JP3221470U - 紙パンツ - Google Patents

Abstract

【課題】主に男子が小便をするにあたって通常のパンツと同様に紙パンツ正面側中央に小便用窓穴を形成し、該窓穴からトイレ等に排泄することができるようにすることで紙パンツ本体の日持ちを良くし、経費を抑える紙パンツを提供する。【解決手段】紙パンツ本体１の正面側中央に、該紙パンツ本体１を左右に開放して小便用窓穴を形成すべく縦長の切込部６を設けてある。紙パンツ本体１は、その中央の正面、底面、及び背面に亘って吸収材シート５を内張してある。切込部６の形態は、当該切込部６の左右いずれかの縁部を外方に延設して覆い部を形成し、該覆い部により切込部６自体を覆うようにされるか、あるいは切込部６の左右縁部を閉鎖する面ファスナを設けて構成される。【選択図】図１

Description

本考案は、高齢者等の尿漏れを吸収すべくなした紙パンツに関し、主として男子の小便用として好適で、且つ男子、女子を問わず紙おむつ等としても兼用可能な紙パンツに関する。

人間は誰でも加齢、病気等によって尿漏れを起こすことはよくある。従来の紙パンツ（おしめを含む）は、小便、大便を問わず、紙パンツ内部に排泄することが多いため当該パンツ内部に吸水材シートを内張してあり、排泄された小便、大便は全てこの吸水材によって吸着され外部には漏出しないようになっている。

したがって、例えば男子が小便をする際には、パンツ内部に内張りされた吸水材シートに排泄された尿の殆どが吸着されるため通常は１日１回の交換が必要とされており、これによって日常生活上の経費が嵩むことは避けられず極めて不経済であった。

ところで、この紙パンツとしては、例えば特許文献１に開示されているように、上腹当て部及び上腰当て部からなる上パンツ部材と、下腹当て部、下腰当て部及びそれらの両下端に架橋された股当て部とからなる下パンツ部材とから紙パンツが構成され、上腹当て部と下腹当て部及び上腰当て部と下腰当て部が第一接合手段を介して各々着脱自在に接合可能とされ、下腹当て部と下腰当て部が、それらの両側端において第二接合手段を介して各々着脱自在に接合可能とされているものが公知である。

特開２００２−２４８１２０号公報

しかしながら、上記した特許文献１の場合、日常生活上の経費の節減を考慮すると、例えば男子が小便をするにあたって、本人若しくは介護人が毎回紙パンツ全体を腰部から下方にずり下ろして用をたさなければならず、非常に面倒な排泄作業を必要としていた。

そこで、本考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、特に男子が小便をするにあたって、通常のパンツと同様に紙パンツ正面側中央の窓穴からトイレ等に排泄することができるようにすることで、本人若しくは介護人による排泄作業の負担の軽減化を図った紙パンツを提供するものである。

上述した課題を解決するために、本考案にあっては、紙パンツ本体の正面側中央に、該紙パンツ本体を左右に開放して小便用窓穴を形成すべく縦長の切込部を設けてなることを特徴とする。

紙パンツ本体は、その中央の正面、底面、及び背面に亘って吸収材シートを内張してなることを特徴とする。

切込部の形態は、当該切込部の左右いずれかの縁部を外方に延設して覆い部を形成し、該覆い部により切込部自体を覆うようにしてなることを特徴とする。

切込部の形態は、当該切込部の左右縁部を閉鎖する面ファスナを設けてなることを特徴とする。

以上のように、本考案によれば、通常のパンツと同様に紙パンツ正面側中央に小便用窓穴を形成し、該窓穴からトイレ等に排泄することができるので、残尿の漏れのみ紙パンツ内部の吸収材シートに吸着させることにより１枚のパンツで複数回の使用を可能とすることができ生活上の経費を節減できる。また、女性用は通常の紙パンツと同様に使用することができる。したがって、本考案品は男子用、女子用を問わず紙おむつとしての使用も可能である。

すなわち、本考案は、前記紙パンツ本体の正面側中央に、該紙パンツ本体を左右に開放して小便用窓穴を形成すべく縦長の切込部を設けてなるので、特に男子が小便をするにあたって、該切込部を左右に開放して形成された小便用窓穴を通してトイレ等に尿を排泄することができるようにしたことで排泄が容易なものとなり、本人若しくは介護人の排泄作業の負担の軽減化が図れる。

前記紙パンツ本体は、その中央の正面、底面、及び背面に亘って吸収材シートを内張してなるので、残尿の漏れのみ紙パンツ内部の吸収材シートに吸着させることにより１枚のパンツで複数回の使用が可能で、パンツ自体の日持ちを良くすることができる。

前記切込部の形態は、当該切込部の左右いずれかの縁部を外方に延設して覆い部を形成し、該覆い部により切込部自体を覆うようにしてなるので、パンツ正面側中央の切込部からの尿の外漏れを未然に防止することができる。

前記切込部の形態は、当該切込部の左右縁部を閉鎖する面ファスナを設けてなるので、該面ファスナによって切込部はしっかりと閉鎖され、これによりパンツ正面側中央の切込部からの尿の外漏れを未然に防止することができる。使用に際しては、前記切込部を閉鎖する同じ面ファスナを何回でも使用可能である。

本考案を実施するための一形態を示す紙パンツの正面図である。 同じく側面図である。 図１のＸ−Ｘ断面図である。 本考案の他例を示す紙パンツの正面図である。 同じく他例の側面図である。 図４のＹ−Ｙ断面図である。 本考案の更に他例を示す紙パンツの正面図である。 図７のＺ−Ｚ断面図である。

以下、図面を参照して本考案の実施の一形態を詳細に説明する。

図１乃至図３に基づき本実施形態の一例について説明すると、本実施形態の紙パンツ本体１は、袋状の上部開放側縁部に伸縮自在のゴム材等を素材とする腰当バンド２を備え、底部の左下側には左脚を引き出す左脚孔部３と、底部の右下側には右脚を引き出す右脚孔部４が設けられ、その中央の正面、底面、及び背面に亘って吸収材シート５を内張してある。

また、前記紙パンツ本体１の正面側中央に、該紙パンツ本体１を左右に開放して小便用窓穴を形成すべく縦長の切込部６を設けてある。

使用に際し、男子の場合、前記紙パンツ本体１の切込部６を左右に開放して小便用窓穴を形成してあるので、通常のパンツと同様にこの小便用窓穴を通してトイレ等に尿を排泄することができる。

そして、トイレ等への排尿後、残尿の漏れのみ紙パンツ本体１内部の吸収材シート５に吸着させることにより、当該吸収材シート５への尿の吸着量が極めて少なくすることができる。したがって、１枚のパンツで複数回の使用が可能で、これによりパンツ自体の日持ちが良くなり、日常生活上の経費の節減に寄与できる。

次に、本実施形態の他例について説明する。
本例では、図４乃至図６に示すように、前記切込部６の左右いずれかの縁部を外方に延設して覆い部７を形成し、該覆い部７により切込部６自体を覆うようにして構成されている。したがって、例えば男子の排尿後前記切込部６が若干開いていても、前記覆い部７によって残尿の外漏れを有効に防止することができる。

次に、本実施形態の更に他例について説明する。
本例では、図７乃至図８に示すように、前記切込部６の左右縁部を閉鎖する、例えばマジックテープ（登録商標）やベルクロ（登録商標）等の面ファスナ８を設けてある。この面ファスナ８は、フック状に起毛された紙パンツ本体側８ａとループ状に密集して起毛された面ファスナの裏側８ｂとを押し付けるとそれだけで貼り付くようになっており、貼り付けたり剥がしたりすることがワンタッチで自在にできる。なお、この面ファスナ８は図示例では１枚使用されているが、２枚以上の複数枚でも良い。また、図示例より長尺な面ファスナ８一枚を縦長に使用しても良い。

以上説明したように、上記した紙パンツにあっては、紙パンツ本体１の正面に設けられた切込部６はほぼ閉じられているので女性用としても通常の女性用紙パンツと同様に使用することができる。したがって、本考案は、男子用、女子用を問わず、小便にも大便にも対応できる紙おむつとしての使用も可能である。

さらに、本考案に係る男子用紙パンツを着用した男子が用をたす場所は、上記した実施例ではトイレ等としてあるが、これに限定されるものではなく、例えば家屋等に固定設置されている正式なトイレの他に持ち運び可能な携帯トイレや尿瓶等でも良い。

１ 紙パンツ本体
２ 腰当バンド
３ 左脚孔部
４ 右脚孔部
５ 吸収材シート
６ 切込部
７ 覆い部
８ 面ファスナ
８ａ フック状に起毛された紙パンツ本体側
８ｂ ループ状に密集して起毛された面ファスナの裏側

Claims (4)

1. 紙パンツ本体の正面側中央に、該紙パンツ本体を左右に開放して小便用窓穴を形成すべく縦長の切込部を設けてなることを特徴とする紙パンツ。
2. 紙パンツ本体は、その中央の正面、底面、及び背面に亘って吸収材シートを内張してなることを特徴とする請求項１記載の紙パンツ。
3. 切込部の形態は、当該切込部の左右いずれかの縁部を外方に延設して覆い部を形成し、該覆い部により切込部自体を覆うようにしてなることを特徴とする請求項１記載の紙パンツ。
4. 切込部の形態は、当該切込部の左右縁部を閉鎖する面ファスナを設けてなることを特徴とする請求項１記載の紙パンツ。

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