒ３は、当該カードの上端から下端側に向かって延伸し、道路３５Ｒ１と接続しないように描かれている。

また、道路カード３６では、道路３６Ｒ１と道路３６Ｒ２が描かれており、このうち道路３６Ｒ１は、当該カードの右端部から左端部に渡って描かれ、道路３６Ｒ２は、当該カードの下端から上端に渡って描かれ、道路３６Ｒ１と接続（交差）する。
さらに、道路カード３７では、道路３７Ｒは、当該カードの下端から上端側に向かって延伸し、中央付近で左方へ湾曲して、左端に達するように描かれている。また、道路カード３８では、道路３８Ｒ１と道路３８Ｒ２が描かれ、このうち、道路３８Ｒ１は、当該カードの下端から上端側に向かって延伸し、中央付近で左方へ湾曲して、左端に達するように描かれ、道路３８Ｒ２は、当該カードの右端から左端側に向かって延伸し、道路３８Ｒ１に接続しないように描かれている。

さらに、道路カード３９では、道路３９Ｒ１と道路３９Ｒ２が描かれ、このうち、道路３９Ｒ１は、当該カードの下端から上端側に向かって延伸し、中央付近で右方へ湾曲して、右端に達するように描かれ、道路３９Ｒ２は、当該カードの左端から右端側に向かって延伸し、道路３９Ｒ１に接続しないように描かれている。
また、道路カード４０では、道路４０Ｒ１と道路４０Ｒ２が描かれ、このうち、道路４０Ｒ１は、当該カードの下端から上端側に向かって延伸し、中央付近で左方へ湾曲して左端に達するように描かれ、道路４０Ｒ２は、当該カードの右端から左端側に向かって延伸し、中央付近で、道路４０Ｒ１と接続せずに、上方へ湾曲して上端に達するように描かれている。

道路カード３１〜４０は、例えば、図６に示すように、配置することができる（配置の際に、各カードは自由に回転させて配置することができる）。すなわち、スタートカード１０の右辺に接するように道路カード３６を配置すると、スタートカード１０に描かれた道路１０Ｒａの端部（右端部）と道路カード３６の道路３６Ｒ１の端部（左端部）が接続する。また、道路カード３６の右辺に接するように、道路カード３５を配置すると、道路カード３６の道路３６Ｒ１の端部（右端部）と道路カード３５の道路３５Ｒ１の端部（左端部）が接続する。さらに、道路カード３５の下辺に接するように、道路カード４０を配置すると、道路カード３５の道路３５Ｒ２の端部（下端部）と道路カード４０の道路４０Ｒ２の端部（上端部）が接続する。

また、道路カード４０の右辺に接するように、道路カード３４を配置すると、道路カード４０の道路４０Ｒ２の端部（右端部）と道路カード３４の道路３４Ｒ１の端部（左端部）が接続する。
さらに、道路カード３４の右辺に接するように、道路カード３３を配置すると、道路カード３４の道路３４Ｒ１の端部（右端部）と道路カード３３の道路３３Ｒ１の端部（左端部）が接続する。また、道路カード３３の右辺に接するように、道路カード３２を配置すると、道路カード３３の道路３３Ｒ１の端部（右端部）と道路カード３２の道路３２Ｒ１の端部（左端部）が接続する。さらに、道路カード３２の右辺に接するように、道路カード３１を配置すると、道路カード３２の道路３２Ｒ１の端部（右端部）と道路カード３１の道路３１Ｒの端部（左端部）が接続する。また、道路カード３１の右辺に接するように、道路カード３７を配置すると、道路カード３１の道路３１Ｒの端部（右端部）と道路カード３７の道路３７Ｒの端部（左端部）が接続するとともに、道路３７Ｒの端部（上端部）が、既に配置されたゴールカード２０の道路２０Ｒｂと接続する。これにより、スタート地点Ｓからゴール地点Ｇまで道路がつながる。

一方、図６では、道路カード３５の右辺に接するように道路カード３９が配置されているが、このとき、道路カード３５の道路３５Ｒ１の端部（右端部）と道路カード３９の道路３９Ｒ２の端部（左端部）は接続している。しかし、道路３９Ｒ２の右端部は、道路３９Ｒ１と接続しておらず、かつ、当該カードのいずれの辺にも達していないため、他の道路カード３１〜４０の道路の端部と接続することもできない。それゆえ、道路がつながらないことになる。また、道路カード３９の右辺に接するように道路カード３２が配置されているが、このとき、道路カード３９の道路３９Ｒ１の端部（右端部）と道路カード３２の道路３２Ｒ２の端部（左端部）は接続している。しかし、道路３２Ｒ２の右端部は、道路３２Ｒ１と接続しておらず、かつ、当該カードのいずれの辺にも達していないため、他の道路カード３１〜４０の道路の端部と接続することもできない。それゆえ、道路がつながらないことになる。さらに、道路カード３８の下辺に接するように道路カード３２が配置されているが、このとき、道路カード３２の道路３２Ｒ２の端部（上端部）と道路カード３８の道路３８Ｒ１の端部（下端部）は接続している。しかし、道路３２Ｒ２の下端部は、道路３２Ｒ１と接続しておらず、かつ、当該カードのいずれの辺にも達していないため、他の道路カード３１〜４０の道路の端部と接続することもできない。それゆえ、道路がつながらないことになる。

また、道路カード３１〜４０は、それぞれ複数枚あり、カードごとに識別表示Ｉが描かれている。識別表示Ｉは、色カードＣ１〜Ｃ５の数に対応した種類がある。そして、識別表示Ｉは、各プレイヤーが保持する色カードＣ１〜５の、プレイヤーを識別する要素と対応関係にある。例えば、図１の色カードＣ１では、プレイヤーを識別する要素は黄色であったが、図３〜図５に描かれる識別表示Ｉの色も黄色である（図の例では黄色の建物が描かれている）。

なお、図３〜図５の例では、一つのカードに一種類の識別表示Ｉが描かれているが、二種類以上の識別表示Ｉが描かれていても良い。例えば、黄色の建物が一つ、青の建物が一つ描かれても良い。また、識別表示Ｉは道路の傍に描かれるのであれば、図で示された位置以外の場所に識別表示Ｉを描いても良い。また、識別表示Ｉは、黄色の建物のような色のついた物体以外にも、プレイヤーを識別できるものであれば、動物やキャラクター、数字などでも良い。

識別表示Ｉは、中間カードの配置により、スタートカード１０とゴールカード２０との間で道がつながった際に、プレイヤーの加点要素とすることができる。すなわち、つながった道の傍に識別表示Ｉがある場合に、識別表示Ｉと対応する色カードＣ１〜５を持つプレイヤーに対して加点をすることができる。図６の配置例では、スタート地点Ｓからゴール地点Ｇにつながる道路の傍に、識別表示Ｉ（黄色の建物）が八つあるため、色カードＣ１（黄色）を持つプレイヤーに、識別表示Ｉの個数分の点数を加点することができる（なお、図６では理解を容易にするために、識別表示Ｉが全て黄色の建物になっているが、実際のゲームにおいては、識別表示Ｉは色カードＣ１〜Ｃ５の数に対応した種類があるため、配置される道路カード３１〜４０に描かれる識別表示が全て黄色の建物になることは考えにくく、図６でいえば、例えば、道路カード３２の識別表示Ｉが青色の建物であったり、道路カード３６の識別表示が緑色の建物であったりする。）。これにより、プレイヤーは単に道をつなげるだけでなく、識別表示の存在を加味した上で、道をつなげ、また塞ぐことになる。それゆえ、戦略に多様性が生じ、ゲームの面白さが増す。

通行止めカード５１〜５３には、道路の通行を禁止する表示が描かれる。すなわち、通行止めカード５１では、火事が起きた絵柄が描かれ、通行止めカード５２では、交通事故が起きた絵柄が描かれ、通行止めカード５３では、工事がなされている絵柄が描かれている。これらの通行止めカード５１〜５３が、道路カード３１〜４０の横に配置された場合に、他の道路カード３１〜４０の道路との接続を禁止するようにすることで、ゲームの複雑性が増し、面白さを増大させることができる。また、絵柄を道路が通行できないようなものとしておくことで、一目で道路の接続が禁止されたことを理解することができる。

通行止め解除カード６１〜６３は、道路の通行の禁止を解除する表示が描かれる。すなわち、通行止め解除カード６１では、火事の絵柄を背景に、その前面に消防士の絵柄が描かれ、通行止め解除カード６２では、交通事故の絵柄を背景に、その前面に警察官の絵柄が描かれ、通行止め解除カード６３では、工事がなされている絵柄を背景に、その前面に大工の絵柄が描かれている。この通行止め解除カード６１〜６３を提示することで、道路カード３１〜４０の横に配置された対応する通行止めカード５１〜５３（通行止め解除カード６１と通行止めカード５１、通行止め解除カード６２と通行止めカード５２、通行止め解除カード６３と通行止めカード５３が対応）を取り除くことができるようにし、他の道路カード３１〜４０の道路との接続が再度可能なものになるようにしておくことで、ゲームの複雑性が増し、面白さを増大させることができる。また、絵柄を通行止めカードに描かれた事態を解消する職業の者にしておくことで、一目で道路の接続禁止が解除されたことを理解することができる。さらに、プレイヤーが子どもの場合は、どのような職業の者がどのような事態に対処するのかを学ぶ機会を提供することができる。

劇場カード７０は、劇場の絵柄が描かれている。劇場カード７０は、４辺のいずれもが、道路カード３１〜４０に描かれた道路と接続できるようになっている。すなわち、劇場カード７０は、既に配置された道路カード３１〜４０の道路の端と接するのであれば、上辺、下辺、左辺又は右辺で当該道路カード３１〜４０に接するように配置することができる（劇場カード７０のいずれか一辺が当該道路カード３１〜４０の道路の端と接すれば良く、全ての辺が道路の端と接しなくてはならないということではない）。また、既に配置された劇場カード７０に対して道路をつなげる場合は、道路カード３１〜４０の道路の端が劇場カード７０に接するのであれば、道路カード３１〜４０を劇場カード７０の上辺、下辺、左辺又は右辺に接するように配置することができる（なお、道路を劇場カード７０につなげることを意図しない場合にも、劇場カード７０に接する位置に道路カード３１〜４０を置くことはできる（例えば、劇場カード７０の下辺に接する位置に、道路カード３１を図３に示す向きのまま配置する場合）。このようにしておくことで、ゲームの複雑性が増し、面白さを増大させることができる。

広場カード８０は、像が中央に配置された広場の絵柄が描かれている。広場カード８０は、劇場カード７０と同様、４辺のいずれもが、道路カード３１〜４０に描かれた道路と接続できるようになっている。また、広場カード８０を配置したプレイヤーは、続けて道路カード３０〜４１を広場カード８０に隣接する位置に配置することができる。このようにしておくことで、ゲームの複雑性が増し、面白さを増大させることができる。

次に、本考案の一実施形態であるカードセットの使用方法について説明する。
まず、プレイヤーそれぞれに色カードＣを配る。次いで、スタートカード１０とゴールカード２０を、間に中間カードが６枚置ける間隔で配置する。次いで、スタートカード１０側からゴールカード側２０へ向かって、中間カード（裏にして表が見えない状態にしたもの）を５枚配置する（ゴールカード２０と中間カードとの間には、カード１つ分の空いたスペースができる）。その後、中間カードを表向きする。ここから、プレイヤーは、スタート地点Ｓからつながる道路になるように順番に中間カードを配置していく。

ここでプレイヤーが道路カード３１〜４０を持っている場合、当該道路カード３１〜４０に描かれた道路の絵柄が、既に配置されているスタートカード１０の道路１０Ｒａ〜１０Ｒｄの絵柄、ゴールカード２０の道路２０Ｒａ〜２０Ｒｄの絵柄、道路カード３１〜４０の道路の絵柄と整合し（例えば、道路カードに描かれた道路の端が既に配置された道路カードに描かれた道路の端と接する場合や、道路カードの道路が描かれていない辺が既に配置された道路カードの道路が描かれていない辺と接する場合は、整合するといえる。一方、道路カードに描かれた道路の端が、既に配置された道路カードの道路が描かれていない辺に接する場合は整合するとはいえない。）、かつスタート地点Ｓから道路がつながるときは、当該道路カード３１〜４０をこれらのカードに隣接して配置することができる。

また、プレイヤーが通行止めカード５１〜５３を持っている場合、既に配置されているカード（道路カード３１〜４０、劇場カード７０又は広場カード８０）と交換で、そのカードを道路カード３１〜４０に隣接して配置したときには、当該道路カードの道路と他の道路カード３１〜４０の道路の接続を禁止することができる。
さらに、プレイヤーが通行止め解除カード６１〜６３を持っている場合、そのカードを提示することで、対応する通行止めカード５１〜５３を取り除き、既に配置されていた道路カード３１〜４０と他の道路カード３１〜４０との接続を再度可能にすることができる。

また、プレイヤーが劇場カード７０を持っている場合、そのカードは、道路カード３１〜４０の道路の端が描かれたいずれかの辺に隣接する位置に配置することができ、道路と接続することができる。
さらに、プレイヤーが広場カード８０を持っている場合、そのカードは、道路カード３１〜４０の道路の端が描かれたいずれかの辺に隣接する位置に配置することができ、道路と接続することができる。加えてプレイヤーは、さらに続けてもう一枚広場カード８０に隣接する位置に当該広場カード８０に接続する道路が描かれた道路カード３１〜４０を配置することができる。

このような中間カードを配置していき、スタート地点Ｓからゴール地点Ｇまで道路が接続した場合、そのゲームは終了となる。そして、スタート地点Ｓからゴール地点Ｇまで続く道路以外の道路が描かれた道路カード３１〜４０は取り除かれる。ここで、スタート地点Ｓからゴール地点Ｇまでに配置された道路カード３１〜４０上に、それぞれのプレイヤーに対応する識別表示Ｉが何個あるかがカウントされる。そして、スタート地点Ｓからゴール地点Ｇまでに配置された道路カード３１〜４０上にあった識別表示Ｉの個数に応じて、各プレイヤーに点数が加算され、勝敗が決められる。

このように、本考案の一実施形態であるカードセットでは、道路カード３１〜４０に、プレイヤーを識別する識別表示Ｉを描いたことで、これをゲーム終了時に加点要素としてカウントするようにすることができる。これにより、プレイヤーは、単に道路をつなげるだけでなく、識別表示Ｉの存在を加味した上で、道路をつなげ、また塞ぐことになる。それゆえ、戦略に多様性が生じ、面白さの増したカードセットを提供することができる。

以上に、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載された範囲で自由に変形することができる。
例えば、本実施形態のカードセットでは、プレイヤー５名を想定しているため、色カードは５枚（色カードＣ１〜Ｃ５）であったが、色カードは、プレイヤーの人数に対応した枚数存在すればよく、必要に応じて増減することができる。また、本実施形態のカードセットでは、色カードＣ１〜５があり、それに対応する識別表示Ｉがあるという構成であったが、プレイヤー同士が、どれが自分の識別表示か判別できるのであれば、そもそも色カードＣ１〜５はなくても良い。

また、本実施形態のカードセットでは、識別表示Ｉは、色の付いた建物であったが、プレイヤー同士を識別できるものであればこれに限られず、例えば、数字にするなどしてもよい。
さらに、本実施形態のカードセットでは、道路カードの道路の態様は、図３〜図５に示すものであったが、他の実施形態ではこれに限られず、様々な態様の道路の絵柄を用いることができる。

また、本実施形態では、中間カードは、道路カード、通行止めカード、通行止め解除カード、劇場カード及び広場カードを含むものとしたが、他の種類のカードを増やして、よりゲームの複雑性を増すこともできる。逆に、道路カード以外の、通行止めカード、通行止め解除カード、劇場カード及び広場カードを用いないようにすることもでき、この場合、ゲームの複雑性は減るが、その分、ルールが理解しやすくなり、手軽にゲームに取り組むことができる。

１０ スタートカード
２０ ゴールカード
３１〜４０ 道路カード
５１〜５３ 通行止めカード
６１〜６３ 通行止め解除カード
７０ 劇場カード
８０ 広場カード
Ｉ 識別表示
Ｃ１〜Ｃ５ 色カード

Claims (5)

1. スタート地点を示すスタートカードと、前記スタート地点に対応するゴール地点を示すゴールカードと、前記スタートカードとゴールカードとの間に並べられる正方形の複数の中間カードとを備え、前記中間カードに描かれた図柄の表示により、前記スタート地点と前記ゴール地点とを接続するよう配置する１組のカードセットであって、
   前記中間カードは、プレイヤーを識別する識別表示と道路とが描かれた道路カードを含み、
   前記道路は、前記道路カードの４辺のうち少なくとも２辺にその起点があり、
   前記起点は、スタート地点、ゴール地点又は当該起点が描かれたのとは別の前記道路カードの起点と接続するとともに、当該起点が描かれた前記道路カード上で前記道路により他の起点と接続又は非接続され、
   前記識別表示は、前記道路カード上に少なくとも１つ描かれることを特徴とするカードセット。
2. 前記中間カードは、道路の通行を禁止する表示が描かれ、前記道路カードの前記起点と当該道路カードとは別の道路カードの起点との接続を規制する通行止めカードをさらに含むことを特徴とする請求項１に記載のカードセット。
3. 前記中間カードは、道路の禁止を解除する表示が描かれ、前記通行止めカードによる前記規制を解除する通行止め解除カードをさらに含むことを特徴とする請求項２に記載のカードセット。
4. 前記通行止め解除カードは、職業を示す絵柄が描かれていることを特徴とする請求項３に記載のカードセット。
5. 前記中間カードは、
   劇場の絵柄が描かれ、４辺のいずれもが前記道路カードの前記起点と接続可能な劇場カードと、
   広場の絵柄が描かれ、４辺のいずれもが前記道路カードの前記起点と接続可能であり、プレイヤーが続けて前記道路カードを配置することを可能にする広場カードとをさらに含むことを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載のカードセット。

Images