JP3219819U - 地中熱利用システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電気ヒートポンプ式エアコンを変更・改造することなくそのまま利用し、簡易な構成によりエネルギー消費効率COPを改善する地中熱利用システムを提供する。【解決手段】地中熱利用システムは、エアコン室内機1と、エアコン室内機に冷媒配管2を介して接続されたエアコン室外機3と、エアコン室外機の外気吸入口2a側に密接して取り付けられエアコン室外機の運転により吸入される外気の温度を調節する地中熱利用の外気温度調節用熱交換器4と、を備え、エアコン室外機が吸引する外気温度を変えることで、省電力化を実現する。外気温度調節用熱交換器4は、サーペンタイン状に折り曲げ加工された冷媒管4aと、冷媒管に取り付けられた熱交換促進用のフィン4bとを備え、冷媒と外気の間の熱交換を行う。外気温調節用熱交換器には、井戸5の地下水で冷却または加温された地下水温度相当の冷媒を流す地下水温度利用熱交換器8が接続される。【選択図】図1
Description
本考案は、外気温度調節用熱交換器を備えた地中熱利用システムに関する。
従来より、電気ヒートポンプ式エアコンと地下水を利用した地中熱利用エアコンが知られている。電気ヒートポンプ式エアコンは、基準外気温度を外れると、エアコンのエネルギー消費効率COPが悪化する。一般的に電気ヒートポンプ式エアコンの性能表示の基準外気温度は、冷房時は27℃、暖房時は7℃なので、COPの最大値がこの温度近傍となるよう設計されている。従って、電気ヒートポンプ式エアコンは、基準外気温度を外れると、エアコンのエネルギー消費効率COPが悪化する。外気温度が30℃を越える夏日や0℃以下の日にはCOPは大幅に悪化する。
一方、地中熱利用エアコンの場合、外気に代えて、外気温度に関係なくほぼ一定の
地中温度(地下水温度)15〜18℃を利用するので、猛暑日や厳寒日でも変わることなく最大効率相当のCOPで運転できる。そのため、外気温度を使う電気ヒートポンプ式エアコンに比べて大幅に消費電力を節減することができる。年間で30〜40%の節減が報告されている。
地中温度(地下水温度)15〜18℃を利用するので、猛暑日や厳寒日でも変わることなく最大効率相当のCOPで運転できる。そのため、外気温度を使う電気ヒートポンプ式エアコンに比べて大幅に消費電力を節減することができる。年間で30〜40%の節減が報告されている。
特許文献1には、地下水を熱源とした熱交換器及び冷房システムが記載されている。特許文献2には、地下水を熱源としたヒートポンプ式冷暖房システムが記載されている。
本考案は、電気ヒートポンプ式エアコンを変更・改造することなくそのまま利用し、簡易な構成によりCOPを改善することを目的とする。
上述の課題に鑑み、本考案による地中熱利用システムは、エアコン室内機と、エアコン室内に接続されたエアコン室外機と、エアコン室外機の外気吸入口側に密接して取り付けられエアコン室外機の運転により吸入される外気の温度を調節する外気温度調節用熱交換器と、を備えることを特徴とする。
本考案によれば、新設・既設の電気ヒートポンプ式エアコンを変更・改造することなく、外気温度調節用熱交換器をエアコン室外機の外気吸入口側に密接して取り付け、エアコン室外機が吸引する外気温度を変えることで、エネルギー消費効率COPを大きく改善し、省電力化を実現することができる。
次に、本考案の地中熱利用システムの一実施形態としてヒートポンプ式エアコンを図1及び図2に基づいて説明する。このヒートポンプ式エアコンは、エアコン室内機1と、このエアコン室内1に冷媒配管2を介して接続されたエアコン室外機3と、このエアコン室外機3の外気吸入口2a側に密接して取り付けられエアコン室外機2のファン2bの運転により吸入される外気の温度を調節する外気温度調節用熱交換器4と、を備え、エアコン室外機3が吸引する外気温度を変えることで、エネルギー消費効率COPを大きく改善し、省電力化を実現するものである。
外気温度調節用熱交換器4は、例えばサーペンタイン状に折り曲げ加工された冷媒管4aと、この冷媒管4aに取り付けられた熱交換促進用のフィン4bとを備え、冷媒と外気の間の熱交換を行う。
地中熱を利用する場合、このヒートポンプ式エアコンは外気温調節用熱交換器4の冷媒管4aに地下水で冷却または加温された地下水温度相当の冷媒(水または不凍液)を流す地下水温度利用熱交換部100を備える。もしくは後述するように、地下水温度利用熱交換部100に代えて、外気温調節用熱交換器4の冷媒管4aに地中熱で冷却または加温された地中温度相当の冷媒(水または不凍液)を流す地中温度利用熱交換部200を備える。
以下で、地下水温度利用熱交換部100の具体的な構成を図1に基づいて説明する。この地下水温度利用熱交換部100は、地表に掘削された井戸5から井戸ポンプ6を介して汲み上げた地下水が流通する地下水通路(例えば、地下水配管)7と、地下水入口8a及び地下水出口8bを有し、地下水通路7から地下水入口8aを介して流入する地下水を熱源として利用した地下水利用熱交換器8と、を備える。
この地下水利用熱交換器8は、水槽9、複数の下仕切板10、複数の上仕切板11、冷媒(水または不凍液)が流通する伝熱管12を含んで構成される。地下水利用熱交換器8の地下水入口8a及び地下水出口8bは水槽9の側壁に設けられている。
複数の上仕切板11は、水槽9内で流水方向に並設され、それらの下端が水槽9の底より高い位置に保持されている。複数の下仕切板10は、複数の上仕切板11と交互に配置され、それらの下端が水槽9の底に接触するように保持されている。この場合、地下水の蛇行通路を形成するために、複数の下仕切板10の上端は、複数の上仕切板11の上端によりも低くなっている。水槽9の上面は開放されており、複数の下仕切板10及び複数の上仕切板11は保持ガイドによって着脱自在に保持されている。
伝熱管12は、水槽9内で流水方向に対して対向流を構成するように併設されて
おり、複数の下仕切板10と複数の上仕切板11の間に挿入され、複数の下仕切板10と複数の上仕切板11を上下に蛇行するようにサーペンタイン状に折り曲げ加工されている。
おり、複数の下仕切板10と複数の上仕切板11の間に挿入され、複数の下仕切板10と複数の上仕切板11を上下に蛇行するようにサーペンタイン状に折り曲げ加工されている。
地下水入口8aから水槽9内に流入した地下水は、一番端に配置された上仕切板11に当たって、上仕切板11の下方に回り込み、上昇し、隣の下仕切板10の上端に回り込んで下降する。つまり、地下水は、水槽9の伝熱管12に沿って上下に蛇行しながら流れ、地下水出口8bから排出管13を介して排水溝14に排出される。
これにより、伝熱管12の伝熱面積(外周面積)を確保して、水槽9内の地下水と伝熱管12内を流れる対向流の冷媒との間の熱交換が促進される。伝熱管12の両端はそれぞれ中継冷媒管15の両端に接続される。冷媒管15は外気温度調節用熱交換器4の冷媒管4aに接続され、伝熱管12、及び冷媒管4a及び中継冷媒管15は1つの冷媒循環路を形成している。また、この冷媒循環路に冷媒を循環させるための循環ポンプ16が設けられている。さらに、冷媒管15には膨張タンク17が接続されている。
浅層地下水の温度は15〜18℃であり、この地下水を利用した地下水利用熱交換器7で循環冷媒を冷却または加温し、外気温調節用熱交換器4を流れる循環冷媒はエアコン室外機3が吸引する外気温度を下げ、または上げる。このように外気温度を変えることで、エアコンのエネルギー消費効率COPは大きく改善され、低電力化が可能になる。
次に、上述の外気温度調節用熱交換器4及び地下水温度利用熱交換部100を備えたヒートポンプ式エアコンの機能と効果を具体例で説明する。
(1)冷房運転の場合
外気温度T0が35℃とすると、外気温度調節用熱交換器4はエアコン室外機3が吸引する外気温度を25℃に冷却する。このときの各部の温度は以下の通りである。
・地下水温度T1 17℃
・排水温度T2 21℃
・循環冷媒(往き)温度T3 22℃
・循環冷媒(戻り)温度T4 28℃
・外気温度T0 35℃
・冷却後外気温度TX 25℃
すると、図3に示すように、COPは5.0から5.9に改善される。これは、基準外気温度の27℃におけるCOPよりも良好な数値である。
外気温度T0が35℃とすると、外気温度調節用熱交換器4はエアコン室外機3が吸引する外気温度を25℃に冷却する。このときの各部の温度は以下の通りである。
・地下水温度T1 17℃
・排水温度T2 21℃
・循環冷媒(往き)温度T3 22℃
・循環冷媒(戻り)温度T4 28℃
・外気温度T0 35℃
・冷却後外気温度TX 25℃
すると、図3に示すように、COPは5.0から5.9に改善される。これは、基準外気温度の27℃におけるCOPよりも良好な数値である。
(2)暖房運転の場合
外気温度T0が0℃とすると、外気温度調節用熱交換器4はエアコン室外機3が吸引する外気温度を10℃に加温する。このときの各部の温度は以下の通りである。
・地下水温度T1 17℃
・排水温度T2 13℃
・循環冷媒(往き)温度T3 13℃
・循環冷媒(戻り)温度T4 9℃
・外気温度T0 0℃
・加温後外気温度TX 10℃
すると、図4に示すように、COPは2.5から5.8に改善される。これは、基準外気温度7℃におけるCOPよりも良好な数値である。
次に、地中温度利用熱交換部200の構成例を図5及び図6に基づいて説明する。
外気温度T0が0℃とすると、外気温度調節用熱交換器4はエアコン室外機3が吸引する外気温度を10℃に加温する。このときの各部の温度は以下の通りである。
・地下水温度T1 17℃
・排水温度T2 13℃
・循環冷媒(往き)温度T3 13℃
・循環冷媒(戻り)温度T4 9℃
・外気温度T0 0℃
・加温後外気温度TX 10℃
すると、図4に示すように、COPは2.5から5.8に改善される。これは、基準外気温度7℃におけるCOPよりも良好な数値である。
次に、地中温度利用熱交換部200の構成例を図5及び図6に基づいて説明する。
図5に示すように、地中温度利用熱交換部200は、地中に深さ約50〜100mの採熱孔(ボアホール)20を掘削し、この採熱孔20に地中伝熱管21を孔底で折り返すように埋め込む。そして、地中伝熱管21の両端を中継冷媒管15の両端に接続し、外気温調節用熱交換器4の冷媒管4aに地中熱で冷却または加温された地中温度相当の冷媒(水または不凍液)を流すようにしたものである。
また、図6に示すように、浅層地下水の井戸22を掘削し、地中伝熱管21は螺旋状またはサーペンタイン状に折り曲げ加工して井戸22の地下水中に水没させ、地中伝熱管21の伝熱面積(外周面積)を確保して、地下水による地中熱により冷媒の冷却または加温を促進することができる。
なお、本考案はヒートポンプ式エアコンに限らず、地中熱を利用する他の方式の冷暖房システムに広く適用することができる。
1 エアコン室内機
2 冷媒配管
3 エアコン室外機
4 外気温調節用熱交換器
4a 冷媒管
4b 熱交換促進用のフィン
5 井戸
6 井戸ポンプ
7 地下水通路
8 地下水利用熱交換器
8a 地下水入口
8b 地下水出口8b
9 水槽
10 下仕切板
11 上仕切板
12 伝熱管
13 排出管
14 排水溝
15 中継冷媒管
16 循環ポンプ
17 膨張タンク
20 採熱孔 (ボアホール)
21 採熱用 熱交換器
22 浅層地下水の井戸
100 地下水温度利用熱交換部
200 地中温度利用熱交換部
Claims (3)
- エアコン室内機と、
前記エアコン室内に接続されたエアコン室外機と、
前記エアコン室外機の外気吸入口側に密接して取り付けられ前記エアコン室外機の運転により吸入される外気の温度を調節する外気温度調節用熱交換器と、を備えることを特徴とする地中熱利用システム。 - 前記外気温調節用熱交換器に地下水で冷却または加温された地下水温度相当の冷媒を流す地下水温度利用熱交換部を備えることを特徴とする請求項1に記載の地中熱利用システム。
- 前記外気温調節用熱交換器に地中熱で冷却または加温された地中温度相当の冷媒を流す地中温度利用熱交換部を備えることを特徴とする請求項1に記載の地中熱利用システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018004355U JP3219819U (ja) | 2018-11-09 | 2018-11-09 | 地中熱利用システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018004355U JP3219819U (ja) | 2018-11-09 | 2018-11-09 | 地中熱利用システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2018004355U Active JP3219819U (ja) | 2018-11-09 | 2018-11-09 | 地中熱利用システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3219819U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113623762A (zh) * | 2021-08-05 | 2021-11-09 | 合肥创科电子工程科技有限责任公司 | 一种具有自动控温功能的空调室外机及其控温方法 |
-
2018
- 2018-11-09 JP JP2018004355U patent/JP3219819U/ja active Active
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